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2020-07-13

anond:20200712223432

ゲイ以外がBLは反ポリコレ腐女子ポリコレ気取るな!ってお人形お遊びし始めたらそれ言ってる奴も立派なポリコレ聖戦士やん?

やっぱポリコレってみんながやりたいんじゃんとしかならん

2020-07-12

人形のお家持ってる人

シルバニア趣味で、3階建てのお家を持ってるんだけど、どうしても3階建ての1階の部分って、日当たりっていうか、暗くなっちゃわない?

飾る場所のスペース問題で、壁際に置いてるから余計なんだけどさあ…。

なんか採光悪いと、労働環境基準満たせないし、大好きなシルバニアちゃん達の人(形)権を損ねちゃってかわいそうじゃん…。

エポックさんは親切にもおうちに着けられるライトを出してくれて、ありがたく購入させて頂いたんだけど、やっぱり子供の目に優しいレベルからちょっと明るさが物足りないのよ…(泣)(泣)

なんだろう小ちゃいけど明るいライトでいいやつないかな〜!自撮り用のライトとか、転用できないかなって考えてるんだけど…。うーん。

クソデカ羅生門読書アシスト版(PC用)

ある日の超暮方(ほぼ夜)の事である。一人の下人が、クソデカ羅生門の完全な真下

 雨やみを気持ち悪いほどずっと待ちまくっていた。

馬鹿みたいに広い門の真下には、この大男のほかに全然誰もいない。ただ、所々丹塗の

 びっくりするくらい剥げた、信じられないほど大きな円柱に、象くらいある蟋蟀が一匹とまっている。

  クソデカ羅生門が、大河のように広い朱雀大路にある以上は、この狂った男のほかにも、激・雨やみをする巨大市女笠や

   爆裂揉烏帽子が、もう二三百人はありそうなものである。それが、この珍妙男のほかに全然誰もマジで全くいない。

何故かと云うと、この二三千年、京都には、超巨大地震とか破壊辻風とか最強大火事とか

 極限饑饉とか云うエグすぎる災が毎日つづいて起こった。そこでクソ広い洛中さびれ方は

  マジでもう一通りとかそういうレベルではない。旧記によると、クソデカ仏像文化財クラス仏具ものすごいパワーで打砕いて、

   その丹がベッチャベチャについたり、金銀の箔がもうイヤになっちゃうくらいついたりした木を、路ばたに親の仇のようにメチャメチャつみ重ねて、

    薪の料に売りまくっていたと云う事である。クソ治安がいいことで知られる洛中がその始末であるから

     正気を疑うレベルデカ羅生門の完全修理などは、元より誰も捨てて顧る者がマジで全然なかった。

      するとそのドン引きするくらい荒れ果てたのをよい事にして、クソヤバい狐狸がドンドン棲む。世界最強の盗人が6万人棲む。

  とうとうしまいには、マジで悲しくなっちゃうくらい全然取り手のないきったない死人を、この門へ猛ダッシュで持って来て、

   超スピードで棄てて行くと云う習慣さえ出来た。そこで、日の目が怖いくら全然まったく見えなくなると、誰でもメチャメチャ気味を悪るがって、

    この門の近所へはマジでビックリするくらい足ぶみをしない事になってしまったのである

その代りまた超凶悪な鴉がどこからか、億単位でたくさん集って来た。昼間見ると、

 その鴉が何万羽となく輪を描いて、クソ高い鴟尾のまわりを鼓膜破壊レベルの音量で啼きながら、

  亜音速で飛びまわっている。ことに門の上の空が、夕焼けで思わず目を疑うくらいあかくなる時には、

   それが胡麻えげつない量まいたようにはっきり見えた。鴉は、勿論、頭おかしいくらデカい門の上にメチャクチャ大量にある死人の肉を、

    気が狂ったように啄みに来るのである。――もっと今日は、刻限がハチャメチャに遅い(ほぼ夜)せいか

     マジで一羽も見えない。ただ、所々、ほぼ崩れかかった、そうしてその崩れ目にメチャメチャ長い草の森のごとくはえ倒したクソ長い石段の上に、鴉のえげつなく臭い糞が、

      点々と白くこびりついているのが見える。下人は七千万段ある石段の一番上の段に、

  洗いざらしてほぼ透明になった紺の襖の尻を据えて、右の頬に出来まくった、クッソ大きな面皰を気にしながら、

   メチャメチャぼんやり、とんでもない豪雨のふりしきるのを眺めていた。

作者はさっき、「下人が雨やみをメチャメチャ待っていた」と書いた。しかし、

 下人は激烈豪雨がやんでも、格別どうしようと云う当てはマジで全然ない。ふだんなら、

  勿論、クソ強い主人のえげつなくデカい家へ帰る可き筈である。所がその糞主人からは、四五日前に

   暇を出し倒された。前にも書いたように、当時ただでさえ最低最悪のゴミの掃き溜めである京都の町は一通りならず

    衰微しまくって本当に惨めな感じになっていた。今この最強にヤバい下人が、永年、犬のごとくこき使われていた主人から、暇を

     出されたのも、実はこの大衰微のクソしょぼい小さなさな余波にほかならない。だから

      「下人が雨やみをメチャメチャ待っていた」と云うよりも「クソヤバい豪雨にふりこめられた

  下人が、マジで全然行き所がなくて、超途方にくれていた」と云う方が、完全に適当である

   その上、今日の空模様も少からず、この平安朝のヤバい下人のUltimet-Sentimentalisme of the Godsに影響した。申の刻下りからふり出した大雨は、

