はてなキーワード: 賢明とは
クルマは維持費の塊で、40年間で3396万円もカネが出ていく。
そのうえカネを生み出さない。
そういうのを負債という。
で、クルマは40年間で3396万円も無駄になる負債だという事実がある。
そりゃ現代で利口な人ほど負債であるクルマなんて持ちませんわ(笑)
自動車カルト(今では 車カス と呼ばれ嫌われているダサい存在)の時代が異常だっただけ。
だから資産1億円以上ある堀江貴文や西村博之といった頭の良い実業家ほどクルマなんつう馬鹿しか買わない、阿呆しか持たない負債に近づかないんだよね。
スイーツの中にはクリームがその体積の大半を占めるようなものがある。一部のロールケーキやシュークリームが代表的な例だ。
これらを好む人の一部は「もはやクリームさえあればいい」、「クリームオンリーで食べたい」というような願望を抱くらしい。
そしてそれらの人々のうち更に一部はクリームを買ってきてそれを実行し、クリームだけで食べてもそれほど美味しくはないことを知る。
美味いだろうと期待して食べたのが、そうでもなかったのだから残念な経験だが、
この経験を通じて一見クリームと生地のバランスが崩壊しているような既存のスイーツが実のところギリギリのラインを見極めた絶妙なものであることを知ることができるという点では学びのある経験だともいえる。
しかし、このような安易な学びのみを得て終わろうとは虫が良すぎる。
最初に抱いた「もはやクリームさえあればいい」という考えが軽率だったことを恥じ入るべきだ。
もっと賢明に「もはやクリームさえあればいいのではないか?もちろんそうでない可能性もあるが。」という留保付きの態度をとるべきだったと反省するべきだ。
クリームに関する失敗談として終わらせてはいけない。真に学ぶべきは自分の中にある軽率な判断をしたがる精神を手なずけられていないことだ。
これを認識していなければ同種の誤りを繰り返すことになるだろう。経験を一歩抽象化するだけでいいのだ。クリームに関する経験から自らの軽率さに基づく失敗経験へと。
そうするだけで同種の考えが浮かんだ時にそれに疑念を持てるようになる。
誰にも迷惑をかけていないのだからいいと考える人もいるかもしれない。
確かに一人でクリームを食べて気分が悪くなったところで構いはしないのだが、
第1の差別 ⇒人種、性別、身体障碍、容姿の美醜などの【外見(肉体の構造)】による差別
第2の差別 ⇒思想、信条、出自(階層)、精神疾患などの【内面(主体の構造)】による差別
第3の差別 ⇒一発勝負の「筆記試験強者」が優位とされる公認された【知能】による差別
「第1の差別」「第2の差別」の超克のために導入されたのが「第3の差別」!?
差別根絶は不可能なので、公認(容認)された「第3の差別」によって他の差別を相対化(弱体化)させる?
「毒をもって毒を制す」? 007の殺しの許可証(ライセンス)ならぬ、「差別の許可証」!?
ドラッグ根絶は不可能なので「大麻解禁」するという発想に似ている?
SNS環境では、高学歴のインテリやリベラルの皆様が「第1の差別」「第2の差別」をする者を激しく
罵倒していらっしゃる場面に遭遇しやすい。「第3の差別」は《最悪の差別形態》と言うことが出来る!?
