人工呼吸器に繋がれたコロナ重傷者に投与するプロポフォールが品不足とな。
重症化した患者を人工呼吸器やECMOに繋げるのは、患者に凄まじい苦痛をもたらす。
なのでコロナ重症の治療中は数週間、患者の苦痛を緩和するためにずっとこれを投与し続けて、意識を失わせておかなければならない。
プロポフォールはあらゆる手術の全身麻酔で使われる薬で、これを贅沢に消費しまくるコロナは本当に厄介。他の全身麻酔もあることにはあるんだが、プロポフォールは投薬をやめると患者は10分程度で意識を取り戻すのに対して、他の薬は数時間かかり、その間、ずっと稼働とベッドが奪われる。
もしプロポフォールを節約するなら眠らせるときと起こすときだけに使って、それ以外は他の麻酔薬を使うという手もあるが、面倒だし、ガス吸入系麻酔薬は、別の病気を引き起こす可能性もある。
というか、意識を失う効果とすぐに回復する効能が便利なので、海外だと不眠症の薬にも使われるくらい。マイケルジャクソンの主治医がこれの使い方をうっかり間違って死なせてしまったのは有名。
そして日本はこの薬を作れない。複雑な原材料のサプライチェーンが必要な薬は、財務省の薬価引き下げの圧力によって、日本で原材料の在庫を持つと採算がとれないので、ほぼ全量をドイツなどからの輸入に頼っている現状がある。
そして当たり前だが、この薬も世界中で争奪戦が起きていて、日本は買い負けている。
みんなビンボが悪いんだが、今後もコロナ重傷者が減らないなら、いつかこの薬は日本から払底し、その後は全ての全身麻酔が必要な手術は、効果の弱い代替麻酔に頼らざるを得なくなる。それは患者にとっても地獄の苦しみになるだろう。
コロナ以外のあらゆる事故や病気で、手術に麻酔が使えなくなるリスクをおってまで、さてはて、オリンピックを開催するべきだという人はどれくらいいるだろうかね・・・
プロポフォールほんと一瞬で気絶してスッと起きたら2時間経過してた。 わけがわからない。
そもそもいくら貧乏になってもいつまでも安心安全にしがみついていられると思ってる日本人は頭おかしいんだよ。 あらゆるものは金がないと手に入らないんだ。 経済力据え置きのまま...