「トロッコ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: トロッコとは

2017-12-24

三十路過ぎのこぎたないオッサン初恋が終わって一年が経ちました

聡明でかわいらしい、素敵な彼女だった。

酔狂にも俺というオッサンを選ぶくらい、独特の価値観を持つ女性だった。

おまけに脳内存在ではなく、実在しているときた。二次元相手にすら恋愛という感情を覚えることができないままぶくぶくと肥ったオッサンには過ぎた幸福であった。

三十路半ばに降って湧いたように訪れた初恋一年と少しで消えていった。

仲違いではないし、ケンカをしようといっていたけれど、それも楽しみにしていたけれど、結局できないまま終わっていった。

わかっていたことだが、未来よりも過去が強く、彼女は聡明でやさしく、俺は弱かった。

「いつか、彼女が俺に愛想を尽かすだろう」と、非モテオタクらしくビクビクした卑怯惰弱予防線をはりめぐらせ、それでも卑屈にならぬようにつとめて一年を過ごした。

それは思い返しても幸福で濃密な一年で、一人で過ごしたこ一年はただネトゲソシャゲの数値を漫然と増やすのと同じ時間であることがにわかには信じられないほどであった。

我々は遠距離であったから、一年の間にともに過ごしたのは実質3週間かそこらといったところではなかろうか。

俺は身に余る幸福を、軽々に疑うことなく、その一瞬をひとつづつ大切に味わい、決して忘れないようにしようと思ったのだ。いつか失われるものだと予感していたから。

別れを告げられる前の、楽しそうだった最後デートで時折見せた憂いの表情で確信にかわった。

もちろん決裂を回避すべく、さまざまな方策が取られた。しかし、竹ヤリで飛行機は落ちない。俺にできることはこの先のお互いの平穏を用意することしかなかった。

万全の心の準備があった。

傷付かずにいられると思った。

やせ我慢などではなく、こんな甲斐性も主体性もない男に生まれてきたことを感謝させてくれてありがとうな。なんて思っていた。

愛想をつかされたわけではない、しかし、どうしても避けられぬ別れを。一緒になるには俺が俺であること自体障壁になる理由を、来るべき三行半をLINEでしぼりだすように送られたとき

ここからの余生が決定された。

このハッピーにもほどがある一年を思い返し、少しずつキャラメルなめるように溶かしながら生きていくのだ。

それはそれで悪くないと、口を半開きにして漫然と生きてきた自分には身に余る幸福なのだと本気で思った。

恋をしたことがないオッサンは、恋に免疫はなかった。ぶっちゃけ甘く見ていた、ひどくナメていた。今自分にとりついている無情感、寂寥感、つかれ、首の凝り、残尿感、就寝後喉から込み上げてくる胃液で灼ける喉、そういったもの一時的な症状で、一年もたたないうちに治るのだと。

そうしたら、突然推し自分ちの台所で白米を炊き始めたのを目撃した女子のごとき切ない声をあげてうずくまるようなこともなくなるだろうと軽く考えていた。

これは失われゆくとき効果を発揮し、一生をかけて宿主を食らう猛毒の類であることに。オッサンはようやく最近気づかされてしまった。

余生のはじまりであったこ一年は短いが、人生支配するには十分な期間だった。

一年には四季があった、ふたりでいろんな話をしながら、様々なところにでかけた。おそらく、ほかのつがいたちがそうするように。我々もさんざんそうした。行こうと約束したきりの場所が、いくつもあった。

から、いろんなところに手がかりを残してしまった。

ひょんなところで、どうしても、少しのきっかけで思い出してしまう。

つきあっている間からちょっとした瞬間にこねくりまわしていた甘い思い出たちが、刃を剥いてオッサンのやわらけえ心をズッタズタに切り裂いていくのだ。

お揃いで買ったボールペンを筆箱から取り出したとき。町中でてんぷらそばの香りが漂ってきたとき。美しい紅葉を見たときバスの中が閑散としていたときTwitterネタ画像を貼ろうとしてカメラロールをたぐったときカップル用の写真置き場として導入したアプリに「もう別れた」と告げることもできないままだったから「つきあって2年目ですおめでとう」という通知が臆面もなく画面に現れたときテレビサメがでてきたとき花火の音を聞いたときモネの絵を見たとき映像の世紀テーマソングが流れたとき。海。いきつけの居酒屋。空が透き通るように青かったときふたりで行こうと話していたその場所への旅行記。机の引き出し。

