はてなキーワード: コーネリアスとは
●4月2日
とにかく事務所に乗り込む。
『QJ』赤田氏と僕とで、
まずマネージャー岡氏を説得しなければならない。
と思っていたら、「本人来ますよ」
20分後、『夕刊フジ』の地下鉄サリン事件増刊号を小脇にかかえながら、
「この対談、読み物としては
自分がやるとなると……(苦笑)」
やはり引き気味のコーネリアス。
しかし話をしていくうち、
小山田さんは、いじめグループの中でも"アイデア担当"だったらしい。
僕の確信は間違ってなかった。
紹介していたぞ。
独り占めするのはもったいないので、僕がシビレた話を掲載しよう。
小山田さんによれば、当時いじめられてた人は二人いた。最初に登場するのが沢田君(仮名)だ。
「沢田って奴がいて。こいつはかなりエポック・メーキングな男で、
転校してきたんですよ、小学校二年生ぐらいの時に。
もういきなり(言語障害っぽい口調で)『サワダです』とか言ってさ、
『うわ、すごい!』ってなるじゃないですか。
なんか学校でウンコするとかいうのは小学生にとっては重罪だってのはあるじゃないですか?
で、いきなり初日にウンコするんだけどさ、便所に行く途中にズボンが落ちてるんですよ、何か一個(笑)。
そんでそれを辿って行くと、その先にパンツが落ちてるんですよ。
で、最終的に辿って行くと、トイレのドアが開けっ放しで、下半身素っ裸の沢田がウンコしてたんだ(笑)」
「だから、何かほら、『ロボコン』でいう『ロボパー』が転校してきたようなもんですよ。(笑)。
で、みんなとかやっぱ、そういうの慣れてないから、かなりびっくりするじゃないですか。
で、名前はもう一瞬にして知れ渡って、凄い奴が来たって(笑)、ある意味、スターですよ。
別に最初はいじめじゃないんだけども、とりあえず興味あるから、
まあ色々トライして、話してみたりするんだけども、やっぱ会話とか通じなかったりとかするんですよ。
おまけにこいつは、体がでかいんですよ。
それで癇癪持ちっていうか、凶暴性があって……牛乳瓶とか持ち出してさ、追っかけてきたりとかするんですよ。
で、みんな『怖いな』って。ノロいから逃げるのは楽勝なんだけど、
怒らせるとかなりのパワーを持ってるし、しかもほら、ちょっとおかしいから容赦ないから、
で、普通の奴とか牛乳瓶でまさか殴れないけど、こいつとか平気でやるのね。
それでまた、それやられると、みんなボコボコにやられるんだけど」
「僕とこいつはクラスは違ったんですけど、小学校五年ぐらいの時に、
僕、"太鼓クラブ"とかに入って(笑)、かなり人気のないクラブだったんですよ。
『サンサ踊り』とか、何かそういう凄い難しい踊りを取り入れてて。
僕、踊り踊るのヤだったの、すごく。
それで踊らなくていいようにするには、太鼓叩くしかなかったの。
クラスで三人とか四人ぐらいしか太鼓叩く奴はいなくて、後は全員、踊らなきゃいけないってやつで。
僕は『踊るのはキツイなー』って思って、『じゃ、太鼓の方がいいや』って。
それで太鼓クラブに入ったんですけど、するとなぜか沢田が太鼓クラブにいたんですよ(笑)。
本格的な付き合いはそれからなんですけど、
太鼓クラブって、もう人数が五人ぐらいしかいないんですよ、学年で。
野球部とかサッカー部とかがやっぱ人気で、そういうのは先生がついて指導とかするんだけど、
太鼓クラブって五人しかいないから、先生とか手が回らないからさ、
それで音楽室の横にある狭い教室に追いやられて、そこで二時間、五人で過ごさなきゃならなかった。
五人でいても、太鼓なんか叩きゃしなくって、ただずっと遊んでるだけなんだけど。
そういう時に五人の中に一人沢田っていうのがいると、やっぱりかなり実験の対象になっちゃうんですよね」
全部グルグルにガムテープで縛って、空気穴みたいなの開けて(笑)、
『おい、沢田、大丈夫か?』とか言うと、『ダイジョブ…』とか言ってんの(笑)。
そこに黒板消しとかで、『毒ガス攻撃だ!』ってパタパタやって、
しばらく放っといたりして、時間経ってくると、何にも反応しなくなったりとかして、
『ヤバいね』『どうしようか』とか言って、『じゃ、ここでガムテープだけ外して、
部屋の側から見ていよう』って外して見てたら、いきなりバリバリ出てきて、何て言ったのかな……?
