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2022-04-12

月曜日のたわわが批判された事に対する反論として、

サスペンスドラマとか殺人を描いたような小説とか、映画とかドラマ」を例に出す人達って

そういうドラマの中で殺人楽しい殺人最高!みんなもっと殺人をしよう!って描かれているとでも思っているのかな。

まあ中には『ハンニバル』みたいな殺人鬼が主人公ドラマとか、一部の深夜ドラマではあるだろうけれど

少なくとも「これを見て元気を出して!」と言って日経の一面にバーンと載せたりはしないと思うんだよね。

2022-03-06

戦争反対三国志戦国時代が好きは両立するのか

ロシアウクライナ侵攻には絶対反対なのだけど、

自分の中で三国志日本戦国時代の話が好きなことに矛盾のようなものを感じる。

ローマ人の物語』のハンニバル戦記はめちゃくちゃ興奮して友達にまで読むことをすすめた。

中国制作された Three Kingdoms は、まさにこういうものが観たかったを具現化してくれた。

もちろん、それらの話は戦争という究極の状態人間がどのように考え行動をするかに焦点が当てられ、戦争というものを推奨しているわけではないことはわかっている。

あくまでも人間ドラマなのだ

とするなら、現在起こっちゃってるウクライナ侵攻をプーチンやゼレンスキーバイデンマクロン人間ドラマとして楽しんじゃってもいいの?

過去に起こった戦争はもう死傷者が増えることがないかエンタメとして楽しんでいいけど、

現在起こっている戦争リアルタイムに人が死んでるから楽しむのは不謹慎?

戦争が終わったら楽しんでいい?

戦争の話はあくまでも悲惨なことを繰り返さないための教訓であり、エンタメとして楽しむことはありえない?

どっち?

2021-12-13

anond:20211213173846

いや、ほんと意味ないよ。

どっちの兵力が何万で士気が高くて指揮官が優秀だから、とかそういうことを論じても意味がないよ。

すごくわかりやす説明するね。

桶狭間の戦いって寡兵でもって…ってやつじゃない?

最近学説だとどうなのか知らないけど。

でもさ、もしも桶狭間の戦いがなかったとして

今川義元織田信長合戦すればどうなるか?

って分析したらどうなるのさ?

兵力今川が多くて武将も歴戦の武将揃い、

対する織田信長は弟と跡目争いをしているところから

家臣団を上手く掌握できていないことがわかる…

とかなんとか分析できるんだと思うんだよ。

いや適当だよ。もちろん。でもだいたいこんな感じになるんじゃない?

増田流の分析で言えば。

今川義元兵力織田信長が対抗できるわけがない

って分析してしまうんじゃない?桶狭間合戦というものがなければ。

うっすらでもわかってもらえますか?

そんな分析意味がないってことを。

 

話は変わるけど明智はやっぱり滅ぶよ。

彼らがどれだけ優秀な軍団だったとしても

それはそれまでの話なんだよ。

織田政権継承したわけではないんだから

言ってみれば、近畿圏に突如として現れた

ハンニバルみたいな存在なんだよ

 

という感じのもの見方が正しいかどうかは

からないけど、でも歴史っていうのは

そういう風にざっくりと捉えるものじゃないかな?

なんかあんまり意味ないと思うよ。

かい分析しても。

そもそも兵力何万なんて適当に誰かが勝手に決めただけで

本当の実数なんてわかってないんだろうしさ。

そんなもので何かを分析しようとしたところで意味がない。

ましてや合戦のことを。

2021-12-03

一生牛丼マンだった

一生牛丼マンというのが増田でも話題になっていたけど、まさに自分がそうだった。

と言っても理由があって

・滅茶苦茶給料が低く生活するだけでいっぱいいっぱい

コンビニが当時いた会社から微妙距離がありしかも混んでいる、また通勤路にコンビニは無し

・昼休みは1時間あるんだが何故か自分だけ30分以上取ってると嫌味言われる

から仕方無く近所にあった牛丼屋でバーッと飯食べてすぐに会社戻って仕事をしていた。

別に牛丼なんて好きじゃ無いけどオフィスにいたら頭痛がするぐらいストレスだったから、唯一の解放される瞬間だった

そんなある日いつもの様に忙しく昼飯食べて帰ると

牛丼臭い牛丼太郎~♪」とか「そんなに牛丼好きなら牛丼屋で働いたら?w」とか

上司に相変わらず嫌味言われたから、遂にブチ切れてしまって会社脱出し、地下にもぐった。

しかし、地下でくすぶっているような俺達じゃあない。

筋さえ通れば金次第でなんでもやってのける命知らず、不可能を可能にし巨大な悪を粉砕する、俺達、特攻野郎Aチーム!

 

俺は、リーダージョン・スミス大佐通称ハンニバル

奇襲戦法と変装名人

俺のような天才策略家でなければ百戦錬磨のつわものものリーダーは務まらん。

 



俺はテンプルトンペック。通称フェイスマン

自慢のルックスに、女はみんなイチコロさ。

ハッタリかまして、ブラジャーからミサイルまで、何でもそろえてみせるぜ。

 

私は、エミー・アマンダアレン通称エンジェル

チームの紅一点。

情報収集は、美貌と頭の良さで、お手のもの

 

よお、お待ちどう。俺様こそマードック通称クレイジーモンキー

パイロットとしての腕は天下一品

奇人変人?だから何。

 

B・A・バラカス通称コング。

メカ天才だ。大統領でもブン殴ってみせらぁ。

でも飛行機だけはかんべんな。

 

俺達は、道理の通らぬ世の中にあえて挑戦する。

頼りになる神出鬼没の、特攻野郎 Aチーム!