容赦なくそれらにまつわる我々のイベント一枚絵がフラッシュバックしていく。

思い出がたのしかったほどに、もはやそれらが二度と訪れないことを突きつけていく。無能怠惰だった自分を上っ面だけなじって、甘い記憶の反芻にくたびれる。

そして文字通りくたびれたオッサンは何度目か忘れた記憶の反芻の果てに、ふと気づいてしまう。

記憶は軽く、少しずつ改竄され、曖昧になっていっている。

たった一年だ。

たった一年でも、強い記憶でも、そのすべてをわすれないように目に、鼻に、耳に、手がかりをのこして脳の一番とりだしやすい引き出しにこうしてしまいこんだつもりでも。

どうしたって、あせていくのだ。あせていく割に、思い出したときダメージは軽くなりはしない。ただうすくらがりの割合が増していき重くなっていく。

忘れたもの自分にとってどうでもいいものだったのか。

なんて意味のない自問をして、やめて、また自問して、夜が明ける。

どうすればこの変質を止めることができるのか。

高校生のうちになやんで置くべき事をいまさらやりはじめているから、だれもその無意味思索を止められない。

写真を眺めても、LINEのやりとりをさかのぼっても

俺の印象に沿って変質した思い出を、きっと刻み込んだ瞬間から変質しつづけているその代替品を、いつまで、いつまで舐め続けることができるのか。俺が改竄したのは、いったいどの部分か。彼女の行動か、表情か、懊悩か、それらを突きつけられまいと先手をとって口先で蓋をしていった愚かで卑しい自分の行動か。

傷つけるかもと言おうとして言えなかったうわっつらの言葉か。

変えられなかった自分怠惰か。

いや、それに妥協する自分を、自己愛自覚していますみたいなメタい達観視点で、別の自分を用意したあげくのいぎたないマウントをキメる惰弱自分への嫌悪感だ。

こんなものが、二度とこない、見ることのできない美しい追憶邪魔をする。

しかしこんなものがなければ俺はきっと、こんなこともわかりはしなかった。

ひとりの脆弱なオッサン過去に食い尽くされるより、

きっと、未来朽ち果てる方が早いんだろう。

冒頭で「フラれたときに、余生を決定した」と言った。

本当は、もっとからずっと余生だと思っていたのだ。

20代のはじめに自分というハードウェア脆弱性愕然とした自分は、ここより余生という看板を高々とかがげ、レールにトロッコを設置してゆっくりと坂を下りはじめた。山にぶつかるまでが人生だと割り切ってみると、けっこう空は綺麗だったし、白米は噛むと甘かった。

本当にしあわせだった、大事にしたかった。

思い出じゃなくて、君と君と一緒にいる自分自身を。

なんて、ありあわせの後悔を口に出せば、どうしたって、安っぽくなる。

感謝言葉を書き連ねたいが、それここでやるにはあまりにも浅ましすぎる。

誰の目にもつかず埋もれるか、「貴様の贅沢な懊悩など見る価値ないわ」と吐き捨てるように扱われたいだけなのに。

そうでもされないとやっぱりやってられないくらいにただひたすらに、いまだに、恋しさだけが、こびりついていく。

こんな寒い日に、さびれた地方都市ビジネスホテルで、小さなシュトーレンを分けて食べた。

あの日彼女が着ていた服をもう、思い出せない。






みんな! 現実には存在しないキモオッサン気持ちになって書いたキモポエムをここまでよんでくれてありがとうな! 愛してるぜ!

2017-10-29

anond:20171029002855

トロッコ作戦を思いついた時点で二手に別れる必要はなくなったんだからミスリードっぽく見せただけで、最初から9人で参加する予定だったんじゃねーの?

想ひとは一人欠けただけだからまだいいが、半分いない状態で予選突破してたら他の学校雑魚すぎてさすがに…。

どう解釈しても矛盾は生じる脚本だったけどさ。

何にせよ4話は良かったから3話のことは忘れるぜ!

ダイヤさん可愛かったねー。

ちょっとムライ准将を思い出したけど。

ラブライブ!サンシャイン!! 2期第3話を認められないオタク

前回の3話があまりにも話として破綻してて、今回の4話もそーなるんじゃないかと内心怯えながら視聴したオタクです。

けどまさかの良回。よかった・・・ダイヤちゃんかわいい・・・。贅沢言うとルビィちゃんも絡めてほしかった。

2期3話のはなしになるけど

3話はなんでああなってしまったんだ?あの3話だけで1期の11話とかそのほかの1期の回を否定したような描写があってきつかった。1期もめちゃくちゃだけど好きなのに。

トロッコモノレール?)のくだりとかはもうどうでもいい。似たようなことあったじゃん無印で。ファンタジーな部分はあってもいい。

高海千歌ちゃんはみんなにトロッコ説明しろって言うのも、まぁいい。いや、良くはないんだが。百歩譲る。メンバーをびっくりさせたかったんだろで自己解決

でも、

でもさ、ライブ直前のあのやり取り

9人で4人と5人に別れて全力出し切ろうって決めたのに何で4人組は学校説明会無視して衣装着てライブ前にドヤ顔キメてるんだとか

何でリーダーはそれをみて怒るでもなく安堵の表情を浮かべてしまうんだとか

離れていても思いはひとつだったんじゃなかったのか?想いよよひとつになれとはなんだったんだ?

