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2022-04-21

3歳男子語録

とうもころし系

「エベレータ」 →エレベーター

「チッコペ」 →ちっぽけ

「デチンシャ」 →自転車

鉄道

「ナリタエクプレス」 →成田エクスプレス

「カヤガキ」 →かがやき

その他

「マジマジョダカラ!!」 →「マジョカパレット!マジョマジョマジカル!!」※マジマジョピュアーズの変身?台詞

3歳、色々と普通にしゃべるようになり、おもしろ言い間違いはあんまりなくてさみしい。

読み終わった詩集と、非BL小説とか。

『あの人ひとりがこの世のすべてだった頃』(ナ・テジュ)

ナ・テジュとは。

 元小学校教師作家詩人詩集『花を見るように君を見る』が人気ドラマの中で使用されたり、BTSの誰だったか愛読書として紹介されたとかで大ヒット。現代若者に人気なので当人もお若いのかと思いきや、1945年まれである

増田感想

 普段、詩はあまり読まないのだが、何がきっかけか忘れたけど数年前に「韓国はいいぞ!」とネットで読んだことを思い出した、ちょうどその時にこの詩集が目に留まったので、読んでみた。

 前半は初々しい恋愛の歌が多く、青春ですなあ! って感じだが、しだいにああ人生! って感じの愁いのある詩が増えていく。一人の少年が成長し大人になっていくのを見守った気分。一番最初の「草花」なんてピュアほわほわしてるが、終盤の「冬の恋歌」なんてガッツリ大人の恋……だいぶ踏み込んでる感じの……。

 「道を掃きながら」「新しい道」は道がキーワードになっているからか道教とか儒教みがあり……日本にも渡来根付いている思想な訳だが、自分自身にはあまり馴染みがない。そのため、近くて遠い隣の国ではどのように受け止められてるんだろうなあ、と思いを馳せたりとか。詩以前に、韓国文化全体を私は何も知らないんだよなあ。

 日本の伝統的な詩である和歌のことだってよく知らないのに、韓国詩を読んで私はどこまで理解共感出来ているのだろうか。これを機にも少し韓国文化を知ろうと思った。

 「韓国はいいぞ!」とネットで読んだ時に、試しにネット上に載ってるハングルで書かれた詩(尹東柱だったかなあ)をぐーぐる翻訳にかけて音声で聴いてみたところ、まるで花びらや木葉螺旋を描いて舞い落ちるかのように韻を踏んでいたので、いいのかどうかは知らないがすごいなと思った。ナ・テジュの詩も韓国語で聴く日本語で読むのとはまた違った趣があるのだろうか?

 装幀も挿し絵も綺麗でかわいい自然を詠んだ歌が多いので、挿し絵も自然風景が多いのだが、時々街の風景画もある。韓国映画で見たことのある建物のあの感じ。飾り気がなくてちょっと陰と侘しさのある佇まいに異国を感じる。


『紺極まる』(長野まゆみ



あらすじ

 予備校講師川野は突然妻に三くだり半を突き付けられた。独り身となった川野は安い部屋をネットで探して仮契約し、前金も払い込んだ。ところが、荷物を持って新居に行ってみると、そこには先住者がいた。

 先住者である学生によれば、その部屋は彼の祖父の持ち物で縁故者にしかさないのだという。明らかに詐欺に遭った川野をにべもなく締め出そうとする学生・真木敦。意地になった川野は粘り倒して真木の部屋にルームシェアという体で居座った。

 しばらくしたら自分で新たに部屋を探して出て行く約束だったが、川野は意外と住み心地のいい真木の部屋に、ついずるずると長居をしてしまう。



増田感想

 同作者の短編集『鳩の栖』収録の『紺碧』『紺一点』の続編。『鳩の栖』を先月か先々月に読んだので手に取ってみたのだが、あれっ、こんな話だったっけ? 読んだ本の内容をすぐに忘れてしまう性分をまた発揮してしまたかと思ったが、主人公川野同居人・真木が『鳩の栖』ではまだ中学生だったのが、本作では高校卒業して浪人生になっていたので、キャラストーリー雰囲気が違って見えて混乱しただけのようだ。

