はてなキーワード: 困り顔とは
「ちょっと困った風の顔をして判で押したように「好きじゃないんだよね」と言う」っての。
このTweetの話ね。
https://twitter.com/mieko_kawakami/status/1293339064976805888
おれも含めて、おっさん連中、「風俗行かないの?」って話になったら、必ず、「好きじゃないんだよね」って言う。それも、ほぼまちがいなく、「困った顔」をして。もう笑うぐらいに大当たりな観察だとおもったよ。
その一方で、Tweetの主は、そこに「アピール」が込められてると見たみたいだけど、どこをどう見ればそんなふうに見えるんだろうって、ここは不思議におもったよ。
素直に見よう。おっさんらはほんとに困ってるんだ。「困った顔」を見て「このひと困ってる」っておもえないのは、どういう感覚なんだって思うよ。
じゃ、何を困ってるのかっていったら、それはかなり複雑。きれいに解きほぐせるかどうかわからないけど、ちょっとやってみる。
まず、こういう系の質問は、おっさん同士でも出る。というより、おれに限っていえば、女から言われたことはないな。そういうこと聞く関係の彼女がいないのが理由だろうけど。ともかくも、おっさん同士だと、「こいつ、風俗誘ったら一緒に行くかな?」みたいな感じで確認されることがある。で、そこで素直に「行きません!」なんて元気よく返事できないんだよな。小学生じゃあるまいし。
そういうこと聞いてくるやつって、だいたいが風俗行きたいわけだろ。それに向かって、「あんなつまらんとこ、行きたくないよ」みたいなこと言えないじゃない。相手を全否定なんて、男だって男社会のなかで生きてるんだから、できるわけないよな。
結婚してるやつとか、「嫁さんに悪いから」みたいに逃げることもできる。けど、そういうのって、「意気地なし」みたいに今度は逆に否定される餌を撒いてるとこもある。ま、既婚者はそんなふうに言われたっていいんだろう。勝ち組だからな。でも、いくらそれがいわれのない悪口だってわかっていても、やっぱり嫌じゃない。
そして、彼女とかいないのに「行かないんです」って言ったら、「だから童貞は…」みたいな悪口になるだろう。これはこれでめんどくさい。
そういうのをすべて避けることができるのが、
これはつまり、「おれの好みだ。お前にゴチャゴチャ言われたかねえ」って、自分の強さを確保しながら、「でも、お前の好みにおれはゴチャゴチャ言わねえよ」って相手を尊重する姿勢も見せられる。そして、実際に過去に風俗に行ったかどうかには言及せず、「好きじゃない」という言葉は、「もうそういう遊びはやり尽くしたけどやっぱりおれは違うと思うんだ」っていう立場からの発言であるという含みももたせている。つまり、相手に「だから童貞は……」みたいな悪口を言わせるスキをつくらない。
ただ、そういう言葉を嬉々として言うのは、これは違う。それは相手を否定するのとおなじだ。だから、相手がそういう話題を振ってきたことそのものに困惑しながら「好きじゃないんだよね」と言うことになる。たとえ主義や主張があっても、それを言う場面でない以上、ここは穏便におさめたい。だいたい相手は軽いノリで言ってきてるんだ。そこを深刻にぶち壊したくない。だから、「もうそんな話はよしてほしいよ」という気持ちからも、どうしても困り顔になる。
これが構造に乗っかってないとか、そういうことを言うつもりはないよ。男社会で生き延びていくための方策は、そもそも男社会の存在を前提にしてる。でもね、とにかく生きていかなきゃいけないんだわ。下手に立ち回って仕事ができなくなるのも嫌だ。
2年前に地元の親友から、子供が生まれたと連絡を貰った。仕事が忙しくて行けずじまいだったのが、正月に長期の休みが取れたので、会いに行った。
2歳ともなればよく歩くし、喃語ではあるがよく喋るので、十分コミュニケーションが取れて、遊んであげられる。部屋に置かれた幼児用のブランコと滑り台で、その子が登ったり滑ったりするのを補助したり、アンパンマンの本を一緒に読んだり、幼児向けのテレビ番組を見たりしてたら、親友と奥さんから、子供と遊ぶのが上手だと褒められた。保育士になったら?とまで言われたので、エンジニアに行き詰まったらそれもいいかもな、なんて思った。
