2020-07-16

雑誌に連載を持つ著者だけど、もう限界かもしれない

ずっと「どうにかしなくては」と思っていた現実だけど、サカナクションのサブスク収入に関する記事を読んで、自分も思いきって書いてみようと思う。

自分執筆業をやっている人間で、キャリアとしてはもうすぐ10年を超える。雑誌に連載を持ち、本を出版して生活している。あまり詳しく書くと特定されてしまいそうなので(それだけ狭い業界なのだ)、かなりぼやかして書くことを許してほしい。

この仕事を始めてからずっと綱渡り状態なのだが、ずっとどうやってみんな綱から落ちていないのか不思議に思っていた。

本は音楽業界のように不明瞭なことが少なくて、本を刷ったらその定価の10%が必ず入ってくる。1万部刷ってだいたい100万円が著者に入ってくる(実売じゃないところがCDとの違いかな……? 実売のところもあるけれど)。

けれども、知られているように今では本が売れなくなり、1万部刷ったらヒット、3万部刷ったら大ヒットといった状況である。たいていの本はそこまで行かず、数千部止まりである本屋に行けば帯に「話題作」と書かれてはいるが、部数は書いていない本がいっぱいある。実はそれらの本もほとんど1万部もいっていない。「3刷突破!」とかの帯も苦肉の策で、3刷はしているが1万部はいっていないのだ(いってたらその数字を出さないはずがない)。

私は本を出すと5000部以上1万部未満の部数を刷ってもらえる。あいだをとって7500部にしようか。そうすると、自分の手元に75万円入ってくる。

雑誌連載されたものだと、掲載時に原稿料が入ってくる。それがだいたい合計50万円か。1冊分の労働をしてだいたい125万が入ってくる。

このほかに雑誌Web寄稿していて、この原稿料が1本数万円。これが積もり積もると、1年にだいたい100万ぐらいになる。

かに付随する仕事(登壇やメディアミックスなど)をしていて、やっと年商が300万~500万になる。しかし、今年は300万を切るだろう。

はっきり言って、出版業界のなかでは、著者として自分はわりと大事にされているほうだ。企画が通らないことはないし、接待のようなことをされるし、特別扱いしてもらえていることはひしひしと感じる(けれども、私よりも編集者の方が年収は高い)。しかし、そんな自分でも「これはキツいな」と思っている。

このままじゃ子どもを作るなんてできないよな、と痛感しているし、旅行海外移住なんて夢のまた夢だ。

しかし、雑誌で連載を持てている私はまだマシなほうで、どこにも掲載せずに書き下ろしでやらなきゃいけない作家がいっぱいいる。むしろ、そちらのほうが大多数だ。

彼らは原稿料をもらえないので、収入印税のみになる。そうなると、1冊5000部刷る作家だとしたら、1冊分書いて50万円。そうなると、普通に生活するのには1年に8冊作らなくてはいけない。しかし、本を1冊作るにはどんなに早くても最低3ヶ月はかかる。こうなると1年に4冊しか出せないことになる。もはやこの時点で計算があっていない。そのうえ、最近文庫書き下ろしライト文芸と呼ばれる)のものが多く、文庫だと1冊で入る印税がざっくり半額になる。そうなると、年に16冊書かなきゃいけなくなるが、そんな作家はいない。

周りの作家仲間では、専業だったけれど兼業に戻ったという人もけっこういるし、最近デビューする後輩はみんな兼業をつづけようと考えている人ばかりだ。

このままじゃ新人が育たないと思うし、夢がないと思われては目指す人がいなくなってしまう(夢がないことを書いておいて申し訳ないが)。自分も隣接する業界転職しようかと何度となく思っている。

昨今話題になっているオンラインサロンに手を出せば収益が上がるかもしれないが、羞恥心邪魔をしてやはりどうしてもできない。それに会員との日々のコミュニケーションがメイン業務だと考えると、それは作家業とは別の業態だろうと思う。YouTubeを始めてみている作家もけっこういるが、収益になるほどの人は皆無だ。電子書籍半年に一回、数万円入ってくるぐらいでほとんど収益にならない。これは音楽業界のサブスクと似たようなものだと思う。

サカナクションの人はいったい年収いくらなのだろうか? CD印税が3%と知って、驚愕してしまった。出版よりもはるかに低い。音楽業界ライブ収入や、事務所から固定給もあると聞くから執筆業よりはマシなのだろうか。あれだけ名前が知られていて年収300万台だとしたら恐ろしいことだ。

これを読んで「自分もっとうまくやっているよ」という人がいたら、その方法をこっそりと教えてほしい。弱気になっているけれど、なんとかしてこの仕事を続けたいとは思っているのだよ。

  • マジレスするとサーバー管理者はアカウントを特定できるから、同じアカウントでブログとか書いてたら、晒者にされるから気をつけてくださいね

  • おっ匿名作家じゃ〰︎ん?どこずみ〰︎〰︎?今晩会える???

