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はてなキーワード: 自明の理とは

2022-10-06

作家性」

大切なのはまさにそれ。

イラストサイトAI禁止を表明する流れがきてる。

機械生成だらけになったサイトブランド力を維持できなくなるのは自明の理屈だ。

お客が求めてるのは携わる人間のあり方。作家性だよ。

人間が出てこない小説マンガアニメ映画…はこの世に存在しない。ひとつもない。その理由がわかるか?

人は、人間共感し、感動するからだよ。

人間同士が表現を介してコミュニケーションを取り合う。

インターネットってそういう場所

忘れられがちだけどネット使用料を毎月払ってる俺らこそが、インターネットを支えてる。

機械うしのコミュニケーションなんて要らない。意味ない。

作家性への敬意を取り戻そうとする流れが加速すれば、必ず偉い人たちを動かせる。法律は変えられる。プログラマー連中がお気持ちお気持ち、うるさいけれど、法律国民お気持ちが合体して作られてるんだよ?

2022-09-25

長男とは結婚したくない」が支持されるんだから、「きょうだい児とは結婚したくない」なんてそれ以上に自明の理だろうと思うんだが何故分からないんだろう…?

2022-09-03

撮り鉄陰湿単語になって悲しい

10年前までは、私は撮り鉄公言して憚らなかった。

その言葉レッテルではなく、一種趣味として世間から受け入れられるものだったからだろう。乗り鉄撮り鉄音鉄バラエティ特集が組まれる程度の健全さがあった。変わってしまったとの言葉よりは、世間から風向きが悪くなったが正しい。一部の良識のない人間によって、界隈のイメージ自体が下がっている。いくら良識のない人間村八分にしたくても、村の人間は集まって住んでいるわけではないので、できるはずもない。

からこそ

撮り鉄概念批判はしないでくれ

ブコメを見るたびに、撮り鉄障害者,撮り鉄犯罪者コメントをつける人間がいるが、大半の人間良識のある一般人だ。

はてぶの人間良識ある人間が多いと信じているから、批判の矛先は個人レベルに向けて欲しい。

頼むから、間違っても、撮り鉄障害者とか言うなよ???

大半は趣味レベル常識人から鉄道写真が好きですとか言った人間軽蔑視線は間違っても向けるなよ?

いまやアニメ趣味よりも陰湿趣味になってしまってるよ。

隠しに隠して、今ではただの旅好きだよ。

まぁTwitterという道具は良くも悪くも、良識のない撮り鉄を浮き彫りにしてしまったし、個人晒しあげる行為はできないために今も批判の矛先は「撮り鉄」の概念自体に向けられていると思う。

から何かあった際の車両撮影無法地帯だったのは大きい。でも、駅構内三脚を持ってくる人間がまともな神経をしているはずのは自明の理やばい人間に囲まれるのをわかっていて、それでも行く人間の大半は常識人ではない。つまり常識人の大半はそこにやってこない。事前に粛々と写真なりの記録を収めにくる。つまり撮り鉄三脚なりの道具を持って群れをなしている時は、撮り鉄ヤバい上澄みを目にしていると思ってもらいたい。車両引退運行開始や撮り鉄不祥事があった際に、社会の目にはヤバい上澄みが映ってしまう。こんなんみたら、こいつらヤベーと私も思う。

一方で音鉄をみてほしい。彼らは駅に案内放送を録音しにくる。カメラを持った人間よりよっぽどレアなんだが、スライムと一緒に出てくるメタルスライム程度にはいる。3m程度のテレビ撮影用かと思えるくらい大きなスピーカーで録音しにきて、人が多い時間帯に録音する行為迷惑であることを弁えている。だからこそ存在も見えづらいし、社会存在批判には晒されづらい。もちろん駅ホームが満員でそのような行為に及べば、どうなるかは目に見えている。Twitterに晒され、撮り鉄と同じレッテルに成り下がるのだろう。

撮り鉄は悪だ。

撮り鉄はアホだ。

撮り鉄を撲滅しろ

魔女狩りのように、世間批判にひたすら賛同するから、もうそ善悪なんてものはない。

非常識撮り鉄呼称する単語がないから「撮り鉄気持ち悪い」と、呪文を唱えられてイメージダウンにつながる。

ヤバい撮り鉄が群れをなした時のゴブリン具合が半端じゃないのは周知の事実なんだけども、誰かニフラム浄化してくれるような救世主が現れてくれないかなー。健全な、誇れる趣味にいつか帰ってきて欲しい。

2022-08-17

anond:20220815182722

子供チビにしたくない親の為に全国のドラッグストアにセノビックが積まれホルモン療法で商売する医師がそこら中にいる現実をふまえると、選べる人間チビ遺伝子を避けるのは自明の理。顔と違い修正できないしな。

2022-07-08

世の中どうしてこんなにも現実理解していない甘ったれで溢れかえっているんだろうか

ここにある人物Aがいる。

Aは近年になって、仕事仲間から手ひどい裏切りを受けた。

手ひどいといっても法的にはたいしたものではないが(実刑にはならない)。

それ以来、Aは常に憤懣を抱え続けている。

モヤモヤが常に胸にあって夜も眠れないらしい。

俺にもしょっちゅう愚痴ってくる。

人生が楽しくないのだと。

どうしようもない甘ったれだ。

モヤモヤが常に胸にあるなんて俺にとっては生まれてこの方ずっとそうだ。

人間くそったれぞろいで一切信用できないことは自明の理だ。

人生とは楽しいものではなく、苦しみながら死の奈落へと転げ落ちていく過程にすぎない。

ちょっと世間を見回すだけでわかることだ。

Aはこれまで本当に痛い目にあったことが一度もない幸せ者だったんだなぁ。

その上に、バカマスゴミ喧伝する『地上の楽園ニッポン』という大嘘を刷り込まれて、現実がまったく見えていなかったんだろうな。

いったいこういった極楽とんぼどもはこの国にどれだけいるんだろうか?

