はてなキーワード: 飛び石とは
今年で5年務めた客先常駐メインの自称SIerの派遣会社を退職しました。
退職指示の通知は去年の10月ごろに「あなたのスキルではもう派遣先がありません」と言ったメールの本文と共に退職届が添付され同時に事務所への入室カードも無効化した通知と共に来ました。
一応、選択肢として関西の某製造工場に期間工として派遣される道がありましたがIT業界にいた身としてはあまりに違いすぎるので断りました。
ネットワークに興味がある3年制の専門卒で卒業前に基本情報とCCNAを取得して、意気揚々と就職活動をしたもの大企業~中堅(web企業含む)まで30社ほど
エントリーしましたがエントリー段階で全滅、渋々学校の勧めに従い学校訪問してくれる起業を中心に面接したものの「プログラミングには興味はない」と
正直に話してしまったせいで面接までこぎ付けたのは退職した会社だけでした。
今でも覚えています「ネットワーク技術者の育成に力を入れている弊社にぜひ来てほしい」と大喜びされたことを
入社後に1ヶ月の外部研修を受けた後に、派遣されるまで社内待機で5社ほど事前面談を行いましたが断られ、社内で
幹部候補と謳われる派遣社員とセットみたいな形でとある金融系の運用現場に派遣されました。
派遣後は社長も喜んでくれて「おめでとう」と言葉を掛けてもらったのも鮮明に覚えています。
しかし私が派遣された現場は私と同じ会社の派製本遣社員1名以外は子会社と2次請けの社員がメインで4次請けは私しかいませんでした。
なので扱いも雑でした、初日にいきなり目の前に卓上製本機と紙の山を置かれ「これ10ページずつやっといて」と言われ何も教えてもらえず
聞くタイミングもわからない新卒の私はとりあえず積んであった順に作業をしたら後ろにいた2次請けの人にいきなり怒鳴りつけられ
あたふたしている間に目の前の卓上製本機と紙の山を持っていかれ机からも退かされ段ボールが積んである部屋の隅に放置されました。
椅子もなく机もPCもなく立っているだけで1日が終わり2日目は現場のマネージャーから「君は業務では使えないからそこにある資材整理して」と
指示をされそれから2ヶ月くらいはずっと資材の整理をしていました。
散らかった資材整理は思いのほか整理に時間がかかりキレイにしても翌日にはぐちゃぐちゃにされてしまう上にキレイにせず帰ろうとすると
ものすごい形相で睨みつけられたので毎日22時ごろまでサービス残業をして帰りました。
2か月後になって初めて椅子と机と電話が与えられましたがやることは納品するPCの台数確認と資材整理だけでした、仕事が遅いと子会社の人からは
蹴られることもありました、その時はスーツに靴の裏面の跡がクッキリ残って目立たなくするのに苦労した事を覚えています。
そんなある日、会社の営業から携帯に怒りの怒鳴り声と共に呼びつけられクレームの話と自分の無能さを滾々と説明され大変ショックでした。
派遣先の人からは「クズ」だの「死ね」だの言われていたり蹴られる事を訴えましたが「それはお前が仕事が出来ないクズだから」と一蹴され
その1年後に穏便な退場を行うことになりその後、派遣された現場の元請け企業が関わる所からは出入り禁止との通告を受けたとの報告を
そこから1ヶ月の待機ののちに派遣された現場は24時間365日で2交代制の監視とサポートを行う現場でした。
そこは現場の人たちは良い人ばかりで大変お世話になりました、監視のスキルやサポートのスキルやその他事務スキルが
そこで全て身につけられたと言っても過言ではありません。ただランダムシフトで人手不足な2交代制なので休暇はなく土日も出勤
休みは現場の責任者が決めた1日ずつの飛び石休日でまわしていたため大変キツく季節の変わり目に毎回風邪をひく状態でした。
4年目を目前とする年に営業に相談するところ次の現場を探す言う言葉と同じ日にメールにて退職指示を通知するメールが届きました。
その日から有給消化を命じられたため、転職活動をして何とか転職先が決まりました。
ただ、ネットワークに関わる仕事ではなく客先常駐ヘルプデスクです。転職活動をした当時は基本情報以外の有期資格は全て失効済みでアピールできる点は
そこしかないと某転職サイトのアドバイザーから言われ泣く泣く決めた感じです。給与は1社目では手取りが15万~20万でした、訴えればよかったかな?