助けを借りたいときは、いつでも言ってくれ。

2021-11-17

anond:20211117152051

ハンニバルかいうアホは象に乗るのが好きらしいから、

象を手なづけて踏み潰させればOK

2021-10-13

日本ってマジで遅れてるよな

紀元前3世紀ごろと言えば、

お隣の中国では『キングダムよろしく秦が大陸統一して法も秩序も整ってたし、

ギリシア方面では『ヒストリエ』のエウメネスもとっくに死んでディアドコイ戦争終結

ローマ方面では『アド・アストラ』のごとくハンニバルスキピオバチバチしてたわけ。

で、その頃日本は何してたと思う?

まさか縄文時代

聖徳太子中大兄皇子はおろか、卑弥呼すら生まれてない。

当然法や秩序どころか文字すらない。

土器とか土偶作って石斧で獣追っかけてウホウホ言ってるわけ。

マジかよ、どんだけ遅れてんだよ。

日本で生まれたのが恥ずかしくなってきた。

2021-09-09

anond:20210909071457

ああ、ハンニバルアルプス越えとかの類のどうしようもない嘘だよな。

2021-08-10

火がつかないサラダ油で思い出したこと

むかし『特攻野郎Aチーム』という輸入ドラマがあった。

濡れ衣を着せられて追われる身となった元特殊部隊兵士4人組が、追っ手MPの目をかいくぐりながら人助けの便利屋稼業をする痛快アクションドラマである市民からの依頼で司直の手が及ばない悪を懲らしめるという意味では「仕掛人」や「ハングマン」などに近いが、もっとカラッとしていてコメディタッチアメリカンテイストドラマである

 

Aチームの魅力を語り始めたらきりがないのでやめておくが、小田急線通り魔事件からんでAチームの中で私が大好きなとあるエピソードを思い出したので書き留めておく。

 

敵のアジトがある埠頭だか倉庫街だかで今、Aチームの面々は捕われている。そこに至るいきさつは忘れた。Aチームは一話完結の番組なので毎回ストーリー独立していて、いちいち覚えていられない。とにかく物語の山場でだいたいAチームは絶体絶命のピンチに陥る、そういうものなのだ

 

敵の前で縄で縛り上げられ自由を奪われながらも、Aチームのリーダーハンニバルは余裕の笑みである。焦るメンバーたちの前でもハンニバルはいつも泰然自若として頼もしい。そして実際にたいていのピンチは彼の知略で切り抜けられてしまうのである。ちなみにハンニバル役のジョージ・ペパードは『ティファニーで朝食を』でヘプバーン相手役をやった俳優である。落差がすごい。

 

ハンニバルの余裕の笑みは内心に勝算があってのことである現場に積まれドラム缶ひとつから可燃性の油が漏れ出し、Aチームの面々のほうへ流れてきつつあるのを視界の片隅で捉えていたのだ。敵は勝利確信してすっかり油断している。勝ち誇る敵の頭領に、ハンニバルは「最期一服」をせがむ。葉巻がハンニバルトレードマークなのである(ちなみに俳優としてのジョージ・ペパード愛煙家で、1994年肺がんで亡くなっている)。

 

最期一服くらいいいだろうと、敵はハンニバルに葉巻をくわえさせ、火をつけてやる。

不敵にほほえみながら葉巻を愉しみ、敵に軽口を叩いたのち、やおらハンニバルは火のついた葉巻をプッと吹き飛ばして、流れ出ている油だまりに落とした。

 

ジュッ

 

消えちゃった。起死回生になるはずの一手がずっこけである爆笑した。

あてがはずれたハンニバルの表情が忘れられない。たぶん羽佐間道夫も「あらっ…?」みたいなとぼけ吹き替えをあてていたはずである

もちろんこのあとAチームはピンチを逃れて勝利するのだが、どうやって勝ったは覚えていない(こういう場合は別働隊として動いていたクレイジーモンキーが救援してくれることが多い)。

 

このシーンをどうしてももう一度見たいのでエピソードタイトルを知っている人がいたら教えて下さい。

2021-08-09

続:世界大戦争芸術

anond:20210809040759

続き

3.ガウガメラの戦い

 ガウガメラの戦いは、紀元前331年ヨーロッパ東方ペルシアにおいて、当時のアケメネス朝ペルシャの本軍と、アレクサンドロス率いるマケドニア軍が激突した戦いである。

 これまで取り上げている二つのいから分かるように、戦争芸術定義は「圧倒的な戦力差、戦略的不利を、指揮官の機転によって打破する」ことにある。このガウガメラの戦いはそのような意味合いで、戦争芸術極致と言える。


 当時ギリシャの一小国に過ぎなかったマケドニアは、アレクサンドロスの父であるフィリッポス二世の尽力によって急速な軍事政治改革を遂げ、瞬く間にギリシャ全土を手中に収めると、フィリッポス二世の死後マケドニアの実権を握ったアレクサンドロスの指揮下、紀元前334年ボスポラス海峡から小アジアへと渡り、東の大国アケメネス朝ペルシャに対し征服戦争を仕掛けた。これが世に名高い東方遠征である