    いまだに上るけしきが全然かけらもない。そこで、のちに剣聖と呼ばれる最強の下人は、何をおいても

     差当り明日の暮しをメチャメチャどうにかしようとして――云わば絶望的にどうにもならない

  事を、どうにかしようとして、悲しくなるくらいとりとめもない考えをたどりながら、

   さっきからアホみたいに広い朱雀大路にふる豪雨の音を、聞くともなく

    聞いていたのである

豪雨は、トチ狂ったクソデカさの羅生門をつつんで、メチャメチャ遠くから、ざあっと云う轟音をあつめて来る。

 夕闇は次第に空をびっくりするほど低くして、見上げると、超巨大門の超巨大屋根が、斜につき出した

  超巨大甍の先に、ドチャクソ重たくうす暗い雲を嫌になるくらい支えまくっている。

どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる

 遑は本当にマジでまったくない。選んでいれば、築土の真下か、道ばたの土の真上で、超苦しい饑死を

  するばかりである。そうして、このガチ世界デカい門の上へ猛スピードで持って来て、

   きったない犬のように超速で棄てられてしまうばかりである

    選ばないとすれば――巨大下人の考えは、何度も寸分たりとも違わず完全に同じ道を低徊した揚句に、

     やっとこの局所へ逢着した。しかしこの「すれば」は、マジでいつまでたっても、

      結局「すれば」であった。クソザコ下人は、手段を選ばないという

  事をエグ肯定しながらも、この「すれば」のかたをつけるために、当然、

   その後に来る可き「世界最強の盗人になるよりほかに仕方がない」と云う事を、

    積極的肯定するだけの、莫大な勇気が出ずにいたのである

下人は、意味わからんくらいクソ大きな嚔をして、それから死ぬほど大儀そうに立上った。南極かってくらいに夕冷えの

 する世界最悪の罪の都京都は、もう火桶が8億個欲しいほどのガチえげつない寒さである暴風は信じられないほどデカい門の巨柱と

  巨柱との間を、クソヤバい濃さの夕闇と共にマジで全然遠慮なく、吹きぬけまくる。丹塗の超巨大柱に

   とまっていた象サイズの蟋蟀も、もうどこかへ行ってしまった。

下人は、頸を人間限界を超えてちぢめながら、山吹の汗袗に無理やり重ね倒した、紺の襖の肩を

 物理的にありえない動きで高くしてクソデカ門のまわりを見まわした。雨風の患のない、人目にかかる

  惧のない、一晩メチャメチャ楽にねられそうな所があれば、そこでともかくも、クッソ長い夜を

   明かそうと思ったかである。すると、幸い超巨大門の上の宮殿並みにデカい楼へ上る、幅の

    バカ広い、これも丹をキチガイみたいに塗りたくった梯子が眼についた。上なら、人がいたに

     しても、どうせ臭くてきったない死人ばかりである。下人はそこで、腰にさげた巨大な聖柄の

      大太刀が鞘走らないように気をつけ倒しながら、藁草履はいた巨大な足を、

  そのバカかい梯子の一番下の段へ渾身の力でふみかけた。

それから、何百分かの後である。クソデカ羅生門の楼の上へ出る、幅のアホみたいに広い

 梯子の中段に、一人の巨大な男が、猫のように身をちぢめまくって、ヤバいくらい息を

  殺しながら、上の容子を窺っていた。楼の上からさす大火炎の目を灼く光が、

   かすかにその男の右の頬をぬらしている。えげつなく短い鬚の中に、とんでもなく赤く膿を

    持った巨大な面皰の大量にある頬である。巨下人は、始めから、この上にいる者は、

     臭死人ばかりだと高を括っていた。それが、梯子を二三千段上って見ると、

      上では誰か燃え盛る大火をとぼして、しかもその大火をそこここと疾風のごとき

  速さで動かしているらしい。これは、そのドブのように濁った、この世の理を超えて黄いろい光が、すべての隅々に

   巨大人食い蜘蛛の巣をかけた天井裏に、激しく揺れながら映ったので、メチャすぐにそれと

    知れたのである。この豪雨の夜に、このクソデカ羅生門の上で、世界すら灼く業火

     ともしているからは、どうせただの者ではない。

下人は、巨大な守宮のように足音をぬすんで、やっとクソ急な梯子を、一番上の

 段まで這うようにして上りつめた。そうして体を出来るだけ、紙のように平に

  しながら、頸を出来るだけ、ろくろっ首のごとく前へ出して、恐る恐る、巨大な楼の内を

   覗いて見た。

見ると、地の果てまで広がるがごとき楼の内には、噂に聞いた通り、幾つかの山のように巨大な死骸が、無造作

 棄ててあるが、業火の極光の及ぶ範囲が、思ったよりクソ狭いので、数は

  幾つともわからない。ただ、おぼろげながら、知れるのは、その中に

   完全に全裸の死骸と、メチャクチャ高級な着物を着まくった死骸とがあるという事である。勿論、中には

    女も男もまじっているらしい。そうして、その死骸は皆、それが、

     かつて、生きていた人間だと云う事実さえ疑われるほど、土を

      捏ね倒して造った人形のように、口をヤバイくらい開いたり手をキロ単位で延ばしたりして、

  ごろごろ床の上にころがっていた。しかも、肩とか胸とかの山くらい

   高くなっている部分に、ぼんやりした猛火の光をうけて、クソ低くなっている

    部分の影を一層超死ぬほど暗くしながら、永久に唖の如く黙っていた。

下人は、それらの超ビッグ死骸のメチャメチャくっせえ腐爛した最悪の臭気に思わず、鼻を掩って掩って掩いまくった。しかし、

 その手は、次の瞬間には、もう鼻を掩う事を完全に忘れ尽くしていた。あるハチャメチャに強いクソデカ

  感情が、ほとんどことごとくこの最強男の嗅覚を奪ってしまたからだ。

下人の巨眼は、その時、生まれてはじめてその激臭死骸の中に蹲っている最低最悪醜悪人間を見た。

 檜皮色のきったねえ着物を着た、ノミのように背の低い、ナナフシのように痩せこけた、白銀髪頭の、豆猿のような

  老婆である。その老婆は、右の手に大火炎をともした最高級松の巨大木片を持って、

   その大死骸の一つの巨顔を覗きこむように眺め倒していた。髪の毛のクソ長い所を見ると、

    多分傾国美女の死骸であろう。

下人は、六〇〇分の恐怖と四〇〇分の知的好奇心とにつき動かされ続けて、暫時(七十二時間)は呼吸を

 するのさえ忘れていた。旧記の記者の語を全て丸々借りれば、「頭身の剛毛も一生太り続ける」

  ように感じまくったのである。すると糞老婆は、高級松の大木片を、床板の間に

   狂ったように挿して挿して挿し倒して、それから、今まで眺め続けていた大死骸の首に両手をかけると、

    丁度、大猿の親が大猿の子の虱を全部とるように、そのバカ長い髪の毛を一〇〇〇〇本ずつ抜きはじめた。髪は手に奴隷のように従って抜けるらしい。

その髪の毛が、一〇〇〇〇本ずつ抜けるのに従って、下人の腐りきった心からは、恐怖が

 少しずつ完全に消えて行った。そうして、それと完全にピッタリ同時に、この老婆に

  対する想像を絶するはげしい憎悪が、少しずつ動いて来た。――いや、この糞老婆に

   対すると云っては、語弊がありすぎるかも知れない。むしろ、この世に存在しうるありとあらゆる悪に

