はてなキーワード: セリヌンティウスとは
現代の東京という大都市で、目露酢(メロス)という若者が暮らしていました。彼は優れたフリーライターであり、その的確な記事で人々の心を魅了していました。
ある日、メロスの友人であり、彼にとっては兄のような存在である芹塗ん手薄(セリヌンティウス)は冤罪で逮捕され、死刑が宣告されてしまいました。
メロスは彼の無実を信じ、心底から訴えるために行動を起こすことを決意しました。時間は限られており、たった1週間だけが与えられたのです。
メロスは心を鼓舞し、街の喧騒を飛び越えて走り出します。彼は東京のあらゆる角を駆け抜け、セリヌンティウスの無実を証明するための証拠を探し求めました。新聞社を訪れ、事件の真相を語り、証人の証言を求めました。
彼は自分のスマートフォンを手にし、ソーシャルメディアやオンライン上で呼びかけをしました。彼の努力は広がり、多くの人々が彼の行動に共感し、彼の側に立ってくれました。
週が経ち、メロスは多くの証拠を集めました。彼はそれらをひとまとめにし、セリヌンティウスの裁判所に持ち込みました。その証拠は明確で、セリヌンティウスの無実を証明するものでした。法廷はざわめき、緊張が高まります。メロスの心は震えましたが、彼は信じることを決して諦めませんでした。
そしてついに判決が下されます。セリヌンティウスは無罪とされ、解放されたのです。メロスは喜びに満たされ、市民たちの称賛を浴びました。彼の闘争は勇気と正義の象徴となり、多くの人々の心に深く刻まれました。この物語は、冤罪や誤った司法判断に対する意識を高める契機となり、社会にポジティブな変化をもたらしました。
かつて、現代の東京にはユニークな存在であるメロスという青年が住んでいた。彼は不思議な能力を持っていて、走ることで時間を逆行させることができたのだ。ある日、彼の友人セリヌンティウスが突然宇宙人に連れ去られてしまった。メロスは絶望しましたが、諦めることなく走り出しました。
彼は風を切り裂き、タイムトラベルの力を駆使しながらセリヌンティウスの行方を追いました。過去と未来を行き来し、異次元の世界を駆け抜けるメロスの姿はまさに奇跡的でした。彼は時空を超えた大冒険を繰り広げ、宇宙人の邪悪な陰謀を暴き出すために全力を尽くしました。
最終的に、メロスは宇宙船の中でセリヌンティウスを見つけました。彼は巧妙なトラップに囚われていましたが、メロスの特異な能力と勇敢な行動によって彼を解放することができました。二人は喜びに満ちた笑顔で抱擁し、帰還の瞬間を迎えたのでした。
この奇想天外な冒険譚は、人々の想像力をかきたて、現実と非現実の狭間で揺れ動く魅力的な物語として人々の心に刻まれたのです。メロスの走りはただの足運びではなく、不思議なパワーを宿し、友情と勇気を融合させた驚異的な力の象徴となったのであります。
もっと変な話にして!
かつて、現代の東京にはタイムマシンを駆使する冒険家メロスが存在した。彼はある日、多額の借金に悩まされることとなりました。しかし、彼は運命を変えるため、タイムマシンを使って過去に戻る決意を固めました。
メロスは過去の自分と出会い、財政管理や投資についての知識を伝えました。彼は自分自身の未来を変えるために、借金のリスクを避けるようアドバイスしました。また、彼は未来の自分に対しても計画的なお金の使い方や貯蓄の重要性について教えました。
メロスの行動の結果、未来の彼自身は借金をゼロにすることに成功しました。彼は財政的な自由を手に入れ、新たな人生を歩むことができました。この奇妙な時間旅行の物語は、過去と未来が交錯する中で、借金問題に直面する人々に希望と示唆を与えました。
メロスの勇気と決断は、負債の苦境にあえぐ人々にとっての道しるべとなりました。彼の冒険は、お金に関する教訓や適切な計画の重要性を啓示し、借金からの解放を夢見る人々に勇気と希望をもたらしました。
許す!