奥さんに「いやー、なんでそんなに子供と付き合うのが上手なの?」と聞かれ、言葉に詰まっていたら親友が「こいつ子供、めっちゃ好きなんだよ」と言ってくれたのだが…。
俺は他人の子がものすごく苦手。公園で、子供から駆け寄られたり話しかけられたりすると、親が向こうにいる手前、下手なことはできない。遊びで腹を殴ってきたり、足を投げられたりすることがあるし、そんな場面になると、その子の親の教育方針が分からないので「そんなことしたらダメ!」とも強く言えなくて、困り顔を浮かべるだけになってしまう。
そんな時「俺は子供好きなんて名乗れないよ…」と傷つく。あんなに褒められたのに、どんな子供とでも上手く付き合える訳じゃない。よつばと!のよつばみたいに、聞き分けの良い子じゃないと付き合えないんだよ。でも、保育士や学校の先生は違う。
物を投げたり、ツバを吐いてきたりする幼児とも付き合わないといけない。叩くことなしで。学校の先生もそう。タメ口を聞いてきたり、職員の車に傷を付けたり、ライターで火をつけてきたり、授業中にビールやタバコを飲む生徒とも付き合わないといけない。かたや、聞き分けの良い生徒や幼児もいるが、そんな子ばかりに目をかけていると、不公平感が生まれ、素行不良の子たちはますます疎外感を感じ、増長させてしまう。
子供が好きでいたいけど、ちょっと褒められたりすると、自分の見せかけの愛情が浮き彫りになって、刺さる。多分、教育を本職にすると、その報われなさに心を病んで、事に及んでしまう気がする。
本当の愛情を持つにはどうしたらいいんだろう。一度逃げ癖がついた人間はどうしようもないように、本当の愛情を知らない人間はずっと偽りの愛情を抱えて生きていくしかないのかな。恋人や伴侶や子供と幸せそうにしている人たちを見るとキラキラして見える。煌めきは届かない。愛してる。I want you kill me. God kows I lost my heart.
どうすれば満足なんですか?(困り顔)
https://anond.hatelabo.jp/20190116002617
これの補足です。
消費税の納税が辛い辛いって書いたら「消費税請求してないの?」という主旨のコメントをいくつかもらった。もちろん請求してるし、それを収めるだけなので辛いとか痛いっていうのは道理にあわないのも百も承知である。「むしろ払うのが普通で売上1000万以下の事業者は免除されてるだけだぞ」というお叱りはごもっともである(震え声)。
ちなみにブコメやトラバで、H35年から1000万以下でも消費税納税が必須になるということを教えていただいた。
https://anond.hatelabo.jp/20190116091309
フリーランスにとっては大きな問題だよね。そして「平成35年は訪れないからへーきへーき」というトラバとそれにぶら下がる一連のトラバが草
いちおう事務所、車、水道光熱費、通信費などは税理士さんに相談のうえ、自宅用、事業用でしかるべきかたちで按分してる。あまり無茶して税務調査にひっかかったら税理士さん自身の失点になるわけなので、まあ常識的な感じでやってると思う。その他雑多な支出に関しては、俺がこういう細かいところで悩むのは時間の無駄なので、記帳をお願いしてる嫁には「あまり深く考えず少しでもグレーならとにかく全部経費計上して」と伝えてる。んで税理士さんから「これはちょっと・・・」と困り顔で電話が掛かってきてストップしてもらうイメージ。
余談だが、クレジットカード明細を確認する嫁に「この<ディーエムエム>ってなんだっけ?」と聞かれて返答に窮するのが我が家の春の風物詩になっている。適当にお茶を濁すけどね。最近では「ファンザ」になってるのだろうか。怖くて明細見てないがお茶を濁すのが難しくなるな。
実はスター買ったことないのでここは冗談だったのだが、はてなのプレミアム会員?だっけ?有料のやつは経費にしてる。ブログでの情報発信も業務のうちなので(しかし全然ブログ更新してないので現状無駄金だ)。ちなみに言われて考えてみたのだが、スターだってもし本当に買えば情報収集にかかる費用として経費計上ありなのでは?とも思う。ITやWebに関する情報、市場動向、国内・海外情勢に関する情報なんかでブコメが参考になることは多々あるし、そういったブコメにカラースターをつけるのは業務と不可分だといえば通らなくもないような。。。知らんけど。