    対する巨大な反感が、一分毎に強さを等比級数的に増して来たのである。この時、誰かが

     この最強正義体現たる下人に、さっき門の真下でこの性根の腐ったドブ男が考えていた、超苦しい饑死をするか

      世界最強の盗人王になるかと云う世紀の大問題を、改めて持出したら、恐らく清廉潔白高潔下人は、マジで何の未練の

  カケラもなく、本当にめちゃめちゃ苦しい饑死を選んだ事であろう。それほど、この男の中の男のあらゆる悪を世界一憎む心は、

   老婆の床に挿しまくった最高級松の大木片のように、超勢いよく

    燃え上り出していたのである

馬鹿で学のない下人には、勿論、何故糞老婆が死人の髪の毛を抜くか本当に一切わからなかった。

 従って、合理的には、それを善悪のいずれに片づけてよいかマジでまったく全然

  知らなかった。しか馬鹿下人にとっては、この豪雨の聖夜に、このクソデカ羅生門の真上

   で、大死人のぬばたまの髪の毛を抜くと云う事が、それだけで既に絶対に許すべからざる

    世界最低の悪の中の悪であった。勿論、クソアホ下人は、さっきまで自分が、世界一の大盗人王になる気でいた

     事なぞは、とうの昔に忘れきっていたのである

そこで、下人は、両足に剛力を入れまくって、超いきなり、大梯子から千里(約一万二千メートル)上へ

 飛び上った。そうして世界最高の名刀と謳われる聖柄の大太刀に手をかけながら、超大股に老婆のど真ん前へ

  歩みよった。老婆が死ぬほど驚いたのは云うまでもない。

老婆は、一目下人を見ると、まるで攻城弩にでも弾かれたように、天高く

 飛び上った。

「おのれ、どこへ行く。」

最強下人は、雑魚老婆が大死骸全てに無様につまずきまくりながら、可哀想なくらい慌てふためいて逃げようとする

 行手を完全に塞いで、こう罵りまくった。糞老婆は、それでも神速で巨大下人を

  つきのけて行こうとする。剛力下人はまた、それを絶対に行かすまいとして、

   ものすごい力で押しもどす。二人は巨大死骸のまん真ん中で、しばらく、完全に無言のまま、

    つかみ合った。しか勝敗は、宇宙のはじめから誰にでも完全にわかっている。下人は

     とうとう、老婆の腕を馬鹿力でつかんで、無理にそこへ叩きつけるようにねじ倒した。丁度、軍鶏

      脚のような、本当に骨と皮ばかりの細腕である

「何をしていた。云え。云わぬと、これだぞよ。」

下人は、老婆を全力でどつき放すと、いきなり、大太刀の鞘を瞬間的に払って、白いミスリル鋼の

 芸術品のように美しい色をその眼の前へつきつけた。けれども、極悪老婆は完全におし黙っている。両手を

  わなわな高速でふるわせて、強肩で息を切りながら、眼を、眼球がまぶたの外へ完全に

   飛び出そうになるほど、ありえないくらい見開いて、唖のように執拗く黙っている。これを

    見ると、最強下人は始めて明白にこの糞老婆の生死が、全然自分の完全なる自由意志にまったく

     支配されていると云う事をめちゃくちゃ意識しまくった。そうしてこの超意識は、今まで

      けわしく燃えさかっていた巨大憎悪の心を、いつの間にか絶対零度まで冷ましてしまった。後に

  残ったのは、ただ、ある大仕事をして、それが超円満にめちゃくちゃうまく成就した時の、

   人生最高の安らかな得意と大満足とがあるばかりである。そこで、有能下人は、老婆をはるか高みから

    見下しながら、少し声を柔らげてほとんど聞き取れないほどの超早口でこう云った。

「己は検非違使の庁の役人などでは断じてない。今し方この巨門の真下

 通りかかった旅の者だ。だからお前に縄をかけまくって、どうしようと

  云うような事は神仏に誓って絶対にない。ただ、今時分この巨大門の真上で、何を

   して居たのだか、それを己に話しまくりさえすれば最高にいいのだ。」

すると、糞老婆は、超見開いていた眼を、構造的にありえない形で一層大きくして、じっと

 その下人のブッサイクで気持ちの悪い巨大な顔を見守った。まぶたの超赤くなった、凶暴肉食最恐鳥のような、

  めちゃくちゃ鋭い眼で見まくったのであるそれから、本当に醜い皺で、ほとんど、鼻と一つになったタラコ

   唇を、何か金剛石のごとく硬い物でも噛んでいるように動かした。極細い喉で、針のように尖った喉仏の

    動いているのが見える。その時、その喉から、凶鴉の啼くような汚い声が、

     喘ぎ喘ぎ、下人の大耳へ伝わって来た。

「この髪を抜いてな、この髪を抜いてな、巨大鬘にしようと思うたのじゃ。」

天下無双の無敵下人は、老婆の答が存外、めちゃくちゃ平凡なのに自殺したくなるくらい本当に失望した。そうして極限まで失望すると

 同時に、また前の強烈な殺意内包した本気の憎悪が、氷のように冷やかな侮蔑と一しょに、心の中へ大量に

  はいって来まくった。すると、その超メチャメチャ剣呑な気色が、先方へもテレパシーのごとく完全に通じ倒したのであろう。

   雑魚老婆は、片手に、まだ大死骸の頭から奪いまくったバカ長い抜け毛を大量に持ったなり、

    蟇のつぶやくようなクソ小声で、口ごもりながら、こんな事を云った。

「成程な、死人の髪の毛を抜くと云う事は、何ぼう滅茶苦茶に悪い最低の事かも知れぬ。

 じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいな事を、されてもいい

  人間ばかりだぞよ。現在、わしが今、髪を抜いた女などはな、八岐大蛇

   四寸ばかりずつに切って干したのを、干巨大怪魚だと云うて、太刀帯の陣へ

    売りに往んだわ。大疫病に五回かかって死ななんだら、今でも毎日売り

     に往んでいた事であろ。それもよ、この女の売る干巨大怪魚は、味が頬が落ちるほど本当によいと云う

      て、太刀帯どもが、絶対毎日欠かさず菜料に買いまくっていたそうな。わしは、

  この女のした事が人類史に残るほどに悪いとはまったく思うていぬ。せねば、とてつもなく苦しい饑死をするのじゃて、

   仕方がなくした事であろ。されば、今また、わしのしていた事も超悪い

    事とは全然思わぬぞよ。これとてもやはりせねば、超苦しい饑死をするじゃて、

     マジ仕方がなくする事じゃわいの。じゃて、その本当に仕方がない事を、よく

      知っていたこの極悪女は、大方わしのする事も大目に見まくってくれるであろ。」

老婆は、大体こんな意味の事を超早口で云った。

巨大下人は、大太刀を瞬きの間に鞘におさめて、その大太刀の美しい柄を左の手でおさえながら、

 死ぬほど冷然として、この話を聞いていた。勿論、右の手では、メチャメチャ赤く頬に膿を大量に

  持った超大きな面皰を気にしまくりながら、聞いているのである

   しかし、これを聞いている中に、下人の史上空前に邪悪な心には、あるクソデカ勇気が生まれて来た。

    それは、さっきクソデカい門の真下で、この腑抜けカス男には全く欠けていた勇気である

     そうして、またさっきこの馬鹿かい門の真上へ瞬間的に上って、この老婆を人間離れした動きで捕えた時の

