はてなキーワード: スズメとは
昨日さ
ファミレスに飛び込み前転して入店して2時間半ぐらいいたみたいでずっと増田書いていた次第なんだけど、
あれよく無いわよね。
さすがに食べる過ぎるので
そんでさ、
周りのテーブルの人たちの会話がどうしても入ってくるじゃない。
猫型配膳ロボットに持ってきてもらった料理を食べながら文句言ってるのが滑稽かつ滑稽そして滑稽だったりするし、
ばいばーい!って言って手を振って賑わってるし
ちまちまな対応はまちまちよね。
でも本当に猫型配膳ロボットに怒ってる人を初めて見たわ。
猫ちゃんが働かなくちゃいけなくなった背景は私も含めみんなが安くて美味しいものを殿堂のように求めているからよ、
そのしっぺ返しよ!って言いたいぐらいじゃない。
その人はなんて言うのかしらね?
はたまた、
誰も居ないテーブルに延々とお料理持ってきたにゃーん!って言い続けているのを聞くとなんかキュンとなっちゃうしちょっと可哀想だったわ。
その猫型配膳ロボットは一緒の口調で言ってるんだろうけど
だんだんとその猫型配膳ロボットが「お料理持ってきたにゃーん!」って言ってるのが
どうしたの?「お料理持ってきたにゃーん?」って不安げに聞こえてくるような気がして
なおのさら猫型配膳ロボットが切なく愛おしくなってきちゃうのよね。
なんで取ってくれないの?どうしたの?「お料理持ってきたにゃーん?」ってどんどんそう言ってるように聞こえてくるし、
健気に「お料理持ってきたよ!」と何回も何回も言ってて涙が出てくるわ。
まあ挙げ句の果て、
私が店員さんを呼んでこのテーブル誰もいないんですけどって伝えたんだけどね。
もっと早くに伝えてやれよ!って思うけど、
そう言うシチュエーションってどうなるか私もちょっと興味がある手前アメリカのシチュエーションコメディーのように
ここで笑いのボタンを押して大爆笑が画面の向こうで起こっている様までがワンセットってぐらい
切ないけど笑っちゃいそうな出来事だったわ。
それをカリッカリのベーコンを食べながら見ているんだから世話ないわよね。
自動販売機なのかロボットなのかもはや境目って何?って思っちゃうけど、
あれもれっきとした歴史あるロボットの仲間なのかも知れないわ。
でもさ、
有人店員多めのお店の方が若干似たようなメニューの定食のセットのミールでも2~300円有人レストランの方が高かったりするのよね。
人件費の味がするのかはたまたロボット猫型の味がするのかはどっちか分からないけど、
私たちがどうしても安くて美味しいものを殿堂のように求めるから
どこかでそうやってコストをダウンして下げないと行けない熾烈な競争があるのよね。
偏りはないけど、
うちは手打ちで串売ってるんだよ!って言うところのスケール規模を活かせない仕入れのところは悲しいけど焼き鳥の鶏肉が雀の涙ほどの小ささで
とてもスズメを焼いて食べるってところがあるとしたら
たぶん身が少ないと思う身が。
だからチェーン店と言えどもスケールメリットを活かして仕入れすればまだ焼き鳥も美味しく食べられるってこれが現実の事かも知れないわ。
猫型配膳ロボットがいるレストランの日替わりランチが600円台で食べられるのはむしろ奇跡に近いミラクルで光るのある未来ロボットの幕開けかな?って思うの。
ロボットが働けば働くほど、
私たちは美味しくて安い食べ物を殿堂の様にそう王様のように食べることが出来るから
フードロスもなくなって欲しいとともに
ロボットレストランのロボットが車の荷台に載せられてロボットレストランよろしく!って星新一さんのショートショートのボッコちゃんみたいに
同じ文言を延々と行ってお店の宣伝をし続けるロボットも哀愁を感じるわ。
バニラカーもあれロボットが運転していたら本当にさぞ不気味よね。
延々とバニラよ。
もうロボットが何でもやっちゃう時代が本当に到来するシーズンが来るのかも知れないわ。
うふふ。
ホッツだけにホッととは言わないけど
今朝の寒さで実感したホッツ麦茶だったわ。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
