はてなキーワード: キャスティングボートとは
吉田茂系(戦後に政治家になった官僚出身者をルーツに持つ。護憲寄り)
┣池田勇人系
┗田中角栄系
┗茂木派(53人)
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鳩山一郎・岸信介系(公職追放された戦前の政治家をルーツに持つ。改憲寄り)
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┣二階派(44人)
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┗(74人)…菅義偉★、石破茂☆、高市早苗☆、野田聖子☆、小泉進次郎
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90年代まで1つだった岸田派(45人)と麻生派(53人)が合流すれば最大勢力になるが、麻生派には総裁選で岸田首相の最大の脅威となりうる河野太郎がいるし、仮に合流が実現しても単独過半数にはほど遠い。包囲網が敷かれたら負ける。
安部派はなんとか踏ん張って崩壊を免れても、大臣を経験したような実力者は今回のスキャンダルで総崩れなので総理候補は出せないし、党の主要ポストすら望めないかもしれない。スタメンが乗ったバスが交通事故にあって補欠しか残ってないような状態。
茂木派、二階派はキャスティングボートを握るポジションではあるが総理候補となる弾がない。しかし二階派には「問題のある人や自民党を一度抜けた人でも思想を問わずとにかく誰でも受け入れる」という貪欲さがあり、安部派が崩壊した時にはその受け入れ先として勢力を拡大する可能性もある。
総裁選に出たことがあるメンバーにはやたらと無派閥が多いが、彼ら彼女らには後ろ盾がない。逆にだからこそ安心して利用できる側面もある。菅義偉という無派閥で総理になった前例もある。安倍首相は菅義偉を後継にすることで安部派にNo2を作らず自身の権力を盤石にした(そのせいで今の惨状がある)。
結論は最初に書くスタイルで。自民党総裁の岸田文雄の「議席力」というものを仮定した時にそれがプラス1される。それ以上でもそれ以下でもないと思う。
仮定として、各国会議員には基本能力として「議席力」が等しく1で割り当てられていると考える。また、その他の特殊能力や挙動が個人ごとに細かく設定されていると考える。例えば、「地元の建設業の景気が良くなる」「保育園の建設が進む」「ワクチン関連法案は欠席する」「任期中に不祥事で辞職する可能性がある」とかである。タレント議員が当選した場合には、議員自身の「議席力」が岸田文雄にそのまま付与されることになると考えることにする。
岸田文雄には、岸田個人の議席力に加えて諸々の特殊能力がある。タレント候補が当選しても、岸田のそれらの特殊能力には影響しない。例えば、総理として、どの国際会議に出席するかとか、誰と会食するのかとか、そういったことにはそれなりの意味があると思うが、例えば生稲氏が当選した場合に岸田が余分に会議に参加できるとかメシの回数が増えるとかではない。
ただ、岸田氏、さらにいえば自民党が行使しうる総数としての議席力がプラス1されるということである。
国会議員トータルで千以下、自民党トータルでも数百でしかない有限のリソースである「議席力」が岸田氏に余分に1割り当てられるということはそれなりに影響がある。国会における決定がやや微妙な状況では、党内の揺さぶりも含めて、ラストの数議席がキャスティングボートとしての意味を持ったりする。そういう微妙な状況でも、岸田個人に付与された追加の議席力1は基本的に揺るがない。国会や委員会やあるいは総裁選などでの微妙な票読が必要とされるシチュエーションでは、一年生議員の数は安定したものとして数えるのが通例であるのが類似した事例かもしれない。
これは、きれいな言葉で言うならば、岸田文雄や自民党に対して安定感と推進力を与えるということである。ネガティヴな言葉で言うなら、少々の悪事ではびくともしないような防御力を与えると言うことにつながる。