何かすごく面白いこと言ったんですよ。……超ワケ分かんない、
『おかあさ〜ん』とかなんか、そんなこと言ったんですよ(笑)それでみんな大爆笑とかしたりして」
「本人は楽しんではいないと思うんだけど、でも、そんなに嫌がってなかったんだけど。
ゴロゴロ転がしたりしたら、『ヤメロヨー』とか言ったけど」
さえ
いじめ話がロッキンオンに掲載された時は、編集アホかと思った。小山田氏をずっと好きだったのでショックだったけど、ただ私が昔行っていたコーネリアスのライブには毎回車椅子の重度の障害の方が見にきていて、必ず小山田氏はその人の前でギターを弾いていた。長いこと。まるでその人のためだけにというように。羨ましかったのを覚えています。ほんとの彼は根っこは優しくていい人だと思う。ひねくれていたのが魅力だったのもあり、彼はちょっとおもしろおかしく過激な表現をしたがるきらいがありますから。とにかく、活字にして載せたロッキンオンが馬鹿
コーネリアスの件で問題とされているクイックジャパンが発行されていた当時は、「電波系」の根本敬や村崎百郎、「完全自殺マニュアル」鶴見済が活躍していた時代で、サブカルチャー(カウンターカルチャー)として悪趣味な世界観が消費される時代だった。
悪趣味カルチャーは80年代のオシャレやモテや電通文化に対する怒りだった。カーディガンを肩にかけ、ポロシャツの襟を立ててテニスやスキーしてホイチョイの「ヤレる店」読んでナンパして人を「ちゃん付けで呼ぶ」奴らにゲロや死体で嫌がらせしたかった。当時を知らない人にはわからないだろうけど。
https://twitter.com/TomoMachi/status/1417347576521629706
私は傍観者でしたが、「自分も壊れているし、君も壊れているし、社会(世界)も壊れているんだよ」というメッセージなのかなと思いました。
https://twitter.com/ak_tch/status/1417418603620491271
いま批判している人は、この時代を知らない若い人か、知っていたがそういうものを忌避していた人か、知っていてあえて無視しているのだと思う。
当時の自分もクイックジャパンを読んでいたのだが、twitterで紙面のキャプチャを一通り読んで感じたのは、あのときの空気感だった。
小山田圭吾に関しては「あー言ってるな」と。
時代の空気をキャッチアップして、わざと露悪的な表現で悪趣味を前面に押し出しているなと感じてた。
これはそういう時代性の発露であって、本当に起きたことなのかは定かではない。
個人的にはフィクション、もしくは一部が本当でも誇張されたものだと受け取っていた。
当時の表現がそうだったというだけ。
それよりも未だに NHKは「デザインあ」で小山田氏を採用し続けたことを説明しないことを追求する増田を書け
合わせて何度も視聴者者から意見が寄せられたのに無視し続けたのに急に見送りをかました理由も追求すべきだ
NHKから返信がありました。 少し長い。↓お問合せをいただいた「デザインあ」ですが... | ガールズちゃんねる - Girls Channel -
https://girlschannel.net/comment/1241067/2059/
2059. 匿名 2017/07/05(水) 08:07:51
少し長い。
↓
お問合せをいただいた「デザインあ」ですが、子どもたちを中心に幅広い世代の方々にデザイン的な感覚や思考を身につけていただきたいという思いで、放送をしております。
この番組では、「デザイン感覚」を講義や教科書のような言葉で伝えるのではなく、
クオリティの高い映像や音楽を楽しみながら感じ取っていただきたいと考えています。
そうした面から、国内外でその音楽性が高く評価を受けているコーネリアスさんこと小山田圭吾さんに音楽を作っていただいている次第です。
ご指摘のようにご本人は雑誌のインタビューで過去の行動について語っていらっしゃいます。