    • 突然のイキリトラバ草 なんか痛いところ突かれたのかな

      • てかLINEやってる〰︎〰︎?おじさんはやってないよ!じゃあねー三┏(^ー^)┛

  • 雑誌の連載陣をリストアップしたら特定できるな。

  • 「収入を上げたい」「同業者から情報募集中」だからやしろあずきの登場が待たれるな

  • ゲーム業界とかは?

    • インディーズじゃなければ ゲーム業界は普通にサラリーマンの世界だよ 娯楽性の高いだけで要はシステム開発だからね

      • お抱えの物書き絵描きも多いけどね。彼らはエンジニアと比べると高給なのは間違いないし、企業側も欲してる。 2年くらい普通に働いた後に自前のアトリエを建てて独立する人も結構い...

  • 結局なんもしない編集が一番の害悪だね。収入分の仕事しろ

  • お気持ち長文

  • ジェーン・スー姐サンみたくキャラ立ちするか、 はあちゅう みたく金持ちのオラオラ系に穴目当て対価でくっつくか

  • 作家なのに安定志向なのがおかしい。 人生で1回100万部出せば帳尻合うっしょ。

    • 増田知ってるか ミリオンセラーを出しても20%源泉所得税で引かれるぞ 復興特別所得税を加えた源泉徴収税率20.21%

  • そりゃそうだよ。別に作家、出版に限らず、家電、造船、石炭、自動車、昭和ベースで思うように行かなくなった業種はいくらでもある。 不思議なことに不況不況と言われてもずっと出...

  • お前が売れないポイント ・こういうときに名前を出せないビビり ・他人の収入を気にしているデバガメさ ・「こっそり教えてほしい」という卑怯さ

    • まあ、うーん。noteとかで実名で公開したらバズったり著書が在庫切れしたりするのかな。でも、あの作者こんだけ稼いでるみたいな、この文章は年収300百万の文体かとか言われるのは嫌...

  • ワイは編集やってたけどクビになったやで

  • 小説の話? 小説なんていうくだらないもの作ってお金がもらえるだけでありがたいと思わなきゃ。

  • 電子書籍の著者配分が知りたい。最近電子書籍しか買ってないので。

    • 電子書籍はパーセンテージはちょい大きいけど実売計算なんで紙ほどまとまった金額は入ってこない

  • amazonで電子書籍を自分で売れば?KDPってヤツ。多少面倒だが、目玉が飛び出るほど難しい話でもないぞ。数万円程度でやり方教えてくれる人は、クラウドソーシングで探せば、簡単に見...

  • そもそもが音楽も文筆業も一部の勝者が利益の大半をかっさらう商売なのは前提も大前提で 業界に何とかしがみついてるような飛沫が苦しいとかいった所で別に夢がなくなるわけじゃな...

    • × 飛沫 ○ 泡沫

    • 東野圭吾が貧乏だったら終わりだな。

      • あの人作家デビューしたての頃に、会社員やってる方が稼げるんだから仕事辞めるなって編集者に諭されたって何かに書いてたね。

        • 東野先生も初期作品はそんな面白くなかった記憶あるからしょうがない。

    • んだな しかも分筆業は正社員やりながらでも出来るしな 芸能系だと兼業はバイトくらいしか無理でずっとフリーターって人多いけど 定職確保しながら出来るならもっとハードルは低...

      • お笑いの人で本業は清掃業で、ライフワーク・副業としてお笑いやってる芸人さんとかもいる。 あとヒロシとか。

  • 特定した。

  • なにかデタラメな法規制が入って縮退しているわけでもないし、自然淘汰のひとつとして受け入れたらいいのでは? 現在の形を続けたい理由はなんだろう。 新人作家が育たない 一般に...

  • プロの作家さんだというのでその文章力や構成力に注目して読んでみたんだけど、あれっていう感じだった。 増田だからオフモードで力抜いてるのかな~と好意的に解釈しておこう。

    • そもそもタイトルの時点で変だよね。著者て。 自分が物書きであることを指して著者なんて表現は普通しないわ。

      • なんで?