選挙区で、候補者の名前を見て投票するという仕組みのそもそもの意味は、政党だけでは決まらない候補者の特殊能力(つまりは個性)を加味して投票先を決めるということである。それは、有権者に与えられた権利でもあり、また楽しみでもあると思う。タレントが立候補した選挙区では、ポスターにタレントの名前と写真が掲載されていても、そのタレント本人に付随する何かに投票していることにはならない。今書いていて気づいたが、「特殊能力が無い」は漢字で書いた時には「無能」である。仮に岸田に議席力を与えるという選択をした場合であっても、無能な人間に投票しなければいけない虚しさというのはある。
議員個人に特殊能力やら個性を求めなくてもいいという見方もある。政党政治を行う上で、それぞれの党派の議席数がいくつかということのみが重要だという考えで、確かにそのような考え方でもいいのかもしれない。また、議員の特殊能力や個性にはネガティヴなものもあるのだから、変にそういうものを纏っていないという意味での後ろ向きな優位性もあるのかもしれない。
言い訳がましくなるが、ここまでの話とは反する事例は上げようと思えばいくつも上げることができる。例えば、三原じゅん子は、全体主義カラーと子宮頸がんワクチン推進、という個性を纏っている。谷亮子は議員活動の末期で小沢一郎に造反するような動きをしたりしていた。扇千影あたりも元はタレント議員だったと思うが、保守党の党首をやったりしてる(どんな能力なのか知らないが)。とはいえ、立候補する段階で、なんらの主義主張も見せていないタレント候補に、そのような変化が今後生じると期待するのは難しいと思う。
https://anond.hatelabo.jp/20200907220331
上記の日記を書いた増田です。仕事から帰ってきたら何件も反応があったんで返信を兼ねて少し追記したい。
私が新・国民民主党を支持する理由がちょっと弱かったんでその辺の補足をふくめて。
新•国民民主党は、主要政党の中で一番中間層に目を向けているから支持。
他の政党は、各種圧力団体等の既得権益層や、社会運動家や高齢者といったコアな支持層の方を向きすぎている。
穏健保守。日本の伝統や文化は大事にしてほしいけど、靖国参拝とかの復古的な風潮はいらない。
そんなことよりも社会の変化に対応して必要な変化を適切に取り入れていってほしい。
今の時代なら、お役所や教育といった公的セクターもIT化をどんどん進めて当然だと思うけど、今の政府は遅れているどころか世界的に見ても低レベル。そこに不満を感じる。
現役サラリーマン層の社会保障の負担軽減は必須。なんで毎月給料の1/3近くが社会保障関連費で天引きされるんだよ。
自衛のための戦力や日米同盟は必要だけど、右派が言うような核武装や敵基地攻撃能力はやりすぎ。中国・韓国に日本非難の口実与えるだけ。
原発即時全廃は拙速。天候依存の太陽光や風力、中東の原油依存の火力に頼り切って本当にいいの?
長期的にみて、安定供給できる電力の代替手段が見つかれば廃止進めても問題ないと思うけども。
そんな立ち位置なんで、今の自民党政権自体はそれなりに評価。ただ点数をつけるなら決して高評価にはならない。
自分の中ではよくて40点くらいの点数だろうか。だけど野党を評価すると20点とかそれくらいになっちゃうんで、仕方なく自民に投票している。現状そんな感じ。
少し古い話だが鳩山政権の時に、沖縄の基地移転問題で何の準備もなくちゃぶ台返しした挙句、
昔の自民と同じように辺野古移転という結論に至ったお粗末さとか、理念先行で空回りする傾向が信用できない。
あとは、日本の左派系知識人が反知性主義に近いのが嫌い。立憲がこの前擁立していたおしどりマコとか、なんで科学的根拠に基づかない主張する候補をもちあげるんだよ。
他には無駄に対決姿勢が強いところとか。旧民主党政権のときの長妻議員とか、厚労省の官僚と対立してろくに改革できなかったり、
最近だと石垣議員のように、政敵になら何を言ってもいいというような独善性とか。そういうところが普通に嫌いです。
ネオリベとは割と思想的に近いとは思ってる。ただ、競争的な環境は必要だと思ってるけど、なんでも競争させればいいってもんじゃないという考え。
大学に競争的資金制度を持ち込んだ結果が日本の大学の国際競争力の低下や教職員の待遇悪化につながってるのが悪い例だよね?
