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はてなキーワード: 微レ存とは

2017-02-07

http://anond.hatelabo.jp/20170206104211

めも・下書き

箕浦が諸戸の性愛を受け入れられない理由、私も最初世間体のようなものかしらと推理したけど割りとソッコーでなんか違うなと思った。

そうか、世間体を気にし、そこに拒絶の理由を望んだのは諸戸なんだね。

そして世間体とは諸戸の超自我でもある。

ここは諸戸のイドが超自我を壊して箕浦に襲いかかっている。

突然見ず知らずの相手から凌辱されるとなるとそりゃもう恐怖だけれど、箕浦は諸戸に何度も口説かれているのだから「改めて掘られかけたからって白髪になる程のもん? 箕浦くんどんだけだよ」みたいな超他人事の薄情な感想も少しあったのだけど、

ここは「諸戸の『イドが超自我を壊した』という恐怖体験」でもあるのだね。

スマボさん貴重なお写真ありがとうございます

演劇で白一色の衣装って割りとよくあるからあんまり深読みしなかったけれども、

「孤島の鬼」で「白」と言えば、箕浦白髪。諸戸の性愛を拒絶する色。

諸戸の衣装けが(外側は)真っ白であるならば、高潔、潔癖、嘘、なんかのイメージに加えて「諸戸の超自我世間体」みたいなものもあるのかも。

諸戸が生きる白一色の世界

その白い世界を消す暗闇。

「諸戸の衣装の内側の汚れは視力が足りなくて見えなかった」と言ったけれども、井戸の奥の暗闇の中では本当に諸戸の汚れがはっきりとは見えない・認識されなかったのだ。

追記。

原作未読×舞台観劇済み』の私と、『原作既読×舞台観劇』の友人とでひたすら「孤島の鬼」の推理をしているのだけど、これが非常におもしろい。

私は容疑が上がる度に「原作ではどうであるか?」を質問するのだけど、友人からドンピシャ舞台上で聞いた覚えがあるセリフが返ってくる。

まり舞台上で起こったことは原作での必要充分であったのだ。原作曲解してはいないのだ。

これは自分証拠漁りに原作を調べていては起こり得ない『脚本家と私達の原作認識が同じ』という発見をもたらした。

まぁ、友人の文学センスが冴え渡っていて『名探偵』であったから起きた事象可能性もあるけどね。

友人との対話の中で生まれ発見をいくつか拝借

  • 『秀ちゃんと吉ちゃん』、『諸戸の超自我とイド』、どれも望んでくっついた訳でも、対立した訳でもない。
  • から「『私』と『箕浦』」も彼ら自身意思で生み出したり解離したりする類いのものでは無いのでは? 理由道理も無いしね。
  • 原作『簑浦』どおりの『私』、原作『簑浦』とは印象が食い違う『箕浦
  • 同一人物であるはずの彼らをどうにも分け隔てているのは、諸戸の目線にあると思えてならない。
  • 諸戸から見た簑浦→『私』
  • 諸戸が見落とした簑浦→『箕浦

あ、そうか。「望んだ形とは違う」から名前が違うのか。

諸戸が欲しかったのは性行為を含む愛・《簑浦》。

プラトニックな愛・《箕浦》なら存在した可能性が微レ存だった。

『諸戸が見落とした簑浦からの愛の可能性・箕浦』は原作に対して創作にあたるから名前が異なるのでは?

追記。

これは「うみねこのなく頃に」ではないか

今夜の観劇観測検証する項目もっと精度上げていこう…

観劇後は推理を立て直そう。

2016-12-28

ほぼ全てのフローチャートクズである

それがフローチャートが駄目な理由

クズフローチャートとは、

これらにあてはまらない「有用フローチャート」も微レ存だが、一般にはフローチャートクズで糞。

2016-12-08

Everfilter がもし人工知能を真っ当に利用したものだとしたら、どう考えますか?