でも転職で忙しかったのでそんな余裕はなかったのです。転職先では手取りが19万で残業時間はフルに加算してくれるので23万になる時もあると聞きました。
実は先月あたりからeラーニングによる研修と客先常駐ヘルプデスク業務をやっていますが、夜勤もなく休日出勤もない長期休暇も取れる以前とは
大分待遇面での改善が出来たと思っています。周りの社員さんも業務の進め方に対して丁寧に教えてくれてとても働きやすい職場です。
しかしながらネットワークに関わる仕事は未だにできていません、今年で26歳になります・・・・・今の常駐先も40歳以上の人は元請けを除いて
古参派遣社員1人しかいません。このまま感動してはいけないと失効してしまったCCNAを含めて休日を利用して勉強しています。
退職しました(無能編)はここで終わりです、キラキラした話題はどこにもありませんがこれを読んでいただいている方に言いたいのが
劣悪な環境で優秀な人材は育たないということです、ブラック企業でもキツい環境でも優秀に育つ人はごく稀です。働かないよりはましと
伊藤君(A君とする)シルバーウィークの飛び石を繋げれば17(土)~25(日)まで9連休になることに気づいて
20、21の平日パリで行われる架空ゲー大会に参加するためフランスへ渡米すると休暇の申請。
市役所は難色を示したと思うが(所属の観光課は連休中のイベントなどで忙しいはず)、ハースストーン
日本代表が会社の休みを取れずに世界大会参加が危ぶまれた件がネットで話題になったことを持ち出して
ドイツフランスの画像をググってFacebookにてアリバイ作りをしながらまったり過ごす。
9月21日 17:09 さーていっちょとってきますか。世界を → 9月22日 12:41 獲りました。
なんで獲っちゃうかなあ。
上司から大会の結果を問われる、または既にFacebookで確認済かA君友人などから話を聞いていたかもしれない。
A君臨時職員とはいえ長期休暇のために代わりの人員が期間中出勤するなどして対応したので確認するのは当然。
優勝と答えるが優勝賞金300万は副業規定に抵触すると聞き、シード権を選んだので金は貰ってない設定に。
観光課長の耳に入り、太田市(O市とする)のアピールにもなるとして地元紙などを読んで記者会見を行うことに。
A君親バレが怖いなどと抵抗するも優勝時にも使った愛用コントローラーを持ち「しぶしぶ」記者会見に望む。
小さい記事にしてくださいというA君の願いも虚しく、上毛新聞ではスポーツ面カラーで大きく報道。eスポーツですしね。
珊瑚報道など実績豊富な朝日新聞でも掲載され一躍全国区の架空ゲープレイヤーに踊りでる。世界レベルですもんね。
新聞社・記者の裏とり不足ではという声があるが、社会面の埋め草ほのぼのニュースのようなものは会見側の発表を
そのまま紙面にするのは通常の記事作りの流れであり、政治家や役人の疑惑の追及と違って、発表内容の事実性まで
疑って裏を取り取材しろというのはなかなか難しいのではないか。会見を開いた市役所側の責任が大きいが
問題発覚後の問い合わせには業務外のことなので本人に聞いてくれと逃げの姿勢。
新聞がプロゲーマーにコメント求めるなどしていれば、大会の実在性が怪しいことに気づけたかもしれないが。
ギルティ勢格ゲー勢、こんなプレイヤー知らないし大会も知らない、ホントかよ。はいウソー。
朝日怒りの無言記事抹消、上毛新聞お詫びと訂正をして記事取り下げ。
大会そのものが存在しないこと、FBの写真が他人の画像のパクリであることなど検証が進むなかで、
パリでの大会を知らせるチラシが発見され「こんなところにもいらすとや」と混乱を見せる。
BuzzFeedがA君本人にインタビューを敢行。小規模クローズドな大会にメールで招待されたが携帯壊れたので
メールはないし忙しくて大会写真もないし優勝の賞状トロフィーもないが大会はあった、とのこと。
うーん、ギルティ。
でもあれですね、たかだか10日にも満たない連休なんですよ。フランスでもニュースになってるようですが、
フランスなんかだとまるまる1ヶ月休みを取るのは当然なので、大げさなウソをついてまで休暇をとって