      勇気とは、全然、完全に反対な方向に動こうとするデカ勇気である。下人は、超苦しい

  饑死をするか大盗人王になるかに、まったく一瞬たりとも迷わなかったばかりではない。その時の

   この最低男の心もちから云えば、苦しい苦しい饑死などと云う事は、ほとんど、考える

    事さえ出来ないほど、意識の完全な外に追い出され倒していた。

「きっと、そうか。」

老婆の話が完ると、下人はメチャメチャ嘲るような声で念を押しに押した。

 そうして、一〇〇〇足前へ出ると、不意に右の手を面皰から七尺離して、老婆の襟上を

  神速でつかみながら、噛みつくようにクソデカい声でこう云った。

「では、己が完全引剥をしようとまったく恨むまいな。己もそうしなければ、二時間後に饑死をする体なのだ。」

韋駄天異名をとる下人は、目にも止まらないほどすばやく、老婆の着物を完全に剥ぎとった。それから丸太のように太い足に

 しがみつこうとする老婆を、超手荒く死骸の上へ蹴飛ばし倒した。梯子

  口までは、僅に五千歩を数えるばかりである。下人は、剥ぎとった

   檜皮色の着物をわきにかかえて、マジでまたたく間に死ぬほど急な梯子を夜のドン底へ

    かけ下りた。

しばらく、まさしく死んだように倒れていた糞老婆が、巨大死骸の中から、その全裸

 あまりに醜すぎる体を起したのは、それから本当に間もなくの事である。老婆は

  つぶやくような、うめくようなクソうるさい声を立てながら、まだ太陽のように燃えさかっている火の

   まばゆい光をたよりに、梯子の口まで、えげつないスピードで這って行った。そうして、そこから

    びっくりするほど短い白髪を倒にして、クソデカ門の真下を覗きこんだ。

     外宇宙には、ただ、黒洞々たる極夜があるばかりである

下人の行方は、マジで誰も全然知らない。

https://anond.hatelabo.jp/20200611125508

https://read-assist-dxn.web.app/contents/rashomon_all_pc.html

anond:20200712010209

おまえがナメられてるだけじゃん

たとえば仕事できなくて邪魔から何なら鬱になって消えてくれればいいのにって思って接してきてるだけなんじゃないの

あんたの会社の打ち出の小槌にしか興味ないやろなんで喋る肉人形相手にしないといけないんだよカネにもならないしかも手間食う腰掛けのお坊ちゃん無能

2020-07-10

anond:20200709150934

うちもレベル全然違うけど似た感じだ

父親はそこそこの企業でそこそこ高級取り

おもちゃゲームは買ってもらえなかったけど

習い事はやりたいと言えばすぐに行かせてもらえたし本も高価なものもすぐ買ってもらえた

私が着てた服も有名な子供服ブランドで毎週末に何着も買ってきては着せ替え人形にされてた

実家金持ちだった母親金銭感覚が狂っててお金があると使ってしまうみたいで

今は貧乏で本当にお金が無いみたいだけど母親浪費癖だけは残ってる

2020-07-08

二次創作って嘘じゃん

なんか二次創作してる奴がクリエイター気取りでドヤってるけど

なんで二次みたいな他人のフンドシでそこまで創造主きどりできるのか不思議だわ

CPがどうとか言ってるけど、そいつら付き合ってないじゃん、二次創作イチャイチャさせても、それただの嘘じゃん

実際の二人は一次作品の中にしかいないわけで、二次なんて魂の無い人形ポーズとらせてるようなもんでしょ

虚しくないのかね

恋愛漫画の話

ハロー漫画の話がしたいマンだよ。

子供の頃は恋愛物ってあんま興味なかったけど年取ってから読むようになり最近では男女居るならある程度入ってて当たり前かな、みたいな感覚に。

この前「重過ぎず軽過ぎずな恋愛物が見たい」って書いたんだけど恋愛要素がしっかりしてれば異世界物でも良いから読みたいね

異世界物割と好きなんだけど「奴隷:ご主人さま♡」「チートで助けた女:勇者ステキ!」みたいな感じで恋愛過程が薄いのよね、残念。

最近TwitterとかPixive連載から商業恋愛物とか「○○さんは××できない」みたいな作品が沢山有るけどどうにも上手く自分に刺さってくれない。

徒然チルドレンとか好きだから行けそうな気もするんだけどなー、おっかしーなー。逆にドロドロ過ぎる作品も無理。

とりま最近買った作品とか挙げておくから、みんなちょっとだけオラに恋愛漫画を分けてくれー!

 

ぼくたちは勉強ができない

青の島とねこ一匹

枯れ専女子高生時かけおじさん

リネンの春

彼女、お借りしま

繋がる個体

僕の心のヤバイやつ

君のお母さんを僕に下さい!

その着せ替え人形は恋をする

あげくの果てのカノン

 

昔は二宮ひかる犬上すくね志村貴子なんかをよく読んでたけど最近のは全然読んでないや…。基本男性向け雑誌に載ってる系が好きなんよね。

少女漫画も読んでたから耐性は有るんだけどいかにもな女性向けは絵柄が好みでないことが多い。

あとさ、ヒロイン多数物で推しが負けると買いにくくない?5等分とか2が勝ってたら買うんだけどなー。自分の中でヒロインに優劣が付くとつらい。

 

追記

妄想テレパシー」良かったので買った、ありがと。やっぱ試し読みが大量にできるのはありがたいねぇ。秋★枝吉田基已は何冊か買ってる。

100人彼女」はそのうち買うと思うがもう少し方向性を観察中。「かぐや様」ってコメディー要素の方が強うそうに見えるんだよなぁ…。

 

次の日記 異世界漫画割と好きhttps://anond.hatelabo.jp/20200710010236

anond:20200708084444

3Dポーズ作るならデザインドールいいよ

ある程度テンプレがあるし、いろんな等身の人形があるからやりやす

anond:20200708123757

中に人などいません、が日本アニメで、声優あくま人形を動かす黒子。でも向こうでは中の人バッチリ笑顔役者として表に出てくる。なんかジブリアニメで有名俳優芸人キャスティングされる感じと似ている

よくわかんねー文章だな

黒人アニメキャラの役は黒人声優がするみたいな話

中に人などいません、が日本アニメで、声優あくま人形を動かす黒子。でも向こうでは中の人バッチリ笑顔役者として表に出てくる。なんかジブリアニメで有名俳優芸人キャスティングされる感じと似ている

向こうにもベルベットボイスとか良い声を愛でる文化はあるようだがなあ(映画ハリポタのスネイプ役の役者ベルベットボイスとかミルクチョコレートボイスとして有名)

2020-07-07

俺の推しはお前らのお人形じゃない。

去年からVtuberなるものにハマりずっと好きな配信者を追っている。

今までハマったものは、歌手歌い手の二つだけでそこまでネットにも詳しくない。

しかしVにハマってからは、その好きな配信者の名前ツイッター検索しては評判だったり活動に関する情報を得ていた。

ネットスラングだったりネット文化にも慣れてきた。ネットスラングは聞いたらわかる程度で使えたりはしない。

他のファンと絡むという考えはなかった。必要ないと思ってたし、いざこざに巻き込まれるのは御免だ。

(その界隈では日常的にファン同士のトラブルが発生している)