君の名は。」風の写真に変換するアプリということで話題になった Everfilter が公開停止になった。著作権侵害ではないかという指摘に対する運営会社対応である。以下の記事が詳しい。

私のみた観測範囲では、いまのところ以下のような結論が優勢に見える。

合成だとみなされた過程としては

という主張がなされている。特にこの記事が多く参照されたように思う。

以降、これらの主張がその通りではない可能生がわずかながらあること、もしそうだった場合には著作権侵害に対してどのような議論がなされるのだろうか、その思考実験をしてみたいと思う。

なお、あくまで仮説であってここまでの主張を否定することを目的にしているわけではない。もしかすればそうではない可能生が微レ存、ではそちらの可能生を考慮したら、どのような議論になるか考えてみると (不謹慎ではあるが) 面白い議論になりそうだ・・・というのが趣旨である

Google Research 論文提案する手法

先の shi3z 氏の主張はスタイル変換に DeepArt と呼ばれるアルゴリズムが用いられていることが前提となっている。確かに shi3z 氏が述べているように DeepArt ではスタイル変換で細部のディテールを残すことが難しいことが分かっている。

具体的には、生成された画像において、人物の顔、建築物の模様などのディテールが潰れてしまう。

一方、今年の 9月Google Research から提案された、スタイル転送の改良版アルゴリズムがある。

当方たまたま知人から教えてもらったものである。細部まで読んではいないが、おおまかに言うと、古典的テクスチャ合成の手法既存ディープラーニングベーススタイル変換アルゴリズム適用して改良することで、細部のディテールを残したままの変換が可能になった・・・という内容である

結果は 24ページ Figure 8 と Figure 9 にある既存手法との比較が分かり易いだろう。

上段の Figure 8 が既存手法 ・・・ おそらく shi3z 氏の記事にある DeepArt に近い手法。Figure 9 が提案手法である建物ディテール再現できていない既存手法に対して提案手法では建物ディテールを残すことに成功している。

また、もうひとつ特徴的なのが、空のように一様性の高い箇所においては元のスタイルが持つ模様のパターン酷似したパターンが描かれている点だ。このあたりは古典的テクスチャ合成を応用した影響だろう。

手法を用いた場合既存手法より高速に変換画像が生成されることにも言及されている。

Everfilter のアルゴリズム提案手法に近いものである仮定する

もし Everfilter のアルゴリズム提案手法に近いものであるなら、今回疑問視されていることの中に幾つか説明のつくものがある。

というものである

この辺りから、Everfilter は「ニセAI」ではなく比較的新しいスタイル変換のアルゴリズム実装した製品だった可能生が微レ存・・・と思い至ったわけである

もしも Everfilter がニセAI ではなかったら著作権侵害ではないのか?

当然、そこまでは言えないと考えている。

2016年現時点で著作権侵害親告罪なので、たとえどんな手法が用いられようがその出力に対して「お前のこの絵はこちらのパクりだろう」と指摘されたところで容疑がかかる。中身がディープラーニングであろうが、コピペであろうが、そこは変わらないと思われる。

インターネット上の議論に載せてみたいと思ったのは

といった論点である法律的な白黒は先に述べたように親告罪に照らし合わせて考えればよいので、ここは、世間一般の人々の感覚話題にしてみたい。

例えば、人間漫画家場合を考えてみる。

有名漫画家漫画を模写し続けることで画力を磨いた漫画家が描いた作品は、その有名作品に画風が似ることはよくあるだろう。その場合ストーリーや構図に類似性が見られず、かつ、画風も多少の癖の類似であれば許容範囲内というのが世間一般常識であるように思う。つまり、画風"だけ" に多少の類似があるものは認められそうだ。

では、有名作品データをもとに学習を行った人工知能が描き出した、画風 "だけ" に癖のある写真・・・というのはどう考えるべきだろうか。もちろん、画風に強すぎる類似性が認められる場合は、世間の風当たりは強いだろうが、では、どの程度の類似性であれば許容範囲内なのであろうか?

その類似性は大きくは

の二つからもたらせるものであるが、強い類似性を悪とした場合、では著作権のある画像から模倣した ・・・ 学習したことが悪なのか。まだ人類もその性質を解明し切れていないディープニューラルネットワークもつ性質が悪なのか。

(法律的判断ではなく) 感情的判断についてはもやはり、出力が問題であってどんな手法が使われているか関係無という態度が正しいのか。

話題は逸れるが、ニューラルネットワーク版の Google 翻訳が生成した文章著作権はどう考えるべきなのか。これも似たような問題であるGoogleウェブ上の大量のデータから学習していると思われるがもしそれが著作権フリーではないデータから学習だとした場合に、生成された翻訳文書Google著作権を持つのか、そうではないのか。