おれもやってみた。
あらすじは変なこと書いてるけど、要約の結果は正しいと思う。
「走れメロス」は、日本の作家太宰治によって書かれた短編小説で、古代ギリシャの伝説的な物語「デーモンとピュティア」に基づいています。
物語の主人公は、シラクサの暴君ディオニスという人物に反抗したメロスという青年です。メロスは、無実の罪で死刑を宣告され、死刑執行までわずか5日しかないことを知ります。彼は、故郷であるローマに助けを求めるために、遠い道のりを走って向かいます。
途中、メロスは、村に立ち寄ったときに、広場で語り物をする老人と出会います。老人は、村人たちに、権力者に対して勇気を持って立ち上がることの重要性を説いていました。メロスは、この老人の言葉に心を打たれ、自分が身を立てるべきだと決意します。
しかし、途中でメロスは逮捕されてしまいます。メロスは、ディオニスの側近であるセリヌンティウスという男に拷問を受け、自白を強要されます。メロスは、最後まで自分の無実を主張し続けますが、セリヌンティウスはそれを信じません。
最後に、メロスは、自分が逃げ出すと約束し、ディオニスとの面会の場で、友人のセリヌスを助けてほしいと頼みます。ディオニスは、メロスが逃げたときにセリヌスを処刑すると脅しますが、メロスは、友情と正義のために逃げ出す決意を固めます。最後に、メロスは、セリヌスを助けるためにディオニスに立ち向かい、自分自身を犠牲にします。この物語は、友情と正義のために命をかけることの価値を表現しています。
太宰治の「走れメロス」は、死刑を宣告された青年メロスが、故郷のローマへの助けを求めて走り抜け、友情と正義のために命をかける物語。
50文字以内にしてください。
3文字以内にしてください。
友情。
1文字にしてください。
情
つながり
き
なぜ「き」なのですか?
「き」は、「気」や「期待」、「希望」などを表すことができ、友情という関係性においても、お互いに期待や希望を抱くことがあります。また、「き」には、未来への希望や前向きな気持ちを表す意味もあるため、友情においても、お互いに励まし合い、共に前進していくことが大切であるというメッセージが含まれています。
メロスany%RTA。王宮と城下町、羊飼い達の暮らす村という3つの舞台を行き来しながら正義と陰謀に揺れる人々の姿を描く、名作RPGです。今回は「走れメロス」と呼ばれるチャートになります。走者とメロス、一心同体の走りをお楽しみください。
さて物語は主人公・メロスの妹の結婚が決まったので式の準備をしよう、城下町シラクスに買い物に行こうというところから始まります。しばらくは故郷の村で基本操作のチュートリアルですので、簡単にこのチャートについて説明します。
今回バグありのカテゴリということで、途中のイベントをいかにスキップしていくかが鍵になります。走れメロスチャートでは、いわゆる探索パートの時もメロスを戦闘状態にし、メロスがずっと走り続けているというものです。
プレイ中ずっと戦闘モードで何が起こるかというと、一つとしては移動時間の短縮があるのですが、派生してさまざまな壁抜け、イベントスキップができます。特に、昨年の7月にアメリカの走者の方が発見した、結婚式のイベントから水害編に繋げるグリッチが革新的でした。
これにより中盤のセリヌンティウスが操作キャラクターとなるパートが丸々カットできるようになり、世界記録も大きく塗り変わったところであります。
さあ、村を出るムービーが入り、シラクスに到着しました。おつかいを済ませたところでここで最初のバグ技、壁抜けです。生垣と看板とのこの隙間、体を捩じ込むように素早く入力し続けますと…少しコツが要るのですが……成功です。これで、序盤では行けない奥の道具屋に入ることができました。短剣を購入して戻ります。
壁抜けをした影響でBGMが一時的に消えてしまっています。なんだかひっそりと不穏な雰囲気ですねえ、それだけ王が恐ろしいのでしょうか。悪評が町まで広がるのは中盤以降と思いきや、はいここの路地、この男に話しかけます。すると、皆様会話が読めましたでしょうか、「賢臣アレキス様が処刑された」だそうです。アレキスの死亡は宮廷編のクライマックス、どん底のシーンなのですが、なんと、すでに死んでいます!