なぜ、どっちのライブも9人でやり、なおかつストーリーキャラ感情をスっと落とし込めるようにはつくれなかったのか?王道な話の展開とかでよかったんだよ。

キャラクター感情とかこれまでのことを蔑ろにしすぎてて正直MY舞君ここどころではなかった。

そんなことを考えながら1週間を過ごしていた。辛かったし後輩にこのことを話しても「まーラブライブお話はあってないようなものですしブヒィwww」って言うし。いやまぁそーだけど。あの3話はそれにしたってだよ。

ここに書いておくことで気持ち的に整理できたらいいなぁ位の感覚で書いてるからおかしな部分とかあるかも。

とにかく、もーちょっとがんばれサンシャイン!草葉の陰から応援してるからホントがんばれ!!あとできればルビィちゃん回オナシャス!!!

2017-10-24

名前も知らない岡田担さんへ

10月17日V6横浜アリーナコンサートにいきました。

いきいきと歌って、踊って、パフォーマンスをする彼らを見て目がチカチカするぐらい当てられてドキドしました。

コンサートツアーが終わった今でも、鮮明に脳裏に焼き付いて離れない中にいます

 

このなかで、とても心温まる出来事がおきました。正直今も思い出すたびに感動で泣きそうです。

コンサート中、V6メンバートロッコ花道サインボールサイン色紙を投げる演出があるのですが、今回アリーナ席だった私のほうに井ノ原さんのサイン色紙が飛んできました。

取られたのは前の方で、いわゆる“争奪戦”もなく、ゲットした方を左右前後でおめでとうございます、とぱちぱち拍手を軽くするような状況でした。

勿論私も最初から自分の方に来ただけで嬉しかったのですが、何やらその方は左右を確認し、真後ろの私を見て「あ」と声をあげました。

何だろう。

そう思ったら、手に取っていらっしゃったサイン色紙を私に差し出してくれました。理由は私が井ノ原さんの団扇を持っていたから、井ノ原担だから、ということでした。

 

皆がほしがるサインボールサイン色紙。その公演で貰える人は限られています

いわゆる「自担」じゃなくたって、メンバーのものだったら欲しい。そう思うのは当然だと思います

 

「こっちのほう狙ったの、多分担当さんがいることを分かってたからだと思うので」

 

そういって、差し出してくださった方は微笑んでくれました。本当に本当にありがとうございます

今回の出来事経験して、本当に本当に頭が下がりましたし、あの方に少しでもいいことがありますようにと心から念じているばかりです。

 

岡田担さんということで、もう本当に岡田さんこっち向いて!!!!!はやくこっちきて!!!!!!ってアンコールときに思ってました。それはもう全身全霊で。正直自分ファンサもらうことより、この人のために岡田さん早く!ってそわそわしていました。

 

コンサート終わって、「またどこかで」と微笑まれたあの人に良いことが起きますように。

エコパにも行くというお話もされていたので、エコパ岡田さんからファンサもらえてたらいいなあ。

そして、カウコンチケット岡田担さんに当たりますように!!これから神社いってひたすらお祈りしてきます

 

名も知らぬ岡田担さんへ。本当にありがとうございます

頂いた井ノ原さんのサイン色紙、一生の宝物にします。

そして、私もあなたのようにいつかそういうことが起きたとき差し出せる人でありたいな、と心から思いました。素敵な素敵な経験ありがとうございました。

いつかまた、どこかでお会い出来たなら改めて御礼の言葉を言わせてくださいね

 

とあるどこかの井ノ原さんのファンより。

2017-10-22

anond:20171022031857

抜け道を見つけて両方諦めずに参加する」という話の大筋自体は良かったからまあ…。

1期もだけど視聴者ミスリードしたり驚かせることを優先して前後ガバガバになるの本当もったいねーな。

普通に9人でショートカットして両方出ましたで済んだ話なのに。

ショートカットしたとはいえ、走って間に合う時間ならタクシーなりを使っても100%間に合うはずである

こっちは地形や渋滞次第では100%とは言えないし、ギャグはいトロッコで間に合ってたか特に気にならない。

姉2人が車で来てたのは完全に余計だったけど。

ライブの終わり際に来ただけかもしれんが、だったら明確にそう描写すべきだよなあ。

どっちかというと抽選でダラダラと尺取ってたり、ルビィの善子弄りが性格悪いレベルになってきたのが気になる。

2017-08-08

トロッコ問題 対TRPGプレイヤー

線路を走っていたトロッコ制御が不能になった。このままでは前方で作業中だった5人が猛スピードトロッコに避ける間もなく轢き殺されてしまう。この時たまたまあなた線路分岐器のすぐ側にいた。あなたトロッコの進路を切り替えれば5人は確実に助かる。しかしその別路線でも1人が作業しており、5人の代わりに1人がトロッコに轢かれて確実に死ぬあなたはどうしますか?」

目星を使います。 70/85(成功)』

あなたは気づくだろう、トロッコ暴走しているのではなくその後ろで何か得体の知れない巨大な怪物なようなものトロッコを押している この光景を目撃したあなたは1d100の正気度減少です」

