はてなキーワード: 人形とは
https://anond.hatelabo.jp/20210215101500
・しょうもない犯人、しょうもない気付き、しょうもないミステリの元祖。
ウィルキー・コリンズ「月長石」
・長さのわりにミステリを期待して読むと徒労に終わる。ドラマ観れば十分。
・ミステリか? 別にいいんだけど。主人公の臭い自意識に長時間堪えられるのなら。手塚治虫の漫画版で十分。
コンラッド「闇の奥」
・「闇の奥」そのものより、「闇の奥」をもとにした無数のコンテンツのほうがおもしろい。『地獄の黙示録』とか。
F.W.クロフツ「樽」
・『樽』はタルい。これミステリ界の常識アルよ。クロフツはもっと薄くておもしろいのがいっぱいある。
・ヴァン・ダインとか今更読むやつおる??
・これもルールタビ―ユくんのキャラ小説なんだよな。意外にミステリしてる点は評価できなくもない。
・別のトラバの人も言ってたけど、悲劇四部作は通しで読めよ。おまえはスター・ウォーズをEP5から観るのか?
・オカルト〜〜〜〜〜〜wwwwww すいません、ふつうに好きです。
・クリスティならなんぼでもこれよりおもしろいのがある。まあ、ある種のパターンを確立したという意味で必読ではある。
イーデン・フィルポッツ「赤毛のレドメイン家」
・いいかげん昔の人が評価してたからって理由だけでレドメイン家をこういうリストに入れるのやめない?
・アイルズ入れるのは当然として、バークリーも入れないのは理解に苦しむ。
ウィリアム・アイリッシュ「幻の女」
・惰性でオールタイム・ベスト入ってる系の古典としては意外なほどエキサイティング。アイリッシュはもっと評価されてもいい。
・ハッタリのきかせ方は歴史に残るけど、わりに印象に残りにくいんだよな。
・これも型を確立したという点で必読ではある。
・出たよホッグ。20年くらい前ならおもしろかったのかもしれんけどさ。
・知名度の割に、ブクオフに行ったらかならず置いてあるだけの理由はあるものだ。
・出来不出来が激しい作家の一人。奇妙な味勉強したいんなら異色作家短編集読めば。
・そういえば映画版が最近リメイクされてましたね。つまんなかったなあ。ヒッチコック版と原作はいいです。
レイモンド・チャンドラー「長いお別れ」
・御三家のなかで一番キツい。春樹訳はさらにキツい。ロバート・アルトマンくらいの諧謔が加わって初めて鑑賞に堪えうる。
・ハードボイルドの先鋭性をもっともよく表した作家ではある。本篇より諏訪部浩一の『「マルタの鷹」講義』のほうがおもしろい。
・ロスマクの一冊を選ぶとなると戦争が起きる。法月綸太郎みたいなものさ。ここでもな。
・めちゃめちゃエキサイティングなんだけど、分厚いし今手に入りにくいし……。
・ル・カレのなかでは読みやすい部類だし、正解だと思う。
・ボアナルほんとに読んだことある?俺はない。映画は傑作だった。
・ルポルタージュミステリとしては先駆的だったのかもしれないが、今読むと長いしタルいし冗長。カポーティの美点がほとんど失われてしまっている。
・ポップでしょ。
・たかだかミステリ読みごときにエーコの真価が理解できるとはおもわない。
ローレンス・ブロック「八百万の死にざま」
・一発ネタで長編まるまるひとつ持たせた奇跡のような書物。とはいえレンデルはもっと濃ゆいのがある。
ジェイムズ・クラムリー「酔いどれの誇り」
・ネオハードボイルド作家たちは再評価されるべきだと思うが、中途半端に古くなってしまった感もあり、難しい。
・反面エルロイは古びない。ただLA四部作は何も知らない人が「ブラック・ダリア」だけ読んでもわからん気がする。
ジャック・ヒギンズ「鷲は舞い降りた」
・冒険小説も進化してるので、いつまでもヒギンズを引きずるのは不幸というか、グリーニーとか読ませたほうがいいのでは。俺は嫌いだが。
・マクリーンなんかよりイアン・フレミングのほうがよほどリストに入れる意味あるよ。
・作者がキモい。
・このリストのなかでは比較的新しい作品で、オールタイム・ベスト的なリストでみかけるのは珍しい。個人的な思い入れがあるのか? たしかに発売当時からそこそこ評判高かったけれど、薄い記憶を掘る限りそこまで評価する理由が見当たらない。気になる。
・ライスはたまに読むと心温まってよいが、それはスレた読者の愉しみなのであって、入門者が読んでも伝わりにくい。
・たしかに仕掛けはミステリなしおもしろい小説なのだが、別にこのリストに入れる必要はない。なんでミステリの人は文学にコンプレックスを抱くのだろう。
・うーん。
リチャード・二ーリィ「心ひき裂かれて」
・オールタイムベストでも陰が薄い存在なので、入っていると嬉しい。まあでも数合わせだよね。
ケン・フォレット「針の眼」
・フォレットもそろそろ再評価されるべきだと思うのだが、ダン・ブラウンみたいなものと思われているのだろうか。
・北欧系の元祖ではあるのだろうが、だったらよりエポックなミレニアム入れたほうが誠実な気がする。
・はあ。
江戸川乱歩「孤島の鬼」
・え?