世間常識がどこに落ち着くのかはまだよくわからない。だからこそ、この議論コミュニティに投げかけてみたかった。

Google Research の論文で Everfilter が完全に再現されるかどうかは実験してみないとわからないことであり、また論文をの例を見る限り Everfilter 品質での出力を得るには相応のチューニング必要になるようにも見える。それが現実的に困難だった場合はやはり shi3z 氏の主張が正しい可能生も大きい。また、テクスチャ合成を応用したという点で著作権との相性が悪いアルゴリズムである、という考えもあるだろう。

shi3z 氏の主張を否定するために記述したのではなく、あくまで、人工知能が作り出したコンテンツを人々はどう捉えるのか、そこについてみなさんの意見を伺ってみたく起こしたエントリであることを強調しておく。

2016-11-04

未だにAV業界や夜の仕事ヤクザシノギになっている説

そりゃゼロではないだろうけど、ホント合法AV業界やら水商売性風俗なんかがヤクザシノギとして現役なら、

もう少し今時のヤクザ界隈の金欠体質がマシになっているんじゃないかと思ったり。

実際のところは、非合法なやつも含めて、ほとんどヤクザには流れてないんじゃないだろうか。

金主だって利益がある限りは裏家業で稼ぐ連中がヤクザである必要はないわけで、

彼らに余計なリスクを負わせるよりもヤクザフリー仕事させるでしょ。

奈良県議(市議?)の事件でもわかるように、一般人ヤクザみたいな仕事を気軽にやってるのが現代的な現象で、

ヤクザじゃない連中がヤクザ以上にヤクザっぽいというカオス現実なんだよね。

フロント企業うんぬんというのも、まあヤクザ層の上澄みのポケットマネーに入っている可能性は微レ存にしても、

それが組やら界隈全体を潤しているとは到底考えられない。それだけヤクザの人たちって総体的に飢えてる。

2016-09-16

はてこの嘆願書がひどいのは

はてこの嘆願書がひどいのは、大阪市ヘイトスピーチ条例恣意的引用していること。

このことは下記ブログで指摘がなされている。

アイヌ民族尊重の呼びかけに関する請願書」の内容について

http://shohei.hatenadiary.jp/entry/2016/09/14/223724

はてこはこの指摘について、「削除ではなく一部引用だとか、リンク先で全文を確認できるようにしてある」などと述べて釈明した。(※1)

しかし、ソースへのリンクがあれば恣意的引用をしてよいということはない。リンクが貼ってあるとしても、そのソース確認しない読者は多い。これはまとめサイトでよくあることだが、引用編集のやりかた次第では捏造だし、印象操作をおこなって読者をあざむくことができる。

もっとも今回の引用にあたって、はてこの意図がどうだったかからない。不都合な部分を隠すような「一部引用」には印象操作目的があったと見られても仕方ないが、その悪意の有無を追及するのは水掛け論になってしまう。

それでまあ、彼女がそのことを故意ではない、過失ではない、そもそも捏造印象操作に当たらないからセーフと主張するつもりなら、彼女はあの引用方法修正するべきではない。それなのにこの指摘を受けた後、ちゃっかりと修正していた。表向きはあの引用方法正当化する釈明をしておきながら、その裏でこっそりと修正するのはおかしい。(※2)



ところで、もしかして、はてこはこの問題を指摘したブログ無視しているのだろうか?

上記のブログは180以上のブクマが付いているし、ホットエントリにも入っている。はてこは恐らくここから指摘を受けて、自分ブログでこの問題について釈明をおこなったのだろう。

それにもかかわらず、彼女が釈明をおこなっているエントリ内には指摘元のブログへのリンクを貼らず、名前を出していない。先方の存在をまるっきり無視しているかのようだ。これはいくらなんでも失礼である。(※3)

アイヌがどうとか差別がどうとかい問題以前に、彼女のやっていることは不誠実であるし、それを指摘されたときの事後対応もまずかったと思う。




※1 「まとめて返信」http://kutabirehateko.hateblo.jp/entry/2016/09/15/073000

※2 はてこは嘆願書エントリの追記欄でこの修正について報告をおこなっていない。彼女嘆願書修正するときには、追記欄で報告することもあるようだが、この件では報告をしていない。なぜなのか。批判やり玉にあげられたこの箇所を修正する場合にこそ、はっきりとした理由説明と報告が必須だと思う。

※3 はてこが上記ブログを読んでおらず、べつのから同内容の指摘を受けたという可能性が微レ存




追記(2016/9/17 12:30)