調べている過程でカプというもの出会う。衝撃を受けた。

以下、カプ厨といわれる者のツイートを見た感想

A×Bのカプだとして、ツイート主はAとBどちらも好き(と言っている)だがAが最推し

すると、BはいつもAに暴力を振るうが、AはBが好きだから弱弱しい姿になりながらもBのことが好きなんだみたいなツイートをした。

こんなのBはただ酷いやつじゃねーか。

本人にそのつもりがないとしても、透けている。見えている。

俺の最推しAはこんなにかわいくてかっこよくて素晴らしくて、ひどいことをするBにも理解を示してあげてちゃんと向き合ってる。俺の最推し凄いよな。

いや、B(俺の最推し)はそんなことしないわ。どこから来たんだよ、その考え。怖いわ。

まるでお人形遊び。

Aを上げることしか頭にないのが駄々洩れなんだが?加えて、最推しハーレムを作り上げ、俺の推しモテモテじゃん見たいな妄想を繰り広げる。

これがアニメなら問題ない。アニメ自体想像しかいから。でも生身だぜ?シンプルキモイ

お前らはそいつ自己投影でもしてんのか?

俺の最推しはお前らの最推しを上げるための道具でしかないように見える。

お前、最推し配信しかたことないだろ。お前らが日頃から推しを上げる道具に使っているそいつ配信たことないだろ。

それのどこが好きなんだよ。本当に胸張って好きって言えるのかよ。

これは自分感性おかしいのか?生身でのカプ妄想をし、それを見える範囲でやることは当たり前なんか?

人格まで変えて妄想をするのが当たり前なのか?

アニメ漫画二次創作界隈にも触れたことないから、基準わからん

とりあえず自分はカプ厨と言われるものが嫌いということが判明した。

人間人形ロボットみたいにあやつれたら、いいと思いませんか?時給1200円ぐらいはらえばできるかな

2020-07-06

同人小説にそこまで感想ほしいか

私は欲しくないんだけど…

でも以前いたジャンル歴史系で炎上が多かったのと、小学生ときにはじめて二次創作に触れたジャンル某国擬人化だったので、炎上がすごく怖くて小説キャプション質問箱を置いてる。

表向き「誤字脱字のご指摘はこちらまで」、実際「ここで何か言われたら速やかに撤退しよう」って理由で。pixivコメントってネガティブなこと書くひとは少ないイメージだったので。

そこに、たま〜に感想が入る。体感としては100ブクマつくごとに1個感想来るくらいだから、実際そんなに多くはないのかもしれないけど、こっちはビビる。こわい。

最初は長文コメントついたり感想来るたびに消してたんだけど、そのうち「もう再掲はされないのでしょうか?」みたいなのも来るようになってなきながら再掲載した。

エロ小説の喘ぎ声に詳細な分析されても困る。CP観を語られても困る。

私は自分が書いた二次創作を見てほしいだけで交流とかしたくないコミュ障露出狂なのに……

ツイッターさらされるのとかもこわいので、エゴサもするしROM垢TLの絵師が私の小説リンクツイートしてるのも見てる。

単純に露出魔なので、肯定的気持ちで共有してもらえるのは嬉しい。

でも感想を語られるのが怖い。

私はジャンル垢などはつくらないで、鍵のROM垢でリストを作って、ジャンル別ТLをつくっている。

本垢(趣味垢)はあるけど、そこで推しジャンルの話をすることはあっても二次創作はあげない。

当然自分が書いているジャンルCPの鍵垢は全く把握できないし、今書いてるジャンル友達もいない。よって感想なんかも完全に私ではなくて小説に対するものなわけで、感想が来るたびに「こんな分量の感情を私の小説にぶつけてくる人間がいる」という事実に恐怖している。

この熱量マイナスの方向に向くのが怖くて堪らないし、下げたときに「再掲はされないんですか?」って言われるのも別ジャンルを書いたときに「もう○○は書かれないんですか?」って言われるのも怖い。

なのに二次創作小説を書くのをやめられない。露出魔なので書いたら人に見せたい。でも見せたらコメントが来る。怖い。

ぶっちゃけ二次創作著作権侵害だし、他人の作ったキャラクター世界観を使ったお人形遊びである

人形遊びの話を誰彼構わずしたいだけの3歳児の肩を掴んで「君の作った物語はすばらしい!」って叫んでみろ。泣くぞ。

という、私のコミュ障自体は私の問題だってわかってるんだけど、感想屋とかおけけパワー中島とかのせいで「やっぱり作者さんに直接感想を伝えた方がいいよね!」って風潮になるの、正直めちゃくちゃ怖い。

ただただ私が泣く。人間に怯えて泣く。助けてくれ。

っていう、教授が熱出して休講になった空きコマに書いた愚痴

ぬいぐるみ作りが趣味なんだけど理解されなくて辛い

小さい頃から人形遊びが好きだったのに

女の子みたいだからと遠ざけられて

やりたくもない空手を習わされて

その反動なのか、一人暮らしをする様になってから

ぬいぐるみを作ったりするようになったんだけど

両親に趣味バレして

男のくせにとか言われてて

本当に辛い

たぶんだけど作ったぬいぐるみには魂が宿ってて

命を得たぬいぐるみが、周りにバカにされるたびに

「生まれてすいません」と言っているようで

本当に切ない

2020-07-05

意味のとり方は多様にあるけど

AIとは人に劣ったものだというふうに とりあえず思ってもらって

ぼくAIが好きなんだといわれたときには なんというか 人形愛とか いろんなものがあって 

すくなくとも優れたものに憧れるとか なんていうんだろう幼女愛とかではなくて

アニメキャラクターを好きになるとか

むずかしいけど

あるていど 本当に あこがれているひとに なんだろうな

そうだねって 話をごまかすくとのなにが 問題かはわからない ところで コロナ 流行っています

anond:20200704070456

だっこちゃん人形販売終了とかカルピスロゴ変わった話を知ってれば、そんなことは無理だってわかろうもんだが。歴史に学ぼうな。

2020-07-04

モデルハウス奇譚

最近はずいぶん蒸し暑いですね。

私は梅雨のない地域で生まれ育ったので、この季節特有空気感に慣れるのにはまだまだ時間がかかりそうです。夏の間はいつも冷たい素麺饂飩ばかり食べているのでどんどん痩せていきます。軽くなった体で往来を歩いていると、蜃気楼の中に自分が溶け込んでいくようです。

目的地まではまだ距離があります。あまり暑いので、途中で見つけたスーパーで冷たいお茶を買いました。あとは、お土産西瓜も一玉買いました。

お茶を飲んだせいか、片手にぶら下げた西瓜が重いせいか、一歩足を進めるごとに全身から汗が噴き出てきます。もう夕暮れ時だというのに、気温はまだ高いままのようでした。

ふいに私の後ろからなまぬるい風が吹いて、石けんと汗が混じった自分匂いしました。私は夕焼けを背にして歩いていたので、目の前には自分の影が長く伸びていました。私はもうこれ以上歩けない気持ちになって、シャッターが閉まった八百屋さんの前にあるベンチに座り込みました。

