はてなキーワード: Mr.マリックとは
強力なハリケーンが東海岸を襲いましてアパラチア山脈に抜けました。
その後にこれだけ素晴らしい青空をニューヨークに残していったのであります。
わたくしはまたこのクイズの都へ、とても自慢できる若者二人を連れて参って参りました。
やっと秋桜が咲き始めた残暑の日本を後にしましてハイビスカスのグアム島へ。
赤道を越えまして山の頂に雪を被りますニュージーランドでは、美しい桜の花が迎えてくれました。
季節を飛び越え、敗者を捨てて、勝者はひたすらニューヨークへ。
摩天楼は今年も息を殺して今や遅しと私たちを待っていてくれたのであります。
穏やかな西日を受けまして2機のヘリコプターが戦場へと向かって参ります。
先頭のヘリコプター乗っておりますのは神戸市出身、ハンドパワーこと永田喜彰くん26歳。
子供の頃からウルトラクイズに憧れ、いつの日かニューヨークへ行こうと夢を見てまいりました。
しかしグアムのドロンコで敗れ、以来苦節3年やっと今人生最大の山場を迎えようとしています。
Mr.マリックの助けがなかったら、今こうしてヘリコプターに乗る事は出来なかったことでありましょう。
後方のヘリコプターにはマルタの恋人こと長戸勇人くん24歳が乗っております。
この春から休学をいたしまして、南米大陸放浪の旅を続けアルゼンチンとチリの国境で、あのマルタに巡り会ったのであります。
今度は医者の注意も聞かず、もう一つの夢ウルトラクイズに出場。
ゴールドコースト・トマトクイズの体力戦をやっとの思いで勝ち、遂にニューヨークまで辿り着いたのであります。
永田君と長戸君にとってウルトラクイズは、人生の大きな目標になっていたことは間違いありません。
しかし単にクイズマニアという言葉で片づける事が出来ない何かを持っている二人です。
自由の女神が前方に見えてまいりました。
今年の新聞発表の第一問、ニューヨークの自由の女神はかつて灯台であった。〇か×か。
大西洋から入って来る船にとって、彼女は水先案内人そのものです。
いよいよ世紀の一瞬が近づいてまいりました。
ちょっと前の話だがキングオブコント2023の札幌予選を見に行ったので備忘録。
6月17日、会場は札幌コンベンションセンター小ホール。MCは龍見。審査員はHBCのテレビマン2名。
Aブロック
札幌吉本1年目のコンビ。1年目ながらUNDER5 AWARDでは3回戦に進出経験あり。トップバッターにしては上々のウケで会場を程よく暖めてくれた。
会話主体でいかにも漫才師のコントという感じだけど、テンポも滑舌もよくて上手。
札幌吉本の中堅コンビ。珍しくボケとツッコミがいつもと逆だったが、違和感なし。電人バンドの作ってくれた空気に乗って、2番手にしては随分と沸いていた。
大荷物を持ち込むネタなのだが、ネタ直後に学祭の営業に直行することを知っていたので、これ持って行くのか……という裏笑いもついつい出てしまった。
・こばたいたZ「タクシー」
アマチュアコンビ。勢い任せのネタが多い印象だったが、今回はちゃんと作り込んだネタだった。唯一のタイムオーバーとなり、爆発音とオチの台詞がかぶってしまった。
個人事務所「合同会社TOTONOU」所属のフリーコンビ。ほぼ出オチだったが最初の大爆発を起こし、その余韻で2分間を走り切った。
札幌吉本2年目のコンビ。1回戦にしてはメイクに気合いが入っていた。ボケの声が昔に比べると随分通るようになったなあ。
・イノセラムス「親子」
札幌吉本3年目のピン芸人同士の男女ユニット。最初のバラシがすぐに理解されず、その後は伝わったもののそのままズルズル終わった印象。
・秘蔵「鮭」(通過)
札幌吉本1年目のコンビ。狂った設定とコンビ揃ってのクソデカボイスに圧倒されて大ウケ。
電人バンドと秘蔵は良いライバル関係という感じでいいな。芸風が正反対なのがなおさらそれを引き立たせてる。
Bブロック
・ひとくちの季節「飲み比べ」
男女コンビ。札幌NSC生。ボケの女性の方は滑舌はいいけど声量が小さいので、笑う前に聞き入ってしまった。
札幌吉本1年目の男女コンビ。狂気じみた設定でかなり面白かった。
舞台が低く客席がフラットな会場だったので、寝転がるくだりが多いと後ろの客に見えづらくて、それがネタのクオリティの割にウケが伸びなかった原因かも。
だんだん上手くなっているコンビなので、成長すれば北の蛙亭になれるかもしれない。
・華花クラッツ「ドッキリ講座」
札幌吉本2年目のコンビ。新しく結成したばかりで、これがコンビとして初舞台らしい。とにかくバカバカしいコントで、勢いで押し切っていた。たぶん台本だけ読んでも面白くない。
札幌NSC生。狂った演技が面白かったけど、あまり印象に残らず。ツッコミの人はしずるのKAZMAに似てると思う。