 その後十年の長きに渡って続いた戦いは、アレクサンドロス企図した、アレクサンドロスによる、アレクサンドロスのための戦いであった。

 アレクサンドロスは紛れもない西方世界英雄であり、破壊者であった。当時アレクサンドロス破壊し、虐殺・略奪を行った都市は数多に渡って存在している。


 アレクサンドロスの猛進を前に、時のペルシア王ダレイオス三世ペルシア西岸イッソスにて、王自ら率いる五万以上の軍勢をもって決戦を挑み、敗北した。数的優勢に立ったペルシア軍は川を挟んでマケドニア軍に対峙し、防衛を試みるが、果敢にも渡河を遂げたアレクサンドロスを前に有効機動戦法が取れず、壊走したのである。ダレイオス三世自身が率いるペルシア本軍敗北の衝撃は余りあるものであり、敗戦の後、ダレイオス三世は堪らずアレクサンドロスへと講和を願い出ているものの、アレクサンドロスはこれを一蹴している。

 それから二年、ダレイオス三世アレクサンドロス本隊を壊滅させるべくイッソスの戦いを上回る規模の軍勢招集し、ガウガメラ荒野にてアレクサンドロス軍を迎え撃とうとしたのであった。これがガウガメラの戦いである。


 この一戦のためにダレイオス三世はありとあらゆる準備を重ねた。

 第一に、(当然のことながら)数的優位を築くこと。マケドニア軍五万弱に対して、この時ダレイオス三世招集した軍勢傭兵を含む十万以上であり、つまりアレクサンドロス軍の二倍以上に当たった。この規模の軍隊は当時の兵站で維持可能な最大レベル軍隊と言え、当時におけるペルシア軍の威信の程が推し量られる。

 また、彼らの戦いの数百年の後に行われたカンナエの戦いにおいて、勝敗を分けたのは騎兵戦力の優劣(とハンニバルの用兵)であったことは先述の通りであるが、マケドニア騎兵七千に対してペルシア騎兵の数は一万を超えており、質はともかくとして量においてはペルシア軍はマケドニア軍を圧倒していた。ここにおいても油断は無かった。

 更にダレイオス三世は当時最新鋭の兵器の一つであった戦車チャリオット)を陣中に大量に配置した。これは複数軍馬によって牽かれる戦闘用の馬車のようなもので、車輪の左右には鋭利刃物が取り付けられると共に、車上には弓兵が配置されており、通常の歩兵戦闘において絶大な威力を発揮する筈であった。ダレイオス三世はこのチャリオットの突進力によってマケドニア軍を圧倒しようとしたのである

 また、ペルシア軍は戦場の整備をも欠かさなかった。チャリオットの機動を阻害する石や木の根などの障害物を、決戦の事前に排除しておき、イッソスの戦い(ペルシア軍は閉所にて有効な機動ができず壊滅した)で舐めた辛酸を繰り返すまいとしたのである

 相手に倍する軍隊、奥の手としての秘密兵器駄目押しにその秘密兵器の機動を有利にする戦場整備、限りなく万端に近い準備の上で、ダレイオス三世は決戦の時を待った。


 紀元前331年10月1日ペルシア軍とマケドニア軍の双方はガウガメラの地にて対峙し、戦闘を開始する。

 この時、マケドニア軍の司令官であるアレクサンドロスの立てた作戦シンプルものだった。それは、緒戦から防衛に徹し、敵の隙を見て騎兵突撃させ、敵の本陣を陥れるというものであった。

 言うは易しだが、何しろマケドニア軍とペルシア軍の数的差は一対二であり、言い換えれば、敵軍には五万以上の余力があった。そんな状況で、本来であれば隙など生まれる筈はなかったのである

 開戦直後、アレクサンドロスは全軍を緩やかに右斜め前方へと斜行させる。本来であれば軍隊の斜行は自陣に綻びを生む可能性の多い行動であり、採用されることはまず無かったものの、アレクサンドロス自軍の機動に合わせてペルシア軍の不用意な機動を誘った。案の定、折角整備した戦場から離脱されることを恐れたダレイオスは、三方(正面、右左翼から雲霞のごとき兵数を動員し、マケドニア軍を包囲しに掛かった。


 その大軍王道とも言うべき用兵に対抗するべく、アレクサンドロス自軍純粋な横列ではなく、左翼右翼を折り曲げた弓状に変形させており、この鉤状になった右翼左翼を持ってペルシア軍の猛攻を受け止めようとした。

 しかし兵数の差が決定的であったこから、持久戦となればマケドニア軍の敗北は自明であった。左右のいずれかを突破され、後方にペルシア軍の進撃を許した時点で、マケドニア軍の崩壊は決定づけられる。更には、マケドニア軍正面にはペルシア軍の虎の子であるチャリオット隊の猛攻が迫っていた。