願わくばこの盲目愚者たちが真実啓蒙されんことを。

2022-07-07

パンツになるかスカートになるか

そりゃあスカート一択だろう?

パンツ見放題だよ?

パンツなんて、臭くてやってられないよ実際は。

ちょっと想像すれば分かること。

素人パンツ賢者スカートを選ぶ。

自明の理だよ。

2022-07-03

女の知的障害者ってBL好きだよな

 俺は専門校卒の24歳。某障害者支援施設で働いている。そこで池沼の世話しているんだけど、入って驚いたことがある。女の知的障害者って驚くほどBLが好きだってこと。むしろBLきじゃない女池沼たことないわ。入所するときに親からBL本渡されるらしい。おそ松、ヘタリアBL同人、種類は様々だ。で、あいつらはそれを毎日狂ったように眺めてるんだよ。キモイ顔でニタニタしながら食い入るように見つめる姿は下手なグロ画像よりインパクトがある。(あいにく俺は美人池沼というものを見たことがない。あいつらが美人ならまだマシかもしれんが、池沼って揃いもそろってブサイクばっかだからな)軽度から意思疎通すら困難なレベルまでみんなBLが大好きだ。字が読めないレベル池沼は、エロ同人しか読まない。腐女子シチュエーションで抜くというが、重度はそれすら理解できない。だから、男同士がやり合っているという構図があれば満足なんだろう。字すら読めない奴がどうやって入手したのか疑問だったが、ある日同僚が教えてくれた。ガイジの親同士のコミュニティーがあって、情報交換し合うそうだ。そこで必ずと言っていいほど言われるのが女ガイジは皆BL好きだと言うことだ。親もうちの子が気に入るのだろうかと恥を忍んで買うらしい。それさえ与えれば大人しくなることが多いので親は助かるそうだ。大人しくならないパターンもあるが、取り上げようものなら、暴れ出して手に負えないので、結局BL本を手にしたままだ。

 性欲溜まるとあいつら人前でBL本眺めながら「トッティィィィィ!!」とか「尊イヨォォオ!」って叫びながら自分股間こすり出すんだよ。うっ、思い出しただけで悪寒が。そんなんだからある日、取り上げようとしたことがある。そうするとそのガイジは意味不明な金切り声を上げて暴れ出した。まるで野生動物が我が子を守るかのようだ。ただ、自然番組と違って、ものすごくおぞましい光景なんだが。とにかく手足を振り回してパワー全開で暴れる。それで職員が一人怪我をしたので、今度を隙を見て取り上げることにした。施設内でパーティーを開いて、それに出席させている隙を狙った。唾液が染みついてボロボロ異臭を放つ銀魂エロ同人うんこ処理をする様な気持ち処分した。そしたら、後が大変だった。戻ったガイジが宝物の消えたことに気づくと、暴れたんだ。人間ってこんな大声出せるんだって驚くほどの声を上げる。それで泣くわ叫ぶわ、壁をバンバン叩いて、近くの物を片っ端から投げるわの大騒ぎ。仕方なしに拘束したが、もう泣き止まない。書店に駆け込んで18禁BLを買った。レジに立ったとき死ぬほど恥ずかしかった。店員さんに「俺が読むんじゃないですよ。施設障害者さんが読みたがってたので」って説明したら店員も「そうですか」って苦笑いを浮かべてて気まずかった。施設に帰って与えたらそいつは大喜び。泣き叫びながら本に顔を押しつけ、下半身に手を伸ばしだした。もう二度とあいつらの物を処分しないと決めた。あー、植松聖みたいな救世主が訪れないかな。他の施設でもメスガイジはみんな腐女子らしい。

 メスガイジはBL好き。これは自明の理なんだが、まだ科学的に証明されていない。じゃあ、診断の時にBL本を見せればガイジかどうか一発で判断できて便利じゃんと思うかも知れないが、現実はそこまで楽じゃないらしい。そんなもの判断すれば「趣味で人を差別するな」って非難されるのが目に見えている。心理学精神医学研究者調査して、論文に纏めてくれれば知的障害の診断が楽になるかも知れない。一応、どっかの大学BLが好きな女性一般的女性と比べてIQが低く、攻撃的で、非社交的な傾向にあるという結果を発表したようだ。いずれ、知的障害診断基準BLが好きかどうかが加えられる日もそう遠くはないだろう。

 そうしてみるとやっぱり腐女子って脳に欠陥を抱えた生物なんだなって思う。そうしてみると嘘松ツイートしたり、リアル銀魂の口調まねるのも納得だわ。あいつらも池沼本質的には同類なんだな。まあ、かなりマシな部類なんだろうけど。知能が低いかあん低俗な者にはまる。そして、周囲の事なんて気にしないから、平気で迷惑かけられる。傍から見たら地獄のものだが、本人からしたらBLのことだけ考えていればいいか幸せのものだろうな。つくづく、一番幸せなのはバカな奴だって思い知らされる。

2022-06-20

「見た目が不自由な人の保護必要か」

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/honeshabri.hatenablog.com/entry/Appearance_disorders