この問題を指摘していたブログで、新しいエントリが発表された。

ナコルル問題に関する請願書エントリー修正されたようです。(前回の続き)

http://shohei.hatenadiary.jp/entry/2016/09/17/002412

やはり、はてこはこのブログ無視していたらしい。彼女は指摘元の筆者(id:shoheiH)に連絡を送らず、先方のブログ名を隠したままリアクションした。

相手がどこの誰かというのを曖昧にしたまま反論・釈明するのは、すごく卑怯行為である。はてこは一体どこに向けて反論・釈明をしたというのだ? おかげでshoheiHは「一人相撲」と感じて困惑しているし、はてこのブログだけを見ている読者はshoheiHの見解を参照することができない。こんな卑怯リアクションをするぐらいなら、指摘をスルーして黙殺する方がよっぽど誠実だ。


私は上記エントリでshoheiHが書いていることに概ね賛同する者である。なのでこれ以上に語ることはないのだが、そのブクマページでid:piripenkoが言っていることも書き留めておく。

一部引用というのも通用しなくて、本来は(中略)などと入れて引用者が略したことを示す必要があった。

はてこは引用にあたり、前後の部分を省略したのではない。中抜きしてツギハギしたのだから、(中略)等のことわりがなければアウトだ。

2016-08-27

誰だよ青二才童貞じゃないって言ってたやつ

http://www.tm2501.com/entry/Profile-His_Story

この人の性格

経験してたらぜったいに書かれるべきことが書いてないっていってるダルルォ!

いや待て落ち着け

ナースとのつきあい目撃者いるか事実のはずだがそれも書かれてないか

女性関係は一切書いてないだけで

モテモテだった可能性が微レ存

なお青二才ブログの読者数がピークアウトしたもよう。

7月末 1472人

8月末 1461人

さて、9月末が楽しみだな。

2016-07-07

真夏の夜の淫夢ロンドンパンクは同じだ

緒言

 ついさっき、こんなエントリーを見かけた。

私は淫夢を憎んでいる - はてな匿名ダイアリー

http://anond.hatelabo.jp/20141116192322

 これは1年半ほど前に書かれた文章で、当時はまだ淫夢コンテンツが隆盛の頃である。それが今更になってTwitterで密かな話題となっていた。この文章を見た瞬間に「俺も持論を展開したい!」と子供染みた高揚感に襲われたので、一つ、書いてみる事にした。

 その持論とはパンクロック淫夢根底では同じ現象であるというものだ。ただ、それを解説する為には、まず淫夢というコンテンツのものについて考えなければならない。

淫夢というコンテンツ

 ここで指すところの“真夏の夜の淫夢(以下、淫夢呼称)”とは、2001年コートコーポレーションから発売された「BABYLON STAGE34 真夏の夜の淫夢」とその他関連したゲイポルノビデオの内容を大手インターネット動画サイトニコニコ動画」に転載した一連のコンテンツである。そもそもは、プロ野球選手多田野数人氏がこのビデオに出演したとされるスキャンダル2002年の夏頃に週刊誌インターネット等で報じられ、それを面白がった2ちゃんねるユーザーがこれを「ネタ」とした事に始まる。要するに、このコンテンツはかなり息の長いものであり、その歴史は14年にも及ぶ事になる。

 一方で、淫夢日本に於けるインターネット文化メインストリームに飛び出してきたのはごく最近である。例えば、ニコニコ動画流行を発生される端緒となったMAD動画である霊夢 so クッキー☆」が投稿されたのが2010年10月30日のことだ。流行の原因はひとえに萌え文化に食い込んだ事にある。当時流行していた東方Projectに乗っかり、馬鹿にするような形で、淫夢は知名度を上げた。そしてこの動画淫夢要素として登場したのが通称野獣先輩(役名:田所浩二)」である最初にこの動画を見ると恐怖と嫌悪感を覚えることだろう。最初アニメキャラのMADなのに、動画後半でガタイの良い野性的な男が突然喘ぎだすのだ。インパクトは大きいが、初めてこの動画淫夢に触れた人間は到底笑う事ができないだろう。

 そう、冒頭のエントリーでも言われていたように、淫夢コンテンツは「人を遠ざけること」を以て成立していた。そして、同時に人気のコンテンツに対して「喧嘩を売る」ことも淫夢を支える原動力となっていた。ところで、冒頭のエントリーでは「理解されることを嫌う」という部分に主軸が置かれていたが、「風評被害」などの全方位爆撃と言われるような無差別迷惑行為が行われる原因には余り言及されていない。そもそも、意味もなく「風評被害」を撒き散らしてコンテンツ占領する事は、淫夢の大きな特徴の一つであるしかしこれを単に「定型文を楽しみたいがため」であると考えるのは早計である。このような無差別破壊行為を行う危険分子には一つ記憶がある。それは1970年代後半のロンドンパンクである