その内容については決して許されるものではありません。
ただ、実際のところは、事実と異なる記述や雑誌の過剰な演出表現も多くあるようです。
また20年以上が過ぎる中でご本人も当時のことについては深く反省しておられます。
今ではご自身も父親としてお子さんと向き合う中で、未来を担う子どもたちに優れた音楽や音の面白さを伝えたいという真っ直ぐな気持ちをお持ちです。
番組に関わっていただく中でも、そうした真摯な思いから子どもたちに向けて新しい音楽を生み出してくださっています。
この度いただいたご意見は小山田さんとも共有をさせていただきます。
その上で、改めて心してより子どもたちの心に残る優れた番組を作って参りたいと思います。
https://anond.hatelabo.jp/20210717192455
音楽に疎くて名前を知らなかったから、障がい者を虐待した人として覚えてしまった。
きっと功績もたくさんあるんだろうけど。
かつてマイケル・ジャクソンを性犯罪者として覚えてしまったのと同じ。
当時はまだテレビをみていたから、死後の特集で初めて功績を知った。
聴けばわかる曲もいくつかあった。
小山田圭吾も聴けばわかるかもしれない。
でもわざわざサブスクとかで探す気にはならない。
https://www.yamasa.com/news/2021/others0720/
気持ち悪い。
やたらヤマサを持ち上げるブコメも気持ち悪いけど、ヤマサのニュースリリースがいちばん気持ち悪い。
直前まで田辺晋太郎で商売してたくせに(売り上げへの影響がどうとかは置いて)、そういうコメントなの?って。
弊社は「公正・公平であること」を企業行動規範に掲げており、あらゆる差別やいじめ、虐待などの人権侵害について、これを容認するものではありません。
って当たり前のことやん。
サブカルは他者への残忍な攻撃性を持っている。コーネリアスに加えて、
電気グルーヴもかつてANNで同級生をいじめた話を楽しそうに話していたそうだ。
映画界隈でも、映画秘宝系ライターにとって、オタクは田舎や女性と並んで嘲笑の的だった。
みなさんが街中やネットでよく目にするような、色々な大クライアントの広告制作に関わっています。
世間では作曲家の一人の過去のいじめ(虐待)問題で大騒ぎですが、
その騒ぎが起きる前、メンバー発表直後の私の個人的な落胆はすごいものでした。
きっと同じように落胆した同じ広告業界の人も多いに違いがありません。
アサインされたクリエイターの方たちは、本当にみなさん才能あふれる素晴らしい方たちです。
きっと、厳しい条件のなかで素晴らしい仕事を見せてくれると思います。
(ちなみに本題とちょっとそれますが、映像監督の児玉裕一さんだけ、MIKIKOさんチームが去ったあとも
制作の仕切りが電通なのは変わらないですが、こういうスタッフィングをすること自体が、
やばすぎるのです。
はっきりいうと、今のこのメンバーでアサインするのは、ご時世的にはとても「古い」「流行遅れ」なのです。
10年前は、このクリエイターの方たちを提案することは間違いがないことでした。
「映像監督は小島さんで、音楽はFPMやコーネリアスにオリジナル曲をお願いできます!」
できあがったクオリティの高い制作物には、各種媒体の取材もおのずと集まり、みんな万々歳でした。
でも。
今、このメンバーをクライアントにドヤ顔で提案する広告マンは一人もいません。
もちろん、個別の方たちを個別の案件で提案することはもちろんあります。
でも。
「日本のクリエイタードリームチームを集めよう!」というオリエンに、
このメンバーを提案したら「君10年前で頭止まってんの?」と鼻で笑われるでしょう。
「まあ失敗はしないだろうけど、安牌を取り過ぎだよねえ。随分保守的だねえ、ちゃんとリサーチした?考えた?」
という意見でしょう。
あなたが、10年前の流行りをドヤ顔で提案されたらどう思いますか?
