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はてなキーワード: 脈絡とは

2021-03-20

「某ラーメン店」のツイートスパムか否か

最近、某ラーメン店アカウント拡散されているツイートに、脈絡もなく自店舗宣伝リプライでつけるということをしている。

脈絡もなく、というと少し違うのかもしれない。

というのも、リプライのあたまに 軽く元ツイートにふれているからだ。

 

(例)

イライラする」

→「イライラしたら、ラーメン食べよう!」

 

映画みよう」

→「映画のあとは、ラーメン食べよう!」

 

リプライを送るツイートは色々あるが、一番多いのがプロモーションツイートへのリプライだ。

プロモーションツイートとは、広告主となる企業個人インプレッションに応じた対価を支払うことで、Twitter内に広告掲載することができるツイート機能だ。

プロモーションツイートに対して一般ユーザーから送られる好意的リプライは、広告プラスの影響を与えるため、禁止されていないことがほとんどである。ところが、「某ラーメン店」は明らかに宣伝目的リプライを送っている。

広告からしたら、プロモーション費用をかけずに 自分が集めた閲覧数を利用されて、良い気はしないだろう。

 

 

調べてみると、ラーメン普通にうまいらしい。

本当は店舗名出そうかと思ったけど、売上が落ちたとか怒られて訴訟とか起こされても困るからやめた。

 

とりあえず、不愉快なので「内容に興味ない」「返信機能を使ったスパム」で通報して、ブロックした。

あとは、ツイッター社が判断するだろう。

2021-03-19

変な男が書いたような文章にまともな反論、書いたら、「うわ、○○や!」って意味不明造語で返ってくる

文章を書いてるのに、それには一切触れずに、悪口みたいで、気持ち悪いわ

まりにまともな正論がでて、誰かが反論しないと論破されたことになるときに、適当悪口書いて論破したことにしてんのかな

無茶苦茶じゃない、ちゃん反論してくれよ

反論はできないけど、造語悪口をわざわざ作って平気で相手に送るって、日本の男の脳みそ、やばくなってるな

反応への追記:言っとくけど、失礼なこと言ってる奴に矛盾点を指摘したコメントをしたときの話だよ

1:増田とかおるらしいぞ

2:脈絡もない意味不明造語書かないでくれ、いきなりで気味が悪い

2021-03-18

雑誌映画秘宝』の記憶(13)

前々回の投稿(11)で言及した『映画秘宝』内部で起きていた「業務の『私物化』」について、引き続き今回も述べようと思います

ムック形式が好評だったこともあり、90年代の終わりに雑誌化・大型化を見事に果たした『映画秘宝』は、傍目には順風満帆に見えました。しかし、初期の同誌を読んでいた方々ならばご存知のとおり、若者購読者を想定した誌面作りとはお世辞にも言えませんでした。初期の『映画秘宝』がそのターゲットにしていた購読者とは「子供時代70年代映画館テレビで観た映画についての記憶を、編集者ライター陣と共有する大人」だった訳ですが、当時そんな条件を満たしていた人たちは、私も含めて既に「立派なオジサン・オバサン、若しくはその仲間入りも間近な人たち」でした。そのままで購読者高齢化によって、ジリ貧に追い込まれるであろうことは明らかでした。

したがって、雑誌映画秘宝』が将来的にもビジネス継続して生き延びるためには、長期的な戦略として「より広範で多様な読者層を開拓すること。それも、特に若者層』と『女性層』を購読者として積極的に取り込むこと」を選択するべきでした。しかし、こんな事を今さら書いても、後の祭りです。

承知のとおり、それとは正反対戦略を『映画秘宝』は選択しました。いや、何らかの戦略選択したと言うよりも、むしろ「長期的な戦略など、当時の『映画秘宝編集者ライター陣は露ほども真剣に考えてはいなかった」と言う方が正確かもしれません。

覚えている方もいるかもしれませんが、高橋ヨシキが『映画秘宝』の表紙デザインとして、邦画から引用した「裸の女性が荒縄で緊縛されて馬に跨がる残酷エロ画像」をコラージュして仕上げたことがありました。この表紙について、町山智浩は「この表紙じゃあ女性が手に取り辛い(=買い辛い)」とボヤいていました(※注)。雑誌の「顔」である表紙がこんな状態だったぐらいですから高橋ヨシキの頭に「女性購読者を獲得すること」など微塵も無かったことは明らかです。