 実際、今となっては『鳩の栖』の方はどんな話だったか忘れてしまったのだが……真木よりは真木の親友・浦里の方がメインだったような気がしたけど、違っただろうか。

 物語は新キャラであり主人公である川野視点で進んでいくのだけど、内容は真木観察日記みたいな感じ。真木が親友の浦里に片恋慕している様を温かく見守る的な。川野個人にも過去エピソードがあったりして一応個性があるのに、主人公にしては存在空気に近い。少年漫画にたまにいる、語り手ではあるが主人公ではないキャラみたいな。たとえば『シャーマンキング』のまん太くらいの存在感。

 途中から登場する真木の兄・真木寧のインパクトがすごい。真木寧イケメン描写がめちゃ詳細で納得感がありまくる。長野ワールドイケメンは、顔貌の良さ以上に肉体美や立ち居振る舞いの優雅さや無駄のなさで表される。凄すぎて川野存在感が一層霞んだ。そんな真木寧が、川野大人責任として弟・敦の相手をしてやれと迫る。現実にはないクレイジー価値観だ。

 普段は「外商御回し」と揶揄されるくそダサとっちゃん坊やスタイルを貫く真木が歳なりの服装をした途端、がっついてくる肉食系女子川野対話が、さもしくて印象に残った。耽美とさもしさの絶妙バランスがいい。

 同時収録の『五月の鯉』『此の花咲く哉』は真木と浦里の高校時代の話なので川野の出番0。ほんとうに、主人公の癖に川野って一体なんだったんだ……。真木寧の恋人行司文崇登場。真木寧のインパクトも凄かったけど行司文崇もだいぶパンチが利いたキャラだった。美味しいとこ総取りカップルおそるべし。

 まあなんだかんだ、真木と浦里がハッピーエンドっぽくてよかったです。




その他。

 『石橋防衛隊個人)』(ウノハナ)をpixivで試し読み。表紙がカッコいいが、絵柄が二十年前っぽい雰囲気だなあ。商業BLにはこういう懐かしい画風がいまでも普通に残っている。ストーリー面白そう。けど某大ネタならもっと筋肉盛った暑苦しい絵柄で見たい気もする。

 でも買って読みたい候補に入れておこう。と思ったが、今月末には推し雑誌Canna』が発売されるし、使えるお小遣いが限りあって新規開拓は無理そうなことに気づいた。かなしい!

 

anond:20220419220144

プリティーリズムオーロラドリームを序盤で切るのは惜しいよ

48話でりずむオーロラライジング飛ぶとこ これだけは見てくれ!

これまでの大会で集まったピュアホワイトシリーズりずむとそなた(母親)の関係あいらとりずむあいらの母親とそなた これまで見てきたいろんなものが絡まり合ってりずむがついにオーロラライジングを飛ぶんだよ

これは号泣必至

この回だけ見てもいいしちょっと前後から流れで見てもらいたい気持ちはある

48話見て合わなかったらもうすまんとしか言いようがない

2022-04-20

anond:20220420195514

若い人は、自分で調べるより人に聞いた方が早くてコスパ良いって考え方らしいよ。

自分自身に情報の真偽を判断できる能力がなければ騙されるし

他人が本当の事教えてくれるとも限らないのにピュアなんだか馬鹿なんだかって思うけど。

今でもネットでは嘘混ぜて教えるのが当たり前だった時代人間大勢いるのにな。

2022-04-18

anond:20220418130853

まあ本人に悪気はもちろんないんだろうけどね

わいら女好きKKOおっさんピュア()気持ちはどうなるんだというね

2022-04-16

anond:20220416231226

愛してなくてもセックスできるし

子供出産できるんやで

愛がなければ子供ができないと思ってるからさっきからキレてるやろ。ピュアやな〜w

2022-04-15

米国某州司法試験結果

おそらく日本政府から特定人物の合否に関する“配慮“が当局要請された可能性はあったと思う。

なぜならそれは公的VIPからだ。

論文コンペに優勝、奨学金を得るほどの秀才と言った情報は大きく報じられ、はてな民もそのイメージピュアに信じて賛辞を送っていた。

関連する日本のある公的VIPは作文コンクールに応募し、剽窃した作文は賞を受賞した。剽窃些細な事なので触れてあげるなという空気で押し通され無かった事にされた。はてな民も「大人気ない粗末な報道」としてVIP擁護した。

某州司法試験当局はこういった狂ったVIP擁護勢力圧力に屈せず、VIPに公正な合否の判断を下した。素晴らしい事だ。

アメリカVIP用に学部増設したり進学枠を設けたりするインチキ三流国のような真似はしなかった。いや、正義国家アメリカといえども本物のVIPにはしていたかもしれない。そもそも私大コネ入学など一般的に行われている。VIP司法資格を与えた所で損はない。要は三流国のVIPにはするだけの価値がなかったのだろう。

