はてなキーワード: 格差社会とは
ビッグサイエンスってのはデカい装置おいてごちゃごちゃやるあれね
俺がいた地方の国立大学なんて教授が10万円の研究費でもめてたの見たことあるんだけど
でもそういうのは科学者にとってもおいしいから批判なんか起きない、だから問題が表面化しない
例の二位じゃダメなんですかな富士通主導のスパコン京だってそう、あれ1100億円もするんだぞ
京は速攻で二位になったけど、抜いたのはアメリカのやつで開発費70億円w
こんなのに金つぎ込んでるんだからいくら金があっても足りない、ITゼネコンおいしいわなwほんとw
そんでPEZYの社長は逮捕される、たった4億円で、いや詐欺は悪いとは思うけど、でもやりきれないわな
そして、「子供を育てていくことができない」と。
ちょっと待て、日本では結婚も子供を持つことも夢のまた夢・・・みたいな人が沢山いる。
例えば子供が多い家庭にも少ない家庭にも同じだけの食料を配布すれば
「子供が少なければおなか一杯食べられるけど、子供が多いとおなか一杯食べられない」
ということを、子供たちは学ぶ。
国連はなぜそういうことをしないのか?
先進国の保護主義を問題視する前に、格差社会を止めなければ何の解決もしないのに
狡猾な人間に搾取されて、自分の生活で精いっぱいという人間には
国連職員が金持ちの論理で、先進国の人間には過度な自己責任を押し付け
少子化が進む。
国連は何をしていたのだろう。
先進国の人たちの保護主義を問題視したり、難民受け入れを要請したりする前に
ロジカルでもイデオロギーでもマネーでも何一つ与党に勝ってないじゃん
勝ってる!勝ってる!
与党になったら?勝ってるんでしょ?
国民のせい?
アホか、
与党になろうとしてんのか
実際に力があるところ、本気で自民党を殺しにいけるだけの大ナタを用意しろよ
アンチ安倍とか豚のチンコみたいなナイフでイキってるから勝てないの
もう示してる?
あ、そう
じゃあなんで選挙に勝てないの?
お前らは国民の味方のフリして、
それ自民のやってることと、何が違うの?
お前らも十分悪者な上に、仕事できない悪者という最悪なんだけど
全部お前らの自己責任だろうが
国に忠誠を誓うメンバーで固めろよ
何一つしねーじゃねえか
やってること自民党と同じだろ
絵空事じゃ飯は食えないの以上
容疑者がキレやすい性格だったとして、その原因は「顔」でいじめる連中がいたからだろう。
はてなブックマーク - 進路塞がれ停車、追突され夫婦死亡 6月の東名事故:朝日新聞デジタル
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.asahi.com/articles/ASKB85SBPKB8ULOB00Y.html
北斗の拳の三下チンピラみたいな顔。ザコキャラ顔。何だこの眉毛!!!!あー許せない!!!!
顔で判断しちゃいけないとは言うけれども、それでもやはり「いかにも」な顔してるわ。
この貌、きらいだわー
資産の格差とともに、今後ますます顔面格差社会が進むことが予想され(就職でも結婚でも資本家は見た目で選ぶ)
ニュースで消費される事件の容疑者には、資産も顔面も貧相な人が増え続けていくだろう。
とともに、ますますお金持ちの間で、貧乏人へのレッテル貼りが固定化していき、社会の分断化が進むディストピアになるんだろう。
自民公明の支持母体であるネトウヨ/創価学会というのは、低学歴低収入の負け組で、格差社会で搾取される側である。しかし彼らは何故か自民公明を支持していて、この格差を固定化する為に票を入れてしまう、というのはすごく皮肉な話だと思う。
どのような文化の、どのような国家でも、景気が悪くなると市民が右傾化し始めるというのは良く知られた事らしくて、生活に困窮した人ほど排他主義・国粋主義に染まってしまう。「外国人に仕事を奪われる」「移民は不当に優遇されている」「自分はこんなに苦労しているのに福祉の対象にもならない」という被害者意識が肥大し始める。在日特権を許さない市民の会とかいう団体が「日本人は差別されています!」と叫んでいたのを覚えている人も多いだろう。テレビで連日ニッポンスゴイデスネ番組が流されていたのも根っこはこれで説明がついてしまう。