ロンドンパンク淫夢

 パンクロックと言われて皆さんは何を想像するだろうか。まずもってハードコアロック想像する人が大多数であると思う。次にセックスピストルズ連想する人が多いだろう。ここでイギー・ポップ想像された方は私と趣味が合うので、酒でも飲み交わしたいところだ。それはさておき、パンクロックというのは至極曖昧な分類である結論を言えばハードメタルロック特にパンクではない。パンクロックとは、超絶技巧進化しすぎたロックに対する反骨として、若者たち楽器を取って破壊的な演奏をしたことに始まる。パンクロックは常に若者と共にあった。その中でもロンドンパンクセックスピストルズパンク代名詞的に語られる事が多い。そして、今回淫夢ムーブメントと対比して語るのも、ロンドンパンクであり、セックスピストルズである

 パンクロックの特徴の一つとして、演奏適当で、歌も酷く、歌詞過激、という部分がある。最早そこに芸術性などなく、ただ単調な破壊行為のみが残る。そういう音楽である。そして、ロンドンパンク全盛期(のみならずパンクの曲)の歌詞を聞けば分かるが、その内容は全方位爆撃という言葉に等しい。そしてそれが流行した背景には当時の社会情勢があった。1960年代以降のイギリスと言えば「英国病(もしくは"Sick man of Europe")」と呼ばれる長い停滞の時代にあった。特に1970年代後半は労組賃上げ交渉のために社会機能が混乱に陥り、それが更に深刻な影響をイギリス全体に与えていた。

 淫夢流行の端緒となったのは「霊夢 so クッキー☆」であるとの持論を先程展開したが、それでも淫夢アングラ文化である事に変わりは無かった。淫夢一般的にも受け入れられるようになったのは2013年2014年ごろの事である2014年の冬には女子中高生流行語として「微レ存」(“微粒子レベル存在している”という内容の淫夢用語)が取り上げられているなど、ある程度社会に影響を及ぼす立場淫夢というコンテンツが進展している事が分かる。

参考:「Ameba」が2014年「JCJK流行語ランキング」発表 流行語1位は「ダメよ~ダメダメ」、「かまちょ」「KS」など新しいJCJK語も上位に 流行っていたモノ・コト1位は「壁ドン

https://www.cyberagent.co.jp/news/press/detail/id=9551&season=2014&category=ameba

 さて、2010年から2014年の間に何があったかと言えば、2010年ごろから尖閣諸島問題が表面化し、更にGDPでは日中順位が逆転、対中関係政治的にも国民感情的にも急激な悪化の一途を辿った。2011年には東日本大震災とそれに伴う原発事故が起こり、それ以来日本社会に大きな影を落とした。2011年から2012年に掛けては円高が続き、日本経済は大きな不況に陥った。そもそもバブル崩壊以後の日本経済は停滞を続け、災害リスク政治不信など、社会情勢はとても良好とは言えなかった。要するに、日本英国病と何ら変わらない状況に陥っていた。(もしくは今も陥っている。)

 当たり前だが、人間はそういう状況で不満を溜め込むものである淫夢はそういった不満の捌け口となる「パンク的」なコンテンツとして、この頃から急激に勢力を伸ばしていった。淫夢というコンテンツが「人を遠ざける」事を絶対の掟とするのは、この攻撃的な性質と表裏一体である。そして、今度は「攻撃する事」そのもの淫夢価値として利用されるようになった。

 ニコニコ動画に於ける淫夢というコンテンツの裏にはニコニコ動画運営に対する反骨精神が常に見え隠れしている。例えば「ニコニコ本社爆破シリーズ」や「ニコファーレ」を淫夢動画占領するなどといった行為にそれは顕著であるニコニコ動画では卑猥動画は削除されるようになっている。淫夢を題材にした動画もそういった理由で削除される事が多く、「ホモコースト」と呼称されている。ここでのニコニコ動画運営ある意味既得権益層として扱われている。そして、淫夢というコンテンツに集った人間抑制する「大人」として常に反骨の対象となっている。この構造ロンドンパンクでも同じだった。有名なセックスピストルズ契約を中途破棄した大手レコードレーベルEMIに対して中傷を加えるような楽曲EMI』を制作し発売している。