落ちぶれたのは経済だけではなく最早、徳も失われた。悲しいな、はてな民

2022-04-08

anond:20220408082950

えー、AV女優は性行為が好きって営業用の嘘第一位じゃん。

それ言うと男が喜んで金が入ってくるからいってんの。

増田ピュアすぎんだろ。中学生かよ。性行為が好きなんじゃなくて金だよ金。

2022-04-05

最初から腹黒すぎて好きじゃないけど

今でもまだ信じている人が本当にピュアピュアで、どうしたらこんなに人を疑うことなく生きていけるんだろうか?と感心しちゃう

2022-04-02

今整形口コミアプリ見ると面白い

いま新着順で口コミ見ると、高校卒業したてのがいっぱいあって面白い

特に目元の口コミがめちゃくちゃ多い。これが鼻とかになるとぐっと減って高校卒業記念っぽい子はほぼいない。

マスク美人なんて言葉があるけど、二重の口コミ見るとマスク美人になれるのもそれなりに綺麗さが必要なんだなってわかる。

すっごい綺麗になってる子もいれば、二重にしたところで…(笑)まあ本人がいいならいいけどレベルの子もいる。

でもおそらく整形依存に陥りやすいのは前者な気がする。

後者は顔だけでなく頭も悪いので自分がブスな理由客観的に並べることができずに、二重にさえなれればいい子が多いと思う。しか口コミ文章がアホっぽいし読みづらい。

二重と目頭セットでザックリ切ってる子は頭いいよね。

元々一重の人って二重幅の適切な広さわからない人多いんだなって思う。

ひろきゃいいわけじゃないのに。

あと目が顔面にめり込んでる人が二重にするとホラーだね。奥目なのかな?

高校卒業する年齢だと、二重にしたところで自分は可愛くなれないって気づいてる子が多いと思ってたけど意外とそうじゃないみたい。

目元の写真でも鼻筋は見えるんだけどびっくりするくらいぺったんこでも二重の口コミでは大満足って感じで面白い

輪郭とか鼻系の口コミに飛ぶと、パーツをいじっても可愛くなれる可能性0だなって人が頑張っててさら面白いし闇が深い。

マジでいろんな顔の人がいて自分の顔に自信持てる。

正直整形を魔法だと思ってる人にこのアプリ見せたら黙るレベル

全部の配置も輪郭も肉のつき方も生まれ変わる以外やり方がない人がいると言う悲しい現実に、ピュアな大一の歳の子が気付きませんように

2022-04-01

anond:20220401092810

ワクチン打ってたら、そういうヤバ目のアレルギーとか避けるために、前段階の診断があるの知ってるはずなんだよなあ。

 

お前も中学生並みのピュアさは捨てて、実際のこと知らないといかんで

anond:20220401075713

ピュアなのはお前なんだよなあ。

何か悪いことが起きてるのは、どこかに悪役がいるからじゃないのよ

2022-03-30

anond:20220330195008

え?お前は子供を持つくらいの年齢になった今でさえも、自分が働くことの楽しさは親から来てると思ってるの?

親が夢中で仕事をしていて、楽しそうにしていたから、自分も働くことが楽しいの?

そんなピュアじゃないでしょ。勝ってきたか楽しいんだよ。

お前は親の姿を尊敬して努力して得た能力をいくつか挙げてるよね。将棋受験子供サッカーもそうか。そのどれもが敗者いることが前提になっていることに気が付いているか

なんならお前が父親からもらった「頑張ってるな」ですらも父親会社で働く部下たちがその子供に言うはずだった「頑張ってるな」だったかもしれない。

お前のような"勝ってる”奴は”負けてる”やつから無意識に吸い取って今の営みを続けているんだよ。

人生に意義を、働くことに意義を見出せない奴を親ガチャに外れたやつだと見下すのは結構だが、そいつらをガチャに外れているやつとして認定していること、そして何よりそういう境遇へと追いやっていることがお前らであることにもっと自覚的になるべきだ。

お前は「働く事」が良い事とされる価値観評価軸上で数々の敗者を生み出して、相対的に良い思いをしてきたから認めることができないかもしれないけど、その敗者たちには「働かない事」が良い事とされる別の評価軸が見えてるんじゃないのか?