ここのブコメにもあるけれど、ルッキズムと性淘汰によって今の日本若者容姿って格段に底上げされてるんだよね。それは良い事だと思う。不細工遺伝子を受け継いで苦しむ人がいなくなったのだから

容姿格差によって収入に多大な差が出る事は、公的調査をしなくとも日本でも自明の理だろう

しか会社にも採用自由がある以上、美形だけでなく不細工も採れなどという圧力をかける事は会社営業自由に反するだろう。不細工は働いてもらっては困る。

そこで、こういう法案を考えた。不細工には不妊手術呈示し、それを受けるのと引き換えに生涯月25万円(金額適当)の給付金を受けられるというのはどうだろうか?不細工な男女が罷り間違って子供を作り不細工遺伝子を残してしまうのを防ぎ、当人生活保障もするのでWin-Winだ。

2022-06-01

anond:20220601000808

モテそうな奴がモテるってのはさ、曖昧な印象じゃなくて殆ど自明の理なんだよ

毎日15時間勉強してた奴はやっぱり良い大学に行ってたとか、毎日妹弟の弁当作ってた奴はやっぱり料理上手だったとか、毎日歌の練習してた奴はやっぱりカラオケ行ったら上手かったとか、そういう話なんだわ

からバイアスが入り込む余地殆どないんだわ

2022-05-16

いうて増田がこんだけ静かなのを見ると、やはりゆっくり某の知名度代理出願した弁理士事務所解釈通り「一部」という認識で間違っては居ないのだなと思う。とはいえその「一部」の人々、絡む権利者が現状を黙って看過するような人々ではなく、今後係争を繰り返す事がどのような不利益を齎すのかについて考えれば、どうしなければならないのかは自明の理だろう。

2022-05-07

anond:20220503175511

非常に残念ながら「失言を前提」は単純に思考回路が弱いとしか言えない

普通大人炎上するほどの失言をしない。世の中の配信者がすべからく失言してるならわかるが

そんなことはないのは自明の理

まず、国語力とコミュニケーション力と常識を学ばせることが必要というのが結論

anond:20220503175511

非常に残念ながら「失言を前提」は単純に思考回路が弱いとしか言えない

普通大人炎上するほどの失言をしない。世の中の配信者がすべからく失言してるならわかるが

そんなことはないのは自明の理

まず、国語力とコミュニケーション力と常識を学ばせることが必要というのが結論

2022-04-27

戦中の日本ってファシズムだったか

自らリーダーシップを発揮して独裁者として君臨した二人と、天皇機関説親和的だった抑制的な昭和天皇が並ぶのは違和感があるが、

その辺の事情を斟酌しない国の動画日独伊枢軸三羽烏一角として当時の日本大元帥が登場するのは理解できる。

でも一緒に書いてある文章って「ファシズムナチズムは打ち負かされた」だったよな。

日本帝国ナチズムの国でなかったのは自明の理から問題ファシズム国家だったのかってところだ。

んでファシズムについてググっても有益情報というか定義が見当たらんのよな。

2022-02-18

anond:20220218111534

インターネットは人と人との距離を近くする。

距離が近くなれば村落化するのは自明の理

都市自由謳歌できてたほうがおかしかった。

2022-01-05

初詣で100円拾った

大前提として俺は100円を惜しいと思う程度の貧乏

三箇日も終わって多少人手も落ち着いただろうと初詣に行ってきた。

予定出費はお賽銭の5円とおみくじの100円で105円。

思ったより人が多いなと感じながら賽銭投げようと並んでいると足下に100円落ちているのに気がついた。

この人手の中「100円落とした人ー」と声をあげたところで誰も手を上げないか本人以外に渡るのは自明の理

まだおみくじ用の100円取り出してないしちょろまかしてしまえと思ったんだけど、拾った100円で引いたおみくじとかなんか、なんか凄い嫌だなと思ってしまった。

結局100円は用意していた5円と一緒に賽銭箱に投げ捨て、おみくじは財布から100円出して買ったという話。

ここで何も気にせず100円をおみくじに回せるような精神性が欲しいなと感じる初詣だった。

今日の出費は105円也。

2022-01-03

恋愛至上主義ルッキズムSNS顕在した結果が少子化

https://news.yahoo.co.jp/byline/arakawakazuhisa/20220102-00275496

結婚した女性が産む子どもの数は平均2人で、これは1980年代と変わっていない。合計特殊出生率が下がっているのは未婚女性人口が増えたからであって、決して母親が産む子どもの数が減ったわけではない

 

これって次の言葉で言い直せるんですよ。

 

一部の男に女が群がるので未婚女性人口が増えている

 

もっと極端に言えばこう。

 

カースト上位のイケメンに愛も金も女は投げまくるのでイケメン以外の男を愛せず、仮に愛せても金がなく結婚ができない女が増えている

 

インスタ、Tiktokを見たらマジョリティティーン層が群がってるのはもうほぼイケメンしかいないのは自明の理なんですよ。

そのまま成長していったらどうなるか?まぁ恋愛対象イケメンしかいないってなるよね。

 

テレビ見てもYoutubeみてもインスタ見てもイケメンイケメンイケメン

周りの男は?「ブッッッッッサ!!!!!!

