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はてなキーワード: 麻酔薬とは

2021-06-07

毛利小五郎は愛によって死を免れている

最近名探偵コナン』をHuluで追っている。

幼い頃にテレビ放送で全話逃さず見ていても、記憶は段々と薄れていくものだ。特に妃英理と毛利小五郎関係性は、最近赤井フィーバー最中では朧気になってしまう。

こうしてサブスプリクションによって、見たいと思ったタイミングで、ノータイムアニメを振り返ることができる。良い時代になったと思う。

 

(一応、自分は熱心なコナンファンというよりは、結末が気になる一心で連載を追うライトファンである

ガッツリと読み込みファンにとっては、妃英理と毛利小五郎関係性は、新一と蘭の関係性と同等に重要であろうことは言うまでもない。)

 

改めて最初から原作を(そしてアニメを)追っていると、少しばかりからかいの目で以て彼らのストーリーを読んで(見て)しまうことがある。

これはライトファン故に、ディープファンにとってはやや失礼というか、無粋と一笑に付されてしまうかもしれない話題だ。

 

ずばり毛利小五郎の頑丈さについてだ。

毛利小五郎は何度か死んでもいても可笑しくないほどの打撃を、妃英理から受けていると思しき場面がある。

最近だと、映画ゼロ執行人」のED映像の中の一場面。疑惑が晴れ、釈放された毛利小五郎を、妃英理が手料理によって祝う場面だ。

 

あの場面で小五郎は英理の料理の味に青ざめ、料理吹き出ししまうのだが、それに怒った英理が、言い争いの末に煮物たっぷり盛られた土鍋で小五郎の頭を殴るのだ。

五郎の頭にはたんこぶが出来、白目を剥いて伸びてしまった。それだけといえばそれだけのシーンで、ギャグチックに処理されているためか、深刻さは見受けられない。

 

こうした少年漫画における女性男性に対する暴力描写は、最近では眉を顰められることも多々あるそうだが、自分くらいの世代だと、ギャグとしてスルーされることが多いという認識だ。

好き嫌いはともかく、一種様式美

クレヨンしんちゃんで言うところの『げんこつ』的な描写と言えよう──かの描写コンプライアンス関係で喪われて久しいが、表現の自由という意味では、中々に悩ましい事例だ。

もちろん、5才児を拳骨で強く殴ったり、頭をぐりぐりと圧迫してはいけないのだけれど。現実コミックリリーフは、切り分けて考えたいものだ。

 

しかである

そうした様式美として片付けていた描写は、『コナン』という作品の中ではやや趣を異にする。何故なら『名探偵コナン』はタイトルの通りミステリーの側面があり、結構な頻度で殺人事件が発生する漫画からだ。サスペンスドラマももう少し加減するんじゃないかという頻度で人が殺されている。

 

その殺人事件の、殺人手段の中には様々なバリエーション存在するが、その中でも最も手近な方法といえば『撲殺』であろう。

 

撲殺とは、ほぐして言えば叩き殺すことである。何らかの鈍器を、或いは自らの拳を凶器とし、叩いて殴って、息の根を止めることである

殴って殺すといえば『殴殺』という言葉もあるが、ここは撲殺で統一させて頂く。

 

コナン』の作中では、撲殺事件は、ブロンズ像だとかお高い壷だとか、そういった身近な重たいオブジェ家具によって引き起こされてしまう事が多い気がする。

計画性も低く、犯人動機もカッと頭に血がのぼって、思わず──というシチュエーションが多い。

何だかんだ動機の薄さが槍玉に挙げられるコナンだが、現実的だと感じるのは筆者だけだろうか。現実事件も、ドラマチックな犯人動機などあまり聞かないものだ。むしろドラマチックだからといって納得できたとしたら、そちらの方が問題である

 

さて、ここまで読んでくださった皆様の中には、筆者の言いたいことがぼんやりと分かってきた方もいらっしゃるのではないだろうか。

 

まり、『自分料理を貶されて』『夫婦喧嘩に発展して怒りのあまり』『煮物たっぷりと入った鍋で殴りつける』──という、動機手段シチュエーション三拍子揃った場面なのだ

鍋を振り上げてから変な溜めがあったからか、ちょっといつもより洒落にならない絵面だったように思う。

前述の通り、深刻さはないのだが(尺稼ぎだったのだろうか)

 

もしも彼らが、一週限りのゲストキャラクターだとすると、確実に小五郎は亡くなっている筈だ。

コメディ一言に言ってしまうのは簡単だが、その裏でコメディ的な行為がしっかりと殺人に発展している作品の中では、かなりギリギリ描写なのではないかと思う。

 

そんな『鈍器で殴られる』という場面なのに、何故小五郎は生きていられたのだろうか。

 

ゾウでも一瞬で眠る程の麻酔薬を毎週近く射たれているのだから当然だ、という冗談は受け流すとして、それは恐らく、妃英理の愛故にだろう。

或いは、毛利小五郎から、妃英理に向けての愛故に、だ。

 

端的な話、英理は実際には鍋を振り上げてはいないし、振り上げていたとしても、毛利小五郎の頭に振り下ろしてはいない。

びしゃっと机の上にぶちまけて、ビンタでも食らわせたのではないだろうか。

 

あれは一種幻想的な描写なのである

 

名探偵コナン』はミステリーだが、同時にラブコメディーでもある。コメディ描写通用しないかもしれないが、ラブコメディな描写通用してしまうのである

 

あの鍋を振り上げるシーンなのだが、発端は妃英理が久しぶりに毛利家に上がり込んでいるという事実に、小五郎がちょっぴり照れている所から始まっている。頬を赤らめている小五郎に、英理が何事か話しかけた時に、小五郎が照れ隠しに煮物一口頬張ってしまうのだ。

英理が作った料理だということは承知の上で、である

そして口に合わない料理を、ブーッと噴き出してしまう。

 