いつの日か数百万円分のカラースターを購入し全額経費計上して税務署に睨まれて「このダジャレについてるカラースターも業務と不可分ですか?」などと突っ込まれて慌ててみたい。そしてカラースターの按分計算についてマルサと激論を交わし、横で見てる税理士さんに「だから言わんこっちゃない」とため息つかれたい(ついでに<ファンザ>も「ソフト代」として費用計上してることがバレて赤っ恥かきたい 注:フィクションです)。
了解です。ここもまあ言葉の綾なので、適宜「2ちゃん」「人力検索はてな」「Macお宝鑑定団」「侍魂」などに置き換えて読んでいただければと思います。
そうなのか!この辺の話かな https://townwork.net/magazine/knowhow/taxes/62818/
よくわかってないので調べてみよう。ありがとうございます。
イデコやってるよ。先進国インデックスファンドと、新興国インデックスファンドを買ってる。でも子供が最も金かかる時期なので掛金額はいま減らしてる。按分は上記の通り税理士さんにお任せで、しかも決めたのがずっと昔なので正直覚えてないのだが、半々くらいだったと思う・・・。節税対策もやはり上記の通り税理士さんお任せなので参考になる情報はほぼ持っていない。すまん。しかしどうなんでしょう。Webデザイナーという元々が低コストな職種だと、できる節税対策ってあんまりないような気もしています。せいぜい売上が1000万近辺になりそうな年度のときに、1000万未満を死守する程度かなと。
中学生からおっかけになって、かれこれ15年くらい何らかのヲタクをやって生きている。ジャニーズ、お笑い、女子アイドル…いろいろなものを追い掛けて、応援しているのが生き甲斐だった。逆を返すとそれ以外生き甲斐のない人間だ。だから自分の持ちうる時間もお金も全力で注ぐのは苦痛じゃない。幸い、今まで好きになった人たちは上昇志向が強く、明確な目標があって、ファンの応援を必要としている人ばかりだった。はてブロやtwitterなどで良さを広める、チケットを買う、CDを買う、友達を連れて行く、感想の手紙を送る。奢りかもしれないけど、上昇志向の強い芸能人を応援する上で、自分のヲタクのやり方が間違ってはいなかったと思う。
晩夏、新しい人を好きになった。誰かを好きになるのは理屈じゃなくて一瞬だ。それは恋愛だって、追っかけの対象だって同じなのだ。
新しく好きになった人は劇団の俳優さんだった。いま、私はどうやってその人の応援をすれば良いか分からない。
多分、現状に満足していてこの状態が続けば良いと思っている。劇団の仕事以外はほぼ仕事がない。けれど上昇志向はない。大きな劇団の中堅の俳優さんなので首になることはまずないだろう。特に自分個人へのファンは求めていない感じがする。劇団へのファンは歓迎の節だが、自分のファン、というものに対しては反応が薄い。
彼の舞台を見るのは楽しい。胸が高鳴るし、同じ演目でも何度だって見たい。
なのに、やっぱり何故か満たされない。とてもショックだ。けれど、それは満たされないことに対してではない。求められたくてヲタクをしているわけではない、と思っていたのに、私はやはりどこか求めてほしかった、ということに気付いてしまったからだ。自分のしたことを喜んでもらえる、目に見えて反応がもらえるということの甘美さに私はちっとも気付いていなかった。すごく、すごく、恥ずかしい。
書いていても何を言いたいか分からないんだけど、とりあえずいま、どういう風に応援したら良いか分からない。いや、ファンなんだから普通に見に行けばいいんだけど。だけど反応がないとどうしても悪い考えがよぎる。ファンレターも迷惑かもしれないし、多ステも気持ち悪いと思われてるかもしれない。逆に、じゃがいもみたいに何とも思われてないかもしれない。私は気持ちが悪いことにそのどちらも嫌なのだ。個としての認知はいらないが、ファンの塊として「いつもありがとう。応援してもらえて嬉しい」とは思ってほしい。気持ちが悪いけど、どうしてもその欲を捨てられない。
