はてなキーワード: コレクターとは
バンクシーは名前くらいは知ってると思うが、街中に意図のある落書きを残していく匿名のアーティストで、モスクワ・マドリード・リスボン・香港などで100万人以上を動員した展覧会『BANKSY展 GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か)』の日本版がいま横浜のアソビルで開催されている。
この展覧会は、バンクシーが匿名の活動( 言ってしまえば犯罪的な活動もしている )をしていることをいいことに、勝手に開催されているもので、日本はまだリストインしていないがモスクワやラスベガスなどで行われた「BANKSY展 GENIUS OR VANDAL?」は、バンクシー公式サイトで「FAKE」と指摘されている。
最近バンクシーの展示会が相次いで開催されていることを知っておいてください。 どれも同意の上で開催されたものではなく、これらはアーティストの知識や関与がない組織によるものです。それなりの扱いをお願いします。
https://www.banksy.co.uk/shows.asp
展示されている作品は、バンクシー作品を所有しているコレクターから借りてきて展示しているので、まあだいたいが本物らしい。真贋の確認はされていないが。
(贋作も混ざっているという情報あるので、「贋作が見られるのは本展示会だけ!!」とかいう凄い企画である可能性も高まってきた。これについては後述)
バンクシーも勝手に名前を金儲けに使われて( 作品はオーナーであるコレクターに権利かあるんだろうし、どこに展示されるかは勝手だろうが ) いい迷惑だなと思うが、オリコンニュースのこの記事。
https://twitter.com/oricon/status/1288212393659523072
バンクシー展からオファーがきて江頭2:50の「バンク尻―」もバンクシー展に展示することになったというニュースだ。
すぐにこれは訂正が入っている
【お詫びと訂正】「本家バンクシー側からオファー」と紹介いたしましたが、この展覧会はバンクシー本人無許可のものであるため、表現に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
https://twitter.com/oricon/status/1288312436634710023
恐らく、バンクシー展が本家から認められていないものだとは知らずに江頭側が「本家からオファー」って書いてしまったのだろう。
確認してないのが悪い……とは思えないな。バンクシー展が本家(本人)と無関係なんて思わないもんな…。
バンクシーは、自らの情報を隠して活動しているため世界各地で勝手に「こいつなら訴えてこないだろう」とばかりにグッズが作られてガンガン売られている。
EUで法人を設立して商標管理をしたり(もちろんこれは商業主義の批判のためであって自らのグッズを売るためではないと思われる)、実際には買うことはできないグッズが並んでいる(通りからショーウインドウ越しに商品風の作品を見られる)「店」を出したりして対抗している。
バンクシー展、本人は認めてないわ、バンクシーって書いてあるだけのグッズ作って勝手に売るわ、地味にやりたい放題なの恐ろしい。※画像は拾わせていただきました
https://twitter.com/springcourtykh/status/1239527013452378114?s=19
我らが日本の「バンクシー展」では、本家ロゴを使わず普通のゴシック体のフォントで作ったTシャツやトートバッグを売っているのだ。アツい。アツいぜ。
この「BANKSY」って書かれたトートバッグ持って歩くの、ヤバくないすか!?!?!??
プリントグッズやってる印刷会社のデザイナーが「バンクシー展のグッズのデータ作ってよ」って依頼されて、このデータ作るときに「本家のロゴデータないんですか? 本当にこれでいいんですか?」って言ったと思うんだよなー。泣けるなー。
バンクシーについての本も書いている美術の専門家、鈴木沓子さんのツイートです。
中にはバンクシーの贋作も何点か展示されていたので(添付)、本物と贋作と別の人の作品がいっしょくたに展示している展覧会だということは、もう少し知られてほしい。。
https://twitter.com/gingerhoneytea/status/1288309852222058496?s=19
バンクシー作品かを確認する方法は恐らくバンクシーの商標管理をしている法人の認定を受けるかどうかだけっぽいので、真贋の確認は難しいのだが、専門家がこう言ってるのが本当ならバンクシー展の主催すごいな。
いや、バンクシーが有名になってるしちょっと儲けてやろうってくらいで、ここまで徹底的にやれなくない?
どうなってるの???
