はてなキーワード: 資生堂とは
手持ちのプログラムをちょっと手を加えれば作れそうだったので作ってみた(総工数0.5MH)。最下位2つが404になってたおかげでちょっと変なことになってるけど、だいたいこんなもんかな。いわゆるホッテントリーに上がる記事を大雑把に分けると、
に分かれる(勿論ミックスもあるけど)。諸君が『くだらねー』と思っている、エクセルだの英語だの簿記だのは後者だな。ただ、はてブはSNSとして機能している側面もあるけど、SBMが本来の目的である以上、インフォメーション系の記事も当然上位に上がってくる。まあ、ブコメが盛り上がっている何か?を表示出来るようにしたいんだったら、日曜プログラミングでちょろっと書けば?と思う今日このごろ。
ブログに書くほどの話じゃないので、スペースお借りしますm(_ _)m
増田のものは増田に、というわけでちょっと気が早いけど、ことしの増田ランキングをお伝えするぜ!基本的なお約束はトラックバック元を見てくれ。なお、高速化のために、
させて頂いているので、ほんによろしゅう♪
年月 | ブクマ | スター |
---|---|---|
01月 | 22964 | 15000 |
02月 | 23689 | 14865 |
03月 | 24325 | 18393 |
04月 | 22190 | 18358 |
05月 | 26208 | 21127 |
06月 | 29722 | 32095 |
07月 | 31020 | 26995 |
08月 | 29680 | 28640 |
09月 | 33924 | 34595 |
10月 | 27361 | 26418 |
11月 | 33787 | 32554 |
12月 | 22384 | 24650 |
まずは全体の月次推移から。ブクマ数・スター数とも、概ね増加の傾向が見て取れる。
カテゴリ | 件数 | ブクマ | スター |
---|---|---|---|
世の中 | 111 | 32377 | 32416 |
政治と経済 | 57 | 21520 | 12940 |
暮らし | 785 | 184272 | 172097 |
エンタメ | 52 | 13396 | 8581 |
学び | 48 | 12131 | 8652 |
テクノロジー | 86 | 23889 | 18639 |
アニメとゲーム | 136 | 26071 | 23535 |
おもしろ | 68 | 12323 | 15006 |
お次はカテゴリ別データ。すべての面において、『暮らし』が圧倒的に強い。記事あたり平均スター獲得数でいえば、『世の中』も中々強い。
ベスト30まで拾ってみた。URLが紫色のも何件か。しかし、ベスト30でブクマ数863って少ないなあ。1000超えはベスト20以上。
お次は、記事ごとのスター数集計。なお、カラースターと同一ユーザーからの2個め以降のスターはカウント外。こうやってみると、『ブクマを集める記事』と『スターを集める記事』が一致していないことがよく分かる。
http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20151110#p1
資生堂ショックについて、とても分かり易く腑に落ちる解説を見た。
今思えばhttp://anond.hatelabo.jp/20151109195901の増田の
「資生堂ショック」とは、資生堂で働く女性短時間勤務社員に対してではなく、その伴侶であったり、周辺の環境に対しての事だと思う。
も同じことを意味していたんだろうけど、いまいち意味が分かっていなかったのがやっと理解出来た。