2017-08-07

https://anond.hatelabo.jp/20170807133505

元増田だがすまん、べつにトロッコの話はトロッコ問題記事の中であったから使っただけでブログ内容とは関係ない。

例え話をして論破したように言ってるけどそんなの例える内容によってはどうにでもできるだろっていうのが俺のいいたいこと。

俺みたいに「家畜の話」にするのも悪手。どう考えても話がネジ曲がり解決不能な方へ、そして歪にしかならん。って思ってる。

そんな状況での正解は作者にしかない。

解いてはいけない問題っていうのも、わかるけど、ぶっちゃけ情報がなさすぎる。(元漫画読んでないのでちゃんといろいろかいてあったらすまん)

情報が少ないから後から情報を足していってどうにでもできる。解いてはいけない。それは正解かもしれないが、Twitterという一対多が当たり前のように起こる場でその正解の出し方をするのはどうなんだとおもった。

2017-08-04

「情けは人のためならず」って凄い言葉だよな

無償の愛に対してメリットデメリットを持ち出してきやがるとは。

これ最初に言い出したのって、7人を救うために1人をトロッコに投げ込んでアルカイックスマイルしていられるようなサイコパスなんじゃないかな?

2017-06-15

俺がトロッコを止める

でも止める方法に躊躇している間に5名の犠牲者が出て、

人間社会相互援助で成り立っていて、これが神の法則から、やっぱり「見なかったふり」は人間として不幸だわ。

2017-05-11

http://anond.hatelabo.jp/20170510235213

そんな優秀な作業員なら事故対応マニュアルぐらい頭に入れてるだろう

前例がないとは言っても、音や振動異変に気づくだろうし

大事故を引き起こす前に周りに指示出してるんじゃないか

トロッコ走行音ってかなりでかいやろ

http://anond.hatelabo.jp/20170510235213

そもそも選ぶ必要性が無い。

トロッコが自ら進む方向に未来をゆだねるだけでよい。

どのみち、トロッコに乗ってる運転士死ぬ

2017-04-26

トロッコに例えられるのは原発の方

http://anond.hatelabo.jp/20170426082148

あとトロッコ問題で本当にサンデルが言いたかったのは、倫理犠牲になる人間の大小で決められないということ

まり東北原発を置くことを批判することとなる

2017-02-27

http://anond.hatelabo.jp/20170227005158

トロッコの先に定型が一人いてこのままだと轢き殺される、レバーを引いて進路を変えるとその先にいる5人の発達障害者が轢き殺される、さぁどうする?

はてなーレバーを引きますだっておれ発達障害じゃねぇし^^」

サンデル「良い答えだ、君の名は?」

ゼンゼンゼンセ映画化決定

2017-02-26

Aqoursライブを見た21歳の普通星人は何を想うのか

ラブライブ!サンシャイン!!ってあるじゃないですか。

主人公高海千歌ちゃん、先輩スクールアイドルμ'sに憧れつつも、彼女たちのように「輝く」ことなんてできないよ…と悩み続けていたのが記憶に新しいです。

彼女言葉には、本当に人生リアルが詰め込まれています

「私ね、普通なの。

私は普通星に生まれ普通星人なんだって。どんなに変身しても、普通なだって、そんな風に思っていて。それでも何かあるんじゃないかって。

思ってたんだけど。気が付いたら、高2になっていた。」

失礼な言い方ながら、こんな記事を読んでいるあなたのことでしょう。ぶっちゃけそんなに成功した人生を送ってるような方じゃないと思います

年収が1000万、大切な人がいる、学歴、職歴、持ち家、彼氏彼女、人の価値を人が決める上でのステータスは各々が違います。それが高ければ低い人もいる。その高低で優劣をつけ、普段生活で「アレよりはマシ」と比較し、なんとか穏やかな生活を送りたいと無意識に思っている。私は22年目の人生で、少ないながらも様々な本やドラマを鑑賞し、そんな人生を送っている人がほとんどなんだろうなと思いました。

年収1000万、大切な人がいる、学歴職歴etc... もしこれを読んでいるあなたが、これらのどれかを実際に所有しているとして、自分こころに問いかけてほしい。

本当にそれで満足ですか?これまでの人生は胸を張って「満足でした」と即答できますか?

私はできません。

中学でそこそこ勉強を頑張って、そこそこの高校に入り、大学でもそこそこの大学に入り、来たる6月に23回目の誕生日を迎えて23歳になります

昨年は海外留学も1年経験しました。多くの人とも言語を超えて交流をした気でいます

来年から就活が始まります。きっと、そこそこの企業に入るのでしょう。よくわかりません。

前置きが長くなりました。

これを読んでいるそこそこの人生を送るあなたにもうひとつ質問です。

本当に輝いている人をその網膜が捉え、脳裏にその映像が映し出されたとき、人はどうなると思いますか?

