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はてなキーワード: 主人公とは

2024-09-10

海外ドラマシリーズもので、第一話で「主人公はこんなにも負け犬で…」「こんなに辛い目にあっていて…」「いいやつではあるんだけど」「さらにこんなに辛い目に!」っていう展開が多くて、その後に逆転があることが分かっていても何だか辛くなって見るのをやめてしまうことが多い

痴人の愛』以前に「なおみ」という女性はいたのか?

日本人女性名前「なおみ」は『痴人の愛』によって広まったという説がある。

たとえば以下の記事ではこのようにまとめられている。

英語の名前 “Naomi” はもともと日本語ではなく英語だった!? | 日刊英語ライフ

この記事では「日本のナオミが海外のNaomiとどう関係しているのかハッキリとわかる文献のようなものもありませんでした」と結論されている。

ところが近年では「日本のなおみは海外のNaomiに由来する」と断言している記事も出てきているようだ。

これらの言説は真実なのだろうか。

前述の記事でも引用されているが、『痴人の愛』には以下のような文章がある。

彼女はみんなから「直ちゃん」と呼ばれていましたけれど、或るとき私が聞いて見ると、本名奈緒美と云うのでした。この「奈緒美」という名前が、大変私の好奇心に投じました。「奈緒美」は素敵だ、NAOMI と書くとまるで西洋人のようだ、と、そう思ったのが始まりで、それから次第に彼女に注意し出したのです。不思議もの名前ハイカラだとなると、顔だちなども何処か西洋人臭く、そうして大そう悧巧そうに見え、「こんな所の女給にして置くのは惜しいもんだ」と考えるようになったのです。

「Naomi」と「なおみ」が似た発音であることを谷崎潤一郎意識していたのは確実である

問題は、「Naomi」から「なおみ」という名前を考えついてヒロイン名前にしたのか、それとも「なおみ」という名前を知って「Naomi」のようだと考えて作品に取り入れたのか、ということだ。