ちょっと変な見方かもしれませんが、資生堂が女性に優しい施策を導入するということは、(育児関連の施策などでは特に)女性の配偶者である(多くの場合)男性にも優しい施策を実施している、ということでもあるでしょう。つまり、従来は、妻である資生堂の美容部員が時短勤務と早番勤務の両方を利用することで、その夫は育児の負担を免れてきたということです。それが今回の見直しで、番組でも紹介されていたように夫の協力が必要になり、その負担を負うようになった。これまでは夫のキャリアのために妻が時短・早番勤務でキャリアを犠牲にしてきたのに対して、見直し後は妻のキャリアに可能性が出てきた分、夫のキャリアには育児協力にともなう影響があるだろうと思われます。まあよく言われる話ですがキャリアデザインは個人だけではなく家族の問題でもあるわけです。
さて、夫が育児負担をするようになるということは、これは当然夫のキャリアにとどまらず、夫の勤務先の人事管理などにも影響してくるだろうと思われます(小規模企業ではかなりの影響でしょうし、大企業でも職場レベルではやはり相当影響があるでしょう)。そう考えると、女性に優しい施策を導入するということは、その配偶者の勤務先のコストを肩代わりしているということでもあるということはできないでしょうか。もちろんそんなケチなことを言うなとは言われそうですし、それを上回るメリットがあるのだという話だろうとも思うのですが、すこし考えてみたい論点のような気はします。
つまり、これで資生堂の女性社員はキャリアが伸ばせるようになるが、その分夫のキャリアは(恐らく)阻害されるだろう。
少なくとも資生堂社員の妻を持つ夫は、「自分だけが思う存分仕事を行いキャリアを伸ばし、妻はキャリアを諦め職場のお荷物となる」と言う
これまで行っていた夫婦間の分業パターンを行えなくなった、というわけだ。
それまで「お前が時短早番して育児すりゃいいだろ?『女性に優しい企業』に勤めてるんだからさ。俺はそんなの無理だから」という態度だった夫の殆ども、
それでは妻が首になるという現実を突きつけられては変わらざるを得なかったんだろう。
つまりここで「夫のキャリアを阻害してでも自分は資生堂で働き続ける」方を選択した妻は
「生活費稼ぎは夫の役割で、私の仕事は暇潰し。私はいざとなったら仕事を辞めても良い」という、共働きの妻にありがちな態度はもう許されない。
そして夫の勤め先も、男性社員だから家庭なんて無いも同然でおk、と言う意識で社員を使う事は出来なくなる。
「女性にも男性にも優しかった」企業は、ある意味「女性にも男性にも男性の勤め先にも厳しい」企業になったってわけだ。
夫や夫の会社はウチやウチの社員に甘えないでください、ウチの社員も夫に甘えないでください、と。
でも厳しさは全くもって悪い事ではなく、より先へ進むには必要な事だろうと思う。
資生堂ショックについて
>無能な販売員なら、18人接客したって1人にも売れないだろうし、有能なら10人の接客で10人に売れる。
>フルコミの営業にするべきだ。
まさに物流に携わったことも知識も全くないんだなって宣言してくれてる。
現場のことを考えての結論、みたいにイキってるけど実際は現場も見えてない。
理由はなぜか?
物流っていうのは何が切っ掛けになって売上が伸びるのか正直分からないし読みづらい。
例えば、資生堂の扱う化粧品を紹介したブログが大大大ヒットしてその年の売上が急に伸びるかもしれない。
コミットに対して指標を設けろというなら、来年度からは大ヒットした年の数字と比べて新たな指標を設けろというのか?
またそういった大当たり状態の中では特に営業努力をせずとも販売員は結果にコミットしちゃうわけだが、
それを有能・無能問わず努力し改善に努めたと言ってもいいのか?