札幌学院大学お笑いサークルの大学生コンビ。補色と同じく床に寝転がるくだりが多いので後ろの客席からはほとんど見えていなかったと思う。
Cブロック
太田プロ札幌の、50代社長と30代フリーターのコンビ。漫才のネタを作り替えたコントなので、会話のやりとりだけ。折角コントなんだからもうちょっと動きも入れていいのに。
まあこのネタは漫才になる前にさらに違う設定のコントであったことも覚えているが。社長は本当に社長なだけあって、社長役のリアリティがすごい。
・さとうがし「美容院」
北大落語研究会の男女コンビ。とにかく元気で分かりやすいネタだったので、ウケ量の割に印象には残っている。
札幌吉本のピン芸人同士のユニット。事務所の先輩であるMCにコンビ名を間違えられていた可哀想な二人。
弱々しいツッコミの嘆き節が好きなんだけど、いつもより物足りなかったかな。
本物の金魚を相方と言い張っている札幌アングラ芸人の雄。たぶん札幌の芸人の中で全国的には一番有名。
大人の事情から、賞レースのときは金魚が人間態になったというていで人間の相方を用意するのだが、その相方はずっと隠れて外に出ないという激トガりなネタだった。相変わらず「コンビ」の概念を壊そうとしている。ルールのギリギリを突くのが持ち芸みたいになってるので、賞レースのようなガチガチの場だと輝くけど、もともとなんでもありの地下ライブとかだと当たり外れが激しい。
まあまあウケていたが、一番ウケたのは本筋とあまり関係ない札幌ローカルの地域ネタ。
札幌吉本のリアル母子コンビ。特技のスラップベースを活かした音楽コント。
Dグループ
・びぶん「内見」
ピンネタのバージョンも別のライブで見たけれど、ボケの台詞回しが独特なのでコンビネタの方が良い。衣装はそれでいいのか?とも思ったが。
北大落語研究会所属の大学生コンビ。北海道の大学お笑いコンテストの初代チャンピオン。「こんな彼女は嫌だ」大喜利のネタ。もう1個時事ネタ系の強いボケがあれば通ってたかも。
札幌NSC3期生の、オネエと元警察官のコンビ。ツッコミが元警察官だけあってモデルガンの持ち方が様になっていた。様になりすぎてて逆にネタの邪魔になっていた気もする。前半はワチャワチャとして楽しいネタだったが、後半で展開が飛びすぎて失速。
男女コンビ。男性の方がピンでインディーズライブに出てるのを見たことがあるけど、コンビでは初めて見た。女性の方がめちゃくちゃ演技がうまい。あんな勢いあるキレ芸できる女芸人そうそういない。
札幌の地下芸人・ロベルト三好、ポロミンかかずによるユニット。街なかで見かけるヤバいおじさんというすでにこすられまくってるテーマだけど、こんな斬新な切り口があったとは。発想の良さという点では今回ナンバーワンかも。
・コロネケン「診察」(通過)
北海道住みます芸人で札幌吉本のエース格のコンビ。伝統的に漫才が強い札幌吉本では珍しくコントをメインとしている。
今回の圧倒的イチウケ。後半は全ての台詞がハマっていて、拍手笑いが鳴り止まなかった。
Eブロック
・ノーチラス「夜行バス」(通過)
札幌吉本のピン芸人、中(ちゅん)と花敷こーようのユニット。中は50代半ばから芸人になったリアルなおじさん。
とにかくリアルなおじさんであることを上手く活かした設定になってて良かった。ある意味「生身のおじさん」を使ってモノボケをする一人コントともいえる。
前コンビを解散以降なかなか相方の決まらなかった二人だけど、相性がいいのかもしれない。
アマチュアの社会人コンビ。気合いの入った小道具を作ってきていた。台詞は全て録音のナレーションでネタ中は一切喋っていない実験的なネタ。
・心理「ロン毛」
札幌吉本の若手コンビ。苫小牧出身で、北海道住みます芸人。UNDER5 AWARDでは3回戦に進出。
ボケのとしきの見た目を活かした分かりやすいネタでよくウケていた。
元北海道住みます芸人で、札幌吉本を退社してトリプルワンという事務所にいる。
ライブシーンからしばらく離れているコンビなのでネタは久しぶりに見たけど、昔よりも円熟味を増した気がする。吉本時代はこういう哀愁のある笑いはあまりなかったんじゃないか。
通過予想
電人バンド、ゴールデンルールズ、やすと横澤さん、秘蔵、コロネケン
実際の通過
電人バンド、ゴールデンルールズ、秘蔵、三好&ポロミン、コロネケン、ノーチラス、しろっぷ
7組通過は例年より多い。そしてNSC3期生の快進撃がすごい。
三好&ポロミン、ノーチラスあたりはなかなか攻めた審査だなあ。でもキャラよりもアイデアで魅せたネタだったので、東京の2回戦でも通用するかもと思えるのはこの2組なんだよな。
ノーチラスの二人はおそらく賞レースの1回戦を突破したのは初めてのはず。報われてほしい。コロネケンは毎年札幌予選のイチウケなのでそろそろ準々決勝行ってほしい。