「いやそりゃ美味いし間違いないけどさあ…」って感じじゃないでしょうか。
それでいうと、リオ閉会式チームみたいな
児玉裕一さんが映像演出して、マリオをリスペクトした制作チームは
大規模イベントを制作する実績も充分で、そして確かに最先端だった。
でも。
その最先端チームが、なぜか内部で瓦解していた。
数々の修羅場をくぐり抜けてきたMIKIKOさんのストレス耐性はすごいはずなのですが、
そして。でてきたこのチーム。
もう内部が、麻痺していて、リスクを取ることができず、制作を楽しんでおらず、
という硬直化・保守化がヒシヒシと伝わってくるのです。
俺はまた「食べラー」をありがたがって食わなきゃいけないのか……!
美味いよ、たしかに美味いけども…!
荻上チキ・Session | TBSラジオ | 2021/07/19/月 15:30-17:50 https://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20210719160547
(荻上チキ氏)
この小山田圭吾氏が過去に行っていた、いじめに関する露悪的なまぁ、発信。
1回のインタビューでぽろっと答えたということではなくて、複数回のインタビューで詳細にそのいじめの中身を語って、しかも悪びれる様子がないというような様子というのは、Web上でも20年以上前からたびたび話題とはなっていたわけです。
そうしたようなことがずっと棚上げされたまま、今回オリンピック、パラリンピックで楽曲提供をするという風になった際に、この名前がでてきたことに対して、これは明らかにちょっとミスマッチだろうというような非難がさらに盛り上がり、また今回の報道などによってその出来事、そういった発言を過去にしていたということを初めて知ったという方も多くいると思うんですよね。
90年代の音楽などに触れている人などにとっては、コーネリアス・小山田圭吾氏というのはとてもあの馴染みのあるミュージシャンだと思うんですけれども、でも日本全体でどれだけの認知度かというと、そこはちょっと分からないところがあるので、むしろ今回の件で小山田氏を初めて知った人にしてみれば、オリンピックなどで楽曲提供しようとしていたけれども過去にとんでもない犯罪的な差別を行っていた人物だったっていう情報だけ与えられると、当然ながらそんな人物不適格でしょ、となるのはこれまた当然ということになりますよね。
この件っていうのは、過去にじゃあ行っていたいじめ加害が発覚した場合に、その人の仕事までキャンセルする必要があるのか?というような問題として理解される向きも一部あるんですけど、その問題とこの問題は別だと思うんですよね。
今回のは、過去のいじめ加害というのが何かのきっかけで「発覚」した事案、ではないんです。
そうではなくて、小山田圭吾氏が繰り返し過去のインタビューの中で攻撃的、露悪的な仕方でいじめの手法というものを赤裸々に語っていた、それを読んだ人たちに対して当然不快感を与えるかもしれないけれども、それを一つのエンターテイメントとして味わって欲しい、読んで欲しいという感覚、文脈で内容を提供しているということになるわけですよね。
そうすると、いじめとか差別というものを軽視するような発信というものを、アーティストになってから行っていた問題ということが、ここに関わってくるわけです。
過去のいじめ加害という点でいうと、国立教育政策研究所のデータなどだと、小学校から中学校の間にいじめ加害を行っていない児童というのは1割程度しかいないんですよね。
やはり誰かしら、何かしらのタイミングで、誰かに否定的なあだ名を呼びかけたりとか、誰かを無視したりとか、誰かを叩いたりとか、そうしたようなことを一定期間行うということはしてしまうところがある。
ただそれが持続的にどこまで行うのか、何年間も行い続けるのか、ずっと行うポジションにいるのかということで見ると、どんどん数が絞られていって、継続的な加害者になっていくという人はその中でもまた一部になっていくっていう状況があるわけですね。
ところがこの小山田氏の様々な発言というものは、そのいじめの文脈というものを超えた、性暴力でもあるし、障害者差別でもあるし、いろんな問題を含んでいるわけです。
インタビューの中でも紹介されている加害行為というのは(先程「たまむすび」の中でも少し紹介されたりしていましたけれども)たとえば人前でマスターベーションすることを強要するとか、あるいは女子達が見ている中でわざと服を脱がして人前を歩かせるであるとか、あるいはぐるぐる巻きにしてバックドロップをしたり、あるいはまた大便を食べさせたりとか、そうしたようなことを繰り返していたんだということを言ってるわけです。
他にも様々なダウン症の児童などに対する侮蔑的な発言というものを仲間内で繰り返していたことなど、いろいろなことを自ら発信されてるんですけど、インタビューの中だと(笑)とかそうしたような文言を用いて、非常に露悪的な仕方で発信されていたということになるわけですね。
こういったような事態というものは、このインタビューを読んだ人たちに対しては大変なストレスを与えることには当然なるわけですね。
なぜこれがストレスなのか、ということも改めて振り返っておきたいと思うんですけど、僕がたまに紹介している概念で「公正世界信念」という概念があります。「公正世界仮説」と呼ばれることもあります。
これはどういうことかというと、「この社会というのは、正しいことをすれば報われるんだ」というような考え方、これが公正世界信念ですね。「この世界は公正にできていて、人々が適切に振る舞えば、世界はそれに応えてくれる」という一つの信念というのがあって、多くの人たちはこれを内面化しているんですね。
内面化するからこそ「努力は報われる、だから頑張ろう」というようにモチベーションを維持することができる、動機づけを保つことが出来るわけです。
逆に言えば「正しくないことをすれば懲罰を受けるよ」というような考え方でもあるので、これがまた社会から逸脱をするのではなくて適応しようというモチベーションに繋がるところがあるんですね。
良くも悪くもこういった信念を持っているという人はとても多いんだけれども、ただこういった信念が揺らぐような悪いニュースというのがしばしば飛び交ってくるわけですね。
そうすると「あれ?今起きた事件って公正世界信念を揺るがしてしまうじゃないか」誰かが例えばいじめられていた、誰かが性暴力を受けた、そうしたような、バッドニュースが入ってきた時に、人はとっても不安感を抱くわけです。
その不安感は、要は「もしかしたら自分も努力しても報われないこともあるかもしれないし、気をつけていても被害に遭うかもしれない」っていうこと、ってなるとすごいストレスなんですよね。
その時に取られがちな手段が二つありまして、そのうちの一つというのが「被害者非難」被害者が悪いというんですね。
どういうことかというと「これは公正世界信念が揺らいだのではない、世界は変わらず公正だ、と。だけれどもあの被害者に落ち度があったから、あの被害者は適切に努力してなかったからそうした目に遭ったんだ、つまり過去に正しくない事をしていたからその懲罰として被害にあっただけなんですよ」っていうふうに矮小化をする。
こういったような仕方で、貧困当事者を叩いたり、被災した方を叩いたり、性暴力の被害にあったことを叩いたりということで、むしろ弱者を叩くっていう方向で解消しようとしてしまうのも、公正世界信念のもたらす現象なんですね。
でも、同じく公正世界信念が揺らぎそうになった時に起きがちな方略のもう一つが「加害者に対するバッシング」加害者に対する過剰な懲罰や"悪魔化"ということになるわけです。
要は加害者に対して因果応報というものをもたらしたい、因果応報をもたらすことによって、このモヤモヤした感覚をなんとか治めたい、って感じるものなんですね。
この感覚そのものはとても重要ではあるんだけれども、場合によっては「加害者がまだ謝ってないじゃないか、加害者はきっともっと碌でもない奴だ」っていうことで、悪魔のような存在として描かれるようなことがあって、そうなるとどう対処してもこの信念が回復されないっていうことになってしまうわけです。加害者がどれだけ謝罪をしても、なかなか対処が困難だということにもなりうるわけですね。
一般的にこうした公正世界信念というものは、人々にとても重要な動機づけを与えるし、社会に適応しようという努力を与えるものではあるけども、しばしばそれがコントロール不能な攻撃に向かうような側面というのも当然あるわけです。