そりゃみんなイケメンに群がって

イケメンから愛されなくてもセフレになって

イケメンセフレにもなれない女はホストに金を投げ

自ら結婚の機会を奪って独身ですごしていくんやな。

2021-12-21

児童ポルノ創作物)の規制は当然

自明の理

児童人権侵害されていることは明白

こんなん反対してるの犯罪者予備軍だけだろ

2021-12-13

いやあ子持ち様の他罰他責思考は凄いなあ

https://b.hatena.ne.jp/entry/4712478093118408258/comment/kurataikutu

「kurataikutu 3人育てたけど、望んでなくても彼らが「子ども生むだけ損」「可哀想から産まない方がいい」と言っている方々の老後の経済社会結果的に支えるのかと思うと複雑な心境ですね」

自称「3人育てた」らしい、人の親がこの言い草

「老後を支える」ために産んだと自白しているようなものだし

子供さん達が幾つなのかは知らんが3人もいたらそのうち何人かが生涯独身になる可能性もあるとは思わないのか?

お子さん達が「子ども生むだけ損」「可哀想から産まない方がいい」という考えを持つようになる可能性を考えない?

仮に3人が全員既婚子持ちだとしても孫は生涯独身かもしれないしね。

こういう他人を思い遣らない、想像力のない、他罰他責思考全開の人間が人の親になるって怖いねーー、

もっとも今の時代、まともな想像力を持っていたら産んだ後で「複雑な心境」になるのではなく、そもそも産まない、という選択肢を採る訳で。

想像力の無い人間からこそ親になれるとも言えるのであって、子持ちがこういう思考の持ち主揃いなのは自明の理と言うべきか。

2021-12-05

anond:20211205084537

いや、郵送した後に現地で対応するように変更したんだから現地の対応が成立するやろ

うっかりミスでもなんでもないやん、自明の理

代理権ある奴が傍聴席行かずに選挙に参加してんだからさぁ

それだから関西人って、と言われるぞ

2021-12-03

旭川市いじめ自殺に寄せて

はじめに--------

まず教育界ってのは、日本に数多ある独自の村のひとつで、その中でも道北の中心地・旭川教育大学学閥が強いと昔から言われてる。

早い話、道北で、40代とかで校長に昇進できる人材がいた場合、まあ、そういうことだ。

ついでに言うと、先輩諸氏(校長)が、各地の教育委員会関係者自動昇進するわけで、多少の火の粉からは守られてきたワケですな。

実際、教育だって市長後ろ盾ひとつであり、お互い大人なんだから、持ちつ持たれつでやっていくのが普通

教育って社会には必要だし、コップの中で何しようが、コップの外にとっては関係ない話だから政治家からすれば、上の人間となあなあで済ませるのがベターだろう。

ところが教育関係者と前旭川市長との仲は、外部が思っていたよりもずっと深かった模様。

よりにもよって、現在進行形で盛んに火を噴いているイジメ自殺隠蔽しようとするほど強固だとは、思わんかった。

なんせ調査ってのも掛け声だけで、原因を追究しようとか関係者責任を取らせようとか、再発防止策をぜんぜん取らなかったのだ。

まり現状容認であり、また同じことが起きた際に、私は同じ対応しますって宣言してるに等しい。

これで旭川市民から疑問の声が出て来ない方が異常だろ。

さらに言うと、そんな状況で選挙に打って出ようとするか普通

教育関係者が、当人にとってどれだけ大切な選挙基盤だったのかは知らんが、結果は惨敗してしまった。


所感--------

いやもう、まさか前市長イジメ自殺の件で、教育委員会側と心中する意思を固めていたとは思わんかった。マジ想定の範囲外だわ。

どー考えても最初から勝目ねーのに、なんでまた、やらかした連中のケツ持ちしようとしたんだ?どんな繋がりがあったものやら。

いや旭川界隈に、教育大閥てかムラ社会があるのは知ってるが、自殺者まで出てしまったんだから、逃げないで責任取るのが筋だろ。

地雷抱えながら選挙して当選すると当人が思っていたとすりゃ、お花畑すぎて目も当てられない。誰か止める奴がいなかったのか?

何にせよ、もはや後ろ盾のない教育関係者からすれば『この騒ぎで、君らはどこまで差し出せるの?』という最悪の展開がやって来る。

具体的には、まず教頭校長も射程内だし正直担任も厳しい。一つ間違えれば上役の教育関係者辞任すらあり得る。下手すりゃ全員。

旭川在住の教育関係ムラ社会の皆さん、アンタたちにも言い分あるんだろーが、これ以上逃げ回るのはやめた方がいいと本気で忠告するぜ?