まり五郎ツンデレが発動したシーンなのだ。(まるで毒でも食んだかのようなリアクションである

まあそのツンデレが高じて彼らは別居状態なのだが、関係性とは常に変わり行くものである

 

ややフィーリング結論なのだが、妃英理は手加減をしていたのだ。

それを受ける毛利小五郎も、甘んじて受けていた。

深刻なように見せかけて、冗談だった。

 

愛がある見方をすれば、そんなふうに見える。

仮にも警察に拘束されていた所を開放された、という、それこそ深刻な雰囲気を、夫婦喧嘩というロールで和らげた、という見方もできる。意識にしては怒りが強いので(いくら下手とはいえ自分の作った料理をぶちまける心情は、察するに余りある。英理がかわいそうだ)、無意識だろう。

 

ともすれば作中の『犯人被害者』の関係に至ってしまいそうな所を留まれるのは、ひとえに、そんな言葉のいらない信頼関係が成立しているからであろう。

 

コナン』の世界では、ラブが全てを凌駕するのである。蘭が絡んだ事件では新一(コナン)が空回ってしまうように、和葉が絡むと服部がばかになってしまうように。

ラブがきっかけで阿呆やらかしをしてしまった小五郎が受ける暴力は、同じくラブによって阿呆になっている英理からのものからこそ、威力が軽減されるのである

 

恐らくあの世界で『犯人被害者』になってしまカップルは、ラブなパワーバランスが崩れてしまったカップルなのだ

 

そしてその「ラブによってだめになっている」部分は、読者、ひいては視聴者は、愛すべきポイントなのかもしれない。

 

なんだかふわふわとした結論に至ってしまったけれど、夫婦喧嘩は犬も食わないと言う。筆者もここまで考えて、なんだかどうでも良くなってきてしまった。

 

あの夫婦はかわいらしい。

ただそう思うだけで良かったのだ。

 

さて。

感染対策をしっかりして、『緋色弾丸』を観に行くとしよう。

 

(終わり)

2021-06-04

オリパラ開催派のオレだが、さすがにもう無理では、と思うニュース

人工呼吸器に繋がれたコロナ重傷者に投与するプロポフォールが品不足とな。

重症化した患者を人工呼吸器やECMOに繋げるのは、患者に凄まじい苦痛をもたらす。

なのでコロナ重症治療中は数週間、患者苦痛を緩和するためにずっとこれを投与し続けて、意識を失わせておかなければならない。

プロポフォールはあらゆる手術の全身麻酔で使われる薬で、これを贅沢に消費しまくるコロナは本当に厄介。他の全身麻酔もあることにはあるんだが、プロポフォールは投薬をやめると患者10分程度で意識を取り戻すのに対して、他の薬は数時間かかり、その間、ずっと稼働とベッドが奪われる。

もしプロポフォール節約するなら眠らせるときと起こすときだけに使って、それ以外は他の麻酔薬を使うという手もあるが、面倒だし、ガス吸入系麻酔薬は、別の病気を引き起こす可能性もある。

というか、意識を失う効果とすぐに回復する効能が便利なので、海外だと不眠症の薬にも使われるくらい。マイケルジャクソン主治医がこれの使い方をうっかり間違って死なせてしまったのは有名。

そして日本はこの薬を作れない。複雑な原材料サプライチェーン必要な薬は、財務省薬価引き下げの圧力によって、日本原材料在庫を持つと採算がとれないので、ほぼ全量をドイツなどからの輸入に頼っている現状がある。

そして当たり前だが、この薬も世界中争奪戦が起きていて、日本は買い負けている。

みんなビンボが悪いんだが、今後もコロナ重傷者が減らないなら、いつかこの薬は日本から払底し、その後は全ての全身麻酔必要な手術は、効果の弱い代替麻酔に頼らざるを得なくなる。それは患者にとっても地獄の苦しみになるだろう。

コロナ以外のあらゆる事故病気で、手術に麻酔が使えなくなるリスクをおってまで、さてはて、オリンピックを開催するべきだという人はどれくらいいるだろうかね・・・

2021-05-21

anond:20210519194818

逃避は悪ではない

よくあるアニメしろスマホゲームしろ楽しみによって苦痛を和らげる意味でとても上質な麻酔薬ではある

だが麻酔薬におぼれていながらそのことに自分で気づいていないのはよくない

うつ病薬にしろアレルギー薬にしろワクチンしろアニメしろソシャゲしろ

趣味の種類が増えること自体には問題がない

問題は過剰に使用すること、24時間それだけに頼って1種類の量が増えていくことだ

逃避したいとだけ思っている人は目の前の悪質な麻酔薬も掴んで人生からズルズルと滑り落ちていくから

ガチャ禁とか自己コントロールできないなら逃避自体やめたほうがいい

過去一番流行った麻酔薬宗教だ。

労働感謝という麻酔薬はとても良くできている

プロテスタントあたりの宗教なんか労働感謝こそ人生定義づけてしまった

でもいま労働感謝も非常に手に入りにくくなってしまった、いずれ死ぬ団塊の世代コンピューター内燃機関がすべてを若者の手の届かないところにもっていってしま

人類がこの先なにに頼りどこに逃避するかは誰にもわからない

2021-05-05

楽に死にたい

ここ数年、楽に死ね方法があれば死にたいとずっと考えている。

昔、外国医師麻酔薬→筋弛緩薬→KCLを自動的に静注する自殺装置を作って問題になってたけど、たぶんこれが一番楽。

日本プロポフォールやロクロニウムを一般人が手に入れるのは難しいから、そこを何とかできないかな。

サイレース大量服用からのKCLでうまくいかいかなあ。筋弛緩作用もあるし眠るように死ねるはず。

とか考えてたら、また明日から仕事か。パトラッシュ、もう疲れたよ。

2021-04-28

維新を選んだ大阪人wwwwwwwwwwwww

看護師もない呼吸器もない麻酔薬もないwwwwwwww

救急車で一晩過ごすwwww急性アル中で死亡wwwwww

トリアージ始まってんね。命の選別。大阪人が命を選別してもいいよって政党に入れたんだから仕方ないね。好きでしょ?自己責任

維珍なんかを選んでた大阪人自業自得から。苦しんで死ねば?それかリコールでもしろよw大村にやってたみたいにさw

あれも維新議員がかかわってたらしいね

維新議員って中国ホテル会社金もらってたよね?秘書が車で人をひき殺そうとしてたりしたらしいね。ねえなんで支持してるの?