次女の誕生日のあと、長女の誕生日があって、その直近の祝日、二人に誕生日プレゼントと服を買ってやるために買い物に出た。トータルで三万円くらいかかった。はぁ。
服を買う時に、ついでに長女に今のうちに生理用品とかブラを買っとこうぜ、と言うと、長女は思いの外喜んだ。
長女は11歳になったのだが、最近爆速で身長が伸びると共に体型も大人に近づきつつある。彼女は小さい頃から今に至るまで安定の痩せ体型だ。身長に合わせてズボンを買うとウエストがブカブカだったのが、今は150のズボンを履いてもずり落ちなくなった。痩せているなりに身体の厚みは増しているのだ。
最近の長女は胸が急に育って来ているのが悩みらしい。そういう事をぽつぽつ言うのだが、ブラが欲しいと自ら言う事がないので、親であるこちらから提案した方がいいんだろうなあと思った。
長女を子供の下着売り場に連れて行くと、彼女は種類の多さに圧倒されていたが、ぼくが
「ステップ1とか2とか3とかタグがついてるな。まずはステップ1でいいんじゃないか?」
と言うと、それらを物色しはじめた。
「すごーい、いっぱいあるー。こんなのが欲しかったの!」
などと言うから、可愛い色のやつを買うのかな? と背後で見ていたら、スタンダードな感じの、キャミソールと一体型の白いのを二枚選んだ。黒や紫もあるし、ブラだけ独立していて、同色のショーツとセットになったものもあるよとぼくが言っても、「絶対これがいい!」と長女は譲らなかった。まあ、白無地はアウターに響かなくていいよな。もし、ぼくがユニクロの白のエアリズムばかり着てることに影響されたのだとしたら、なんかすまないなと思うけれど。
今時の小学生女子は、他の子がどんな下着を着けているのか、気になりはしないのだろうか? ぼくが子供の頃は、女子はそういう事についてはかなり煩かった。白い「初めてのブラ」なんか着けていると、露骨に馬鹿にされたものだ。
ぼくが子供の頃、ぼくの母親はどういう訳か我が子の二次性徴について捻れた考えを持っていた。だからぼくはなかなかブラを買ってもらえなくて、確か中学に上がってしばらくはノーブラで過ごしていた。部活の時以外は胸が目立たないよう猫背で下を向いて歩きがちだったように思う。
当時はぼくの母親だけでなく、世の母親達の考えは大抵いい加減かつバラバラだったので、胸が既にかなり大きいのに「子供だから」という理由でノーブラな女子というのはしばしばいた。ぼくはそれが好きじゃなくて、自分はそうはなりたくないと思ったのだが、無駄に性に対して厳格な家庭でしかも鈍感な母親にブラが欲しいなんて強請るのはあり得ないと思って我慢していた。ただ、ぼくの場合は胸が発育しかけだとしても限りなく俎板に近い胸をしていたので、ブラを着けていないことを誤魔化すのはそんなに難しいことではなかった。
だが、体育の授業や部活の授業の前後に更衣室で着替える際だけは誤魔化しなどは利かない。
体育の時の着替えはまさに針の莚に座るような心地だったが、部活の時はそうでもなかった。更衣室では先輩達が下着姿で悪ふざけをしていたし、彼女達の下着はみなカラフルでまるで見せるためのもののようだった。たった一、二学年違うだけでどうしてこんなにも文化が違うのか不思議だった。ぼく達の学年はいつまで経っても白いペラペラの下着で、誰が一番先に「色気づいて」大人のようなブラを使い始めるのか、監視し合い足を引っ張り合っているのに。
先輩の一人が日曜日に買ったばかりだというグリーンのチェックのブラを見せびらかしている時、ぼくはホワイトボードの下にレイジと二人で潜り込んでぴったりと身を寄せ合って先輩達の馬鹿騒ぎを眺めたり、今週のジャンプの話したりしていた。ブラの自慢をしていた先輩がぼくらの所にやってきて、
「今日も二人、異様に仲がいいよね」
といい、ぼくはそこに含みがある事に素で気づかず、
と答えた。