安部の言う「戦後2番目に長い、いざなみ景気を超える好景気」とは、実際にはただ貧困層から富裕層に富が移動しただけだった。しかしここで搾取される側の貧困層・中間層が、安易な保守に回り、安部自民を支持してしまっているのは、冒頭に書いた通り全く皮肉なことだと思う。まるで人質に取られた人たちが犯人を擁護してしまう、ストックホルム症候群のような、強烈な闇を感じるのだ。
http://twitter.com/i/moments/887430878179323908
気持ち悪い文を頑張って読んでみた。このグローバリズム・リベラル(なんだこれ)はポリコレで包まれるお花畑を理想としているように見受けられる。
ポピュリズムによるリベラル浸透を期待して確信しきっている。こいつの中のマスとは理想郷の中における全体主義的理想民に他ならない。
何故ならここでのグローバリズムの中に多数小数の民族性・趣味・主張・宗教といった表現上のサイレントマジョリティの群れをポリコレ棒で叩いて認めていないから。女性向AV等を是としている割にこの点で矛盾している。
そうしてセクシズム・レイシズムを肯定する作品はそのうちマス向けコンテンツから消えていくと信仰しきっている。実に滑稽だ。世界は一つの性倫理…グローバリズムに落ち着くと考えてらっしゃる。
根底にあるグローバリズム・リベラルに日本的リベラルが無いのが救いでリベラル狂信者としては非常に誠実だと思うが言っていることは理想に沿わないものを排除したいだけ。
この点について一貫した理想を持っていて説明できている辺り福音者としてとても優秀だと思うが、日本の一般的ネットユーザを正しく理解したうえで福音を届けたいが為に曲解させた吠え方をしているから悪臭漂う
そもそもこいつというかリベラル民は【弱者・落伍者・貧窮者】といった範囲を救済するという理想の元から議論を始めているので現実に即さないことを言い出すからキチガイじみて見られる。
こいつを評価できるのはそのキチガイじみた中でもリベラルがネオリベ資本主義の仕組みに貢献しているという現実を理解していることだ。格差社会の是正という面においてリベラルが必要という論調自体には何ら問題がない。
最後にこいつの信仰しているリベラル自体(前期として)新しい自由主義なので、アメリカ民主党の内ゲバよろしく(後期として新しい)ネオリベを連呼するカッコ悪さは見苦しい。リベ・ネオリベ・リバ・アナーキズムなんてのはただの方法論でしかない。
いかなる理想でも追求し続けたら非理想郷に辿り着くというのが今日現在進行形の各国におけるリアリズムの一致した見解で、突き詰めるグローバリズムというたわけた妄想を議論に載せた時点で総ツッコミが来るのは当然だ。過去から現代においてグローバルに受けそうにない尖った創作がグローバル化してきた歴史を学ぶといい。なんならアバンギャルドでも勉強した方がいい。
※グローバリズム・リベラルはお花畑を英語で表した自分の造語です。しいて例をあげるなら富裕層独特の「みんな私達のようにお金持ちになーれ」的なアレ。平等≠リベラルにしなさいと上から目線で学者面がほざいているワケだが自説のグローバリズム性によって全体主義的観点に陥っている。
赤木智弘さんという人が「希望は戦争」と言っているというネットニュースを見たとき、
「世の中は無茶苦茶になるかもしれないけど、社会に流動性が生まれ、我々虐げられている人にもチャンスが生まれる」
ということだと思った。
共産党員はもちろん、党支持者にも怒られるだろう。
だけど戦争が起こっても、政治家、軍事産業幹部、軍人(自衛隊幹部)という
我々虐げられている人間のほとんどが、何も変わらない気がする。
何より、「じゃあ戦争を起こすために何をしたらいいのか?」となってしまう。
この国はずっと自民党が、「金持ちの金持ちによる金持ちのための政治」を行ってきた。
その結果が現在の格差社会であり、「希望は戦争」に繋がっている。
けれど共産党でなくても、「金持ちにとって都合の悪い政治家」がもっと増えれば
我々も何か変わるかもしれない。
横だよ!