というわけで『痴人の愛』以前の女性名「なおみ」の例を探してみよう。

痴人の愛』は1924年大正13年から連載された作品なので、それ以前の人名録のようなものが欲しい。

また、名前だけでは男の「なおみ」である可能性もあるので、性別併記されているとよい。

そこで見つけたのが『日露戦史 軍国彰勲録』である

これは日露戦争に徴兵された人々の軍歴を記したもので、日本各地のバージョンがあるようだが、この版では長野県が中心のようだ。

出版明治44年なので確実に『痴人の愛』以前だし、「妻」「長女」など続柄が書かれているので男性なのか女性なのかも判断できる。

ここに記載されている「なおみ」を抜き出してみよう。

土屋正吉 父文右衛門 母亡ミワ 妻ナオミ 兄国助

金沢右中 父長四郎 母サダ 妻ミユキ 長女なをみ

武捨作蔵 妻ちさと 長女なをみ

とりあえず3名。

少なくとも『痴人の愛』以前から女性名としても使われていた、という証明はできた。

もちろん「名付けランキングの上位に入るようなポピュラー名前だった」というほどではないだろう。

しかし、特定地域からピックアップされたなかに三名もいるなら、ごくごく少数の珍名だという感じもしない。

なお古い例としてはフレデリックイーストレイク結婚した明治2年まれの「太田なをみ」がいる。

ただし、彼女キリスト教改宗しているので、そこで(Naomiにもとづいて)改名をした可能性もなくはない。

また、少し時代は下るが昭和初期の『人事興信録』でも、明治まれの「なおみ」を何人か確認できた。

ちなみに「なおみ」が「名付けランキングの上位に入るようなポピュラー名前」になってくるのは1967年ごろからである

こちらについては1967年デビューした佐良直美の影響が指摘される(「佐良直美自体芸名である)。

明治から昭和に至るまで「なおみ」という名の女性がそこそこ存在していたことはわかった。

だが『痴人の愛前後でどのくらい増えたかはわからない。

そもそも痴人の愛』を読んで、自分の子供に「なおみ」と付けたくなるだろうか?という疑問もある。

痴人の愛』の奈緒美は、主人公結婚しているにもかかわらず、若い男たちと遊び歩いているような女性である

そこから「ナオミズム」という言葉が生まれ新時代女性象徴となったというような話もあるが、当時の辞書には、

因習的な貞操観念なき変態性欲的恋愛をいう

などと書かれており、どう考えてもポジティブ意味ではない。

ふと思ったが、「〜み」「〜美」という命名は当時(『痴人の愛』以前)から一般的だったのだろうか。

「なおみ」だけがポンと出てきたなら、西洋の「Naomi」由来というのは説得力がある。

しかし、他にも「〜み」という名が多いなら、同じ要領で「なお+み」という名付けがされても不思議ではないだろう。

というわけで再び『日露戦史 軍国彰勲録』に出てくる名前を集計してみた(ただし「とみ」「なみ」などの二字名は除外)。

  • 「勝美」「カツミ」「かつみ11
  • 袈裟美」「ケサミ」「けさみ」3名
  • 「キヨミ」「きよみ」2名
  • 「睦美」2名
  • 「初美」1名
  • 「喜遊美」1名
  • 「たけみ」1名
  • ことみ」1名
  • 「アキミ」1名
  • カスミ」1名(霞?)
  • 「喜美」1名(よしみ?きみ?)
  • 「真美」1名(まさみ?まみ?)

「〜み」「〜美」型の名前は決して珍しくなかった、と言えそうである

とはいえ、これは「なお+み」という名付けが自然だったことの傍証しかならないだろう。

結論として、『痴人の愛』以前にも「なおみ」という女性がそれなりに存在した、とは言える。

痴人の愛』をきっかけに日本に「なおみ」という名が広まったかどうかは、データがないのでわからない。

「なおみがNaomi由来である」という言説は、否定する根拠も、肯定する根拠もないままである

虎に翼から漂う「本当は二次創作じゃなくてオリジナルでやりたいんだろうなぁ」感

結局アレ脚本家が本当に描きたいことを描こうとするたびに、史実要素が全部邪魔になるんだよな

だってそうじゃん?

寅子はどこまで行っても、所詮いいとこのお嬢様が生まれ持った文化資本を存分に使い倒す、そういう話でしかない

からこそタイトルも「虎に翼」なわけだ

あの時代としてはたいへん理解のあるパパに恵まれママにも恵まれ結婚を二度もして子も孫もできて

まあ朝ドラ伝統で身内を失うテンプレじみた苦労はあれど、あくま既存社会秩序に属した権力の手先風情に過ぎない

今日の「権威主義イヌ」っていうのもまさにそれでさ

二言目には人権や反権力を謳うリベラル左翼勢力が、大嫌いでしょうがないはずの国家権力の一端をまぎれもなく担っていて

反体制ガチ勢の皆様から見れば、彼らもまた国家走狗しかない

そういう一見矛盾した事態ぐらい、制作だって当たり前に自覚してるわけよ

そんな奴がいくら小手先フェミニズムらしきものを唱え、差別と闘うポーズ見せたってね、あの毒親持ちのメンヘラツイフェミ連中が「これ私のことだ……」ってなるようなもんじゃねえの、本来

そこ受け持ってるのよねだよね

あの全身ツイフェミ擬人化みてーな女

まあ連中に司法試験受かるようなオツムはなさそうだけど

ぶっちゃけ本当はオリジナルあいつだけやりたいんじゃねーかとしか思えない

あれは主人公裁判官なんかにならず、弁護士活動家の道をひた走るifルートのものなんだろう

とことんフェミに寄り添うならもちろん結婚出産ご法度だが、史実史実なんでそういうわけにもいかない

結果、後半になって以降、あんなに高かった評価ダダ下がり

プロパガンダとしては余計なものが多く、さりとて今更いつものイージー朝ドラにも戻れず、なんとも軸がブレてしまった

例えば、同じく思想むき出しでおなじみのはだしのゲンにしても、そういうとこがある

俺は全部読んだから知ってるけど、一番後ろのゲン絵描き目指して上京するだの恋愛するだの、そういうのは割とどうでもいいわけ

そんなものよりゲンが何かに噛みつく姿の方が面白いに決まってんの

ガンダムドラゴンボールもみんな同じで、一度バトルで受けた作品っていうのは、もう永久にバトル以外まともに見向きもされない

いやドラゴボの教習所とかハイスクール編とか面白いだろうが、という奴も決していないわけじゃないけど、じゃあそれで映画が一本できるかと言われりゃ無理があるし、残念ながらノイジーマイノリティしかない

視聴者はこの男社会に虐げられた女たちが立ち上がり、近藤隆太みたいに暴れ回るリーガルバイオレンスドラマ見てひと時スカッとしたいだけなのに、それを満たしてくれないんだから、当初みたいに盛り上がらないのも残念ながら当然