敗因分析--------

ああ、分かってない現地関係者いるかも知らんからあえて書くが、今回、学校側のかん口令が絶望的にまずかった。

もうあれで、教育界側の負け戦が完全に決定されたと言っていい。

かん口令を敷きたくなる気持ちは一応、分らんでもないのだが、それ自爆スイッチ。もう自滅っつーか最悪手なんよ。

学校関係者全体にかん口令を敷いた場合、それだけで、メディアも我々も『コイツらはきっと、何か都合の悪いことを隠してやがるな?』と悪印象を持つのは避けられん。

実際、後からいろいろ出てきただろ?記事に出てから当事者たちが慌てて対処に追われたところで、現状の追認にしかならんワケ。

からかん口令をもって、学校の、教育者側の敗北は完全に決まったと断言していい。

にもかかわらず、まさか特大の地雷を抱えつつ選挙戦に入る奴がいるとは思わなかった。読みが外れてぶったまげたのはこっちだよ。

巡り巡って国勢選挙にまで影響しちまったんだから前市長は組む相手根本から間違えていたとしか言いようが無い。


情報戦の闘い方--------

今回の事件は既に情報戦になっている。情報公開責任を迫ってくる一般世間と、逃げようとする教育関係者との戦争なんだよ。

しかし、教育者村側は下手を打っちまった。いくら地の利があっても、かん口令は完全に自爆。やってはならない手を打ったんだ。

関係者は、よほどうまくやらない限り、かん口令ってのは情報を完全に遮断は出来ないことを肝に銘じろ。

かん口令はむしろ、主流派に反感を持ってる奴や金で転ぶ奴らから、大げさな情報や信ぴょう性があり得ない情報流出させ易くなる。

それをどうやって防げるんだ?無理だろ常考。そこが理解できていないから、情報遮断できるとか楽観的に考えちまうんだろうな。

まりかん口令は、結果的に、情報(戦力)を小出しにする逐次投入にならざるを得ない。これ、戦争では絶対にやってはならん手法なのよ。

かん口令を敷き、情報小出しにするというのは、第三者から見ても最悪の対応なんだっつーの(警察とかなら話は別だが)。

今更だが、教育村が大打撃を受けるくらいなら、何もかもあけっぴろげで、開き直ってどんどん公開していった方がまだ断然マシだった。

どうしても学校だけでは限界があるんです、助けてくださいって言えば、それなら皆で考えましょうという機運になったかも知れない。

彼らが本当に守りたかったものが、いったい何だったのかは分からん。まあ生徒たちではなかったんだろうな。そう自白してるようなものだ。

もはや誰がやろうと、あとはサンドバックになる可能性が高い。つまり『より大きな力』で蹂躙されていくのだろう。

たとえ頭を抱えたくなっても、理由はどうあれ、自分たち自殺した生徒と親にやったんだから文句は言えんぜ。


少しだけフォロー--------

旭川前市長選挙で不利になると分かってて教育関係者を身内に取り込んだのが阿保過ぎる…のだが、恐らく泣きつかれたんだろう。

死を待つ半病人とゆーか、棺桶に片足突っ込んだ連中に縋りつかれたよーなもので、現職当人にとってみれば、たまったモンじゃない。

前市長、そんな連中を切れなかった。関係者から頭を下げられたときに厳しく言えれば良かったのだが、それが出来んかった。

たぶん旭川があまりに小さな市場過ぎたというか、道北はいささか狭すぎて、友人やらしがらみやら、何やらあったんだろうね。

しか関係者処分しないということは、未来永劫、同じことを繰り返し行うとゆー宣言でもある。

自分の子供が死んでも、先生処分されたら可哀そうだから、アンタたちは黙って言うとおりにしてね!』と言われて納得する親(市民)がいるか

よしんば教育関係者全面的バックアップがあったとしても、これで選挙戦を戦うというのは、無理を通り越して無謀だ。

あるいは、対立候補が共●党だけならまだ何とかなったかもだが、幾ら何でも無茶というもの。そんなこと当人も分かっていただろうに。。。

結局、前市長責任を取らされる羽目となった。新市長は教育関係者に冷淡になるに決まってる。連中が地獄を見るのは自明の理だろうぜ。


当事者としての自覚欠如--------

こーして見ると、そもそも何が問題なのかを、教育関係者たち自身が見失っている可能性が高いんぢゃね?と思ってしまう。

『誰かを自殺するほどイジメても、逃げて責任取らなくてもイイ!』のだと、先生サイドが体現することが果たしてマトモかって話。

殺されてしまう生徒とその親はもちろん、殺すことにお墨付きを貰えてしま加害者の子供たちだって、広い意味では犠牲者だろう。

先生がそんな調子から、ガキなんて絶対また『やる』に決まってる。ついでに言うと、社会に出てからだって『やる』に違いない。

そんな卒業生を量産することが教育者の仕事なんか?それとも、途中である程度死ぬことは、旭川教育界隈では織り込み済みだとでも?