野党に対して売国政党とかレッテル貼ってた結果だよ?

何をもって売国と言ってたの?日本政府批判したら売国?「貶めた」ら売国維新愛国心にあふれる素晴らしい政党なの?韓国とか在日とか、それお前の生活関係ある?

イラつくとかそういう感情抜きにして。いい?慰安婦像作られてイラッとするのは単なる感情なの。わかる?その感情って、今まさに大阪で命の選別が行われてるけど、それよりも大事ことなん?

愛国心でバチーンと死ねよwww

2021-04-19

anond:20200605165725

自分かと思った。まだ就活していないのに鬱になりそう。

安楽死考えるのわかるし、苦痛経験してまで延長したい人生か?って思う。これ以上赤字になるのが確定なら、さっさと損切りしてあがっちゃいたい。わざわざ苦しい思いしてから死にたくないんだよな。

多分増田より「生きてること=苦痛」の傾向があるから、今でさえ快楽苦痛を打ち消し切れてないのに、もっと辛くなるなら単純に耐えられない。そんな思いして死ぬのと、元気な内に見切りつけるなら後者の方がいい。

こっちはガチFランなので、将来の展望なんてものが明るいはずもないし、コミュニケーション能力ぼっちなのでお察し。ホワイトなんて夢のまた夢だし、そもそもバイトに落ちただけで心が折れる人間就活をまともにやり遂げられるとも思ってない。 もし働けても、仕事人間関係も上手くいかないのが目に見えるようだ。想像だけで胃が痛い

自分は色々考えた結果、死ぬのが一番良いという結論になりました。だけど、今のところは勇気や気力が足りないので準備期間として先延ばし中。自発的ならやりたいこと全部やりきって未練をなくしたいので、ゴールを決めてみたら楽になった。そんな感じで仮の地点を決めると、少しは気が楽になるかもしれない。

こちらも痛いのは嫌だから結構悩んでる。でも試してみる勇気すらないか方法を調べてばかりだ。最近麻酔薬を見ては「医者薬剤師になればよかった」と考えている。本当、寝てる間に死ねたらいいんだけどね。

2020-09-27

蚊の話

この時期のあいつらの死に物狂い感はハンパじゃねえ。

「血、よこせ! 叩きたきゃ叩きな!」

「あたしらねえ…もうこの世に怖いものなんて一つもないんだよ…」

みたいな、ハイテンションクレイジーババア&生死を超越した境地ババアのWババアが竹槍持って吶喊してくるぐらいの鬼気迫るものがある。

あいつら、血吸っても獲物をかゆくさせない方向に進化すればよかったのにな、と思う。

あいつらだって不利なはずなのだ、かゆくさせたら。「なんかかゆいと思ったら、蚊が取り付いてやがる。死ね!」、パチン、で死んでしまう。

しかし、それでも気にせず次のババア、次のババアが…。

吸血にあたって蚊がやっていることは、針を刺す、針から麻酔薬血液の凝固を阻害する薬を注入、血を吸い上げる、という機序であるらしい。

2段回目にある薬類が人間側のかゆみを引き起こしている。麻酔と凝固阻害のどちらが原因なのか、調べてもサイトによって言っていることが違ったりする。

こうして整理してみると、かゆみを引き起こしているのは、あくま人間側の体質の問題であって、蚊にそのつもりがあるわけではない。

これはけっこう大事ポイントだ。蚊、かゆくさせるな、死ね! というのは、フルセンテンスで書くと、(俺たち人間防衛機能引き起こして)かゆくさせるな、死ね!ということなので、蚊サイドとしては「いや、それはそっちの問題ですやん」と主張してくる可能性がいくらかある。

蚊としては、刺すとき人間感覚麻痺させるという一大発明を種としてすでに成し遂げているわけで、その上でかゆみの発生という防御機能まで完全に透過するような進化を遂げて欲しいのは人類の横暴? みたいな感もあるが、蚊、頼む頑張ってくれ。

余談だが、少し前に「蚊に刺されたときは刺されっぱなしにしておくと、蚊がかゆみの元になる薬液を吸い上げるからかゆくならないよ」みたいな言説があったが俺的には嘘もいいところで、刺されてるそばからかゆくなるのだから完全に無意味だ。当然、蚊が飛び去ってもかゆみはなくならない。

なんでああいいかにもそれっぽい説が検証もされずに流行ってしまうのか、お前らは、真夏のヤブ蚊の巣窟でストゼロ3缶空けてひと晩寝てこい、と言いたいと思う。

2020-09-18

anond:20200918213911

コナンくんは別に冗談だけど

麻酔薬って、かなり厳密に使われる 危険な薬物でしょ、下手すりゃそれが原因で人が死ぬ事故が起きるほど

それを、犯罪捜査目的から女の子に打ち込んでいるけど、僕は正義の味方から

捜査権(つど裁判所捜査令状)はないけど

捜査をしても良いという考え方の自称正義の味方未成年が悪をさばくという設定の冗談が好き

2020-07-14

せん妄について聞きたい

例の事件について。

URLかめんどうだからわーっ!と思っていること書く。ただのメモ

医療従事者でも何でも無く、ただのエンジニアなので変なところあるでしょう。

せん妄って全身麻酔だと必ず起こすことなの?

