はてなキーワード: 一言とは
下手だけども文章を書いていく。
ただの救われない男の戯言なので面倒だと思う人は見なくて構わない。
HSPと一緒で傷つきやすかったり敏感でありながらも、平穏を求めずに刺激を求めるとかゆう自爆タイプのかわいそうな人間である。
刺激を求め飛びついては傷ついて疲弊して考えんこんでしまうのが当たり前とかゆう馬鹿な人間。
正直かなり辛い。
これまで刺激的な体験がしたくていろいろなことをしてきた。
ライブをしたくてバンドを組んだりしたのだが、自分の歌が人を魅了できるほど上手くないとわかっているのでメンバーや観客の顔色を気にしては疲弊し自己嫌悪に陥る。
高校の頃漫才の大会に出たが、あまり笑ってもらえず頭が真っ白になりネタを途中でやめ退場。
またも高校の時に、舞台祭といって体育館の舞台でいろんな演目をやる行事の司会のひとりとして出たこともあるが、司会が4人もいたので下手に入り込むとぐちゃぐちゃになりそうだとか、司会の二人の進行がうまかったので必要ないんじゃね?と勘ぐり一言も発せず退場。
その他にも好きゆえに飛びついては下手なところを意識しては自爆して自己嫌悪に陥り鬱っぽくなってやる気が出なくなる日々が多い。
ここまできたら人前に立ったり、誰かを挟んで何かをすることが向いてないのはわかっている。けどそこができなくなるって考えるだけで生きる希望がなくなってしまう。
誰かに称賛されたいわけじゃなくて、本当は自分のしたいことや想像したビジョンを現実化したいだけなんだ。
間っ子であることも要因の一つで空気を読んでしまいがちだし、これに加えてHSPの敏感さを兼ね備えたせいか、何事にも相手の顔を伺ってしまうし、こうした方が周りにとって都合が良いと思える立ち回りが浮かんでしまう。
良い立ち回りが浮かんでもそこに注ぐエネルギーは膨大な上、自発的では無いからやったとしても本当にメンタルを削られる。
ランチをした店の店員さんときさくに話す横で自分も混じったりしないといけないだろうなとか、楽しくいろんなことを話してくれる彼女に向けて自分ももっと話さなきゃいけないんだろうなとか考えていた。
そんな時ふと思う。こんな俺が彼氏で良いと思ってくれているのだろうか?
彼女はすごく綺麗で性格も本当にいい。そこも相まって一緒にいることに懸念がある。
考えすぎだとか、人と比べちゃいけないってのはものすごく理解している。
けどどうしても敏感ゆえにチラついてしまってバイアスが消えてくれない。
今日は楽しい一日だったのに、そんな些細なことでも楽しいことを悲しく捉えてしまうようになってしまっていた。なんだかもう死にたい。
箱根駅伝優勝 駒澤大アンカー逮捕 女子高校生にわいせつ行為か
児童買春の疑い、小学校教員(31)を逮捕 マッチングアプリで知り合う 名古屋
このところ立て続けに2件,マッチングアプリで未成年と出会って逮捕という事件が報道された.二人とも,相手を未成年と認識していなかったのがなかなか怖い事例である.二人の罪状が異なっていたのがよく分からなかったのもあり,いろいろ調べてみたので記録しようと思う.筆者は法律については素人であり,間違いの指摘をしてほしいためここに書く.
児童に対する性犯罪を整理してみましたに詳しいことが載っている.複雑に入り組んでいて,とてもややこしい.
ここでは18歳未満の者を指す.
fuck,AF,笛のこと.刑法177条により,「強制性交等」という犯罪が定義されている.
性交等以外のエロい行為.刑法176条により,「強制わいせつ」という犯罪が定義されている.
淫行のこと.エロい行為全般.各地域の青少年健全育成条例によって言及されている.
各都道府県が定めている青少年に関する条例.特にみだらな行為についての決まりは「淫行条例」ともいわれる.後述するが,淫行は地域によって違反の定義がバラバラである.
児童と淫行に関する罪は多く,とてもややこしい.ある行為がどの罪にあたるのか,ポイントごとに整理する.
相手が13歳未満の場合,わいせつ行為は「強制わいせつ罪」,性交は「強制性交等罪」になる.例えばこの事件では,交際していてもアウトになった.
相手が13歳以上の場合,脅迫をしてのわいせつ行為は「強制わいせつ罪」になる.脅迫をしての性交は,「強制性交等罪」になる.脅迫がなかった場合にはならない.例えばこの事件.また,脅迫が無くても,騙したり立場を利用すると,「準強制性交等罪」か「準強制わいせつ罪」となる.例えばこの事件.
相手が未成年の場合,金銭を渡して性交等をすると「児童買春罪」となる.金銭でなくても,対価があるとアウト.
金銭授受もなく,同意の上での13歳以上18歳未満との性交等は法令違反にはならない.しかし,青少年育成条例での「淫行」となり,条例違反となる場合がある.これは都道府県の条例と,各地の警察の判断による.実は,やってはいけない淫行の定義は都道府県でバラバラである.例えば,大阪は「淫行」の定義が他県より狭いのが話題になったことがある.少し古いが,青少年健全育成条例・淫行条例 都道府県比較で地域ごとの比較が見れる.また,この画像は,淫行の定義の違いを都道府県別に示している.