https://ja.wikiquote.org/wiki/%E6%B0%91%E4%B8%BB%E4%B8%BB%E7%BE%A9
>これまでも多くの政治体制が試みられてきたし、またこれからも過ちと悲哀にみちたこの世界中で
>試みられていくだろう。民主主義が完全で賢明であると見せかけることは誰にも出来ない。実際のところ、
BBCのThe Future of Sex? | Sex Robots And Usって番組の感想をまとめたtogetter (https://togetter.com/li/1280736)で、欧米社会が日本を批判しているという風にまとめられてたんでyoutubeの反応を見たが、欧米が批判と言うよりも日本と同じように批判してる人も批判していない人も同じようにいた。
https://www.youtube.com/watch?v=kGTI2_O9v_Y
なんで海外(youtube)の反応の、日本に関係するコメントの一部をまとめてみた。
結論:
とにかく女性側は年収・旦那の束縛・自分は自由・金の使い方も自由ばかり。
ちょっとした接客業を15年近くやってて、本当そればかりだった。
昨今になって、年収はー仕事がーなんていうので信じられないような事を希望を言う女性の話題がTVやネットであがってるけど
とにかく男はATMなんだよ。引き出せなくなったら外に出始めるから、浮気の可能性が高い。
一般的にスマホなんかのプライバシーは親しき仲にも礼儀あり…って感じだけど、
やたらと関係ないときでもプライバシーがーと言い始めたら、浮気中なので疑っていい。
話は逸れたけど、ホント増田タイトルくらいお互いが思えない限りは結婚はオススメしない。
ATM扱いされる事を怒ると男尊女卑がどうのこうのと逆ギレされるし、ホント理不尽な事が増えた。
昔は、一家の大黒柱が家庭を支えるっていうスタンスだった時代があったけど、それは暗黙での話であって女性側が言うことでは無い話。
なのに、引き合いに出してくるから少子化って言われようが結婚は、よく考えたほうがいい。
どっちかっていうと日本の女性と結婚するよりも外国人と結婚したほうが良いかなと。
当たり外れは当然居るけどね、今の日本よりはよっぽど当たりが多い。
転職をしたいと口にはするが、一向に転職活動をしない人がいる。
それらの人の特徴をまとめてみた。
社会人にとって、転職を考えることは通過儀礼のようなものでもある。
そのため、「転職」というワードは周りの人の注意を引く力があり、かまってちゃんにとってはうってつけのネタとなる。
さらにそこで「自分は現職で大変な思いをしている」「自分はかわいそうである」というアピールをする。
これには、「大変そう」「かわいそう」という悲劇のヒロイン的なステータスを得ようという考えがある。
周囲の人が善意でアドバイスをすると、急に言い訳を始める特徴がある。
「時間がない(忙しい)」「辞めさせてもらえない」がその典型で、自分の非は認めず環境のせいにすることが多い。
現職の愚痴を言う時間は捻出できるのに、転職サイトに登録する時間はとれない、なんてことがあるだろうか。
仮に時間ができても「今じゃない」と別の理由で後回しにし、いつまで経っても先には進まないだろう。
また、「辞めさせてもらえない」のではなく、正しくは本人が「辞めない」だけである。
退職に会社の許可が不要であることは民法第627条で定められているし、ハラスメントなどで辞めにくいのだとすれば労働基準監督署に相談すればよい。
人情に訴えかけてくる場合もあるが、仮に社員が一人辞めて経営が傾くような属人化したヤバい会社があるとすれば、それこそ早々に転職すべきだろう。
家族がいる人は、家族の理解を得られないことを言い訳にすることもある。
給料が下がると生活を維持できないので転職を認めてもらえないというパターンだ。
しかし、家族さえも説得できないような人が転職をしたところで、たかが知れているだろう。
このパターンの場合は、家族の判断が正しいことが多く転職をしないほうがいい。
先に述べたが、あくまで転職をしたいのではなく自己アピールのために転職を口にしている。
アドバイスを聞いたように見えて行動に移さないので、容易に見抜くことができる。
本気で心配して関わっても徒労に終わることがおおいので、このタイプとは距離を置くほうが賢明であるといえる。
温野菜の方だったんですね。嬉しい。
首をつりたくなるの、私の場合当時は赤ちゃんの象みたいな、ぱやぱやの毛しか残ってなかったので飛び降りるとヅラがずれてかっこ悪いな、と思ってしまったせいもあります。
あとはヅラをむしって、全裸で奇声を上げて近所中を走り回りたいという衝動にも駆られました。