父が全身麻酔をした時は無かった。

父は高齢に入るのかな。その時は60代でした。

N=1のことなので、まあ珍しかろうといったところなのでしょうか。

でも、父だけで無く母も高齢でいつお医者さんのお世話になるかわかないし、

自分だって唐突病気になった、事故にあったと全身麻酔うけることもあるでしょう。

と、いうことでせん妄って全身麻酔だと必ず起こすの?

特定のものだけではないの?

この事件使用したものってどんな麻酔なの?

と、素人ながら疑問に思って少し検索とかした。

ツイッター医者の人っていっぱいる。医クラというみたい。

その医クラの方はそこには疑問を持っていないようなのでアレ?そんなもの?と疑問。

拡散されているツイッターを見ると、ケタミン使用されていると書いているが、どうやら間違いで

笑気+酸素セボフルレンが混ざったGOSと呼ばれるものと、

ジクロフェナク座薬の併用とのこと。(一次ソース医療従事しか見れない。残念。)

これ何だ?わからん(当たり前)

これがせん妄に貢献しているって考えみたい。

それとは別に訂正はあったものの元ツイート拡散されてしまったケタミンが相当強い麻酔っぽく(副作用淫夢があると)それでせん妄間違いない!となっているのか、

それとも反応している人たちもケタミンではないことわかっててそう言っているんだろうかと考えている。

HUFFPOSTの記事で、今回の麻酔薬で起こる可能性は低いと思う、と麻酔医が語っている。

偽物でなければ間違いないことの一つなんだろう。

ただ、術中に使った他の薬剤でせん妄になったかもとも言っており、

これだけじゃなんともいえん!が見解なのでしょうかね。

それと同時に色んなところで「科学的」という言葉を見る。

女性の胸にある唾液を脱ぐったガーゼから抽出した液を検察が捨てたことにより

再現性が無くなり証拠では無くなったことに対する言葉です。

検察ってやばいね。(前から信用できなさそうなのはわかっていたけど)

ただ、その「科学的」という言葉せん妄になったかどうかには使われないんだ、ということに疑問。

麻酔って、たくさん種類があるかと思うのですが、

それにより変わらないの?とか(これはHAFFPOSTの記事により変わることがわかった)

麻酔の量とか、性別体重とかヘモグロビンとか知らんけどいっぱいパラメーターがありそうですが

そこで論じられないのは 何故なのか。ここも気になっている。

判例文にはあるのかも)

雑すぎん?

ツイッターで色んな人があげている体験談、凄く貴重ですが、科学か?と言われると

科学に付随するものだがそれ自体科学ではない」、と言えるのでは?

前提が無いし、そもそも今回の事件だと同じ麻酔の種類を使用して初めて比較ができるのでは?

と考え出したら止まらなくなった。

せん妄絶対条件として繰り出される仮定社会問題とかでは無いですからね、今回。

なので科学的な証拠必要となれば、麻酔自体にも目を向けるべきでは?と考えています

麻酔なんて科学じゃ無い!という感じだったらごめん。そんなことないと思うけど)

他にも今回主な争点になっているところではないけれども

女性の顔が写っている写真を数十枚撮り、警察事情聴取される前に全部消しているとか

あ、怪しい〜〜〜〜〜!みたいな気持ちはある。気持ちね。

あとにきびを潰したり、髭触った後に手洗い、消毒をせず触診したとか

き、汚ね〜〜〜〜〜〜〜!みたいなお気持ちもある。

これに関して被告が勤めていた医院特に言及ないのも嫌だな。

近所にあっても不潔かもしれんという思いはある。(注意している文くらい載せて!)(安全管理という言葉がそうってこと?)

他にもこの医院麻酔使用する時、患者副作用とか説明してないの?とか考えたりもした。

まあこの医院行くことないので無駄な疑問でしたけど。

後、専門家への不遜な態度という記事も見たけど、

それだけじゃ専門家様の言うことは絶対!という宗教しかなかったので判例文見ないとわからないだろうな、と思いました。

あ、もう一個。

検察に残っている唾液付着したガーゼ証拠にはならないと再検査してないようだけど、これには「その通り」としているのはなぜだろう。うーむ。

疲れてしまったのでここまで。

もっと世間科学に対して考えてくれるといいね…。

2020-07-05

anond:20200705132941

血液検査だって できるよ

さっき 街で暴れていたと 通報があった人を 麻酔薬で 眠らせました

コロナの熱のせいかもしれません

検査してください

っていえば できるよ

2020-06-30

anond:20200630021035

アインシュタインが言ってない名言に「対策しないで同じ失敗繰り返して勝手にキレる奴はキチガイ」ってのがあるが

自分環境を変えず辛さだけ無くして正しい状態に戻す」発想じゃなくて自己の満足のために環境とか思考を変えて行けるなら変えちゃっていいんじゃないか、あるいは辛くても変えたくないことがあればそこはお前のアイデンティティと考えてもいいんじゃないかと思う

首に五寸釘が刺さったまま「痛え!痛えんだよ!痛みを取るぞ!」つって麻酔薬注射し続けてたらなんかおかしくね?麻酔が効いてるうちに釘を抜いて消毒して傷口を縫うべきだろ

2020-05-05

生き続けてほしいという祝福と呪い

祖母が末期癌で入院している。

最近麻薬のような強い麻酔薬を入れないと痛みをごまかせない段階に至った。祖母は81歳だが全くボケておらず、マスクをしたまま面会しても三人の娘と五人の孫を識別できるし、冗談を飛ばす余裕もあった(ただ面会後は丸一日寝てしまっていたようなのでやはり疲れさせてはしまったようだが)

けれど、投与を始めてからは話しかけてもああとかううとか唸る程度で殆ど反応を示さず、会話もできず、指一本も動かせず、自力寝返りを打つこともできなくなってしまった。ただ、薬が効いている間は目が虚ろなのだが、時折目に光が宿るので、その合間を見ては話しかけたりしていた。