最初に挙げた駒大生の事件は,神奈川県警が「21歳と17歳のマッチングアプリでの出会い」を条例違反だと判断して逮捕したという事件だ.神奈川県警...あっ(察し).もし県が違えば何もなかったかもしれない.
刑法38条により,「罪を犯す意思がない行為は罰しない」と定義されているように,相手が18歳未満だと知らなかったのを示せた場合は罪にならないかもしれない.これは,「罪に当たるか」という観点では重要なポイントである.狩野英孝が一時期17歳との淫行報道で話題になったが,知らなかったのでセーフという理屈が通っている.
マッチングアプリを使った場合,相手の年齢を知らずに結果的に未成年と淫行をしてしまう可能性がある.また,淫行が「児童買春」や「青少年健全育成条例違反」の罪になってしまう可能性もある.これらが不運にも重なってしまうと,上記のような事例となってしまう.これを避ける方法はないのだろうか?
もちろん,18歳以上としか淫行をするつもりがないのなら,年齢を確認するのがもっとも確実である.しかし,嘘をつかれていた場合は,逮捕されて初めて分かる,なんてことが起こるかもしれない.これを自衛するのは難しく,安全なマッチングアプリを使うくらいしか方法がないように思われる.
これらの府県と他の都道県の違いは,「淫行の定義が明確か」という点だ.これらの府県では,淫行を「威迫し、欺き若しくは困惑させ、又はその困惑に乗じてわいせつな行為を行わせること」と定義している.しかし,他の地域では単に「青少年とはエロいこと禁止」とだけ言っている.これにより,恣意的な運用がなされてしまう可能性があるのだ.逆に,これらの6府県でならマッチングアプリの出会いは合法であると思われる.
マッチングアプリによって出会いが増えることで,法律や条令が追い付かなくなってきた.「未成年とのみだらな行為」と一言でいっても,該当する罪状や違反している法律はケースによって大きく違い,気づいたら違法行為で逮捕,という可能性もある.現在の自衛手段としては,千葉,長野,三重,大阪,京都,山口に移住して年齢確認をしっかりするという方法が有効であると考えられる.
ここでいう素人AVというのは素人物AVではなく、素人が撮影して販売しているAVの事。
孫ピンが田忌に競馬のアドバイスをして相手の上の馬にこっちの下の馬、中の馬に上の馬、下の馬に中の馬を当てて2勝1敗してトータルで勝ったエピソードあるじゃん?
5/22追記
教えてくれた方、ありがとうございます。
また、このCMの企画者の方を知りたいと書いたら、こちらもコメントで教えていただいた。
本当にありがとうございます。久しぶりに通しで見ました。やっぱりかっこいい。
【DADADA.WORKS】 https://dadada.works/
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表記の件をどうしてもどこかに吐き出したくて、アカウントまで作ってしまった。
書きたいことはタイトルのままだ。ウマ娘プリティダービーをなんの気もなく始めてみて、ストーリーを進めていく中で随所で標題のCMを思い出した。
このCMシリーズは「THE LEGEND(2013年)」「THE WINNER(2012年)」「20th centuryboy(2011年)」に分かれていて、もう一言でいえば「めちゃくちゃカッコイイ」CMだった。
ナレーションも、BGMも、CM内に挟まれる当時の実況も、馬のフォトも、何もかもがビシッとはまっていてそのCMが始まるとずっと眺めていた。
自分は気に入った商品のパッケージがあるととことん調べてデザイナーを探しておっかける程度のオタクなのだが(オタクは情報収集が大好きだ)、このCMを企画した方の映像はまた見たい。未だに探している最中である。
ちなみに今のJRAのCMも、競馬場という場所に足を運んで貰おうという意味では正解なのだと思う。
でもやっぱり自分は前述のシリーズが大好きだ。「競馬場へ行ってみようかな」より、「競馬場ではこんな熱いレースが行われてるんだ!こんな名馬がいたんだ!」と思わせるCM。
残念ながらJRA公式youtubeでは「夢のVS」のプロモが残っているだけの状態なのだが、いつか公式が前述3シリーズのCMもyoutubeにあげてくれることを祈る。
本当に本当にカッコいいCMだったんだ。以下、紹介されていた名馬を列記する。
◆THE LEGEND
メイセイオペラ、テスコガビー、ディープインパクト、ウオッカ、ビワハヤヒデ、フラワーパーク、スーパークリーク、バブルガムフェロー、シンボリルドルフ、テイエムオペラオー
◆THE WINNER
キングヘイロー、メジロラモーヌ、アグネスタキオン、ライスシャワー、エアグルーヴ、ウイニングチケット、ニホンピロウイナー、グラスワンダー、サクラバクシンオー、ミスターシービー、タマモクロス、サッカーボーイ、ホーリックス、テンポイント
◆20th centuryboy
ミホノブルボン、メジロマックイーン、トウカイテイオー、タイキシャトル、サイレンススズカ、ナリタブライアン、スペシャルウィーク、エルコンドルパサー、オグリキャップ
◆「夢のVS」
「夢のVS.」2019年日本ダービー編(シンボリルドルフ VS ディープインパクト)
https://www.youtube.com/watch?v=fNtyk4DiGBk
「夢のVS.」2018年有馬記念編(グラスワンダー VS オルフェーヴル)
https://www.youtube.com/watch?v=J_b6tK_feao
ブランドCM 「夢の第11レース」(1枠1番から、サイレンススズカ、メジロマックイーン、ウオッカ、トウカイテイオー、スペシャルウィーク、テイエムオペラオー、アグネスタキオン、オグリキャップ、エルコンドルパサー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、キングカメハメハ、ミスターシービー、ディープインパクト、エアグルーヴ、ブエナビスタ、ダイワスカーレット、オルフェーヴル)
https://www.youtube.com/watch?v=kcv3D26GjWA
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今これを書こうと思ったのは、キングヘイローを育成中に、ファン感謝祭中、キングヘイローが「パン食い競争で10回挑戦するも取れず、11回目にもチャレンジする」というシーンでこのCMのナレーションがよぎったからだ。
テキストを進めるのを忘れて、二度見してしまった。キングヘイローのCMナレーションは
敗れても、敗れても、敗れても、絶対に首を下げなかった。
緑のメンコ、不屈の塊。その馬の名は、キングヘイロー」
だったのだが、こういうところをゲーム内に挟んでくるところに運営の愛を感じた(これだけじゃなくて、他にも細かく細かく各ウマ娘に史実を絡ませてくるのだが、この運営の本気を感じる)。
史実の馬も、ウマ娘のキングヘイローも、不屈の心を持ったウマなのだ。
絶対に勝たせてやるからなと思ったし、うまぴょいまで行った暁には「俺の愛バが!!!!」と呟いていた。何ならちょっと泣いた。
閑話休題。
美少女化されて何のかんのは今も賛否両論だろうが、実際に競馬を知っている人こそ細かいところに気づけるゲームじゃなかろうか。
なので、動画でも実際に競馬ガチ勢の実況者がウマ娘を育成していると羨ましいと思う。
史実に基づいた小ネタに気づいて解説しているのを聞くと、すごく楽しんでいること、それから競走馬を愛しているのが画面越しにわかるから。
そして標題に戻るんだが、JRAさんは是非前述の3シリーズを公式動画で見せてほしい。
10年前に見た30秒程度のCMが、ウマ娘をやっていて思い出せるほどにはインパクトがあるCMなのだ。
そして、その30秒程度を見るだけでウマ娘の小ネタに一つ気づけるのだ。これってすごくないか。
(ビワハヤヒデとナリタブライアンの兄弟も、CMでは「ビワハヤヒデ 五馬身差の余裕」「ナリタブライアン 七馬身差の衝撃」となっていてここも好きだ。
でも3年分通して一番好きなのは、サイレンススズカの「最速の機能美、サイレンススズカ。速さは、自由か孤独か。」だ。
誰が考えたんだ、この歴代のCMのキャッチコピーは。天才か?)
とりとめもなくなってしまったのでそろそろ締める。
https://anond.hatelabo.jp/20210516225443
一言でいうと、黙れ
https://anond.hatelabo.jp/20210517232640
このつっこみがこなかったらどうしようと思ってたけど来てくれてよかった
10年以上前はてなでは既存の社会福祉を置き換えるベーシックインカムが待望されてたような気がするけど、その過去を棚上げして維新のベーシックインカムに反対するのはダブスタじゃないのか?
いくら維新の逆が正解だ、とはいっても、俺はこいつらが過去言ってたことと真逆のことを言ってて頭が混乱してるぜよ。
池江選手に五輪辞退をお願いするのは酷くない https://www.newsweekjapan.jp/fujisaki/2021/05/post-10.php
newsweek、いつまでこの頓珍漢な書き手に連載を続けさせるつもりだろう。
「池江選手に五輪辞退をお願いするのは酷くない」理由が、好意的に見ても最後の
「この世の中で本質的に非政治的なものも存在しない」の一文にしかないじゃん。
そんな陳腐な言葉で、五輪開催の責任を池江選手に負わせたツイートが正当化されるかよ。
池江選手の実存的問題と、感染症対策から見た五輪中止が両立しないのは誰でも知っていて、だからこそ、その責任を池江選手に負わせるような言動はおかしいと皆思ったわけだよ。
そこは越えちゃいけない一線だ、というのが、池江選手の実存を理解する者の感覚だよ。それは運営に言えよ、と。
五輪中止は科学的に正しいよ(私も中止すべきだと思っている)。ただ、それは一アスリートにその責任を負わせることを正当化しないのよ。
五輪中止という正義のもとでは池江選手の実存は踏み潰されても仕方ない、と言ってるのに等しい。
「実存的敵対関係」なんて言葉で煙に巻いてるが、本音は「五輪開催は人民の敵」てことだろ?
その人民の敵に与する池江選手の実存なんか知らねーよ、と言ってるわけだ。
そういうのは、ソフトスターリニズムって言うんだよ。
「貧困解決の具体策が性教育」なんて、河野は一言も言ってないぞ。
それぞれ独立した文脈で、貧困対策と(性教育などによる)母子世帯の減少が必要だ、と言ってる。
きちんと読もうな。
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Twitter医師団&ブクマカ「そんな事実はない!正しく恐れて!」
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Twitter医師団&ブクマカ「そんな事実はない!正しく恐れて!」
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Twitter医師団&ブクマカ「そんな事実はない!正しく恐れて!」
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思ったように免疫働かないことが分かってきました
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Twitter医師団&ブクマカ「そんな事実はない!正しく恐れて!」
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Twitter医師団&ブクマカ「そんな事実はない!正しく恐れて!」
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新型コロナはどうやら血栓ができて心停止とか脳梗塞に繋がる可能性が・・・
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Twitter医師団&ブクマカ「そんな事実はない!正しく恐れて!」
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なあ、これなんなん?
他にも上げればキリがないんだが
もちろん中には間違ってた噂もある
でも最初期に言われてたことが、ここまで的中してるって偶然で済ませられるレベルなのか?
本当に適当に恐怖を煽って言ってただけなら、こんなに当たるわけないだろ
正しく恐れてとか言って、必要な警戒心を薄めていくことに全力だった連中、増田にもブクマカにもいたよな?
正しく先を見据えていたおまえらは、当然いま現在こうなっているような未来の可能性もすべて考慮に入れていたはずだ
なかったことにして平然としてる奴らも散見されるけど、いい加減申し開きすべきだろ
いったい何を目的にして、人々の警戒心を薄めようとしていた?
本気で最初期に言われていたことがすべてデマと信じていたのだとしたら、さすがに間違ってましたの一言ぐらいあってもいいんじゃないのか?
おれも増田ちゃんのちんちくりんな論理を一言野次っただけでこんなに楽しめてよかったよ。増田はこうでないと。
https://anond.hatelabo.jp/20210516135347
追記:臆断で物を書いてる件を指摘されたのに、最後にまた臆断しちゃうところが増田ちゃんらしい。
以前にも書いたことだが、自分は彼女らを見て、かわいいというより、大人の女性だなあと感じてしまう。
自分の中での「女子」は中学3年で成長が止まっているため、45歳の今になっても女子大生を見ると「大人」と感じるのである。
しかしその反面、彼女らには、つい「年上の格好良さ」を見せようと演じてしまう。
自分の中での「女性」はクールでちょい悪な男性が好きなはずだから、彼女らの前ではいつも以上に孤高の人を演じて、彼女らに関心を抱かせようとするのだ。
ただ、45歳の今になってはいくらクールに振る舞っても、女性からまったく声はかからない。
かくして、そんな孤高の人は、彼女らといまだ一度もコミュニケーションをとることができない。
他方、男性講師も皆大学生だが、彼らを見ても女子大生と同じ感覚が湧かないのが不思議である。
もっとも普段彼らと会話することは全くないため、彼らがどういう人間かはほとんどわからないし、興味もわかない。
肌は黒く、茶髪のショートヘアーでヒゲを短く整えており、塾に来るときはサッカーの本田がかけているような金縁のサングラスをかけている。
女性講師からはエグザイルのなんとかに似ていると言われるなど、コワちゃらい感じである。
自分もちょい悪を演じているのだが彼は見た目だけのちょい悪である。
でも、彼はそれが「格好良い」といわれ、自分は言われたことがない。
自分は何をしても気づかれない。
これはいったい何の差なのか。
そんなちょい悪な彼でも仕事においてはフットワークが軽く、室長の言いたいことを即時に把握してすぐ行動に移すという行動力を持っている。
最年長の自分は仕事を任せられたことはないが、20歳そこそこの彼には様々な仕事を任せるのである。
だから、パソコンの仕事は彼にやらせるより自分が適任のはずである。
でも、パソコンを使った仕事でも、室長は自分ではなく彼に頼む。
そういうのを見ると、なんだかやるせなくなる。
また、これも自分と違って、生徒に面白い話をして楽しませることもできるため、生徒から人気があり、休み時間はいつも彼の周りに人だかりができている。
そんな彼は、いつも講師室に入るなり、得意の大声で周りの講師をいじったり、馬鹿話をして場を和ませており、講師室ではムードメーカーとしての役割を果たしている。
自分が彼の話を聞いてもあまり面白いとは思わないが、同世代ではあれが面白いと感じるのだろう。
彼にいじられる方も、まんざら悪い気ではなさそうだ。
彼が講師室にいないときも講師の間ではよく彼の話をして笑っている。
その一方で、彼は目上の人間に対しては体育会系なノリで接する。
その体育会系なノリが、上司である室長からも気に入られているのか、室長としょっちゅう長話をしている。
自分は仕事中ほとんど講師室で室長のそばにいるが、室長と最初の面接以来、5分以上話したことはない。
何気ないコミュニケーションが取れないのだ。
彼はもはや室長からは単なるお気に入りから「特別な存在」として認識されている。
その証左として、彼は塾の駐車場に堂々と自分の車を止めている。
学生のくせに車を持っていることだけで腹立たしいのに、塾に来るのにわざわざ車で来て、どや顔で駐車場に止めているのだ。
自分はそんな彼が好きになれない。
学生のくせに車に乗るなんて、運転免許も持っていない自分にとっては妬ましくて仕方がないし、あんなふざけた話ばかりしてて講師になれるのに、自分がいまだ研修生なことも納得がいかないし、妬ましい。
また、女性講師と笑いながら喋っているのも妬ましくて仕方がない。
彼は周りの講師のほとんどをいじってきたが、自分だけに対しては、決していじろうとしないことである。
体育会系ならではの年上に対する敬意があるのだろうか、彼は自分を笑いのネタに使ったことは一度もなかった。
いくらボンボンのエグザイルでも、二回り以上も年上の人間には敬意を払っており、そこは意識的にきちんと線引きしているのである。
当然と言えば当然だが、自分も中学校時代の水泳部で上下関係を学んだからよくわかる。
さすがのエグザイルも、そこはきちんとわきまえていたのだった。
…はずだった。
その日は休んでいる生徒が多かったが、講師も電車の関係でいつもの半分くらいしか来ていなかった。
自分もすぐに帰ってよかったのだが、そのとき男性陣から一番人気のある女性講師も残っていたため、彼女とのコミュニケーションを作る絶好のチャンスと考え、自分も敢えて残った。
いつもクールに振る舞ってばかりでは会話の糸口を掴めない、ここでは二人きりのときに思い切って声をかけてみようと考えた。
彼女はハーフのような顔立ちをしており、顔だけでいうとおとぼけキャラのローラに似ている。
彼女は大学でチアリーディングをしており、いつも黒髪をポニーテールのようにして後ろで結んでいる。
というのも、以前室長が講師名簿を見ている隙に背後から覗き見し、彼女の通っている大学や生年月日、住所も覚えたのだ。
男性講師が何歳でどこの大学などまったく興味すらわかないが、女性に対しては別である。
勉強ではほとんど機能しない暗記力も、こういう時には20代に負けないくらいの力を発揮する。
その日、最後まで授業があったのはエグザイルとローラだけだった。
最後の授業をしている間、自分はひとり講師室に残って予習をする振りをしながら、彼女に話しかけるためのネタを考えていた。
しかし、彼女はエグザイルと一緒に講師室に入って、ずっとエグザイルと喋っていたため、結局チャンスは巡ってこなかった。
夜になると雨はほとんどやんでいたが、室長はエグザイルに、自分ら2人を車で送るよう提案した。
自分は、正直彼の車に乗りたくなどなかったが、これまた彼女と話せるかもしれないチャンスと考え、期待に胸を膨らませた。
エグザイルは「いいっすよ」みたいな返事をして、車に乗せることを快諾した。
これは絶好の機会だ、これを逃すわけにはいかないと思った。
両親は車の免許を持っていなかったので、幼いころから数えるほどしか車に乗ったことないからだ。
最近乗った最も古い記憶は、20年くらい前に乗ったタクシーである。
しかし、彼らの手前、ほとんど車に乗っていないことを知られたくなかった。
夜10時近くに、塾のシャッターを閉め、隣の駐車場に向かった。
そして、彼の車をはじめて目にしたとき、やはり戸惑ってしまった。
まず、彼は、車のキーをリモコンのように押すと、車のランプみたいなのが光ったが、それが何を意味するかわからず、呆然と立ち尽くしてしまった。
車からカチャという音が聞こえたような気もしたし、それが開錠を意味するものなのかもしれない。
しかし、はっきりわからない以上、ドアを開けるわけにもいかなかった。
すると、エグザイルは「開いてるよ」と言った。
ああ、さっきのはやはり開錠の音だったのか、最近の車は鍵を使わなくてもドアを開錠するのかと、科学の進歩はすさまじいなと思った。
「開いてるよ」という言葉は、年上の先輩に使う言葉ではなく、同世代か年下に使う言葉である。
この疑問が自分の中で膨れ上がった。
なぜ彼はタメ口なのか、二回り以上年上の人間とわかっていて彼はタメ口を使ったのか、いやそれはない、そんなことは許されるはずがない。
そして逡巡した結果、なるほどこれはローラに向けて言ったのかと善解し、疑問に一応の決着をつけた。
そんないきなりのエグザイルのタメ口につまづいたが、いつもクールなちょい悪を振る舞う自分は、こんなことに取り乱したことを知られてはならないと思いつつ、先輩の威厳を改めて見せつけるように、車のドアを格好良く開けて挽回しようと試みた。
車のドアの開閉くらいはなんとなく知っているからだ。
そして、助手席のドアの取っ手に手を伸ばしたら、
「いや、後ろ行って」
と言われ、さらなるショックを受けた。
また、タメ口だ。
おそらく、さっきのタメ口もローラではなく、自分に言っていたのだ。
しかし小心者の自分はこの2発を食らっても、すぐには信じることはできなかった。
待てよ、これは自分に対する親しみをこめて言っているに違いない、と良いほうに考えた。
しかし、体育会系なノリの彼にそんなはずはなく、自分を目下に見ている説のほうがかなり有力となり、一気に不快になった。
しかも、ローラを助手席に乗せて、自分を後部座席に座らせるつもりなのだ。
ただでさえ家まで近いのに、これではローラと全くコミュニケーションが取れないではないか。
ただ、いまさら乗りたくないというわけにもいかず、つつがなくドアを開け、後部座席に乗り込んだ。
そして、久々の車に3度目のショックを受けた。
車の中はテレビで見た車と同じでカーナビがあって、革張りのシートに、いまどきの音楽が流れていた。
自転車しか乗らないので、車の内部構造はまったくわからなかったが、車の中はまさに異世界だ。
なんだか悔しかった。
自分は車の免許すら持っていないのに、たかだか20歳かそこらの糞ガキがこんな立派な車に毎日乗っていることに腹が立った。
車どころか、自転車に乗って、毎日必死にペダルをこぎながら図書館を往復し、図書館では向かいに座って勉強している女子高生を見て、悶々としていた。
そんな時期だった。
しかし、彼はそんな自分の数歩先、いや何十㎞先の人生を歩んでいる。
それが悔しくて仕方がなかった。
車の中はオレンジかシトラスかわからないが、柑橘系の香りが車特有の独特の臭いを打ち消していた。
ローラも入るなり、「いい匂い」と言っていたが、自分はそうは思わなかった、いや思いたくなかった。
先のエグザイルのタメ口で一気に不快にな自分にとっては、ローラのエグザイルに対する肯定的な発言も許さなかった。
車の中でエグザイルの言動を何度も反芻し、怒りで発狂しそうだった。
仕事の上では彼のが立場が上だが、さすがに二回り上の人間に対する態度ではないだろう。
その怒りを感じつつも、やはり小心者の自分はつい自己弁護してしまう。
ひょっとすると彼のさっきの言葉は、とっさに一番言いやすい言葉が出てしまっただけではないか、体育会系にもかかわらず思わずタメ口になってしまったのは仕事がオフになってつい気が抜けてしまったからではないか、もしやエグザイルはローラの前で少し格好つけようとしただけではないか、と自分を落ち着けるため必死の善意解釈を繰り返していた。
そしてある決意をした。
自分の不安を打ち消すために、彼が車の中で助手席のローラとの話に、あえて後部座席から自分が入ろうと考えたのだ。
さっきは2発とも単純な一言に過ぎなかった。
彼と2語以上の会話をすれば上下関係がはっきりする。
そのときの彼の言葉遣いで、彼のなかでの上下関係を認識できると判断しようと試みた。
この試みには勝算があった、
2語以上の会話であれば、さすがのエグザイルもタメ口を使うことは憚られ、おそらく敬語を使ってくるだろうと確信した。
そして、ローラの前で自分の方がエグザイルより上であることを誇示するチャンスと思った。
そして、彼とローラがくだらない話をした後、相槌をうつように「○○ですよね~」と言った。
自分はエグザイルの先の言動で侮辱されて腹が立ってしょうがないため、本来自分はタメ口でもよかった。
しかし、そこは大人の余裕と見せかけた小心者の本音で、敢えて敬語を使って接した。
ローラはきちんと「ですねー」と反応したが、なんと、エグザイルは自分の相槌を無視したのだ。
20歳そこそこの若者に45歳の人生の先輩がわざわざ相槌を打ったのに、無視しやがったのだ。
よしんば運転中だとしても、ローラとの話は漏らさず反応していたのに、自分の初めての一言に対しては「無視」なのだ。
普段職場ではおふざけキャラとして同僚のちょっとした反応でも見逃さず拾うのに、彼らに比べ遥か遥か先輩の敬語による相槌に無視を決めたのだ。
怒りを超えて悲しくなってしまった。
そして、同時に、もしかして彼を怒らせてしまったのではないかという不安が頭をよぎった。
もし彼が怒っているならば、これ以上の彼の話への介入はさらなる刺激となり、本当に怒りだすかもしれない。
言葉の達者な彼が本気になって怒れば、自分は太刀打ちできない。
また、自分は車に乗せてもらっている立場上、完全に自分の分が悪い。
それを棚に上げて応戦すれば、間違いなく彼女の前で失態を晒すことになる。
普段全くコミュニケーションをとらなくクールなちょい悪を演じているのに、ちょっと喋ったら怒られたなど、恥の上塗りである。
それだけは避けなければと思った。
そして、そう思わざるを得ない自分が情けなくなり、悔しくて悔しくて仕方がなかった。
そんなこんなで2語以上の会話を交わすという当初の目的も暗礁に乗り上げてしまった。
しかし、年上のプライドからか、本当は不安でたまらないくせに、自分も先のエグザイルの言動で先輩の威厳を傷つけられたことは許さないぞという態度だけは示し、ローラにだけはわかってもらおうとした。
なぜなら、もしエグザイルに自分が不快な態度が知られてケンカを売られたら敵うはずがない。
だから、エグザイルには気づかれず、心優しいローラにだけは、この男のプライドが伝わるよう、細心の注意を払って仏頂面を決めた。
そして、自分の家の近くの信号で止まったので、彼に「この辺で大丈夫です」と伝えた。
すると、彼は「え?あー、はい」と答えて、やおらハンドルを切って車を止めた。
おそらく車線変更をしなくてはならない関係で、もう少し早めに止めるべきことを伝えなければならなかったのだ。
それなのに、直前で止めるように言った自分に呆れと怒りを感じたのだろう。
ここで反省すべきなのに、楽観主義の自分はそうは考えず、あとのエグザイルの「はい」というどうでもよい返事に安堵してしまったのだ。
もし、目下の人間なら「はい」と言わず、「うん」とか「ああ」だろう。
そこに一瞬の安堵をした。
その後、そんな一瞬の安堵も奈落の底に突き落とす出来事が起こる。
彼の底にくすぶっていた怒りの炉心を露呈させてしまうようなミス犯しててしまったのである。
原因は、突き詰めて言えば、人生経験不足だ。
自分は車の降り方を知らなかった。
通常車を降りるときは歩道側のドアを開けるのに、自分はそれすら知らなかった。
もちろんまったく何も知らなかったわけではない。
狭い歩道側から降りたら車のドアがガードレールに当たって傷つけてしまうかもしれないという、さしてどうでもいいことは気づいたのだが、肝心なことはわかっていなかったのだ。
そして、彼の不機嫌を察しているにもかかわらず、自分は先の仏頂面の延長でそんなの気にしていないような振りをしながら、さらにタメ口で上から目線で「おーありがと」と言って、思いっきり車道側のドアを開けたのだ。
するとエグザイルに「なにしてんだ、危ねーだろ!!」といきなり怒鳴られた。
耳を疑うような怒声に一瞬心臓が止まった。
さらに、同時に車の後ろから走ってきたバイクに急ブレーキを踏ませてしまったのだ。
バイクに乗っていた人に少し驚いた顔で「大丈夫ですか?」と言われたので、大丈夫ですと答えると、そのまま走り去って行った。
続き→大学生を見て鬱になる2
初投稿です。一人で抱えているのが辛くなったのでここに吐き出させてください。ただの愚痴です。
私はオタクです。長年読み専でしたが、一年前とあるジャンルにハマったことをきっかけに二次創作を始め、同時期に交流用のツイッターアカウントを作りました。そこで相互フォローになった方々とジャンルの話で盛り上がったり、キャラクターの誕生日に合わせて二次創作を投稿したりと、楽しく過ごしていていました。
このような、趣味を通じて人と繋がるという体験は初めてだったので、私はあっという間にこの楽しさの虜になりました。同じキャラが好きな者同士、繋がりを持つことに何の躊躇いもなくなっていました。今思えば、もう少し慎重になっておくべきでしたが。
ある時、一人の二次創作者の方にフォローされました。以後その方をAさんとお呼びします。Aさんは作品投稿サイトでお名前を見かけたことがあり、作品を拝見して「素敵だな」と思っていた方でした。Aさんのツイッターアカウントは作ってから日が浅いためかツイートが殆どなく、どんなお人柄なのかを察することができませんでしたが、その時の私は「あの素敵な作品の作者様だ!」と喜ぶばかりで頭が回らず、すぐさまAさんをフォローしてしまいました。
相互フォローの関係になったAさんは、交流にとても積極的な方でした。私のツイートに対するリプライやDMをいつも沢山送ってくださいますし、私の作品への感想も丁寧に書いてくださいました。
最初は驚きつつも有難いばかりで、こちらからも失礼のないよう返信をしました。いただいたDMへのお返事を送るとすぐそのお返事が来て、それに返事を送ったら今度はリプライの返事をして…。当たり前ですが、そんな毎日が続いたので徐々に自分が二次創作に充てられる時間が無くなってきました。
正直この頃は「好意でしてくださってるのにこんなことを思うのは悪いけど、ちょっと重いな」と思っていました。
Aさんがツイッターを始めてから少し経った頃、慣れてきたのか徐々に口ぶりや態度が砕けてきました。それは自然なことだと思うので構わないのですが、ちょこちょこ「あれ?」と思うような言動が見られるようになりました。
私とAさんには共通のフォロワーさんがいるのですが、その方がAさんのツイートにやんわりと忠告のようなリプライを送ったことがありました。詳細は伏せますが、その内容は私もその方に同意するものだったので、まぁ私なら一言謝るなり、指摘して下さったことへのお礼なりして終わりだろうなと思っていましたが、Aさんは違いました。そのどちらでもなく、「まぁでも私はこう思いますけど」とその方にリプで反論していました。流石に忠告を受けた該当ツイートは削除していましたが、去り際に相手の方に砂をかけていくようなその言葉を見て、私は胸にモヤモヤしたものを感じました。
それからも度々、Aさんは強気な態度を滲ませたツイートをするようになりました。中には、同じジャンルの他キャラクターに対するマウントのような発言もありました。
もうこの頃には、私とAさんでは考え方が違うとハッキリ気がついていました。初めてAさんのアカウントを知ったあの時、もしもこうしたツイートをする人だと知っていたなら、私は絶対にフォローをしなかっただろう。そう思うほどになっていました。私は忙しさを理由にツイッター自体から暫し離れることにして、Aさんから距離を置くことにしました。
暫くして戻ってきたら、Aさんにはたくさんのフォロワーさんができていました。(できていた、という言い方は失礼かもしれませんが、すみません。ご容赦ください。)私以外の交流相手、しかもその方々はAさん同様交流に積極的な方だったこともあり、すっかり私よりもそちらの方々とのお話が中心になっていました。正直ほっとしました。