ただ、こうしたような「被害者非難」とか「加害者非難」が全部悪いのかというと、そう単純に語れないというところもあるんですね。
「加害者非難」などに通じることによって、一定の抑止効果とかいうのを社会に拡散したいという人もいるでしょう。いろんな動機がそこにあるわけなんです。
今回の件についてはどうなのかというと、明らかにやっぱり小山田氏が発言していたことが明らかになったら、大変多くの人達も不愉快に思うし、また非常にこの世界を不公正だという絶望感を味わうことになる。だから何かしらな仕方で公正さを回復したいと思う。ここまではもう多くの人たちの望むところだと思うんです。
ではその回復の手段がどうすればいいのかというと、今回のようなケースって、回復の手段がほとんど難しいんですね。
例えばすでに被害を受けていた当事者はいて、その人はその後いろんな後遺症とか様々なものを味わって生きてきたかもしれない、それを例えば今更謝罪したからといって回復できるとは限らない、つまり、加害者が被害者に謝罪をすればそれで治まるような案件ではどうも無さそうということも分かっている。
一方で社会に対して、多くのこの不公正があったことについて、あるいは不公正があるということをアーティストとして発信したことについて謝罪すればそれで治まるのかというと、なかなか治まらないでしょう。
少なくともパラスポーツとかオリンピックなどのテーマソングを書くという役割は適任ではないということは言えると思うんですね。
一方で別に小山田圭吾氏に今後ミュージシャンとして二度と活動をするな、みたいなことを言ってるわけではない。
そこはあの今後どういう風にやって行くのか、今後小山田氏の振る舞いとか応答責任を通じて、多くの人たちが「なるほど、まあそう言うんだったら」という風に安全感覚を取り戻せるかどうかにかかっています。
だから今回のペライチで出した謝罪文で多くの人達が納得できるというわけでは当然無いわけなので、今後の様々な発信において、その問題にどう取り組んでいくのか、どう向き合っていくのか、その姿勢を見せ続けることによって、人々の「加害者避難」でも「被害者非難」でもない、ある種の「修復的公正」と言うんですけど、公正感覚が修正されていくというか、取り戻されている感覚というものを、ひとりの発信者としてもたらすことができるかどうか、それが小山田氏に問われてるポイントのひとつになるわけなんですよね。
で、これはとても難しいことではあるんだけれども、アーティストとしていじめ加害の手法などについて露悪的に語って、それが障害者差別などをさらに助長して、なおかつ多くのいじめ被害者に対しても二次加害をインタビューを通じて行った、という点について、同じアーティストとしてどういう風にその後自分で責任を取るのかということはこれからも出てくると思うんです。
だから今回テーマソングを作るか作らないか、これは作らない方がいいと思います。そしてその仕事を降りた方がいいでしょう。
ただその後二度と活動するなという話ではなくて、それに対して活動者としてどういう風に向き合っていくのかということを多くの人たちが見ていきますよ、ということに応答責任というのが出てくるということになるわけですね。
これ、見ている側もやってはいけないのは、「防衛的帰属」という言葉があるんですけど、何かの問題をどこに帰属させるか、どこに責任の所在をおくかっていうのが、その人達の考える倫理観とか道徳観とは別に、その人の考える将来の損得で左右されるところがあるんです。
例えば今回小山田氏を擁護してる人がいるんですね。たとえば「そんな過去の話」とか「その当時はいじめを露悪的に語るのが当然だったんだ」みたいな仕方で擁護する人たちがいる。
それを見ると、結構典型的な「防衛的帰属」だなって思うわけです。
どういうことかというと「彼が悪いことになると、自分も悪いことにさせられてしまう可能性がある。だから『彼が悪くない』っていう風に言うことによって、自分が叩かれるリスクを下げたい」。つまり自分を防衛するために、責任の所在を「彼ではない」「ここではない」「そこではない」というふうに位置づけたがるということなんですね。
