2020-09-04

どん底の鬱を筋肉ねじ伏せた話。(追記

会社勤めをしていた時、ストレスから睡眠障害引き起こした。

不眠から職場での居眠りが目立つようになり、注意されては凹む、を繰り返しているうちに驚くほどさっくりと鬱になった。

睡眠は恐ろしい程に大事だった。

からとにかく出られず、家から徒歩三分の場所にある心療内科に行けるまでに一ヶ月もかかった。意を決して家から出ても、病院までの三分の道のりは号泣するくらいに怖かった。

病院に何とかかかったものの、これといった薬は出されなかった。カウンセリングでもなく、こちから一方的な話をするだけの診療だった。

結局、睡眠導入剤だけを渡された。

薬で何とか眠れるようにした。悪夢と付き合いながら眠れるように努力し、体と心はガタガタのまま、束の間の休職の後になんとか復帰した。

同僚たちは優しかった。ずっとこの会社で働きたいとすら思うほどに暖かかったが、上層部休職した私を暖かく迎えてはくれなかった。

社長から休職前の限界ギリギリだった頃の行いを掘り起こし、イヤミをネチネチ言われ、人事考課評価を下げられた。昇給は二度見送られた。

やってられるかよ、と会社を辞めたのが昨年夏。

会社を辞めた日に運悪く伝染病にかかり、重症化を引き起こした。

後遺症の痛みで日常生活に支障が出た。

そこから数ヶ月、後遺症が引くまでは特に何もできずに過ごした。

体調も回復してきた。貯金も無くなってきた。そろそろ就活を再開するか…、と思った年明け。

私のメンタルはなぜかズタボロになった。

日中ベッドに転がり、トイレ以外にどこにも行けないという程に悪化していた。

頭の中は冷えていて何もなく、空っぽなのにうるさく感じた。

耳鳴りめまいは止まず、寝返りを打つのにも酷く体力を持っていかれた。

頭皮頭蓋骨の間が痒くなるような、脳みそをぐにゃぐにゃ触られているような気持ちの悪い感覚が常に付きまとっていた。

家事もできず、風呂や着替えすらままならなかった。会社を辞めた頃に実家へと帰っていたため、家族から言葉視線が恐ろしくてたまらなかった。家族は私を咎めるようなことは何一つしなかったというのに。

そのうちに「働いてもいないのにご飯を食べていいわけが無い」と思いこみ、ご飯ほとんど受け付けなくなった。


そんなある日、首を吊った。紐を部屋のドアノブにかけて、座った状態で吊ろうとした。

普通に失敗した。

何も考えていなかった。発作的に死のうとしたため、ドアノブに紐を上手く括ることが出来ないまま体重をかけた。

首に体重がかかったのは一瞬だった。

ドアノブが動き紐は外れ、私は無様に床に落ちた。

まりに情けなさすぎて死にたさが増した。

こんな簡単なことすら失敗するのかと、誰も見ていないのに恥ずかしくなった。

紐を巻き直す力もなく、布団に潜り込んで泣いてるうちに眠っていた。

起きてから、様々なバイト面接に申し込んだ。

いざ死ねないとなると、今度は金がないことが恐ろしかった。

貯金は既に数百円だった。

何とか手もみマッサージバイトに滑り込んだ。歩合制だったので日給で数千円をたまに稼ぐことができた。それだけでどうにか生きる気力が戻ってくるようだった。

でも、世界は私に厳しかった。

今度はコロナ社会に猛威を奮い始めた。

新人に客がつくわけもない。リピーターだってコロナ自粛して来なくなった。店に行く交通費けが出ていくようになった。

私はバイトを辞めた。完全歩合制はクソと言いながら、今度はちゃん求職者企業を繋ぐ斡旋会社に世話になり、スーツを着て就活に挑んだ。

全て落ちた。

というより、企業募集ほとんどを取り下げていた。

面接にこぎつけても落とされた。

今は仕方ないと皆が口を揃えたが、仕方がないわけがなかった。

そのうちに、斡旋会社から連絡も来なくなった。

段々と時間をかけて「お前はいらない」「必要ない」と社会全体から否定されている気分になって、夜になると毎日泣いていた。

給付金がなければもう一度死を選んでいたと思う。

再び一日布団に埋もれる生活が戻ってきた。

気がつけば朝、気がつけば夜を繰り返した。

人の視線が恐ろしくてたまらず、家の敷地から出られなくなった。

外に出るとどいつもこいつも私を指さして嘲笑っているように感じた。人と目が合わせられない。落ち着かない。消えたい。車道飛び込みたくなる。希死念慮払拭できず、動けなくなった。