既に述べたとおり『映画秘宝』は「女子供から映画を取り戻せ!」をスローガンにしていた訳ですから、むしろいか女性が手に取り辛い(=買い辛い)デザインにするか」について考えた上で、高橋ヨシキ意図的かつ積極的に「女性が嫌がりそうなデザイン」に仕上げたのだと考えるのが妥当です。きっと、このような表紙を作っていた時の高橋ヨシキは「オレたち男だけの輪を乱すような奴(=女性)は、お呼びでないから帰った!帰った!」「この表紙デザインを見たら、きっと町山さんも喜ぶだろうなあ!」と云う気持ちを込めていたことでしょう。(※注:ところで、町山智浩も本気でボヤいていたのではないのだろうと私は思いますが、そう思う理由については別のところで述べます。)

近年は真魚八重子などの女性執筆者が『映画秘宝』に登場する機会が増えてはいましたが、それで町山智浩高橋ヨシキの芸風が改まったようにはとても見えず、むしろ却って「これでもオーケーなんだ!こんな芸風でも女は許容してくれるんだ!」と彼らの勘違い助長したと云う可能性すら有ると私には思えます。仮にそうだったとしたら、真魚八重子の頑張りが報われていなかったことになって、非常に気の毒な話ですが。

また、これも既に過去投稿でも述べたことですが、比較的早い段階から映画秘宝』は、ごく少数の寄稿者(例:山本弘)を除けば「アニメファン蔑視・敵視・嘲笑する」と云う態度を明確に打ち出していました。この「アニメ叩き」の姿勢は同誌において長く一貫していたと言ってもよく、恫喝DM事件が発覚する直前にも「『鬼滅の刃』は絶対に観ない!」と、訊かれもしないのに自分たちの方からアピールに励んでいました。

もちろん、思想信条自由に照らして考えれば、編集者ライター個々人が「何か」を嫌うこと自体は許されるべきです。だから対象が「萌えアニメファン」だろうと「女性」だろうと何であろうと、高橋ヨシキらが個人的に何かを嫌うことは自由範疇あると言えるでしょう。極端な話、内心だけに留めて現実世界で実行に移しさえしないのであれば、性的マイノリティ/人種民族etc.に対するネガティブ気持ちを持っていても許されるでしょう。

しかし、その上で問いますが、当時の編集者ライター陣がわざわざ誌面を使ってまで「女嫌い」や「萌えアニメ嫌い」を盛んにアピールしたり、ゲイを繰り返し「ホモ」呼ばわりして嘲笑し続けて、雑誌映画秘宝』を売ると云うビジネス全体にとって、何か良い成果を招いたでしょうか?結果的には、女性萌えアニメファン性的マイノリティはもちろんのこと、それらに該当しない人たちにすらも「何だか映画秘宝』は排他的雰囲気があって嫌だなあ。近づくのは止めておこうか」と思われ、遠ざけられただけに終わったように私には見えます

そうして「未来購読者」に成っていたかもしれない人たちも見す見す逃してしまって、長期的に見れば大きな損をしたのではないですか?もしも、編集者ライター陣の個人的な好みに拘ったことによって、ビジネス未来が失われたのだとしたならば、それについての責任を彼らはどう取るつもりなのでしょうか?