しばらくじっとしていると、もう何年も前のことになりますが、初めて一人暮らしをした年の夏の出来事が頭の中に蘇ってきました。

****

私が初めて一人暮らしをしたのはとても大きな街でした。

人々の歩く速度や、次の電車が来るまでのスピードは信じられないほど早く、私はよくそれらに圧倒されて駅のホームにあるベンチにただ座り込み地下鉄を何本もやり過ごしたものです。そういうとき、街全体がそこで暮らしている人々をも取り込んだ一つの巨大なシステムであるかのように感じられました。そうかと思えば、人気のない道端は吐しゃ物やごみで汚れていたり、ぼろぼろの格好をした人々が呻きながら寝転がっていたりしていたし、私が駅のホームぼんやりしていても変に思われませんでした。同じようにぼんやりしている人をあちこちで見かけました。そういった意味では暮らしやすい街だったなと思います

この街に来たばかりの頃はとにかくお金がなかったので、いつも働き口を探していました。私は学がなく、またひどい吃音緘黙症をもっていたために仕事探しは難航するかと思われましたが、幸運なことにこの大きな街においては仕事にあぶれることはありませんでした。

私はその年の夏、街の端の方に位置する治安の悪いXという地域にある建設会社で働いていました。

上司の指示を受けて色々な住宅展示場に出かけていって、モデルハウスの前のパラソルの下でお客さんが来るのを待ちます。お客さんが来たらパンフレットを渡して、モデルハウスについての簡単説明質問応対をスケッチブックパソコンを使って行います。お客さんが来ても来なくてもお給料は変わりません。そんな仕事でした。当時はほとんど話すことができなかったので、なぜ採用されたのかはよくわからないのですが。

お客さんはあまり来なかったので、週末に図書館で上限まで本を借りて、それらを読んで時間をつぶしました。仕事が終わる時間は十八時頃まででしたが、土地勘がないのと、ときどきバスしか行けないような場所の展示場に行くことがあったために(それまでバスに乗ったことがなかったので)帰り道を間違えてしまい、ようやく家に辿りつく頃にはもうとっぷりと日が暮れているというのが常でした。

お客さんが来ない日は、モデルハウスの中に立ち入ることは禁じられていました。一日に二回、私が勝手なことをしていないか上司が見張りにきました。とはいえそれはいつも同じ時刻だったので、その時間だけ本をかばんに隠してパラソルの下で神妙にしていればよく、それ以外の時間のんびりと過ごしていました。

夏至を過ぎると一気に気温が高くなって、私はそれまで体験したことのない暑さに驚きました。外の気温が体温を超えたときなどは、時間を見計らってこっそりとモデルハウス玄関で涼んだものです。窓と玄関のドアを細く開けると気持ちのよい風が通りました。髪をほどくと、風に吹かれて私の汗と石けんが混じった匂いしました。

その日の最高気温は三十八度で、朝から晩までかんかん照りという有様でした。

お客さんは一組も来なかったのですが、あまりに暑くて読書に集中することができませんでした。仕事時間が終わって戸締りをしようとしたとき、雲のない空からまっすぐに差す夕日が、太陽を背にして玄関に立つ私の影を家の中まで長く伸ばしました。

それを見た瞬間、真新しい家の二階の窓から夕焼けを見てみたいという強い気持ちが私を襲いました。それまで、お客さんが来ないときに家の二階まで入り込んだことはなかったのに。

ここで働くようになって初めて、新築の家の匂いを知りました。それは、少し化学的な匂いと、新品の布や畳の匂いとが混ざった匂いです。

階段を静かに上りながら、この家に自分が住んでいる空想しました。ベランダが付いている部屋を見つけて、ここを私の部屋にしようと思いました。その部屋の窓は南西に向いていて、西日が差し込んでいました。この場所には学習机を置いて、ベッドの向きはどうしようか?壁の一面には大きな本棚を置きたいけど、背表紙日焼けをしないように扉が付いたものでなくてはいけないかもしれない。友達が遊びに来たときのために小さいテーブル必要かもしれないな。そんなことをつらつら考えているとなんだか少し悲しくなってきて、その気持ちを振り切るように窓を開けてベランダに出ました。

辺りはすっかりオレンジ色に染まっていて、建物木々や道を歩く人々の輪郭曖昧にしていました。

それらを見つめながらかすかな風の中に佇んでいると、少しずつ気持ちが落ち着いてきて、これからまた何だってできるような気がしてきました。何しろ私はこんなに大きな遠くの街にいるのだから

部屋を後にしようとしたときクローゼットの扉が少しだけ開いているのがふと気にかかりました。窓を開けたせいで風にあおられて開いてしまたかもしれません。二階に上がったことを上司に知られてはいけないので、扉を閉めるために私はそこに近づきました。

扉の隙間からは妙な匂いしました。新築の家には似つかわしくない匂いです。手垢で小口が汚れた古い辞典をめくったときや、寂れた地下鉄の駅のホーム列車が来たときにこんな匂いかいだような気がしました。大工さんが中に何か忘れていったのかもしれないなと思って、私はクローゼットの扉を両手で開きました。

****

初めに「それ」を見たとき、私は大きな置物や等身大人形の類かと思いました。しかし「それ」は紛れもなく本物であるようでした。

「それ」を目にするのは初めてではありませんでしたが、こんなに乾いていてさびしげな「それ」を見たことはありませんでした。ほとんどミイラのようになっていたので、いわゆる腐乱臭のようなものは感じられませんでした。ひどく痩せていて、夕日が肉の落ちた腕やあばら骨の浮いた胸に濃く影をつくっていました。眼窩は落ちくぼんで暗くなっていましたが、色々な方向からのぞき込むと、小さな白い虫が奥の方でひっそりと蠢いているのが見えました。

夕暮れどきの時が止まったような不思議雰囲気のためか、私の心は奇妙なほど落ち着いていました。あるいは、日中の暑さで頭がうまく働かなかったのかもしれません。

ここでの私の仕事は、パラソルの下でお客さんを待ち、お客さんが来たら簡単説明質問応対を行い、時間が来たら戸締りをすることです。もし家の中に「それ」があったときには上司に報告したり警察通報したりするように、などという指示は受けていません。私はクローゼットの扉を静かにぴったりと閉めました。

部屋を出て階段の方に向かったとき、奥の部屋から何かの気配と殺気のようなものをふと感じました。私は子供の頃に大きな野良犬対峙したときのことを思い出しました。その犬からはまっすぐな殺意が感じられましたが、奥の部屋から漂う殺意には迷いがあるようでした。そこにいる何かが心を決める前に、私は階段下り玄関のドアを開けて戸締りをして、人通りの多い道を選んで駅まで歩きました。

