はてなキーワード: アミノ酸とは
クソみたいなブコメやトラバが多すぎてショックだったので長めに書く。ブコメもしたが言い足りない。
元増田の記事の『酒』を全て『アルコール』に置換すれば特に議論する点はない。アルコールは別にうまくない。
だが「アルコール ∈ 酒」だ。
そして、酒は美味い。ものがある。
うまい料理とまずい料理があり、好みの料理とそうでないものがあるのと同じだ。
まず前提を。
というわけで「うまさ」というのも一筋縄ではいかない。「原初的なうまさ」に関しては合意が取れやすいのだが、それ以外の要素が入ってくると文化や経験の差が大きく出てくる。それでも、ある程度以上共通して評価される要素があるならば「うまさ」があるのだと評価するしかないだろう。そうでないと戦争にしかならない。
なお「原初的なうまさ」なら線虫だってわかる。 https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2017/5236/
自分の経験をベースにしているが、本増田もそんなに詳しい人ではない(酔いやすい...)のでそこはご容赦願いたい。
途中で挫折したり興味がわかなくなったなら離脱しても構わないが、完走したら増田として感想をいただきたい。
買い集めるのは大変なので、カクテルやってる座り心地のよい感じの店でちょっとずつ出してもらうのがいいと思う。居心地の悪いところはやめておこう。酒飲みの友達がいるなら少し分けてもらうのもいいし、何人かで持ち寄って試すのも楽しいと思う。
酒の味は理解らなくても、漫画の面白さはわかる増田かもしれないので最初にあげておく。
薀蓄から入るという側面もあるが、味や食文化とはなにか?という点をちょっと学んでみてほしい。
元記事に本増田がブチギレかけた理由が少し伝わったらうれしい。
ここでのポイントは味そのもの以上に多様性や可能性を感じることである。
ちなみに、これらは一緒に飲むと味の傾向が違いすぎて合わないし、酔っ払って味がわからなくなるので一日一杯にしておこう。
この場合リキュールを薦めるのは定番の手かなと思う。「酒だから出せる味」を追求した酒だからだ。
飲み方(味わい方)だが、小さじ一杯程度を数回に分けて、5分くらい掛けて飲む。
味わい方も人格の一部である。ショートケーキを3口で食べてコーラで流し込むやつが人に信用されないのと同じだ。
度数が高いのが一番の特徴ではあるが、微妙な香り付けとか風味を楽しむという点で、アルコールと酒の違いを説明するにはいい題材だ。
原料から醸造したものをあまり加工せず出している酒なので、元の原料の味が発酵の過程で変化した複雑な風味が特徴となる。これらの特徴は味が複雑で繊細なことだ。
美味い・まずいも幅があり、本当に美味いものをつくるのが難しい。それゆえ酒飲みは産地や生産者ごとの違いを楽しみ美味いものには称賛を送るのであるが、本来、酒とアルコールの区別のつかないレベルの人が手を出すものではない。
わかりやすく飲みやすい日本酒も増えているので、その辺りから入るといいと思う。
家に帰ってから飲もう。
これらはもちろん美味いが、酒も美味い・美味い可能性があるのだなという辺りまでは感じられるのではないか。
長くなったが以上である。
自分は酒を美味いと思うし、酒の味がわからないのは人生を損していると思うタイプだし、酒の味に関する偏見と戦わねばならぬと感じたので、ざざっと書いてみた。
日本酒に含まれる多様なエステル類やアミノ酸のバランスの違いを感じ取れないのか?
https://kitasangyo.com/pdf/e-academy/tips-for-bfd/BFD_26.pdf
「焼けた肉」「炊きたてのゴハン」「コンソメスープ」「ぶどうジュース」は糖質脂質アミノ酸がメインかつ高カロリーで、人間が普遍的に好む要素で構成されてるじゃん
翻って酒ってのは”嗜好品”というだけあって「焼けた肉」「炊きたてのゴハン」「コンソメスープ」「ぶどうジュース」と比べたら人間が普遍的に好むとは言い難い
いや、俺は日本酒党だから日本酒を例に挙げるけど、日本酒は正しく『一般的に「美味しい」とされる味』だよ。
日本酒が旨いのは米が分解されたアミノ酸や糖が豊富に含まれているからで、これらはエネルギー効率が良いことから人間が本能的に好む味だ。
まあ理屈の上では美味しいはずでも、好き嫌いはあるから人間みんなが日本酒を好むことはあり得ないが。
『Dr. STONE』には寄り道エピソード的に「食の改善」ターンがあるんだけど、さすがに考証がしっかりしてて、前農耕期の採集狩猟文化に近い村落社会で穀類(高純度炭水化物)を栽培させる、砂糖を作る、メイラード反応を積極的に使う、などの手法を持ち込む…という流れでそのあたりを描写していた。このへんは、おそらくまだ接したことのない人類であれば十中八九「今までに食べたことがない美味しいもの」と感受され感動されると思う。特に糖。動物だって感応するものなんだから人間だって好きになるに決まってる。
『望郷太郎』では、主人公が野生の蕎麦を麺にして動物性の出汁にひたして食べる、という料理を同じく狩猟採集文化から農耕文化への移行期の奴隷仲間に振る舞う、という表現があって、これも味蕾にグルタミン酸受容体があることを考えればまあまあ割と説得力あるかなって。
未開の連中に高純度な炭水化物・糖・アミノ酸・メイラード反応などをガツンとぶつける、ってレベルを超えた「現代的な美味しい料理」の導入は、文化的文脈によってはぜんぜん受け付けられない可能性も高いと思う。そもそも現代の日本人は世界的に見ても味覚に関する許容度・好奇心が相当強いほうだと思う。これまで自分が滞在したことのある発展途上国の大半では、一般市民の多くは「食べたことのない料理を食べてみたい/試してみてもいい」という意識を持ってなかった。
そしてそのブドウ糖原料となる栄養である糖類はたいてい甘いので
砂糖を甘いのやめろという理由でアウトにするならブドウ糖も果糖もデンプン(唾液で即座に麦芽糖ができる)もアウト
はい脳捨ててでなおしてきて
ちなみに甘くない糖類や甘くても人工甘味料(一部のアミノ酸も含む)ではブドウ糖が生成できないよ
そのために味覚が発達したんだからね
味覚に甘みをもたらす食品を禁止するというのはそういうことだろ?
覚悟もなくてやってたの?
脳細胞はブドウ糖しか栄養にできない ならば まず脳で考えるのをやめてもらうことになります
この命題の中に増田の書いた理屈↓が省略されてるのを読み手に想像させるのは無理でしょ。つーか俺は無理だわ。
そのりくつはおかしい と言って差し支えないレベルと思うし、控えめに言っても、論理が飛躍している。
そしてそのブドウ糖原料となる栄養である糖類はたいてい甘いので
砂糖を甘いのやめろという理由でアウトにするならブドウ糖も果糖もデンプン(唾液で即座に麦芽糖ができる)もアウト
はい脳捨ててでなおしてきて
ちなみに甘くない糖類や甘くても人工甘味料(一部のアミノ酸も含む)ではブドウ糖が生成できないよ
そのために味覚が発達したんだからね
しかもそれだけの理屈を並べても、こちらの理屈への返答としてはいまひとつだし。なぜ「そして」できれいにつながると思ってるのか謎。