当時の『映画秘宝』の萌えアニメ叩きムーブに関しては、こんな出来事もありました。ある時、俳優加藤雅也に対するインタビューを行った際、わざわざ「最近若い奴らは、萌えアニメなんかにウツツを抜かしているんですよ!」と御注進に及んだのです。もちろん、そのインタビュー記事の中では、それに対する加藤雅也の「『萌え』ねえ…」というリアクション言葉を「例の見慣れた太いゴシック文字」で強調することも忘れませんでした。つまり当時の『映画秘宝』は「あの加藤雅也サンも、萌えアニメなんか好きな奴のことは見下して馬鹿にしているんだゾ!読者の皆も後に続け!」と、虎の威を借る狐のスタイル萌えアニメファン嘲笑することに勤しんでいたのでした。それにしても、何の脈絡も無く突然「萌えアニメが云々」とか言い出したので、インタビューを受けていた加藤雅也も反応に困ったのではないでしょうか。加藤雅也についての面白い/興味深い話を読みたい読者の立場からすれば「何でインタビュアーがいきなり『オレは萌えアニメが嫌いだ!』と自己主張を始めるんだよ。お前は主役じゃねえだろ。お前の自己満足にスペースを割くぐらいなら、もっと加藤雅也言葉を載せろよ」と云う感想を抱くしかありませんでした。きっと、このインタビュアー脳裏には、読者の存在及び読者のニーズなどは思い浮かびもしなかったことでしょう。

上で述べたような行動に熱中していた『映画秘宝編集者ライターたちは、ただ単純に「『自分たち欲求』が充たされて気持ちが良かった」のだろうと思います。もちろん自分欲求を充たしたいと思うことは人間として当然ですし、仕事を通じて欲求を充たすことが出来れば、こんなに幸せなこともないでしょう。しかし、それをするならば良識と限度が必要不可欠です。わざわざ無駄に敵を増やし、未来購読者を失ってまで「自分たち欲求を充たすこと」を優先したことは、仕事(ビジネス)として必要なこと、正しいことですか?

ひょっとしたら「眼の前の『利益』を捨ててまで『信念』(=嫌いな奴らを大っぴらに嘲笑すること)を貫くことが出来るから、オレたち(=『映画秘宝』)はスゴいんだ!」と、『映画秘宝切り株派は自分達に酔っていたのかも知れません。しかし、それは別にスゴいことではありません。

洋泉社としては、雑誌映画秘宝』の刊行を「遊び」や「無償ボランティア」として、ではなく「まっとうなビジネス業務」として行っていた訳です。それには先ず雑誌が売れること、それも短期的にだけではなく長期的に売れることが先決であり、その為には更に、購読者を増やすことが何よりも重要でした。したがって、これらの重要事項こそが『映画秘宝製作チームに対して洋泉社が何よりも先に求めたことだったはずです。「何よりも先に」です。

それなのに、購読者を増やさず、と言うよりも増やす為の努力を端から放棄して、逆に無駄に敵を増やすことにだけはキッチリ勤しんでいた訳ですから洋泉社にとって『映画秘宝』の編集者ライター陣は、さぞかし頭痛の種というか獅子身中の虫というか、実に困った存在だったと推察されます

こういった「まっとうなビジネスであれば求められて当然の事柄」には応えようとせず、何よりも先ず「自分たち欲求を充たすこと」を優先して仕事に臨む、これこそが私の言う「業務の『私物化』」なのです。

この文章を読んでいる方は、試しに想像してみて下さい。もしも貴方が何処かの会社などに勤務していて、社員一丸で協力して赤字解消や顧客開拓などに努めねばならない時に、赤字を垂れ流したり顧客どころか敵を増やす行動にばかり勤しむ同僚が社内にいたとしたら、しかも、それに勤しむ理由が「自分気持ちいから」とか「これをやると○○センパイが喜ぶから」とかだったら「テメエの『趣味』の為に業務を『私物化』するんじゃねえよ!」と言いたくはなりませんか?単に「職業人」としてだけではなく「社会人」としても失格でしょう。

このように『映画秘宝』の行動は、とても「長期的な利益を考えている」とは思えないようなものばかりでした。岩田和明による恫喝DM事件を見れば分かりますが、ごく最近の『映画秘宝』内部でも「長期的な利益を考えず、自分気持ち良くなることを優先する」と云う風潮が継続していたことは明らかです。更に、岩田和明が退職するからと云う理由だけで、のんさんの連載を打ち切って雑誌の「売り」を無くすように仕向けたことも、これまた雑誌全体のことを考えない「自己中心的な行動」でしょう。

仕事に関して「長期的な利益」について考えると云うことは「自分よりも若い世代に残す未来」について考えること、つまり責任感の伴う態度」です。これに対して「業務の『私物化』」とは、仕事に臨むに当たって「今」の「自分」のことしか考えないこと、つまり無責任な態度」です。