なんたって裁判官様がタマケリするわけにもいかねーんだから

西遊記で言うところの前半と後半の違い

頭に輪っかはめられた寅子なんてだーれも見たくないのよ

だいたいが轟とのバディというのからして、女の「ゲイ友達欲しい願望」丸出しなわけだしさ

三淵嘉子とかどうでもよくて、それこそこの先の違憲裁判全部よねにぶん投げて、ドクターXみたいに「私TUEEEので」と無双したいだけなんじゃなかろうか

そういうわけにもいかない苦渋が感じられてならない

2024-09-09

anond:20240909221402

田舎じゃ「駅前まででかけてショッピング」は普通

このフレーズ実在するなら

主人公地方都市在住やね

まあ大宮とかでも「駅前まででかけてショッピング」になるが

anond:20240909114504

私は恋にも仕事にも全力の26歳OL。久しぶりに休みを取れた今日駅前まで出かけてショッピング最近遊んでくれない彼氏の代わりにおろしたてのバッグとデート気分

こういうキャラ主人公作品を鑑賞した記憶が無いので、実在する文章模倣なのかどうか判別できない

しろポリコレ作品を知りたい。

ポリコレで駄目になった」という嘆きをよく聞くけど、自分ポリコレと言われるものが増えてからむしろいろんなもの楽しいマーベル映画はそれまでも見てたけど本格的にハマったのはキャプマで超強い女ヒーローが出てからだし、スターフィールドで仲間の男に夫がいたとかも嬉しかった。バルダーズゲート3でレズビアンカップルがいるのも好きだ。ラスアスは1もよかったけど2の方が好きだ。

別にポリコレ嫌いにどうこう言うつもりはなくて、ただそういう奴が嫌うもの自分には合うんだろうなと感じる。自分が女でセクマイから、女主人公だったりセクマイキャラが出てきたりしたら、感情移入具合が段違いなんだよね。

ロー生だけど「天を夢見て」読んで泣いちゃった

主人公司法試験受験合格以外の人生選択肢を一切考えられない司法試験受験界隈の人々にあまりにも重なってしまいしんどかった。

医学部浪人界隈とかもこんな感じなのかな。

anond:20240909202344

主人公3人のうち1人が黒人で1人がホモなせいで大炎上してオワコンになったやつね

久しぶりに新作出すけど、ポリコレ丸出しだった前作で大ダメージ食らって10年以上死んでてスタッフも逃亡しまくったという曰く付き

瀕死状態でひねり出す新作も男女二人が主人公かいポリコレすぎて前作の二の舞いになる予感しかしない

アサクリも黒人主人公にして大炎上したしGTAみたいになりそうだな

サメ映画作りたくなってきた

主人公自分で、サメ女子高生とか、サメようじょとかが次々と家に押しかけてきて、

しか女房料理作ってくれたり、告白されたり、イチャイチャパラダイスしたりするんだけど、

ラストオキシジェンデストロイヤーを咥えさせてドカンッ!でどうよ…😟

anond:20240909140337

主人公とかその周りのサブキャラだけ追うんじゃなくてもっと広く見ていくと楽しい

青山壌とか山路和弘とか斧アツシとか聞くだけで「お!」ってなる声優

今は逃げ上手とニンジャカムイで聞ける

anond:20240909114504

私は恋にも仕事にも全力の26歳OL

丸の内感あるから丸の内行くんじゃね

みたいな感じで平均的な駅を探すのではなく、主人公人物像を決めてからそいつが行きそうな駅をリサーチすべきでは?

anond:20240909101853

ぬ~べ~ゆき

ラムちゃんと同じく、ゲストキャラからヒロインへ昇格

主人公相手ヒロインとする場合はそうだが、作品の顔=ヒロインとする場合は作者は「郷子がヒロイン」と言ってる)