レイジとは中学に上がってすぐの部活見学期間のある日に出会った。レイジは武道館の片隅に一人で体育座りをして、先輩達の稽古の様子を眺めるでもなく膝の上に顔を伏せていた。最初にレイジがぼくを見たが、話しかけたのはぼくの方からだ。当時のぼくは既にはみ出者気質を全開にしていたが、今よりは社交性があったのかもしれない。
レイジの第一印象は、大人しそうな男子、といった感じだった。目が合って、一言二言交わしただけですぐに気が合いそうだと思ったのと、ぼくと同性である事に気づいたのとは、どっちが先だったろうか。立ち上がれば性別を間違いようはない。レイジはぼくよりずっと背が高く、正面から相対すると迫力のある胸が視界を圧倒してくる。まるでモデルのように手足が長く、メリハリのある体型をしていた。
そんなレイジだが、ほとんど大人同然の背格好をしていたにも拘わらず、ぼくと同じくまだ「子供」というカテゴリーに押し込められていた。つまり中学に上がってもしばらくはノーブラで過ごした。その点でぼくにとっては類友でもあった。
いつだったか、先輩の一人がそんなぼくらを見かねて声をかけてきた。ブラをしないと恥ずかしいとか乳が垂れるぞとか、そんなことを言われ、ぼくらは「はーい」と返事をしたが、すぐに他愛ない雑談に戻った。レイジは先輩に言われたことなど全く意に介していないようだったけれど、ぼくは内心かなり気にしていて、やはり母親にブラが欲しいとお願いしなくてはならないのだろうか? と考え、まだ何も行動しないうちから屈辱に打ち負かされたような気になっていた。
記憶に間違いがなければ、ぼくらは少なくとも一年の夏休みまでは「子供」カテゴリーのままでい続け、それぞれ親の方針通りに子供の肌着を制服の下に着続けていたと思う。そのことによってレイジがどんなデメリットを被ったかはぼくは知らないが、ぼくの方には人には言えないようなデメリットがあった。
ある日、竹刀を振った瞬間に身体の内側から「ぶちっ」と音がした。腕のつけ根辺りがヒリヒリと痛くなった。家に帰ってから服を脱いで見てみると、鎖骨のすぐ下辺りに赤い皹が入っていた。まるで鋭利な刃物でひと突きしたような傷は薄い表皮で繋がっていて、出血はない。どうやら急に大きくなった胸の重さに皮下の肉が負けて裂けてしまったようだった。奇妙な傷はその後いくつも増えていき、白い痕になって残った。
肌にいくつもの傷が残るほどに、ぼくの胸はお荷物になりかけていたのだが、だからといって目立って大きいのかというと全くそんな事はなく、服を着ている限りは相変わらずの俎板に見えるほどだった。なのに、ただ普通に生活していくだけで服の下に隠れた部分が傷だらけになっていく。その原因がさして膨らんでいるようには見えない胸であるなど、親に相談出来る訳もなく、ぼくはひた隠しにした。
その件はレイジにも話した事はない。そもそもぼくとレイジは「親友」だと言い合っていたのにも拘わらず、お互いに相手の内面には踏み込もうとしなかった。ぼくらは校舎の内外を、ひとの目も気にせず手を繋いで歩き、座る時にはスズメのきょうだいのように身体をくっつけた。部活の合間の休憩時間には互いの背中を背もたれにしたり、膝枕をしあったりした。
ぼくがレイジの太ももを枕にしている時、ぼくの鼻先にはレイジの胸があるのに、そのぼくの胸の何倍も大きな肉の塊はレイジにどんなダメージを与えたのか与えなかったのかなんて知らなかったし、レイジはレイジで、ふざけて指でつついたぼくの貧相な胸がぼくにとってはけっこうな凶器だった事など知らないままだった。
レイジに対してのぼくの隠し事なんて大した数はないが、ぼくにとってレイジは謎の多い奴であり続けた。真面目そうに見えてちゃらんぽらんで、部活だって、ぼくとレイジとはたった二人だけの新入部員なのに、レイジはよくサボり、ぼくを一人にした。夏休みの部活に、レイジは半分も顔を出さなかった。なのに試合に出ればそれなりに勝つのが不思議だ。何故レイジはそんなに休むのか、ぼくはしばしば先輩達から聞かれたが、わかりませんと首を振るしかない。
親友の癖にぼくはレイジの個人的な事をほとんど知らない。そのことが気にならない訳ではなかったのだが、いざレイジと顔を合わせると、数々の謎の解明などどうでもよくなってしまう。レイジとする話は好きな漫画やアニメの話ばかりで、端からみればそれは終始うわべだけの話をしつづけているだけで、それのどこが親友なのか不思議だったかもしれない。