****

ふと気が付くともう太陽が沈むところでした。私の目の前には誰かが立っていましたが、暗くて顔がよく見えませんでした。大丈夫ですかと尋ねられて初めて、私はその人が恋人であるとわかりました。

約束した時間を過ぎても私が家に来ないので迎えに来てくれたようでした。夏でもいつも平気そうにしているはずの恋人の額には汗が浮かんで、髪が少し乱れていました。

ぎゅっと心臓をつかまれたような気持ちになって、迷惑をかけてしまたことを謝りました。彼は私の頭のところにそっと手をやって、あまりにそこが熱くなっていたらしくびっくりしていました。こんなに暑いなのだから自分がそちらの家を訪ねればよかった、すみません恋人は言いました。そうやってベンチにすわってお互いに何度も謝り合っているうちに少し涼しくなってきたので、家に向かうことにしました。

手を繋ぐと、恋人の腕の内側の皮膚が私の腕に触れました。少し汗ばんだあたたかいその皮膚は、その下に肉や血の通った血管があることを教えてくれて、私はそれで少し安心することができたのでした。

今日晩御飯は一緒にピリ辛茄子素麺を作る約束をしています西瓜はすっかりぬるくなってしまったけど、水とたくさんの氷を浮かべたお風呂に沈めておけば、夕食の支度をして食べ終わった頃にはちょうど冷えているかもしれない。そんなことを話しながら、蒸し暑い夏の夜道を二人で歩きました。

2020-07-02

友達の絵に嫉妬した話

初めて投稿。これであっているだろうか。


行き場のない愚痴みたいな話。文才もないけど誰に読んでもらえるかわからないけど吐き出させてほしい。


嫉妬は醜い

よくあるありがたいお言葉サイト嫉妬はこれから自分を成長させるチャンスなんてかいてある


頭ではそんなこと思いたくないとわかっていても嫉妬対象を目の前にした時

怒りや憎しみや虚しさや情けなさの感情がごちゃ混ぜになってコントロールできない。

うじうじ考え込まない性格だったらそうも考えられたかもしれない。前向きなら悔しさを糧にできたかもしれない…


3年間くらい前から毎日のように話をする友人がいた。

やっていたゲームで仲良くなり歳も近くて趣味が合って、

腐女子同士話すのが楽しくて毎日のようにゲームをした。時々絵を一緒に描く日もあった。

お互いにキャラを作ってカップリングなんかも作ってお人形遊びみたいなこともしていた。


友達そもそも普段絵を描く仕事をしておりプロ絵描きということを知っていた。


当然めちゃくちゃに上手かった。

最初少し書き合っていた頃はそんなに見た絵の数が多くなかったし友人も仕事以外ではあまり絵を描いたり公開してこなかったようで、

彼女の絵のことをそれほどよくは知らなかったが、上手いなあとか友達になれてよかったなあなんて思っていた。

友達が公開する絵はいいねがたくさんついた。

最初自分キャラも描いてくれていたりしたのもあり、見て!見て!と私も嬉しく思っていた。

私が一緒になって描いた絵はそこまで伸びなかった。


付き合ってきた中で特に最初の方、彼女は突然心を病むことが度々あった。

絵がうまく描けない、と悩みを話し始める。

私は最初こそそんなことないよ上手いよ!なんて励ましていたが、度々起きるそれと、彼女投稿する頻度は少なかったが、確実に評価されている事実

正直な話、普段まり好みストライクな絵を見る機会が少なかったが彼女の絵は好きだったこと、

羨ましかたことの事実が重なり口では励ましつつも「評価されてる癖に、絵が上手いくせに、

私にそんなこと言ってくるなんて嫌味だろうか」なんて心の中ではイライラを募らせていった。ひどい妬みだと自分でもわかる。


ゲームとかで共通友達ができたりしてゲーム内やSNSで交友が増えた。

私は友達を増やしたかったので積極的に話に行ったりして交流を多くしていたが友人はあまり呟きもなく交流も少ない方であった。

ただ彼女には実力がある。呟きや交流が少なくても頻度は少なくとも一つ絵を投稿すれば周りが湧き上がる。

同じように一緒に絵をかい友達コメントされて絶賛されている中私が投稿した作品はやっぱりそこそこだった。

共通などの交友関係で私一人がいくら頑張って交流をしたところで友達の重い一撃の絵を目の前に、私にはアクションがない人たちが、

友人には集って絶賛して仲のいいアピールをしている事実を目の前にしてひたすら無力だと思うしかない。


彼女が稀に突然一つ絵を投稿したのを発見した瞬間、その毎度、絵が上手だ、好きな絵だ、

と同時に頭の後ろの方でヒヤっとした感触、血の引くような感覚と動揺と、

それから周りが持て囃していく光景吐き気を催しながらその日はずっと罪悪感が付き纏う。

自分でもおかしいと思う。

なんで素直に尊敬して自分もあの周りのように絶賛を送れないのだろう。友達評価される姿を喜べないのだろう。


嫉妬自分と似ているレベルの人にする。比べられる対象だと思い込んでいるか嫉妬するのだと。どこかにかいてあった。


彼女プロだ。私はデザイナーだが絵は描かない。

当然に彼女経験値が上回っていることはわかる。

頭では分かっている。


それでも彼女の絵が好きで上手で、私のレベルとは雲泥の差で、彼女釣り合えないことが辛かった。


彼女はよく私の絵を褒めてくれた。

私は絵の上手い人に褒められたという嬉しい気持ちもありながら、でも見下されているんじゃみたいな気持ちになった。

一緒に描こうと言っていた絵があり、友達は早くにその絵を完成させて投稿して絶賛の嵐を浴びていた。

私は一生懸命描いていたが、下手な絵の上に手も遅く、あと少しで完成というところだったが、

彼女の絵を目の前に圧倒され、日にちも遅く拙い絵を出すのがとても恥ずかしくなった。

私が一緒に描こうと言い出した絵だったがこのままなんにもなかったことにしたい。

彼女の絵だけで十分だ。こんな屈辱的な気持ちになるのはそうそうない。

描いた絵はこっそりとフォルダの奥へと追いやった。


彼女は悪くない。

絵が下手でつりあえない自分が悪い。勝手に傷ついているだけだ。

そうずっとコンプレックスを抱えて彼女と付き合う日々はつらい。

友達でいていいのかという罪悪感がある。

自分感情と、それからこの友人とどう付き合っていけばいいかからないのだ。

2020-06-25

リベラル派がリベラリズムを捨ててるのになんで一緒にいなくちゃならんのだ?

いや、攻撃されてるのはオタク表現だけだと思ってた?