日本国内の現金の総和は当然、日本銀行が発行し、回収処分する量になるのだけど、現金が死蔵されてしまうと、流通する現金の量は減ってしまうね。
流通貨幣の減少はそのまま経済の不活化につながるので、(この辺はよく血液に例えられる)経済的発展には良くないんだよ。
というのがまず、前提で。
では流通する現金が多ければ経済的にはいいのか、というともう少し言葉を割かねばならん。
経済的に現金の死蔵は害悪であるけども、かといってより多量に現金を発行するのも害悪である。
だから『未来の国民から借金』をして急場をしのぐので、現金自体は流通量が増えている。
ちなみに、アメリカは日本よりずっと激しい格差社会で、国庫から市場にばらまかれた現金の大部分は上位の富裕層が独占することになっている。
概ねどの記事でもそうだが、「この世は弱肉強食である」とか書くと「適応云々~」だの「人間社会はああだこうだ~」というマウンティングをよく見かける(本人はこれで論破した気になってるのでマウンティングということにしておく)
しかし、現今社会、アベ政治であろうがミンス政治であろうが、そこにあるのは強きものが弱きものを搾取して成立する社会であり、これを弱肉強食と言わないでなんと呼べばよいのか、低偏差値の私にはわからぬ。
そもそもの話、所得層のピラミッドを建てれば少なき富裕層が多き貧困層から回収するシステムで経済システムは出来上がっており、これ自身が既に格差社会や弱肉強食を産まんとする力学が働くだろう。
そうでないとして、これを上流から下流へ流さんとする力は明らかに弱い。なぜか。
企業の内部留保はよく批判されるが、これは言ってしまえば企業の貯金である。
これを切り崩すなり他からなんとかするとして個人に分配するとしよう。個人は消費するだろうか?
消費せず、貯蓄するのは想像に難くない。
結局、法人対個人という枠で、どっちが貯金するんですか、というのが今の働き方改革含めての日本社会の問題なのだ。
では新たな問題だが、バランスのよい(良さは解釈によるが)社会に弱肉強食は成立し得ないのか。
これは世界的な食糧問題とも直結するが、総量の少ない中でバランスを求めてもそこにあるのは全貧困という絶望だけである。
倹しい暮らしなどと綺麗事はいくらでも吐けよう。しかし我々は、我々自身が、資本主義の門弟であり、快楽主義の権化であり、自由主義の体現である。
これを否定して誰が満足しようか。しない。
満足を求めて、争う未来が待っている。
総量を増やさぬ未来に平等な、あるいはそれに近しい幸福などありえない。
では総量を増やすにはどうすればよいのか?
コレを否定するならば、たとえば一極に富を集めるなどして集積することで、見かけ上の平等を実現するのが適当であろう。
だいたいインターネットがあれば整いそうだけど、そのインフラはアメリカ全土で共通して整っているかというと、違うみたい。ニューヨーク州ですら、全域でネットワークインフラは整ってない。
次にテレビ。日本だとキー局の制限はあれど、ゴールデンタイムや深夜には新しいコンテンツを配信してくれる。でもアメリカだとテレビは有料コンテンツに大きく移行していて、日本のデジタル放送のように無料の電波で受信できるものは再放送コンテンツだったり、薄っぺらい内容らしい。
最後に本…。電子書籍で店舗数は減少したのは日本と同じ。また紙書籍が盛り上がったらしいけど、潰れた書店数から戻ったとは聞かないなぁ。
だいたい潰れるのは収入の少ない(見込みのない)店舗からだから、低所得者の多い地域からは購入機会も失われている可能性は否めないのかも?