当初は同僚の律子先生ヒロインにするつもりで、「怖がりだが霊的存在を信じてはいないし、霊能力者を自称するぬ~べ~を煙たがる」というキャラだった

物語の中で霊的存在を認めるようになり、ぬ~べ~妖怪から守られたことで恋愛展開に

教師虐待によって自殺した児童の霊」と出会い救おうとしたことで強さを得ていく

ところがゆきめが人気出すぎて律子は振られキャラ

作者は律子ヒロインにこだわりがあり、一度はゆきめを死なせたが人気ありすぎてクレームが多く、ゆきめを復活させ最終的に結婚

人間妖怪種族を超えてわかりあう」という恋愛展開の方が結果的ぬ~べ~という作品にとっては良かったが

ぬ~べ~NEOでは10年後ぐらいの話なのに律子苗字がそのままなので未婚かと思われたが、実際には外国人結婚夫婦別姓なだけというイマドキっぽいオチだった

教師を辞めて文部科学省監査人になって、教育現場虐待などがないか監査している

よくわからない漫画のよくわからないキャラが人気と言われても読む気は起きないな

しかそいつ主人公なのかと思ったら途中から出てきた脇役みたいだし

anond:20240909083549

弥助を主人公の一人にしただけで「日本人ヘイトがバレた」とか相変わらず捏造作品に火付けして表現規制求めてるんだな

藤子Fの大長編ドラえもん感想

40歳になったところでなんとなく藤子Fの大長編ドラえもんを読み返したので感想を覚え書き。

のび太の恐竜

ドルマスタイン外道恐竜ハンターが「人間狩りはやったことないでしょう」と誘ったときに乗っかってきた辺りで、ドラゴンボール魔神ブウ編に出てきた混乱に乗じて人を撃ってた外道二人組の雰囲気があった。しかしその後、のび太たちにティラノサウルスをけしかけたとき恐竜ハンターが止めようかと思った辺りでドルマスタインは「こっちの方が見たくなった」と言う。いやあド外道幽遊白書で垂金の賭けに乗っかってた B.B.C. のメンバーかにいてもおかしくない。

のび太宇宙開拓史

ギラーミンが有能。ギラーミンが出てくるまではチンタラしてたガルタイト鉱業のやつらが一気に引き締まって動くのが面白い。序盤ではケチ嫌がらせしか出来なかった三下も的確に爆弾しかけたりして動きがよくなるのがいい。

まあ、コーヤコーヤ星のガルタイト鉱業支部長?の奴があんまり仕事をすすめる気がない「ゆるくやって給料もらえればそれでいい」タイプだったんだろう。ギラーミンに「嫌がらせはやってるんだがなかなか進まず」みたいなことを言ってるけど結局嫌がらせしかしてないあたり向上心もない。のび太が来なくても遅かれ早かれ更迭されそう。

のび太の大魔境

しずかちゃんが序盤から何度も「おふろに入りたい」と言うのが、終盤で先取り約束機をしずかちゃんが持っている伏線になっているのに今更気付いた。巧妙だ。

敵のダブランダーは軍部を掌握してクーデター政権簒奪したんだと思うが、民衆の支持が本当に全くない状態軍事に全振りの総動員かけてる有様なのでそのうち政権崩壊しそう。「姫が残されているから」以外に正統性を持ってないか時間問題だろう。

あとブルスス強すぎ。折れた木だけを武器にして何人もの兵士と戦って生還するのは普通にすごすぎる。

のび太の海底鬼岩

前半のキャンプ楽しい子供のころに読んだときは前半ばっかり読み返してた記憶があり、同じ感想だった。

敵のポセイドンは海底火山活動攻撃と捉えて報復してるあたりポンコツだし、人間の生贄を要求するあたりはコンピュータのくせに呪術に傾倒していて狂ってるとしか思えない。アトランティス技術者はなんでそんなAIプログラミングをしたのやら。

のび太魔界冒険

魔界に乗り込んで一回いけそうな所まで行くが撤退せざるを得なくなり、なんとか立て直して再侵攻でトドメを刺すという王道、「カリオストロの城」の形式魔界に入ってからファンタジー世界ありがちな罠をかいくぐるところが楽しい

ボスデマオンは登場時点でほとんど詰みの状況まで作り上げていて手強かった印象。魔界歴程とドラミがいなかったらやりようがなかった。メジューサの石化もドラミが助けてくれなければあの時点で勝利確定だったはず。

大魔境に引き続いての出木杉解説がある。なんか民明書房を思い出した。

のび太宇宙戦争

戦車宇宙飛ばし撃墜するところがアツい。大抵の作品宇宙活躍するのは戦闘機戦艦であるところ、履帯つき戦車宇宙空間飛ばし無人機撃墜するのは他ではあまり見ないなと思ってニヤニヤしてしまった。