・変格って今読むとふつうにつまんないの多いよね。
・そりゃ読んでも損はないとは思うが。
・当時としてはアベレージはある作家だろうが、そこで鉄鎖を選ぶ理由がよくわからない。
・うーん……いいんじゃないんですか。
・どう読むかによる。単純な出来でいったら虫太郎にはもっといいのがいくらでもある。すまん、いくらでも、はない。
・横正の作品をチョイス理由を添えずにポンと出されても困るんだよな。高校生も困ると思うよ。こんなんだけ読まされても。しょうがない。
・本格ベタな安吾のなかでもなんでよりによって一二を争うほど不出来な作品を選ぶのか。嫌いなのか?
・高木彬光でこれがあがってしまうのは、消去法の結果なのだと思う。
・通っぽいセクレトだが、そこは素直に「天狗」にしとけ。コケまくったサンドマンが唯一正位置になってしまった作品なのだから。
・映画の印象は強いが、清張であえてピックアップするほどかといえばどうか。
・変化球狙いすぎて外しとる。
・流れ的にはわからないでもない。
仁木悦子「猫は知っていた」
・と思ったらいきなり脳死みたいな。
・今あえて読むほどのものではない。
・同上。長いだけ。
笹沢左保「暗い傾斜」
・飛鳥高の長編ってそんな良いイメージないのだが。賞とったってだけで入れてない?
・今選ぶとなると難しい作家だが、針の誘いとかでいいのでは。
陳舜臣「玉嶺よふたたび」
・パッションだけで突っ走った奇跡であることは間違いないが、三大奇書にならべて語るほどかといわれれば疑問符がつく。竹本健治は”今”が面白い現役の作家だ。
・不可欠だとは思うが、真剣に読んでる人は少数派だろう。
・そうね。
・またひねくれたもん入れてくるな。
・ごめん、森村あんま興味ない。
西村寿行「滅びの笛」
・戸川昌子の話をすることはあるかもしれないな。
・マスト。
・鉄板。
・入れても良いとは思うが、そういえば結城昌治がおらんな。
・エッ? そこ?
栗本薫「絃の聖域」
・読んでない。そろそろ疲れてきた。
連城三紀彦「宵待草夜情」
船戸与一「猛き方舟」
・このへんはね。
・入るよね。
・急に九十年代っぽくなったけど、2000年代にもインスタントクラシックな作品はたくさんあると思うよ。
皆川博子「死の泉」
・皆川博子がミステリ的に評価できるかといえば微妙なんだけど、ミステリ界以外で評価される土壌がさほどないようなので、不運な作家だと思う。偉大な人です。
https://anond.hatelabo.jp/20210210225201
重複を削除して、ゴールディングの「蝿の王」を入れた。ご指摘感謝。
間違い探しみたいで申し訳ないが、35は「トルーマン・カポーティ」かな。ノンフィクションをミステリに入れるのは、ちょっと抵抗がある。
#大人っておもちゃ買うの というタグが流行った時、私はむきになった主張した。
私の若い頃は「何でもかんでも機械化」と嘆くおじさんがいっぱいいました。
そのころの左翼は正にメカオンチ右翼を先導した銃や車のオタクに対する迫害をしていた。連中の言う真正保守ってそういう事なのです。
あの時代は平和とエコの名の下に「男の子ってやぁね、鉄砲と自動車の話題でイキリまくり」が横行していたのです。
「自動車を買ったり管理したりするのは男性」というイメージはエコ界隈が作ったのです。真正保守は「車に頼るとは何事だ!!」
ゲームのせいで自動車が売れないという与太話が許されるのなら「今の時代すべてのおもちゃはデジタル」と言い切ってもバチがあたりませんよね?