私の経験上、それはあまりにもあっさりしたものでした。

応えは、「受け止めきれない」です。

ラブライブ!サンシャイン!!の話に戻りますが、昨日2月25日(土)はAqoursの1stライブ横浜アリーナで開催されていました。

幸運なことに私も参加することができ、座席センターステージが近く、トロッコが通る通路真横という最高のポジションで、自分が本当にこんな席に座っていていいのかと思うほど。

結論から言えば、ダメでした。

はてな匿名ダイアリーで書くようなことでもないですが、私は本当にAqoursのある声優さん結婚したいと思っていますガチです。3年以内にLINEアカウントを交換するし、5年以内に結婚する。声優五カ年計画

そんなことを言いつつも、「やっぱリアル彼女もほしいよね」という訳で、先日「オタク辞める」宣言を発表したところです。

未だに携帯アルバムから声優画像が消えることもないですが、これ以上オタクみたいなイベントに行くのは辞めようという決意。

一方で、「某Aqours声優ちゃんと結婚したら、1stライブの話をされた時に反応に困る。要所要所でポイントを押さえ、共感しないと信用してもらえない。」という推測より、「Aqoursライブには行こう。あれなら顔も覚えられないし。」という理由で今回のライブに参加した次第です。

結論、甘かった。

ライブ開幕、某Aqours声優ちゃんホントかわいい

一挙手一投足、身体の頭からつま先、手の先の細かいところまで自分コントロールしつつも、ステージの上で持ち前の若さ経験を武器に誰よりも大きく振る舞う彼女

普段書かれているブログ文章のように、のびのびとして本当に自由。それでも、時折見せる20歳とは思えない刹那な慈しみの表情。本当に20歳とは思えない。

ライブ中盤。

トロッコを用いた楽曲で、某Aqours声優ちゃんが私のいるサイドへ。残念ながら私がいる方とは反対の、ステージ後方へと私の5m先で舵を切り、網膜キャッチする彼女はどんどんと離れていってしまいました。

おとなしく切ない曲調だったこと、そしてそのなかでも可憐に踊りながらも私から離れる彼女を見てふと、「あんなに仕草美しい人類は他にいない、絶対結婚したい。」と思う。これまで彼女に対して抱いてきた感情で、一番強かった。

「来てよかった。彼女パフォーマンスを見れてよかった。」そう思っていました。

ここまでは。

アンコール

2曲目の曲中で、メンバー全員がトロッコに乗り、こちらへと向かって来ました。

私の横には通路、つまりこれから視界に何も遮るものなくAqoursを観れる。ヤバい死ぬんじゃないかしかもこの曲だけトロッコスピードがやけに遅い。めっちゃ真ん前に来るやつ。

そうこうしているうちに、小宮有紗さんを先頭に多くのメンバーが目の前を通り過ぎるものの…私の方向から見えるのは正面ではなく、背中でした。

「それでもやっぱり声優さんってマジ綺麗だな。すげーわ。小宮さんとかあの茶髪どこで染めてんだろ、めちゃ綺麗。」とか油断していたところ、某Aqours声優ちゃんの番に。

かわいい

(某Aqours声優さんこちら側に向き渾身のダンス)





何もできない。

人は無力、何もできない。

まりにも私の手の届きそうで届かない頭上で輝く彼女の姿を見て、私は何も為すこともできませんでした。

地下ドル現場オタクみたいに「それ!」って言って指を指せばよかったのか、そんなことできない。思考が追いつかない。

μ'sのときはよかった。ステージの上にはライクの感情はあってもラブの感情を乗せることはなかったから。

南條さんを応援させていただきつつも、ラブな感情が芽生えることもなく、エモい時は「エモいなぁ。すげぇなぁ。」といったところで止まっていた。良くも悪くも。

Aqoursは違う。ステージの上には好きな人がいる。

好きな人がいれば、その動きに魅了され、感情の行き場がなくなる。

それを目の前でインファイト状態でやられたもんだ。無理、輝きすぎ。処理できない。

そしてその瞬間、初めて感じた「ステージ側の人間」と「ファン」の距離

これまで3年以内にLINE交換したかった私、今思えば本当に甘かった。この両者の距離感を近所にある小川を飛び越えるくらいの難易度だと考えていた。甘い、甘すぎる。

何故なら、ステージで輝く彼女に対して、こちらは何を披露するでもなければ生産してもごくわずかなものしかクリエイトすることのできない「普通人間」だからだ。

彼女の身振り手振りのひとつひとつには、幼い頃から鍛錬に鍛錬を重ね、養成所に入り私が想像することもできないであろうレッスンに耐え抜き、私の知らない場所時間にもレッスンをして、私がのこのこと大学スマホをいじっている時間にもバイトをし、私が暇だ暇だとぐだりながらバイトをしている時間にも練習をしていたその全ての結果が身を結んだオーラを纏っている。

その動きは、私のような普通人間では手に入れる、意のままに操れるような代物ではなく、それに手を伸ばそうとしても、ホーリーピークという事務所バンダイビジュアル子会社ランティスをはじめとして、様々な権利がその手を拒む。