ギルモア将軍は「大統領を倒して皇帝になろうとしている」らしく、共和制やめて王政にするとかどんな体制転換だ、銀河英雄伝説のルドル大帝か? という気持ちになった。でも例によって軍部・・というか諜報機関無人機部隊しか押さえてなさそうで、大衆の支持が全くないのでどうせだめだろう。ドラコルルは諜報機関の長として有能な感じ。ドラコルルが頑張ってるからギルモア体制が維持できてるんじゃないかな。

ギルモア軍の総戦力80万に対してレジスタンス100人ちょっとであり、レジスタンスは「民衆の蜂起に賭けて動く」と言っていて「いやーそれはいくらなんでも無理では」と読んでて思った。しかギルモアが劇中で動かしていたのは諜報機関無人機だけ。総戦力80万のうち多くを占めるであろう有人戦力を全員動員するなんて出来ない、無理だろうという読みがレジスタンス側にあったのかも。

のび太と鉄人兵団

ミクロスが妙に人間味があってカワイイ。言いたい放題言ってくれるので全員シリアスな中での息抜きになってる。

今見るとリルルが神話を語る場面が印象深い。リルルが神話と同じ信念で来てるんだったらもう宗教戦争のような構図で、上官っぽいやつに何を言っても説得なんて不可能だろう。リルルが実質寝返ったのは・・リルルは現地に先に潜入して拠点確保など工作をする目的で作られているだろうから、現地で自然振る舞うために現地人の感情などを理解する仕組みが組み込まれているのでは? など考察してみる。

あと森を焼くシーン、戦況が絶望的すぎてつらくなる。

のび太と竜の騎士

世界観の謎解きがメインで明確な敵が居ないという新しい形式オチ。でも風雲ドラえもん城とか隕石落下とかスペクタクルがあるし、スッキリまとまるので読んでて楽しい

のび太の日本誕生

冒頭の自分だけの国をつくるところ、時代歴史要素、時空乱流あたりのオカルト、ペガとドラコとグリという厨二かつペットとの別れという感涙シーン、中盤の大冒険、終盤の追い詰められてからの大逆転、と盛りだくさんですごい。

ギガゾンビはあまり語るところがないベタな悪役という印象。

のび太アニマル惑星

ツキの月」のところがやっぱり面白い大長編補正をそのまま正当化するすごい道具。子供ときはこんなんいいのか?って思ったけど今読み直すと結局こういうのが見たいんだよなあ、と思ってしまう。

終盤、戦ったことのない動物たちを陣地と作戦で戦力にするところ、子供ときスルーしていたが、今見るとヒストリエとかドリフターズとか思い出すアツいシーンだと思う。

のび太ドラビアンナイト

中盤の砂漠彷徨うところやしずかちゃん境遇が、これまでのどの大長編よりもヤバくて一手間違えると死にそうでハラハラする。シンドバッドが現れてからは、実質主人公シンドバッドなのでは?と思うほど活躍するし、シンドバッドのび太一行に諭されるところも名シーンと思う。おっさんが往年の生気を取り戻す話なのかも。

あと、序盤のアラビアンナイト現実とが交錯する点を探すところ、子供のころはなんとなく見てたけど巧妙な構成だなあと感じた。

のび太と雲の王国

「竜の騎士」の行き違い展開や「アニマル惑星」のエコロジー思想を盛り込みつつも違う印象になっている。

中盤、かなり長い間のび太一人だけの逃避行になっていて、前作と同じくらいワンミス即死の展開をやっていて辛い。その後ドラえもんが復帰してもずっと緊迫感がある。

終盤の雲もどしガスで脅しをかけるところ、子供の時には「そんな物騒な・・対話でなんとかできないの?」など思っていたが、今読み返すと連邦最高議会での討論がとんだお気持ち明大会になっていて、「地上人意見も聞こう」と言いつつスネ夫しずかちゃんを「証拠を出せ」と詰める感じになってて、あんな場で言い合いするくらいなら武力に訴えるわな・・とも思った。雲もどしガスを撃っちゃったかドラえもん特攻説得力を持ったような気もするし。

のび太ブリキ迷宮

ナポギストラーの反乱について、「発明するのもめんどくさくなっちゃって、発明ロボットナポギストラー博士を作った」という説明がある。これが通ると言うことはナポギストラーの発想や発明品は流通させちゃうということで、もう倫理観や知性もナポギストラーに丸投げしちゃっている。そこまで投げたらそりゃあ反乱されるよね、という気がした。