スーパーに行けば過呼吸を起こし、電車に乗ることを考えるだけで胃が痛んだ。

そんな生活が続いた長雨のある日、缶が開けられなくなったことに気がついた。プルタブを起こすことが出来ない。ペットボトルの蓋も同じだった。

体にとにかく力が入らない。入れているのに、ものを持てない。フライパンすら片手で持てなくなっていた。

階段を挙がるだけで息が切れた。

開けたばかりの牛乳パックを片手で長く持っていられず、あまりの非力さに自分で引いた。

ゾッとして、腹筋をしてみようと考えた。

1度も出来なかった。体が重くて持ち上がらない。

その時の私のBMIの数値は20。私は数値だけを見れば決して肥満ではなかった。痩せてもいなかった。しかし、体脂肪が高く、体のほとんどを脂肪が占めており、とにかく筋肉がなくなっていた。

最低限日常を生きてくための筋肉すらないことは恐ろしくて、何よりも情けなかった。

鏡に映った自分は、生きる気力を失っている豚だった。

豚ですら体脂肪率は15%前後だ。そんなものと比べたら私は脂身のものだ。豚に失礼だった。

筋肉をつけるための筋肉すらないのなら、今の体すらも重すぎると考えて、まずは体脂肪を減らすダイエットをしようと考えた。

結果が出なかったら今度こそ死のうと考えていたので、勉強は割と真面目にやったと思う。

動画サイト巡回し、ダイエットブログや本を読み、栄養学に手を出した。痩せるためのノウハウを頭に叩き込んだ。

本当に特別なことは何も無いダイエット方法だ。よく動き、必要もの摂取し、余計なものは食べない。それだけだ。

まずは白米と別れを告げた。

皮を剥いだ鶏肉ブロッコリー玄米友達になった。

あとはなんてことは無い。ただ動いた。

最初有酸素運動を始めた。最初はとにかく家から出られなかったので、雑誌を重ねて養生テープでぐるぐる巻きにした台を作り、ひたすらに昇っては降りた。

必ず毎日1時間踏み台昇降自分に課した。

踏み台昇降YouTubeTwitterを見ながら、たまにゲームをしながらだらだらと、しかし確実に成果を積むようにした。

とにかく体を動かす癖をつけることを重視した。

動いている実感が欲しくて、筋トレ動画にも手を出した。高負荷はかけられなかったので、エクササイズレベルの軽いものを、毎日動画1本分はやると決めた。最初筋肉痛で眠れなくなった。