映画秘宝』は、彼らが「精神年齢の幼稚な奴ら」と見なして嘲笑していたアニメオタクや「馬鹿宣伝に騙されて底抜け大作を観に行く奴ら」と侮蔑していた女性と、彼ら自身とを勝手に比べて「自分たち(=『映画秘宝』の編集者ライター)はアイツらと違って『大人の男』なんだ!」と周りに向けて盛んにアピールし続けてきました。しかし、果たして彼ら自身は本当に「大人」と呼ばれるに値する人間だったでしょうか?

雑誌未来」よりも「自分たち欲求」を優先し続けてきたことを、中心メンバーによる「業務の『私物化』」と呼ばずして何と呼べば良いのでしょうか?「身体大人頭脳はコドモの幼稚な遊び」でしょうか?

高橋ヨシキら「切り株派」が居なくなった2号目にあたる『映画秘宝』に、アニメ作品の特集記事掲載されることが予告されました。この「居なくなった途端に」と言っても良い動きを見るに、おそらく「切り株派」が彼らの一存で他の派閥編集者ライターに対して「『映画秘宝』でアニメ作品を扱うなよ!」と有形無形の圧力を掛けていたことは、想像に難くありません。そのような圧力存在したとしたら、一部の人間の一存で企業努力可能性を封じられていたことになるのですから、これもまた「業務の『私物化』」です。

「今」の「自分(たち)」のことしか考えない「無責任な体質」なのだから、年下の女性に対して恫喝DM攻撃を行ったり、自分たちよりも年下のフリー女性編集者に対してパワハラを行ったりするのも、何ら不思議ではありません。告発を受けるまで、何一つ疑問に思わなかったのは「本当」でしょう。何しろ彼らの頭に有るのは「自分(たち)のこと」だけなのですから

奈良さんがパワハラ告発した後に柳下毅一郎が出した、あの謝罪文としての体を成していない文を読んだ時も「ヨシキくんが報われて欲しい」とか、被害者を置き去りにしたことを書いていて「本当にどこまでも『自分(たち)のこと』だけに終始するんだな」と私は思いました。東大を出たぐらいだから間違いなく柳下毅一郎は頭が良いはずなのに、被害者を含めた「他者存在」に対して満足に想像力を働かせることも出来ず、謝罪文一つまともに書けないとは流石に想像できませんでした。子供か。

映画秘宝』の中心メンバーとも呼んでもいい人間たちが「業務の『私物化』」をし続けても恥じなかったのは、彼らの根底に有る「ボンクラと云う『甘え』」の精神だと私は思います