投与を始めてから三日目、看護師さんに歯磨きをしてもらった直後、突然祖母が暴れ出した。本当に、指一本も動かせないような容態だったのに、点滴を外そうと暴れて、「殺して」「早く死なせてくれ」と泣き出した。親戚で必死にとりなして、落ち着く薬を投与してもらい、事なきを得たが、私は無意識のうちに「ごめんなさい」と涙が出てきた。「息をするだけで痛くて苦しいとわかっているのに、おばあちゃんに生きていてほしいがために、苦しさを強いて生かしてごめんなさい」と。

延命治療家族エゴだと思う。祖母が好きだから、愛しているから、家族祖母がどんな姿になっても、一分一秒でも長く生きていてほしいと願って薬を投与して生かそうとする。医者だって患者を生かすために手を尽くしてくれる。ただ、意識があるのに話すことも体を動かすこともできず、ただ黙って死を待つのは、あまりにも残酷ではないのだろうか。

私は祖母の嘆きを聞いて、もう最期を迎えさせてあげてもいいのではないかと思った。ただ叔母らは、「大丈夫からね、もう痛いことはしないからね」と祖母をとりなし、薬の投与を続け、まだ自然死をさせてやるつもりらしい。いや、全然大丈夫じゃないじゃん。祖母は薬の投与で再びあまり動かなくなった。けれど、たどたどしく「終わり、終わり」と投げやりに呟いている。親族は相変わらず、祖母の呟きを聞いては涙している。

誰も祖母を苦しみから解放してやる気がないらしい。

ただ、早く逝かせてあげるのが祖母にとっての幸いなのではないかと、こんなふうに考えているのは私だけなのかもしれないと思うと、なんだか急に恐ろしくなった。おかしいのは私なのか、親族なのかがわからない。愛しているから生きていてほしいのか、愛しているか解放してやりたいと思うのか。人によるのだろうか。たまたま私の親族が前者の思考だっただけで、世の中には私のように考える人も多いのだろうか。

勿論、祖母のことは好きだ。というより、毎朝毎晩仏壇に手を合わせて念仏を唱え、「ご先祖様助けてやってください、安らかに逝かせてやってください」と一心に祈っている85歳の祖父を想うと、祖父意思尊重すべきなのだろう。祖父は、祖母がどんな姿になっても、一分一秒でも長く生きていてほしいのだ。

生きることも難しいが、死ぬことも大変だ。

2020-04-19

anond:20200419134931

くるしい いたい

麻酔薬ぐらいは自決役の前に配って欲しいもんだ

2020-03-11

anond:20200310235029

やっぱりおすすめアップルになるんかな?

アナログ時計スマートがいいなあ

麻酔薬発射できたりするやつ

anond:20200310235029

やっぱりおすすめアップルになるんかな?

アナログ時計スマートがいいなあ

麻酔薬発射できたりするやつ

2020-02-25

anond:20200225225615

あぁ、もう人間が終わってるからしょうがない。

人をだましても良い

優良誤認はだましてなーい

あいてがごにんしただけやーとか

もうさいきんはすごいで

薬がいれかわっていても

ポカリとダカラがいれかわっていてもわからん時代

棚されれるほうが悪い

誤認したほうが悪いそういう時代

興奮してたら鎮静剤でねむらしゃいい そういう時代

コナン君見てみ 人を麻酔薬で眠らせても犯罪やないんやでむしろ正義ヒーロー

他人勝手麻酔銃打ち込んで、そいつになりかわって、何か言う 人格権侵害でもなんでもない正義ヒーローなんや

2020-02-18

anond:20200218061518

警備のために男なんかゴミクズ扱い、麻酔薬打つなんてあたりまえ

女を守るためなら 痺れ薬打たなきゃ

そういうやつもマジでいた

よっぽどだろう

後遺症がひどかった(そんなやつが使う薬なんだから当たり前)

2019-11-08

昔、看護師の姉に

なんかいきなり思い出したんだが、

昔、看護師の姉からいきなりゼリータイプ麻酔薬をもらったことがある。

別に何か怪我とかを訴えたわけではないんだが、「これ、便利だよ」と言って渡してきた。

いったい何が便利なのか。

ちんこに塗ると便利なのだろうか。

2019-09-19

全身麻酔を2回経験したが、

1回目は麻酔薬を入れた前後記憶が吹っ飛んでる。

2回目は手の甲から入れた麻酔薬がめちゃくちゃ染みたのを覚えてる。

この違いってなんなの???

2019-09-08

anond:20190908154356

実際に注入しているのは、かゆみ成分ではなくて痛みを感じさせない麻酔なんですよ。

刺されて痛みを感じたら、その瞬間に蚊は殺されるでしょう?

から麻酔薬を注入して血を吸っている間は痛みを感じさせないようにしてるんです。

その後、人体の免疫反応によって、麻酔藥=異物が侵入してる~って騒ぎ出して、

かゆくなるのです。

2019-08-29

命日の決まっていた猫のはなし

の子は命日が決まってるんだな。


安楽死を決めた時、私はそう思った。


うちのかわいいかわいい猫のはなしをしようと思う。

疲労と虚しさMAXだった若かりし頃、実家の犬を恋しがる私に知人が囁いた。

「猫なら手がかからないよ」

あれこれ言い返したと思う。それでも知人は言葉巧みに猫の良さを吹き込み続けた。

結果、私は一度でいいから飼ってみたい、とメインクーンを選んだ。

いい子が安く買えるかも、と安易な思いつきでネット検索し、ブリーダーからそれはそれはかわいいブラウンクラシックタビーの男の子を譲ってもらった。

買い手がつかず生後半年のその子は、7万円で我が家にやってきた。

残念なことに重度の食物アレルギーを持っていたその子は、メインクーンとしてはあまり大きくなれなかった。

メインクーンの成長が止まるまで三年ほど。その間、血便を伴う下痢を何度もくり返し、体質に合う処方食が見つかるまで一年かかった。

ベスト体重は6.4kgの、男の子にしては小さなメインクーンになった。

ただ、私の猫はとても朗らかだった。

人間が大好きで、友人たちのアイドルになった。

「猫は好きじゃないけどこの子は好き」

積極的に会いに来てくれる人もいた。

7歳の時にアレルギー改善したのは幸いだったと思う。アレルゲンの除去療法に成功したのだと思うけれど、詳細は医学系の情報をあたっていただきたい。

10年生きればいい、と言われた猫は、13歳になった。免疫力が落ちてきたのか、鼻炎で鼻水を垂らすようになったけれど、月に一回の通院で点鼻治療を続けた。獣医が言うには加齢によるものから対症療法しかないとのことだった。