なわとび:601回
ボクシング:79kcal
はだしでやってると床がちべたい
冬アニメの総括をやってる人がちらほらいたんで、自分も忘れないようにまとめておこうと思った
ウルトラマンZ面白かったよということを書いておきたいのと、アクダマドライブが意外と悪くなかったことは書いておかないと忘れてしまいそうなので
評価順
A:超面白い
B:面白い
C:普通
D:つまらない
A→A:ウルトラマンZ
コメディとしてもキレッキレだった
いろいろな姿に変身するウルトラマンは珍しくもないけれど、ブルース・リー、アントニオ猪木、Mr.マリックといった有名人をモデルとした戦闘スタイルに変身するというのは新しいなと思った
ウルトラQの未来の地球ではないかと言っている人がいたけれど、なるほどなと思う
そういう意味でも人間社会と怪獣災害との関係を描いたウルトラマンだったかも
パトレイバー自体、科特隊のパロディという側面があるので、なんだかぐるぐる回ってる
ベリアロクさんはベリアルそのものではないにしても、ジードラストでリクが受け止めたベリアルの魂のようなものが生まれ変わったようなものと解釈したい
今回、ジャグジャグも更生したし、ベリアルにも何らかの救いのようなものがあってほしいなという願いも込めて
A→A:ハイキュー
A→C:魔王城でおやすみ
1話が飛び抜けて面白かったけれどもそれ以降はわりと普通であった
B→C:呪術廻戦
地味な遊々白書
あ、これはまだ終わってなかったか
まあいいや
C→A:ラブライブ虹ヶ咲
2期と劇場版はよ(気が早い)
お台場のユニコーンガンダムが重要な意味を持たされていたので、実はこれはビルドダイバーズだったのでは?
最初は上原さんかわいいなと思っていたけれど、最後まで見てもやっぱり上原さんが一番かわいいと思う
病んでる歩夢もかわいいよ
オーディンに反逆するワルキューレの話だからタイトルがシグルドリーヴァ(ブリュンヒルド)だったのかね
これはわざわざ見なくても良かったな
C→B:体操ザムライ
手堅くまとまった佳作
終わってみると駿河城御前仕合のようなオチだったけれども、当初の予想よりはちゃんと面白かったなと思う
詐欺師を詐称していた一般人が本物の詐欺師になっていく終盤の展開には100万点あげたい
詐欺師、最後露骨に十字架上の死をやってたから、あれきっと三日後くらいにけろっと復活するってきっと
最近、オカルトブームを振り返る人が多いけど、あまりに言っていることがあやふやなので、とりあえず調べられるだけ調べてみた。
5,6年前のこと、母は頭がおかしかった。
「こうするだけで体の痛みがなくなるの」と、自身の膝に手を近づけてブツブツと念じていた。Mr.マリックで画像検索するとたくさん出てくるまさに画像通りのポーズ。
(Mr.マリックさんは多分関与していません)
ある日「ちょっと参加するだけでいいから。じゃないと今月のお小遣いナシよ」と脅迫され半ば強引に車に乗せられた。
(当時高校生でバイトはできずお小遣いだけが生きる糧でした。)
向かったのは、母がその素晴らしいパワーを授かったという新興カルトの総本山。中のホールには老若男女100人以上がいた。
このイベントは信者が家族、知人をとにかく1人連れてこさせる、新規信者の勧誘セミナーだった。信者候補生は会場前段、信者が後段にそれぞれ50人ずつ席を用意されていた。この時、母の友人のおばさん(Aさん)と知り合った。共通の友人に連れられたと言い、隣で「ほんとにそんなすごい事あるのかしらね~」と笑っていた。
壇上にキャリアウーマン風のオバサンが現れた。このオバサンこそが教祖様だった。
そして長々とした挨拶が始まった。「私どもは、宗教でもカルトでも御座いません。ただみなさんにこの力を手にして頂いて、西洋医術に頼ることないより良い生活を送って頂きたいだけなんです。」
「とある地域に療養所を作る計画が御座いましたが、地域住民の方々に『カルトは来るな!』と反対され計画は頓挫しました。」
そして宇宙の真理やらキリスト教ユダヤ教ヒンドゥー教仏教の神々の話やら、やたら広大な話が始まった。宇宙の真理という単語を持ち出す奴にロクな奴はいないと断言できる。
次に、信者の喜びの声発表会となった。
信者が10人ほど壇上に上がり、一人ずつ素晴らしいエピソードを語っていった。生まれつきのアトピーが完治したと涙ながらに語る中年男性。神経性脱毛症が緩和された女子中学生。腰痛から救われ、人生も明るくなったと言う母。周りの信者候補生たちの表情も変わり始めていた。
その後は治癒体験会が行われ、信者と信者候補生が二人でペアを組んだ。
「皆さん今から始めてください!痛みを吹き飛ばしてください!」と言われ、母がどこか痛いところはない?とルンルンで聞いてきた。ただ、自分は至極健康体でケガも無く、仕方なく「肩が痛いかも」と言っておいた。クソ真面目な顔でパワーを送る母と、何も起きない肩。