視野が狭すぎるよ。

世界中リベラル派はあらゆるものを、宗教裁判にかけてるんだよね。

その苛烈さはまじでやばいレベル

リンカーンガンジーすら有罪判決である

人形

タバコ

アニメ

映画

ゲーム

酒。

化粧品

地名

スポーツ

全てのもの適当リベラル宗教裁判にかけられて、有罪判決が出てるわけで、リベラリズムを信じている人ほど、今のリベラルから距離を取らざるを得ない。

問題なのはそういう人は、キャリアリベラル派に大きく依存してるので「お前らなんかリベラルじゃねえ。ただのナチの残党か文革の残党だ」と言おうものなら、即座に職を失う。

から世論調査ニュースの街頭インタビューでは「トランプけしからん」と答えるけれど、投票するときはやけっぱちの一票をトランプに入れるんだよね。

外山恒一が「やけっぱちの一票を」と言ってたが、実際に自棄の一票はトランプがもらってた。

2020-06-24

anond:20200624193759

通報したらどんな状態でどんな風にどんな手つきで触られたのか?詳細に警官の前で話さないといけない

人形相手再現することを求められたりもする

警官男性社会から、どうしても取り調べに女性でなく男性が当たることが起こり得る

から被害を受けた直後に男に対して自分被害を子細に話すのは辛いだらう

また警官の方がクズでわざと触らせたんでしょ?等言ってきたりすることもある

また訴える→相手逮捕や取り調べを受ける、でその後は?

報復されるかもしれないと思うと恐ろしい人もいるだろう

大抵の男性女性より力が強いし、暴力に訴えられたり、最悪今度は触られるだけじゃなく犯されるかもしれないしその後殺されるかもしれない

通勤電車痴漢にあった場合、最寄駅等を把握されている可能性はかなり高いわけだ

また、周囲に自意識過剰だと思われるのが嫌という人もいる

痴漢如きで大袈裟な、触られているうちが華、という発言男性のみならず女性からも飛び出してきたりする

ひどい時には実の母親からもそんな言葉が飛び出すわけで

2020-06-23

anond:20200623123710

VRの見た目差での反応もたぶんNGだと思うから

全員デッサン人形みたいな統一アバターにならない?

2020-06-22

Gショック顔の男

バスで前に座っていた中学生の肩幅がちょうどサイズ的に都合が良かったので背中蓮華草の球根を植えようとしたら、隣に座っていたGショック顔の男が種子法がどうのこうの言ってきたので、「隣が焼肉屋になっているのでよかったらそちらをどうぞ」と案内して店長バトンタッチした。その後2時間経ってもGショック顔の男は結局焼肉屋にたどり着けなかったらしく、顔が2・3倍に膨れ上がったまま二階にあがっていった。去年見たときマジカルたるルートくんの人形を抱えていたんだけど、今回は同じ色の骨壺を抱えていた。さすがにそのことには触れる勇気がなかったので、SNSで全国のリスナーにそれとなく伝えたところ、ちょうど武者ガンダムになる一歩手前の美容師福岡にいるとのことで、量子化して送ってもらった。※身バレが怖いので少しフェイクを入れてます

2020-06-21

墓標

もう、そこには誰もいはしない。

から

もう、そこには君もいやしない。

そこに只、在るのは。

二度と生を刻むことの無い(元社長と首を切られた社員の)骸―。

首と躯とは離れ離れ。

幸福に沈む、傍ら、磔に。

そして、僕といえば、

二度と地を踏むことさえない屍―。

足を踏み入れた蓬莱(起業界隈)の地に、

僕らの(成功したベンチャー楽園を夢見たのに

ああ僕らは

何も知らなかったんだ

何もかもが嘘つきのこんな世界があることも

ああ何を

違えてしまったのか

僕らはきっと仲良く生きていける筈だったのに

―せめて、君が起業すれば…

  そんな思いが、胸を掠めては、  消えた。

こんな恐ろしいところには、

もはや、

一刻たりとてもいられない。

そうしてその足を。

自ら死地に追いやる愚か者―。

もっと安全方法とは。

常に自分の手に握り置くもので。

けして理解のできぬ

世界に触れてなどしてはならない。

なんて悪趣味人形戯曲

誰も人間はいられなかったか

ああ元起業家とベンチャー社員

かくも愚かだったのだ

暗闇の向こう側で投資家ベンチャー煽り連中が嗤っている

ああ(起業界隈を去った)ボクこそ

最後の勝者なのだ

愚か者共の末路をその正義の証として

そして誰もいなくなる前に

  これは心の最奥に刻み込む、墓標。

 疑いもせず 手に取る報い

  好奇心こそ最大の敵よ

収益化がすぐにできないにもかかわらずこれが儲かるんじゃないか好奇心で歩んだゆえに苦しむ)

そう、刻まれるべきだ一人一人

 一人夜歩き 忍び寄る影は

 幼さゆえ気づけずにいたか

(さまざまな人間としてのおぞましさがある。振舞方と周りを見る余裕と金がない人間絶望的に弱いということ、そして商品に係る知識や、起業に係る事象知識をしらない幼さ故に気付かなったか

そう、刻まれるべきだ一人一人

足掻くことさえ 試せぬほどに

  聡さとは愚かさと同義

(余裕はどんどん失われる。試せることも無く最短の経路を選ばざるを得ない、それでもだめかもしれない。先に展望が見えなくても修正は許されない)

そう、刻まれるべきだ一人一人

   恋の苦さと 命の甘さ

   大人の味は油断大敵

そもそも起業なんかやるのは人間としての好奇心や使命感に燃えてる、ということは色恋だとか情で折れるだろうと、足元を見透かして捻じ曲げ、おろうという奴がわいてくる)

そう、刻まれるべきだ一人一人

  一夜限りの 丑の刻参り

  警戒など意味のない世界

(丑の刻参りのような嫉妬うごめく。別に売り上げなんざ上がってないからうらやむものなんてないものなのに。なのに何を勘違いたか嫉妬して、隙を見て邪魔をしようとしてくる。誰が裏で嫉妬しているかすらもわからない。)

そう、刻まれるべきだ一人一人

最期にしては 粗食にすぎたか

   早起きにして六文の得

(ハードワークによる睡眠不足や、ジャンクフードだよりにもなる。ゆえに体調を崩し、メンタルにも悪影響を及ぼす)

そう、刻まれるべきだ一人一人

 正直者が 馬鹿を見るのだ

   臆病者に進む道なし

(臆病者であればうまくいかないが、だからといって正直者であれば弱くて騙してはめこみやすいからと騙そうとし、そして起業家は馬鹿を見る)

そう、刻まれるべきだ一人一人

ああ何を

違えてしまったのか

日本には起業が栄えるはずだったのに

ああせめて

君が起業してくれたなら

最後イノベーションを信じられたかも知れないな

などと馬鹿めが!

世迷いごとに沈め!

正直者が馬鹿を見るそんな世界の理なら

ああ!

(起業をやめた)ボクこそ 最後の勝者なのだ

その真実を噛み締めて今(起業界隈)楽園を後にして

墓標に刻んだ数だけ 胸に込み上げる勝利の余韻に嗤う。

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