        • 著者という言葉は「ある作品を著した者」という意味で「〇〇の著者」と使われるのがほとんどで 「著する職業の人」という意味でつかわれることはほぼないからでは

        • 本気でこのニュアンスがわからんのなら日本語ネイティブを名乗れんぞ

    • なんとなく漫画家だと思ってたわ

    • ブクマのトップコメが さすがプロ。流し読みでもストンと内容が頭に入ってくる ★279★ だってさ はぁ

  • サカナクションが全然儲かってなさそうな反面、t-aceが年収2億〜3億って話を聞くと、つくづくどこに軸足を置いて活動するのかって大事なんやなと思った

    • サカナクションもそれくらいいってるやろ。 貧乏ムーブでファンが離れないようにしているだけだよ。

      • 個人事務所と所属は結構違うと思うぜ。 まぁ知らんけど。

  • トラバのワナビ臭がキツい

    • 執筆業やりたがる人なんてそうそうおらんやろ

      • 一度は誰しも憧れる職業なんじゃないかな そんな職業死ぬほどあるけど

  • 元々ライトノベルやライト文芸作家は兼業がメインで、専業は2ヶ月に1作出せるヤツしかなれない業態だよ 名前を見なくなった人はソシャゲのテキストライターに転向してたりするみた...

    • 火浦功とか高畑京一郎みたいな超遅筆な人はどうやって食ってるのか不思議でならない 白川道みたいに出版社から印税前借りしてるのかなあ…

      • 火浦功は奥さんが持っているマンションの不動産収入じゃなかったっけ?

      • 昔メジャー雑誌で連載してたり、そこそこのヒットした漫画家。 現在完全に消えた漫画家は別の職業やってるんだろうけど、売れてなさそうな漫画をいまだに描いてる人はバイトでもや...

    • 言うほど速筆でない中堅作家でも専業は意外にいる あと転向っていうか「ラノベとゲームシナリオの兼業」なんだよな

  • 編集の給料が羨ましい 定期収入安定収入が羨ましい ならなんで正社員にならないのっと

  • これ読んでたら、いろいろバカバカしくなってきた。   自分はまだプロではなく、分野は漫画。 しばらく前に編集者から声をかけられて、ここ1年ぐらいずっと、月8ページのweb連載のた...

  • こんな時代だから出版社通さずに稼げるようにならないとダメかもわからんね

  • ブログとかツイッターに日常とか制作過程の話とかを書いて集客をしたうえで、電子書籍をamazonで自分で出版して、ファンに直接売っていく。ってのは、どうかな。電子書籍について書...

  • note・FANBOX・fantia・ENTY・Patreon クリエイター支援サービスはどれも馬鹿みたいに高くて利用する気になれない。

  • 出版社の者ですが 本たくさん刷ってほしいならSNSでフォロワーを数十万人単位で獲得してから来てね ようは「こいつの本なら買う」って思われてるかどうかなわけだから 刷り部数がな...

  • コンテンツメディアは、書籍、新聞、雑誌、映画、ラジオ、テレビ、ビデオ、DVD、インターネットと実に多様化してきてるのだから一つのスタイルに配分される売り上げは相対的に低下...

    • そもそも本を読む人間が少ないんだから、電子書籍を充実させても変わんないっしょ。

      • 電子書籍でも紙の本でももう本を読む情熱が消えうせてしまった ピークは20代ぐらいではなかろうか

  • これみるとイケハヤって才能あるんやなあって思ってまうわ

    • 増田にあらわれるライティング技術ありそな方々とブクマカは率直に言って頭悪そうだもの 言葉に対して感受性が高いって諸刃の刃なのかもね あらゆる言葉に過敏に反応するから語彙も...

      • 段々と被害妄想の塊になってて努力の方向性を間違えてると思うんですよ

  • サカナクション リーダーは年収億超えやろ なくても4桁は超えてる

  • https://youtu.be/oNtTgsLeQjw?t=2622 この1999年の筒井康隆のインタビューでも 小説の出版不況で食えない若手が多くて 誰もが知ってるような老大家でも生活保護受けてるって話してるな

  • 1冊分書いて50万円。そうなると、普通に生活するのには1年に8冊作らなくてはいけない。 年収200万の俺は普通の生活ができてないらしい。

  • なんか比較するのも間違っていると思うんだが、YouTuberの収入が高すぎる気がするんだよね。 広告と相性が良い動画というメディアを使って情報を発信していくのが理にかなっているの...

    • グーグルが競合蹴散らすために これまではダンピングしてきただけかもな

      • あれはほぼ赤字だと思うよ。ただ 塵も積もれば的なところはあるから。1円未満の広告でもかき集めると利益に成るから。というだけで 安い広告はトントン。経費を載せたら赤字化...

  • どうでもいいマジレスすると 明治期とか昭和前半とかの作家の多くは 宮沢賢治や太宰治とか実家が太くなければ食えてない むしろ内田百閒みたいに借金だらけの場合が多い 出版業界は...

    • 全く無責任に言うけど、かっこいいね

    • 自分も近い年代です。 大学卒業時に、大学の先輩からうちで修業してみなよ的な声をかけて頂く機会がありました。元々ライターを志望していたのですが別の職種にも魅力を感じ、どち...