 とは言え結論から言えば、このチャリオット隊の猛攻をマケドニア軍は退ける。

 曰く、マケドニア軍は軍馬というものの持つ本能――顔面鋭利物体(槍など)を突き付けられると足を停めてしま本能や、チャリオット特有の旋回能力の低さを突いたと言われている。つまりチャリオット突撃部隊の散開によって躱し、その後方から弓などの武装によって攻撃を仕掛けたのである。恐らくは事前の情報やこれまでの戦闘からマケドニア軍は対チャリオット戦術を磨き上げており、どのような場面においても遅れを取ることはなかったのであろう。

 これらの柔軟な対応によって、マケドニア軍に対する有効戦果を挙げることのできないままチャリオット隊は壊滅することとなる。


 さらには、マケドニア軍両翼はその圧倒的な数差にも関わらず極めて堅陣であり、容易に抜かれることは無かった。強いて言うならば、アレクサンドロス本人が率いる右翼騎兵に比べ、左翼を指揮するパルメニオン将軍は劣勢を訴えていたものの、それでもペルシア軍の猛攻をひたすら受け止め続けていた。

 ダレイオス三世の予想に反し、戦況は膠着状態に陥る。ダレイオス三世本来であれば本陣防衛に充てるはずであった予備兵力騎兵を動員し、マケドニア軍両翼の騎兵に対する圧迫を増大させようとした。短期決戦によってマケドニア軍を壊滅させようとしたのである


 この決戦から二千年以上もの時が流れた後では詮無い事だが、この時ペルシア軍が持久戦に徹し、その両翼での戦闘を維持し続けていれば、ガウガメラの戦いにおける帰趨は逆になっていたかもしれない。

 しかし、ダレイオス三世はその判断を逸した。

 アレクサンドロス超人的な直感によりペルシア軍の崩壊予知した。右翼防衛に当たっていた自ら率いる騎馬隊を突如ペルシア軍正面へと転換させ、両翼へと予備兵力を割いたために手薄になっている、ペルシア本陣のダレイオス三世を狙ったのである。当時、マケドニアの率いる騎兵部隊、いわゆるヘタイロイ騎兵世界においても有数の練度を誇っており、その突進力は歩兵にとって純粋な脅威であった。ヘタイロイ騎兵の突進により、ペルシア本陣のダレイオス三世位置を告げる軍旗が大きく揺れる。ペルシア軍を支える精鋭である親衛隊は敢然とその侵攻を阻もうとするが、アレクサンドロスの猛進は止まることはなかった。

 やがて、ダレイオス三世本陣の上に翻る軍旗は逃走を始め、アレクサンドロスはその追撃へと移った。ガウガメラの戦いの勝敗はここに決したのである


まとめ

 諸君、私は戦争が好きだ。

 この地上で行われるありとあらゆる戦争行動が大(ry

 参考文献:ttps://www.youtube.com/channel/UC5dzkTCM0Jxnc5widb8arDw

世界大戦争芸術

世界大戦争芸術

1.アウステルリッツの戦い

 西暦1805年冬、ナポレオン率いるフランス大陸軍六万と、ロシアオーストリア連合軍八万がウィーン近郊のアウステルリッツプラッツェン高地西方で激突した。

 フランス軍は当時のロシア軍に対し数的劣勢であったことに加え、アウステルリッツにおいて最重要拠点であるプラッツェン高地ロシア軍に占拠されていたため(一時はフランス軍によって占拠されていたものの、明け渡された)、当時フランス軍にとって有利な状況は何一つ存在していなかった。その上、アウステルリッツ南北双方からは敵増援が到着しつつあり、これら増援ロシア軍が合流を果たせばフランス軍には万に一つの勝ち目も無かった。

 このことからナポレオンは開戦直前に停戦交渉を行う。

 しか連合軍は数的優勢、土壇場になって停戦交渉に打って出たナポレオン弱腰さらには戦場における最重要拠点であるプラッツェン高地を手中に収めていることを鑑み、勝機ありと見た末に停戦交渉を撥ね退け、フランス軍との大規模会戦に打って出たのである。それらが全てナポレオンの張り巡らせた罠であるとも知らずに。


 1805年12月2日、戦端はロシア軍の先制攻撃によって開かれる。プラッツェン高地南方にて、フランス右翼の守るテルニッツ村が攻撃を受けた。

 当時の布陣図によれば、フランス右翼は極めて脆弱であり、ロシア軍はそこを弱点と見做し自軍左翼のブクスホーデン軍を急行させたのである南北に伸びたプラッツェン高地から出撃したブクスホーデン軍によって、フランス右翼陣地はあわや撃滅されようとしていた。右翼が壊滅すれば突破したロシア軍はフランス軍後方へと迂回し、中央フランス主力部隊挟撃することができる。そうなればフランス軍は終わりである

 しかし、まさにその瞬間に――ブクスホーデン軍がプラッツェン高地から、地上のフランス右翼へと殺到し始めた瞬間に――ナポレオン勝利確信したのである


「もしも、ロシア軍が右翼へ向かうべくプラッツェン高地を離れたなら、彼らは確実に敗北するだろう」  - ナポレオン

 フランス右翼は囮であった。ナポレオンの狙いは、ロシア左翼フランス右翼攻撃するために進撃を開始した瞬間に、手薄になった中央プラッツェン高地を集中攻撃することにあった。

 これによって、重要拠点であるプラッツェン高地ロシアから奪回し、戦場の主導権を我が物にしようとしたのであるさらに、アウステルリッツ会戦当日にはプラッツェン高地周囲の森には深い霧が立ち込めており、この霧の存在ナポレオン企図を助けることとなった。