さて再び壁抜けをして王城に向かいます。西側の城壁から侵入すると、すぐに衛兵に見つかり、持ち物に短剣が入っているため捕縛されます。
メロスのあまりにも早い反逆。買い出しのほかは先ほどの見知らぬ男との会話しかしていません。
ちなみに今どの場面かというと、石工として城の改修を請け負う親友のセリヌンティウスが城の内情を探っていたのがバレて捕まり、助けに来たメロスも見つかってしまう、という展開をやっています。
さて、逃げようとすると追う兵士と戦闘です。さすが王宮の近衛兵、強い、HPギリギリで耐えたところで…動きません。攻撃して来ません。実はこれまでにちょっとした悪さをしてまして、説明は難しいので省きますが結論を言うと、この負けイベントを利用して走れメロスの第一段階、メロスは戦闘モードなのに敵キャラクターが戦闘モードを終わらせてしまうという状態になっています。
ちなみに、メロスがやりたい放題で国の防衛は大丈夫かというと、なんと王様に当たり判定がありません。無敵時間なのは王様の方だったということですね。
謁見室を出ますと、広間に場面が切り替わり、背景ではいつのまにかセリヌンティウスが捕えられています。
ここでメロスにご注目ください。全体の画面構成としては通常の散策画面に戻りましたが、おわかりいただけるでしょうか、メロスが戦闘状態のままです。「走れメロス」完成です。これによりダッシュができ、このダッシュ回避を入力し続けることでメロスが高速で移動することができます。
メロス今度は正門から堂々と、退出します。走ってると正規ルートが普通に速いです。
ここから、元の村に帰ります。そもそも何のためにシラクスに来たのでしょうか。そうです、妹の結婚式の準備ですね。寄り道はここまでにしてさっさと結婚式を開きましょう。
村で待っていた妹に話しかけておつかいのミッションが完了です。ここで一度休憩コマンドを選択します。タイムロスにはなりますが、この後も戦闘があるためHPを回復して安定を取ります。
次に、妹婿に話しかけます。本来では叛乱軍の主要メンバーの一人であり、村での会話や行動選択で好感度を稼ぎ、能力値の高い味方にするのがセオリーですが、今回はとにかく速くクリアを目指します。なので、会話の選択肢から「結婚式は明日にしよう」を選択します。
さてここでお祈りポイントです。「明日」を提案すると妹婿がゴネますが、何回も選択しているとランダムで受け入れてもらえます。実は「明日」という選択肢はいわゆる隠し要素でして、根気よく選び続けると無限ループと思われた会話が低確率で変化し、隠しルートに突入する、という都市伝説のような仕様があるんです。今回もなかなか嫌がられてますがこの位は想定内です。
結婚式を明日にすると、妹婿の育成関係のイベントが全てスキップになるので、仲間入り後のパラメータは最低値になります。その上、「結婚を急ぐ代わりに、結婚祝いとしてメロスの全財産を渡す」というめちゃくちゃな約束をさせられるので縛りプレイのような状態、ハードモードに突入していくのですが、RTA的には妹婿の出番はここでおしまいなのでまったく問題ありません。
あっ、やっと妹婿が折れましたね!ここで連打を止めて、確実に、「全財産を渡そう」を選びます。これで会話が終了すると、さっそく結婚式当日を迎えます。
村中の皆がお祝いを述べてくれますので会話をAボタン連打で聞き流します。新婦の家族としてのスピーチは上下下下が最速です。
宴もたけなわですがここで壁抜けを使い、外に出ます。このルート、この抜け方がメロスが走っていないと抜けれないものになります。最新の研究の成果です。
屋外に出ると、天候は豪雨です。水害編の冒頭部分ですね。被害にあった村人達が王宮まで助けを求めるものの冷たくあしらわれ、王への不信感が増し、橋の再建を代わりに指揮したメロス達の政治力が一段と増す……というもので、先程ナレ死していました賢臣アレキスがついに王を見限るきっかけの出来事でもあります。