あと、現政権はネオリベ寄りといわれながらぶっちゃけ見掛け倒しだと思ってる。
電通やパソナ、リクルートといった特定業者に利益誘導するのは自由競争の精神に反するし、政府が企業の統合に介入する産業政策はぶっちゃけセンスがない。
ルネサスとかジャパンディスプレイとか明らかに失敗だよね?最近も日産とホンダの統合構想とか、マジで思考が終わってる。
国会質疑で対決型の野党と違う視点を持ち込めるのは、多様性の観点で大事。
選挙で1回議席増やして、衆議院で20議席、参議院で10議席とれば議員立法提出できたはず。
そこまで行けば個別法案で自民と連立与党の公明党の判断が分かれるときにキャスティングボートを握れる。
ていうかそもそも1回の選挙で政権取ろうって考えが私には理解できない。
かつての民主党や、もっと前の細川連立政権が勢いで政権取って失敗してるじゃん。
彼らの教訓は、外交・安全保障や経済・社会保障といった基本的な国家観が一致していないと政権は持たないという事。
政党が掲げる大義が、「自民党政権を打破して腐敗をただす」だけなら同じ過ちを三度繰り返してしまう。
新しく実現したい具体的なビジョンを掲げるのは絶対に必要なんだよ。
今の政府に不満があって政権交代の必要性を感じるなら、時間はかかっても地方選挙・国政選挙を繰り返し、
理念の一致する仲間の数を増やして地道に党勢拡大するしかないと思う。
左派を支持しない理由と同じで、反知性主義的なにおいを感じるから。
世界中の研究機関が血眼になってコロナウィルスの研究進めてもなかなか成果が出ないのに、イソジンでコロナが解決したら苦労はせんのだよ。
コロナ対策の候補が見つかれば、ちゃんと手順を踏んで治験を進めてエビデンスが得られてから認可っていうような正攻法で進めてほしい。
山本党首が目立ちたがりで、考えるよりも行動した方が早いってタイプに見えて、維新同様、反知性主義的なにおいを感じるから。
国会での葬式パフォーマンスとか、そういう左派特有の政敵に何してもいいって考えが嫌い。
山尾議員はヤバいスキャンダルを重ねすぎ。ガソリン代疑惑とW不倫の2つが重なるとさすがに人格を疑う。地元の支持者が離れた対策かわからないけど、れいわの山本党首に近づいたり、復古主義的な保守系に近づいたりと節操がない。
前原議員も外国人献金問題とかあってあまり擁護はできないけれど、民主党政権時に国交相としてJAL再建で成果上げてるのがポイント。
他の民主党議員、例えば長妻議員が厚労省改革で成果を上げられなかったのとは対照的。
他にも京セラの稲森氏を後ろ盾にしていたりとか、民主系議員には珍しく財界とコネを作ってたりと実務能力の高さを感じる点が割と評価できる。
もっとも永田偽メールに踊らされたり、小池知事に担ぎ上げられたりといった政局面での弱さが目立つので、実務に徹してもらいたいと思っている。
個人の政治的嗜好で支持政党を判断すると、風見鶏議員が離党した後の新・国民民主党は自分の方向性と見事に一致してるんで、今の自民と違って『積極的に』支持ができるんですわ。
後1週間もすれば、新・国民民主党の体制が発表されると思うんで、私のような穏健保守派の現役サラリーマンの皆さんも注目してみてはどうでしょう?