ぼくとレイジは心が遠くにあるのを補うかのようにスキンシップだけは過剰に行った。一日の中で最初に会ったときは、相手の存在を視認したらどんなに遠く離れたところからも全力で駆け寄り、
「カーラミーア!」
「モンシェ!」
と叫ぶとひっしと抱擁し合う。隙あらば、学校内のどのカップルよりも密着して過ごした。
夏の間、ぼくはろくに飲食をせずに部活でしごかれていた。これ以上身体に無駄な肉がつくのを止めたかったし、生理の出血をなんとか止めたいと思って行った無謀なダイエットだったが、消耗したわりに効果はいまいちだった。ひと夏で顔だけげっそりしたぼくだったが、片やレイジは夏休み前と少しも変わらず飄々としており、健康そのものに見えた。実際、心ない男子がぼくらに対して目障りだ死ねと罵倒を浴びせるやそいつを蹴り倒しプロレス技をかけて泣かせるなどワイルドに暴れることもあった。
ぼくは安心した。実はぼくの母親がぼくとレイジが仲良くなったのを知り、ぼくの同級生の母親達の情報網を使ってレイジの個人情報を仕入れており、聞いてもいないのにぼくにそれを話したのだ。ママ友ネットワークをもってしてもレイジの事で確かな情報は得られず、噂程度のことしか仕入れられなかったようだ。それによれば、レイジは何らかの病気で定期的に通院しているという。だがその病気が何であるのかは誰も知らないらしい。
ぼくが知っているレイジの個人的なことといえば、レイジには兄が一人いて両親も健在で、四人家族で仲良く暮らしているということくらいだった。
「レイジのジは二番目のジってこと?」
「そそ」
「納得した」
きょうだいの二番目だから「レイジ」と名乗るレイジとぼくとは部活つながりの親友。クラスと出身小学校が違うせいでお互い相手の事で知らないことが多いかもしれないが、そんな事は関係なく、ぼくらはとても仲がいい。
秋になった。ある日、学校から帰るとぼくの部屋に大きな買い物袋が置かれていた。母親が開けてみろというので中身を見たら、「はじめてのブラ」と書かれた厚紙つきの白いブラが三着ほどと、その他下着類が入っていた。母親によれば、「ぼくに必要だから買った」というより「みんなが必要だと言うから買った」ようだ。母親は他人の言う事になにかと流される。
しかし、断られる可能性が高いと思いつつこちらから羞恥心を堪えつつ頭を下げてお願いすることもなしに、必要なものが手に入ったのは良いことだ。ぼくは「はじめてのブラ」を着けてみた。ところがサイズが全然合っていなかった。それはAカップだがアンダーが85cmもあって、上半身だけは骨の浮くほどガリガリだったぼくにはユルかった。
翌日から「はじめてのブラ」を着けて登校したが、いざ日常生活を送ってみると、ユルすぎるブラはぼくの助けになるどころか邪魔で邪魔で仕方のないものだとわかった。ちょっと身体を動かしただけで背中のホックが外れる。これまでの習慣通りに猫背にしていると外れるし、かといって背筋を伸ばしてもまた外れる。走るとどんどんブラが浮いてきて胸の上までずり上がってくる。それを狼狽しながらも誰にも気づかないよう適正な位置に引き下ろさなければならない。
なんなんだこれ……。母親に苦情を言うべきではないかと思わなくもなかったが、母親がぼくにブラを買い与えた時、牽制するように「デブで胸のないお前にはサイズがそれしかない」と言ったから、解決策は何もないとぼくは思い込んだ。デブは言いがかりだ。ぼくはチビの癖に肩幅と腰幅があり、脚も太かったから、セーラー服を着るとずんぐりむっくりに見えたが、上半身はガリガリに痩せていたのだ。
何でぼくだけこんな事に……と思いつつ、部活の際に先輩達がふざけながら着替えている間は、いつもの様にぼくは部室の隅っこにレイジとぴったりくっついて体育座りで待っていた。先輩達は相変わらず可愛いブラを着けていて、それらはぼくの「はじめてのブラ」のようにズレたりホックが外れたりはしない。どうしてぼくの「はじめてのブラ」はこんなにも役に立たないのか、すぐそこに何事にもあけすけな先輩達がいるにも拘わらず、ぼくは誰にも打ち明けられない気がして、勝手に孤独に浸っていた。隣のレイジは、元からそういう話をすべき相手ではない。