体力ないなかで追いかけられたらすぐに捕まってしまうなということがネックで実行に移さなかったことは賢明でした。
世の中にはストレスで露出に走るタイプとそうでないタイプの2種類の人種がいるのだなと学びました。
自分がそっちのタイプだったかと、がんになるまで知らなかったので、気づきを得たときは何とも言えない心境でしたね。
リュープリン、打った後の不眠がすごくてしばらくしたら落ち着くのですが当時は抗がん剤の日にリュープリンも打っていたので何が何やらでした。
元々の婦人疾患者でも不安定になりがちだったので、ホルモンの変動にすごく敏感なタチなんだと思います。
その後のタモキシフェンという飲み薬でリュープリンの非ではない尋常でない鬱になり、即腱鞘炎になったので、確信しました。
タモキシフェンの副作用がほぼないとか言ってるやつにはオラオラオラってしてやりたいです。
ほぼないとされる副作用にことごとくはまっていくタイプの患者だったので、病院スタッフもあんまり真剣に取り合ってくれないのがもどかしかったです。
めっちゃ下痢するって言っても、フーン、みたいな。化学療法室の師長さんだけが副作用と言ってくれて、〇〇ちゃん、もう限界なのよね。と同情してくれ生理食塩水打ちながらこっそり泣きました。
ステロイド、私は体力なしのぐったり期に使っていたのですがぽっぽしました。
精神的には食欲以外そんなに作用しなかったのですが、あなたがDIO様になるくらいなら相当お辛いのでしょうね。
抗がん剤とステロイド併用すると、何故かみんなカレーに行き当たるようです。
みんな吐き気が治まったらカレー食べてやる、って思うみたいで。
乳がんで死ぬ人はそんないないけど、治療中に生活が乱れたのを引き摺って糖尿病とか生活習慣病で死ぬ人は結構いるんだよね、とお医者さんに言われてぞっとしてます。
お母様と仲直り、よかったですね。
うちの母は自分の非を一切認めない困ったちゃんなので、自業自得はないでしょって言うとお前がピルを飲んでたせいだから間違ってないと言いまくるので永遠に埋まらない溝です。
病気のこと以外では概ね仲は良好なので、昨年父を亡くしてからはたくさん電話をするよう心がけています。病気話地雷。
大学病院の治験、ちょっとワクワクしますよね。私も抗がん剤の副作用に鍼治療がいいかもという研究に参加しました。
鍼の先生優しくて好きでした。
文字は尚とうとばれなかったが、しかし、思想が軽んじられておったわけではない。一万三千の怪物の中には哲学者も少なくはなかった。ただ、彼らの語彙(ごい)ははなはだ貧弱だったので、最もむずかしい大問題が、最も無邪気な言葉でもって考えられておった。彼らは流沙河(りゅうさが)の河底にそれぞれ考える店を張り、ために、この河底には一脈の哲学的憂鬱が漂うていたほどである。ある賢明な老魚は、美しい庭を買い、明るい窓の下で、永遠の悔いなき幸福について瞑想めいそうしておった。ある高貴な魚族は、美しい縞しまのある鮮緑の藻(も)の蔭かげで、竪琴(たてごと)をかき鳴らしながら、宇宙の音楽的調和を讃(たた)えておった。醜く・鈍く・ばか正直な・それでいて、自分の愚かな苦悩を隠そうともしない悟浄(ごじょう)は、こうした知的な妖怪(ばけもの)どもの間で、いい嬲なぶりものになった。
昔、源頼政という中二病ボーイがいて、彼は日がな「自分は世の中にはびこる悪を倒す英雄である」と嘯き町中でヒーローごっこを繰り広げていたわけなんだ。
そこにある日「頼政どのwww うちに憑りついてる悪魔を倒してくれでござるwwwフォカヌプゥwww」という依頼があったんだ。
それを請けた頼政は依頼主の家で夜まで待つと、そこには夜には聞こえないはずの鳥の鳴き声が聞こえたという。
ここで賢明な諸君はお気づきであろうが、鳥は夜に活動はしない。だから夜に鳥の鳴き声がしたらそれは鳥ではない何かの化物である。その考えには重要な落とし穴があることには気づいているだろうと思う。
テープレコーダーだ。テープレコーダーがあれば夜に鳥の鳴き声を再現することもたやすいだろう。そう、これは「有り得るはずがない」を逆手にとって仕組まれた演出だったのだ。
頼政に悪霊退治依頼をしたヲタク、これは上手くいけば中二病ボーイのメンツを台無しにできると踏んで立てた茶番であったが、ここに誤算があった。
頼政は中二病だったので、鳥の鳴き声にはひるまずに音源を探し当て、その音源を持っていた刀で叩き斬ってしまったのだ。
しかし、斬ったと言えど実際は頼政がくらやみの中で無闇に刀を振り回していたのみ。
だが音が止んでしまったことにはこれは「頼政が何か化物を退治した」ということにせざるを得ない。