いい年こいたおっさんが女子に下ネタ話すると「キモい」と言われることが多く、そんで最近は巷のおっさんたちは「キモくて金のないおっさんは社会的弱者だ」とか言って傷ついている様子が見受けられるけど、おっさんたちは女子からの「キモい」発言はむしろ歓迎すべきだと思う。お姉ちゃんたちはどんどん言った方がいい。それがおっさんのためでもあり、お姉ちゃんたちのためでもある。そんなことを思いついたのでこれからその理屈を勝手に説明する。おっさんである自分向けの話であり、女子からしたらふざけんな冗談じゃねえと思うかもしれないけど私は女子ではないので、そんなことは知ったことではない。
たとえば福山雅治がエグい下ネタをラジオでよくしゃべることは周知の事実だが、大半の女性ファンは全然平気である。しかし同じ内容をいい年こいたハゲがやると毛虫とかゴキブリくらい嫌われる。もちろんこんなことは誰でも知っている。「人は見た目が9割」とか「ただしイケメンに限る」とかそんなミームもありましたが、この状態をかんたんに言うと「好きな人の下ネタはキモくない」。
これを裏返すと「下ネタを言ってもキモがられないなら好かれている」。
つまり、下ネタを言うことでターゲットの女子にキャスティングボートを渡すのだ。
いくらキモいおっさんだって独身なら女子にアプローチする権利くらいある。でもキモいおっさんに口説かれることは大変なストレスですよね?わかります。つきましては「キモーい」。しかめっ面でも笑顔でもいいがこれだけ言っていただければ解決である。女子はキモかったらキモいと言うだけでいいので簡単だ。言外に拒否を匂わすとか高尚なことせんでいい。どうせおっさんには伝わらんから。
ほんでおっさんはキモい言われたらスッパリ諦めてください。どうせ負け戦だ。見切り千両、傷の浅いうちにさっさと撤退するべきだ。最初はただ親切にしておいて、隙を伺いながら徐々にスケベ心を出して口説こうというその性根がよろしくない。ゲラゲラ下ネタを言ってサッパリ振られたほうがいくらかマシである。
極端なことを言ってしまうと、おっさんが女子とのナイトプロレスを夢見て口説きにかかっているなら、どれだけ本性を隠して仲良くなろうとも結局いつか下のネタそのものズバリを披露しないわけにはいかないから、早めにコンセンサスを取っておいたほうがお互いのためでしょう、という理屈だ。たとえばおっさんがその気になって何もしないとかなんとか言ってホテルに女子を連れ込んでいざパンツを下ろした瞬間悲鳴をあげられてしまうような地獄は絶対に避けたい。そんなろくでもない目に遭っているお姉ちゃんはまことに気の毒に思うが、当のおっさんもそんな状況は望んでいない。おっさんだって普段は服を着ているし、皆が幸せであるほうがマシと思っている。その点では普段のキリストと何ら変わりがない。
【まとめ】
あなた今、キャスティングボードと言いましたね?
選挙が終わって、色々と思っていたことを書く。まず結果は結構バランスのとれたものになったと思う。事前情報で色々あったにも関わらず、蓋を開けてみれば程よく与党勢力に勝たせて、しかも勝たせすぎなかった。自民党だけでは過半数を取らせない、というのもすごくバランスが良い。現状、野党はほとんど何もしておらず、実質公明党が自民党のカウンターとなっている状態なので、その公明党にキャスティングボートを持たせるような選挙結果に落ち着いたというのが、すごいと思う。なんだかんだ言って庶民はよく見ている、ということだよね。
それから今回強く思ったのだけれど、今の野党はおそらく自民党(あるいは安倍首相)の術中に完全にはまっているということなんだ。どういうことかというと、今の野党勢力の最大の弱点というのは、護憲を重視していることで、それをうまい具合に突かれているいるということなんだ。