18人接客しろっていうのは、1人接客するよりも当然18人接客したほうがチャンスは単純計算で18倍増える。
接客の人数を増やせという目標はフルコミよりも実現が容易く単純なため努力のとっかかりがしやすく、
また、さっき言ったような大当たりや従業員の能力に左右されない、理に適った目標設定だ。
馬鹿でも度胸さえあればナンパで18人に声かけることくらいできるからな。
他にも接客を意図的に増やすことで短期間で経験を多く蓄積でき、無能から有能へと変化させることもできる。
資生堂が女性に優しくない(俺は全くそうは思わないが)会社になったとしても、
有能だけしか採用せず評価しないわけではなくて、無能にもできる目標設定を立てて成長させる会社になったほうがより多くの人に喜ばれるだろう。
※追記
他にも物が売れる偶発的なケースとしてはオイルライター事件のときの簡易消火器爆売れとか
人気ドラマで使われているポットが品薄になったとか
もう複合的な要因でいろいろある。
だからイケイケのところはそもそも数字設定してなかったりもする。
「子供いようがいまいが負担は平等」が何かやたら騒がれてるようだけど、
今や「仕事してるからPTA役員できません」なんて通用しない地域が殆どでしょ。
共働き家庭がレアな時代ならともかく、共働きの方が多い時代にそんな事言ってたら回らない。
まあ実際は本当に忙しい役職は何だかんだで専業に回って来るのが現実ではあるようだけど、
「『仕事してる』の一言で負担軽い仕事ですら全面免除」なんてリアルは勿論ネットの噂ですら聞かないよ。
資生堂に対して「働くママは優遇されて当たり前なのに!」と憤っている方々は
何で子持ちが遅番や土日出勤出来るのかは解らない、資生堂がシッターに多額の金を出したか、一流企業に勤める女の旦那は月半分くらい残業なしで早目にかえっても土日に出なくても許されるのか、家族の手助けを借りられない人がどうやって乗りきったか報道されてないし
でも結局のところこういう人を量産して、遅番出来るくせにやらないなんて子持ちは甘えてる
時短は甘えだ子持ちは甘えだ普通に働けとごり押しさせるだけで、少子化促進させるだけの糞な報道だから叩かれたで何も間違ってないよな
資生堂ショックの記事、他はともかく、時短勤務者にも土日勤務をお願いする、というのは別に良いんじゃ?って思った。
うちの会社は女性が多く、時短勤務者も多い。でも時短の人でも土日勤務は他の人と同等の負担だ。お父さんが土日いる人が多いから、土日のほうが出やすいって人もいるくらい。
夫の職業によっては難しいこともあるとは思うんだけど、今まで時短じゃない人に土日勤務が集中していたなら、そりゃ酷い話だと思ったよ。
遅番やノルマを科すのは正直反対だけど、土日勤務してもらうだけで、かなり変わってくると思うんだけどな。なんで一気に変えちゃおうと思うのかな。
「この報道で「男性の育児休暇推進に向かえよ他の企業は」というコメントで盛り上がらないのは、ちょっとどうかと思う。
うーん。「自企業は育児休暇を廃止するけど、その皺寄せは他企業がよろしく」ってこと?
一歩進んだ感はしない。
繁忙期の夕方や土日に出られない社員なんて、そりゃ戦力外で当たり前だろ。
だからこそ戦力化する為に時短社員だろうと遅番土日シフトへ組み込むよう変えたんだろうに、それはそれで文句つけるならどうすればいいんだ?
育児しているんだから仕事出来なくて当たり前!でも皆アタシに優しくして!アタシの分の仕事も誰かが代わりにやって!!でも評価と給料とやりがいは欲しいの!!
って、無理でしょ。
企業内保育園は本社勤務の一部の人だけだろ。各百貨店に派遣される美容部員たちには何の恩恵もない。
資生堂のような大企業が今まで「時短社員は戦力外」と考えていたことが明るみに出たことや、資生堂のほかの施策を知らない中小企業の経営者が、今後、「資生堂ほどの企業でさえこう言ってる!うちみたいな弱小では云々」言い出して、ただでさえ冷遇されがちな中小の育児中の社員をさらに締め上げていく構図しか見えないから反発してんだよ。
一営利企業に少子化対策をしてもらう必要はないかもしれんが、たくさんの中小企業は大企業に追従するので、彼らへの影響力が大きいことをよくよく自覚してほしいとは思うよ、資生堂さん。
これは納得
そもそも資生堂では女性を戦力として考えていて、女性が生き生きと働けることが前提にあるのだから、
女性社員向けに健診の内容を法定健診以外に婦人科のがん検診を手厚くしたりしてることとか、
資生堂ショックについて
読んでてなる程と思ったけど、NHKや他の記事を読んでみんな思った事を書いたんだから、それは報道側に問題があるんじゃないのか?みんなブコメする前に毎回ググってられないぜ