しかし、長くなったので、一先ず今回はここまでにします。

2021-03-15

なんか突発的に会社休んだ

リモートワークが長くなって、休暇余ってたしってだけ。

あと昨日夜好きなyoutuber配信があって夜更かししちゃっ頭動かないっていうのもあった。

出勤ボタン押して机の前でうんうん唸ってたら一日が終わるの、なんかすげえ不毛だし会社への帰属意識もなくなるしつれえなってなったのもある。

夜はよく寝ましょうね。

何がしたいかっていうと、なんか人のしてないことをしてたいって気持ちもあるけどひとりぼっちにしないでくれって気持ちも常にあって自分ってめんどくせえなって思う。

やりたいことを説明するのも伝わらなくて諦めちゃって、自分自身で納得することも諦めて無気力になってただただ漂ってる感じがする。

やりたいことは本当に緩やかに死ぬことじゃないのは知ってるけどでも自分の中にそれはあって今は流されてる

本当に文章を書くのは苦手 言葉が流れていく 脈絡なんてない

やらなきゃいけないこともたくさんある 今はすぐ思い出せないけど やったら元気になることもある かも

2021-03-11

自分フェミニストじゃないし詳しいことはわからんけど、男が異性に「可愛い」って発言する時って少なから性愛みたいなニュアンスが入ってるような気がしてる。

から全然脈絡がない職場とかで「可愛い」とか異性から言われちゃうと、公共の場で急にちんこ見せられたような嫌な気持ちになるのは確か。

デートとか、恋人からなら嬉しいんよ。職場で、上司や同僚から言われた時はやっぱなんかね、「仕事してください」って思う。

2021-03-09

anond:20210309100539

キモいのわかる

アニメって提供物で自分気持ちよくなった事をつらつらと相手定義言葉にしてあげることで

自分気持ちよくなる性感帯の攻め方を知ってる嬢のプレイをつらつらと書き垂らしてるのが感想とか解説かいってるのがキモいんだと思う

自分解説できるほど理解できたとか感動できるほど評価できるクオリティだとかみたいなのってもはや二次創作なんじゃないかって感じする

ストーリーとか内容そのまま盛りって脈絡のない創作キャラクタだけ乗っけるよりたちがわるいよね

お金で買った快楽を他の人が体験するまえに自分体験を語って評価をつけて他人に話すことで自分提供者側の一部になった気でいるのだろうけど

一番にならんで舞台最前列から後ろに振り返って「おまえら楽しめよ」とか観客なのにほかの観客にむかってふんぞり返るのとかキモい

2021-03-08

必読書コピペマジレスしてみる・やっぱりオススメの21冊編 (1)

思い出してどうしても書きたくなったので書く。

前回→ anond:20210301080225

小野不由美魔性の子

ベストセラー十二国記シリーズエピソード0なのだけれど、独立して読めるのでこれにした。

この作品に魅了された理由は二つある。一つは、二つの異世界出会うことで起きる惨劇SF的に面白いということ。こちらの常識が向こうには全く通じず、逆もまたしかり。ホラーではあるが、コミュニケーション不全の悲しみもある。作中の大量死の原因は、たった一つの誤解が原因なのだ

もう一つは、主人公の未熟さが残酷なほど明らかになっていくことだ。ある意味ファンタジーに逃避しようとする読者に喧嘩を売る態度で、後述するが僕は作者に喧嘩を売られるのが好きである

ヤスミナ・カドラ「昼が夜に負うもの」。

貧困による家族との別離恋愛もつれや政治的立場の相違によってばらばらになっていく幼なじみ人妻による少年の誘惑、昔の知人との思いがけぬ場所での劇的な再会などなど、個人的に好きな要素が濃密に詰め込まれている。それは安易な娯楽に堕しそうでいて、何とか踏みとどまっている。

カミュ小説では背景に過ぎなかった人々を主役にしているのもいい。「異邦人」のアラブ人はまったくの他者というか、理解できない原理で動く人格を描かれない、あるいはそもそも持たない存在だったように記憶している。

同著者の「カブールの燕たち」も面白かった。イスラーム原理主義者により公衆面前で恥をかかされたことで、妻は夫を軽蔑し、憎むようになる。タリバン政権下の苛烈描写は読んでいて苦しく、告発の書としても読めるのだが、同時に、ストーリー自体オペラのように派手なのだ。わざとだろうか?

小松左京「果てしなき流れの果に」

壮大な時間空間の中で行われる追跡劇で、歴史改変タイムパラドックス進化の階梯など、テーマスケールが大きすぎてこの長さでそれをやろうとするのは完全な蛮勇なんだけど、でもたぶん小松左京作品では一番好き。この作品にはエピローグが二つあり、そのうちの片方は比較的序盤に現れる。失踪していたある登場人物が帰ってくる場面だ。これを、小説最後まで読んでからもう一度読むと、深いため息が出る。本当に果てしない旅を経て、帰ってきたのだなあと。

扱われた科学技術は古びるかもしれない。未来世界女性観や社会描写も今では受け入れられないかもしれない。でも、表現しようとしたテーマは古びていない。SFはいだって宇宙時間の果てに手を伸ばそうと愚直なまでの試みなのだ

フリオコルタサル「石蹴り遊び」

冒頭で、パリのどこを歩いていてもお互いに出会ってしま恋人の話で始まったので、どんなロマンチックな話になるのかな、と期待したのだが、友人が服毒自死未遂したり恋人赤ちゃんが死んだりしてもひたすらマテ茶や酒で飲んだくれている、こじらせ芸術家ワナビを含む)たちのお話だった。