もし自分が今与党を率いている立場ならば、例えばひどい内容の改憲草案をでっち上げ(内容に矛盾があったり、人権的に問題があったりするとなお良い)、自分以外の人間を使って、「我々は改憲を強く目指している」とやらせるわけだ。この時、できるだけ炎上するような発言をさせるとなお良い。発言があまり話題にならないなら、適当にマスコミにリークして騒がせるとさらに良いだろう。今の野党勢力は護憲を強く打ち出しているので、そうしたアクションに対して強く反発するわけだけど、それこそが狙いめだ。つまり「護憲」をテコにして彼らを思考停止に追い込んでしまうわけだ。そうして、彼らの意識を憲法改正問題に強く引きつけておけば、ほっておいても選挙のたびに野党は争点として「護憲」を取り上げることになる。誰の目から見ても与党の改憲案はひどいものだし、争点としやすいとついつい感じてしまう。しかし、それは単なる「エサ」なんだよ。だって、ほとんどの国民は、「護憲」に対してそれほど強い関心を持っているわけじゃない。それよりも日々の生活を良くすること、将来にわたって安心して暮らせることの方がよっぽど大事で、かつ政治に期待していることだからだ。でも野党は護憲という「エサ」につられてしまっているから、ついついそうした日常生活や将来についての話題については二の次になる。そこで与党側は、日々の暮らし、経済の活性化、生活保障を中心的な話題として選挙活動を行うわけだ。当然、憲法については特に何も言わない。そうすれば普通の庶民から見れば、自分たちの関心事について一番熱心に考えているのは与党だ、ということになる。別に野党だってそれを考えていないわけじゃないけど、それよりも「護憲」だ、とやるものだから、「なんだ、メシより思想か」と感じてしまうことになる。結果、与党は大勝し、野党は惨敗することになる。まさに今起こっていることだよね。
この巧妙な仕組みのうまいところは、「護憲」という旗印はあまりにも歴史的経緯がありすぎて、今の野党はその旗を降ろすに下ろせないところだ。だって、そんなことしたら、ただでさえ選挙に負け続けているのに、数少ない味方である護憲勢力まで敵に回してしまうからだ。もちろん、それを断行しなければ結局は勝てないわけだけど、下手をすると党が空中分解しかねない、危険な賭けなのでとても乗り出せないだろう。かくして与党としては、対して苦労もせずに安定した勢力を維持できることになる。
もちろん、現実の政治的状況はより多くのものが複雑に絡み合っているわけだけど、その中でも特にこの憲法をめぐる状況は大きな部分を占めているように思う。まあ、一種の陰謀論じみているところもあるとは思うけど、じゃあ考えてみて欲しいのは、現在の自民党を構成している面々が本当にあれほど粗雑な憲法改正案の問題点を気付くことができないのか、という点だ。今の左派勢力は、自分たちが賢いと思いすぎていて、しかも相手の知性を見下すところがあるので、「あいつら頭悪くて何もわかっていないし、人権なんてものを全く理解できていない」と考えて、ちっとも疑問視していないのかもしれないが、本当にそんなレベルの知性で、日本という国の運営が滞りなくできると思っているのかな(まあ自民党内には本当にそのレベルの知性の人もいるのかもしれないけれど)。そうだとすれば、この政治状況を抜け出すことは本当に困難なのではないかと思うよ。
増田家(八)の領土は史上最大となり、そして史上最大の危機にあった。
増田家(士)との戦争で本貫地を荒らされ、一度は決戦に敗れ、極限までの動員を強いられた。
なにより深刻なのは、かつての本拠地で継続している一揆の存在だ。
増田家(士)の横暴をうけて決起した彼らは独力で侵略者を追い払ったのだと過信し、
独立や自治の大幅な拡大を求めていた。
増田家は外敵から彼らを守る義務を一時放棄したわけで、しかたのない面はある。
だが、巨大な領主に戦功以上のものを認めるつもりは、さらさらなく、官僚たちにねばり強い交渉を継続させていた。
内憂に対して外患である増田家(四)も増河決戦後の無理が祟って活力を大幅に減じている。
それでも、増田島に一対一の存在になった事実は重く、早期の統一による平和を求める世間の圧力もあって、
最悪の場合、増田領(八)の内部で増田島の群雄割拠が再現されるだけなのだが、
相手が意識なき増田島の統合意思ではそれを指摘しても説得しようがない。
両者は神経と国力をすり減らしながら共に戦備を整える状況だった。
そんな中、キャスティングボートを握ることになったのが、西の祖国を取り戻した増田家(十)当主である。
彼は「主君」から再三の出兵を求められながら、言を左右にして逃げていた。