11月10日にNHK「おはよう日本」でこの「資生堂ショック」というキーワードに関する特集が改めて報じられたわけだな
特集自体は、企業側、社員側双方から取材して第三者の専門家の意見も交えたごく温和なものだったんだな
「女性に優しい制度を率先して作ってきた資生堂」「育児中の短時間勤務制度を周知徹底させた年から業績が落ちた」「制度改革、DVDで時短勤務でも土日遅番有りで一般社員と同じノルマを告知」「現場では家族の協力の有無を聞き取ったりベビーシッター費用の補助出したりしてシフト組む」「社員は『今のところ大丈夫。キャリアアップを目指したい』」「専門家『時短者に配慮するのと同時に不満がでないような公平な制度が望ましい』」
でも社員に配ったDVDの内容の「甘えをなくせ」「権利だけ主張するな」という厳しい発言だけがネットでは短絡的にクローズアップされて一部で発火してるんだな
さらにNHK見てない層が朝日(AERA)の8月の過去記事なんかを取り上げて「資生堂ショック」を再発見して拡散されているという
逆だよ。保護が行き渡り過ぎているから企業が女性を雇うのを敬遠していて、女性の仕事がないので少子高齢化が進んでるの。
日本の女性保護は、深夜労働危険労働の禁止から始まって妊娠中の配慮義務だの産休・育休の義務だの、諸外国と比べてもかなり手厚いよ。
現実を無視するほどに手厚すぎて実行不可能な状況に陥っている。
現状だと法律を遵守しようとする企業ほど、全ての女性に対して法律通りの手厚い保護をしていたら経営が成り立たなくなってしまう。
企業がその中で経営を成り立たせるには、女性は厳選した(それだけの保護を与えても利益が上回るような)人間しか雇わないか、
最初から女性には一切期待せず、ただ「うちは女性差別しない企業ですよ」という宣伝要員であると割り切るか、
(最初から女性に期待していない時点で実際は女性差別しまくってるんだけど、ただ女性率が高いってだけで男女平等とか考えるアホは多い)
女性の給料を抑えまくって手厚い保護を与えても赤字とならないようにするか、
法律なんぞ知った事ではないブラック企業となるか、どれかしかない。
一つ目に入れるほど優秀な女性というのは限られているし、二つ目も女性がスポイルされてぶら下がり社員となるだけ。
そして大多数の下二つにしか勤められない女性は子供を産みにくいため、結果的に少子化となるわけだ。
と言うと「ちゃんと女性を保護しても経営が成り立たせられない経営陣が悪いんだー!」とか言うんだろうけど、
そんな手厚い保護など無い国の企業とも争って勝たなきゃいけない時代なのに無茶言うなと。
例えるなら、禁酒法のせいで密造酒が出回っている、みたいな状況。
現実を無視した厳し過ぎる法律は違法・脱法行為を蔓延させるだけ。
資生堂の「女性を保護要員扱いしてひたすら甘えさせるのではなく、女性本人の努力を促してぶら下がり社員化を防ぐ」って方針が他の企業にも広まれば、
歴史を知らないなあ、という印象。
企業とその従業員の間には、交渉力の差異がある。企業は一般に従業員が抜けて、しばらく代わりが見つからなくても、なんとかなるが、従業員は収入が途絶えると大変困る。だから、規制がない労働市場では、企業側に一方的に有利な契約になりがちだ。19世紀のイギリスのように。それはマクロな視点で見たら経済にも社会にとっても望ましい環境ではない。だから、労働諸法で企業の行動を縛り、交渉力の差異を埋めようとしている。現代日本では、働く女性への労働諸法の保護は十分に行き渡っていなく、そのために少子高齢化が進んでいる。
企業とその従業員に、「親も子もない、対等でビジネスライクな関係」なんて幻想だ。一部のエリートをのぞいて、そんなことが実現したことはいままでもないし、これからもないだろう。資生堂のような先進的な事例が、労働法の改善へつながっていくのだろう。
資生堂が出産・育児後の明確なキャリア像を女性に与えられてないからこのザマになってるんだろ?偉そうに「世の中の2歩も3歩も先に行ってて」なぞ言えるもんじゃない。
綺麗事だなあ、という印象。
どうあったって、企業は社員に育児なんて出来ればして欲しくないし(勿論介護もして欲しくないし、本人が病気になったりもして欲しくないだろう)
育児にリソース取られる社員はそうではない社員より仕事に支障が出るもんだと思う。
その仕事に支障が出た社員に対して「育児しているんだから仕方ないだろ、それを保護するのが企業の社会的責任」とでも言いたげなブコメが気になるけど、
そもそも一私企業がそこまで面倒見なければならないものなんだろうか?