仕方なく「治った気がする」と苦笑いした。
全員が一通り治療し終わると
「じゃあ、こちらの列の方から良くなった!という人は手をあげてくださいね」と言われた。まさかと思ったが、喜びの挙手がつぎつぎと起こり列の全員が手を挙げた。また次の列も、その次の列も笑顔で挙手している。それを見て心底ゾッとした。
もう全員洗脳されてしまったのか。自分が異端になるのが怖くて恐る恐る手を挙げた。
この場の99%という圧倒的マジョリティに対してなす術がなかった。
周り全員が敵になってしまった。おかしいのは自分なのかと気が狂いそうになり、いっそのことマジョリティになってしまえば楽になれる気がした。
全部で3時間ほどセミナーが続き、その間1度も休憩がなく会場に閉じ込められており、尿意がマックスに達していた。
自分を異端だと責める思いと、尿意が脳内でせめぎ合い、結果として尿意が勝った。
セミナー終了時には、信者候補生側からスタンディングオベーションが起こった。Aさんも「感動したわ~すごいわねぇ」と笑顔になっていた。
終了後、即トイレに向かった。
帰宅して小遣いをゲットし、「あんなもの信じてるなんてキチガイか」と大口論に発展した。現在母にそのカルトの事を尋ねるととぼけるようになった。
似たような人を列挙して、それぞれの特徴を書いて、Daigoと比較してみたいと思う。
最初はマジシャンとして活動していたが、だんだん超能力者のフリを始めた。
TV局がそのように要求した面も大きいが、それに乗ったのは彼の責任。
当時はTV番組の司会者である福留アナウンサーすらサクラにしていた。もちろんテレビ局も悪い。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150615-00000003-the_tv-ent
彼の問題点は、トリックがあると明確にせず、いかにも不思議な力が自分にはあるという演出をして世間を欺いたこと。
手品師が尊敬されるのは、その卓越したテクニックや話術、ネタのユニークさなどがあり、
その技を使えば、まるで人間を超えた力を持つ者であるフリができるのに、それせずに「単なる手品師」と名乗る誠実さである。
マリックにはその誠実さだけが無かった。ただしその力を他の事に悪用して誰かを騙したりはしていない。
かれは手品師として、ちゃんとトリックを使っている事を明言している点で、そこまで罪は重くない。
しかし、やはりテレビ局の編集トリックを利用して、不思議すぎるパフォーマンスをしていた。
その場に映っている観客すべてがサクラ、などという事を平気でする。
視聴者はそのレベルの不思議さに慣れてしまい、誠実な手品師の職が奪われる。
ただ、これは悪事の主体はTV局側にある。なぜならTV局側から提案されたものだからである。
必要なテクニックを磨く努力をほとんどせずに、ただただ自分を大きく見せる事だけに技術を特化した。
しかしスプーン曲げやフォーク曲げは練習している。彼にできる精一杯のマジックがこれなのだろう。
目の肥えた昨今の視聴者にこの程度のパフォーマンスが受けるわけがない事は理解しているので、唯一の得意技であるこれらの手品のタネはあっさり教えてくれたりする。
それによって、この程度の事は自分にとってはなんでも無い事ですよ、という印象を与える事に成功している。
重要なのは、お客さんを喜ばせる為にやっているわけでは無いという点である。
普通エンターテイナーというのは客を喜ばせたいと思うものだが、彼にとっては自分を大きく見せる事の方が優先順位が高そうだ。
これが彼のアンチが多い理由だろう。明確に彼のやっている事が理解できていなくても、本能的に「あ、こいつはダメだ」と感じるので「なぜ嫌いなのかわからないけど彼は好きになれない」という現象が起きる。
ちなみに、フォークの先を曲げるには指輪を使えばいい。ひっかけて曲げるだけだ。
彼がよくやるパフォーマンスに客に色ペンで何かを書かせてそれを当てたりカラフルなボールから何を選んだか当てるものがある。
これも普通の手品だと思って見たら「そんなのより不思議な手品はいっぱい見てきたよ」というのが普通の感想だろう。
しかし彼のパフォーマンスを見ると、なぜか感銘を受けてしまう。
その本質は「うわー、この人すごい!!」と思ってしまう点である。
なぜそう思うのかというと、タネ明かしっぽく、表情を読んだとか、こういう人はこういう性格なので云々、などという説明が入るからだ。
それによって「心理学を追求すればそんな事ができるのか!自分もそれを学べばビジネスでも恋愛でもうまくできるんじゃないか?」みたいな希望が生まれる。
彼の著書が売れたりセミナーがヒットしている理由もこれである。彼は商売はうまい。