友人みんなから「あなたに合ってない推しだね」と言われる。私もそう思う。応援されるのが好きで、褒められるのが好きで、愛されるのが好きな人を応援する方が私は幸せだと思う。でも、好きなのだ。舞台の上で一瞬で分かるその声が、情けない役ほど似合う困り顔が、日替わりで繰り出す小ボケが、キメるときはキメる姿が、とにかく大好きなのだ。いつか、この気持ちも笑い話に出来るかもしれない。
俺もそうなんだけど会話が盛り上がってきちゃうと頭では「そうですよね」とか「なるほど」とか一旦受け止めることが大事だとわかっているのにできないことがある。
俺はこう思う!ってのを言いたいんだよねわかるわかる。
でもそれ本当に人に好かれないから、嫁に言われた俺が言ってるからマジだから。
否定ばかりするのほんとにやめよう。
2 話し方教室
1はなんか解決する感じしなかった。俺だけかな。どんどん闇が深くなる感じ。あっもう離婚するしかないやん…てなる。
俺の自尊心もなくなるし、従って相手に優しくできなくなる。こんなクソな俺と結婚させてしまって申し訳ねえ。となる。
2は話し方教室だけど、基本この手の教室はあがり症とかの対策ばっかりやってる。
話し方より、発声方法とか伝わる言葉選びとかを教えてる。胡散なコンサル屋みたいな連中しかいない。
ここで「否定しない話し方を知りたくて…」などと言うと先生方も困った顔になる。営業くんも困り顔になる。
そんな生徒受け付けてないからだ。
じゃあどうしたらいい?どこで直してくれんの?
話し方って教わった?俺が関西人でズケズケ言うタイプだからか?それとも親に否定されて育ったから同じことを相手にしてしまうのか?そのどちらもか?もしくは見当違いか?
いくら考えても答えはでない。
こういうの専門でしかもちゃんと直してくれる、素晴らしい先生がいたら教えて欲しい。
胡散なやつは見れば分かるので遠慮なくバンバン紹介して。
Day.0
出発前
3月、人生で2度目の自分で計画した海外旅行に行くことにした。
行き先は香港。
今回も書きながらの旅行としたい。
きっと長くなる。気が向いた人が読んでくれると嬉しい。
あと、誤植は多分沢山あるけど、気にしないで欲しい。
さて、なぜ香港に決めたのかというと、昨年の台湾旅行が自分としてはとても良く、「意外と一人でも海外に行けるものだな」と思ったのと、台湾で現地の料理を食べたことで、香港や大陸の人はどんなものを食べているのか興味を持ったこと、そしてこの界隈で話題になっている、2次元バーコード決済をこの目で見て見たかったからだ。
また、自信を持ったとはいえ、語学の怪しい自分にとって、台湾の次に行きやすい海外はどこかとなった時、香港か韓国くらいしかなさそうだ、というのもあった。
ただ、今回は、現地ガイドが入出国に付き合ってくれた台湾と違い、全くの1人となる。
ハードルは1段、いや2段くらいは上がったと思う。
旅行には達成目標を定めて1個1個クリアして行くタイプだけど、目標のいくつかは低めに設定した。
まずは出国して、空港からホテルにたどり着き、英語か広東語でチェックインすることからだ。
今回の出発便も前回と同じ様に羽田発の早朝便。
旅行になるといつもそうなのだが、夜の移動や待機時間に眠ることができなくて、こういう時に定刻まで眠れる人が羨ましいと思う。
とはいえじっとしているのも辛いので、現地で言葉が通じなかった時のために、メモ帳にイラストを描いたり、簡単な広東語のおさらいをしたりした。
広東語に関しては本を買ったり、3ヶ月間、広州や香港の人のYouTubeを見たり、香港ポップスのMVを見たりしたが、聞き取れるまでに至らなかった。
同じ発音でも発する声の高さで意味が変わる広東語は、単純に「話す、聞く」というフィジカルな部分がとても難しい。
翻訳アプリに広東語を話して翻訳させるという手段で練習したが、どれくらい通じるものか。
広州出身のレイちゃんがYouTubeで教えてくれた「片思いの相手を呼び出して告白する時のシークエンス」を使う機会はなさそうだ。
ところで、深夜の羽田空港国際ターミナルで周囲を見渡すと、共に出発を待つ人達がやけに若い。
ベンチの向こうでは、大学生と思しき男子の一団がUNOらしきゲームをやっている。
Day.1
上晝・晏晝
機内に日本語が飛び交ったせいか、やや弛緩した気分で香港国際空港に到着したのは現地時間で11:15分頃。
長い長い入国審査の列に一瞬うんざりしたが、審査員は列を誘導して次々と人を通して行く。
さすが世界でも有数に人が行き交う空港だけあって、手際がいい。
1.「日帰りで深圳にいき、翌日広州に行くために必要なものはあるか」
3.「オクトパスカードが欲しい」
「我想去深圳一日遊、下個聽日、想去廣州。要乜嘢?」
「◯×◯×◯×…」
しまった、ちょっと懸念していたけど、「決まり文句は話せるのものの、聞き取れない」というのは思った以上に深刻だぞ。
なまじ話せるだけに、向こうもちゃんとした広東語で返してくる。
かなりビビったものの、いかつい面相と違って親切なにいちゃんは、「乜嘢?」と聴き返してくれて、「日本人はビザはいらない」と笑顔で答えてくれた。
しかし次の両替はもう少しハードルが高く、言っていることを聞き取ってもらえなかった。
「港幣」という単語でなんとかクリア。英語の方がまだマシだったかもしれない。
オクトパスカードの購入も一悶着あり、「我想買八達通」と言うと、「いくつかの選択肢があるが何が欲しいのか」と多分言っているであろうことを聞かれ、当然答えられないので、お互い困り顔で天を仰ぐという有様。
「weit here」指さされた列に並び、列に従ってたどり着いたカウンターでなんとか購入することができた。
ちょっと凹むが、一応やりたいことは1つひとつクリアしているのであり、60点くらいのクオリティであると納得するしかないかぁ。
それにしても腹が減った。
昼の時間だ。
一瞬、マクドナルドで済まそうと思った昼食だが、空港を散策すると、チャーハンとか、カレー煮込み的な何かなど、いかにも香港っぽいものを出している店があったので、せっかくなのでそこにする。
「loast goose,milk tea」何より食券売りのお姉ちゃんが怖かったので、無理をせず英語で注文する。
食券を渡してしばらくするとおばちゃんが叫んだ。
「ンーロッパーツァッ」「あ、5687番か、俺だ」数字の読み方勉強しといて良かった。
やはり南洋の中華料理は台湾と似ていて、全体的にあっさりしているらしい。
でも全部食べたら丁度いいような味付け。
下晝
地下の無印良品には日本語のパッケージの商品が並んでいて驚く。
ローカライズされてないんだな。
オクトパスカードを買っているので移動が楽。
日本の気候に合わせてきたので、香港の蒸し暑さに少し参りながら、尖沙咀駅に降り立ち、地上に出ると、その光景に圧倒されてしまった。
香港は狭くて人が多い。
人の多さもその人種も、行き交うスピードもエネルギーも尋常ではない。カオスだ。
平日の昼でこの有様だと、旧正月のようなイベントにどうなるのか想像もできない。
この異常なくらいエネルギッシュな街で暮らすというのはどういうことなのだろうか。
蒸し暑さと人のエネルギーに当てられて少し疲れてきた。
尖沙咀のちょっとだけ外れにあるホテルが今回の宿だったが、実際見てみると思った以上に大きくて驚いた。もう少しアットホームなホテルじゃないかと勝手に思っていたので、少しビビる。
さてここで次の目標、「英語か広東語でチェックインする」だが、レセプションの小柄なお姉さんに広東語がまったく通じない。
それでもカタコト英語でチェックインはできたが、「日本語できる人いますか」さえ通じず、ちょっと凹みつつモチャモチャやってると、50代くらいの女性に声をかけられた。
「何かお困りですか」日本語だ。
「英語部のリーと言います。何かお困りでしたら、お伝えください。」
助かった。
これでシャワーの使い方がわからなくても、失敗して鍵を部屋の中に忘れて閉めてしまってもなんとかなる。
もちろんそんなことがなければ一番だが。
尖沙咀がどんなところかと問われれば「新宿と銀座と青山と道頓堀を配分がどうとか考えずにグチャっと混ぜて、そのまま沖縄に放り込んだような場所」だ。
ヴィトンの斜向かいに怪しいインド系の人達がたむろする巨大な雑居ビルがあり、そのあいだのヤシの木が植えられた大通りを2階建のバスが怖いくらいのスピードで次々と疾走する。
件の怪しい雑居ビル、重慶大厦で両替をしながら「こんな暑いところでこのエネルギーで生きていて疲れないのだろうか」と思った。
それにしても尖沙咀はいままでちょっと記憶にないくらい騒がしい街だ。
ガイドブックによると中環から上環にかけては、ややゆったりしたエリアらしい。
途中、MTRを乗り継ぎ、地上に出る。
どこがだよ、ここも騒がしいじゃねーか。
お茶を買いに行くまで元気が持つだろうか。
メロンパンとの違いが気になっていたパイナップルパンは、クッキー生地をつかっているもののふんわりした食感で、甘さ控えめな代わりにバターががっつり挟まっている。
やはり南洋中華料理は甘さや塩味は優しいが、油は惜しみなくねじ込んでくる。
ちなみに「ビンサッ(アイスで)」と頼んだが、ホットで出てきた。やはり広東語が怪しい。
挨晩・夜晩
台湾と香港では飲まれているお茶が違う。ここ香港でもお茶を買うことにした。
比較的リーズナブルにお茶が買えるという、事前に調べたお茶屋さんに向かう。
件の店は庶民的と紹介されてた割りには綺麗な店構えで、「意外とお高いかもしれないからゆっくり選ぼう」と思ったら、入るやいなや「どのお茶を選ぶの?」とお店の女士。
あまりの出足の速さに面食らってすっかり飲まれてしまいそうになる。
「あ、ちょっと見るから」と止めて一旦ははなれたけど、3分もしないうちに「どれにする?」圧倒的なスピード感だ。
「じゃあ普洱と白牡丹と・・・」初めからある程度決めてなかったら飲まれて鉄観音とか買ってたと思う。
入店から決済まで、あまりのスピードに高かったのか安かったのかさえも判然としない。
路地裏でやっと見つけた静かなバーで、アジア風のサテ風味の麺とビールで夕食をとって、ホテルに戻ることにした。
香港の人はよく食べるというが、なんとなくわかった。
とにかく食べないと、この街のスピードとエネルギーについていけない。
中身は雑貨屋さんで何をパクったのか判然としないが、そんなことを気にしていてはこの街では置いていかれる。
街中に沢山ある両替の店の多くはレート的にはボッタクリであるというが、店もお客もやましい空気は微塵もない。
中環駅のホームでなぜかウェディングドレスを着た女性を見たけど、この街なら何でもありだ。
ホテルに戻る道すがら、漢方茶のカフェで、女性がボーッとしていた。
きっと明日に備えて充電しているのだろう。
食べて、稼いで、友達と騒いで、恋をする。
この街は、人間の欲望の明るさを全力で肯定して前に進む空気に満ちている。
まず発端の百合展中止に抗議したフェミはいなかったということは言っとくね。
ふともも展とは趣旨も違うし、「百合展まで中止させられた!フェミめ!」ってツイが流れてきて「えっ百合展なんてあったんだ」って初めて知った人ばかりだったよ。
さて、フェミというのは「なんかやたら男が好きなエロに文句つけるうるさい奴」と思われてることが多く、今回の「男性向けの百合は百合じゃない」も「エロだろーと女二人の恋愛ものは百合だろーよ、これだからフェミはエロを目の敵にしやがって」と反発を感じる人がいるのはわかる。
主語が大きくてほかの人を巻き込むのは悪いのでここからは『私』の主観の話をするね。
あのね、「女=俺のためのもの」って思想の創作物にうんざりしてるんだよね。
まずさ、男がエロ好きなのは当然と思われてるけど、女が性的なものを好むのははしたない、更には好色であると見る風潮あるでしょ。
例えば無理矢理強姦される作品を読んだり描いたりすると「そうされたいんだろ?」と言われる。男女エロなら当然のように言われるし、BLであっても何故か受けに自己投影していると見なし嘲笑う人が沢山いる。
私ずっとこれが不思議だった。BLで受けに自己投影する人、いることはいるけど、少数派だ。仮に自己投影してたとしたって、それの何が問題なのか? その人の勝手じゃない? なのに何故腐女子でもない部外者が訳知り顔で「腐女子は受けに自己投影してるからBLの男は男じゃない」とか言うのだ?