 ロシア左翼プラッツェン高地から出撃して間もなく、スルト元帥麾下の第四軍団14000がプラッツェン高地中央部を急襲し、霧の中突如として現れたフランス軍を前に、ロシア中央は総崩れとなる。また、脆弱だった筈のフランス右翼も、ダヴ―元帥麾下7000の部隊が後方都市から到着したことで、数的劣勢を克服し、戦況を盛り返しつつあった。

(開戦前日にダヴ―麾下7000の部隊は密かに戦場へと到達すると、言わば伏兵として右翼後方に待機していた)

 やがて激烈なフランス軍主力の攻撃により、ロシア中央は壊走を始め、プラッツェン高地フランス軍により奪回された。同時に、フランス右翼攻撃のためにプラッツェン高地から地上へと降り立っていたロシア左翼は、敵陣の中孤立することとなり、戦局はここに決したのであった。


 ロシア軍は戦端を開こうとせず、増援の到着を待ち戦力を増強しさえすれば、少なくともフランス軍との直接対決において敗北を喫することは無かったであろう。

 しかし、ナポレオンはその裏を掻いたのである。彼はロシア軍が友軍と合流する前に会戦の火蓋を切って落とし、大規模な会戦に持ち込むことで、いち早く敵軍主力を撃滅することを画策したのだ。そのために、敢えて戦力劣勢を露呈し、戦場の最重要拠点を敵軍へと譲り、尚且つ弱気姿勢を見せるために仮初の停戦交渉さえして見せたのである。とどめには、勝機に逸るロシア軍の中央攻撃するために、敢えて右翼の布陣を脆弱にするという周到さであった。それら全ての罠がロシア軍の判断能力を奪い、かくしてロシア連合軍八万はアウステルリッツの地にて壊滅したのだ。

 かの有名な書物戦争論』の中で、著者であるプロイセン将校クラウゼヴィッツはこの戦いを次の言葉概括している。 「戦争芸術の粋」。


2.カンナエの戦い

 紀元前219年、遥かアフリカ北端国家カルタゴ将軍ハンニバルは、当時世界最大の強国であった共和制ローマ相手取り絶望的な戦いを挑んでいた。

 その絶望的な戦況を好転させるため、ハンニバルは自ら率いた精鋭部隊スペインからアルプス地方へと経由させることで、ローマの中枢であるイタリア半島本土に対し直接攻撃を仕掛けたのである

 最終的に、ハンニバルイタリア半島に十年間留まり、その間絶えずローマ軍に対する圧迫を続けた。その十年の戦いにおいて世界戦史上に燦然と煌めく、もっとも著名な戦いこそがカンナエの戦いである。


 ハンニバルアルプス山脈を越えイタリア北部に侵攻すると、次々と現れるローマ軍を待ち伏せや正面突破によって壊滅させ、イタリア半島南方へと進撃した。当時、快進撃を続けるハンニバルは数万の軍隊を維持するべく、イタリア半島各地で略奪を行っており、農村を中心に甚大な被害が上がっていたこからローマ軍首脳のストレスピークに達していた。更に、イタリア半島南部においてはローマ軍の補給基地存在しており、そこをハンニバルに抑えられるとローマ軍は南イタリアでの行動を制限される可能性があった。そのため、ローマ首脳陣はカルタゴ軍を撃滅するべくローマ史上最大規模の部隊を編成し、約八万の軍を執政官パウルスとウァロに指揮させた。この時、決戦の地に選ばれたのがイタリア南方カンナエである

 決戦の舞台となったカンナエは、川と丘陵地帯に挟まれた地形であり、カルタゴ軍約五万とローマ軍七万は平原ほとんど埋めるように布陣し、正面からかい合った。

 両軍は双方ともに両翼に騎兵部隊を、中央歩兵部隊を配置しており、いかにも窮屈そうな陣形であった。

 しかし、この人馬が埋め尽くす不自由戦場は、後に分かる通り、ハンニバルの用意した殺戮舞台としてはうってつけのものでさえあった。


 戦端は両翼の騎兵部隊同士の衝突によって開かれる。

 ローマカルタゴ双方の騎兵隊は、狭い地形において機動戦法を取ることができず、正面からぶつかった。

 歩兵戦力ではローマカルタゴで比べるべくもない数的差(6万強:4万)が開いていたが、騎兵の質、量においてはカルタゴ軍がローマ軍を上回っており(6500:1万)、カルタゴ軍は開戦から僅かな間に、左翼での騎兵部隊戦闘において優勢に立っていた。単純な数的有利から繰り出される圧力と、また練度の違いによりローマ騎兵は瞬く間に圧迫され、その算を乱していった。


 一方歩兵部隊における戦力差は繰り返すように圧倒的であり、歩兵同士の戦闘に限ってはカルタゴ軍がローマ軍に勝利する公算は無かった。

 そのため、ハンニバルは一計を案じた。

 ハンニバルカルタゴ歩兵陣形をお椀のように変形させ、その弧を描いた部分をローマ中央歩兵部隊と接敵するようにしたのである。これによって接敵する面積をできるだけ減らし、中央突破されるまでの時間を稼ごうとしたのだ。ハンニバル歩兵同士の戦闘をできるだけ遅滞させ、両翼の騎兵部隊が優勢に立つのを待った。