まあ『教師のみが通用する世間、いわゆるムラ社会の掟』が存在することは、知っている。仕事である以上、掟があるのはそりゃ仕方がない。

ただしその『掟』が、教え子の生命よりも上位にあると看做すことは、どう考えても異常だろ。

そんなの、当事者たちだって本当は分かっていたはずなのに、なんでまたいい年こいて、逃げようとか無責任なことを考えるのか。


逃亡に成功するか?--------

ちなみに現代日本イジメ自殺があった場合学校関係者はもちろん教育委員会の面々は、事件を徹底的に隠蔽したり、最低でも自己保身に走るケースが極めて多い。

さらに言うと、残念ながら、こうした隠蔽自己保身が成功してしまうケースも、決して少なくは無いのだ。

たとえば2005年にあった埼玉県北本市北本中学校でのイジメ自殺は、加害者教育界側が揃って逃げ切りに成功したケース。

そういう意味では、山形県のマット事件も『逃げ切り成功』に含めてもいいだろう。

いずれも詳細を知れば胸糞必至で、必殺仕事人デスノートが欲しくなること間違いなしだ。

道内でも、2006年に起きた滝川市江部乙でのイジメ自殺では、もう少しで加害者滝川市教育界側が逃げ切るところだった。

当局の失態とメディアが火をつけたため逃げそこなったとはいえ教育界側の隠蔽と逃亡の体質は相変わらずだと言わざるを得ない。

今回のケースも、文春が火付けしなければ、素で逃亡されていた可能性が高かったのではないか

ついでに言うと、前旭川市長当選していた場合、強権により、恐らく連中の逃亡は成功していたと思われる。危ないところだったのだ。


これからどうなる--------

今後の展開としては、教育長の辞任・関係者更迭教頭担任免職、そして当時の校長加害者たち、当局への訴訟等が考えられる。

あれだけ隠蔽したという事は、事実が明らかになると不都合が多いと自分から宣伝しているよーなモノだから、どーにもならない。

新市長もその気になっている様子だし、関係者は震えて眠れと言いたいところだが、実のところ、一般世間の側が、教育村の強固な掟をどこまで崩せるかが勝負どころだ。

道北という世間は非常に狭く、そこは、一般市民から見て不可思議教育界の『掟』が、大手を振ってまかり通る世間でもある。

教師たちはあからさまに、自殺した生徒と真摯に向き合う事よりも、自分たち組織保全をより優先的・上位に考えて行動してきた。

彼らの『掟』には、『組織維持のためには、必ずしも教え子を保護しなくてもいい』と書かれていたようで、ビックリ仰天してしまう。

本来、何があっても保護・育成すべき生徒を差し置き、自分たちの保身ばかり優先することに血道を上げるのだから、何をかいわんや。

自分たち仕事プライドがあり、疚しいところが無いのであれば、調査に協力し積極的情報開示して然るべきだろう。

こそこそしている時点で終わっているが、追及するのはいいとして、日本におけるムラ社会というのは本当に手ごわい相手だ。

ましてや教師は弁が立つため、ひとつ間違えると、自分たち責任は無かったという結論すり替えられる可能性すらある。

さらに言えば、繰り返すが、前の市長ですらアチラ側に取り込まれたほど強い政治力を持っていると見ていい。

ムラ社会の掟は、意外としぶとく旭川で根を張っているのだ。

そこをどう切り崩していくのかが第三者委員会には問われるわけだが、果たして上手く行くかどうか。

いやまあ、仮に上手くいかなくても最終的には、教育関係者連中は責任は取らされるんだろうけどね。そんな世の中なのだよ『現代』は。


最悪何が起こるのか--------

このような状況下で、もし万が一にも教育者サイドが逃げ切った場合社会に与える悪影響は計り知れないほど大きくなるだろう。

一例として、2011年に起きた大津市皇子山中学校いじめ自殺事件では、ひたすら組織保全に走る教育委員会に業を煮やし、ついには殴り込みに行く者まで発生する始末だった。

無論、殴りに行った短絡的な奴がもっとも悪いのだが、世間様に対し殴り込まれるほど酷いことをしたという自覚が、当事者たちに皆無だったところは正直、驚きを通り越して少しだけ感心してしまった。

これ理想的な悪役そのものじゃん。教育界のトップ体現してどーすんのさ。

それともナニか?イジメ自殺した生徒と加害者無能教師隠蔽にだけ熱心な教育委員会を題材にシナリオ書いて、演劇でもやれってのか?

これを学校学芸会で上演したら凄いだろうなー(棒)。止めようとする教師に対し、生徒側が事実じゃんと言ったらどう反応するのやら。

ついでに言うとネット上では、殴り込んだ者は事実上、ヒーロー扱いされていたと記憶している。保釈クラウドしたら、千万単位集まるかも。

では、今回の件で実質無罪判定が出たら、何がどーなると思う?

とゆーか、今だって目立ちたがりのユーチューバーに突されてて、かなり厄介な状況なんじゃねーの?


袋叩きという祭りの後に残るモノ--------

恐らく、教育関係サイドには、その辺まで読んで行動している者なんて居ないだろう。そもそもだって責任なんて取りたくないし。

一般社会から攻撃されかねないと懸念している人間トップいれば、世間を舐めた態度を取れる訳が無いのだが。。。

道北田舎町に居れば地域世間が守ってくれると思っているのかも知らんが、もっと大きな世間から叩かれるリスクを考えたことがあるのか?

第三者委員会による調査は、確かに加害者教師たちを断罪するかも知れない。

しかし同時に、関係者に対する処分は、その加害者たちをギリギリライン保護する命綱にもなり得る。

そこからさえ逃げようとするのは、完全な自殺行為だ。公的処分されたほうが絶対にマシなケースだろこれ。

すでに情報を隠すことなんて誰にも出来ない。前校長教頭担任も、教育長でさえ氏名年齢住所家族構成等はネットにばら撒かれている。

家族ごと海外逃亡でもする気なら話は別だが、今の世の中、大きな世間から叩かれたが最後、どんな結果になるか本当に理解しているのか?

組織維持のために生徒を見捨てるような連中には天罰だという意見もあろうが、そうはいっても、犯罪犯罪。人違いだって怖い。

せめて、未成年加害者たちに対する私刑だけはと思わずはいられないのだが、さて、どうなるのだろうか。

2021-11-22

何故フェミは毎度雑なミラーリングをして失敗してしまうのか

常々疑問だったが自己性器に対する考え方が全く違うのではないか、と思い至った。

男性男性器を見ることにさして抵抗がない(ことが多い)

いきなり核心だが、まずこの認識が全く理解されていないのだと思われる。よく男は馬鹿だの小学生並みの知性だのと言う割に、これを理解していないのは不思議で仕方ない。小学生うんこちんこ大好き振りを思い出せば、自明の理というもの