 かつては純粋同性愛者に対する侮蔑意味から成り立っていたコンテンツも、近年では方向性が変わり、日本社会全体に対する皮肉や激しい中傷が込められたものとなっている。

ロンドンパンク終焉淫夢の衰退

 ロンドンパンクは一瞬にして終焉を迎えた事で知られている。例えばセックスピストルズアメリカツアー中に解散し、それからロンドンパンクブームは急激に終息へと向かった。結局はバンドメンバー喧嘩別れなのだが、一般的には「セックスピストルズ時代に果たした役割は終わっていたから」と解説される事が多い。これは何を示すのか。

 淫夢に目を移してみよう。2010年頃、ニコニコ動画淫夢流行りだしたとき流入してきたのは所謂「はぐれ者」のような人間だった。彼らは「人に理解されない」という事を自覚している。そこでそれを逆手に取って、「絶対理解されないコンテンツ」で活動する事にしたのだ。淫夢が隆盛すると、淫夢という荒削りだったコンテンツにも多くの優秀なクリエイターが参入してきた。彼らもまた社会のはぐれ者だったが、その技術力によって淫夢というコンテンツニコニコ動画の中で確実に育っていった。そしてすぐにも一般的人間にも受け入れられるコンテンツへと淫夢は成長した。

 近年のアニメ文化にも同じ現象が見られる。元々深夜帯のアニメは「はぐれ者」の為のコンテンツだった。しかし、深夜アニメコンテンツとしての成長とともに、十分一般大衆に受け入れられるようになってきた。しかし一方でそれは“古参”のオタクと新たにアニメを視聴し始めた人間の間に溝を生む事になった。近頃では、社会的弱者というよりは立場の強い者でもアニメを見るようになったので、そういった人間の行動がオタクの内輪で問題になる事も多くなってきた。(ラブライブに関する騒動など。)

 淫夢でもこれと同じ事が、より急激なスピードで起こった。淫夢大衆化が進み過ぎて、比較的容易に理解されるコンテンツとなってしまった。動画コメントにも「掟」を破るようなものが出てくる。また、淫夢動画自体攻撃する側からされる側へと変化していった。そうなると、過激作品を作る意味もなくなっていく。淫夢に関連する動画を作っていたユーザーは更に先鋭化した動画へと転向するか、もしくは全く違うコンテンツに乗り換える事を余儀なくされた。もちろん、動画を作る人間が残されたユーザーに居なかった訳ではないが、理解しがたい価値からまれる笑いを作り上げる事は難しくなった。現在淫夢では、無意味誹謗中傷を繰り返すタイプコンテンツと、「現場監督」などの更に理解しがたいコンテンツへと興味が進展している。一方でコアな視聴者層流出も止まらず、最盛期にはニコニコランキングのその他カテゴリ10位以内を常に占拠していたが、今では半分にも満たないことが多くなった。

 セックスピストルズの解散理由であるところの「役割が終わった」とは、言い換えれば過激な事をしても面白くなくなったということである自分自身メインストリームに近づいてしまった事により、メインストリームに対する攻撃を加える事が最早できなくなった時点で、ロンドンパンク現在淫夢というコンテンツ終焉や衰退へと向かう事は規定路線であったということである

淫夢日本社会に残したもの、これから果たす役割

 攻撃的で人間を遠ざけるようなコンテンツは何も淫夢だけではない。2ちゃんねるの「なんでも実況板J」発のコンテンツには類似した攻撃性、特殊性を持ったコンテンツが多く存在している。一つは野球選手を題材としたカッスレなどの誹謗中傷を行うコンテンツである。もう一つは聞いた人も多いと思うが唐澤貴洋弁護士に対する一連の誹謗中傷である。どちらも淫夢より更に先鋭的であり、社会に与える影響もコンテンツの規模に比して大きい。後者特に爆破予告やGoogleMapの書き換え騒動などで、社会に対して影響を与え始めている。

 そしていずれも淫夢コンテンツに集っていた人間ユーザー層が被っているという事が重要である。そして、これから淫夢と同様に勃興していく可能性を秘めている。それはつまり淫夢というコンテンツはもしかするとこれから起こる日本社会全体に対する反抗的ムーブメントの始まりに過ぎないかもしれないということだ。淫夢というコンテンツは「因縁を付けて他のコンテンツ占領する」という重要特性を発現し、それが日本アングラインターネット文化に与えた影響は大きい。