そんなわけで先ほど来た道を引き返すわけですが、橋が流されています。この川渡り、ミニゲームのようになってまして、流れてくる瓦礫を避けつつ、いかに下流に流されないで渡れるかの勝負なります。さすがのメロスも川は走り抜けることができません。メロス、めちゃくちゃ下流に大〜〜きく流されていますがとにかく対岸に渡り切ることができました。ボーナスアイテムは貰えません。
と、上陸した途端にここでメロス、山賊に襲われます。このイベントは本来、パーティに「大商人」か「村長」がいる状況で橋を渡ると発生するものなのですが、なぜか川を泳いで渡ったメロス一人が襲われてしまいました。しかも既に義理の弟に身包み剥がされ済みでアイテム欄もすっからかん。踏んだり蹴ったりもいいところです。
さて戦闘です。こちらは初期ステータスのメロス一人で、山賊と戦わなければなりません。まず山賊達の攻撃、メロスは防御を選択しまして多少食らっても耐えられます、そして2ターン目で「盗む」が出ました!これは早い、ラッキーです。
山賊が何を奪うのかというと「無」を盗まれます。はい、これでOKです、ダッシュとメニュー画面を出してのポーズとを高速で繰り返し、じわじわ山賊と距離を取り、地形をうまくすり抜けることで、山賊が追ってこなくなりました。全て倒してしまうと戦闘モードが終わってしまい、メロスが走れなくなるので、細工をしています。
さて皆様お気づきでしょうか。実は山賊との戦闘が始まった時に、メロスの位置が元々橋があった位置までワープしています。これで先ほど下流に流されたロスがチャラになりました。襲われてラッキーでしたね。
引き続きシラクスまでひたすら走りつつ、このあたりで一度走りを止めます。岩や茂みを目印にして……ありました。アイテム「岩清水」をゲット、先ほど盗まれた「無」の跡地と並び替えて「使用」します。山賊戦で減っていたHPがすさまじい回復をしていますがこれは副次的な効果で、メインとしてはこの操作によりフラグ管理に干渉しており、このあとの発生するイベントをエンディング直前のものまでワープさせています。
あと少しでシラクスですが、おや、誰かに呼び止められました。セリヌンティウスの弟子です。しかし無理やり走り続けることが可能ですので、ここは無視します。が、バグにはバグ、なんとこの男、並走して会話を続けてきます。これをさらに無視してダッシュを連打しているとこの辺りで……はい、引き離すことができました。
いやー何だったんでしょうね。メロスの奇行に苦言を呈したのか、それともまさか今更「妹が結婚するんだってねおめでとう、祝い酒があるので工房に来てくれないか」という伝言を伝えに来たとでも言うんでしょうか。まさかね〜。もしもそんなことを言われてセリヌンティウスに会ったら、彼が城下町の職人として見聞きしたことを愚痴られて、メロスのモヤモヤと合わさって、これがきっかけで結果的に片田舎の牧人が一大叛乱軍を築くことになってしまいそうな予感がしますね〜。
さて、いよいよラストダンジョンの王宮が近づいてまいりました。作中時間で3日ぶりになります。ここのマップなんですが実はここに隙間がありまして、酒場を経由して宴会をしている人達を避けつつ進むのが最短ルートです。
最後に、なるべく王宮に近い路地で「野犬」にエンカウントします。いい位置ですね。すぐ逃げるを選択して戦闘を終了、これでついに探索モードに復帰しました。最後までメロスが戦闘モードのままだとエンディングでフリーズするため、ここで解除します。
さて広場に向かうと物語はクライマックス、セリヌンティウスが処刑されようとしているところに……間一髪でメロスが間に合いました! 王様がなにやら長々と語り始めます。このあとまもなくヒロインから「勇者のマント」を手に入れたところでタイマーストップになります。
邪智暴虐な王様ですがメロスの行動に心打たれて改心した、という話をしています。多くの仲間と力を合わせる大切さ、これまでの数々の冒険が王の改心という形で実を結びました!