仮にそれが収入の低下などをもたらし生活に支障が出るというのなら、それは国が(例えば児童手当という形で)補填すべきものであって
企業は従業員の育児生活、つまり私生活まで面倒見るべきというのは、
かつての日本企業が伝統的に「企業は従業員の『親代わり』として私生活まで面倒を見るもの」とされていた故の発想だと思うけど。
それこそ昔は企業は従業員の結婚まで面倒見ていたわけで、育児生活まで面倒見るべきってのはその延長の発想だよね。
でもそういうのは「従業員も子として親=企業を尊敬し一生仕えるべき」ってのとセットだったわけで、
そういう発想が古臭いだの社畜だのと言われ、企業と従業員の関係はただ仕事上の雇用関係があるだけだ、ビジネスライクでいい、
仕事以外の関わりなんかいらん、転職も自由だという世の中になりつつあるのに
福利厚生部分だけが相変わらず「企業は従業員の『親代わり』として以下略」って発想が残ってるのは、ただの子=従業員側の甘えではないだろうか。
まるで普段は「親の言う事なんて聞かねーよwww」と言いつつ、いざ困ったら親に頼って当然・親は助けてくれて当然と思っている、
それとは逆に、福利厚生はろくすっぽ与えないのに社畜として一方的にこきつかう、ブラック企業もある訳だけど。
これは例えるなら「毒親」なんだろう。
まあ、過度期なんだろうね。
最終的には、昔通りに子=従業員が親=企業に社畜として一生仕える代わりにその恩恵としての保護を受け取るか、
資生堂は前者に傾きつつあった所を「いやこれでは『子』を甘やかしスポイルするだけだ、もっと仕事に責任を持って貰いたい」と言う後者に近い発想に転換したのか。
追記
「優秀な人材を確保する為に福利厚生を充実する」ってのはむしろ「対等でビジネスライク」な発想だろう。
昭和の日本企業の福利厚生も本来はそういう目的のものだけど、「一度雇った社員=『子』は出来が悪くても『親』として一生面倒みてやらねば」的な発想もあったから
無能な社員でも首にならず年功序列で役職給料も上がって福利厚生も使えたわけだ。
それが可能なのは有能な社員が会社の為に必死で働き、無能な同僚の尻拭いもするような社畜だったから。そんな社畜が大量にいたから。
でもそんな時代は終わりつつある。
資生堂のあれも、「手厚い福利厚生を用意していたのは優秀な人材を確保したいからであって慈善事業でやってるんじゃない、
時短社員だろうとキャリアを積むようそれなりの努力をして結果を出すべきだし、それが出来ない社員は要らない」と言う意思表示だろう。
恐らく制度を作った当初は時短社員でも自発的に努力する事を期待していたんだろうけど、結果的には努力もせずただぶら下がるだけの人が大量発生してしまった、
女性に対して酷いとか企業の甘えだみたいなのがブコメでもあって強い違和感がある。
資生堂は、世の中の2歩も3歩も先に行ってて、だからこその今回の報道なんだけど、それが判ってないコメントが多いと思う。
(資生堂ショックとは、資生堂が美容部員の時短勤務者に土日や夕方以降のシフト入れを促す施策の事)
資生堂は離職率を公表しており、2013年度の国内資生堂グループ(管理・総合職)で3.2%だ。2014年度4.2%。
しかし、結婚・出産・育児理由は、0.03%にすぎない。2014年度は、ついに0.00%になった。
美容職で、離職率2013年度 3.1%(結婚出産育児理由0.80%), 2014年度 3.7%(結婚出産育児理由1.00%)。
他にも、育児期間中の転勤への配慮、配偶者の転勤に伴う異動考慮、等など。
「企業内保育所設置!」に「そこは資生堂が12年前に通った道だ……」とかやってほしい。
あえて書かないが、ググれば復職率・定着率の高さにたぶんビビると思う。(ヒント、9割は超えてる)