ようやくこの程度、ということに驚いているのではないでしょうか。民間ブラックと違って福利厚生の
充実している市役所ですらこの有様なんで、日本のワークライフバランスってなんでしょうね。
そういう休みも取れない公務員、自衛隊警察海保に国会議員が起立拍手したところでどうなるんですか。
ありがとうさえあれば働けるワタミと同じことしてますね安倍さんも。
jizouさんこんなもんでよろしいでしょうか。
>新聞社からの取材は、自身や市役所が打診したわけではないという。帰国後に、新聞社が本件を聞きつけて取材に来た模様だ。
とのこと。これは信じていいものなのかな。
さらに追記
【おわび】「格闘ゲーム優勝」は虚偽
http://www.jomo-news.co.jp/ns/1214749890612721/news.html
>この報道は男性が所属する太田市産業環境部からの情報提供を受け、26日に太田市役所内で記者会見が開かれました。
>男性が作成したとみられる記者発表資料には「優勝」と明記され、1時間程度の質疑を経て会見時の写真とともに記事を掲載しました。
賀茂川の橋と橋の間にはぴょんぴょんと飛んで川を渡れる飛び石があっていろんな人が飛んでいる
カメラを回し始めてすぐお調子者っぽい若者、大学生かな?大げさな身振り手振りで・・・ああ危ない!
やっぱり川にハマっちゃった。
今度は小学生の男の子が2人。小学生は小さい分、1つずつ確実に飛ぼうとするから意外にハマらないみたいね。
デートのカップルかしら。ハマればいいのに!あーあ、渡りきっちゃった。
時計は進んで夜、午前0時過ぎ。
千鳥足のサラリーマン、渡るつもりかしら。危ないよ。やっぱり一つ目から飛び損ねちゃった。動かないけど大丈夫かな。うつ伏せのままどんどん流されて行ってる。
まだちょっと肌寒い早朝。賀茂川には散歩やジョギングの人が行き交ってる。
昨夜のサラリーマンの姿は無いけどどうだったのかしら。ちょっと心配。
真っ黒に日焼けした男の子、部活の朝練習の高校生かな。用具の入った大きなバッグを持ってピョンピョンピョン。
さすが運動部員。あららハマっちゃった。意外。油断しちゃったのかな。
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○朝食:なし
○夕食:袋麺、パン四つ(カスタード、クロワッサン、明太チーズポテト、ソーセージとタマネギ)
○調子
むきゅー?
偉い人たちが出張アンド早めのゴールデンウィーク休暇で軒並み居なくなり、
僕が一番古株でかつ、一番仕様を理解していないといけない立場、という絶妙なポジションになってしまった。
そのせいでメンバの、水曜日、木曜日、来週の月曜日、金曜日の四日間のスケジュールを組むお仕事をした。
まあ、とりあえず水曜日と木曜日は単純作業を振って、そのうちに僕が色々準備をして……
と段取りを立てつつ、自分自身に振られてる作業をこなすのはどう考えても無理そうだったので、
自分に振られてる作業をバラして、適度にメンバに振れるようにして、となんか普段使わない頭の部位を使って、滅茶苦茶疲れた。
っていうか、作業工数の見積もりってどうやってすんの!? ってかなりテンパって、仕方ないから一つ自分で実際にやってみて時間計ったりしてた。
○ゴールデンウィークの予定
金、土、日。
火、水、木。
土、日。
と飛び石な感じ。
とりあえず、最初の三連休は、パンチラインとEVEのリメイクと新作ゲームをやることにして、
次の三連休は、ずーーーっと積みっぱなしの「吹雪の山荘」っていうリレー小説があって、
2面の飛び石渡りと強制ミニゲームでいったんは投げたけどエミュのステートセーブでどうにかクリアして、その後はほとんどスルスルクリアまでいけた
2面の飛び石渡りと強制ミニゲームが本編中で一番むずいとかゲームバランスおかしすぎだわ
ルウ編はシリアスってことだったけど、そこまでシリアスでもなかった
なんだかんだでミント様がよく出てきたし、エレナもいい天然キャラしてたからだろうな
イベントシーンのテンポが悪いのとアクション性が悪いのに目をつぶれば、キャラは全体的に魅力的だったと思う