 また、ハンニバルはお椀型をしていた陣形を、戦闘が推移するに従って屈伸させ後退させた。当初の形(お椀の底の部分が接敵する形)とは逆に、ローマ軍の大半をお椀の中へと誘い込んだのであるさらに、ハンニバルは温存していた自軍左右の重装歩兵ローマ軍へと攻撃させ、ローマ歩兵挟撃される形を築こうとした。

 とは言えこの時点ではカルタゴ軍によるローマ軍への包囲は決定的ではなく、ローマ軍は歩兵戦闘において依然優勢な状況にあった。そのためローマ軍は、優勢な戦況を継続し、カルタゴ中央突破することで戦局を優位に進めようとした。


 ところがその時、歩兵部隊の両翼で戦闘を行っていたカルタゴ騎兵が、歩兵同士の戦闘に加わったのである

 戦端より優勢を維持していたカルタゴ騎兵は、ローマ騎兵を壊滅させた後に、敵歩兵部隊無防備な背後を攻撃した。左右を川と丘陵に囲まれ陣形の狭さ故に、ローマ騎兵有効回避機動を取ることができず、瞬く間にカルタゴ騎兵によって殲滅されたのであった。

 ただでさえカルタゴ軍に包囲されかかっていたローマ軍は、後方から攻撃を受けることによって決定的な混乱を迎えた。周囲を完全に包囲されたローマ軍は逃げ惑い、歩兵中央部では逃げ惑う味方の身体に押されて圧死する者も現れたという。

 この戦いによってローマ軍7万の部隊は完全に壊滅し、6万人が死傷、また、残る1万人は捕虜となった。


 地形を有効に利用し、敵軍を機能不全に陥らせ包囲殲滅する戦法は、いわばハンニバルの御家芸であった。

 機動部隊同士の戦闘を優勢に進め、敵軍を包囲殲滅するこの戦法が、以降近現代軍事教本に取り上げられ、カンナエの戦いのハンニバルに帰する栄光が不動のものとなったことはあまりにも有名であるハンニバルイタリアの地にてローマ軍を完全に破った。この戦闘によって、当初戦闘に参加していた元老院議員政治家八十名が戦死し、議員定員約300名のローマ議会における四分の一が戦死することとなる。


 続く:anond:20210809041010

2021-03-30

ドラマハンニバルを定期的に見たくなるんだけど、Huluしか配信してないから年1くらいで1ヶ月だけ契約してる

2021-03-05

anond:20210305114920

敵の倍も揃えれば、やつらはビビッて逃げ出すわ!とか

大将自ら白兵戦に出かけて落とし穴にハマるような世界から

技術はとても進んでるのに兵法に関してはハンニバルよりかなり前ってのがな

2020-12-27

anond:20201227231454

基地外と言ってもハンニバル博士収容されてる隔離施設に入るレベルウルトラキチガイ

マスク拒否男みたいなかまってほしいから人に迷惑かける系のケーキをきれない系認知能力低い男子とか色々あるから

2020-12-21

[]2020年12月20日日曜日増田

時間記事文字数文字数平均文字数中央値
0016017524109.536.5
011041014397.538
02388541224.843
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111121042093.033
1212312685103.145
131371366399.746
1414014559104.060
151501159577.342.5
161421158981.645
171351206389.450
181591588799.937
19128966575.542
201131070994.832
211901244565.528
222501372654.931
231691319478.144
1日268124107789.939

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2020-12-20

anond:20201220211354

ハンニバル以外のもう一人の主役がすごく繊細で優秀なFBI捜査官なんだがそいつの行動がだんだん常軌を逸していき、黒幕ハンニバルなのかそいつなのかそれともそいつ上司なのか何か操られてるのかというサスペンス展開になるんだが結局異様な行動を取ったり激しい頭痛記憶の混濁、おかし幻覚を見るようになっていたその捜査官が脳炎だか脳症だかを患っていたというオチ

anond:20201220211126

ハンニバル羊たちの沈黙映画小説版を読んだっきりだな

ドラマもあるの知らなかったわ

多分観ないな

anond:20201220210940

ハンニバル(マッツミケルセンのドラマの方)見よう

そして時計10時の絵を描いてupしてみてくれ

2020-09-06

ドラマハンニバルを改めて見ている。

YouTubeライブ配信スタッフキャスト陣が集まって色々喋ったやつ、ほぼ理解できてる気がしないけど関わってる人らは続編に前向きってことでいいんだろうか。

ただの裏話的な感じか。

シーズン4がもしあるとすれば嬉しいし、無いのにあんなに愛してくれてるのであればそれはそれで幸せだ。

2020-08-11

anond:20200811101734

野暮を承知で...  (1)ハンニバルカンネーの戦いで大勝利を収めました。 (2)カルタゴ軍は当然武装してました。

2020-07-13

ポリコレ」と「政治的な正しさ」と「正義」を分けて使った方が良い時期に来ていると思う

おおむね、ポリコレ的にアウトとかポリコレ的にセーフみたいな話をするときには、その定義範囲を正確に捉えた方が良いと思う。

元増田が例示しているムスリムの例は大変示唆に富んでいて、「宗教的正しさ」を理由にした運動だったら、たぶんもう少し考える人が増えると思う。

ここでは「BLポリコレ的にアウトなのは事実」というのが、明らかでは無いと説明してみる。

BLポリコレ的にアウト」は事実か?