いやあ、色んなことがありましたね。ドロドロの陰謀と加速する恐怖政治、猜疑心が猜疑心を呼ぶ地獄の底で諌めた賢臣の遺言とセリヌンティウスの姿勢が重なり、現実的な打算としてはメロス達の軍勢が王の直属部隊を上回りつつあるため、要求を呑んだという、歴史的な瞬間に立ち会っています。いやー大河ドラマを見ているようですね。
画面端で何かわちゃわちゃしているのはこのムービー、スキップはできないんですがメロスが多少操作可能なんですね。セリヌンティウスと殴り合いをしているみたいになっていますが二人の友情は大丈夫でしょうか。
はい、最後に謎の女性が、メインヒロインですが初登場、勇者の証としてマントをくれるのでゲットしたところでタイマーストップです。走者のおさむさん、素晴らしい走りでした。お疲れ様でした。
きょう未明メロスはアマゾンをポチり、野を超え山超え、クロネコヤマトが家にやってきた。
恋人もない。
十二人の妹が突然出来て欲しい。
この妹は、村の或る律儀な中の人が色々あってYoutuberとしてデビューした。
この話は横に逸れるので本題に戻る。
メロスは、オタクゆえ、パソコンのパーツやらエッチなゲームやらを買いに、アマゾンでポチポチしてきた。
送られてきた商品を見るうちに、その様子を怪しく思った。
もっさりしている。
もう既にポチったときのテンションも落ちて、やや後ろ暗いのは当たり前だが、けれどもなんだか、気のせいばかりでなく、箱全体が、やけに見すぼらしい。
端にあったセロハンをつかまえて、ひとまずあけるのか、開封前に写真でも取るか、逡巡した。
セロハンは、既に半分剥がれていた。
しばらく悩んだ末に開封動画を取り、こんどはそっと、セロハンを全て剥がした。
中に誰もいませんよだった。
「なぜ送るのだ」
「重さを測ってチェックしている、というのですが、誰もそんな、重さをちゃんと測っておりませぬ」
「たくさんの人が被害にあっているのか」
「はい、はじめに詐欺師が注文し、それから、中身を抜き取って、それから、重しを入れ、それから、返品し、それから、重さチェック、それから、普通の客に送付されます」
「いえいえ、ガバガバではございませぬ。客を、信じさせる気がない、というのです。このごろは、社員の尿意も、お疑いになり、おむつを履いて働いているものに、大学の授業料を負担すると申しております。ご命令を拒めば会議にかけられ、リストラされます」
聞いて、メロスは激怒した。「呆れたサイトだ。使ってはおれぬ」
メロスは単純な男であった。買い物を、カゴに入れたままでのそのそカスタマーサポートに電話した。たちまち彼は、SWATの警吏に捕縛された。調べられて、メロスの動画からは住所が出てきたので、炎上が大きくなってしまった。メロスは、アマゾンに電話を続けた。
「この空き箱で金を請求つもりであったか。言え!」暴君ディオメロスは静かに、けれども威厳を持って問い詰めた。カスタマーサポートは単調で、背中の銃は、氷で編まれたように冷たかった。
「ネットを暴君の手から救うのだ」とメロスはカスタマーサポートに叫んだ。
「おまえがか?」SWATは憫笑した。「仕方なのないやつだ。俺には、お前の考えが分からん」
メロスは死んだ。
メロスはとりあえず激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意しろ、と匿名のファンレターにそう書いてあった。メロスには政治がわからぬ。メロスは、どこかの村のおそらく牧人である。やることが無いので笛を吹き、ぼっちのひっきーなので羊と遊んで暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に鈍感であった。
きょうの朝らへん、太陽が登る前?登った後?その変な微妙いラインの時間にメロスは出発し、野とか山とか違いわからないが、とにかく沢山何かを越えて、十里がそもそも距離を表す単位ということも知らなかったが、だから、どれくらいかなんて微塵もわからなかったものの、それだけ離れた此のシラクスの市にやって来た。とてもどうでもよかった。
メロスには多分父も、おそらく母も無い。ぼっちなので女房も無い。十六だったか、そもそも誕生日さえ覚えていない、内気な妹と二人暮らしだ。この妹は、村の或る律儀なぼっちを、近々、花婿っていうものに迎える事になっているらしい。しらんけど。結婚式とやらが間近なのらしい。それは一体何だ。えっちなことなのか。心底どうでもいい。
メロスは、どうでもいいけれど、花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やら、俺にとっての御馳走は日清カップヌードルだってのに、と文句を言いながら、世間一般に御馳走と形容される何かを十里が何センチなのか考えながらこの市にやって来たのだ。勝手に一里を20センチと決めて、20足す10の計算をするのをしようと思ったり面倒くさくなったりしながら、やって来たのだ。結論は出ていない。どうでもいいことだからだ。