最近はBuzzFeedジャパンや、Business Insider Japanと並んでジャーナリズム魂のあるメディアとして(俺の中で)話題のウェブ版「美術手帖」さん、いまこそこれを記事にしてくださいよ。
コタツ記事じゃなくて、中の人に意図を聞いてくるとか、バンクシー関連の専門家の意見までまとめるくらいのやつ。
この増田はそれを読みたくて書きました。届け、この想い。
以前にももう使いきれない切手を買いたくないとここに泣き言を書いたんだけど
ぽすくまの切手可愛すぎる。84円も63円も買うわ
買いたくないけど買うと思う
63円切手は懸賞くらいしか使い道がなくて懸賞に参加してみたら金券(大金)当たってわぁいラッキー
暑中見舞はがき送りつけたいけど、わたしと同じ熱量で往復書簡好きな知り合いがいないから無理なのさ
普段、手紙やはがきのやり取りに関心がない人間に急にかもめ~るとか送っても「ファッ!?」ってなるわけよ。
ちなみに私はアンチ年賀状なんで年賀状は送りません。送りたいと思いません。ね、ワケわからんでしょ。
最近私が出したファンレターの返事をポストカードで返していただき、そのはがきを見ながら「やっぱりはがきのやり取りができる関係素敵だよね。(いや、今回は私の手紙と相手のはがきのやり取り)あぁ、私も誰かとはがきを送りあいたいな」なんて思った
Twitterで「私はたくさん切手を持っててもて余して困っています。切手を使いたいから相互限定でポストカードを送られてもいいという方募集します。でも、私の住所は伏せます。文通はしたくないからポストカードには私が読んだ本の気に入った文章を書きます。あなたへのメッセージは書きません。文通したくないんで」という変わり者さんを見かけた。
普通の人は「なんじゃそら意味不明」って思うだろうけども、わたしにはその気持ちわかる。わかるぞお。文通したくない気持ちすごく、わかる。
私は文通はしたくないけど、ポストカードの送り合い程度ならいいかなぁと思えてきた。でも、文通したい人は普通は手紙を書きたがるじゃん。親しくない赤の他人と基本的に短文しか書けないはがきの送り合いがしたいって正直意味不明だと思うわけよ。文通で他人と仲良くなるなら手紙でやり取りするじゃん……
コレクション目的で切手を所有したくないのに買いたい切手がどんどん増えていく!
今私がそだてている自分の子供が育って自立して実家を出て別居したらゆうパックでたくさん切手使って差し入れ送りつけるわ
あはは、楽しみ
切手コレクターみたいに大量の切手をこの世に残して逝くのは避けたい
たくさん切手を買ってためておいて、死んだあとに誰かに「この切手たちどうする?」って思わせたくない。自分が買った切手は自分の手で全部使いきってやりたい。
平田氏の感覚が世間一般とズレていることと、ネット大衆に演劇界隈への敵対心があることが、炎上の根底にある。
ではなぜ平田氏は「大衆」に向けて「大衆」に支持される言葉を発することができないのだろうか。
映画のような複製芸術においては、作品の評価に関して大衆からの牽制を受ける。
どれだけ批評家が高尚な文章で讃えた作品であっても、大衆からの支持が全く得られない作品は、市場から消える。
市場から消えると、批評家も言及しづらくなる。そして、その作品は忘れられてゆく。
別に大ヒットになる必要はないが、DVDが販売され続ける程度、あるいは配信され続ける程度の大衆からの支持は、作品が残るためには必須なのだ。
これは小説においても同様で、全く売れない作品は市場から消えて忘れられてゆく。
今、名画とされている絵画作品も、多くの人びとを感動させたから名画とされているのではない。
名画とされているから、多くの人びとが感動しているのだ。
何を名画とするか、それを決定しているのは、美術のごく狭いサークルの人たちだ。
そのサークルの実態は時代と共に変わるが、昔は王侯貴族であったり、現在ならコレクターと美術批評家だ。
世界の現代美術でも数百人もいないごく少数のプレイヤー(コレクター)が美術作品の値段を決めている。
小さなサークルのなかで価値を認められたモノが、美術館に飾られ大衆もそれに感動しているわけだ。
大衆からの支持なんて全く必要ないし、大衆からの牽制も受けない。
狭いサークルのなかでさえ認められたなら、それは歴史に名前の残る作家・作品になるのだ。
観客も演劇ムラの人たちがどうしても多くなるし、そういうムラ内での評価が作品の価値を決めていく。
だから、演劇人も大衆に向けて言葉を発する機会よりもムラ内に向けて発言することがメインになる。
またネットユーザーの少なくない数が演劇界隈を敵視しているのも、演劇を見る機会がないからだろう。
(ジャニーズやディズニーの不祥事には擁護厨が湧くが、演劇の場合、それが少ない。演劇を見ている人が少ないからだ)
演劇人はメディアでの発言権だけはあるので、ふだん演劇と関わりのない人たちからは「なぜあいつらだけ特別なのか」という気持ちが出てくる。
最近の岡村隆史の発言に関する記事へのブコメから”例え”や”言い換え”を文脈から切り離して掲載しています。
ソシャゲ廃課金勢を軽蔑してたけども、私の切手への課金もなかなかのものだよなぁと思う
気に入った絵柄の切手シートを買うのにだいたい840円かかる 630円の場合もあるけどだいたい840円
私は切手をコレクション目的で集めているコレクターオタクではなくて、切手を郵便物に貼って送ることに快感を感じるタイプのオタク。私の理想は切手を使いきって手元に何も残らないこと。だから本当は切手を買わないほうがいい。
でも欲しい切手があれば買い足してしまうから使っても減らない。
はやく手元の切手を使いきりたいのに特殊切手を買うことがやめられずまんまと郵便局の商法に引っ掛かっている 来年のオリンピックの記念切手もデザインが気に入れば買うだろうなー
2020年3月3日 ビックカメラ.comにて予約注文を無断キャンセルされました。
キャンセルされたのはバンダイから発売されるフィギュア「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダーオーズ タジャドル コンボ」です。
仮面ライダーシリーズを観始めたのもオーズからでそれ以降のシリーズは通して視聴していますが、それ以前のシリーズはYoutubeの東映チャンネルで配信されたシリーズで気になった物を観る程度です。所謂にわかファンというやつです。
それでもオーズは仮面ライダーを視聴するきっかけとなった大好きな番組でタジャドルコンボはお気に入りのフォームの一つです。
仮面ライダー(オーズ)ファンの中でもタジャドルコンボは人気があり最終回のアンクが自身のコアメダルを映司に託す展開に胸が熱くなった方も多いでしょう。
ライダー玩具も沢山コレクションしている訳ではありません。好きなライダーのCSMドライバーを購入したり、Figuartsも欲しいと思った物を時々購入している程度です。
そんな私も真骨彫のタジャドルの情報(画像)を見た時は「絶対欲しい!」と思いました。
しかし販売方法は一般店頭予約・・・数に限りがあるということです。
真骨彫シリーズに限った話では無いですが、子供やコレクターに人気のある玩具は転売屋の商材としてよく狙われます。
そういった人気の玩具はネット予約だと予約開始1分足らずで完売することもあります。
ネット上では争奪戦になることが予想されており私も覚悟しました。
人気商品の予約はこれが初めてでは無くできる限りの準備をしておこうと、購入候補のいくつかのネットショップに予めログインしておき16時を待ちました。(会社のPCでこっそりやりました)
ビックカメラ.comにて商品をカートに入れて決済しようとしますがやはり混雑している為中々進みません・・・。
見切りをつけて別のショップで購入しようと思った矢先に購入完了の画面が!
心底ホッとして注文完了メールを確認した後にブラウザで開いていたショップのタブを閉じました。
複数買いは必要ありません。複数欲しくなる気持ちは分からなくはないですが、1つあれば十分です。
翌日3月3日 15:02。ビックカメラからメールが届いていました。
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ビックカメラをご利用いただき、ありがとうございます。
注文商品のキャンセル手続きを行わせて頂きました事をご連絡いたします。
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血の気が引きました。
キャンセルされたのは3月2日の16:01注文の商品、つまり真骨彫タジャドルです。
サポートセンター「お客様自身でキャンセルした訳でなく勝手にキャンセルされたということですね。調べて折り返し連絡いたします。」
きっと何かの間違いだ、キャンセルは取り消されるだろう・・・そう思ってました。
サポートセンター「お客様の登録情報や購入履歴を参照して判断しキャンセルさせて頂きました。」
私「キャンセルされる意味が分かりません。キャンセルされた理由を教えて下さい。」
サポートセンター「これ以上お答えすることはできません。利用規約にも記載されています。」
こんなやり取りを何度も繰り返しました。納得できる回答を得られないので当然でしょう。
そのやり取りの中でいくつかの回答が得られました。
・氏名や住所等の情報に偽りがある為のキャンセルではない(登録情報を見直しましたが全て正しく情報が登録されていました)
・特定地域への発売を制限するものではない(私は両親共に日本人の日本生まれ日本国籍持ちで日本在住の純粋な日本人です)
ビックカメラ系列の店舗で複数予約していたり、自動購入ツールを使用すると購入がキャンセルされる場合があるとのこと。
両方共私に当てはまりません。会員情報や通信ログを調べてもそういった事実は出てこない無いと言い切れます。
ではなぜキャンセルされたのか?