作中では人間身体が弱ることだけ言及されていたが、もうちょっと反乱待って数年やってたら知性も劣化しそうだし、そうなってからナポギストラーが「幸せになれる薬を発明しました」とかやったらそのまま征服完了しそう。

のび太夢幻剣士

個々のエピソード・・伝説武器の回収、ドラゴンとの戦い、敵の将軍との戦いあたりは王道でかっこいいん。ダイの大冒険とかロトの紋章とか読んでたとき気持ちになる。だけど、やっぱり最後打ち切りエンドのような話のまとめ方が気になる。ジャイアンスネ夫も呼べなかったし。大長編の連載スケジュールから言ってケツが決まってたから仕方ないんだろうけど。

妖霊大帝がトリホーを連れて夜襲をかけるところ、ダイの大冒険でハドラーがザボエラを連れてバラン戦直後の一行に夜襲をかけるところを思い出した。

のび太の創世日記

明確な敵がおらず、「竜の騎士」や「雲の王国」のように対話エンドなせいか子供とき特に終盤なんだかよく分からないうちに終わった印象だった。

今見ると個々のエピソード面白いし、しずかちゃんダイジェストで語ったこともページがあれば描かれてたんだろうな、とか思う。「T・P・ぼん」とかでやりたいネタがたくさんあったんだろうなと感じた。

のび太銀河超特急

王道展開をやりつつ、「禁断の星」とか「忍法壁抜け」とかの伏線回収も忘れない、とても整った作品

ハテノハテ星群の「鉱業で栄えたが衰退、土地だけはあるのでテーマパーク建設」というの、思い浮かぶ地名がいくつもある。

のび太ねじ巻き都市冒険

子供ときは、敵がしょぼい、小便小僧結構すき、くらいの印象だった。あと透明ペンキを出すコマドラえもんポーズを決めてるのが子供ながらに違和感があって、「あーもう作者交代したんだ・・」という気持ちになったのを覚えている。

今見ると、藤子Fの遺作となったのもあって、どうしても制作背景が気になってしまう。あらかじめ話の概要を伝えてあったり、絵を任せる比率を増やしていたり、 Wikipedia に載ってる「種をまく者=藤子F本人」説があったり、その種をまく者の行動が自分問題解決するのではなくのび太たちに託す形だったり、後に伝えることをとても意識してたのかなあ、と思わされた。

2024-09-08

ガキと一緒にヒーローモノみてるけど話がスッキリしてて見やすいな

現実の闇(ニチャァ)」 「男女平等(キリリ!」 「社会情勢への批判(ドヤァ」 「SDG意識(ムフーン」みたいなのだらけで国産ドラマ海外ドラマもゴチャつかせすぎてるんよな。

ヒーローモノは基本軸として主人公側が正義っていう不文律があるし、主人公側の活躍シーンもシンプルに殴って倒すだけで変な苛立ちがないのがいいわ。

お仕事ドラマ大人の話ぶっておいて「道路で助けたお祖父ちゃん相手側の社長だったか社長権力パンチで全部解決!」みたいなしょーもなオチかまして「やっぱ権力なんだよなあ。年功序列に媚びるのが大正解!」みたいなことかましてくるのとかもう見てられねーんだよな。

子供向け作品子供でも見やすい作りにしてるからこそ子供騙しが入り込む要素がなく、大人向けを気取った作品ほど空っぽの中身を上辺だけ誤魔化す子供騙しばかりで見ててしんどいって本当なんだなあ。

まあヒーローモノも途中から人間残酷さ(ニチャァ」とかやり始めるらしいけど、その頃にはガキも開きてるだろうから俺も一緒に見るのやめればええだけやんね

anond:20240908131935

ドッジ弾子は、ドッジ弾平から路線変更して女主人公になった所までは

「お?ポリコレ配慮か?」と思ったけど、1話から全然男性向けだったわ。

anond:20240908130247

建前はともかく女性向けではあるかもしれないが、少なくとも「乙女ゲーム」(女性主人公男性キャラクター恋愛を主軸にしたゲーム)ではないと思うよ

その仮面ライダーソシャゲにしても女向け乙女ゲームにした方がより儲かるからやってるわけだろ?