でもミント様のセリフとモーションのかわいさとパンツはテンプレレベルを軽く超えてた
まさかこんなローポリで抜くことになるとは思わなかったわ
ミント可愛すぎ
あーミント編楽しみだわ
マヤのほうが姉だと思ってたらまさかのミントのほうが姉っていう
しっかしクロノクロスにしろデュープリズムにしろ、この時代のスクウェアパンツゲー出しすぎだろ
うれしいけども
久しぶりに部活してた。
部活嫌いだったから内心嫌だなあと思いながらも周りに対してはがんばってやる気があるように装ってた。
ユーザと作り手のゲームの面白さを図解したやつってのを説明されてたけど、
犬の顔にリサイクルマークみたいな矢印が循環してるのがたくさんくっついてて、相関関係とかぐっちゃぐちゃだったし、まあその感想もむべなるかなという感じだった。
ジャングルの中を日本庭園みたいな飛び石の道?があって、そこ歩いてたらドアが隙間だらけの工事現場にあるような簡易トイレがあった。
どうしてもおしっこしたかったから入ったけど便座がすごく汚くて紙で一生懸命拭いたけどとれなくてあきらめて座った。
でも出ない。
直後に起きてから漏らしてないことに気づいて安堵した。
そもそも昨日の夜ごはん食べてパソコンと照明つけっぱでタオルケット一枚で床に寝ちゃってて、めっちゃ寒くて何度も夜起きたんだよなあ・・・
そのせいで眠りが浅くて変な夢をたくさん見た気がする。
anond:20150920130007 の理屈は変だ。
今の祝日は週末につながっているのが普通で、飛び石にならない。ゆえに、止めたり動かしたりする回数は変わらない。
たとえば、今回の連休は、
土日
土日月火水
のどちらでも、止めたり動かしたりする回数は同じである。(時期がズレるだけだ。)
納入する部品は、すべて5日分を1ロットとして考えるだけで済む。今週は4日しかないから普段の80%の製造量にしなくては、などと例外に対応する必要がない。
トヨタはカンバン方式でジャストインタイムで最適の量を納入する。「5日分を1ロットとして考える」なんて、カンバン方式よりも前の、ずっと古い方式だろ。在庫管理をコンピュータで制御できる時代に、何を言っているんだ。50年前の手書き伝票時代と間違えているんじゃないのか?
また、「今週は4日しかないから普段の80%の製造量に」なんてことはない。普段の100%の製造量にして、稼働日数を80%にするだけだ。自動的に調整が付く。普段の80%の製造量にしたら、稼働日数が80%なので、生産量は64%になってしまうぞ。勘違いするべからず。
では何があるかというと、「ほとんどあるかなきかの小さな会社の利益向上のために、従業員に多大な迷惑をかける」ということだ。「自分が1円の利益を得るために、従業員に100円の損失をもたらす」ということだ。
こうして、従業員の生活を犠牲にして、家族の団らんを破壊することで、エゴイズムを貫徹する。乾いた雑巾を絞り、従業員の血の一滴も絞るようにして、ひたすら自社の利益を上げようとする。
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すべては自民党のおかげだよ。
きみたちが自民党にいっぱい投票したから、自民党はお返しで、労働者を虐待して上げるんだ。
マゾな労働者は、「嬉しい、嬉しい」と感謝して、鞭打たれていろ。
※ 最後の「きみたち」とは、トヨタ労働者のことではない。一般国民(の大半)のことだ。
ここでは話が変わっている。わかりやすくするために、あとで区切り線を入れておいた。
追記しておくと、トヨタの海外工場は、原則として、現地の労働法制に従っており、違法な行為はしていない。(日本と同じならば、違法になることもあるが。)
たとえば、フランスでは、法律を守って、週 35時間労働で、バカンスもある。
http://www.mynewsjapan.com/reports/1262
http://www.ritsumei.ac.jp/~hyodot/semihomepage/kenkyutenkai3.html
インターネッツには、言及すると炎上必至な話題、地雷があるらしい。
そんなのネッツの外でもそうじゃないか。