13歳になったある夜のこと、帰宅すると猫が倒れていた。体温が下がり、呼吸は荒く、今にもしんでしまいそうな様子だった。

近所のかかりつけ医に連れて行くか、救急病院に連れて行くか、それとも家でこのまま看取るか、悩んだのは10分くらいのことだった。

私は猫をキャリーバッグに詰め込んで、タクシーに飛び乗っていた。

朝まで元気だった。食事を少し残したことが気になったけれど、それだけだ。わけもわからず失いたくなかった。

向かったのは、夜間診療もしている以前のかかりつけ医だった。引っ越しして何年も経つが、カルテが残っていた。

タクシーの中から電話をしたので、急患として即座に処置を行ってくれた。電話を聞いて急いでくれたタクシー運転手さんにも、病院スタッフの皆さんにも、その間待ってくださった他の患畜の皆さんにも、感謝している。

採血レントゲンCT、様々な検査をして酸素が投与された。

原因はわからないが肺に水が溜まっている、無気肺を起こしている、心臓肥大している、明日はないかもしれない、そのようなことを言われた。

今夜が峠ですってやつだな、と頭のどこかで考えていた。原因がわからない以上、治療のしようもなく、とにかく今晩頼んで帰宅した。

妹猫が、不安そうに待っていた。抱きしめて泣いた。

ほとんど眠ることができず、翌朝病院が開くのと同時に向かった。酸素ハウスの中で猫は、ぐったりと寝ていた。声をかけて触ると、目だけでこちらを見た。

酸素投与とステロイド抗生物質の点滴を続けた。

猫は三日間何も口にせず、病院許可を取って自宅からフードを持参した。四日目の朝だ。朝ごはんを完食したとうれしそうに看護師さんが教えてくれた。猫は酸素ハウスの中で座って、帰りたいと鳴いた。

どこかで見た記憶を頼りに、ペット用の酸素ハウスレンタルして、自宅で看取ると連れて帰った。猫はなかなか酸素ハウスに入ってくれなかったけれど、その間は酸素マスクそばに置いた。明日にもしぬかもしれない猫を、無理矢理ハウスに入れるつもりはなかった。

毎日好きなものを食べさせた。後にいうちゅ~る食べ放題まつりだ。

内服薬だけはと飲ませながら、一ヶ月、二ヶ月、三ヶ月。酸素ハウスを返却した。猫は普通に歩いていた。

猫の中で何がおこっているんだろうと、もう一度病院へ連れて行った。色々と再検査をし、二回目のCTを撮った。前回の入院で右の肺は半分ほど潰れてしまっており、心臓肥大していた。

「あのあと他の先生たちにも聞いてみたんです。猫ちゃん重症喘息による無気肺です。あの時は肺炎合併してああなったんでしょう。また繰り返す可能性はあります

うちの猫喘息だったなんて、全く気づかなかった。鼻水を垂らしてくしゃみをしている、と思ったのは咳だった。それと知ってから注意して見ると、くしゃみをする時と、咳をする時があった。喘息治療をすべきだったのに放置していたことを、深く後悔した。

近所のかかりつけ医は信用できないと、遠くの病院まで月に一回ほど通うことになった。そんな生活を7ヶ月ほど続けた。

ある時、帰りのタクシーの中で猫が粗相をしてしまった。ペットシーツのおかげで大事には至らなかったが、粗相するほど我慢させたことが申し訳なくて、近所に開院した別の病院に連れて行った。

その頃猫はまた鼻水を垂らすようになっていた。それから右目だけ瞬膜が出るようになっていた。年を取ると瞬膜が出っぱなしになりやすいというが、右目だけ? と少し気になっていた。