そもそも、何の努力もこれまでしてこなかった普通人間と、私の経験してこなかったものを多く見て私の頭上で輝く人間が一緒になっていいはずがない。

だって努力してないんだもの

大学受験の頑張り?留学経験?そんなものケツ拭く紙にもなりゃしない。

海外留学で得た経験所詮蜃気楼みたいなもので、実際に今日あのシーンを脳裏に焼き付けた瞬間、それを受け止めきれることができなかった。

海外で得た経験なんか声優の前では無力だった、何も受け止めきれない、何も理解することができない。そんなもんですよ。

「私ね、普通なの。

私は普通星に生まれ普通星人なんだって。どんなに変身しても、普通なだって、そんな風に思っていて。それでも何かあるんじゃないかって。

思ってたんだけど。気が付いたら、21歳になっていた。」

からでも、変われるんでしょうか。

未だにくだらない下ネタを肴に男友達と笑いあえるメンタル中坊な私でも、就職までのあと2年で変われるんでしょうか。

結婚できないかもしれない。でも絶対結婚したい。」

そんなわけで、絶対一般人ではないであろう、熱愛結婚報道等でよく用いられる「(お仕事関係者だけど世間で言えば) 一般男性」になりたい、なろうと思いますバンダイビジュアルにでも就職しようかしら。そう思いつつも、帰りの電車自分の頭上で起きたことがフラッシュバックしてきては、「本当に好きなのに絶対に付き合えない。無理。輝いてるもん。」とこころの下の方の扉を開けた深海へと今宵も意識を沈ませるのでした。

明日から頑張りたい、変わりたい。そう思いつつも、その一歩を踏み出せないまま明日普通星人として横浜アリーナの1万人以上のファンのうちの1人と化して、流れるビート身体を預けたまま、明日へと運ばれる電車で気づけば自宅のベッドに全重力を任せて眠るだけなのでしょう。

ちなみに、今日の帰り際に友人に言われた一言

「某Aqours声優ちゃん、絶対今回のライブで人気出るよね。ライバル増えるよ、頑張って。」

これに関して一言

それは関係ない。

果たしてそのなかの何人が、今日私が感じたようなキモチを味わうのか。

ひょっとしたら、そのなかには幼少期から彼女のことを応援し、日の目が当たらずよくわからんスマホアプリのCMに出ていたり、ノルマが課された演劇舞台へと熱心に幾度も通いつめたファンいるかもしれない。

本当にありがたい、ここで必要なのは感謝リスペクト」。

ありがとうございますあなたのおかげで彼女の輝く姿を今日拝むことができました。

それでも誠に勝手ながら、本当に結婚したいと思っています

こんな気持ちになったのは、幼稚園の頃に同じクラスだった知代ちゃん(仮名)を初恋だとするならば、おそらく2度目。

本気です。

彼女舞台、まだ原石だった頃の彼女を見ているあなたは本当に羨ましい。時間は止められないと知って、君と早く会いたかったよ。本当に早く会いたかった

所詮ラブライブ!サンシャイン!!という大箱コンテンツの、しかアニメ放送からファンになった身。

マジで自分の身の程は重々承知してます

それでもやらなきゃならない。吐いた唾は飲まない。そこに関しては徹底して彼氏候補ナンバー1の座を意地でも奪いたいと思っています

満足した人生を送ってますか?という最初質問から普通の人として生きるまで。

現状、私はそこそこの人生を送っているものの、満足していません。

幸せは足元に転がっている」

そうです、そんなことは百も承知です。それでも彼女と笑いあいたい、対マンで。サシで。頼むよ。

本当に満足して生活を過ごしたい限りです、過ごすぞ。

そんなわけで、Aqoursライブが終わった明後日から生きられる自信がないので、どうすれば声優さん結婚できるのか。「声優さんになる」以外の回答ができる経験談をお持ちの方は是非ともコメントいただきたいです。飲みましょう。

あと、本当に最後の曲が終わってアドレナリンが出まくってたのか、一目散にステージからセンターへと俊足で駆け抜け、おまけに自分の腰の高さまでありそうなくらいにモンキージャンプをしてけらけらと最後まで満面の笑みを見せた彼女

本当に可愛い…と言うと思いましたか

ぶっちゃけ気持ち悪い」と思った。いい意味で。

4時間にも及ぶステージ映像なんかがありつつも、やっぱり3時間くらいはステージで歌って踊っているわけで。

いくらダンス好きだ、愛してると言いつつも、本当に他のメンバーを置いてきぼりにするくらい、アクセルベタ踏み最高速度を叩き出せるあのスタミナは心底恐れ入った。

3時間ライブをして、普段トレーニングをしてるミスチル桜井和寿さん。

彼もライブ中によく走るけど、彼女のようなスピードを出しているところは見たことない。おまけに、彼女は3時間のアクトを踊りきった後。

マジで怖かった。アドレナリン出まくってたんだね、表情からでもわかったよ。マジでテンション高かった、やっぱかわいい

もうひとつ言うと、アンコール衣装Tシャツ1枚。

マジで身体ラインが出ていたので本当に辛かった。アイドルといえど、公衆面前身体ラインを出すのはやめてほしい。

有象無象オタクに見られるの、辛くないですか?