その時、ツンツンと脇腹をつつかれた。隣を見れば、レイジが膝の上に半分顔を埋めたまま、いやーな顔で笑っていた。
「お前、これなんなの?」
レイジはニヤニヤしながら、ぼくのTシャツの上からブラのバックベルトを引っ張った。
「何でもいいだろ!」
ぼくは小声で身をよじりながら言った。その反応がレイジには面白かったらしく、レイジは「なんなの、なんなの」と言いながらぼくのブラのあちこちを引っ張り、脇を擽ってきた。そんなぼくらの攻防戦を先輩達はいつものじゃれ合いだと思ったらしく、「今日も二人は仲良いよねー」と言った。
その日以来、レイジはぼくがブラを着けているのを面白がり、やがて服の上からブラのホックを外すという技を会得した。レイジが通りすがりにぼくの背中を叩くと、ホックが外れる。とんでもない悪戯だが、ぼくのホックは悪戯をされなくてもしばしば外れるし、ぼくとレイジはクラスが違うので、被害を受けたところで大した事にはならない。それでぼくとレイジの仲が決裂するという事もなかった。
ただ、レイジがぼくをブラのことでイジッてくるのは意外だと思った。同級生女子の中には、他の女子が「色気づく」のを嫌って意地悪をしたり他人の足を引っ張るような事をする奴が何人もいたが、レイジはそんな陰湿な女子どもとは最も遠い存在のような気がしていた。でも、その頃レイジはまだ「子供」カテゴリーの内にいて、それをぼくなんかみたいな貧乳の方がイチ抜けしたのだから、変に執着されるのはおかしい事ではないような気もした。
人の心理としてレイジの反応は特におかしいものではない。が、ぼくらの関係性の絶妙なバランスをレイジの方から崩して来ようとするのは……逆にぼくの方から壊しにかかるなら自業自得なのでまだしも……どうしていいのかわからない。わからなさすぎたので、ぼくは何事もなかったかのように過ごす事を選んだ。
二年からはぼくとレイジは同じクラスになった。一緒に過ごす時間は益々増えた。レイジが休み時間の教室ですれ違いざまにぼくのブラを外して遊ぶ事もあったが、ぼくは責任を取ってホックを元に戻せとレイジに要求し、レイジは「はいはい」と言ってぼくの制服の背中に手を突っ込んでホックを掛け直した。
その頃にはレイジは既に「子供」カテゴリーを脱していたのだと思うが、ぼくにはその件については全然記憶がない。少なくとも、ぼくはレイジからされたようにレイジがブラを着け始めた事をからかうことはなかった。
教室が一緒だと、友達同士なら休み時間ごとにお互いの机のところを行来するものだ。ぼくは授業が終わってもすぐに教科書をしまって離席することがないから、レイジの方からぼくの席にやって来がちだった。ふとぼくが顔を上げると、視界の全面をレイジの胸が塞いでいる。よく、胸の大きな女性が「(男は)私じゃなくて私の胸に挨拶をする」と言うが、レイジの場合はぼくに胸から挨拶して来るようなものだ。ぼくはレイジに知られないよう視線を外した。だからレイジの胸がしょっちゅうぼくの目と鼻の先にあったのに、ぼくはレイジのブラ事情など全く知らない。一方レイジはといえば、ぼくをからかえるだけからかって恥ずかしい思いをさせたのに。
レイジは狡いと思ったが、他の女子といがみ合うようにレイジと争うのは嫌だった。レイジと喧嘩する事があるとしたら、それとは全く関係のない、取るに足らない事が原因だ。そしてベッタリと仲がいい分喧嘩するのもわりとしょっちゅうだった。大体はぼくの方から吹っ掛ける。そこにレイジは狡いという思いがなかったとは言えないと、当時を振り返って思う。
レイジは胸が大きくて手足が長くてモデルのような体型をしていたが、女としてはある意味で無敵だった。ぼくはといえば、自分の身体がなにかとコンプレックスで、わざと身体に合わないダボダボな格好ばかりしているから、本当はガリガリに痩せていたのにすんぐりむっくりのデブだと思われがちだったうえに、貧相な体つきのわりにはきっちりと女であることのデメリットを受けた。すなわち生理が異常に重くて一月のうち絶好調なのは三日ほどしかなく、あとは瀕死。
レイジは不調知らずで常に元気いっぱい走り回っていた。何かの病気で通院しているという噂はデマに過ぎないのではないかとぼくには思われた。だがレイジはよく部活をサボった。同じクラスで親友のぼくにも何も言わず、放課後になるといつの間にか姿を消している。ぼくは既にレイジはそんなものだと思っていた。部活の顧問から、来年の女子部部長は消去法でぼくに決まりだと聞いて軽く絶望した。レイジの方がぼくよりもずっと強いのに、部長は実力よりも真面目さが大事だと顧問は言う。だがぼくは顧問が思うほど真面目ではない。絶不調ながら毎日律儀に部活に出ているのはほとんど、稽古でカロリーを消費しつくせば生理にかけるエネルギーが少なくなり、来月こそは体調がましになるのでは? と期待していただけに過ぎない。
そんな馬鹿な事をしていたせいで、ぼくはある日、体育の授業中に具合が悪くなった。その日のメニューは1000メートル走だったが、ぼくは運動神経がない癖に中距離を走るのが大好きで得意だったので、生理中だというのに無理をした。酷い目眩がして手足が冷たくなり、震えが止まらなくなった。爪が真っ青になり、顔色も青を通り越して真っ白だと、ぼくを見た体育教師が言った。体育教師は厳しい人で滅多な事では生徒を休ませないのだが、ぼくが芝生に座っても一向に回復しないので、保健室に行って休めと言った。ぼくは保健委員に付き添われて保健室へ行った。ベッドに寝かされた途端に意識が落ちた。
気がついたらベッドの側にレイジがいた。
「おはよー。今どんな気分?」
「どんなって、最悪だけど。でもさっきよりはましな気がする」
「ははっ、体育の時はヤバかったな。こいつマジで死ぬんじゃね? って感じの顔してて、先生がさすがに焦ってた」
そう言うとレイジはぼくのほっぺたをつまんで引っ張った。
「ほっぺぷにぷにー。すべすべで真っ白ー。でもさっきよりはましー」
レイジはぼくの肌をすべすべで真っ白だとよく言う。小学校時代は徒歩通学で、中学に上がってからは自転車通学で、それなりに日に焼けていたから、ぼくの肌も黒くて荒れているはずだと自分では思い込んでいたが、レイジに指摘されてはじめて、ぼくは色白で肌質がいいのだと知った。少なくともレイジのほっぺたよりはぼくのほっぺたの方がすべすべで白い。
「今どんな気分?」
「君が血色が戻ったというなら、思ったよりもいいんじゃないだろうか。確かに吐き気はしないし、頭痛もしない」
「ふーん。俺にはそういうのが無いからわからないけど、まあ無理すんなよ」
レイジはいいな。ぼくと性別が同じでもぼくのような思いはしないんだ。でもぼくみたいにひ弱なのはレイジには似合わないから、それでよいのだと思った。
トラバに続く。
遠藤秀紀『パンダの死体はよみがえる』 →大人向けで難しいけど、『キリン解剖記』に分野が近く、文章がキレキレで面白い。
同じ作者の子ども向け本に『見つけるぞ、動物の体の秘密―動物かいぼう学者が挑む進化のなぞ』もある。読んだことなくてごめん。
前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ 』 →有名作で子ども版が出ている。
川上和人『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』 →親しみやすい語り口で面白かった。総ルビではなかったかも。
鳴沢真也『ぼくが宇宙人をさがす理由』 →地球外知的生命体探査を国際規模かつ科学的な手法でガチでやっている研究者の本。
三上修『電柱鳥類学 スズメはどこに止まってる?』 →小学生にはちょっと難しそうだけど、図や写真が多いのと、本を飛び出して身近な鳥を観察するのに役立つかも。
元増田ですこんばんは!
白黒でスズメくらいの鳥、いくつか思い浮かんだので当てはまるのがあるといいな!
めっちゃ喋る!
一人でいる
黒いアイラインに白いほっぺ
メジロって鶯色なのにウグイスじゃないの紛らわしいよね!ということでメジロとウグイスの差分挙げます!
メジロは甘いものが好き!花の蜜とか果物とかをペロペロ舐めるよ!たまに虫も食べるらしいけど!
余談だけど、増田が怪我したメジロを一時的に保護したときは100%オレンジジュースをあげました。
ウグイスは虫さんが好き!やぶや葉っぱの影にいる虫をぴょんぴょんつつくよ!たまに果物も食べるらしいけど!
メジロはおひさまが当たって花がいっぱい咲く木の上の方が好き!花が咲き誇るとき、メジロも同じくらい咲き誇るよ!
ウグイスは日陰で虫がいっぱいいる地面に近いところのほうが好き!藪の中だと安心してくつろいでることもあるよ!
メジロはくっつくの大好き!他のメジロと一緒に行動してぎゅうぎゅうくっつくよ!他の小鳥と一緒に群れを作ってるとこも見たよ!
ウグイスは一人でいるのが好き!普段は他のウグイスとはあまりつるまないよ!
メジロは「チーチー」と鳴き交わす!まさに小鳥ってイメージの、細く可愛らしい声!さえずりはコロラトゥーラのようにチリチリコロコロと繊細だよ!
ウグイスは「ジャッジャッ」と独り言!意外と大きく響く声!さえずりはその小さな体でどうやって、というほど伸びやかにきれいに澄み渡るよ!
ウグイスはスズメより大きい!視界の端に見切れただけでも結構存在感がある!
雀より大きいか小さいかっていうのは個人的に結構違う印象を受ける!
ウグイスは渋い茶緑!胸も腹も白くておとなしめ!
メジロはパッキリとしたギャルメイク!虹彩の色素薄めで華やか系美人!
ウグイスはぼかしを多用したナチュラルメイク!黒く潤んだ瞳で奥ゆかし系美人!
どっちが好きかと言われると…選べない!
撮影で忙しかったので後で見ようと思ったのですが、見当たりません。
探してみると魚拓がありました。
頭に思い浮かんだのはかすみ猟※1です。それとメジロの鳴き交わし※2です。
後は撮影のマナーが極端に悪く、不法侵入や器物破損等で逮捕された等です。
そう思って読み進めてみたのですが、
膝から崩れ落ちました。
大麻のことをお野菜といったり、盗撮のことを鳥といったり、世の中には色々な隠語があるものですね。
皆さんは野鳥は好きですか?我は好きです。
我はコゲラ※3が好きです。英名はJapanese Pygmy Woodpeckerという文字をみてピンとくる方も多いのではないでしょうか?
みなさんキツツキというときっとアカゲラ※4を思い浮かべるのではないか思いますが、日本には
✓ クマゲラ
✓ アカゲラ
✓ アオゲラ
✓ ヤマゲラ
✓ コゲラ
というキツツキが生息しています(亜種※5を含めるともっといますし、沖縄本島北部には固有種のノグチゲラ※6もいます)。
その中でも小さくてコツコツと木を叩く姿が愛らしいコゲラが好きです。
このコゲラは日本中どこにでもいて、新宿の中央公園でも見ることができます。
住宅街でも木がある家に飛んでくることもあり、スズメ大の大きさで木をコツコツ叩く鳥がいたら間違いなくコゲラです。
「ギー」という鳴き声もかわいいので、散歩する時に探してみてください。
そして我が一番好きなポイントは、頭の左右に赤い羽根がある所で、普段は羽毛に隠れていて見えないのですが、風がピュッ吹くとチラッと見えるのです。
その様子を長いカメラで撮影している我は、コゲラからしてみたらお前も鳥好きやないかいとつつかれてしまうかもしれませんね?(^_^;)ナンチャッテ
それでは我はこのへんで。
※1https://kotobank.jp/word/%E9%9C%9E%E7%B6%B2-462745
※2https://www.asahi.com/articles/ASK5B3F99K5BPTIL009.html
※3https://www.birdfan.net/pg/kind/ord16/fam1600/spe160009/
※4https://www.birdfan.net/pg/kind/ord16/fam1600/spe160006/
※5https://zukan.com/jbirds/internal15307