彼が全力で努力して身につけたスプーン曲げのトリックを一番最初に教えてくれるのも、ここに繋がる。
「彼は誠実な性格で、自分の手の内を教えてくれる人なんだ」という印象がここで生きてくるのだ。
視聴者は「目の前で起きている不思議な現象」に感銘を受けていると勘違いしているが、
よく考えて欲しい。単に何を選んだか当てる手品がそんなに不思議だろうか?
そんなはずは無い。それをちょっとした表情やその人の性格から当てた、という事が不思議なのだ。
あとは誰にでも当てはまりそうな事を言って、これがあなたの性格です、などとやれば人は簡単に騙される。これは占い師や霊能者などが使うテクニックでバーナム効果という。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%A0%E5%8A%B9%E6%9E%9C
彼の手品の構造は「しょーもない手品をあたかも何かすごい能力を使って不思議なことをしたように見せる」というものだ。
この構造は占い師や霊能者、カルト宗教などが使うものと同じである。
蛇足だが、彼の手品はこんなタネがあれば簡単にできるよという事を示そう。
それは協力者が送信機のスイッチを入れると演者の持つ受信機が振動するというものだ。
このような仕掛けを使えばババ抜きのようなカードゲームでも簡単に勝てるだろう。
こんなペテンでコケにされたのであればホリエモンも良い面の皮である。
なお若い人は知らないだろうが「あんた死ぬわよ」の占い師や、スピリチュアルな霊能者などの悪質さは論外なので、ここでは触れない。
彼らが毎週ゴールデンタイムの番組に出ていた時期があるのだがテレビ局にモラルはあるのだろうか?
セロ | マリック | Daigo | 論外な人達 | |
テレビ局がグルではない | x | x | x | x |
タネの存在の明示 | ○ | x | x | x |
手品の練習 | ○ | ○ | x | x |
手品の種類 | ○ | ○ | x | x |
効果を手品だけに限定 | ○ | ○ | x | x |
社会への影響の少なさ | ○ | ○ | △ | x |
「タネの存在の明示」については、Daigoは一見タネ明かしをしてるように見せて本当のタネをごまかすばかりか、タネ明かしそのものを自分の力を大きく見せる事に利用しているので、マリックより悪質。
「効果を手品だけに限定」という項目は、手品以外にも応用が効くと喧伝してない、という意味である。
マリックは「ハンドパワーは気功の応用で色々なことに使える」というような事を言っていた時期があるが、常に言っていたわけではないので不問とする。
Daigoは占い師などと同様に、自分を大きくみせる技を悪用して、企業のコンサルティングなどを行っている。
(意外かもしれないが占い師も企業の経営者に頼られていたりする。構造は同じである)
「社会への影響の少なさ」については、Daigoは論外な人達と比べるとマシだが、ビジネスに応用できるなどと勘違いさせてる点は悪質である。
論外な人たちは、それを信じた人の宗教観や世界観まで変えてしまうので悪質さはダントツで大きい。毟られる金額も桁違いである。
オウム真理教のサリン事件はテレビでオカルト番組を見て、そういう世界に拒否感を持たない人達がカルト宗教に入ったことで起きたものだ。
Mr.マリックが去年「学校へ行こう」というバラエティー番組で記憶術を披露していました。いつもの超魔術と銘打ってはいたものの、要は覚え方のコツというかノウハウでした。
おもしろそうだったので実際に自分で試してみたところ、これが非常に効果的だったのです。これは仕事でも使えると試行錯誤を繰り返し、仕事への応用方法を自分なりに確立できたので紹介します。
といっても万能の方法ではありません。それなりの努力も必要ですし、効果も限定的です。しかし、非常に高い「確実性」を誇るのがポイントです。
下準備として、自分の体の部位にあらかじめ番号をふっておきます。
例えば
1:頭頂部
2:おでこ
3:右目
4:左目
5:右耳
6:左耳
7:鼻
8:口
9:アゴ
10:首
といった具合です。
よかったら試しに1~10までの割り振りを覚えて下さい。割り振りっていうか順番ですね。基本的に上から下へ、右から左へという法則なのですぐに覚えられると思います。
頭頂部から首まで順番に手で触りながら覚えるとあっという間です。
覚えるべき事柄と体の部位とを組み合わせたイメージで覚える。この時、出来るだけ痛かったり悲惨だったりするイメージをつくり出すのがポイント。
試しに日本国憲法の章立てを覚えてみましょう。
1:(天皇)天皇陛下が笑顔であなたの頭頂部にかかと落としして頭頂部がめり込んで血がブシュー!