宗教的な正しさ」とすると、アウトかセーフかは宗教ごとの教義によるだろう。

自民党的な正しさ」とすると、(自民党の言う)日本の伝統的な家族観からはアウトかもしれない。

民主主義政治的な正しさ」とすると、多様性観点からはむしろセーフとして守られるべき対象かもしれない。

「(いまTwitter話題になっている)ポリコレ」とすると、自分はアウトだと思うが、全員が同意するかは疑問だ。

何言ってんだ?と思うかもしれないが、いま「ポリコレ」とは「ある差別存在したとして、それを追認もしくは強化、一方的見方助長するときには、積極的に止めるべきだ」という運動だと定義できるからだ。これがポリコレ棒などと揶揄される運動だ。

(いまの「ポリコレ」は、政治的に正しい言葉を、公文書作成する際に使うべきだ、政治家発言する際には利用すべきだ、という運動では無い)

ポリコレは、人類普遍の乗り越えるべき課題だろうか?

民主主義の正しさが世界を覆いつくすのが、本当に正しいのかは、大いに疑問が残る。

例えばこれが「ある宗教にとっての正しさ」を広げる運動であれば、かなりの人が眉に唾を付けて、そのうえで取捨選択するはずだ。

いまの「ポリコレ」は「ある文化圏にとっての正しさ」を立ち止まることなく広げ続けているように見える。これは大変怖いことだ。

はてブ受けする人物で言うならアラン・チューリングは、当時彼が所属する法治国家違法とされている行為逮捕されている。

そう、同性愛だ。少なくとも1952年のイギリスでは、同性愛違法だった。

違法なのだから、それは(当時のイギリスの)政治的には正しくない行為だ。

いや、例えば今まさに黒人迫害され、白人と同じことをしているだけで突然射殺されるのは間違っているだろう!と思うかもしれない。

自分もそう思う。

もちろん軽重は違うだろうが、日本技能実習生問題だと思うし、サウジアラビア同性愛違法とされている現状も個人的には痛ましいと思う。

ただ、それらはやはり違う問題なのだ

人種や肌の色によって差別することを許容しない」とするなら、

同じように「BLを正しくない表現方法」とすべきだ、とするのは、とても乱暴で、あいまい境界をもとに表現規制を行っていると思う。

表現規制はどこまで許容されるのか?

少し話題が逸れるが、個人的には「表現規制されるべきだ」という認識を持っている。

表現規制があった方が良い」と「表現規制は無い方が良い」という話のときにスッポリ抜け落ちがちな視点として、表現普通に規制されているという点がある。

例えば、マッツ・ミケルセンの出ていたドラマハンニバルといえば良いだろうか。アート観点から、美しい肉体を持つ人間を殺して紐で括り付けて芸術作品に仕上げる、というのは一般的には許容されないし、日本で発覚すれば普通に犯罪だろう。そういった表現方法規制されている。

きっと美しいだろうからと金閣寺に火を放っても捕まるだろうし、神々しいまでに美しいと言ったところで男子小学生ヌード撮影すれば犯罪だろう。既にしてある種の表現規制されている。

当たり前だろうと思うなかれ、同性愛普通に犯罪だった国は多いし、現在進行形違法の国もまだある。

自分の息子の上半身裸の写真撮影規制されるべきかどうか、日本において自明ではないだろう)

から思想自由だとしても、それを表に出す、現実世界に影響を及ぼす際の表現方法規制されて当然だ。

ただし、どこまで何を根拠規制されるかは、その時々の社会情勢によって影響を受ける。

(だから規制して欲しい派がロビー活動を行うのも正しいし、規制して欲しくない派がロビー活動を行うのも正しいだろう)

ポリコレ政治的な正しさと、自分の信じる正義

義を見てせざるは勇無きなり。

から自分の信じる正義のために活動することは、(その当人にとっては)正しいことだ。

自分の信じる正義が、たまたまTwitter上のポリコレ運動と一致しているなら、それをもとに活動することもまた、(その当人にとって)正しい。

ただ、その「Twitter上のポリコレ」が人類普遍の正しさかどうかは、一度立ち止まる必要があると思う。

ポリコレ」としか呼びようのない運動について共感したとしても

政治的に正しい」振る舞いが、どの国のどの政治なのかは意識すべき時期が来ていると思う。

無自覚に「これは正しいことだ!」とすると、まったく同じ理路で突然自分否定されることもまたあり得る。

別に矛盾のない聖人君主けが住まう国でもないので、あちらとこちらで一貫性がなくてもまた人間的だとは思うが、どこかで折り合いはつけるべきだとは思う)

そして同じように、みそもくそも大雑把にくくったうえで、「だからコレはクソだ」として無視するのもまた、誤っていると思う。

じゃあどうしろってんだよ!

