はてなキーワード: 履帯とは
40歳になったところでなんとなく藤子Fの大長編ドラえもんを読み返したので感想を覚え書き。
ドルマンスタインが外道。恐竜ハンターが「人間狩りはやったことないでしょう」と誘ったときに乗っかってきた辺りで、ドラゴンボールの魔神ブウ編に出てきた混乱に乗じて人を撃ってた外道二人組の雰囲気があった。しかしその後、のび太たちにティラノサウルスをけしかけたとき、恐竜ハンターが止めようかと思った辺りでドルマンスタインは「こっちの方が見たくなった」と言う。いやあド外道。幽遊白書で垂金の賭けに乗っかってた B.B.C. のメンバーとかにいてもおかしくない。
ギラーミンが有能。ギラーミンが出てくるまではチンタラしてたガルタイト鉱業のやつらが一気に引き締まって動くのが面白い。序盤ではケチな嫌がらせしか出来なかった三下も的確に爆弾しかけたりして動きがよくなるのがいい。
まあ、コーヤコーヤ星のガルタイト鉱業の支部長?の奴があんまり仕事をすすめる気がない「ゆるくやって給料もらえればそれでいい」タイプだったんだろう。ギラーミンに「嫌がらせはやってるんだがなかなか進まず」みたいなことを言ってるけど結局嫌がらせしかしてないあたり向上心もない。のび太が来なくても遅かれ早かれ更迭されそう。
しずかちゃんが序盤から何度も「おふろに入りたい」と言うのが、終盤で先取り約束機をしずかちゃんが持っている伏線になっているのに今更気付いた。巧妙だ。
敵のダブランダーは軍部を掌握してクーデターで政権を簒奪したんだと思うが、民衆の支持が本当に全くない状態で軍事に全振りの総動員かけてる有様なのでそのうち政権崩壊しそう。「姫が残されているから」以外に正統性を持ってないから時間の問題だろう。
あとブルスス強すぎ。折れた木だけを武器にして何人もの兵士と戦って生還するのは普通にすごすぎる。
前半のキャンプが楽しい。子供のころに読んだときは前半ばっかり読み返してた記憶があり、同じ感想だった。
敵のポセイドンは海底火山の活動を攻撃と捉えて報復してるあたりポンコツだし、人間の生贄を要求するあたりはコンピュータのくせに呪術に傾倒していて狂ってるとしか思えない。アトランティスの技術者はなんでそんなAIプログラミングをしたのやら。
魔界に乗り込んで一回いけそうな所まで行くが撤退せざるを得なくなり、なんとか立て直して再侵攻でトドメを刺すという王道、「カリオストロの城」の形式。魔界に入ってからのファンタジー世界でありがちな罠をかいくぐるところが楽しい。
ボスのデマオンは登場時点でほとんど詰みの状況まで作り上げていて手強かった印象。メジューサの石化もドラミが助けてくれなければあの時点で勝利確定だったはず。魔界歴程とドラミがいなかったらやりようがなかっただろう。こういうほんの僅かな綻びから主人公に負かされる展開、ジョジョ4部の吉良吉影や6部のプッチ神父とかの歴代ラスボス戦に通じるなと思った。(強すぎる敵を負かそうとすると同じ感じになるだけなのかもしれないけど)
大魔境に引き続いての出木杉解説がある。なんか民明書房を思い出した。
戦車を宇宙に飛ばして無人機を撃墜するところがアツい。大抵の作品で宇宙で活躍するのは戦闘機や戦艦であるところ、履帯つき戦車を宇宙空間に飛ばして敵機を撃墜するのは他ではあまり見ないなと思ってニヤニヤしてしまった。
ギルモア将軍は「大統領を倒して皇帝になろうとしている」らしく、共和制やめて王政にするとかどんな体制転換だ、銀河英雄伝説のルドルフ大帝か? という気持ちになった。でも例によって軍部・・というか諜報機関と無人機の部隊しか押さえてなさそうで、大衆の支持が全くないのでどうせだめだろう。ドラコルルは諜報機関の長として有能な感じ。ドラコルルが頑張ってるからギルモア体制が維持できてるんじゃないかな。
ギルモア軍の総戦力80万に対してレジスタンスは100人ちょっとであり、レジスタンスは「民衆の蜂起に賭けて動く」と言っていて「いやーそれはいくらなんでも無理では」と読んでて思った。しかしギルモアが劇中で動かしていたのは諜報機関と無人機だけ。総戦力80万のうち多くを占めるであろう有人戦力を全員動員するなんて出来ない、無理だろうという読みがレジスタンス側にあったのかも。
ミクロスが妙に人間味があってカワイイ。言いたい放題言ってくれるので全員シリアスな中での息抜きになってる。
今見るとリルルが神話を語る場面が印象深い。リルルが神話と同じ信念で来てるんだったらもう宗教戦争のような構図で、上官っぽいやつに何を言っても説得なんて不可能だろう。リルルが実質寝返ったのは・・リルルは現地に先に潜入して拠点確保など工作をする目的で作られているだろうから、現地で自然に振る舞うために現地人の感情などを理解する仕組みが組み込まれているのでは? など考察してみる。
あと森を焼くシーン、戦況が絶望的すぎてつらくなる。
世界観の謎解きがメインで明確な敵が居ないという新しい形式のオチ。でも風雲ドラえもん城とか隕石落下とかスペクタクルがあるし、スッキリまとまるので読んでて楽しい。
冒頭の自分だけの国をつくるところ、時代の歴史要素、時空乱流あたりのオカルト、ペガとドラコとグリという厨二かつペットとの別れという感涙シーン、中盤の大冒険、終盤の追い詰められてからの大逆転、と盛りだくさんですごい。
「ツキの月」のところがやっぱり面白い。大長編補正をそのまま正当化するすごい道具。子供のときはこんなんいいのか?って思ったけど今読み直すと結局こういうのが見たいんだよなあ、と思ってしまう。
終盤、戦ったことのない動物たちを陣地と作戦で戦力にするところ、子供のときはスルーしていたが、今見るとヒストリエとかドリフターズとか思い出すアツいシーンだと思う。
中盤の砂漠を彷徨うところやしずかちゃんの境遇が、これまでのどの大長編よりもヤバくて一手間違えると死にそうでハラハラする。シンドバッドが現れてからは、実質主人公がシンドバッドなのでは?と思うほど活躍するし、シンドバッドがのび太一行に諭されるところも名シーンと思う。おっさんが往年の生気を取り戻す話なのかも。
あと、序盤のアラビアンナイトと現実とが交錯する点を探すところ、子供のころはなんとなく見てたけど巧妙な構成だなあと感じた。
「竜の騎士」の行き違い展開や「アニマル惑星」のエコロジー思想を盛り込みつつも違う印象になっている。
中盤、かなり長い間のび太一人だけの逃避行になっていて、前作と同じくらいワンミス即死の展開をやっていて辛い。その後ドラえもんが復帰してもずっと緊迫感がある。
終盤の雲もどしガスで脅しをかけるところ、子供の時には「そんな物騒な・・対話でなんとかできないの?」など思っていたが、今読み返すと連邦最高議会での討論がとんだお気持ち表明大会になっていて、「地上人の意見も聞こう」と言いつつスネ夫やしずかちゃんを「証拠を出せ」と詰める感じになってて、あんな場で言い合いするくらいなら武力に訴えるわな・・とも思った。雲もどしガスを撃っちゃったからこそドラえもんの特攻が説得力を持ったような気もするし。
ナポギストラーの反乱について、「発明するのもめんどくさくなっちゃって、発明ロボットナポギストラー博士を作った」という説明がある。これが通ると言うことはナポギストラーの発想や発明品は流通させちゃうということで、もう倫理観や知性もナポギストラーに丸投げしちゃっている。そこまで投げたらそりゃあ反乱されるよね、という気がした。
作中では人間の身体が弱ることだけ言及されていたが、もうちょっと反乱待って数年やってたら知性も劣化しそうだし、そうなってからナポギストラーが「幸せになれる薬を発明しました」とかやったらそのまま征服完了しそう。
ドラえもんが焼かれてから復活するまでずっと読んでて辛い。前作・前々作に続いての中盤辛い系なので子供の時にあまり読み返さなかったのかも。
個々のエピソード・・伝説の武器の回収、ドラゴンとの戦い、敵の将軍との戦いあたりは王道でかっこいい。ダイの大冒険とかロトの紋章とか読んでたときの気持ちになる。だけど、やっぱり最後の打ち切りエンドのような話のまとめ方が気になる。ジャイアンもスネ夫も呼べなかったし。大長編の連載スケジュールから言ってケツが決まってたから仕方ないんだろうけど。
妖霊大帝がトリホーを連れて夜襲をかけるところ、ダイの大冒険でハドラーがザボエラを連れてバラン戦直後の一行に夜襲をかけるところを思い出した。
明確な敵がおらず、「竜の騎士」や「雲の王国」のように対話エンドなせいか、子供のときは特に終盤なんだかよく分からないうちに終わった印象だった。
今見ると個々のエピソードは面白いし、しずかちゃんがダイジェストで語ったこともページがあれば描かれてたんだろうな、とか思う。「T・P・ぼん」とかでやりたいネタがたくさんあったんだろうなと感じた。
王道展開をやりつつ、「禁断の星」とか「忍法壁抜け」とかの伏線回収も忘れない、とても整った作品。あとがきで藤子F本人が言及している通り、まさに集大成。
ハテノハテ星群の「鉱業で栄えたが衰退、土地だけはあるのでテーマパーク建設」というの、思い浮かぶ地名がいくつもある。
子供のときは、敵がしょぼい、小便小僧は結構すき、くらいの印象だった。あと透明ペンキを出すコマでドラえもんがポーズを決めてるのが子供ながらに違和感があって、「あーもう作者交代したんだ・・」という気持ちになったのを覚えている。
今見ると、藤子Fの遺作となったのもあって、どうしても制作背景が気になってしまう。あらかじめ話の概要を伝えてあったり、絵を任せる比率を増やしていたり、 Wikipedia に載ってる「種をまく者=藤子F本人」説があったり、その種をまく者の行動が自分が問題解決するのではなくのび太たちに託す形だったり、後に伝えることをとても意識してたのかなあ、と思わされた。
ユニコーンガンダムみたんですよ。
お台場の。
んで思ったんですよ「やっぱ人型で戦争とかアホやん」と。
宇宙空間におけるベクトル管理がどうこうゆーにしても、それならブラウ・ブロみたいな形が正解でしょうねやはり。
人型にする意味がない。
パトレイバーにしたってデケーパトカーが襲ってくる方が人型より怖いでしょ?
今更かよって皆思うんだろうけど、俺はまだ本物の人型ロボを見たことがなかったからそのリアリティの無さを自覚してなかったんだよなあ。
ガンダムとか足撃たれたら終わりやろってのは本当にそう思う。
動く方のガンダムの動画も見たんだけど、うんこれはマジで「ただ歩くだけのことに必要な労力がヤバいな」だね。
戦車だって履帯切られたら終わりなんだけど、ゆーて履帯張り替えれば復活するわけだよ。
ヤバ過ぎる。
人型にするメリットなさすぎるわ。
ピョンピョン跳ねまわるにしてもタチコマみたいのでええやん?
でもリアルロボットというのはやっぱ無理やな。
リアルな戦争描きますとか言って人型ロボ出てくるのギャグが過ぎない?
「火星の遺跡から見つかった古代火星巨人ホモ・マジデカイデスの遺跡。そこで発掘された強化外骨格は戦争の形を一変させたーたーたー(エコー」とかならまあまあゆーてそういう設定あるならしゃーないかなーとはなるかもだよ。
でも「人類は最新兵器として人型ロボを開発してマジで強いので大活躍です」はリアルどころかギャグアニメやん?
いや俺も少し前まではこういうこと言う奴軽蔑してたよ。
ファンタジーすぎる。
野球漫画のメチャクチャな魔球がマジで無理だって気づいたときのあの感覚よ。
真剣な声で「ガンダム歩行試験!テスト開始!」みたいに言ってるの聞きながらただ歩くだけのことが精一杯のハリボテを見たらこの感想になったよ。
マジキモ二足歩行ロボがピョンピョンしてるの見て「ほらほら人型ワンチャンやん?」とか思ったりもしたけど、あれはせいぜい4mぐらいまでの話やね。
30mの人型は流石にない。
バカ。
IV号より重たいパーシングがあんなに滑って履帯が切れないのはおかしい。
実はあの地面をギャーッと滑るパーシングの動きに近いのって、テレビ最終回のIV号決死のドリフトじゃなくて、聖グロとの練習試合で見せたIV号によるチャーチル右側部への回り込みなんだよね。
あのIV号の動きは、右の履帯の回転を止めて左の履帯だけを動かす信地旋回かそれに近いもので、劇中では回り込んだあとにピタッと止めたけど、もしあのまま左側の履帯を回転させていたら、慣性の力も相まって劇場版のパーシングに近い動きになっていたと思う。
劇場版では、まほの乗るティーガーがアズミの乗るパーシングをブロックする際に似たような動きをしているから確認してみるといいよ。あれももう少し左側の履帯を回転させてる時間が長かったらスライドして急旋回するような動きになってたはず。
説明が下手でスマンけど、要するにあのパーシングの動きは単に前進している状態から信地旋回をしてるだけなんだよね。スローで見ると片方の履帯が動いてないのがよく見えるし、普通に見てても回転してない方の履帯から出る火花が大きいのもわかる。
単純に実行するだけならCV33ターンの方が難しそう。
履帯が切れるか切れないかの問題は、あれぐらいの距離なら切れないということなんだろう。(このへんはIV号がセンチュリオンの後部に回り込む際の旋回距離が、明らかにテレビ最終回のそれより短くて履帯が切れないという描写で、それなりの説得力を持たせているとは思う。)
まぁ、さすがに重量の違いもあるし、足回りの寿命は随分縮んじゃうだろうけど。
というか、麻子が最終回に見せたあんな大きな弧を描くようなドリフトは聖グロ戦で見せたものとは技術的にかなりの違いがあって、他の選手が真似するとティーガーの後ろをとる前に、多分止まってしまうだろうな。
※ガルパンTV版・劇場版の両方のネタバレを含みます。ご注意ください。
ついに劇場での上映期間が1年を超えることが確定し、留まるところを知らないガルパン人気。
私の周りにも熱狂的ファンが存在し、もうガルパン劇場版については全肯定で当然といった空気が流れております。
実際ガルパン劇場版は面白かったです。TV放送時からのファンだった僕も何度か観に行きました。
しかし、なんというかどうしても気になるところがあるんですね…
本当はちゃんと自分のブログで書くべきなんでしょうが、ガルパンを全肯定する友人達がとても楽しそうで、それに水を差す勇気も無く、こちらに書くことにしました
んで、まぁ、その、何が気になるのかというと…
み ん な 軽 々 ス ラ イ ド し 過 ぎ じ ゃ ね ?
劇場版で一番最初にこの手の挙動を見せたのは、エキシビジョンでのクルセイダー。
クルッとスライドしてあんこうチームを追いかけるところなんですが、私は最初見たとき、
と心の中で困惑してました。
TV版黒森峰戦の最後のタイマンを思い出していただきたいんですが、
みほ「麻子さん、全速力で正面から一気に後部まで回り込めますか?」
麻子「履帯切れるぞ」
麻子「わかった」
このシビれるやり取りのあと、決死のスライドで足回り壊しながらティーガーの背後を取り、撃破するわけじゃないですか。
私はこの場面が本当に好きなんです。このときのあんこうチームは本当にカッコ良すぎる
もし失敗したら間違いなく撃破されるけど、それを見事成功させて勝利を掴み取るとか最高です。
だからこそ、そのIV号よりクイックなスライドをしてそのまま走っていくクルセイダーに最初は疑問符を抱きました。
「ま、まぁ最終的にかなり減速してのターンだし、巡航戦車だし、足回りは走行性能に定評のあるクリスティー式だし…」
その後もちょくちょく気になるところがありましたけど、とにかく一番気になったのは「バミューダアタック」のところです。
だって、パーシングですよ???? 鈍重で現場から酷評されたこともあるパーシングですよ???????
あれがクルクル回りながらなんかやってるんですよね。
ここはとにかく困惑してました。
1. 履帯切れないの? つうか切れろ
パーシングがあんなことして大丈夫なら、どうしてあのときのIV号の履帯が切れるの。足回りがぶっ壊れるの
…やっぱり整備不良だったの?????
2. そもそも回転が気持ち悪い
特に予備動作も無く、等速直線運動を続けたまま突然回転しだす姿が気持ち悪かった
整地で助走つけて氷の上に乗り、その勢いで滑りながら超進地旋回したような感じでしたが、いかがでしょうか
ちなみにパーシングは超進地旋回できないはずですし、万が一超進地旋回できてもそんなことしたら駆動系一瞬で砕け散りそう
あの前に何か回転ヨーを生み出す動作を確認できるなら、もしくはあの動きが理論上可能なら、ご一報ください。謝罪させていただきます。
(このバミューダアタックの場面はまだ気になるところありますが、これ以上は触れないでおきます)
この後の最終決戦はドッキドキで細かいことはどうでも良かったので何も言うことは無かったです。
と、まぁ人によってはどうでもいいと思いますが、こんなところが気になってました。
でも、どうしても、これをスルーしてしまうのは黒森峰戦の決死の攻撃を軽視してしまうように感じるんですよね…
あくまで戦車をスライドさせるのは「必殺技」であってほしかった…
最後に改めて述べさせていただきますが、ガルパン劇場版は面白かったです。
私が今回指摘させていただいた点なんか、重箱の隅を針金で突っつきまわしてるようなところです。
サバイバル部の同好会への格下げを阻止するため、縦ロールのお嬢様は生徒会本部に乗り込んだ。
生徒会室に待ち受けていたのはディーゼル排気音に聞こえた生徒会三人衆。すなわち、
「リフトの書記!」
「そして、ユニックの副会長!!」
乗り物ごと待ちかまえていた三人に、お嬢様は肩をすくめた。
「自己紹介ご苦労様ですわ。でも、きちんとフォークリフトや高所作業車と言わないと一部でしか通用しませんわ」
「おだまり!!」
「ひだまり」スヤァ
「あと、ユニックはインシュロックさんと同じく商h」
重量級の作業機械を前にしても、つとめて優雅に縦ロールのお嬢様はかぶりを振った。
「いいえ。でも、ここでは貴方たちの乗り物にそぐいませんから、
さわりがなければ、それぞれわたくしの指定した場所に来ていただきたいですわ」
「姑息な手段を弄しても、結果は変わりありませんが……いいでしょう。
あえて受けて立つことで格の違いを見せつけてさしあげます!」
書記のフォークリフトは砂場で待ちかまえる縦ロールお嬢様に突進した直後、思いっきりスタックした。
「フォークリフトの接地圧は意外と高いのですわ。
十分に転圧していない地面での走行は要注意ですわ。おーほっほっほ」
「なぜです!ちゃんと入構申請はだしてあるはずです!!」
「すまんのう。垂直に伸び縮みするタイプの高所作業車だと思っておったもんで
副会長のユニックはコンクリート敷きのピロティに進入して先生に怒られた。
黒タイヤじゃコンクリートに跡が残るでしょう。消えるまでお掃除よ!!」
副会長「ひーん」
「ブルーシートがなければ絨毯を敷けばよろしくてよ。おーほっほっほ」
「これで残すは生徒会長のみですわね」
「壮絶な戦いだった」
「貴方、ずっと生徒会室のミニクローラークレーンに目を輝かせていただけでなくって?」
生徒会長室のドアが内側から開いた。ボーイッシュで浮き名をはせた生徒会長(アフロ+螺髪)が飛び出してくる。
「その話、まぜてもらおうか!!」
「つれない!?ならば、自慢の100トンクレーンで吊ってやる。増田だけに!!!」
「お待ちなさいっ!!戦う前にひとつ言っておくことがありますわ。
わたくしたちお嬢サバイバル部の正式名称はお嬢様DIY部のような気がしていましたけど、
「私もひとつ言っておくことがある。殴り込みを掛けてきたお嬢サバイバル部員は君たちで三組目だ!
もう勘弁してくれ!!」
「ならば格下げを撤回するヨロシ(すでに部員って言っているし)」
ポニテの提案に生徒会長(アフロ+螺髪)は身震いのように首を振り、クレーンの操縦室に飛び乗った。
「いいや、仏の顔も三度目の正直だ。
まずは私がこの10トンクレーンで100トンクレーンを組み立てるのを見守っているがいいっ!!!」
うぃいいいいいいいいい……
青ランプがくるくるくる。
「そんなの待てと言われて待っているお間抜けさんはいませんわーーっ!!!」
粘性の高いスラリーも干渉しないように同調して回転するスクリュー同士の働きで搬送されるっ!!
生徒会長は錐揉みしながら美しく上衣の破片を待ち散らし、クレーンのフロントにスタイリッシュなポーズで仰向けに倒れた。
「革命をするお嬢様とはなんであるのか。それは誰も知らない。めでたし…めでたし…たし」
本編1話
http://anond.hatelabo.jp/20160407225815
実は前回