4Gamer

 キービジュアルイケメンキャラクターの姿に,“ターゲット女性では?”という声もあるかと思います。今回,こういったテイストにした狙いは何でしょうか。

武部氏:

女性向けゲーム限定しているわけでなく,男女問わず楽しめるものをお届けしたいと考えています。今までの特撮ドラマ仮面ライダーシリーズが大好き,毎回見ているという人だけではなく,チラッと見たことはある,「仮面ライダー」って人気あるらしいよね……という人たちに引っかかってほしいという想いがありました。

最近ヒーロー組織化しすぎだろ

遡ればスーパー戦隊シリーズからそうなのだが‥

代表例:


なぜこんな多いかというと、組織化するメリットがかなり多いかである

こんだけメリットがあるので安易に導入したくなるのもわかるのだが、

俺は孤高のヒーローが見たいねん!

anond:20240908120531

ゴリゴリの男向けなんだけど昔から少し女もやってる

ここ数年の昔から女性ユーザー2%ぐらいの男性向け作品に女さんが大量流入して男女比半々ぐらいにするブームの影響を学マスも受けたんだけど

主人公性別を明示しないか選択制が多い中で「男主人公」「公式Discordアイドル同士の友情以上の描写=同性愛描写禁止ルールに追加」をやったんだよ

その後に最近アイドル温泉グラビア撮影出来るモードが追加されて大規模なお気持ち表明がおきた



エロは控えめすぎて物足りないけど、今時ほんっとうに珍しい男向け作品ではある(今は女向けと男女平等作品ほとんど)

負けヒロインが多すぎる!見てる

自分から積極的に動かなくても、いつのまにか主人公の周囲が美少女だらけになっていくシステムが素晴らしいと思いました

ジャンプSQで『魔女の怪画集』って漫画を連載していた晴智って漫画家が、カドコミで新連載を始める事を知った

こいつかー!嫌な記憶を呼び起こされたよ!

魔女の怪画集って元々Twitter(現X)に1話だけを『魔女と僕の約束』と題して上げていて、その1割がかなりバズったんだよね。

孤児院育ちの孤独少女が描いた絵に不思議な力が宿り、彼女魔女と呼ばれる。

主人公彼女が描いた絵が具現化した存在だが、彼女が生きているうちは一方的に見守るだけで彼女と話す事も触れる事も出来ず、彼女が亡くなって初めて人間の目にも見えるようになる。

とにかく1話ストーリー全体を通して、主人公魔女への一途な想いが痛い程に伝わってくる。

まり読者の大多数はこの漫画に対して、この主人公ヒロインである魔女純愛を期待していた筈だ

ところが連載の途中で、何故か生前魔女そっくり幼女が登場し、実はこっちが連載のメインヒロインなのか!?と読者に危機感を抱かせる。

幼女主人公に惚れているのは明らかで、その様子が気持ちいくらいにしつこく描かれる。とにかくあらゆる場面で幼女の健気さアピールに余念がなかったが、うっせーよ。とにかくこっちとしては心底どうでもいいし、主人公魔女純愛邪魔する脅威にしか映らない。

連載中はい主人公幼女に心変わりするかするかと戦々恐々としながらも、何とか最後まで主人公魔女に一途で、幼女を含めた人間達とはあくまで仲間として共に生きていくという終わり方だった。

良い最終でした!お疲れ様ハッピーエンドだ嬉しいなぁ!

そして単行本の最終巻となる8巻は、主人公魔女結婚式のように隣り合いその間に幼女がいて、まるで幼女が二人の娘であるかのような微笑ましい構図。

最高じゃん!と思ったよ。この時までは。

単行本でも最終回自体雑誌掲載時と同じなんだが問題はその続き。雑誌にはなかった後日談がある。

数年後、大人になった元幼女が、人間になった主人公ビジネスパートナーになっている。ていうか周りの人間の反応を見るにどう見てもそれだけではなく、主人公と元幼女カップリング成立を匂わせている。

8巻の表紙で幼女を二人の娘みたいに演出しておいてこのオチ

もうこの上なくキモい

本当に本当に最悪。

結局幼女の正体や魔女そっくりだった理由単行本でも判然とせず、推しカプを破壊された不快感けが残った。

雑誌の連載や単行本の表紙で釣っておいて、わざわざ金を出して単行本を買った読者に対してこの仕打ち

まりの不誠実さに呆れた。

たとえ成長したとはいえ出会った時には幼い子供だった相手、それも娘のような位置付けの相手に手を出す主人公気持ち悪くて仕方がない。

Xを見る限りではお子さんは息子が一人らしいが、もしも将来娘が産まれ旦那が娘に手を出しても平気なんだろうか。

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