そういえばサポートセンターは「購入履歴を参照して判断しキャンセル」とも言っていました。
2019年 Figure-riseLABO ラブライブ! 南ことり
2019年 PS4専用ワイヤレスコントローラー [DUALSHOCK4]
2018年 1/7 ラブライブ!サンシャイン!! 国木田花丸 制服Ver.
それ以前には2015~2017年に実店舗でPCサプライの購入履歴が数点あるだけでした。
頻繁にショップを利用しないと予約の優先順位を下げられたりするのでしょうか?それとも過去に真骨彫及び仮面ライダーの玩具を購入していないと駄目とか?
ビックカメラはポイント分他のショップよりお得だったりするので予約競争率が高く過去に何度か予約に失敗したことがあります。
同じような方や新規でアカウントを作って購入履歴の無い方もキャンセルされたのでしょうか?
アカウントへの不正アクセスによるキャンセルは無いでしょう。ビックカメラのサポートセンターがキャンセルしたと言っているのですから。
仕事場から予約したのが関係している?一般光回線で普通のWindows10PCです。自宅から予約しているのと何も変わりません(就業規則的には問題有ですが)。
サポートセンターの対応は私に明らかな非があるような物言いでした。
改めて言いますが、私は不正行為に手を染めず正規の手段で商品を予約しました。
にも拘わらず予約を無断で、理由の説明も無くキャンセルされたのです。
大企業特有の融通が利かない、と言うべきか一度決まった事を絶対に覆さない様な対応に私はビックカメラからの購入を諦めました。
こんな散々な対応をされて今後もビックカメラで商品を購入する訳がありません。
貯まっていたポイントを消化してビックカメラのアカウントは削除します。
まさかポイントの使用すらキャンセルされないでしょうね・・・。
当然他のネットショップの予約は終了しており、行ける範囲のお店に確認しましたが予約は行っておらず当日発売のみとのことでした。
始めからビックカメラで予約に失敗していれば他のショップで予約できていた可能性はありますが後の祭りです。
転売屋から購入する気など更々無いので当日朝から並ぶしか方法はありません。競争率が低いことを祈るばかりです。
予約できて一安心していた所を勝手にキャンセルされたショックは大きいですが、にわかファンなのが幸いしてかメンタルブレイクはしていません。
フルコンプ目指している方がこんな目に合ったら絶望してファントムを生み出してそうです。
長々とビックカメラについて書きましたが根本的な問題はバンダイの商品予約方法や供給量の問題であったり、ネットオークションでの転売が横行している事にあります。
バンダイは増産決定やその告知を早急にすべきですし、商品を転売目的で大量購入し定価の何倍もするような値段で出品する行為は法規制されるべきです。
マスクやトイレットペーパーといい転売屋は一度痛い目に合わないといけませんね。というか転売屋は一人残らず死滅して下さい。来世は寄生虫がお似合いです。
怒りのような悲しみのような複雑な心境で何か形に残しておこうと思って拙い文章で書き記しましたがこんなこともあるんだなぁ程度に思って下さい。
最近万年筆集めをやろうかなと思っている。が、三日坊主のうえにあまり手書きをする機会がない。仕事で一番手書きをするのが、電話を受けたときの伝言メモで、あとはほとんど出来上がってる書類に日付を入れるぐらい。プライベートではほとんど書くことがない。シンプルなマンスリータイプの手帳は持っているので、ときどき予定を書くことはあるんだけど、スマホのアプリに入れておく方が直前にウザいぐらい予定を表示してくれて役に立つ。
以前雑誌の付録の万年筆を買ったんだが、ちょっと放置したらペン先が乾いてしまって、洗ってみても直らない。インクカートリッジも一緒に替えないとダメなのかな。その後プラチナのプレピーなる万年筆を買ってみて、わりと書きやすいのでもっと高級なのもって買ってみようかなと思った次第。前にここで質問したら、「多少放置してもインクが乾かなくて書けるのはプラチナの万年筆」とのことだったので、プラチナ製で文房具大賞なるものを受賞したというプロシオンという万年筆を買ってみた。最初のプレピーが細字だったので、もう少し高級なのは太めの字が書けるのにしようかと中字にした。入れたインクがブルーブラックというのもあっていかにも万年筆で書いた感じの字になるので楽しいのだが、仕事に使う文書にはどうなのかと微妙。公式に長期にわたって保存されるようなものは、やっぱり細字の黒インクで書く方が無難だと思ってそうしている。