化粧品業界の最前線に立つ一万人以上の女性の集団をコントロールして、離職率をここまで抑えているのは驚異的だと思う。
「守る対象から戦力へ」と言い出したのが、この資生堂だというのは念頭に置く必要がある。
こう言う時、オトコは、とか書くと炎上するのだろうが、一般的な目線で見ても「企業は人を採れば良い」となりがちだ。
美容部員(想像し辛い人は、化粧品売り場で働く、相手に化粧を施して売り込む店員だと思えば良い。男性も少数だが居る)対象だから女性だ、というのは実は本質ではなくて、
これは、男性であっても女性であっても、育児短時間勤務が今後一般的になってきた時に、必ず起こる問題になる。
なぜなら
この場合、「男性社員を雇えば良い」とはならない。男性は育児をしないと企業が宣言しているのも同義だからだ。
また「育児休暇を取らない社員を雇えば良い。出産育児は権利であって義務でないので、使わない人間も居るだろう」というのは退化だ。
採用面接で「女性は寿退社or出産or育児で働かなくなるからリスクがある」と言うサラリーマンは、残念なことに未だに一定数居る。
こうすると、
2番が実際に根付いた資生堂は、日本企業としてはかなり進んでいるだろう。(実際、常に10%程度が短時間勤務者)
そして、ついに3番に手を付けた、というのが今回の「資生堂ショック」の話になる。
これは、ほぼ女性のみの美容部員だから生まれた問題ではあるものの、何れ日本社会全体にこの問題が来る、と信じたい。
(実際には、介護の話が避けがたく先に来るので、そちらから整備されていくのだろうけども……)
念の為補足しておくと、美容部員の短時間勤務者のために、夕方以降の店頭活動を代替する「カンガルースタッフ」という派遣社員が1600名ほど在籍している。
ただ、このカンガルースタッフの育児を犠牲にすれば良いかというと違うので、結局またその店頭活動サポートのサポートが必要になり……と根本的な解決にはならない。
(実態はバイトだしキャリア蓄積という意味でも難しい。わりとこのカンガルースタッフは常時募集しているので、はてなでもやってた人がいるかもしれない)
基本的に、上記の二択だった。(下手すると時短勤務を取れず育児専任女性)
当たり前の話だけど、こうするとキャリアを積むのは、育児を犠牲にした人か、(育児もキャリアも積み上げた)超人だけになる。
(働きたい人だけが働けば良いというのは、キャリアを積みたいなら育児は犠牲にしろと言ってるのと同義なので意味が無い)
この内、1番の「キャリア重視なら育児が犠牲になるのはやむを得ないよね」というのにハッキリ「ノー」と言ったのが資生堂になる。
育児は当然の権利なのでそれは尊重した上で、キャリアを積み重ねるのは、この方法だという方針を打ち出したと言って良い。
「私はキャリアを積み重ねるルートから外れた」と時短勤務者本人や周りに思わせないよう宣言した、とも言える。
キャリアを積み重ねて欲しいと言って採ったのならば、その道筋を引くのが企業の責務だろう。
理念だけでは回らない現場に寄り添ったガス抜き施策じゃないかな、と思う。
露悪的に言えば、婚期を逃したお局様みたいなBC(ビューティーコンサルタント)は、キャリア的には実績もあるしバリバリ働く。
あっちで短時間、こっちで短時間、結局土日や遅番は子供の居ない連中で回すんかいという不満が現場に蓄積される。
「キャリア指向」だけではなく「育児もキャリアも」でやりくりして土日に出ている「育児女性」にも不満が出る。
産後2ヶ月後には私は働いていた!半年も休んだ上に短時間とは軟弱だ!とソコココにそういう空気が流れる。
結果、「出産育児理由では無いんですが」と「職場で働き辛い(一身上の都合)」と、辞めていったりする。
(キャリアを積む道筋が無ければ、育児重視で行きたいと思った女性は「バリバリ働きたい人の雰囲気には馴染めず」となりがち)