2022-03-29

LGBT広告をやめてほしい

「パパ~、ゲイって何?」って聞かれるのは迷惑なの。もうちょい年齢を経たらセックスとかわかるだろ。オレはもう少し子供ピュアでいてほしいの。だから邪魔です。

2022-03-23

26年前に付き合っていた彼女の事を思い出したので書く。

 

当時自分は専門学生彼女Tさん。1歳年上で銀行員

2対2のコンパで、私が一目惚れした感じ。ちなみに初彼女

電車で1時間くらいの微妙遠距離感だった。

私は学生お金も移動の足もなく、彼女社会人だったので、もっぱら彼女がこっちに来てくれてた。

 

思い出すことがいくつかある。

 

電車を使ってデートする時、切符を失くしてしまうから持ってて欲しいと、いつも私に預けてくれてた。

切符持ってて」と彼女に言って欲しくて、敢えて預からないフリをしてたら、彼女がすごく寂しそうにしてた。

こういう女心を読めない私だった。2人にとっての当たり前を自然に行うことが重要だと今は思う。

 

2対2でディズニーランド新幹線で行くことになった時、

席が3席+1席で、1席の場所がちょうど自分で、自分だけ離れになって拗ねてた。

彼女が気を使って、別車両へ誘ってくれたが、私はずっと拗ねてた。

東京に着いて彼女に「別車両で立ちながらイチャイチャたかったのに」と怒られた。反省してすごく謝ったのを覚えてる。

ディズニーランドで仲直り。泊まりだったので、その日はめっちゃHした。

 

6畳1Kのアパート彼女が泊まりに。

H後一緒に寝てる時に、私が寝言で「Tちゃんが好きだよ」と言ってたらしい。

その時に彼女キスしてきたらしいが、私は寝てるので、後から言われるまで全く知らなかったという思い出。

 

Tちゃんとは結局1年で別れてしまったのですが、本当にいい女性でした。

理由自分わがまま&世間知らずに他ならないのだけど。結婚たかったなー。

 

…と、これが急に思い出した事です。

私も大人になり、酸いも甘いも、空気も読めるようになったけど、

この昔のピュアな頃の恋愛を、今もう一度したいなぁ。

2022-03-18

anond:20220318075807

皆単に自分利益考えてどっちにつくか決めてるだけだぞ

その上で大義名分で上塗りするんだ

おまえのようなピュアな奴にはわからんのだろうが

2022-03-13

BLファンタジー

タイから火がついたBL現在若手俳優登竜門的な位置づけになっている。自分韓国コンテンツを好んで見ているのだが、youtube動画プラットフォーム無料有料問わず配信される1話20分程度のウェブドラマ若手俳優や演技に挑戦しはじめるアイドルなどのBLでいっぱいだ。

自分はもちろんゲイ恋愛についての現実的なあれこれをよく理解しているわけではない。しかリアルなところでは、例えば幼少期~思春期ゲイ自覚し、大人になってからいざ恋愛をするとなると、やはり出会いゲイコミュニティに入ってそこで見つける(アプリネット上も含め)になるのが自然かつ効率的なのではないかと思う。

異性愛者のように、普通に生活していく上で出会った相手となんとなく良い感じになり...というルート地雷が多すぎると思うのだ。

しかBLはそのへんをまるで無視している。

あれはあくま女性用のコンテンツであり、ゲイ恋愛ものではなくその名のとおりボーイズラブなのであるBL登場人物の大多数がそれまでの恋愛対象が異性であったり恋愛経験がないという描き方をされる。不自然なようだがいわゆる萌えを追及した場合、今まで女性と浮き名を流していた・もしくは女性恋愛をしてこなかったがここで運命相手初恋をするといった構図が生まれるのであるBL作法としてのファンタジーボーイ・ミーツ・ボーイである

もちろん許されざる愛というような異性愛者が思いもしない苦悩はあるが、そこにはゲイ恋愛のしくさや生きにくさは描かれず、あくまで2人の恋愛模様のみが描かれる。

ロミオとジュリエット時代じゃあるまいし 不倫さえ両者が良ければ良しのような現代において、逆に程よい障害やためらいが描け、しかも世にはびこる打算的な考えではない本当のピュアラブに思えるBLコンテンツとしては本当に優秀だと思うが、ファンタジーと割り切る必要がある。

ゲイの人たちはどう思っているのかなと思う

2022-03-05

anond:20220304213201

今のお前は社会人男性が外見に転んだと決めつけ、彼の真意確認することなくお前が想像した状況だけで傷ついている

これほど愚かなことはない

仮にお前に顔見知りになった店員さんがいるぐらいには馴染みのスーパーがあり、そこに以前から可愛がっていたモデル級外見の親族なりご近所の子なりがバイトとして入ったとしよう

お前がその社会人みたいな行動を取らないという保証はあるのか?