昨日初めて高級筆記用具の店に行ってみたけど、何か雰囲気が怖かった。何を基準に選んでいいか分からないのでうろちょろし、とりあえず今使っている万年筆の高級なものにしようかと「プラチナ万年筆はどこですか?」と聞いてみた。新品はだいたい一万円以上というラインナップに怯えた。別に買って買えない金額ではないんだけど、あまり高いと大事にしまい込んで使わなくなってしまいそうだ。今使っているのがプラチナだというと、#3776というのを勧められた。試し書きもできるらしいけど、怖くて遠慮してしまった。「プロシオンとかとどのぐらい違うんですか?」といかにも初心者チックな質問をしてみたら「そりゃペン先がステンレス(安い方)と金(高い方)なんだから全然違いますよ」と言われたが、プロシオンにさほど不満がないので、金のペン先がついた万年筆を買うメリットがよく分からなかった。が、高級品はそれらしいオーラを放っているので物欲はそそられた。
一緒に万年筆をコレクションするための箱も売っていたけど、何十本も入るようなサイズで、「こんなに集めてどうするんですか?」と聞きたくなる代物だった。インク瓶からインクを吸い上げて使うなら一つのメーカーに縛られなくていいのかも知れないけど、カートリッジインクしか使ったことがない私としてはプラチナならプラチナでそろえるしかないのではないかと…。が、使いやすいインクの色が限られるので、5本も集めたらもういっぱいいっぱいで使い道がなくなりそうな気がする。黒とかブルーブラックじゃないキレイな色のインクも欲しいけど、どんなときに使ったらいいのか分からない。万年筆コレクターの人々は何本ぐらいの万年筆を持ち、どんな色のインクを集めて、何を書いているのだろうか?とても不思議だ。
グラビアのスキャン画像を蒐集する趣味を楽しんでいた時期がある。
グラビアと言っても日本の週刊誌やアイドル雑誌のグラビアではなく、主に海外のソフトコア雑誌やセレブ誌のグラビアである。
飽きてやめてしまうまでの数年間、日本人の同好の士とは出会えなかったので、たぶん日本人でそれをしていた人はごく少数だったんじゃないかと思う。
自分はただのエンジョイ勢だったのでそれほど深い知識があるわけじゃないけど、日本語の文献も見つからないようだし、思い出としてちょっと書き留めておこうと思う。
だいたい20年くらい前の昔話。
よくわからないが、Online Scan Collection とか scanz(warezのノリ?)と呼ばれていたと思う。
スキャナーと呼ばれる職人が配布する画像ファイル(主にグラビア)をコレクターが集めたり、コレクター同士でトレードしたりする遊び。スキャナーはコレクターを兼ねていたりもするし、コレクターがスキャナーとなって配布を始めたりもする。
配布される画像はスキャンと呼ばれる。紙媒体で売られている雑誌のグラビアを高解像度のフラットベッドスキャナで読み取り、もとが印刷物であったことなどわからないくらい美麗にレタッチされたJPEG画像である。600dpiクラスのスキャナと高機能のレタッチソフト(ほぼPhotoShop一択)がたぶん必須。
題材は大半がセクシーな女性のグラビアで、ヌードでもPLAYBOYやPENTHOUSEに載る程度のおだやかなもの。水着、下着姿のものも多い。が、たまに美しい風景のシリーズがあったりもする。
画像の片隅にはそれを作ったスキャナーのシグネチャ(かっこいいアイコンなど)がウォーターマークとして付される。
あ、上で「日本人はごく少数」と書いたが、おそらく日本人だろうというスキャナーはいた。中でも印象に残っているのは Kuni Scan という2万枚ほどのシリーズで、題材が日本のグラビアだったし名前からして日本人だろう。Kuni Scan で画像検索すると今でも彼の作品の一部を見ることができる。