で、男性向け界隈を覗いて見てやっと腑に落ちたんだけど、男性向け、当たり前のように自己投影がある。
元々そうだったし、主人公が無双して美少女ヒロインハーレムを築く話が山ほど創られている今は更に加速してる。男性向け界隈では自己投影がスタンダードであり、「美少女に俺がモテる」が普通だと思い込み過ぎて百合にもそれを求める人がいる。女性しか出ない創作物は一見自己投影できる存在がないように思われるが、しかし彼らにとっては「女キャラ=俺のためのもの」なので、出てくる女キャラは画面の向こうのオレに媚びているという思考が前提としてあるのだ。
まぁそれならそれでいいんだけど、あなたがたの趣味はどうでもいいんだけど、厄介なことにこの手の人達は「絶対腐女子は自己投影してる。お前ら尊いとか綺麗ぶってっけど本当はエロいこと好きなんだろーw エロいことされたいんだろーw」って決めつけと嘲笑をぶつけてくるのだ。
BLのエロは主に「好きなキャラのエロいとこ見たい」という願望の結果なのだが、「女=俺のためのもの」思考の人は女が主体的に男のエロいところを見たがるという行動が受け入れられないので、「受け=女側、つまりエロいことされてる受けを見て自分がエロいことされてるつもりになってる」という解釈をする。
このような揶揄を向けられると、腐女子はついつい「自己投影じゃないしエロだけが目的でもないし――」と反論してしまう。
何故なら実際に8割ぐらいの腐女子は自己投影じゃないしエロだけが目的でもないからだ。そして、エロい女だと蔑まれている状態に焦り、誤解を解こうとして強く否定し、自ら「BLで自己投影なんてイタい」と言うようになる。
これは男性が言われる「お前ホモだろw」に似ていると思う。言われた側が元々同性愛者に対する差別意識がなくても、「お前ホモだろw」にこめられた嘲笑を感じ取り、「もしホモだと誤解されたらヤバいことになる」と思い強く否定してしまう。「まさか、ホモなわけねーじゃん。キモいし」みたいに。
本来、同性愛者が堂々としていいのと同じように、BLに自己投影する人もエロ創作大好きな女も堂々としていいはずなのだ。そしてそうじゃない人も、「お前ホモだろ」「お前エロいこと好きな女だろ」と言われた際に、「違うけど、もしそうでもいいじゃん」と返すべきだ。
しかしオタク界隈にはかなり強固に「女は男をエロいものとして扱うべからず(男はいくらでも女をエロく扱っていいよ!)」という暗黙のルールが存在している。
いや、というかぶっちゃけ暗黙じゃない。
・PIXIVでBL二次創作ばかりがランキング上位を占めるようになると「腐女子に侵略された、BLキモい」とクレームがつけられる。
などなど多数。
この「BL扱いされる」は正確に言うと「BL扱いされて気持ち悪がられる」である。
現在のPIXIVは男女別にランキングを分けたことで理不尽なクレームからは逃れたようだ。
が、イラストランキングを見ればはっきりとわかる傾向がある。女キャラは露出が激しく、扇情的なポーズのものが多くランクインしている。男キャラはそうではない。これは女オタクが男キャラをエロく描かないせいではない。ちょっとでもエロかなと思ったら、表紙にしないかR18に設定するからだ。
私は気が向いたらランキングを覗くのだけど、いつ見てもそう。女キャラは平気でエロいのがばーんと出てる。男キャラはとっても健全。
これほど気を使っていても腐女子は「原作はそうじゃないのに男同士でくっつけちゃって申し訳ない。BL好きじゃない人に見せないようにしなきゃ」という人が結構いる。私もそうだった。
でもさぁ、私、男性向け二次エロ描いてる人で、「原作はそうじゃないのにエロにしちゃって申し訳ない」って言ってる人見たことないんだよね。