効率も、筋肉に効いているかすらも無視し、とにかく習慣になることだけを考えた。

YouTuberの丁寧な編集動画のおかげで、やる気は折れず、どうにか毎日続いた。

驚くことに、その効果はたった半月で出た。

一ヶ月になる頃には確信に変わった。

体重体脂肪は少し落ちただけだ。ダイエット成功したとは言わない。

メンタルが劇的に回復した。

まず、朝が怖くなくなった。食べることへの罪悪感もなくなった。ちゃんと腹が減ることに感謝した。

そのうちに筋トレの質も気にし始めた。ジム通いはできなくても、水を入れたペットボトルは用意できたし、チューブは意外にも安価だった。

車庫に放置していたローラー台を駆使して自転車に乗るようになり、しっかりと栄養バランスを考えたご飯を食べた。

筋肉をつけるためにプロテインを飲み、体内の水分の循環のために水を多く取るようになった。

ふと気がつけば自分から進んで家族の使いとして買い物に出るようになり、プロテインダンベル欲しさにいつの間にか就活も再開していた。

汗をかくことに気持ちよさを感じ、体の軽さと心の軽さに感動する自分がいた。

「出来ることな無能、早く死にたいから「こんなゴミでも出来ることあったんだ」へ変化し、そのうちに「少しでも頑張れてる。えらい」になっていった。

体重体脂肪率は努力肯定してくれる味方になった。

ダイエットを初めてから1ヶ月で体重3キロ体脂肪率を約3%落とした。

自転車を漕いだ距離はもう少しで北方領土から東京までぐらいの距離に届きそうだ。

運動後にかいた汗を流すシャワーが何よりも気持ちが良く、夜には健全な眠気が訪れるようになった。

ペットボトルも開けられる。外にも出られる。

人はもうそんなに怖くない。

ここから筋肉を育てていく。ダイエットとしては始まったばかりで、正直ここからが本番だ。

私はまだ豚だ。だが、首を吊ろうとして失敗した頃とは180度違った自分が鏡に映っている。

そして今日、来月から働く会社が決まった。

ありがとう筋肉。君を信じてよかった。

私は君を長年にわたって裏切ってきたのに、君だけは私を裏切らなかった。

運動継続していく。多分これから自分必要な事だと思う。

それから普通に裏切る関節や内臓はいたわっていく。あいつらは消耗品だ。

アラサーはもう決して若くねーのだ。

でも遅くはなかった。絶対に。

かに私のやり方を真似しろとは言わない。この文章も忘れないために書き散らしたものだ。

医者いらずとは言わないし、万人の鬱が筋肉で全てが良くなるとは思っていない。

ただ、私にとって、メンタル回復のために、筋肉がとても頑張ってくれたという話だ。

筋肉という名の相棒よ、メンタルは君に預けた。これからも一緒にクソ鬱をぶっ飛ばしていこうな。




追記

沢山の反応ありがとう

かなりフェイク入れてたし文下手だからちょっと矛盾もある。読みにくくて申し訳ない。こんなに反応があると思わなかった。

コメント読んで色んな意見があるなと思った。

おめでとうって言葉はすごく嬉しかった。自分で結果出して自分で褒めてたけど人からの反応は全く違うね。

本当にありがとう。死ななくてよかったよ。



【補足とかコメントへの反応】

躁鬱じゃね?病院すすめる

心配ありがとう。当初はあまり回復の速さに自分でもそう思った。

から数年とかの長い目で見てる。運動継続。無理はしない。

なんかあった時の頓服として、私にあう病院が見つかればいいんだけどなあ。難しそうだ。


「言うほど捩じ伏せてない」

→そりすぎてソリになったわね……

バルク全く足りないよ。題名負けしてるからこれからつけてしっかり捩じ伏せていくよ。許してくれ。

有酸素運動1時間はキツくない?

→それはあなた運動中のフォームがしっかりとしていて、負荷もきっちりかかってるからだと思う。

踏み台やってた時は携帯いじりながらダラダラ惰性みたいに昇り降りしてた。汗だくにはなったけど負荷は軽かった。

そもそも1時間有酸素運動筋肉の分解が進むから余程の脂身を背負ってる人以外にはオススメはしない。

ダイエットトレーニング医者とおなじ。自分の今の体型やなりたい体型に合わせて自分で調べて勉強して試行錯誤をしてほしい。

○○は危ないとか色んな意見について

→先にも書いたけどこれが私にあってただけという話。自分でいいと思った方法を信じるのが一番。餅は餅屋。だがセカンドオピニオン大事最後に決めるのは自分

あなたはその話を信じる。私は自分の導き出した話を信じる。そんでよい。

ただ、つらい人たちをトンデモ療法で騙して金むしり取るアホは許さん。


身も蓋もないし題名矛盾するけど、筋肉のものが鬱を治したわけじゃない。

しんどさの根源、壊れた自尊心の修復のために、トレーニングをして成功体験を詰んだというのが真理。

あとは家族。ただ単純にものすごく恵まれてた。ギリギリ金を借りるにはいたらなかったがかなり甘えて頼った。恩はこれから返すよ。

これにて終わり。

読んでくれてほんとにありがとう

  • なんか元気出た ありがとう これからも筋肉と仲良くな

  • 筋トレは良いと思うけど、ダイエット(食事制限)はあらたなストレス要因になり得るので慎重に。 炭水化物を制限して気力が低減してる人けっこう多い。 この人みたいに情報をちゃん...

  • 達成感味わってるところ悪いけど多分躁鬱だと思う

    • 双極性障害じゃ、と書こうとしたら既に書かれてたわ 早めに病院行っといた方がよい そんな短期間でそこまで筋力弱らない 鬱期過ぎれば筋力戻った感が勝手に出る 自分は双極診断まで...

      • 普通の健康な人間には気分の波がある。 それをムリヤリ病気ということにしたのが双極性障害(2型)。 抗鬱剤の副作用で躁になってしまう人も、双極性障害という診断がつくけど、病気と...

  • ながい。5%くらいまで圧縮しろ。

  • 踏み台昇降、いきなりやると15分でもけっこうきついし筋肉痛になったけどな 習慣化した今でも1時間は無理 筋トレやるとすぐ関節が痛くなるし 金使うのに罪悪感あるから、わざわざプ...

  • 以上、作り話おじさんがお送りしました

  • 筋トレしてる間の金はどっから沸いて出てきたのか?

    • 彼氏に決まってるでしょ

      • 存在感薄め系彼氏だなぁ でも彼氏が金の補填してくれるなら金の話書く必要ないから話の完成度は落ちる

  • 筋肉裏切らなすぎワロタ

  • こういうエンタメ性の強い上手い文章だと内容の信ぴょう性に関わらずブクマいっぱいつくのがこわい

    • IQ2 の連中(増田をブクマする方々。なお長文は素で読めない)に何を期待しているんだ?

      • IQ2とか偏差値3とかゼロカロリーとか、いつから流行りだしただろうか。数字を扱えない増田。

        • おもしろくないぞ IQ2でも驚かないくらいアホってネタで ネタじゃないマジでIQ2の最重度知的障害者だったら そもそもIQテストをまともに受けれないし判定自体無理だぞ   なお、IQ2(でも...

  • ウツ状態で無闇に筋トレはオススメできない。 睡眠がしっかりと取れて、食べたら太れるようになってからが、良いと思う。。 太れない状態or体質で、筋トレしても筋肉や関節・筋・腱...

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