貯金を下ろしてピーチ城の一部屋を借りて、そこに杢人を4人ほど連れてきてパターゴルフをする。負けたら魂を抜かれて本当の人形になってしまうけれど、オリンピックが中止になるのならどのみちみんな人形だ。ピーチ城の地下には家畜化された人間がいっぱいいる。医者も弁護士も裁判官もここでは獣として生きている。野生にもなれず社会にも戻れず、生きていると言うより生かされていると言った方が正しい。それでも水道から味のしないヨーグルトが流れてくるのでみんなからは感謝されてる。歪んだドラえもん、歪んだサザエさん、歪んだクレヨンしんちゃん、歪んだ進撃の巨人。必死に念仏を唱えても、六ちゃんの鉄道趣味が治るわけじゃない。これは呪いだ。
時間止めるやつあるでしょ。俺はあまり好きじゃないんですよ。女優さんの反応が無いから。
だからといって、ギャーギャー大声を出せばいいってものでもなく、耐えきれずに出てしまう声が大好き。
それをさ、この前 見つけてしまったんだよ。
時間を止めるんだったか人形の役だったのか忘れたけど、とにかく動いたらいけないストーリーなの。
本編はね。
本編が終わると、おまけとしてNG集があったんだよ。これが最高。
お前だよお前。
どういうこと?と思ったお前だ。
今すぐ机の上を片付けて、中性洗剤つけて拭け。
お前が可愛い人形を持っていることは知ってる。それを見せたいのも分かる。私も見たい。
でもな。今日のご飯〜〜言うて人形を添えて撮った写真を今一度見返せ。消しカス、髪の毛、なんかの書類、空き缶、マウスパッドに値札のシール。
もっと言うとお前の部屋は。
でも一度に言っても無理だからこれだけやれ。
机を拭け。
朝晩だけでいい。
はっきり言う。汚いんだよ。
可愛いキャラクターの写真を撮りたいならせめてその一帯だけ片付けて綺麗に拭いてやれ。反応ない…って病んだフリしてるけど図太いの知ってるからな。なんで好きなキャラクター汚部屋に置いとけるの?ゴミ溜めにいるキャラクターが可哀想で反応できねえんだよ。わかれよ。
お前だよお前。わかるか?
まず食器をシンクに。空き缶はすすいでゴミ袋へ。机の上のそれ以外のものを全部一旦紙袋に入れよ。
机の上に何も無くなったら、お皿洗う洗剤をちょっと濡れタオルにつけて机の上拭こう。
一回ふくと、食べこぼしの跡とかわかるな。
何回かふいて、タオルの綺麗な面で仕上げに拭いて終わり。
何も無いよな。
今使うものなんて何も無いんだよ。な。そのまま片しとけ。
いいか、これは、他でもないお前に言ってる。
部屋を、とは言わない。ハードル高いよな。具体性低い指示理解できないもんな。
お前だよお前。今笑ってるお前の部屋のことだ。
俺の高校は普通に可愛い子多かった。ド田舎だが、地元では一番偏差値の高いいわゆる自称進学校。俺はそこにギリギリの成績で入り込んだわけだ。そこで思ったのが可愛い子多いなって話。俺は陰キャで高校で彼女で来たことはなかった。成績も下っ端でずっとぼっちだからクラスメートや担任からバカにされまくり、家庭関係も悪化し、普通に地獄の3年間だった。それでも何となく高校が楽しかった。それは可愛い子が多かったからだと思う。やっぱり美人って言うのはそこに居るだけで癒やしになるんだなって思う。無論、嫌なことが圧倒的に多く、もう一度やり直したいかと言われれば答えはノーだが、それでもjkたちのことは今でも覚えてるし、優しくしてくれたわけではないが、居るだけでつらさを和らげてくれてありがとうと思う。
こんなことして自分でも気持ち悪いとは思うが、高校の美人達を振り返っていきたい。
K田R