もはや社会人男性真意確認しようがないだろう

確認してみたら上記のような話でもなく、お前の想定通りでますます傷付くかもしれない

だが表面だけをなぞって自分勝手思い込みだけで傷付き、全世界(に開かれたネット)に向けて同情を求めるのはあまりナイーブというかピュアに過ぎないか

2022-03-04

発売日にいそいそと買って読んだBLと、がんばって少しずつ読んでる非BL

ボーイズラブアンソロジー Canna』vol.82

 偶数月の末日頃発売。電子版は基本的に翌月の10前後に発売なのだが、今回は4日発売と、いつもより早かった。今回も私の推し作家・座裏屋蘭丸先生はお休みだ。ひぃん。しかし『Daria』で連載中の『コヨーテ』が佳境なので仕方ない……。再来月まで待てがんばる……。

 そして今回は前号で最終回を迎えた、『 鴆(ジェン)  天狼の目』(文善やよひ)の記念特集が紙本版にはドドンと入っているはずなのだが、電子版には文善やよひ先生コメントまでひっくるめて一切掲載されていない。悲しい。なんでそんなに電子派を冷遇するの……。Canna公式Twitterによれば、特集記事のほかに各鴆シリーズの第1話も一挙再掲載されているらしい。

  鴆シリーズ獣人鳥人ものという、BLの中でも特殊ジャンルではあるけれども、とても漫画の上手な作家さんの描いた漫画で読みやすいので、BL初心者ジャンル不問で漫画好きの人におすすめ個人的に好きかと問われると、微妙なのだが……(単純な好みの問題)。

 ということで、 鴆特集電子派の私には読めないので、それ以外の掲載作の感想をば。


ブランクコード』第1話(サノアサヒ)

 新連載きた! バンドマンBL主人公性的トラウマ持ちでしか感性が周囲とズレていて浮きまくる系の人。ゆえにすっかりメンヘラに成長しており、おそらく攻めであろうバンド仲間(ベース担当)に面倒を見られてなんとか生きてる感じ。

 1話目なのでなんとも言えないが、バンドマンBLというと『ギヴン』という超人作品存在がよぎるので、チャレンジャーだなと。


『ヤクマン♂』(アオネ)

 去年の暮れ辺りに完結した『ヤクヨメ♂』のスピンオフ作品。ヤクヨメ♂の攻め・いわおの子分的な人のツレが主人公タイトル主人公職業漫画であるためにバクマンみたいになったようだが、かといって主人公ちゃん漫画稼業に励んでいる描写があるわけではない。カップリングが替わってもなお、作者の例のあの性癖てんこ盛りに盛った内容である。まあ幸せそうでなにより♂♂♂

『さかさまのマーチ』(柴田文)

 読み切りパン屋×米屋幼なじみBLエロはない。ピュアラブ系。絵柄が『この世界の片隅に』のこうの史代先生的なふんわり系で、ストーリーにも尖ったところはない。最初から最後まで可愛くほわほわしていた。たぶん、二次創作しかBLを知らない人の漠然と思う「BLってこんな感じ」に近いんじゃないかと。なごむ。


逃避行じゃあるまいし』中編(タクアン)

 逃げる相手を追うのが好きな男×逃げ癖のある男。あ、攻め受けこれで合ってるかな?