これまでの経過を聞いた先生も、それが気になると言っていた。ひとまず二週間分の喘息の薬をもらって、信頼できそうな先生だと安心した。

二週間後、先生が言った。

「顔の右側が腫れてきている。鼻の悪性リンパ腫可能性があります

そうか、と思った。ショックもあったが、もしかしたら、と思っていたからだ。

右側からしか出ない鼻水、瞬膜、大きくなってきたおでこ

「顔の悪性リンパ腫はどうなりますか」

「すごく腫れます。ぼこぉって変形してくると思います最後は悪液質で亡くなることになります

私の猫は片肺の13歳だ。抗がん剤治療には耐えられないと判断して、ステロイドによる治療選択した。

けれど腫瘍を抑えることはできなかった。ステロイドを増やしても、どんどん腫れるばかりだった。

25mg/日を10間内服させて、それでも腫れが進行していた。鼻血浸出液で、可愛かった顔は汚れるばかり。けれど拭かせてくれなかった。

副作用による空腹感で、猫は鳴いて鳴いて、可哀想だった。

ステロイド25mgは5錠になる。朝3錠、夜2錠。追加して抗生剤が半錠ずつ。

苦しみながら飲む猫に、私は治療の中止を選択した。自己満足しか思えなかった。

薬剤性の高血糖で血糖測定やインスリンもしていたが、全てやめた。

ステロイドを中止した翌日から、猫は昏昏と眠るようになった。

ごはんを食べて、寝る。そんな穏やかな生活は、5日しか続かなかった。

から鼻血、口からはよだれが大量に出るようになり、ペットシーツが欠かせなくなった。それでも気を抜けば部屋のどこかが血だらけになっていた。

カリカリを食べなくなった。ウェットなら食べてくれたのも2日ほどだった。それからはちゅ~るしか受け付けなくなり、ちゅ~るさえ食べない日もあった。

視神経が圧迫されたのか、目が見えなくなった。突然の全盲であちこちぶつかりながら、恐恐歩くのが可哀想でベッドの上を区切ったらそこで眠るようになった。

トイレにいけなくなった。連れて行くとおしっこはするときもあったが、どんなに踏ん張ってもうんちは出せないようだった。

2週間が経った。

ちゅ~るも食べなくなった。食べられなくなった。

最初は食べようとしたけれど、ひどくむせて鼻からも口から出血する。鼻と口が繋がってしまったようだった。そのうち猫は食べることを諦めた。

当然水も受け付けない。脱水がひどくなり、あれほど出ていた鼻血浸出液ピタリと止まった。

このまま家で見ていても、数日で亡くなるだろうと思った。

けれど、体の置き場がないとフラフラになりながら寝返りする姿や、一箇所でぐるぐると回る姿、とうとうベッドの上でおもらしして自分でショックを受けている姿を見て、安楽死を考えるようになった。

別れたくない。悲しい。寂しい。

それと同じくらい、楽にしてあげたい。

戻れないことはわかっていた。朗らかで、やんちゃで、甘えて鳴いてばかりのあの子はもう戻ってこない。

自分だったらどうだろう。ガンの痛みに苛まれて、目が見えなくなって、鼻からも口からも色々な体液が出て、お腹が空いても食べることができなくて、そして今は脱水症状に苦しんでいる。