ダントツの美人。成績優秀で陸上部に所属し運動神経抜群という学園ドラマに出てきそうな少女。声も可愛かった。控え目な性格でほとんど男子と話すことのない正に高嶺の花。努力家で勉強に部活と頑張ってたから本当に凄い人だと思う。オーラも大人びててとても近寄りがたい。学園祭の時に和服着て、髪をカールにしたときは美人過ぎてビビった。
Y本K
上記のRの友人。身長170cm以上。スタイル抜群のモデル体型。前見たときに脚の細さに驚いた。Rと一緒に登校してたが、二人並ぶ姿はとても美しかった。学園祭の時にアリスのコスプレをしてたが、Rとハグしたときの光景はこの世の物とは思えないほど美しかった。明るい性格で陽キャ
T.Y
K程ではないが高身長。色白で目が大きくて鼻が高い西洋顔の美人。上品で清楚な雰囲気。親が金持ちらしく、夏休みにはオーストラリアにいったらしい。
H尾.N
色黒。やや吊り目、歯並びが少し悪かったがトータルで見れば美人。
K折.Y
色白、スタイル抜群。目が大きく、唇が厚く、鼻が高いハーフ顔。スクールカースト的には陽キャ。
T.Y
目が細いのが玉に瑕。他の人が細身なのに対し、普通の体型。性格は大人しい。
K陽.R
N川K
主席で高校に入ったエリート。自宅浪人一年で東大理系に進学した。高身長で恵体。
目が細い
N尾M
色白・小柄。明るい性格。
Y女H
名古屋大学に現役で受かったエリート。色黒細身。テニス部に所属する文武両道・才色兼備で性格も明るい。
I葉E
K井H
お人形達に授業してあげてるん?
*文学以外も入っている。個人判定があやふやなので全部入りにした。すまん😭
*「書いた記事が圏外だった😢」と呟いたそこのあなた!当ランキング、はてブ数上から順で決めただけなので、おすすめ記事があれば
新規投稿⇒タイトル「anond:20210114162908」で本文に自薦他薦紹介を。みんなで増田文学2020をブラッシュアップできればとー✏️
叩きたいだけの増田やアンケート等は除外するとか
建設的な意見。明らかに増田文学でない投稿は「増田文学でないランキング」を作ってそっちに載せるか🤔
ただ気力がない+加えて2019ランキング作成に気持ちが移っている
順位 | ブクマ数 | タイトル | 日付 | 備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
432 | 512 | anond:20171010083534 | 12/24 | 3年前の私へ | ||||
519 | 479 | 高速道路のトンネルで漏らしそうになった話 | 10/29 | |||||
不明 | 307 | 足立区が滅びた日 | 09/04 |
|592| |451 | |anond:20200606114353| |06/06| |どこからか腐った肉の臭いがする|
不明 | 395 | anond:20200808105038 | 08/11 | どーも、あのときのトビウオです。楽園に行く夢は叶いましたか? |
参考:個人的にランキング入りしてほしい増田(解説付き)
……昨日リサイクルショップで買って来た服の左ポケットに買い物リストと貰い物ポケットティッシュの残りとプラスチック人形が入ってるんだが
……きっと片付け上手の人の着ていた服に違い無いと思って買ったんだったが
……なんか奇妙だな
……まぁ女物の服だけど重ね着用に着させてもらいます
3DCGアニメに挑戦している時点で、いわゆるファーストペンギンと言っていい。
そこらの人間は100人中99人が3DCGでは棒人間さえ作れない。
棒人間を作れる側の人間でさえ大多数はバ美肉などと称した泥人形を作って喜ぶのが関の山だ。
3DCGでアニメを作れるという時点で、本来はとても大変なことなんだ。
それなのに、なぜ無産のネットユーザーがウエメセで笑いものにできるのか?