 前編から間が空いてしまったので、どんな話だったっけな……。出来れば短い話は毎回掲載されるといいんだけど、BL読みにおいては短気は損気だ。

 絵柄がリアル寄りでがっつりと大人の男同士のゲイものって感じ。

 フラッととんずらをこく方もこく方もだが、昔とった杵柄とコネ相手の居場所特定してくる奴もだいぶヤベェ。もはや犯罪だし。でも追う方からターゲットはびびりながらもちょっと嬉しそうに見えたらしい。うん、それって幻覚じゃないかな。



『積み木の恋』第3話(漫画 黒沢要/原作 凪良ゆう)

 今となっては一般ジャンルでも大人小説家BL小説家でもある凪良ゆう先生の人気作品コミカライズ版。世間知らずの坊っちゃん医者×詐欺師

 毎度思うけど、凪良ゆう先生小説は大部分が心理描写に費やされているし、分かりやすくてノリのいい文体が魅力なので、それを絵で見せられてもなぁ……という感じ。いくら上手い絵でも。凪良ゆう先生小説が好きだが『積み木の恋』は未読の私としては、ただ原作を読みたくなるだけ。凪良ゆう先生を全く知らない人が読んだらどう思うだろうな? 一読してスルーかな。

 まあ、コミカライズ担当漫画家が悪いんじゃなくて、いくら出版不況小説が売れないからってこんな企画立てちゃう編集部がよくないんだ。

 

『 鴆(ジェン)』特集は冒頭に書いた通り電子版には載っていないので、省く。

侵略! 宇宙猫チャン!』第7話(元ハルヒラ)

 ゲイカップル・いまぢとほづつみの家に猫に擬態した宇宙人のサンが転がり込んできて、地球侵略の為の情報を得るためにいまぢとほづつみの暮らしを観察しているという話。

 痴話喧嘩回。今回はサンの出番が多くてよかった。自転車をこぐいまぢの後頭部に貼り付いているサンの後ろ足がとってもキュートサンは中身が宇宙人なだけあって人の心を解さないかと思いきや、人間の夜の営みをガン見で観察した結果、恋愛アドバイスができるまでに成長してしまった。すごい猫だ。釈迦に説法感のあるアドバイスだったけれど。

 ラストの引きが強い。これは続きが気になるぞ……。


『ジャルディニエの愛した毒花』第14話(椛島リラコ)

 旅人×猫耳獣人旅人のオルは癖の強い城塞都市国に入国するなり引ったくりに遭い、無一文身元不明人になってしまう。なり行きで働くことになった、猫耳獣人ばかり売っている娼館で、美しい娼夫アコニと出逢う。

 ハーレクインのような美麗な絵とストーリーしかBLである意味がもはやなくないか? というほどに娼夫達の見た目が女性的。

 今回はあまりストーリーに進展がなかったな……。オルが重大な決断をしただけで(それが「進展」というやつなのでは?)


BLACK BLOOD』第7話(琥狗ハヤテ

 サイボーグ×人間酸素濃度のやたら高い星に来た元軍用サイボーグが、植物調査研究をしている人間の護衛だかお守りだかを担当する話。

 もはやハードボイルド可能性はすっかり消し飛んでしまった……。人の心を薄くしか持っていないサイボーグが、ワンコキャラ人間に恋してしまい、誰が見てもほわほわと浮わついているという話。これは温かく見守るしかない……。正直、もっと渋いのを期待してたのだが。山なしオチなし意味なし略して「やおい」まさにこれ。


『嘘つきな愛を買う』第6話(ポケラふじ子)

 オメガバース作品政略結婚人身売買中間みたいなカップルなんだけど、買った方の攻めは受けの事を好きなわりに受けの愛を信頼してはおらず、買われた受けの方は実は真っ直ぐ攻めを愛している。猜疑心故に素直になれない攻めと、惚れた弱みで腹を割って話すことが出来ずに攻めの顔色をびくびく窺い続ける受けの、ディスコミュニケーションぶりが、読んでて非常に辛い。

 現代的な人権意識家庭内の前時代的な価値観による閉塞感のギャップえげつない。ていうかこれ完全にDVじゃん。受けの人全力で逃げて!

 ……と思うんだけど、逃げねんだよなぁー。それでも攻めを愛してるからってよー。

 そんな古風なストーリーなんだけど、今回は実在の最新型避妊薬「インプラノン」が登場する。えっこれもう認可されてたっけ? と思わずググってしまった。マッチ棒くらいの長さの筒の中にホルモン薬の仕込まれ避妊薬で、二の腕の皮下に埋める。三年くらい避妊効果が続く。飲み忘れリスクがないので、99%くらいの確率避妊効果があるそうだ。

 そんな文明の利器を受けの人は良かれと思って攻めの人と相談せずに独断使用してしまう。そしてそれが新たな修羅場を生む。

 あのさぁ、そんだけの行動力があるなら事前に攻めの人とよく話し合おうよ。とも思うけど、攻めは攻めで支配欲と嫉妬の塊で受けとの約束をあっさり覆してくるやつなので、話し合ったところで受けにとって良いような流れには、ならないんだなあ。