州ごとの書店分布図とかあればいいんだけど、簡単にググったくらいじゃみつからんかった。
あと、アメリカの書籍は日本と違って出版社の返品(名称ちがったかな)が聞かず、書店買取だからすごく単価が高かったはず。日本だとマンガは四百円あれば買えるけど、向こうだと四千円くらいじゃなかったかな。
※ゲームが抜けてた。
ハードやソフトを買うのにもお金かかるよねー、と思ったけど、ゲーマーには低所得者が多いらしい。
http://forzaxbox.net/blog-entry-8748.html
格差社会アメリカだと、低所得者がメディア(娯楽)を簡単に得ることは実は難しいのではないか→日本は低所得者であっても娯楽を得やすい。ので全体的な娯楽充実度合いがちがうため、欲が抑えられ、犯罪への抑止力に間接的に繋がってる面も1つ。
あと、他のデータ見てると、そもそもアメリカでは生きていくために奪うしかないために発生した犯罪は多そう。でも、印象でしかないからわからん。
この間トップエントリーに、保育園に落ちてしまったことからもっと子育てしやすい世の中にしてほしい、そのための制度や保証(保険?)を充実させてほしいという記事がありまして。
読みまして。
正直子育てしやすい社会にしてほしいなんていうものはもう散々叫ばれていて、結婚すらしていないわたしですら「そうだよねぇうんうん」と思う。
ただそのブログ主の人の主張に何とももやもやしたのが「ハロワや老人に金使うならそっち削って子育て福祉を充実させろ。もうそっち方面は充分だしやっていけるし、委託なんかもうまく使え」って話。
もちろんこんな乱暴な言い方ではなくて、その方なりにいろいろと考えられた結果述べられている訳だけど、まぁ2日分の記事をざっくり言うとこんな感じ。
その方はちゃんと「もちろん老後の保障も大事だって分かってる」と書かれていました。
誰かが保証を受けるために誰かの保証が削られなくちゃいけないの?
もちろん政府にも予算があることも借金があることも私みたいな馬鹿には分からないいろいろなしがらみがあって、全部の保証を充実することなんか出来ないことくらいわたしにだって分かるよ。
でも必要なところに必要なだけのお金を使ってほしい政府であってほしいと思うよ。
行政サービスを依託した結果サービスの質が落ちたり、その会社のブラック企業化に繋がることもあるよ。
(これは私の身近な人がたまたまそういう会社に勤めているから知っているのであって、社会的には行政サービスの委託って低コストで素晴らしいと認識されているのもちょっと問題だと思う)
そんなの理想だ幻想だって言われるかもしれないけど、理想の社会は「子育てもしやすい、老後も暮らしやすい」社会だよね。
っていうか多分行政ってまだまだ削れるところいっぱいあるよね…いや具体的に指摘しろって言われても無理だけど。
知らないけど…。国会中に寝てる人たちがいることくらいしか知らないけど…。
分からないなら言うなって言われそうだけど、少なくとも老後に困っている人にとっても、子育てで困っている人にとっても良いサービスが受けられる社会になればいいなぁと思います。
というかいつも思うんだが「老人は金持ってる」っていう考えの人の周りには金持ちでアモーレな暮らしを送っている老人しかいないのだろうか。
定年後も働く人が増えているという話が嘘なんだろうか。若者も老人も格差社会だと思うんだが。
少なくともハローワークにいくと「もう…もう充分働いたよ…!!!!」って言ってあげたくなるような人が結構来ていたけどなぁ…。
職場で出会った業者の男の子と付き合っている。顔が好みで、若いのに仕事も良くできるところに惹かれて私からアプローチした。
彼氏は謎の大学を出ている。全然きいたこともない名前だったので検索したら、偏差値35だった。
彼氏の実家は貧乏だ。むかーし父親と離婚してから母子家庭で団地暮らし。
それ聞いても、「ふーん」としか思わなかった。話していて機転も効くし身なりもきれいだった。
でも、付き合ってそろそろ1年ぐらい。戸惑いを隠せない。
彼の家族や親戚はみんなブルーカラー。彼も高校は定時制に行って働くつもりだったけれど、節目節目でお母さんに「普通科の高校に行きなさい」「大学に行きなさい」って言われて、底辺私立の高校とFランク私立の大学に推薦で入ったらしい。