2:(戦争の放棄)戦争の放棄→太平洋戦争→日本兵な連想。日本兵があなたのおでこに銃剣を突き立てて血がドバー!
3:(国民の権利および義務)国民の権利といえばやっぱり選挙権でしょう。選挙に浮かれるあまり、うっかり投票用紙の角が右目にささったイメージで。紙で指をすっと切ったら痛いですよね。ちゃんと自分の右目をイメージしてリアルに想像してください。あれで切れたのが指じゃなくてあなたの右の眼球だったらと思うとイテテテテテ!
4:(国会)国会議事堂の特徴的なシルエットは誰でもすぐに思い浮かびます。国会議事堂のあのとんがっている部分が左目にぐっさりささって目が潰れてアワワ!左目めがけて凄い勢いで突き刺さってくる国会議事堂!もちろんすさまじい衝撃で頭から後ろに吹っ飛びます。その衝撃を左目に可能な限りリアルに感じて!
5:(内閣)内閣といえば総理大臣。麻生さんがあのひんまがった口から舌をちろちろ出してあなたの右耳をなめ回します。右耳に至近距離というか密着して聞こえてくるびちょびちょという音と生暖かさとくすぐったさをリアルに想像して!
6:(司法)司法といえば裁判官。裁判官が「静粛に!」とかドラマでやっているあのコンコンやる木槌を力一杯握りしめて、何をやるかと思ったらあなたの左耳めがけてフルスイング!すさまじい衝撃!鼓膜ポーン!血がブシュー!
7:(財政)財政といえば一万円札のイメージで。福沢諭吉があなたの鼻の穴に指をかけてあの1万円札の表情をまったく変えずに鼻フック攻撃
8:(地方自治)地方自治といえば今は橋下大阪府知事でしょう。橋下知事がラグビー経験を生かしてあなたの口めがけて頭からタックル!あなたの歯はボロボロに折れたけど、橋下知事の頭にも折れた歯が刺さって血だらけでえらいことに!
9:(改正)改正ってイメージしにくいので、ひっくりかえして「セイカイ」で。ちょっと苦しいけど細かいことは気にしないのがポイント。児玉清が「正解!」って言いながらクールに素早い膝蹴りをあごにぶち込んでくる。アゴがこなごなに砕けてあなたがぐにゃんと反り返りながら吹っ飛ぶ様子まで想像しましょう。
10:(最高法規)日本の最高峰富士山の樹海で首吊り自殺。サイコーホーとサイコーホーキ。いや、オヤジギャグとしてはレベル高い方だと思いますよ。澄み渡った空に浮かびあがる富士山と、その下に広がる薄暗い樹海で今まさに首を吊るあなた!首にロープがぐいぐい食い込んできます。思わず助けを呼ぼうとしますが、声は出ません!く、苦しい!!
この文章を1回読んだだけで10章までの章立てを覚えてしまった人も少なくないと思います。
では、さっそく試してみましょう!
1:頭頂部は何だっけ?ですぐに思い出しません?
2:おでこがどうなったんですっけ?
3:右目がすんごい痛いことになっていましたよね?
4:左目も痛くってほら!何が突き刺さったんですっけ?
5:右耳は気色悪いことになってましたよね?
6:左耳には理不尽な攻撃が加えられていましたよね?
7:鼻の穴にあんなことをするのがあの人ってことは?
8:口がえらいことになってましたよね?
9:あごという人体の急所に強烈な攻撃が!
10:首をどうしたんでしたっけ?
ね!?覚えていたでしょ?
今度は試しに、何も見ないで頭頂部から首まで順番に自分で思い出していってみてください。
どうでした?