最後に、こんな記事になりますが。

本日ハマのステージで素敵なパフォーマンスを見せてくれたAqoursメンバー18人の皆様。そして想い人の某Aqours声優さん

楽しい1日を本当にありがとうございました

必要なのは感謝リスペクト

私も、明日から輝きたいです。

2016-11-22

昔のカリブの海賊、ねえ・・・

なんかレールのトロッコみたいなのに乗って洞窟の中を進む感じのやつだっけ?

なんかドクロとか宝箱とかあって?

ドクロが怖かったアトラクションがあったのを覚えてる@20年前

2016-09-27

http://anond.hatelabo.jp/20160927102756

車社会からレンタカーあるといいなあ。少し走るだけで風情を感じる。

海と山ってこんなにきれいやったんかなとね。

まあ富山路面電車やけど。

また書くわ。時間あったら。

居酒屋入って

店主と方言で会話してもらうのが面白いかもね。

富山商売の町です。北陸では。

立山は見なよ。

高岡藤子不二雄の町なんだけど、いまいち

町つくりには生かせてない。

べたなのは黒部峡谷トロッコとかか。

http://www.kurotetu.co.jp/

検索キーワードだらだらと書き足してくわ。

富山ブラックラーメンはおいしいのではなくて

歴史大事にするという意味で受け継がれている?

富山は大空襲があって町の98%焼失したといわれる。

その復興の際の土方めしだね。

https://tabelog.com/toyama/A1601/A160101/16000030/

日本一スタバ

http://by-s.me/article/37511657622053004

氷見フィッシャーマンズワーフ、民宿忍者ハットリ君。

高岡、街並み、大仏、瑞龍寺。吉宗カレー)、やまちゃん、脇田屋、すし食いねえ(店名)

南砺、井波、砺波(景色がいい)、チューリップ海王丸

倶利伽羅、雨晴らし海岸庄川、鮎の里。

柳沢出身地光岡自動車

南砺から金沢に抜ける道もまた趣がある。

2016-09-20

どのレールに乗るかよりも、どの車体に乗るか?が大事

鈍行か、快速か、新快速か、特急か…。

トロッコ軌道自転車ではどんなレールに乗っても話にならんよ。

http://anond.hatelabo.jp/20160920111554

は?

俺の行動である元日記が環境に影響して、お前はトラバ返して、立派に作用してるじゃねえか?www

何が環境に左右される、だ。

環境に左右されてるんじゃなくてお前は俺に左右されてるんだよ。

世の中はお互いがお互いの選択で影響し合ってできてるんだよ、

お前は選択せずに影響を与えずに他の人間選択に左右されてるだけ。

逆の見方をしたらお前は間違いなく俺に作用して俺にトラバを返させてる。

からレバーに気付かないし選んでもいない、と言ってるんだ。

自分の行動一つ一つを真面目に考えないか選択できないんだ。

参加権を放棄してるただのビビりの負け犬

選択権の争いで勝ち目がないと思い込んでるから運命とか環境とか虚構を作り上げてどうしようもないと思い込んでる病気

女子中学生も裸足で逃げ出すロマンチストの粗大ごみがお前。

自分で一生かけても選びたい選択肢がないから何かに理由をつけて悲劇のヒロイン気取りたいキショいナルシスト

それがお前のアイデンティティの全て。

言い訳がお前の全て。

単にそれだけの話。

環境に左右される」っていうのはな、今日の雨みたいに人間の力ではどうやっても変えようのないことを言うんだよ馬鹿

お外で最もらしい顔で「ぼくが無職なのは環境に左右されているから」とか言ってんじゃねーぞw失笑されるぞww

一生トロッコの中で膝抱えてろカスが。

で、トラバ削除するのかな?

レールから外れた人生とか誰も送ってねえから

人生とはレールの上を走るトロッコのようなもので、

左右分かれ道があったら自分でどっちかのレバーを倒しているか、それに気づかず通り過ぎているだけ。

自分レバーを倒した方向に進んでいるくせに非正規になって文句言う馬鹿

自分で変えられたのに変えずに放置したのに被害者面する馬鹿

こいつらは自分トロッコの行先を自分で決められない、決めてる自覚のない馬鹿ども。

こういう馬鹿にどうして高給な仕事が与えられるのか?

ろくに人生選択もできないやつに仕事を任せたいと誰が思う?

本当にレールから外れた宣言するなら誰も送ったことの無い人生に突き進めよ。

現状では、どこにでもいるし昔からいる文句垂れのカスのレールの上でしかいから。

エリートエリートのレール、

クズにはクズのレール、

ちゃんと全員レールの上走ってるし、ある程度予測立つ。

予測が立たないのもレバーを選ばないのもお前の能力ではなく、心の問題

心というコストゼロに対してお前が自主的に何もしてないから発生してる問題

そんなに考えて生きたくないならトロッコの中で空だけを眺めて崖に向かって突っ走れゴミ共。

頑張れよ。

2016-02-10

トロッコ問題ってあるじゃん

基本的トロッコ問題

(1)

トロッコがAルートを通ろうとしている。Aルート上には5人の人間がおり、トロッコには気づかない。

あなた線路をAルートからBルートに切り替えられる。Bルート上には1人の人間がおり、トロッコには気づかない。

あなた線路を切り替えるべきだろうか?