そういうふうに、どこに責任を帰属させるのかっていうようなこと自体が、人々にとって損得を左右されるような問題になってるわけです。
だからネット上などでも、実はその、小山田氏のあり方というものを擁護する声というのも、まちまちあって、しばしばあって、そうしたかたちを見ると、たぶんその自分の振る舞いとか、自分のメディアの振る舞いとか、90年代の表現とかいうものまで堀り返されると問題だなっていう風に思われると色々発表がしにくくなるとか、そうしたようなことが場合によっては関わってくる可能性もあるわけですね。
そういうような「防衛的帰属」を繰り返していると、結局、今回どうすればいいのかっていう議論が前に進まないことになるんですよ。
そうして「自分が叩かれたくないから、この人は擁護しとこう」みたいな損得勘定で議論されてしまうと、結局、「被害感情にはどうすればいいの?」とか「こういったものを再発しないためにはどうすればいいの?」っていう議論が出てこないことになるんですね
ちょっと遠回りした言い方になりましたけれども、今回インタビューによって多くの人たちが非常に不公平な世界だっていう感覚を突きつけられた、それに対してなんとか回復したいっていう強烈な動機に突き動かされているという状況がある。
それをやったのは何かの暴露とかではなくてミュージシャン本人のインタビューの中での発言だったから、ミュージシャン本人として今後の発信などでどう応答するのかということは当然問われてくるだろうと。
それが行われてない現段階においては、このオリパラのテーマソングを受けるというのは不適格だことに当然判断されることにはなるだろう、と思うわけですね。
ではその後どうするのか。
これ一朝一夕に本人が反省しましたって言って何とかする話ではないでしょうし、反省云々ということするためには基礎知識とかいろんなことが必要になりますよね。
どう誤っていたのかを言語化できないと、応答はできないということになるので、今回の本人のメッセージ云々でおそらくなかなか納得しがたいようなところがある中で、どうそれに向き合っていくのかということが問われていくのかな、という風には思います。
80年代90年代当時というのは、特にいじめ対策というものは今より脆弱でした。今は随分といじめ対策で、科学的に何が必要なのかということもわかってきました。
今回、多くのメディアがこのいじめ問題を取り扱うのであれば、いじめ対策として今どういった知見がより重要で、よりどういった教育こそが必要なのか、という話も、いろんな現場に広げてきてほしいなと思います。
すげえ自分語り。
元々エレクトロニカが好きな人には非常に有名な話で、「この人音楽はめっちゃいいけど人間はそれ以上にカスだな…」というのはコーネリアスについて話せば一度はする話である。
ただ、これまではコーネリアスの曲を聴いてからこの話を知るパターンが多かったので話を知った人がモヤモヤイライラして終わってはいたが、
今回は曲を知らない状態でこの話を知る人が多いのと、何より悪目立ち続きのオリンピック関連ということでもう何重にも炎上のブーストがかかっている。
実はそうでもない。私は小山田圭吾という人間は心底好きではないが音楽は確実に良いと感じている。
そのため、単純に「いい作品を作るけどカスな人」という認知的不協和の塊みたいな概念について話したいだけだ。
この手の話のときに必ず上がるのが「作者と作品は別」という話だ。
これに関しては、私は「理想として別で考えておきたいが、現実として別けることが難しい」というスタンスである。
なぜなら、芸術作品というのは例えばコンセプチュアルアートでもない限り作品そのものを中心として捉えなければならないからだ。
その作品の世界観に内包されるものだけが語りうるもので作品の評価として正当なものであり、
ここで「でもその人過去に人殺してるんですよ」で作品単体の質が下がることはない。
人を殺している人の絵が下手に見えるというのはただのバイアスでしか無く、
これがまかり通り始めると人種や性別によって作品の評価を上げ下げする輩が出始めるからだ。
現実として「気にする」し、そういったエピソードを聞くと「良くなく見える」のだ。
これは我々が人間という生物である以上逃れられない現実である。