私は以前のように、キャラクターの妄想ツイートを気軽に投稿するようになりました。このキャラクターのこういうところが見てみたい、といったようなオタクらしいツイートです。二次創作の投稿もするようになりました。一連の出来事に関しては、Aさんに対して少し申し訳ないような複雑な気持ちにもなったけれど、この距離感なら大丈夫だ。問題なく、また以前のような楽しい日々が送れるようになるだろう。そう思っていました。
しかし、ある時ふと、AさんがAさんのフォロワーさんたちとある話題で盛り上がっているところを見かけてしまったのです。
Aさんたちが盛り上がっている話は、私が考えてツイートしたネタと同じものでした。
もちろん、私の名前は一切出ていません。
Aさんと仲の良いその方々と私は繋がっていませんので、ネタを仕入れた人間がいるとすれば間違いなくAさんだろうと思いました。偶然それを見つけてしまった私は、急いでAさんがフォロワーさんに送った他のリプライも確認しました。見つけたネタとは別にも数回ほど、私がツイートした妄想と同じ話をしていました。私の投稿からさほど時間は経っていないし、タイミング的にも疑わしいことこの上なく感じました。
怒りがこみ上げてきました。そんなにその話がしたいなら以前のように直接私にリプライを送ってくればいいものを、わざわざ私の目の届かないところに持っていくのは一体どういう意図があるのでしょう。もしかしたら私に距離を置かれていることに気がついたのかもしれません。だからリプライは直接できないけれど、話のネタは使わせてもらうと、そういうことなのでしょうか。自分の存在がいいように使われていることがとても悔しくて、本気でブロックしてしまおうかとも思いましたが、その後の対応を考えているうちにだんだん頭が冷静さを取り戻してきました。
いや、考えすぎではないか。たまたま被っただけかもしれない。タイミングは怪しかったが、そもそもそんなに独創的なネタでもなかったし、まず第一に、こんなツイートひとつに対して著作者じみた権利を主張するのは流石に狭量すぎるというものだろう。冷静になればなるほど、ご立派に被害妄想を抱き、一瞬でも被害者のような感傷に浸ってしまった己がひどく恥ずかしいものに思えて仕方がありませんでした。
しかし、自己嫌悪と疑念は確実に心を蝕み、私はもはや、そのアカウントで発言をすることにも、このジャンルで二次創作をすることにも、すっかり嫌気が差してしまいました。
こんなにもAさんを疑ってしまうのにも理由がありまして、実はAさんから距離を置き始めるよりも少し前のことですが、連載途中の私の作品と同じテーマでAさんが作品を投稿したことがあったのです。まだDMでのやり取りを盛んにしていた頃で、私にもすぐに見てほしい!と催促をされました。そう言われたら断れるはずもなく、見て、同じテーマの作品だとわかって愕然としました。
連載途中の私は、これとはまた別の展開を、別の心理描写を、別の台詞を用意しないといけなくなりました。その連載は未だ完結していません。正直なところ作る気が消え失せました。
そうした過去があったことや、度々見られた自分本位な態度からも、ひょっとしたらAさんは他人の考えたネタやテーマを自分の作品に流用することに何の抵抗もない人なのかもしれないと、どうしても思ってしまうのです。
私は長年使っていたフォロワー0人の鍵アカウントにログインして、一言、「私、SNS向いてないな」とツイートしました。見てくれる人は誰もいませんでしたが、心は少し軽くなったような気がしました。
どうしたら、Aさんとの繋がりを穏便に断てるだろうか。
例えば「どうすれば英語習得できる?」の質問に一言で返すのは難しいようなものだと感じる。
「あなたは道の真ん中に立っている大木です。切られないように一言で自分をアピールしてください」
呪うよ? ほら、言葉喋れるし。
「あなたは時間を正確に刻まない時計です。捨てられないために一言で自分をアピールしてください」
ちょっとくらい狂う方がレトロでいいんじゃないかな?オブジェとかにいかが?
「あなたは窓ガラスです。いつも磨いておいてもらうために一言で自分をアピールしてください」
一度付いた汚れを取るのは大変だと思うし、綺麗な方が気持ちがいいと思うよ?
「あなたは眼鏡です。コンタクトの人に変えてもらうために一言で自分をアピールしてください」
眼を傷付けちゃったら大変だし、この際イメチェンなんて、どう?
どうしたら自分に興味をもたせることができるのだろうか。
「まずは自分が先に人に興味をもて」とよく聞くから、何らかの質問などから入る。
だから質問を小出しにするとか、出てきた話題と関連する別のネタを挟むとかするが、結局手ごたえはない。
まあここまではネットにも載っているような小手先のテクニック的なものにすぎないから、奏功しなくとも何も問題はない。
その後その人とは同様の一言二言を交わすくらいのことはなくはないが、それ以上関係性が進展することはない。
かといって関係性が後退することもない、多少の言葉を交わす程度のことは続く。
時折会話がややプライベートな、パーソナルな内容になっていくこともあるが、やはりそれ以上でも以下でもない。
そこから徐々に関係性を発展させ、最終的に男女の関係、正式な彼氏彼女の関係になるには何が足りないのだろうか。
質問するとかいったテクニカルなものではないような気がするが、果たして何が不足しているから、最終的に男女の関係、正式な彼氏彼女の関係にまで至れないのだろうか。
反対に、最初このようなきっかけで最終的に男女の関係、正式な彼氏彼女の関係に至った人と私は、何がそんなにも異なるのだろうか。