仕方がないからヲタクは「我が家に憑りついていた『鵺』を成敗していただきありがとうございます」と礼を述べる。
頼政も頼政で、礼を言われたのであるから化物退治の実績を挙げてしまったことになる。頼政はこのことをパパに告げると、パパはたいそう頼政を褒めちぎり、ご褒美に新しい刀をプレゼントしたんだとさ。
その刀の名前が「獅子王」。増田の大好き刀剣男子でもおなじみだね。
つまり、妄想が作り出した「鵺」を妄想で倒したり倒さなかったりすることによって結果的に物事が神格化されたりするっていうのは良くあることなんだ。逆に言うと、「鵺」を介して物事は万事解決の構えを見せることだってあるんだよ。
麻生首相への意味不明な個人攻撃(ほっけの煮つけ、カップ麺の値段
実現する訳ない公約
菅政権で更に降下
の一連のリベラルコンボがトラウマで、左翼とメディアがアホな批判すればするほど、現政権を守らなければ自分(と社員)の生活を守れないという防御反応がでるという自覚がある。左翼の反対が概ね正解だと考えている自覚もある。それだけ第一次安倍政権以降、第二次安倍政権誕生までの時間に恐怖を感じたという事だな。よほどまともな野党が現われて10年単位で継続的に自民党と同等の政治感覚を証明し続けない限りは支持できない。
現実的に期待するのは、公明党が何らかの意見の相違で袂を分かって第一野党になる事だけど、個人的には創価は嫌いだし世間の大半もそうだろうから難しいのだろうな。希望の党がブレる事無く、旧民主党系を拒絶して保守系色を維持して第一野党の座を確保していれば、それこそ希望になり得たのにと思う。あれも左翼のいう事の反対が正解だったという一つの事例だろう。自民から石破が分離されたとしても現在の言動を見る限り、民主党系との合流は不可避だろうから期待は出来ない。保守系議員であれば安倍首相と袂を分かつ理由は合理的には存在しない。
左派議員が自発的に賢明になるしか道がないが、それはウサギに芸を仕込む位の難題ではないかというような絶望感から消極的に選択肢を消している状況。安倍首相に強い不満がある訳ではないが、他に賢明と思われる選択肢は存在しない事に強い不満と不安を感じているというのが実情。
今後、想定しうる最低のケースは、安倍首相及び麻生副首相などの与党幹部の金銭がらみのスキャンダルが出て来て、左派議員が低能なまま世論によって政権交代が実現してしまう民主党政権の再来を招くこと。三期目の安倍政権に望むのは、それだけは絶対にやめてくれということ。安倍政権の現状の政策には、総論で賛成できるし方向に異を唱える必要を感じてない。各論では強い支持が出来るものと消極的な反対のものとがあるけど、TPP批准が正解だったことを見ても消極的な反対も無知故というのはあるかもしれないと思う。この6年間の外交経済の成果については評価できるし、テロ対策法案については絶賛しかない。今後の国会では敵となる左派が育つことは期待できないかもしれないけど、ソフトランディングで三期目を終えて欲しい。
麻生政権はリーマンショックを乗り切りつつあったのに、鳩山政権で急降下したことが忘れられている模様。歴史捏造主義万歳
https://ameblo.jp/the-snark2/entry-12223134579.html
http://wofwof.blog60.fc2.com/?no=665
確かに悪影響の無かったという実証研究もあるものの、明らかでないとするほどマチマチなわけでもない。大多数の実証研究ではやはり雇用には負の影響があった。
http://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/tsuru/20.html
生活水準の改善には給付金その他の政策がある一方で、買い手独占による雇用量の減少に対応する価格規制という機能は最低賃金にしかないため、これを生活改善のために雇用を減らしてでも導入するというのは望ましいことではない。
雇用が減少すれば雇用者の平均所得は上がっても国民全体の総所得は下がることになり、これは雇用者の平均消費を増やすことはあっても国民全体の消費は減らすことになり景気には悪影響となる。景気循環を超えた長期的に見ても、雇用が少なければそれだけ生産も所得も減る。
日本の最低賃金は、所得中央値(100人中50〜51番目の人の所得)の39%(2014年、OECD調べ)でOECD加盟国28カ国中25位である。
これは所得の分布に歪みが小さく所得中央値が平均的な所得よりも高く出がちな面もある。そしてチェコの事例のように最低賃金以外に社会格差を無くす方法はあり、価格規制による雇用量最大化という最低賃金にしかない機能を犠牲にして最低賃金にそれを期待することは望ましくない。
民主党は、7.25ドルの最低賃金を2020年までに12ドルに上げる法案を提出した。これは民主党の提案は選挙対策としての一面があるにしても、各州や各市でも生活費の高い都市部をかかえる州を中心に大幅引き上げが相次いでいる。
マサチューセッツ州では、2017年1月までに現在の9ドルを11ドルに、ハワイ州では現在の7.75ドルを2018年1月までに10.1ドルに段階的に引き上げられる
海外と比較する場合は、(貿易財での均衡をはかる)通常の為替レートではなく、PPPなどを用いる必要がある。現在の東京の最低賃金は900円を越えており3%ずつ上がれば程なく1000円を越えこれはPPPで換算すると10ドルである。
それより大切なことは、海外の事例は今後やってみました失敗でしたとなる可能性があるのだから、外濠を埋められたからやらなければというのは短絡に過ぎる。思いもよらぬ大成功に終わるのを確認できれば数年後に追いかければ良い。
現在がそうであっても最低賃金が実際引き上がる頃には次の景気循環に入っているだろう。最低賃金のようなものを短期的に上げ下げ不安定化することは望ましいとは言えず、短期的な景気動向を理由とするのは適切とは言えない。
ここは繰り返しになるがその生活補助という面において、最低賃金にそれを改善する機能があるとしてもそれが最低賃金の他の役割を犠牲にしてでもやるべきかを考える必要がある。軽減税率が逆進性を改善するにしても逆進性対策として軽減税率をするべきとはならないのと同様である。
日本の輸出依存度は15%(2014年)に過ぎず、最低賃金引き上げが経済にプラスとなったと言われるドイツ(同39%)の4割程度に過ぎない。
輸出依存度は輸出が経済に与える影響の大きさをさほど適切に示すものではない。さすがにドイツほどとはならないにしてもサプライチェーンの長い輸出産業を多く抱える日本は、輸出の変化がGDPに与える影響は大きい。
日本の競争力が低いのは専門性が低く年齢ばかり重ねた正社員の賃金が年功序列によって高過ぎることであるが、最低賃金の引き上げはこうした歪みを是正する効果がある。
確かに最低賃金がインフレを呼びそれが「専門性が低く年齢ばかり重ねた正社員」の実質賃金を下げて彼らの生産性との差が縮まれば歪みは是正される。ただそれは結局のところインフレによるものである。インフレの引き上げ方として最低賃金を上げる方法が望ましいかということになるがそれはコンセンサスある見方とも思えない。
加えて本来なら「専門性が低く年齢ばかり重ねた正社員」により適正のある場所に移るか人的資本を積みまして専門性を高めてもらうかの方が社会的に望ましいが、彼らの賃金を相対的に安上がりにすることはそういう必要性を彼らや企業から取り除くことになる。
働かない人というのが怠け者というわけでも無い以上、これはまったく自明ではない。いや、仮に怠け者だったとしてさえ自明とは言い難い。
最低賃金を引上げると、ファストフード店など低賃金労働者を多く使う業態では値上げや利益圧迫が問題となるように思えるが、実際には逆だ。業態によって異なるが、低価格飲食店の人件費比率は25%程度である。仮に全ての人件費が最低賃金だったとしても、25%の賃上げによってコストは6%程度上昇するに過ぎない。同じ利益率を確保するための値上げ幅は8%弱に留まる。
3%の消費税引き上げの影響を鑑みれば8%がとても留まると言えるレベルではないだろう。また最低賃金労働者の収入は25%増加しても雇用を喪失して所得の減る者も出てくる。
いま使うか将来使うかは別として結局は生産しただけのも消費するのであるから、雇用が減るような最低賃金の引き上げは生産を減らし消費も減らす。しかもその中で、従来「低価格産業」の主要なターゲットとしていた低所得層を、高くなった最低賃金を貰う層と失職層に二分するわけである。「低価格産業」の舵取りは困難化するだろう。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakamegumi/20150729-00047964/
この速度で最低賃金を引き上げれば社会の混乱は必至であろう。それはせっかくここまで上向いてきた景気を悪化させ、プラスになった実質賃金を再びマイナスに戻し、さらには最低賃金引き上げの失敗例として今後長期に渡って最低賃金政策を適正に行い難くしてしまうものである。
これまでもデフレの中でさえ最低賃金は上がってきた。そして安倍首相の出した目標も十分チャレンジングなものである。まずはこの達成を目指しながら海外の引き上げ例を検証できるのを待つのが賢明と思われる。