それはきっと日頃から海外産の質の高い3DCGコンテンツを目にしているからなんだろうな。
どうやら日本が「アニメ」という古臭い手法に囚われている間に世界と大分差をつけられてしまったようだ。
日本は3DCGという新しいツールにおいてもアニメを再現することばかりを考えていた。
そのアニメの常識というのは単に慣れ親しんだだけというだけのことでしかない。
だのにアニメしか受け付けない老いた世代が「これはアニメじゃない」と反発する。
新しいことに挑戦しようとする人達の足を引っ張る。
恥の多い体育の時間を過ごしてきました。
そんな言葉で締め括れるぐらい、私の生涯は運動と恥がセットである。身長に恵まれながらも運動の才能に恵まれなかった私は、動かし方の分からない手足を持て余し、球を投げれば飛ばず、プールでは泳げず、大縄を踏み、悪目立ちし、ドッヂボールの的になりながら生きてきた。克服しようとして体操教室に通っても一番下のメニューすらこなせず、スイミングに通えば幼稚園児と同じクラスになった。
読者に少しでも運動のできない人がいれば共感が得られるかもしれないが、運動音痴は恥によるスパイラルに陥りがちだ。周りと同じように動けていないことが恥ずかしく、緊張でさらに力み、輪をかけてぎこちない動きになり、またそれを恥じる。そうしてどんどん周りについていけなくなり、しまいには運動そのものから自らを遠ざけてしまうのである。
私も完全にそのタイプで、高校の授業を最後にもう10年近く運動らしいことをしていなかった。通学通勤で歩くぐらいならしていたが、ステイホームに入ってそれもなくなった。先日、肩こりがどうしても治らず整体に行ったら「あまりにも筋肉がなさすぎて何ひとつ支えられていない」と言われた。そうでしょうねぇ。
そろそろ運動しなきゃな……とは不調の度に思っていたが、走るのもヘタクソすぎて表に出られないレベルなので何も始めようがなく、私はこの貧弱な体と一生を共にする覚悟を半ば決め始めていた。
別に石田彰のファンではない。ただ、私は物心がつく頃からさまざまなアニメで彼の声を聞いていた。
だから、1に続き冷やかしで買って寝かせていたフィットボクシング2を起動し、初めて彼の声を聞いたとき、幼少のみぎりに出会った色んなキャラクターが一度に脳裏へ蘇ってきた。すごい。石田彰の同窓会だ。石田彰の詰まったタイムカプセルだ。
好きとかときめきとかそういうのを超えて、ただただ懐かしかった。小学校の担任の先生の声を20年越しに聞いたような感覚に近い。それが嬉しくて、思わず鬼モードを選んでしまった。
鬼モードは鬼だった。もやしのくせに無理をした。それでも久しぶりに会えた石田彰を失望させるのが嫌で、最後までリタイアせず続けた。
翌朝起きると、体がレゴブロックの人形みたいになっていた。肩関節と股関節しか動かない。ストップモーションアニメのようなカクカクした動きでデスクに行き、リモートで1日の仕事を終えた。そうして、「昨日あれだけ運動したんだから今日はやらなくていいだろ」と思った。
でも、やっていた。その日のうちに。石田彰が恋しくなったのだ。鬼モードはやめて、易しいモードにした。昨日は厳しかった石田彰が今日は優しい。好きになるからやめてほしい。
私のボクシングは醜い。ヒョロヒョロの手足をクタクタに動かして何とかパンチの形になっているかどうかだ。でも、石田彰は気にしない。気にしないでいてくれる。それが本当にありがたい。
たとえ運動音痴でも、視線がなければ少しは落ち着いてものを考えられるのだ。そんなことに気がつく。
ジャブの腕が下がっていると言われる。次は上げてみよう、と思う。3パンチ後にようやく改善する。すると今度は、息を吐きながらパンチを打てと言われる。うまくできない。けれど、できなくても恥ずかしがる相手がいないから、ヒューヒュー言いながら不格好にパンチと呼吸のタイミングを合わせていく。
石田彰はうまくパンチが打てた時に「それ!」と言ってくれる。普段は敬語なのに、ここだけタメ語を使ってくれるのだ。私は生涯で、体育の教師やインストラクターのような生き物に好かれたことがない。そんな私なのに、こうして距離を詰めて、褒めてくれる。脳から知らない汁がメチャクチャ出る。運動して褒められるの気持ちいい。みんなこんな楽しいことやってたの?
人の目を気にせずできる運動が、こんなに救いのあるものだとは知らなかった。何だかやみつきになってしまって、もうここ何日も、毎日フィットボクシングをつけては石田彰の導きで虚空を殴っている。