他にも、

というわかりやす実例がある。

では何故男性器の強調という手段を取るのか

これは性的な部位(胸部に限らず脚部など様々な部位を指す)に一種嫌悪や憎しみを抱いているのではないか。それを男性側に転じることがミラーリングと考え、男性器を強調したものを作り出そうとするがそもそも大抵の男性男性器を見ることに対するハードルが低いので失当という他ない。そもそも男性扇情的に感じる女性の部位というのは人により様々であるのに、一括して男性器を出すことがミラーリングと考えていることからして極めて雑である

なお男性器の強調としたが、竿ではなく袋が多いのは個人的に疑問であるが解き明かすに至らなかった。今後の課題としたい。

2021-11-21

anond:20211121031143

これはその厳しかった時代とやらにネットを叩いてた層に当たる人種ネットで暮らすようになっただけだよ。

身内で馴れ合い異物を排除するコミュニティ時代を経て「オタクは殺してもいい」からアンチは殺してもいい」にシフトしただけ。

例えばニコ厨淫夢みたいな独自符丁を有難がってサイトの外でも「仲間探し」をしてるのは感じたことがあるだろう。

その符丁が「肯定的でいること」になっただけ。

コンテンツに対して肯定的であれば人を殺してもいい、今はそういうルールで回ってる。

このコミュニティは母数に対して割合的に発生するから常に誰もがなにかに属し、なにかに迫害されてる。

そうなった時マジョリティが勝つの自明の理、それに対し斜に構えマイノリティを気取り殺される…まさに当時の「オタク」そのままじゃないか

迎合するもよし、死ぬのもよし、この選択肢に対し自覚的でいることそれ自体がまさにオタ臭さであるというのはなんとも愉快な話ではある。

2021-10-27

料理は骨抜き・種無しがいい

魚の骨や鶏の骨を取らずに料理として提供するのは料理人の「怠慢」である。恥を知れと言いたい。

ピーマンの種を取らずに提供するようなものである

料理の「美味しさ」の構成要素には「味」や「香り」「彩り」「食感」などがあるが、その中に「食べやすさ」も入るのは当然である

魚を食べるのにいちいち骨を取りながらでは美味しいはずがない。

スイカの種を飲み込まないよう気をつけて食べるよりも、何も気にせずかぶりつくほうが美味しいのは当たり前だ。

骨なしフライドチキンが売れるのは自明の理

種無しブドウが求められるのは当然の帰結

骨付きの料理を出している店は自分たちが「不味いもの」を提供していると自覚してほしい。

もちろん世の中には問題のない「種」もある。

ナスイチゴの種などは誰しも気にせず食べているし(いや調べたら嫌いな人もいるらしいな)、ピーナッツのように種自体を食べることもある。

そういう揚げ足取りはよくないぞ。わかったな。

2021-09-24

ジョニーデップ主演『MINAMATA-ミナマタ-』を観てきた

テーマは深刻なんだけど、ジョニーデップの持ち味の出た、面白い映画だった。


どうでもいいことだけど、昔からなぜか、

ジョニー・デップのことをしょっちゅうジョニーディップと言い間違えてきた。

これは、バングラデシュのことを、バングラディッシュと言い間違えるより恥ずかしいことだと思っている。

そのジョニーデップが写真家ユージン・スミスを演じる?というのが、

パイレーツオブカリビアンイメージがこびり付いた身には全く想像がつかない。

興味本位で観に行ったら、本人としか思えないユージン・スミスぶりに、おお、と感動してしまった(あったことはないけど)。

ユージン・スミスのことは、というと

この映画を見るまでほとんど何も知らなかったので、どういう背景があって、あの写真が生まれたのか、垣間見られてちょっと感銘を受けたりもした。

映画で描かれているユージン・スミスは、アル中で薬中。過去のいろいろで、メンタルをやられて写真家としてのモチベーションどん底にあった頃のユージン・スミスだ。

一方、フォトジャーナリズムを標ぼうしたものの、売上が上がらず、次第に、魂を売るかのような大衆迎合的な記事広告を載せ始めた、落ち目写真「ライフ」が背景として描かれている。