一方、両親が地方公務員の私は、兄の背中を見て自然と中学受験して田舎のトップ校に行き、東大目指して浪人までして、東大実戦も東大オープンもA判定無双してたのに、本番では早稲田まで落ちて都内の国立女子大に入学。一生ものの学歴コンプレックスを負った。大学院は東大にいったが、所詮はロンダリング。
勉強していい大学出ないと貧困の連鎖は止まらないから、私が彼なら遮二無二机に向かうだろうし、せめて地方国立大に行くんじゃないだろうか。高校も公立を目指して努力するだろう。彼の人生の選択が、ほんとうに想像付かない。
案の定、いまわたしはダラダラ公務員やって、彼のほうがよっぽど忙しくて難しいことやってるのに、収入はたいして変わらない、というかいずれ私のほうが稼ぐようになる。
私なんか東大でも早慶でも国公立医学部でもないから友達の中ではダントツ低学歴だし、大学院の同期の中でも一番の低収入なのにおかしな話だ。
私の実家では、夜遅くのテレビは禁止だったし、家に本棚がいっぱいあって、そこから好きなものを選んでは読んでいた。今も図書館に行くのとAmazonで書籍を買うのが好きでテレビはそろそろ捨てたい。
彼氏の家に行ったら、本棚がなかった。世帯用みたいに大きなテレビが鎮座してて、彼は帰るや否やスイッチを入れる。しかも何を見てるわけでもない。久々に覗かされた番組からは、無駄な雑音とポリティカルコレクトネスの概念も存在しないかのような悪意のない差別が垂れ流されていた。テレビの前のふたりの会話は、断片的で、どこかに流れていった。
政治観も私も私の友達もみんなゆるやかな左派なのに、彼はネウヨだ。「そんなのは教育のない人がいうことだよ辞めて。」ってたしなめそうになって、言いようもなく虚しくなった。
友達からは「何でその層と出会ってしまったかなぁ…」って呆れられた。私も、生きてる社会のレイヤーが違うなぁって時々思う。「深入りする前に別れなよ。どうせ話のつまらなさに我慢できなくなるよ。」「将来、子どもの受験のことで揉めるよ。」とも言われた。
それでも離れられないし、愛おしい気持ちが溢れるのは、彼が優しくて、しかも何の遠慮もいらないから。
私もそうだけど、言葉のラリーで遊んでる人間は、たいてい表面だけ合わせて裏では舌を出してる。気遣いの言葉に心がこもってないのは、高度な脊髄反射と言ってもおかしくないレベル。趣味とか生活スタイルとか、変なとこには拘って逆に常識からは無頓着。
彼のことばはときに愚鈍でときに陳腐だけど、私を値踏みせず受け入れてくれて愛情深い。私が提案したことに「いいね、すごいね」って賛成してくれる。友達といるときみたいに笑いすぎて死にそうになる事はないけれど、穏やかに甘えさせてもらっている。そして、家事をそつなくこなしたりパソコンを直したり、彼にしかできないこともたくさんある。私が女性だからという理由でサブに回らせたりも、絶対にしない。
具体的に話せば話すほど、私が彼をワカラナイとしてるところも好きなところも、知識基盤社会を盾にした弱者への差別とその合わせ鏡ではないかと情けなくなる。
大学院で社会科学を齧り中道左派を気取って、格差社会とか子どもの貧困とかに心を痛めているはずだったのに。大好きな日本国憲法にも差別はダメ絶対って書いてたのに。彼の環境にも人生の選択にもほんとうに想像が及ばないのだけれど、それって、心理的に橋をかけるべきところに壁を作っているのは、私だ。
逆に彼は、正論を吐くふりをして、素朴にヘイトを連ねる私といて息苦しくないのだろうか。
私には兄がふたりいる。次兄は東大卒で、長兄は知的障害者だ。親は、長兄について差別された悔しさを下のふたりへの教育に注ぎ込んだ。もちろん金銭的にも。次兄の中学受験成功から、周囲が掌を返したと親は言う。家族の長兄への当たりは厳しく、私も長兄が可愛そうだと思いながらも生理的嫌悪感を拭えないし将来への重い負債に見える。地方のとても歪な家庭である。
だから、大学時代から東京でたくさん出会ってきたほんとうに何不自由なく育ってほんとうに自然に一流大学に行ったリベラルなインテリ・シティボーイには引け目を感じて、結婚での家族ぐるみでの付き合いを考えると踏み出せなかった。
結局、私の周りには差別が幾重にも絡まり合って、がんじがらめにされているのだ。私の偏見まみれでしなやかさを失った精神は、そこからすり抜ける術を持たない。
彼はもうすぐ私を実家に呼んでくれるらしい。私は学歴至上主義の親に彼氏の存在すら伝えていない。こんなに素敵な彼なのに。
逡巡しているうちに私には30歳の足音が聞こえてくる。