もしかしたら1回目は詰まっちゃったかもしれませんが、少なくとも2回目はほとんどの方が全部思い出せたと思います。
漫然と「体の部位と結びつけてイメージして」という記憶法はよく見かけますが、少なくとも私はそれでは覚えられませんでした。ところが、マリックの場合は「悲劇的」という言い方をしていたと思いますが、要は「体の部位の痛み」と結びつけると不思議とくっきりとイメージできて、とにかく忘れにくいのです。
ヒッチコックの怖い映画を見たときの感覚って、その場面のほんの一部をちらっと思い出しただけであのゾクゾクする感覚まで鮮明に蘇って来るじゃないですか。痛い!とか怖い!という感覚はすごく原始的な感覚ゆえなのか、強烈に記憶に刻み込まれるのだと思います。
そして、簡単には忘れないし、どんな状況でも確実に思い出せるのがポイントです。
試しに、先ほど覚えた日本国憲法の章立てを、明日の朝起きてすぐに思い出そうとしてみてください。自分でもびっくりするぐらいすらすらと思い出せますから。
この覚え方のノウハウだけでも十分にびっくりしますが、本当の問題はこれを実際の仕事や生活にどう生かすかです。
マリック式記憶術はMr.マリックがこれまでテレビ番組で何度も紹介してきたので、覚え方のノウハウ自体を知っている人がけっこう多いと思います。しかし、これまでずっと単なる余興扱いされてきたようです。たしかに、応用できる場面が非常に限定されているのでそれも仕方ないとは思いますが、実際の仕事に使えないわけではないですし、場合によっては非常に強力な武器になります。
一定の期間は絶対に思い出せるという「確実性」
に尽きます。「痛み」という根源的な感覚を利用している故か、本当にどんな状況でも思い出せるのです。実際に試してみた人は分かると思いますが、まさに体に刻みつけられる感じです。
もちろん弱点もあります。最大の弱点は、
ということです。
Mr.マリックがテレビでこの記憶術を披露する際は「3分以内に被験者全員が15のキーワードの羅列を覚える」という実験をやることが多いようです。その際に、被験者に対してすべてのキーワードについての「痛い」イメージをマリックが提示するのがいつものパターンです。日本国憲法の章立てを覚えた方なら、確かにそれなら15のキーワードを3分で覚えるのは簡単なことだと思うでしょう。
ここにちょっとしたトリックがあるわけです。良くできた「痛い」イメージを自分で一から考えていたら、けっこうな時間がかかってしまうのです。もちろん慣れてくると3分で15個分イメージを考えて覚えるところまで可能ですが、マリック式記憶術を体験するのが初めてという被験者には無理でしょう。それを、マリックから被験者に対して良くできた「痛い」イメージを提示してしまうことで初心者でも3分以内で15個というスピードを可能にしているのです。
私はマリック式記憶術にスピードを求めるのは見当違いだと思っています。より「痛い」イメージをしっかりとつくるために、ある程度時間がかかるのは仕方がないことです。しかし、よく出来た「痛い」イメージがいかにくっきりと体に刻みつけられるかは、日本国憲法の章立てを覚えた人には分かってもらえると思います。
他にも弱点があります。最大で40程度のキーワードが限界です。そして、あまりにも強烈に刻みつけられるがゆえに、キーワードのセットを短い期間で次々と切り替えるのは難しいといった問題があります。私の場合は少なくとも1週間は経たないと前に刻みつけたキーワードを引きずります。
ということで、マリック式記憶術のポイントはとにかく高い確実性なのです。
では、どうやって仕事に生かすか?