当たり前のように「男女エロは普通、女をエロく描くのは普通」って考えなんだよ、男性向けって。「女=俺のためのもの」思考が蔓延している。
それに気づいたとき、「あ、この人達あんなに腐女子を責めるけど自分らのことめっちゃ棚に上げてる……図々しいな」って思っちゃった。
そう、「女=俺のためのもの」思考の人は図々しい。自分達の考えを押し付けてくる。自分達の嗜好に沿わない者を排除しようとする。そのくせ「腐女子に侵略された」とか被害者ぶってる。
しかも男がやる創作と女がやる創作の基準を明らかに変えてくる。
「魔女集会で会いましょう」という創作ブームがあったとき、基本形となる「魔女が拾った少年が成長して魔女を守る」という話に、「男女逆なら幼女レイプと同じ」って文句つけてた人いたけど、違うよね。男女逆なら「魔法使いが拾った少女が成長して魔法使いを守る」だよね。まぁこの「守る」は「慕う」でもいいけど、絶対に幼女レイプは対比にならない。
が、「女=俺のためのもの」思考の人達にとっては、「魔女が拾った少年が成長して魔女を守る」は幼女レイプ並に罪深いのだ。何故ならこの創作は突き詰めて言えば男が女を喜ばせる類のものだからだ。女の欲望に沿う形の男キャラが描かれることが我慢ならないのだろう。
このように、「女=俺のためのもの」思考の人達は基本的に、創作キャラのみならず現実の女の人権も無視してくるので本当にうんざりする。
以上のような前提があるので、私は「男が部外者のはずの百合にまで『女=俺のためのもの』思考を持ちこむなや」と言いたい人たちに共感してしまう。
落とし所としては、「女=俺のためのもの」思考で描かれた女同士の恋愛ものは別ジャンルとして確立する、かな。
以下、百合とは関係ない「女=俺のためのもの」思考の人達に関する愚痴。
ふともも展もそうだけど、この人らマジであらゆるところに自分のためのエロ要素をしこませようとする。
エロじゃないですよというふりをしてエロを公共の場にひっぱりだし、エロとして楽しんでるのに指摘されると「エロじゃない! エロいと思うお前がエロい!」と逆ギレする。
わかりやすい例をあげよう。
https://twitter.com/ismiiiru/status/931479789361233922
困り顔の女の子が自分の服をおさえて「どこまで面積小さくなっちゃうの?」と言っている。
ゾーニングされるようなエロイラストではないように見える。が、明らかにこれはエロ文脈で描かれている。
何故わかるか。
仮にこれがエロじゃないとしよう。
するとイラストは単なる困っている、あるいは恥ずかしがっている少女だ。敷地面積の解説に何故嫌な思いをさせられている少女を出すのか?
少女の意思に反して服は縮む。少女はそのことに不安を感じている。
いじめられている子を見た普通の人の反応は「可哀想」だ。敷地擬人化を可哀想がらせる必要がどこに?
編集部がよっぽどすっとぼけた性格でない限り、「可哀想な女の子のイラスト、敷地面積の理解に役に立つ! 読者にも喜ばれるはず」とは思わないだろう。
だから正しくは、「服が縮むのを恥ずかしがってる女の子、エロいから男性読者に喜ばれるはず」なのだ。
だがまぁ当然、これは「恥ずかしがってる女の子エロい」という性癖の人間以外にとっては普通に「可哀想な女の子」である。
そして『一般向けの雑誌にエロ文脈を持ちこむこと』『可哀想な女の子をエロいと見なすいじめっ子精神に無自覚なこと』に嫌悪感を覚える。
日本、恥ずかしがる女の子をエロ扱いするの滅茶苦茶一般エロ扱いされてるけど、あれ特殊性癖だよ。特殊性癖であること自体は構わない。でも「自分はいじめ創作が好きなのだ」という自覚を持ってくれ。そして一般向けにそれをどうにかして持ち込もうとする努力を止めてくれ。