上記のキーワードは、インターネッツの外でももれなく地雷である。
現実では避けれるのにインターネッツでなぜ踏んでしまうのかって話はまぁ色々理由があるだろうけど、別になんでもいいや。どうせ「世界中にオープンな場でー」とか「匿名性がー」とか。
今、俺が思うことは、子供っていいなってこと。
子供の頃(小学生とかその辺)って、クソほど他人の(大人の)地雷踏んできたと思うんだけど。
ほとんど、飛び石みたいに地雷を渡り歩く生活してたと思う、先生にデブとかブスとか臭いとか、「なんで結婚しないの?」とか言ったり。
母さんに「なんで父さんは毎日朝に帰ってくるの?」「なんで父さんは帰ってきたときだけいい匂いがするの?」って聞いたり。
友達の家遊びに行って、友達の親の目の前で「なんでおまえんちぼっとん便所なの?」 って聞いたり。
でも、全く反省することなかったし、そもそも地雷踏んだことに気づかないから反省するって概念すらないし、周りにできた大人がいなければ怒られることもない。
幽遊白書で、鴉の牢獄爆弾(プリズンボム)に囲まれた蔵馬状態。
あるのかないのかも定かではない地雷を、手探りで避けながら暮らす毎日。
このことを「空気を読む」と言う。
中村あきの星海社FICTIONS新人賞を受賞したデビュー作『ロジック・ロック・フェスティバル』が、古野まほろのメフィスト賞を受賞したデビュー作『天帝のはしたなき果実』と類似していると指摘され話題になっている。『ロジック・ロック・フェスティバル』は星海社のウェブサイトで無期限全文公開されている(http://sai-zen-sen.jp/works/awards/logic-lock-festival/01/01.html)ので読んでみた。その結果『天帝のはしたなき果実』だけでなく、米澤穂信の諸作品との類似点が見られたので検証したい。ちなみに現時点で私は『天帝のはしたなき果実』を未読であるが、これから読んでみる予定である。
読書メーターに12月4日に投稿されたjinさんのレビュー(http://book.akahoshitakuya.com/cmt/33836748)。
読んだ印象としては、米澤穂信が西尾維新になったつもりで古典部シリーズを書いたらこうなるんだろうなと思った文学部員が書いた同人誌と言った感じ。
読書メーターに12月11日に投稿された×(旧らっきーからー。)さんのレビュー(http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34001390)。
米澤穂信とかを目指した結果、残念ながらそこに至らず。そんな印象。
まず『ロジック・ロック・フェスティバル』の物語の流れを説明する。以下が『ロジック・ロック・フェスティバル』の章タイトルだ。
全部で23章で構成されている。『ロジック・ロック・フェスティバル』のメインとなる事件は文化祭開催期間中に起きた密室殺人事件だが、文化祭が始まるのは「9.そして、時は来たれり」からだ。ではそれ以前はというと小さな謎解きが2,3あるという構成になっている。具体的には「4. モバイル・コード」で携帯メールの暗号の謎解き、「6. 大脱出」で閉じ込められた蔵からの脱出、「7. 女バス班室写真消失事件 前編」「8. 女バス班室写真消失事件 前編」で写真盗難事件の謎解きが行われる。
次に米澤穂信のデビュー作『氷菓』の物語の流れを説明する。以下が『氷菓』の章タイトルだ。
この章タイトルだけではどんな物語かわからない。『氷菓』のメインの物語はヒロインである千反田えるの叔父、関谷純が関わったと思われる33年前の事件を解明することである。しかし、その謎がはっきりするのは「4. 事情ある古典部の末裔」からであり、「2. 伝統ある古典部の再生」では千反田えるが地学講義室に閉じ込められた謎解き、「3. 名誉ある古典部の活動」では、ある本が毎週借りられている「愛なき愛読者」の謎解きが行われる。
はじめに小さな謎解きがいくつかあり、中盤からメインの大きな謎解きになるという物語構成は特定の作家の専売特許ではない。であるが『ロジック・ロック・フェスティバル』と『氷菓』の物語構成が類似していると指摘するのは間違いではないだろう。