実は、Mr.マリックは自分自身が本当にマジックショーの仕事に使っているノウハウを披露したのだと思うのです。
* お客さんを前にして極度に緊張せざるをえない状況
* 手順をひとつ忘れてしまったり前後してしまうだけで失敗してしまうマジックショー
* 手順を書いたカンニングペーパーを見るわけにはいかない状況
ね!?この状況でマリック式記憶術こそが威力を発揮するのは分かりますよね。
人前で何も見ずにしゃべった経験のある人は分かると思いますが、しっかりと覚えたはずの記憶でも、緊張によって「真っ白」になってしまうものです。私も昔お笑いをやっていたので何度も経験があります。
ポイントになるのが、往々にして忘れるのは「内容そのもの」ではなくて、「手順」だということです。「内容そのもの」については自分で一生懸命考えるのが普通ですから、ある程度は覚えていて当たり前なのです。ただし、「手順」については、例えばAという結論を言う前にBというエピソードをひとつ挟んだ方が効果的みたいなことについては、後から色々と作戦を練って考えたものだったり、色々な都合で仕方なくそうなったものだったりして、もちろん自分で考えた手順なんだけど、必ずしも自分の自然な感覚に沿ったものでは無かったりします。だから、忘れるのです。
だから、Bという内容そのものは覚えているんだけど、「Aという内容の次に話すべき内容はBである」という手順の方だけをいわゆるど忘れしてしまって、ワケの分からない状態になって、冷や汗ばかりが吹き出して、口ごもるばかりで…なんてことになってしまうわけです。
例えばこれが「工場見学の案内」みたいな仕事だったら、歩いていく順路に従って説明するしかないわけで、ド忘れのしようがありません。
対して、ステージの上に自分が主役として立っていて、「すべての手順を自分がコントロール出来てしまう=しなければならない」という状況においては、自分が事前の準備で練り上げた手順というものが、ある意味で足かせとなって「頭真っ白」という状況を生み出すのです。
この頭真っ白になる可能性は、鍛錬によって確率を下げることは出来ても、ゼロにすることは難しいです。いつも決まった会場や状況だったりしたら、あるいは何とかなりそうな気もしますが、普通は会場や状況は毎回変わるわけで、人間の鍛錬=パターンの刷り込みはそうした変化に弱いものです。
ところが、マリック式記憶術なら、あれ?何だっけとなった場合でも、まさに自分の体がカンニングペーパーになったような感覚で「手順」を思い出すことができるのです。「右耳の次は左耳だから…」と落ち着いて思い出せば、そういえばそうだったと思い出すことができるのです。
ということで、マリック式記憶術が威力を発揮する場面を整理すると
* 準備にある程度時間をかけられる状況
* 紙資料などを手元に持てない場面
といったところです。
私の仕事は人前でプレゼンする機会がけっこうあって、ここ一番の時にはマリック式記憶術を使っています。プレゼンの際にパワーポイントや紙資料が手元にあれば、手順はパワーポイントや紙資料を見ればいいわけですが、本当に勝負をかけているプレゼンの時には、私は手元に何の資料も持たずにプレゼンにのぞむようにしているのです。
非常に大変ですが、こちらの誠意はめちゃめちゃ伝わるので、大きな成果を上げてきました。
また、職場の朝礼や飲み会の挨拶などで、ちょっと気の利いた論理展開をしようとする時にも便利です。せいぜい5つくらいの項目で展開するわけですが、普通にやっているとこれがけっこう忘れてしまうんですよね。
結婚式でのスピーチなど、紙を持ってもおかしくはない状況でも、マリック式記憶術を駆使して何も持たずにさらりとこなせると、出来る奴と思われること請け合いです。
ということで、実は普通に働いている分にはマリック式記憶術が活躍する機会ってめちゃめちゃ少ないです(笑)
正直、そりゃそうです。毎回毎回覚え込んでプレゼンなんてやってられません。
でも、ごくたまにしかない機会だからこそ、いざめぐってくると猛烈にプレッシャーを感じて、何かすがるものが欲しくなるものです。そして、何時間も何時間もかけて覚えたところで、頭が真っ白になる恐怖は結局無くなりません。
でも、マリック式記憶術を知っていると、とにかく「痛い」イメージを練り上げて、その「痛み」を何回か繰り返しイメージするという明確な「やるべきこと」が見えるというのが大きいです。自分なりのゴールを設定できるので、私は非常に精神的に楽になりました。結果的に非常にリラックスしてそういう場に臨むことができるようになると思います。
ということで私なりの具体的なやり方です。
1. プレゼンする全体を内容によっていくつかの項目に分ける。
2. 分けたそれぞれの項目にタイトルというかキーワードをつける。
3. そのキーワードと体の部位とを「痛い」イメージで結びつけていく。
4. 何回かリハーサルをして自信をつける。
5. 本番
といった感じです。
マリック式記憶術の副産物として、プレゼンの内容とそれぞれの項目の意味合いについて自分なりにあらためて考えることができるというのがけっこうデカイです。逆に言うと、本当に勝負をかけるプレゼンだったら、資料を見ながらやる場合でも、2のキーワード付けの段階まではやっておいて損は無いと思います。
細かいテクニックとしては、私は体の下の方から優先的に貼り付けていくようにしています。というのも、人間は何かを必死で思い出そうとすると上を向いてしまうもので、そんなとき、体の下の方の部位と結びつけておけば、上目遣いを中和できるからです。ということで、私はたいてい右足の裏で何かを踏んづけてしまうイメージから始まって、肛門に何かが突き刺さるイメージくらいで終わりになることが多いです(笑)
そして、内容自体は自分で地道に一生懸命覚えるしかないです。というか、自分で覚えられない程度のインパクトのない内容だったら伝える価値が無いと思って、その内容自体を練り直した方がいいと思います。
あくまで「手順」を「確実に」覚えられることにマリック式記憶術の意味があるのです。そして、その「手順」を「確実に」覚えられることの価値がいかに大きいかは、人前で何も見ずにプレゼンした経験の多い人ほど分かってもらえると思います。