      • 現在におけるライターはチャッカマンに近い振る舞いを求められる しらんけど

  • エロ同人小説を自分でFANZAやDLsiteに投稿してみてはいかがだろうか 僕は元小説家でもなんでもないんだけど、なりたいと思っていた時期もある このご時世で仕事がなくなり、にっちもさ...

  • ごめん D線あわせのはずだったんだけど、ちょいA線あわせたりしてるから 準備に時間がかかってる。ちょっと燃やしたりしたからすまん。

  • 兼業で誌面連載してる。名前もほぼ知られてないペーペーだけど、誌面連載はまだ強くて収入はだいたい元増田と同じ感じ。でもコロナの影響で打ち切り決定した。ウェブ連載でなら続...

  • バンド系はグッズ売れるしその利益率が高いので、サカナみたいな固定ファンが多いところはまあ安定してる

  • 自分はかつて作家になることを志して夢破れた(そこそこ夢が叶いそうなところまでは行った)自分が、一昨日あたりに出版業界の増田たちが書いた文章を読んで思ったことを書く。 以...

    • 人生賭けるほど書きたいものがない大衆の1人だったってことだ やめて正解である

      • その通りやな。まあ、人生賭けて書くべきものなんて今の世にはひとつもないし、そんなものがあると思っとるやつは勘違いに決まってるが。

        • と、書かない理由探しだけは上手くなってしまうのが空っぽな凡人で 書いてしまうのが本物なのだ キミはとにかくやめて正解なので執着は捨てよ

          • せやな。ところで、キミが思う「本物」って現役の作家だと誰?読みたいから教えてクレメンス。

            • キミは自分が空っぽなのだからそれで終わりなのだ 何を挙げてもキミに響くものはこの世にないのだから無駄である

              • 中身空っぽの人間でも、ちょっとは響くもんがあるってのが「本物」なんじゃないすかねw

                • 0に1億掛けたって0だよ

                • そりゃあ幾らかはあるだろうが キミのような状態の者は無意識に小さな響きすら自分で掻き消すのだ 己を騙してまで

            • 美獣Rっていう80年台の小説オススメ!

              • 漫画じゃねえかwまあ、今時は漫画の方が遥かに面白いよねえ

    • そもそもにして額縁に入れて飾りたいほどの美文も書けないのに文章で食っていこうというのが良い根性してるよ。ライター・作家志望者

      • 別に一般読者は美文とか求めてないと思うよ…。

        • 国語ができればみんな文章書ける日本社会で、美文をぶち上げるくらいの特出した技芸もないのに、ヘロヘロとミミズののたうちまわりを印刷して飯食おうなんて。現場作業員のおっち...

          • 売文屋がメシを食う絶対的法則!1太い客先2業者と癒着する勇気3うまい立ち回りーこの3つね!面白いとか感動させられる、時代に爪痕を残すとかではない。

          • 売れる小説の文章は読みやすさが一番でしょ。 気取った美文の小説なんぞいるか? いやあってもいいけど主流じゃないよね?

            • 秀でた技芸の一つの例として美文を取り上げただけであるので、アスペさんはそこに拘らないでいただきたい🖕🖕(👁👄👁)🖕🖕

    • プロとか気張らんでも ここでショートショート載せてる人もいるし 気楽に書いてもいいんじゃないの?

    • >自分はかつて作家になることを志して夢破れた(そこそこ夢が叶いそうなところまでは行った)自分が、 ここだけ直してほしい…。 冒頭一行目からこんなミスするって何なの 内容は...

      • そらもうマウントが行間から漏れてますからまつ毛ですし

  • 兼業同人作家です。勿論オリジナル畑(一次創作)で活動してる。活動二年目。小説を書いてる。 一冊あたりの収益は20万から60万くらい、一年で2、3冊本を出して、一年の収益はざっと...

  • 執筆業に限らず、日本全体がどんどん貧しくなって、文化的なものにお金を出す余裕がなくなってしまったね。

  • ビジネス物書きも卑屈でメンヘラ多いと思っている おそらく言葉に対して感受性が高いって良いとこ取りだけ出来ないんだよ。たぶん ↓ こんな感じな https://anond.hatelabo.jp/20200716012131

  • でもワイはワイであって増田じゃないから   ところで、常々思っていることがあるんだけど 増田にあらわれるライティング技術ありそな方々って自他との境界が曖昧よね 言葉に対して...

    • 自他との境界がゆえに苦しんでるが、顕名で書くとめんどくさいことになるからここに吐き出すのかもしれない。

    • 誤用一つに固執したんじゃなくて、返答に都度ツッコミどころというか間違いと思う箇所があったからツッコんだだけ どっちでも良いんだけどわざわざ返事をくれたので間違いは正そう...

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