 パンクロックが「タブー無視した過激表現」という点で後の様々なコンテンツに影響を与えたように、もはや淫夢というコンテンツ日本の文化に与える影響は無視できないものとなっている。冒頭の記事で「ニコニコ動画を滅亡させるもの」として記述されていた淫夢は、果ては日本一種意味で「壊す」コンテンツとしての役割を担う可能性がある。淫夢ニコニコ動画であり、日本でもあるのだ。つまるところ、今起きている淫夢というコンテンツ拡散はこのコンテンツ特有事象ではなく、もっと巨大な社会的情勢の要請から来るものであるという事だ。

 では、我々は次に何をすべきか。社会を食い潰しながら、次々と勃興しては衰退する攻撃的なコンテンツを前に、それをどうするべきか。淫夢風評被害を広める人間が悪い訳ではない。唐澤貴洋に殺害予告をする人間が悪い訳でもない。そしてパンクロック演奏した人間が悪い訳でもなかった。彼らに対して批判を加える前に、彼らに対して何ができるのかを考えてみてほしい。

2016-03-22

人工知能が小説執筆 文学賞で選考通過 NHKニュース

これなんj民に渡ったら「巨人小笠原」やら「○○尊師」やらが大量発生するのだろう。

カクヨムがなろうに敗北して全然人来なくなったら人工知能常駐させよう(提案

http://b.hatena.ne.jp/entry/282791783/comment/feita

カクヨムになんJ小説が占められる可能性が微レ存

2016-03-19

微レ存って一発で変換できた

こりゃそのうち辞書に載る可能性が微レ存

VRゲームの普及により立体視の蓄積がある任天堂に有利に運ぶ可能性が

微レ存

2016-02-17

宇宙の中で猛烈にエネルギー消失してるのってブラックホールだけ?

それってつまり技術力ではそれだけのエネルギーを扱うことは不可能っていうことを意味してるよね?

だって宇宙中探してもないわけでしょ?

これって、かなり残念だけどリアル現実だよね。

人類がそれにたどり着く最初存在って可能性もないわけではないけど、それこそ正しい意味での微レ存ってやつだね。

なんか、宇宙開発ってすでに結果が見えてるってことじゃん。ツマンネーノ。

2016-02-01

セフレポエム

彼が見る悪夢は私が全部払って受け止める

彼に幸せな夢だけが訪れるよう私が守ってあげる

彼の少年みたいな寝顔が崩れないよう寝ずに見張って整えてあげる

彼の苦しい時にはいくらでも話を聞くから、ただ隣にいさせて欲しい

私が眠れない時にはただ横で寝息を立ててくれればそれで良い

私に悲しいことが起きても何も聞かず一夜過ごしてくれたら良い

ただ出会う順番が違ったら、こんなことを躊躇なく語り合うことができたかもしれない

一ヶ月に一度彼の一番になれる夜がある

いま、彼に一番近くて一番触れ合っていて彼を一番知っているのは私

でもそんな優越感や満たされる気持ちは、その一夜だけ

終わったら、「彼女」とその他大勢女の子、の一人になるだけ

どうして、何を頑張っても、彼の「ずっと一番」にはなれない

これっきりにしよう、もう何度思ったか、そんなの出来るはずない

だって彼のこと、好き好き大好き超愛してる

(以上、エンドルフィンオキシトシンのせいで頭の中がお花畑になっている可能性微レ存)