『ロジック・ロック・フェスティバル』の「6. 大脱出」では、主人公(中村あき)がヒロイン(鋸りり子)の家をはじめて訪れるシーンが描かれる。これを『氷菓』の「6. 栄光ある古典部の昔日」で、主人公(折木奉太郎)がヒロイン(千反田える)の家をはじめて訪れるシーンと比較したい。
目に飛び込んできたのは圧巻の庭園だった。手入れの行き届いた生け垣。刈り込まれた木々。配置を整えられた岩。雨粒を受けてなお静謐を湛える池。その中を悠然と泳ぐ色とりどりの錦鯉。そしてそれらを統べるかのように鎮座する絵に描いたような日本家屋。その向こうには立派な蔵も見えた。
道なりに設置された飛び石を歩きながら息を呑む。家柄でここまで住む世界が違うものなのか。自身の境遇と比較すると、少しばかり悲しい気持ちになってしまう。
(中略)
唖然としているうちに僕は言われるがまま三和土で靴を脱ぎ、板張りの廊下を彼女に説明された通りに進んでいた。
広大な田圃の中に建つ千反田家は、なるほどお屋敷と呼ぶに相応しかった。日本家屋らしい平屋建てが、生垣に囲まれている。水音がするところを見ると庭には池があるらしいが、外からは綺麗に刈り込まれた松しか見えない。大きく開かれた門の前には、水打ちがしてあった。
(中略)
(中略)
石造りの三和土で靴を脱ぎ、千反田に先導されて板張りの廊下を進む。
太字で示したのが二つの作品で完全に一致した箇所である。いくつか単語が一致しているが、文節単位での剽窃は行われていない。単語の一致も同じ「日本家屋を初めて訪れたシーン」を描いたのだからあって当然だ。むしろ、庭園に入ってから周りを描写している『ロジック・ロック・フェスティバル』、生け垣の外から庭をうかがっている『氷菓』という点が大きく異なる。
そもそも、高校一年生のヒロインが日本家屋の豪邸に住んでいるという設定がめずらしいが、かといってこの設定が特定の作家の専売特許というわけでもない。
『氷菓』において、千反田えるが日本家屋の豪邸に住んでいるのは、千反田家が桁上がりの四名家といわれる名家だからだ。『ロジック・ロック・フェスティバル』において、鋸りり子が日本家屋の豪邸に住んでいる理由は説明されない。家柄は明らかにされていないし、両親も学者だ。一般的な学者であれば豪邸を建てるほど高給とも思えない。シリーズ化されこれからの作品で明らかにされるのかもしれないが、現時点では主人公たちが閉じ込められる蔵を登場させるためぐらいしか物語的必然性がない。背景が説明されないので、どうしても取ってつけたような印象を受けてしまう。
『ロジック・ロック・フェスティバル』の「6. 大脱出」で描かれる主人公とヒロインが閉じ込められるシーンは、〈古典部〉シリーズの4作目『遠回りする雛』に収録されている短編「あきましておめでとう」と類似点が多い。例えば、どちらも冒頭に閉じ込められている主人公の述懐を置き、時間を巻き戻す形でなぜ閉じ込められることになったのかを記述する形式をとっている。
あらすじはひとことでまとめると以下のようになる。
具体的に『ロジック・ロック・フェスティバル』では、
具体的に「あきましておめでとう」では、
となっている。
以下、『ロジック・ロック・フェスティバル』において主人公(中村あき)とヒロイン(鋸りり子)が小屋(蔵)に閉じ込められるシーンと、「あきましておめでとう」において主人公(折木奉太郎)とヒロイン(千反田える)が小屋(納屋)に閉じ込められるシーンを比較したい。
目が慣れてくると、そこは本当に本の山だった。本しかないといってもいいくらい。備え付けの本棚に、そこらに積まれたボール箱に、ぎっしりと詰められた本、本、本――今すぐ古本屋が何件だって始められそうだ。
りり子に案内され、その後ろに付いていく形で奥の方に歩いていく。中はそれほどの広さでもないようだったが、薄暗さと障害物のように設置された本棚のせいで、なんだか迷路に迷い込んだような眩暈感があった。
一応分類されているのだろうか。背表紙を見流す限りでは全く統一感がないような気がするぞ。
と、その時。
ぎぎぎ、と何か引きずるような音がして、室内の明度が明らかに落ちた。
なんだろう?