しかし、この作品には仕掛けがある。通常の順番通りに読む「第一の書」という方法と、著者に指定された順番で、巻末にまとめられた付録の章を挟みながら読む「第二の書」という方法、この二通りで読めるのだ。第二の書では章の番号が飛び飛びになり、まさに石蹴り遊びのようになる。そこでは第一の書で省かれていたいくつかの事実や、登場人物の秘めた行動原理が明かされる。そればかりか新聞から脈絡ない切り抜きや、この本の著者と思しき人物の晦渋な文学論を含んだ独白が含まれ、そこでは一貫性を過剰に求め、受動的にしか読もうとしない者が批判される。要するに読者に喧嘩を売ってくるわけだ。

読者に喧嘩を売る芸術が好きだ。なぜなら偉大な作家と同じ土俵に立てた錯覚を持てるから

シドニー=ガブリエル・コレット青い麦

「ダフニスクロエー」並にこっぱずかしいイチャラブもの。誰だって一緒に育ってきた少年少女が迎える性の目覚め的なシチュエーション萌えしまう時期があるのだと思う。もっとも、村上春樹作品場合、一緒に育ってきた幼馴染の男女は不幸な結末を迎えるのが常套なのだけれど。

少年人妻に誘惑され先に性体験をするというのも、王道でいい気もする。とはいえ、昨今は少女が先に目覚めるパターンも読んでみたいと思うのである

沢木耕太郎深夜特急

北杜夫の「どくとるマンボウ航海記」とか妹尾河童インド旅行記にしようかとも思ったが、終着地のロンドンについてからオチが笑えたのでこれにした(興味があったらこの二つも読んでください)。

元々はデリーからロンドンまでバスで行けるかどうかという賭けが旅のきっかけだが、「一人旅海外は二十六歳くらいがちょうどいい、それよりも若い経験値が少なすぎて、あまりにもすべてを吸収してしまおうとする」なんて趣旨のくだりがあり、初めての一人旅を読んでそうかもしれないとうなずいた。

少し前の時代旅行記面白い。今では身近なフォーケバブがすごく珍しいものとして書かれているし、天然痘が根絶されていない時代の怖さもある。一方、アフガニスタンイランが今ほど物騒ではなく書かれており、政変を身近な危険として感じることができる。

それはさておき、ほんと、スマホができて一人旅はずいぶんと楽になった。

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ夜間飛行

強くてかっこいいことや、くじけずに挑むことに背を向けていた自分が気に入った数少ない強い人間物語。「星の王子様」が気に入った人は、ぜひぜひこちらを読んでほしい。いや、星の王子様子供向けに感じられた人や、表現が簡潔すぎたり抽象的過ぎたりしていると感じた人にこそ読んでほしい。あの物語の背後にあった、サンテグジュペリ飛行機乗りとしての経験がそこにある。

ウラジーミルソローキン「青い脂」。

はるか未来の、中国の影響下にあるロシア。そこでは文豪クローン物語執筆させることで、謎の空色物質を生成する、錬金術プロジェクトが稼働していた! この神秘物質をめぐって繰り広げられる陰謀の周囲には、ロシア文豪文体パロディあり、フルシチョフ×スターリンのイチャラブセックスあり、ナチス同盟を結んだ並行宇宙ソ連あり。

筒井康隆高橋源一郎矢作俊彦を足して三で割らずに、ロシア権威文学暴力セックスでぶっ飛ばす。ちなみにラストは爆発オチループオチだ。

筒井康隆残像に口紅を

章が進むごとに使える文字を一つずつ減らしていく趣向で、たとえば最初の章から「あ」の含まれ言葉を使えなくなっている。表現の自由と不自由について体を張って考える作品であり、使えない文字が増えるにつれ、新しい表現開拓しなければならない。その中で語られる文学論や自伝は、片言だからこそ重い。また、使える文字制限がある中での官能表現も、表現の自由について鋭く問う。