2016-01-21

http://anond.hatelabo.jp/20160120171622

これが創作くさい理由は、最初にあらすじを書いてないこと。

衝撃的な体験他人に伝えたい人は、まず話のあらすじをネタばらしする。

普通自分が一番伝えたいことを優先してしゃべるし、そうじゃなくても中盤までにはしゃべるものである


文章を読み進めていって終盤に真相にたどりつく」というのは物語特有構造だろう。

元増田記事は、語り手が一番伝えたいこと(オチ)を最後最後まで隠している。しかも、あえて隠そうとする意図が丸見えで強引なかんじ。


あれだな。去年に増田話題になっていた「マンションを買った夫婦障害者からまれて解約した話」に通ずるものがある。

語り口が理路整然としていて表現うまいのに、なぜか最後までしぶって結論を言いたがらない不自然さがある。釣り創作ってことでfa



追記

実体験をふまえてこの小説を書いた」という可能性は微レ存。その場合、どこまでが実話でどから創作かは不明

2016-01-06

キスするとのどが痛くなる

性病じゃなくても何かを扁桃腺に移されている可能性が微レ存

2015-10-19

http://anond.hatelabo.jp/20151019100216

意義あり!最後のOはオーじゃなくて伏せ字の○の可能性が微レ存!またしてもサバカレ貞操の危機

2015-10-11

しろ女性言葉消失過程を知りたいわね

★少し前に翻訳調の女言葉女性差別、って話がホッテントってたみたいね

 でも私としてはそっちよりもタイトルの繰り返しになっちゃうけど、むしろ女性言葉消失過程を知りたいわ。

 と思ってちょっとググったら文献あるのね。

日本語ジェンダー5号:テレビドラマにおける女性言葉ジェンダーフィルター 水本光美

http://www.gender.jp/journal/no5/3_mizumoto.html

10年程前の調査だけど、30代前半より若いと概ね女言葉を話さない、らしいわね。

 10年後の今だとその年齢層は上にスライドしてるのかしら?

 TVドラマでは登場人物の年齢によらず女言葉が多用されている、そうだけど今でもそうなの?

 私はTVドラマ見ないからさっぱりわからないわ。

日本語ジェンダー 第13号-翻訳における付加と削除 矢野安剛

http://www.gender.jp/journal/no13/10yano.html

★こちらでは翻訳調の女言葉とは反対に、日本語小説英訳すると男女の口調の区別喪失されることを指摘してるわ。

  

★先の文献に「アニメマンガでは、女言葉子供でも強調され使用される傾向があり」との指摘があるわね。

 女児向けアニメ特に顕著じゃないかしら。これと娘に乱暴な言葉遣いさせたくない母親教育が合わさると

 今の時代でも女言葉を話す女児が出来上がると思うの。でも同年代女児コミュニケーションするうちに

 「そんな言葉遣いは変だよ」と言われて、結局は女言葉を話さななっちゃうんじゃないかしら?

  

★音声を伴う映画ドラマアニメより漫画が、画像情報を伴う漫画より小説が、登場人物の書き分けに便利な記号として

 女言葉に頼っちゃうんじゃないかしら?

  

★同じ漫画でも当の若い女性が読む少女漫画女性向け漫画と、女性との接触が少ないであろう男性が読む萌え漫画エロ漫画では

 現実若い女性の話言葉登場人物への反映、女言葉の廃れ具合が違ってくる気がするわ。

 先の文献に「男性は女言葉を好ましいものと捉えている」とあったから、現実をの違いをわかったうえで敢えて登場人物

 女言葉を使わせてる可能性も微レ存ね。

  

★とは言え、女性男性に責められてるシーンで「堪忍してぇ」とか言い出したら流石に萎えちゃうと思うの。

 そこは「ダメ、許してぇ」ぐらいにしないと。語尾の「かしら」もドラえもんを想起させて萎え要素ね。

  

最後に、女言葉消失した言葉遣いを取り入れたエロ漫画で印象的だった作品をあげておくわ。

 土居坂崎「壁越しに見てるだけ」 コミックメガストア 2006年9月号 - コアマガジン

 もう9年前の作品になるのね。

2015-09-10

個人的考察

anond:20150907152546

他所で書いたが消されてしまったのでまとめ直してここに書キノコす。

あの赤丸は何なのか

模倣元とされるアレが、ヤン・チヒョルト(Jan Tschichold)氏のイニシャル「J.T.」であるように、初期案の赤丸は「省略を表すピリオド」を模していると考えるのが自然

Tに様々なキーワード意味を込めてるとは最初から言ってるし、読点付けるデザイン自体はごくありふれたモノだから(例えば「モー娘。」)、氏の作品を見ずとも「T.」+九分割であのデザインに至る事は十分あり得ると思われる。

ところが。

以上を見るに赤丸がピリオドである可能性は自ら否定してしまっている。

しかアルファベット一覧に赤丸の無い字もある事から重要な要素だという説明まで否定されている。

何故パクリが最大の争点になったか

デザイナーの言うように、素人デザインについては詳しくない、もしくは分からない。

だがパクリが悪いという事ははっきりと分かる。

まり一部のデザイナー素人は黙ってろと主張したのは、パクリを最大の争点にするのをアシストしたのかもしれない。

逆に素人とじっくり議論する構えを見せていれば、デザインの良し悪しだけをずっと争っていた可能性も微レ存

佐野氏が生き残れたかもしれないシナリオ

思いつくのは2つ。

(類似図案が多いのもむしろ安直さを裏付ける)

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