そういう不満に対して「制度にべったりではなく、出来る範囲で努力はしてもらう。そういう内容で啓蒙もしてる」と証拠を見せるのが大きな目的の一つだとは思う。
(繰り返しになるが、たぶんそこらの企業よりよほど産後復帰しやすい環境を整えておいて、なお、同じ職場の女性に不満が溜まりがち、という事)
短時間勤務者は、「育児期間中の保護対象社員(特別な扱い)」から「一般社員(ただし育児時間中)」になった。
これでもし、「短時間勤務者にしわ寄せが向かう」のであれば、それは「短時間勤務者だけが育児を担っていた」事になる。
「資生堂ショック」とは、資生堂で働く女性短時間勤務社員に対してではなく、その伴侶であったり、周辺の環境に対しての事だと思う。
この報道で「男性の育児休暇推進に向かえよ他の企業は」というコメントで盛り上がらないのは、ちょっとどうかと思う。
知っているからこそ裏切られたー!みたいな人もいるみたいだけどね。
日経のhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150528/281748/?P=3を見るに
んだそうだよ。
つまり結果的に殆どの時短美容部員は何だかんだでやれば遅番も土日出勤も出来る人であり、
これまでの「子供居るから遅番出来ない・土日出られない」ってのはただの甘えだったって事になる。
(これが「元々資生堂の正社員美容部員を出産後も続けられるのは夫やジジババなどを頼れる余裕がある人だけだから」なのか、
「日曜もやってる保育園やシッター等を探して使ってでも辞めたくない、働き続けたいと思うほど魅力的な会社だから」なのかは分からんが)
子育て中の社員の殆どを辞めさせる事もなく、それ以外の社員の不満も解消出来て、
人件費(これまでは時短社員の代わりの社員を店舗に派遣したりしていたらしい)も節約出来たわけだからね。
2016年度には11年ぶりに正社員の美容部員を500人採用すると発表。現在、契約社員として美容職に就く約2000人のスタッフも随時、雇用形態を正社員に転換していく。
って記述もある。
出産リスクを回避できるなら正社員を増やしてもいいという判断だよね。
元の制度のままだと、恐らく最終的には正社員の数を絞って土日は契約社員やパートで補うという方法しか取れなかっただろうね。
他の企業がよくやる策だけど、素人考えでもそれじゃ売り上げは伸びないだろうと思う。
「10年先を行く政策」ってこういうもんなんだろう、と思った。
いつまでも「子育て社員=戦力外だけど福利厚生策の一環として『保護』します」なんてのは続かないよ。
子育て社員が希少種だった時代ならともかく、人数が増えるほどそんなのやってられなくなるのは当然。
やっぱ資生堂は違うわ。
http://b.hatena.ne.jp/entry/dot.asahi.com/aera/2015080400001.html
これ、ひょっとして「美容部員」ってのが何なのか分からないのが多いのではないか、と思った。
「美容部員」ってのはデパートの化粧品カウンターなんかで売ってる人の事だよ。だから土日が繁忙期なの。
「今まで戦力とみなしていなかったのは馬鹿にし過ぎ」とか言ってるのもいるけど、
土日出られないってのが販売業従事者として致命的で、戦力としてみなされないのは当然かと。
ほぼ100パー女性だから、「今までは男に皺寄せが行っていた」「男と同じように働けという意味」と言うのも間違い。
ほぼ100パー女性の職種で、出産しても辞めない風潮が定着した場合にどうなるか、って事を考えればこうするしかないわな。
1つのカウンターで働くのは数人しかいないだろうに、その中に子持ち女性が必ずいる、なんて状況になるわけだ。