 今時こういうストーリーはただ只管に辛いばかりなのだが、このギチギチに古風なDVカップルがどのように軟着陸するのか(Cannaからバドエンではない、と信じたい)、興味はある。

スリピングデッド』第9話(朝田ねむい)

 『嘘つきな愛を買う』のDVカップルでがっつりテンションを落とされた後で、今度は陽気に? サバサバしたディスコミュニケーションカップルのやつですよ。ゾンビ佐田×マッドサイエンティスト間宮日常BL

 前回、一泊温泉旅行(+一泊)にて、恋バナで盛り上がった佐田間宮佐田の独特な恋愛観……実は世間一般でいう所の恋愛というもののべたべたしているところが苦手で、それよりセックスの出来る友達くらいの距離感で人と付き合えるといいなと思ってる(間宮と付き合いたいとはミリも言っていない)……を聴いた間宮は、じゃあセックスしよう(もう友達から)と提案(という名の強制)をしてきて、佐田ピンチ

 『スリピングデッド』上巻のレビューには「受けの間宮がだいぶ無理。これで萌えろと言われても」的なことが書かれていがちなのだが、主人公佐田にとっても間宮はかなり無理だったというのには笑った。正直に「たぶん無理……」と言ってしまBLの攻め様ってどうなのw

 そんな佐田に好かれようと一生懸命間宮がとても可愛かった。まだ3月なのに可愛い受けオブ・ザ・イヤーが来てしまったぞ大変だ。思いがけない佐田の行動にびびった時の間宮が、死ぬほど驚き怯えた時のハムスターみたいに両手を胸の前で縮こめて目を見開く姿が可愛くて可愛くて可愛くて可愛い

 一方、佐田はといえば間宮がツンツンしまくりながら無茶な要求暴言暴挙をぶつけてくるのに案外律儀に応える体でいて、最終的には首尾よく間宮丸め込んでちゃっかり自分の身を守り切るところが、学校先生って感じだった。お前そういうとこやぞ……。

 もはやゾンビ物とは? って感じのストーリーで今回は特に息抜き回色が強かったが、次回からはどう話が転がって行くのだろうか。ずっと間宮純愛ネタばかり描かれる訳じゃないだろうし。もうすでに単行本1冊ぶんくらいの分量は書かれたわけだし。既刊が「1巻」ではなく「上巻」なので、あと1、2話で完結して下巻が出るか、1回くらい休載して中巻が出るかかな。

 男同士でがっつりド派手に致しているところが見たい人には物足りないんだろうけど、大人恋愛漫画としてとても面白いので私は好きだな。

以上でCannavol.82の感想はおわり。



長野まゆみ偏愛耽美作品集』(長野まゆみ編)

概要

 耽美SF少年愛BL小説家長野まゆみ先生が十代の頃に心ふるわせた珠玉小説随筆詩歌のなかから耽美入門に相応しい全26作を精選。全作品長野先生コメント付き。巻末に解説もあり。


 目次を見渡すと錚々たる顔ぶれに眩暈がするけど、幻想文学好きは必ず履修する作家ばかりだ。

 が、私は現代幻想小説はわりと好きなんだけど(長野まゆみ先生のほか、川上弘美先生金子先生今村夏子先生とか)、明治昭和前期の幻想小説はあまり得意ではないんだよなあ。三島由紀夫は『潮騒しか読んだ覚えがなかったし、泉鏡花戯曲海神別荘』しか読んでいないという体たらく。なお内田百閒は開始十行で寝落ちした。

 そんな私が、いくら長野先生ファンからって、本作品集を買っても最後まで読み切れるのか、甚だ疑問だ……。

 では、頑張って読めたぶんだけ。

孔雀』(三島由紀夫

 トップバッターからパンチの利いた人選でやばい

 遊園地で二十七羽ものインド孔雀が殺される事件があって、その重要参考人富岡の家に刑事が訪れる。富岡はただ前日に公園孔雀達を長時間眺めていたというだけで犯人ではなさそう。だが富岡家の応接間の異様さと、壁にかけられた美少年写真のことが、気になってしま刑事だった。


 冒頭を数行読んで、長野まゆみ先生文体がよく似ていることに驚いた。もしも著者名を伏せられたまま読んでいたら、長野先生が書いたものかと容易く信じそう。文体が似るほど三島由紀夫に影響を受けていたとは。『潮騒』を読んだ時は、似てるとは思わなかったけどなぁ。