※6https://www.env.go.jp/nature/kisho/hogozoushoku/noguchigera.html
物価が高いから日本だと年収1500万ぐらいの感覚かな。エレベーターなしのアパートで家賃30万だよ。
年収:もし日本にいれば額面1400万円ぐらいで、実際は生活費について物価スライドさせた割り増しの給料、ボーナス依存だが手取りで1600万/年、今年は絶好調だが来年は半導体需給の問題から業績悪化しそう
投資可能額:全力で750万/年、円建ての現金があるので全力でいっても問題なし。
資産:国内銀行に2900万円、アメリカの銀行に200万円、アメリカの証券会社に1400万円、合計4500万円程度、持ち家なし、純資産1億円の富裕層は遠いがもうすぐに準富裕層ライン
投資:
VT/VTIを 50万/月、確定拠出型年金のマッチング拠出を1万円/月程度、年間投資総額は、612万/年
国内銀行預金の大部分を投資に回したいが、非居住者なので日本の証券会社が使えず、アメリカで投資しようにも送金が面倒で(Wise前提でも)手数料が高い
日本に戻ってから投資する場合は一括投資が合理的なのはわかっているが、やはり怖い
帰国後は、米国証券から発生する配当について確定申告が必要なので、売却して日本で買いなおすか、保有を続けるか悩みどころ。(保有するつもりで当分売るつもりはないが、当然、譲渡益も発生する)
ただ、資産の一部を海外の銀行に米国建てで持っておくのは日本衰退へのヘッジとして必要。送金リスクも考えると、もう1行増やそうかな。
配当は2重課税されるし取り戻すための控除もメンドクサイ。さらに退職後は課税所得が減るため、控除もされないしどこかのタイミングで買いなおすか検討必要
為替差益は雑所得だが、ドル支給の給料にまつわるお金の円転においては、為替差損益は発生しないと日本の税務署に確認済み。
総投資額:円換算で1000万程度
含み益:300万円程度
時価総額:1300万円
確定拠出年金のマッチング拠出は今すぐ止めるべきだが、変更は年に一回。
海外駐在中のため節税効果なしの反面、受け取り時には課税されます。
保険:
-
将来設計:
部長になれる器はないので、50歳半ばで役職定年、50歳後半は嘱託社員になり、給料が激減する。50歳半ばの役職定年で退職出来るように資産形成したい。
(退職しなければ、55-60の5年間で、900*5=4500万が給与所得として支給される見込み)
よって45歳で現金2000万、リスク資産8000万、金融資産1億を達成が目標。55歳時点では1.5億までいきたい。(子供の進学などで、50歳頃からペースダウン予定)
55歳定年で退職金は2000万程度。退職控除の限界まで一時金で受け取り、残りは企業年金で受け取り予定
メモ:
アメリカで支払ったソーシャルセキュリティーについてアメリカに住んでなくても年金が出るらしい、スズメの涙ほどの金額と思われるが、、、
→ 会社が上手くやっており、アメリカでの支払いがなく、今の世代の赴任者はアメリカの年金はないらしい
願望:
50歳ぐらいになったら、週3勤務とか選べればいいのにな
5年ほど前に転職して、初めて都会で暮らすようになった。新しい環境での仕事、新しい場所での生活にワクワクしつつも不安を抱えての上京だった。
入社して暫くした頃の話。
息抜きに会社の庭に出てみると(都会の会社なのに小さな庭があるのだ)、当たり前のように木の下で寝ているものがいた。
それが私と先輩の出会いだった。
慌ててオフィスに戻って上司に聞くと、さも当然のように、結構前からいるよ。地域猫ってやつだよ、との話。
それからというもの、私はちょくちょく先輩の顔を見に行くようになった。
もちろん、先輩というのは私が心の中で呼んでいるだけの名称である。
年下だろうと猫だろうと、自分より先に働いている人(?)はみんな先輩だから。
先輩は割とクールで、媚びたりはしない。
でもたまに、ゴロンとお腹を見せてきたりする。
それで騙されて触ろうとすると噛まれそうになるので要注意である。
上司や同僚と先輩の話をするようになって、段々と職場に馴染むことができた。
今の私があるのも先輩のおかげかもしれない。