純粋善意で、自分規範を教えなくては!という熱意を持った人はわりと自分の周囲にも多い。

そういう時、(相手が話を聞いてくれるときには)「その”正しさ”を、”正義”に置き換えても、まだ薦められる?」と聞くことにしている。

ポリコレ的にアウト」ではなく、「自分の信じる正義に則ってアウト」と言えるかどうかが、たぶんアクションに起こせることだ。

もしくはもっと広く「日本国民が信じるだろう正義に則ってアウト」でも「民主主義正義に則ってアウト」でも良い。

から元増田はひねくれているとは個人的には思うけれども、「自分の信じる正義としてBLはセーフ」「Twitterで言われるポリコレ的にアウトというのは、自分の信じる正義とは違う」と言い切って良いと思う。

私は「自分の信じる正義に則ってアウト」という言葉を「ポリコレ的にアウト」と言い換える途中にゴッソリと抜け落ちた部分が怖い。

「(自分の信じる正義であり、世界不変の正義でもある)ポリコレ的にアウト」と考えているとすると、とても怖い。

その世界には、自分のようなマイノリティの席はお情けで確保されているにすぎないと思っているからだ。

ぜひ、自分の信じる正義が、どの世界やどの政治体制の正義と同じだと思っているか、自問して欲しい。

そして、もし違う正義を信じる者がいたとして、彼ら彼女らにどう接するべきか、自問して欲しい。

自分と同じ正義を信じていないことが間違っている」と思うのであれば、私はとても怖い。

https://anond.hatelabo.jp/20200712223432

2020-06-23

お前らのことが大スキピオ

まりはてサ的な態度でハンニバルを許したことで後々禍根を残した的な話。

anond:20200623104417

2020-03-31

ミッドサマー人生で最もつまらなかった映画である

 

公開してから何週間経ったか知らないけど、未だに高評価ばっかりでうんざりしたので微かな記憶を頼りに書いていく。

見たのはディレクターズカット版が出るよりも前の時。

楽しみに見に行ったが、途中で帰りたくなるくらいつまらなかった。

よくレビューである意味がわからなかった」とか「気持ち悪くて」とかではなく本当に面白くなくて席を立ちたくなった。

こんな駄作時間と金をつぎこんだ自分を後悔した。

取りあえずTwitterでバズってるレビューとか、公式サイト解説YouTube解説動画は一通り見ている。

 

 まず起承転結がなさすぎる。全てにおいて今までのカルト系統のをなぞっているのではないかという平坦っぷり。全部こちらの予想通りに進んでいき、ひとひねりどころか山場なんて一切ない。

これ普通に今まで本読んだり、映画見ている人だったらありきたりの王道ストーリーをなぞってるって思わなかったのかな。

これから何が起こるのかっていうわくわく感、期待感だけ残ってEDになったというか。こちらが期待している物が一切出てこなかった。

もっとやばい風習のものを見せられると思ってたし、もっと何があると思っていた。

Twitterルーン文字とか民俗学とか言ってるやつら全く今までこういうのに触れてきてなかったんじゃないのかなって思うくらいにありきたりじゃなかったですか?

じわじわとした閉塞感とか真綿で首を絞められてるとかどこで感じたんだよ。その言葉使いたいだけじゃない?

完成された地獄? ダメージ受けた? もっと教養つけろよバーカ、と思ってしまう。

 

 若い団体が村に行って、そこの奇妙な風習を見て、殺される。超絶ありきたり。

まじで2ちゃんねる怖い話とか奇妙な風習の方が読んでて面白い。

あと主人公不安定なのは分かるけど最初の所長すぎないか? 妹とかがあの村の風習に利用される為に殺された、とかならまだわかるけど不安定さを表現するためには冗長だろ。

 そして映像のチープさ。みんなグログロい言ってるけど全部人形すぎて本当に安っぽい。崖から飛び降りた所かもう失笑した。

あと鶏小屋の所で殺されてんのもハンニバルオマージュって書いてあったけど、ハンニバルの方が百万倍良かった。

 

 なによりムカついているのが全人類褒めてるんじゃないかって言う事で。

あんなにつまんないストーリーなのに「不気味だった」とか「精神不安定な人は」とか煽ってる人いたけど馬鹿じゃないの? ってマジで思う。

こんなの見たって時間と金をドブに捨てた怒りしか湧いてこなくて、本気で何を怖がっているのか教えて貰いたい。

映像が綺麗だったとか言われたって、綺麗な映像時間見てられますかって聞かれたらそうじゃないだろ。

良かったっていう意見は腐る程見たので、バチバチ批判してるレビューあったら是非教えてください。

2020-03-18

anond:20200318082535

「俺はリーダーのフル・バック大佐通称ハンニバル。奇襲戦法と変装名人。俺のような布面積でなければ、百戦錬磨のつわものものリーダーは務まらん!」

「俺はブラジリアン・ペック。通称フェイスマン。自慢のルックスに女はみんなイチコロさ。ハッタリかまして、ブラジャーからパンティーまで、何でもそろえてみせるぜ。」

「P・T・バラカス通称コング。メカ天才だ。大統領でも被せてみせらあ!でも、ブリーフだけは勘弁な!」

「よぉ、お待ちどう!俺様こそティーバック。通称クレイジーモンキーパイロットとしての腕は天下一品奇人変人?だから何??」

俺達は、道理の通らぬ世の中に敢えて挑戦する、頼りになる神出鬼没の、「パンティ野郎Pチーム」!

パンティーを借りたい時は、いつでも言ってくれ!

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