実際に旧増田領(士)の平定に手を焼いていることや、船団が嵐に遭い兵力の六割を失った事情があって、
兵の抽出は困難だった。
しかし、それだけではない。彼には増田家同士が消耗した状態で中央に打って出れば、
漁夫の利によって天下を得られるのでは?という野心が確かにある。
お家を再興できただけでも恵まれているのに天下を望んでしまう。
人の欲望には限りがない。あるいは傭兵となって天下を見てきたからこそ、
それを手に入れる夢を見てしまうのかもしれなかった。
少なくとも出兵の見返りに増田(九)領くらいは手に入れたいものだ。
甘い考えに溺れていた当主は鼻歌交じりに寝室に入ったところで、その鼻をひくつかせた。
「タレカアル!?」
不審を通り越して恐怖を覚えた当主はふすまを開けて人を呼んだ。
「ここに」とやってきた一人の男に安堵するも、よく見るとまったく知らない顔だ。
「お主は誰じゃ!?」
そいつは鍋が煮立つように笑う。
「拙者は増田。誰でもあり、誰でもない。時にはお主自身でもある……こぉんな風に!」
男の顔は当主の顔と、うり二つに豹変した。それでいて、まがまがしい瞳の奥は底が見えない。
「ぬぉおおおおっ!」じょばばばばば
当主は失禁しながら刀を振り上げた。――その動きが布団をはねのけて、彼は目覚めた。
「……夢か」
しんと静まりかえった寝室を見回す。そして気付く。
増田家(士)と同じように、忍びいくさでは「主家」に敵わないと判断したのだ。
もっとも忍びの働きも本人の解釈にすぎず、彼が来て見て嗅いだモノの正体は後世に至るも謎のままである。
前回
http://anond.hatelabo.jp/20160617032710
次回
今回の民主党代表選だが、なんと3人も日本新党出身の政治家がいる。
90年代の「新党バブル」の頃に熊本県知事だった細川護煕によって立ち上げられた政党。当時は自民党・社会党などの既存政党に対する不信感が強く(今と変わらない)、選挙の度に勢力を拡大(まるでどこかの党みたいだ)。宮澤内閣の「嘘つき解散」により実施された第40回総選挙では35議席を獲得。武村正義の新党さきがけとともにキャスティングボートを握り、当初は分派により党制退潮した自民党と連立する予定だったが、細川が小沢一郎により総理大臣に担ぎ出され非自民非共産連立政権が誕生することとなる。
争点だった小選挙区比例代表並立制を実現させると、政権は目標を失い突如として「消費税を廃止し国民福祉税7%を導入」を連立与党の合意を得ないままぶち上げる。これにより連求心力を失い、更に細川の佐川急便からの借入金問題や、小沢一郎と武村正義の対立などもあり連立与党は分裂。263日で細川内閣は総辞職することとなる。
つまり政権ブン投げの元祖は、17年前の日本新党細川護煕首相が元祖というわけだ。
ご存知「政界渡り鳥」。所属政党の数では鳩山邦夫に及ばないものの、日本新党、新進党、自由党、保守党、自民党と「その時に調子がいい政党」を渡り歩き、細川護熙、小沢一郎、二階俊博、小泉純一郎、安倍晋三、中川秀直とその時の調子がいい権力者に取り入る。2009年の総選挙では幸福実現党/幸福の科学に選挙応援を依頼するも小選挙区落選。twitterでの発言がすごい。国会議員というよりもネット右翼のような発言。
名古屋市長。2009年に衆院議員を辞し名古屋市長選へ。住民税10%減税などをぶち上げるも、市議会と対立しさらには民主党とも対立するようになる。「市民に是非を問う」との理由で任期途中で市長を辞し、自らが先導した市議会リコール選挙に合わせて市長選に再び立候補し当選。その後リコールされた市議選にも自ら率いる「減税日本」から41名擁立し28名当選する。第一党はとれたものの過半数に届かず、自ら仕掛けた政局騒動により民主党とも対立している。更にほとんど政治経験のない「素人集団」の減税日本もまともな政党として機能していない状態である。「中京都構想」「減税」「議員定数削減・議員定数カット」「歳出改革」など派手に政策をアピールするが具体性はなく、市役所に丸投げ状態である。