ピューリッツァ賞を夢見て起死回生を図るべく、次の目標に選んだテーマが、当時、世界のあちこち問題化し始めた公害だった。

当時、すでにMINAMATAの名は世界でも、

日本辺境の地で奇病だの猫踊り病だのと言われ、長い間、対応がなされず蓋をされ続けてきた公害として知られていた。

この映画は、写真家として再起を図るユージン・スミスと逆転ホームランを狙う写真誌が、水俣病に目を付けるところから始まる。

いやー、こういう不純な動機、構図。なかなか良いと思う。

水俣の記録ドキュメンタリは、これまでも土本典昭NHK、いくつかみたことがあったけれども、この目線はいままでなかった。

外国人制作するとこうなのか。

この映画の見どころはなんといっても、ユージン・スミス写真家として、親としての葛藤を描くジョニーデップの演技。

日本にきたものの、途中でやる気をなくして投げ出してしまい、大切なはずのカメラまで現地の少年にあげてしまうシーンとか。

ジョニーデップは、本当にクズっぽいシーンがよく似合う。

ただ、残念でならないのは、ロケ地

違和感があったのでググったら、なんと日本ではない。観終わったあとに読んだ町山智浩コメントによると、セルビア・モンテネグロなのだという。

どうりで、海のシーンが逆光でぼんやりしているものが多かったわけだ。

漁民も、漁民たちが扱う魚も、明らかに違和感ありまくりで、端的に貧相だった。違うだろ。。もっと豊かな海を描いてほしかった。

あと、土本作品へのリスペクト、というのもひそかに注目していたのだけど、

まあ特にないのかな、という印象だった。

映画のなかで、アコーディオン少年が出てきた。

過去記録映画を観ていれば、モデルが誰なのか、すぐにピンとくる。

ここはやはり、あれだろう、船頭小唄だろう、と思ったのだけど

アコーディオン少年交流するシーンはなかった。

そのかわり、ユージン・スミスなついて、カメラに興味を示し、撮って遊ぶ天真爛漫な少年が描かれている。

しかし、考えてみれば、船頭小唄なんぞ奏でようものなら、そのメッセージ性が強烈すぎて、

物語邪魔してしまうだろうから日本の観客向けにはむしろないほうがいい、ということかもしれない。






映画クライマックスは、水俣病歴史で欠かすことのできない、大きな事件であるチッソ株主総会

そこからの流れはとてもテンポがよく、裁判によりチッソ補償を決定するまでの激動の動きが、

ユージン・スミスもっとも有名な写真である、「入浴する智子と母」の撮影シーンを織り込んで進んでゆく。

國村隼演じるチッソ社長人間味があって、いい味を出していた。土本作品など過去のドキュメンタリ映画ではなかなか見ることのできなかった加害者視点被害者と向き合い補償決断するチッソ社長の描かれ方は映画ならではであり、圧巻と言わざるを得ない。

見事な演出だと思う。

NHKアーカイブスでも視聴できる有名なチッソ株主総会は、1970年

スミス乱闘に巻き込まれて負傷した事件は翌年の東京本社での事件なので史実とはちょっと違うが、

そのようなリミックスにさして大きな違和感はなかった。


映画は、1973年チッソ補償決断し、川本輝夫映画では真田広之演じるミツオ)が裁判での勝訴をかみしめるところで終わる。

その後の水俣病の動きはわずかにエンドロールで触れられているに過ぎない。


この映画は、ベースの設定が雑誌ライフの復活とユージン・スミスの再起というテーマを背負っていたため、

チッソ責任を認め、補償に応じる、という、ここで終わりになるのは、それはそれでエンタメ的な収まりどころ、なのかもしれない。


しかし、現実水俣病歴史は、ある意味、まさにこの裁判勝訴と、それに続くチッソ補償協定とを契機に、

チッソVS被害者団体という構図から経済優先で被害を黙認する行政VS被害者という構図に大きく変化してゆく。

この映画が第2幕の終わりだとすれば、第3幕はスーパーヒーロー不在の、果てしなき国との闘いだ。

チッソ社長が除去された水をコップで飲んで見せたことで有名な、有機水銀除去サーキュレーター

効果がないのを知りつつ黙認してきた通産省を筆頭に、高度経済成長を錦の御旗に被害に蓋をし続けてきた行政悪業が明らかにされてゆく。

最終的に国の規制権限行使しなかった責任最高裁で認められたのは、それから四半世紀後の2004年


さらに一方で、1973年被害者の勝訴判決は、チッソ患者への補償の契機となったものの、その補償協定のものが、地域社会の新たな分断の出発点ともなった。

補償をするためには、患者が症状によって定義される必要があるのは自明の理だが、補償協定の1600万円を受け取るに値する症状という形で定義・整理されてしまったのだ。

当然、要件を満たない被害者足切りが始まるわけだ。

そして、さらに、さらに、さら問題は複雑化する。

そこに絡んでくるのが厚生省と当時の環境庁だ。国の定める、公健法上の患者認定基準が、チッソ患者団体との補償協定要件に連動してしまったのだ。

どういうことかというと、国は広範囲患者認定を推進するため、公害健康被害補償法により水俣病被害者認定制度を創設したが、

そこで認定された被害者は、73年に本来は一部の患者団体と締結した補償協定適用を受けることが認められ、1600万円を受け取ることができるようになる、という仕組みだった。

しかし、1600万という高額の補償が、結果的に、チッソ補償能力を超え、被害者認定の足かせとなってしまう。取りこぼされた多くの被害者今日に至るまで苦しんでいる、というのが、

映画のその後の世界なのだ2004年最高裁被害者要件を国の認定基準より緩く認定した、にもかかわらず、だ。

そして国の重要産業である化学工業、そしてチッソ賠償破産を食い止めるため国や県が金融支援をし続ける、という構図がこの映画の後に待ち構えている世界だ。

国は当然、実態調査疫学調査消極的で、というか一度もなされたことがない。

その意味では、映画エンディングシーンである勝訴判決は、実は新たな闘いの出発点ともいえるのが水俣病歴史だ。


そのことを思い返しながら、映画の話に戻ると、この映画の残念なところは、以下の点。

風景日本でない、不知火海が見えない、漁民がいまひとつリアリティがない

写真家出版社、一部の被害者闘争リーダーという限られた構図で、実態解明に尽力した熊大や問題放置した行政が出てこない

・だから、なぜ原因企業が折れて補償に応じたのに問題解決しないかみえてこない→多分世界中の公害類似のことが起きているだろう。

エンドロールで見せている世界公害リアリティを与えるためにはやはり行政視点をどこかに織り込まなければならなかったのでは。

ただ、だからといってつまらない映画では決してなかったし、満足感は高かった。みようによっては、セルビア・モンテネグロにしちゃあ頑張って日本漁村を描いた、ともいえる。

ジョニーデップのクズっぽいキャラは最高に楽しめたし、撮影に至るまでの信頼関係の醸成など背景がみえたのは、この映画の見どころだ。

(追記

https://anond.hatelabo.jp/20210929124437

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