という話だ。

派生として

(2)

トロッコがAルートを通ろうとしている。Aルート上には5人の人間がおり、トロッコには気づかない。

あなたのすぐ傍に1人の人間(Bさん)がいる。あなたはBさんを確実に線路上に突き落とせる。

・Bさんを線路上に突き落とせばトロッコは5人の人間を轢く前に停止する。

あなたはBさんを線路上に突き落とすべきだろうか?

というのもある。

ではこういうのはどうだ?

(3)

トロッコがAルートを通ろうとしている。Aルート上には5人の人間がおり、トロッコには気づかない。

あなた線路上に飛び出せばトロッコは5人の人間を轢く前に停止する。

あなた線路上に飛び出すべきだろうか?

あなた自己犠牲をするか、って話。

もう一つ考えよう。

(4)

・Bさんが(3)の状況下で線路上に飛び出て5人を救ったというニュースが流れた。

あなたはBさんを褒め称えるか?

(3)と(4)について人がどのような選択をするのか気になる。

2015-12-15

ゲームってもの主体的にしなくなって20年になるけど


プレイ動画は、海外のとか映画見ているみたいで思わずちゃう。古い日本のや昔はお金でできなかったアーケード動画海外の人が上げてくれてて本当に代替消費で満足。あのアーケードトロッコ乗って撃ちまくるゲームやりたかったんだよなぁ。

2015-09-24

[]片山ユキオ「花もて語れ」※4巻まで

5巻収録分から週間連載になったらしく、クオリティや中身が別物になってたら困るので、

少なくとも確実に面白かった4巻までの感想を書いておく。

朗読マンガという唯一無二のジャンル

ただ朗読するとか地味なだけでしょと思いきや違った。

ただの吹奏楽マンガと思ってソウルキャッチャーズを読んだときに度肝を抜かれた感じと似ている。

あらすじ。

主人公は幼い頃に両親を失った、雲を見て空想するのが好きな女の子

両親を失ってうまく話せなくなり、周りから浮きがちになるが、

学芸会担当した朗読によって、少し救われる。

時はたち、就職して新社会人となった主人公は、

また昔のようにくじけそうになっているところに朗読と偶然再会し、

まれ朗読の才能で、気づかぬうちに周りと自分自身を救っていく――。

作品の中で扱われる作品実在作品

4巻までだと、

やまなし

花咲

トロッコ

が取り上げられた。

マンガから当然音声はない。

からソウルキャッチャーズと同様、音が核であるはずのジャンルを扱う上での難しさがあるため、

生半可なマンガだと逆に朗読自体コケにすることにつながりかねない。

しか吹奏楽ピアノ等と違って、朗読はひたすら読むだけで絵面も地味になる確率が非常に高い。

そういった高いハードルをしっかりと助走をつけてきっちり飛び越していく、確かな地力のあるマンガだ。

朗読とは、ただ読むだけではなく、解釈表現力によって完成するものであり、

一見シンプルだが奥が深く、簡単そうに見えて難しいことが存分に伝わってくる。

やまなしトロッコをはじめとして、何も知識のない状態で黙読して読み流すだけでは絶対意識しないような読解の視点多種多様呈示され、

すでに知っている物語をより深く味わえる面白さを知ることができる。

朗読という視点を得たことによって、より黙読の読書も奥深くなるという発見すらある。

また、単に朗読ハウツー本にとどまらず、マンガとしての完成度も高い。

超人主人公によって単純に周りが救われる、下手すると勧善懲悪モノになりかねないようなことはない。

主人公自身も、様々な障害葛藤を抱えており、朗読によってそれらと向き合い、少しずつ自己実現していく。

ただそれゆえに、主人公トラウマというか問題ネタが尽きたときの展開のさせ方が心配にはなる。

でもこれだけのものを描ける作者なら、5巻以降もしっかりと中身の濃いもの提供してくれると信じたい。

重箱の隅をつつくと、1巻のマリコとの出会いきっかけは少々無理やりすぎるんじゃないかなとか、

 選ぶ朗読作品とそれによって状況が解決される人間がいつもいるのが都合よすぎるように思えることもないわけじゃないけど、

 物語必然性として許容できるレベルだと思う)

実を言うと、だいぶ前に花咲山の3巻あたりまでを初めて読んだときは、面白いとは思ったがそこまで心にこなかった気がした。

それからだいぶ時間がたって、自分の周りの状況が大きく変わった今改めて読むと、ものすごく心にきて、地味だが静かな感動を覚えて涙が出た。

心の隅の本棚に置いておいて、たまに読み返したいマンガリスト入り。

久しぶりに熱く感想を語ってしまったけど、そうさせる熱量もつマンガだったことをわかっていただけたら幸い。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん