2023-04-10

政治家はなぜ増税をするのか?

政治家はなぜ増税をするのか考えてみた。

政治公理

まず、日本国憲法に拘束されている日本の政治では、

政治権力の全ての源泉は国民投票)が握っている」

という大前提が成り立っている。

であるから

政治家国民の支持を失うことを恐れ、支持率の上昇を志向する」

というのは、これもまた自明の理であろう。政治家というのは支持を失えば落選し、すぐさま無職となる不安定職業であり、継続的当選を願う。

そして、

増税国民の不興を買う。増税を喜ぶ国民はいない」

というのも、言うまでもなく自明の理であろう。個人レベルでは喜ぶマゾヒストいるかもしれないが、マクロ的な総意として増税を喜び、支持率を上昇させる国民など存在しない。

上述した三つの政治公理を考えると、

政治家は、増税をしたくない」

という結論が導かれる。

政治家が、増税をしたがる」

というのは、明らかに理屈に合っていない矛盾した行為であって、

国民の不興を買い、落選したがる」

という、当たり前の結果の帰結に繋がるからだ。

このロジックが正しい証左として、野党現実増税を叩き、支持率を上げることを希求している。このムーブ政治家として正しい行動であって、そこにはなんの矛盾もない。

与党は、なぜ政治公理無視するのか。

では、与党はなぜ消費税14%などと言い出し、前項で述べた理屈に合わない行動をするのだろうか。

理屈と膏薬はどこへでも付く、とはいうが、これほどの矛盾理屈をくっつけるのは容易ではない。

与党政治家達はみな、怪物的な信念に囚われていて、率先して日本を滅ぼそうとしているから」(政治信念説)
増税をした政治家には、増税で発生した増収のうち数%を懐に入れることのできる闇の制度存在する」(私腹を肥やし説)
そもそも選挙自体不正であり、まったく機能していないので、前項で述べられたロジック自体破綻している」(不正選挙陰謀説
与党政治家は単純に馬鹿から、そんなロジックなど理解していない」(ガ○ジ説)

などの、具合の悪いくっつき方しかしない、やや無理やりな理屈しかくっつけられない。

もう少し軟膏の乗りをよくしようとすれば、

現実国家運営業務をしている官僚には選挙という洗礼がないので、際限なく税率をあげたがる。本来彼らの舵取りをするべき与党政治家には反論できるほどの知識がなく、いいなりになってしまっている」(能力欠如・官僚責任論
財政スリム化をしようとしても、予算が削られることを黙って受け入れる組織は少ない。必ず抵抗があり、実行には大いなる努力必要で、与党政治家努力を惜しんで簡単な道(増税)を選ぼうとしている」(怠惰論)
現実必要な最小限の増税をしようとしている」(能力十分論)

などの理由けが必要であろう。

しかしながら、下段で挙げた(最後を除く)理由付けを理解しようとすれば、理解しようとする側にも知識仕入れ努力必要である

そのため、数多くの増田Twitter民理解のしやすい上段のほうの理屈を頭から飲み込み、そして前項のロジック無視しようとする。

しかし、政治公理は変わらない。

政治家は、増税をしたくない」

これは変わらない大原則であって、政治を考える時常に念頭におくべきロジックであろう。

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