今でもそうだが印刷物をスキャンして配布するのは明白にコピーライト違反であるし、ことに題材が肖像権にがっつり抵触していることもあって、一次配布はきわめて目立たないかたちで行われていた。
スキャナーたちが「新しいのできたよー」と最初の配布を行うのはおそらくIRCチャンネルだったと思う。自分は外人たちと英語でリアルタイムのチャットをする自信がまったくなかったのでIRCにはほとんど近寄らなかった。なので一次配布の現場のことはよく知らない。
当時はimgurのような匿名画像アップロードサイトなどもなかったのでこのような個人間のやりとりで配布が行われていたのだろうと思う。
この時、スキャナーは画像とともにスキャンリストも一緒に配布するのであるが、それについては次で述べる。
スキャンは数十枚~100枚程度のテーマを持ったシリーズとしてリリースされる。テーマはモデルであったり、雑誌であったり様々。
最新リリースには必ずそのシリーズに含まれるファイルの一覧を記したCSVが添えられる。
リストに記されているのは [ ファイル名, ファイルサイズ, CRC32 ] の3項目(CRC32はファイルの指紋のようなもので、データの同一性を確認するのに用いられる通信技術)。
この3項目が一致していないとオリジナルデータと認められず、集めたことにならない。
たとえばWebで目当てのファイル名の画像を見つけたとしても、それが何者かの手によってリサイズされていたり再圧縮されていたりするとCSVと数値が一致せず、コレクションに加えることができない。
シリーズには継続中のシリーズとすでに完結したシリーズがあり、CSVファイルに[finished]といった名前がついているのが完結したシリーズである。これに載っているスキャンを全部集めたらコンプリート。
CSVはこんな感じで今でも配っているのを見つけた。
http://www.scancollections.com/CSV/list_csv.php
(私がかつてひとつだけスキャナーとして配布したシリーズも含まれていた。なんだかうれしい)
一次配布時にIRCを通じてスキャナーから直接手に入れることのできなかったスキャンは別の手段で探すことになる。
Webにアップされているものを探したり、同好の士とトレードしたり、alt.binaries(ニュースグループ)でも交換が行われていたように思う。
私は主にWebサイト経由で集めていたのだけれど、当時個人ホームページの割り当てボリュームは数MB程度がふつうだったので、スキャンをアップしてくれるサイトも古いものはどんどん消されてしまった。しかも1枚1枚がやたらでかい。今でこそ一辺が1000ピクセル以上あるような大きな画像でも表示は一瞬だけれど、DSLすらなかった時代の混み合うテレホーダイのISDN回線では300KB程度のJPEGでも上からじわじわ表示されてくるのを待つ感じだった。
海外の同好の士からトレードを持ちかけられることもあった。トレカの要領。ロシアや台湾のコレクターと、お互い非母国語の英語でたどたどしく「おまえこれ持ってるか」「おれのこれやる」とトレードのやり取りをするのである。基本は1:1で持ってないもの同士を交換というタテマエだけど、自分は持っているものは気前よく差し上げていた。ドイツのコレクターとはたまたま音楽の趣味が合ったのでしばらく文通してたな。
そうやって新しく手に入ったスキャンがあると、コレクションマネージャーみたいなソフトを使ってCSVと照合する。CSVと一致しないデータを取り除いてくれたり、リネームやフォルダ分けを自動でやってくれたりするスキャンコレクションに特化した管理ソフトがあったのである。
自宅のネット回線をFTTH常時接続に変えたとたんにコレクションがつまらなくなった。
どんなサイトも画像もピュンピュン一瞬で表示されるし、コレクションがウン千枚詰まったZIPファイルですらたちまちダウンロードされて、「苦労して一生懸命集める」という手応えがなくなって、「やりがい」がなくなってしまったのである。
DSL、常時接続の普及にともなってネット上には高解像度データがあふれるようになり、スキャンでしか見ることのできなかった美麗画像の希少性がどんどん下がっていったこともあると思う。
「それ俺もやってた!」って人いますか?