先ず、その何かを買い集め、それから都の大路をぶらぶら歩いた。嘘だ。疲れたからそこらへんの道端で胡座かいて座っていた。メロスには竹馬の友があった。メロスは竹馬を「ちくば」と読むのを今知った。この文章が書かれるまではメロスにとって心底どうでもいい言葉だったからだ。そしてその友がセリヌンティウスである。こいつの名前も今知った。今知った友だからである。そういう設定らしい。適当に決めてくれ、面倒くさいから。そもそも、竹馬の友があるなら俺はぼっちではないのではないか?そうメロスは疑問に思った。そしてすぐにその疑問は解消された。適当に設定は決めてくれ、整合性は適当に取ってくれ。矛盾してたら都合の良い解釈をしてくれ。メロスは魔法の言葉を習得した。
セリヌンティウスは、今は此のシクラスの市で、石工をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりらしいのだ。面倒くさい。人は一度あぐらかいて地べた座ったら二度とそこから動きたくはねぇ生き物なんだ。出直してこい。メロスはそう思ったが、どうやら話の整合性とやらを取るために動かなければいけないことを脳内に直接話しかけられ、とても気持ち悪い気分になった。心底気持ちが悪いのだが、どうやら俺は楽しみという感情を持ってセリヌンティウスと接しなければいけない立場らしいのだ。面倒くさい。死にてぇ。
歩いているうちにメロスは、まちの様子を怪しく思った。ひっそりしている。もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当たり前だが、けれども、なんだか、夜のせいばかりではなく、市全体が、やけに寂しい。そんなこと勿論メロスにはわからなかった。なぜならメロスの村は本当に寂しく貧しく乏しい村で、メロスもぼっちだったから、人の多い街の夜というものを知らなかった。知らないものはそもそも想像しようとさえ思わない。無知、最高。つまり、メロスが違和感を覚えることそれこそが違和感の塊であった。
面倒くさがりなメロスは、話をできるだけ短く終わらせるべく、とりま、そこの人を捕まえて高圧的な態度を取ろうとした。無理だった。極度のコミュ障だったから、ではなく、人としゃべるのが面倒くさかったのである。なぜ、人は自分の脳内で思い描いた感情たり思考たりをわざわざ話し言葉に変化して、喋るという無駄な行動を取らなければならないのだろうか。面倒くさい。メロスはセリヌンティウスのことなど既に忘れ、買い物もとっくに終わっているので、村へ帰ろうとした。
そのメロスの行く手を阻んだのは、他でもない、著者であった。
メロスの元へ若い衆が寄ってきて、自分の首元を掴んでメロスの前に引っ張ってきた。そして、メロスに首元を渡したのだった。こうして、はたから見ればメロスが若い衆を捕まえた形相になった。形だけである。形は重要である。
静寂があたりを包む。いや、もとから静かだったが、雰囲気を出すためのそれっぽい言葉だ。
無音がすこし続いた。若い衆のうちの一人が、小さな紙切れを取り出して、メロスの前に見せた。
「メロスさん、ここ、言ってください、台本通りにお願いしますね。」
「めんど。『ナニカアッタノカ』」
わたしは夏休みに『太宰治』を読みました。この本の表紙と背表紙には「走れメロス」という副題も付いていました。きっとこの物語の主人公である太宰治さんがメロスを応援する強い気持ち、それが表紙に念写されたのでしょう。誰が書いた話なのかはわかりません。作者不詳の民話のようなものなのでしょう。
いきなりメロスは怒っていました。わたしが最近怒ったのは、お母さんが冷蔵庫のアイスを食べてしまったことなので、メロスもきっとそれに怒っていたに違いありません。メロスの気持ちはよくわかります。
途中でセリヌンティウスという初めて聞く単語が出てきました。去年の夏からずっと居間でゴロゴロしながらワイドショーを見ているお父さんが、今日も居間でゴロゴロしながらワイドショーを見ていたので「セリヌンティウスってなに?」と聞くと「知らん。牛の名前か何かだろ」と答えてくれました。わたしもいつかセリヌンティウスの牛丼を食べてみたいと思いました。
ここまで読んだところで右手と左手の握力がなくなってきたので、続きは明日読みます。
明日になりました。続きを読みます。ページを開くと、冒頭に「恥の多い人生を送ってきました」と書かれていて「あれ?違う本かな」と思って表紙を確認しましたが、そこには昨日と同じく『太宰治』とあったので、同じ本でした。アイスの件で怒りがこみ上げていて見落としていたようです。
メロスがセリヌンティウスに「ウザ。ウザ」と言われていて悲しい気持ちになりました。メロスは自分の命をなげうってセリヌンティウスをわざわざ助けに行ったのに、セリヌンティウスはそれをウザいと唾棄したのです。まったく、この牛は信じられません。出荷されればよかったのに。
最後のシーンで、メロスが宿敵のカルボナーラ兄弟から魔法書「セリヌンティウス」を奪還し、スーホの白い牛に乗って火星に帰っていくところは30回読み返しました。泣きながらこれを書いています。
『太宰治』を読み終わって「これはわたしのことを書いている」と衝撃を受けませんでした。来年の夏は『夏目漱石』という本を読もうと思います。