筒井康隆のすごいところは、狂っているように見える文章を書く才能だ。それがなんですごいのかっていうと、正気を失った人をそれらしく演じるのがとても難しいからだ。というのも、精神を病んだ人のなかにも、本人の中では一貫した理屈があり、全くのでたらめではないからだ。また、倫理観の壊れた人間を書くのがめちゃくちゃうまい。かなりグロ耐性のある自分も「問題外科」だけは気持ち悪くて読めなかった。これも、人間常識についてかなり深く考えないとできないことだ。

ちなみに、ジョルジュ・ペレックの「煙滅」はイ段の文字を一回も使わないで翻訳された小説で、これもただの遊びにとどまらない。語りえないホロコーストという事件モチーフにしていて、あるべきものが不在なのにそれが何かわからない居心地の悪さをテーマにしている。これが気に入ったらオススメしたい。

レフ・トルストイアンナ・カレーニナ

ドストエフスキーヤバいやつだが、トルストイもそれ以上にヤバいやつだ。家庭を顧みずに財産を国に残そうとする狂信者だ。正直、妻や子供たちがかわいそうだ。後期の「光あるうち光の中を歩め」もはっきり言って宗教の勧誘パンフレットであり、読んでいて内容が完全に予想できる。ヤバい新興宗教パンフレットのほうが何が書いてあるか予想できなくてある意味でまだ興味深い。

しかし、そんな将来そこまで頭の固くなる人間不倫の話を書いたのだから面白い。確かに、清純な愛を貫くいい子ちゃんカップル不倫カップルの対比はわざとらしい。けれども、まじめカップル愛情の細やかさと、一時の感情に負けた罪のあるカップル、どちらも美しい文章で書かれている。物事は正しくあるべきと考えている人間が、罪を犯してしまう悲しみを描いているのがいい。

これは、プロット道徳に完全に屈従させてしまう前のトルストイのすばらしさが詰まっている(そういうわけで好きな長篇の順番は年代順に「アンナ・カレーニナ」、「戦争と平和」、「復活」)。

あ、今思い出したけど、ソルジェニーツィンも好きだったんだった。

星新一「つねならぬ話」

作品根底には人間性への諦念が横たわっているのだけれども、初期の頃はそれが明確な暴力となって描かれていた。表現淡々としているが、殺人人類滅亡なんてよくある話だった。けれども、このころになるともっと表現が静かになっていった。悟りを開いた、というのとは違う。間違いなく諦念はある。けれども、苦い絶望とはまた別の感情がこもっている気もする。非SFのものが多いのも面白いので、星新一の芸風に飽きた頃に改めて手に取ってほしい。

続く→ anond:20210308082031

2021-03-07

anond:20210307224934

はい脈絡ないこと言うしかできなくなっちゃったね。

この先も時々思い出すことになるねえ

anond:20210307080616

ああそれかただただ目についた単語脈絡なく食いつくはぐれガイジかな

anond:20210307054037

脈絡のない「PTSD知らなそう」に具体的指摘が含まれないのは単なる事実ですが。

それが何か思っていることを敢えて口に出さず呆れてるだけだろうと思って幸せになってるのはあなた自身ですよね。

2021-03-06

いつから家族監視されている妄想が頭の片隅にずっとある

 自室に監視カメラがあって、家族に行動を見張られているような気がしてしまう。

 自分がベッドに入って寝るタイミング家人が自室から出てきたり(私とその家人は仲が良くない)、ちょっと人には見られたくないようなタイミング家人音楽聴くことをやめたりとか、ひとつひとつしょうもないのだけれど、積み重なると気味が悪いようなことがある。まあ、一度そういう妄想をはじめてしまたから、そういう変にタイミングが合った時に反応してしまうだけだろうなと頭では分かっているつもりだけれど、妄想が拭えない。それ以来、自室で裸で体重計に乗れないし、着替えをするとき学校更衣室の女子みたいな着替え方をしてしまう。

 

 別に、と前置きをするとかえってアレかもしれないけれど、糖質とか双極とかそういうわけではないと思う。頭にアルミホイルは巻かないし、ソ連スパイとはなんの関係もないし、他人に見張られているとは思わないから。いや、まあ、酔っ払いは「俺は酔ってない」と言うけれど。