元横浜市長。高秀秀信4選を阻止し市政の若返りをアピールし衆院議員を辞して市長選立候補。当初は箱物行政の転換、市立大学改革、住基ネットの任意参加など「改革派」のイメージで無難に市政を回していたが、2期目に「横浜開国博」を開くも入場者は伸び悩み巨額の負債をかかえて失敗、任期途中で市政を投げ出す形で辞任。市長辞任後は新党ブームにのり「日本創新党」を結成し参院選に立候補するも落選。近年は産経新聞への国防関連の寄稿など右旋回しつつ有る。また、高岡蒼甫の韓流にかんする発言に同調するなどしている。
元杉並区長。杉並区長時代は石原伸晃を支援する。2010年に中田宏と共に日本創新党を結成し参院選に出馬するも落選。区長時代からチャンネル桜に番組を持っており、維新政党・新風から推薦も受けている。
目立つ政治家だけ並べてみたが、この他にも荒井聡(キャミソール)、小沢鋭仁(中韓から電力輸入発言)、渡辺浩一郎(会派離脱騒動)など、とにかくひどい政治家ばかりだ。共通する特徴として
やはり、新党バブルに出てきたということでその程度なのだろう。そんな人達を総理大臣にしてはいけない。
枝野幸男という大物を忘れてたが、上に上げた面々と比べるとはるかにまともに見えるのは気のせいだろうか。
さきがけは…
うーん、鳩菅があんまりにも目立ちすぎて結構地味な印象。途中で新党日本から先に上げた前原・枝野・キャミソール荒井・電力輸入小沢が合流。
7~8割も自由意思で行使するならいいんじゃないの。
投票率上げて希釈すればいいだけのこと。
ここでいう「永住者」ってのは、「永住資格」を有してる者だよ。
永住権を取得するには、基本的に独立した生計を営める資産かそれに値する技能が必要になる。
平たくいえば、納税できる程度にはってこと。
それなら、永住権などハードルが無駄に高くて不確実な方法より、日本人と結婚するなりで国籍を取得する方が乗っ取りやすいんじゃないの?
本当に祖国に忠誠を誓ってるなら、一時的な国籍離脱など取るに足らんと思うのだが。
「キャスティングボートを握る」を理解してるのか?
「言う事を聞かせられる」もそれに含んでるんだよ。
「首長選挙」ってことを理解してるか?
議会でキャスティングボートを握るのとは違うんだけど。
議会の場合は、拮抗する二大勢力がなければ、ただの少数でしかない。
空理空論もいいところだな。
全員じゃなけりゃいいのか。2割3割ならそういう人間が地元で選挙権を行使できてもいいのか。
その永住者の滞在費は、誰がどう負担してるわけ?
永住者ってのは現地に住み着いて生活してる者が大半だよ。祖国からの仕送りで暮らしてる奴なんて少数派。
意味分からん。中国共産党が具体的な指示出さない限り彼らが何も行動起こさないとでも?
自己負担で日本にやってきてる在日韓国人とか、半世紀経ってるのに未だに祖国に忠誠誓ってるようなのがまだまだいるんだが。
首長選挙でキャスティングボートを握ったところで、肝心の首長に言うことを聞かせられなければ意味なし。
「キャスティングボートを握る」を理解してるのか?
「言う事を聞かせられる」もそれに含んでるんだよ。
問の答えになってないんだが。
その永住者の滞在費は、誰がどう負担してるわけ?
そのうちに1パーセントが毎年沖縄に戸籍を作って、それが10年ほど続いたら、それだけで自治体の選挙のキャスティングボート握れるんだよね。
首長選挙でキャスティングボートを握ったところで、肝心の首長に言うことを聞かせられなければ意味なし。
また、議会でキャスティングボートを握るには、前提として拮抗してる二大勢力がないといけない。
そもそも、そんなに沖縄に長期間滞在できるなら、もっと沖縄経済いい感じになってないか?
人が増えれば、それだけ需要も増えるだろうし。
根っこの部分が信じられないから。
現実分かってるなら政権与党から出ればいい。実現不可能な理想論を掲げて白眼視される上に政権とれる可能性ゼロのキャスティングボートすら握れない共産党を選ぶ時点でまるで理解できない。彼ら全員、何を考えてるのかさっぱり分からん。分からんものは受け入れられない。
批判能力といっても、批判するだけで政策実現能力は無い。他党から事実上無視されている。議会内の勢力的には議席数がちょっと多いだけの泡沫政党に等しい。党首討論もできないし。
ところで、現実的に使える・使えないだけで判断するならば、今の政権べったりになる前の公明党は相当使い手があったわけだが、増田はそれも良しとするのか?