動物病院に状況を報告した。安楽死選択ひとつだと思うと先生は言った。

苦しみの合間、眠っている猫を見て思った。

の子は命日が決まってるんだな。

翌日は動物病院休みだったから、一日中猫と過ごした。

苦しんで鳴く猫を撫でて、体をトントンして、そうすると猫は15分くらい寝る。それからまた起きて苦しむ。

愛しさと諦めが交互にやってきた。

安楽死の当日。予約時間ギリギリまで悩んだ。

行きたくないと言って泣いた。ずっと一緒にいたい。家で最期まで看取りたい。

猫は眠る時間が少し長くなったように思った。昏睡に近かったのだと思う。

やっぱりやめようか、と言ったのは予約時間5分前だ。

猫は起きて、苦しそうに叫んだ。

看取りたいというのは自分エゴだと思った。泣きながら猫をキャリーに入れて、病院へ連れて行った。

病院は昼休みだった。着いたときから先生看護師さんも泣いていた。おとなしい猫のことを、かわいいかわいいと言って撫でてくれた人たち。

点滴の針を刺す。処置室へ移動する。気が済むまで二人で、と先生たちは出て行った。たくさん話しかけてあげて、と。

けれど、声を出したら号泣してしまいそうで、やっぱりやめると言ってしまいそうで、囁くように「いいこ」「ありがとう」とくり返していた。

猫はぐったり寝ていたけれど、起きて、また鳴いた。苦しい、と。

大丈夫もっと話す?」

顔を出した先生に、私は言った。

「お願いします」

病院がきらいな子ではなかったけれど、一番好きなのは家に決まっている。

早く連れて帰りたかった。楽にしてあげたかった。

最初に繋がれたのは麻酔薬だった。プロポフォールだと思う。しみる薬剤だから、薬が入る時、猫は苦しそうに泣いた。前投薬をお願いしなかった私のミスだ。

数十秒で猫は眠って、呼吸が浅くなった。

そのあとに二種類入ったけれど、そちらが何だったのかはわからない。猫は呼吸が止まり心拍が止まった。

二人とも号泣しながら、とりとめもなく話をした。

先生は、前は安楽死に反対していたけれど、自分の猫の時に限界まで頑張らせてしまって、後悔してからは賛成していると言っていた。

「やさしい選択をなさいましたね。いいおねえちゃんでよかったね」

先生は私も、猫も褒めてくれた。

帰ったらお風呂に入れてあげるといいと言われて、本当はもう何も本人の嫌なことはしたくなかったけれど、少し悩んで体を洗った。

たっぷりシャンプーリンスを使って、血の塊やこびりついていたおしっこを全部洗い流した。

体を拭いて一番涼しい部屋に連れて行くと、留守番していた妹猫が不安そうにしていた。

帰ってきた兄猫、もう呼吸の止まっている兄猫、私を見て、鳴いた。

「どうして」

体を乾かして、耳や口に脱脂綿を詰める姿を妹猫はじっと見ていた。

すべての処置が終わって、ダンボールに入った兄猫のところにもう一度行って、悲しそうに見ていた。

猫が"死"を理解しているのかはわからないけれど、どんどん具合が悪くなる兄猫が妹猫の相手をしなくなって、苦しそうにしている姿をずっと見ていた。

「もう大丈夫だよ」

妹猫を撫でて、一緒に寝た。兄猫のように朝まで一緒にはいてくれなかった。

いつかはと思っていたから、その後の段取りスムーズだった。

猫が生きている間に葬儀社を見繕ったり、アイスノンの用意をしたり、体が収まるサイズダンボール箱を用意したりするのはつらかった。

でも、しておいてよかったと思う。きちんと見送ってあげることができたから。

それから、死後の処置自分でしてよかったと思う。

鼻血浸出液の塊を洗い落とした猫の顔は、やっぱり私にとって世界一かわいかったけれど、同時に諦めがつくほどに哀れだった。

大きくなった腫瘍が鼻の穴を塞ぎ、裂いて、口の中まで入り込んでいた。

処置をしなくてもあと2~3日だっただろう。

けれど、その2~3日あとには更に腫瘍が広がっていただろう。

どれほど頑張ってくれたのかわかって、うれしかったし、ありがたかった。

姉が言った。

「いっぱい愛してもらったね」

そう。猫に愛されていたのは、私だった。

家猫のあの子にとって、世界で一番愛しい相手は私だった。

安楽死を悩んだ時、はてな匿名ダイアリー記事がとても参考になった。

自分ペットに対して安楽死選択したことは、あまり口にできないことだと思う。

感謝気持ちを込めて、私も書き残そうと思った。

それから、鼻腔内腫瘍、鼻の悪性リンパ腫の転機についても可能な限り詳細に記した。

目に見える病気はつらい。これからどうなるんだろう、最後はどうなるんだろう。調べてもわからなかった。

もちろん、早期から悪液質になり、眠るように息を引き取る子もいるとは思う。

ただ、私にはそういう例が見つけられなかった。

ペットロスに関しても、亡くなる前の方がキツかった。

対処法を調べても亡くなったあとのことばかりで、毎日毎分生きてるか不安に思いながら涙する感情対処する方法は見つからなかった。

結論から言うと、どうにもならない。だからどこにも書いていないのかもしれない。

とりあえずいつでも仕事をやめられるように貯蓄に励むといいと思う。かけられる人は不労保険とかもかけたらいいんじゃないかな。

自分に関して言えば、家で付き添うようになってからの方が不安は少なかった。

離れている間にしんでいないか毎日戦々恐々としていた。

最後お金の話をしようと思う。

7万円を最初に出したのはそういう意図だ。

4日間の入院で15万円ほどかかった。

酸素ハウスを3ヶ月レンタルして6万円。

薬代が月に1.5万円~3.5万円。

採血レントゲンが1.5万円。

CTが4万円。

そして安楽死処置が3万円で、葬儀が2万円。

治療11ヶ月に及んだ。がんばった私。

もっともこれはミニマム治療だった。良心的な動物病院だった。

抗がん剤を使っていたら、入院が長期に渡っていたら、考えるとキリがない。

お金がない人はペットを飼ってはいけない。

これはもう、べきとか、なるべくとかではなく、事実として。

最低賃金上がればいいのに。

雑然と書いたけれど、私の猫の話はここでおしまいです。

いつかどこかの誰かと猫の、役に立ちますように。




8/31追記

twitter感想を見かけたよ」と友達が教えてくれたので、検索して全部読んだ。

自己満足と、もし検索に引っかかればって気持ちで書いた乱文に、たくさんの言葉ありがとう。とてもうれしかった。

今でも歩いている時に何の前触れもなく涙が出たりするけれど、愛の量だと思ってる。

安心してるんだ。もう苦しんでいないって。

でも、私の帰りを待っていることはないって、それがどうしようもなく悲しいんだ。

この感情はそれぞれ別のものから、ずっと抱えていくと思う。

話が複雑になるので詳細は省いたけれど、妹猫の話を少ししようと思う。

便宜上妹と言っているけれど、血縁関係はないんだ。

今回記事に書いたメインクーンが超絶寂しがり屋で、一頭飼いしてたら精神的におかしくなってしまったので、保護猫だった年上の女の子に来てもらったのが最初(便宜上姉猫)。

姉猫は10歳で先立ってしまった。その時も色々あったけれど、今回は触れない。

姉猫が亡くなってしばらくはメインクーン一頭飼いだったけど、やっぱり寂しかったみたいで、妹猫に来てもらった。

飼いたくてメインクーンを選んだけれど、飼ってみたらあんまりに愛しくて、猫のことを色々調べるようになって、保護問題ペットショップの不適切販売を知ったんだよね。

私は安易に猫を飼いはじめてしまったけれど、だからこそ2匹目は保護猫って決めてた。

妹猫は兄としてメインクーンを慕ってくれて、本当に仲が良くて、その姿は癒やしだった。

その時に弟猫だったメインクーンは、兄猫になったんだ。

妹猫は寂しそうだし、悲しそうにしてる。人間と同じように、悲しみを抱いて生きてくんだと思う。

「別れがつらいから二度と飼えない」って人に伝えたいことがあるんだ

姉猫が逝った時、もういいかなって私も思った。兄猫が寂しがらなかったら、妹猫は来てなかった。

実際のところ来てくれたから、わかったことがある。

それは、亡くなったあとも、思い出が増えていくってこと。

妹猫を見て、姉猫はああだったな、こうだったな、って思い出すことが増えた。

最初ちょっとつらかったり、姉猫と妹猫を比べるようで申し訳なくなったりしたんだけど、すぐに違うなって気付いた。

妹猫を通じて、姉猫の思い出がどんどんやさしいものに変わっていった。当たり前だった記憶ひとつひとつが、キラキラ色づくようだった。

亡くなったあとも姉猫を愛しく思う気持ちはずっと続いていた。

兄猫がさみしがらなければ、妹猫が来てくれなければ、知らなかったこと。

きっとこれは、新しい子を迎えるつもりはなかったのに迎えることになったから気付けたことだったので、共有しとく。

別れはつらいけれど、悲しいし寂しいけれど、次の出会いを恐れる必要はないと思うよ。

いつかあなたが、愛し愛される家族とまた暮らすことができますように。

姉猫も兄猫も妹猫も、どの子世界一かわいい

世界一ひとつしか持っちゃいけないって誰が決めたんだ。少なくとも私の辞書にはないな。

生きててくれるだけでよかった。逝ってしまっても愛してる。

の子もみんな世界一だよ。

あとな、創作って言ってた人な。

文章力があるって受け取っとく。ありがとうな。

創作だったらいいな。

そしたらきっと今頃、どの子もうちで伸び伸び寝てて、パソコンに向かってる私のところに兄猫あたりが飛び込んでくる。

キーボードダイブしてもいいよ。叱るけど。

ずっとずっと愛してるよ。

ところでなんで増田なのか(あとでぐぐっとく)

2019-07-16

anond:20190716123447

麻酔薬直後とかじゃなければ、飲んでも死にはしないぞ。

っていうか、喉というよりは、舌の根本で塞ぐんだよ?

もっと優しい歯医者探しなよ。

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