 コミュ障だったり頭が悪かったり鬱々とした思考をしてしま自分のことを「だめなにんげん」だとは思うけれど、別にそれは性格だったり逃げ癖の結果であって、脳の機能的な病気ではないと思う。いや、まあ、医師でもないしMRIも見てないのに「思う」って「それあなた感想ですよね?」って感じだね。

 

 話は逸れるが、全くの別件「仕事辛いよ〜(要約)」という悩みで心療内科に一度行ったら「皆そうだから我慢して頑張って働いてるんだから」という近所のおばちゃんが言うようなことを言われて終わったことをふと思い出した。

 閑話休題

 

 いや、言うてもそんなのお前の妄想からと思ってあまり気にしていないつもりなのだけれど、これ病院行ったら治るのかな?「お前は病気だ」と言われて自分のだめさに名前がついてカテゴライズされて安心したい気持ちと、病名なんてついたらいよいよやばいぞという気持ちと、別に病気でもなんでもなくて健康なただのだめにんげんだという事実に改めて直面することも怖い。あと、ネット自称ADHDかいるじゃん?そういう人たちを生温かい目で見ているから、自分もどこかその人たちのようだと思っているのが嫌だったりもする。

 ただの妄想なんだから、盗聴器とか監視カメラとか発見してくれる業者に頼んで、カメラがないことを証明してもらえばいいじゃん、とは何度か考えたんだけどお金かかるしな〜と先延ばしにしている。

 

 読み返しながら脈絡がなく早口っぽいこの文章が何より病気っぽさを表していて気持ち悪い。いや、ただ文章が下手なだけなんですけどれど。

2021-03-03

anond:20210303160452

トラバと話がつながっていないことから頭が悪いorアスペ判断いたしました。

次に、トラバ元増田さんが全く話題にしていない「学歴」について脈絡なく語りだしている点から学歴コンプレックスの持ち主だろうと推察しました。

そして、「ため息混じりで説教する」という文言から、見栄を張れるだけ張りたい自意識肥大化した人間だと推察しました。

また「高学歴クソコーダー説教するのが面倒だ」という増田さんの主張は、自分高学歴より優れた人間であるというアピールだと考えられますプライドが高い割に自信のない人間自分をより良く見せようとこのようなアピールをしがちです。これは、自己肯定感が低く育ちがちなアスペルガー症候群の人にも良く見られます

以上のことから総合的に考え、増田さんは「低学歴だが腕は確かなプログラマー」というアイデンティティに飲み込まれた人だと判断しました。

2021-02-21

anond:20210221053236

なんでやアルドノア・ゼロ人物描写はSSSS.GRIDMANに負けずと劣らん出来やと思うで

オリジナルアニメ尺やからSF的な部分が色々説明不足なのは仕方ないんやで

何でもそうやが、大事なのは「なぜそういう展開になったか」の脈絡を詰めることやない、「その展開になった時の人物の心の動き」を受け止めてあげることや

それを描くための装置アニメなわけやから

ネット上でアスペがつけてるような難癖に飲み込まれてたらどんな作品見ても良さを感じ取れなくなってしまうんやで

2021-02-19

anond:20210219164559

教師日教組wwwwとバカにしていい仕事だと周知されてるからまともな学生が目指さなくなってる

それこそロリコンくらいしか

首相からして脈絡なく日教組と叫ぶくらい教師が憎いようだから

普通の日本人はよほど学校を非日常空間にしたいらしい

2021-02-16

anond:20210216101959

お前がレスするとうげえってなるからできれば脈絡のないことを書くのやめてね

2021-02-15

anond:20210213200359

ほんとうに小5だと言動脈絡なくて、視聴者が「?????」となるから

2021-02-09

友達承認欲求が怖い

なんの脈絡もなくLINE自撮り送って「私可愛いやろ」って言ってくる友達がきつい

ツイッター尊敬してる有名絵描き認知されたくてマシュマロに何回も自分作品URLとか送って見てくれアピールしてるのも引く

LINEブロックしたけど気付かずに自撮りとかくだらん話を送ってきてるんやろなぁ…

2021-02-04

anond:20210204194149

bl好きも一緒だよな。脈絡なしに押しつけてくるのマジで気持ち悪い。苦しみ抜いて死んでほしい

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