 かつては美少年だったことを誰にも信じて貰えないほどに老いた男が、孔雀の羽の輝きに魅せられる。(孔雀の羽の色は色素で染まったものではなく、羽の構造が光を反射したものなので、永久劣化しないのだ。)何者かの起こした事件により、孔雀の美を完成させるには死が不可欠だと気づいた男は、自分こそが事件犯人ではないのかと妄想をし始める。

 ラストシーンは男の美への執念が具現化したみたいでぞくりとした。

『蔵の中』(横溝正史

 雑誌象徴』の編集長・磯貝が出勤すると、先ほどまた蕗谷から電話があったという。蕗谷というのは筆書きの原稿を持ち込んだ美少年だ。日頃からどんな無名作家の書いた作品でも必ず目を通すことにしている磯貝は、さっそく蕗谷の小説『蔵の中』を読み始めた。

 冒頭は蕗谷の自伝風で、亡き姉との思い出を書き綴ったものであった。だが、姉の死後に蔵の中に独り引きこもるようになった主人公とある楽しみを見出だした場面から物語は思わぬ展開に……。


 『偏愛耽美作品集』のどこら辺が「偏愛」なのかといえば、美少年が登場するものばかりをピックアップしているところで。さすが長野先生なだけあって。

 無名作家小説『蔵の中』と現実出来事交錯し、やがて殺人事件真相を描いてゆく、と見せかけて……。という現実虚構入れ子状になっていてしかもその境界曖昧な感じ。長野まゆみ先生の『左近の桜』に受け継がれているよなぁ。

 蕗谷が女装にハマって鏡の前で表情を作るシーンがとくに印象に残った。

美少年』(岡本かの子

 山の手に生まれ育った令嬢のとく子は、眼病の治療のために下町病院へと入院する。その病院の近所には時春という下町っ子でぽっちゃりめの美少年が住んでいて、しばしばとく子を遊びに連れ出すのだった。

 縁日の夕にも時春はとく子を呼び出し、つれ回した。あまりの美しさにどこへ行ってもモテモテで人気者の時春がわざわざとく子を連れ回す理由は見栄のためと、とく子は見抜いていた。とく子の令嬢然とした着物姿を見せびらかすために時春は彼女の手を引くのだと。そこに本心からの労りや思い遣りはない。

 時春はとく子を火事現場の跡地に連れ込んだ。「君にほんとうのことを聴いて貰う」と時春は言うが……。


 顔が美しいのが唯一の美点の少年。美しい顔はそのままで素顔ではなく見栄の一部となってしまい、その口から出てくる言葉の全てが人の気を惹くための嘘っぽくなる。美しい顔というのは実は醜い顔と同じく異形の一つなのだ

 時春の見栄っ張りを女の子の目敏さで見抜いてしまうとく子だが、時春の美貌の下に隠れた本当の孤独の寂しさには触れようとしない。そんな憐れな話。

 ラストシーンで、時春の本心ちゃんととく子が見抜いていたというのが明かされるのが切ない。なんかこれじゃ、時春死んじゃってよかったみたいじゃん……。



はぁ、まだあと23作品もある……。これを私はあと何百年後に読み終わるんだろうか。しか岡本かの子の次は泉鏡花だし。開始数行でうっ、苦手かも……と思い、もう数日放置している。

2022-03-03

anond:20220303094411

森友問題

裁判の負けを認めて金を払うというウルトラCによりうやむやに

学術会議任命問題

対話継続しますとかふにゃふにゃっとしたこと言ってうやむやに

入管問題

ビデオ国会で公開してガス抜きしてうやむやに

こいつが難民問題で何かを変えてくれると期待してる奴は就任から今まで寝てたのかと

はてなーってひねくれものかと思えば結構ピュアというか単純馬鹿だよね

企業社長自画自賛をそのまま真に受けたりとか

2022-03-01

anond:20220301003903

男にだけ有利なことはダンマリな男がいないとでも?

それでも常識人ぶって普通に生きてるし、誰も批判しない。

批判するような人間はどっちかっていうとキチガイ扱い。

なんていうか女、しいては人間に期待しすぎでは?

生存競争なんだから互いの利益の奪い合いだろ。

そんな繊細だと生きるの大変そう。ピュアすぎ。ウケる

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