りり子も一度こっちに振り返り、異変があったことを確かめ合う。
そして二人同時に思い当たった。
扉が閉まったのだ。そんな当たり前の結論に到達するのにいやに時間がかかった。
慌てて扉の方に引き返す僕ら。見るとやはり扉はぴっちりと閉められていた。風やなんかであの重い扉が閉まるだろうか。疑問に思いながらも、とりあえず僕は扉に近づいて手を掛けてみる。
「……あれ?」
開かない。まさか。
がちゃがちゃがちゃがちゃ。
いやいや、冗談でしょ?
「鍵が……閉められてる……?」
強く揺さぶってみると扉はほんの薄くだけ開いた。その間からは無慈悲にも完全に閉じられた錠が覗けて。
闇の中に手を突き出し、摺り足で進んでいく。目が慣れればもう少しマシになるのだろうが、いまはこうしないと危ない。そろそろと奥に進み、手に酒粕が当たらないかと気をつけてみるが、どうも手ごたえがない。
「簡単なお使いかと思ったら、なんだか面倒なことになってきたな」
「あの、折木さん」
いつの間に近づいてていたのか、千反田が俺のすぐ後ろで名前を呼んだ。背後でアルミドアが風に吹かれて閉まってしまい、納屋の中はいっそう光が入らなくなった。
『遠回りする雛』角川文庫版、218~219頁
「おう、開いてるぞ」
そして、なにやら不吉な、がこんという音。
「え? いまのは……」
とピンと来ていない千反田。俺はすぐさまドアに、暗くてよくわからないので正確にはドアがあったと思しき場所に飛びついた。アルミのノブの、冷たい感触はすぐに探り当てられた。
しかし。
がたがたと揺れるだけのドア。オレは千反田を振り返る。千反田の輪郭もはっきりしないけれど、なぜか、心配そうに小首をかしげるやつの顔が見えたように思う。
「どうしました?」
どうせ見えないだろうけれど、肩をすくめてみせる。
「閉じ込められた」
『遠回りする雛』角川文庫版、221頁
まず、このドアが閉められている構造をもう一度考える。このドア自体には鍵はない。だから、強く押せば、ほんの少しだけ開く。それ以上開かないのは閂のためだ。
『遠回りする雛』角川文庫版、228頁
今度は先程と違い完全に一致する箇所ではなく、同じ事象を別の表現にしている箇所を太字にした(そもそも完全に一致する単語はほとんどない)。非常に似通ったシーンを描いているので、一致している箇所がいくつかあるが、文節単位での剽窃はおこなわれていない。
違和感があるとすれば『ロジック・ロック・フェスティバル』において、「扉はほんの薄くだけ開いた」という点だろう。「あきましておめでとう」では脱出が困難なことを示すために閂がどのようにかけられているか仔細に描写されており、「強く押せば、ほんの少しだけ開く」というのも話の流れから違和感がない。一方の『ロジック・ロック・フェスティバル』においては、どのような扉なのか、どのように錠がかけられているかは具体的に示されておらず、一般的な扉と錠であれば扉が薄く開き外の錠が覗けるというのはおかしい。
「あきましておめでとう」では、折木奉太郎が脱出するために様々な方法を試す。そこにはどうやって脱出するのかというハウダニットの愉しみがあるが、『ロジック・ロック・フェスティバル』では、早い段階で窓から脱出できることがわかっている。謎解きの興味はほとんどなく、むしろそれまで葉桜仮名先輩一筋だった主人公(中村あき)がヒロイン(鋸りり子)を女性として意識するシーンとして描かれている。
『ロジック・ロック・フェスティバル』と〈古典部〉シリーズ両方を読んでいる私としては、影響は受けていると感じた。しかし、文章の剽窃など著作権法違反に問われるような箇所はないと判断していいだろう。他にも中学時代に探偵していたが、とあることをきっかけに探偵することをやめたという鋸りり子の設定が、〈小市民〉シリーズの小鳩常悟朗の設定と類似するなど気になるところがあるが、それはまたの機会に検証したい。