人間である限り、感情を無視した論理は全て現実を無視した夢うつつの戯言でしかない。
そこで私がどう考えたかというと、現実だから正とするのではなく、
これを人間の不具合として捉え現実だが正ではない出来事として捉えることで、
「作品が良いのに人間がカスなときに感じる気持ち悪さは人間の機能だが、社会が発展したことで不具合を引き起こす確率が高くなっている」
と考えることにした。
気持ち悪さを反射的に解消するのではなく、分析して理解することでじっくり気持ち悪さを分解して次のダメージを抑えることにしたという感じだ。
何故なら「悪い人が作るものは良くあってはならない」というのはそれはそれで現実逃避だからだ。
現実として、悪人にも正しいことはできるし、被害者やいい人でも間違ったことや悪いことはする。
その人の属性で行動の善悪が決定すると考えたり、気持ち悪いからという理由で無いことにしてしまうのははあまりにもルサンチマンをこじらせすぎている。
私は小山田圭吾の作品がメチャクチャ好きだが同時に彼という人間は全く好きではなく、
いつか本気の後悔と報いを受けてほしいな~とは思っていた。
なぜなら私はそもそもいじめ被害者であったためだ。そのため、高校のときにこのエピソードを知って大変狼狽したものである。
願わくば人生に覆しようのない瑕疵がつき、その傷跡を残りの人生で眺め続ける羽目になりますようにと…。
しかし、改心までは願うべくもないが、今回は最大級の規模でそれが叶って多少溜飲が下がり、いつもより気持ちよくコーネリアスを聴けている。
しかも、その「禅問答」が後のコーネリアス1stアルバムのタイトル
良いエピソードが省かれ、あの悪意ある切り取りだけでは露悪的に見えてしまう。
そして、語り口調ってのもあって一瞬バカにしてるように見えてはしまうが
ここまで彼らと接点を持とうとするやつなんていないと思うんだけどね。
人工知能学会誌の絵や献血の宇崎ちゃんは、結局、フェミニズムサイドからのいじめでしかなかったからだよ。
コーネリアス君も、今は、日本中からいじめられているが、味方になってくれる人間はいとこぐらいだろう?
たぶんだけど、フェミニズムは戦い方を間違えたのだと思う。
やあ、今回の一件で、また東京五輪がより高い理想に近づいたよ。これもみんなの高い倫理観にもとづいた活動の成果だと思う。まずはお祝いをいうよ。おめでとう。
ところで、実をいうと僕は五輪にはそれほど興味はないんだ。むしろ小山田圭吾のこれまでの音楽活動のほうに関心を持ってきた。いま現在でもそうだよ。もちろん例の雑誌インタビューの件は(リアルタイムでもないし、現物も読んでないけど)知ったうえで、ずっとコーネリアスとその関連の音楽を好んで聴いてきた。つもり僕もクズが好きなクズさ。
そこでみんなの意見を聞かせてほしいんだが、これから先、小山田圭吾がやってもいい音楽活動はなんだと思う?
公共イベントの音楽がダメなのはわかった。民間イベントの音楽もダメなのか?
NHKの仕事についてはまだ不透明だけど、民放のTV音楽はやってもいいのか?映画音楽は?
結局、対象を好きな人が「あなたが何をしていても、それとは関係なく私はあなたの作品を愛していますよ」と伝え、その作品に金を落としていくしかないんだろうな。
幸い、現代は一定の支持者を集めれば他の奴らにどう思われてもネットでビジネスを成立させられるし。
キャンセルする側から見たら所謂『信者』と見られんだろうけど、本来、誰を・何を好きになるか、悪事をした人に対して自己の裁量の範疇において受け入れるか否か、何に金を使うかなんてことは、他人がどうこう決定されるようなことではないんだから。
キャンセルカルチャーも「自分が許せないから」「自分は不買する」って範疇なら大いにけっこうだけど、それを人に強要する時点で「あなたの正義」の押しつけでしかない。
悪行さえ肯定しなければ、後はどうしようが人それぞれであるべきなのになぁ
……あっ、小山田氏の辞任に関しては、アレは公のイベントなので妥当だと思っています。
正直な話、いじめの件って有名な話だと思ってた。ググれば出てくることなのになんでオリンピック関係者は依頼したんだと思う。ニワカだったんか?
いじめは良くない、いじめが終わったあとも被害者の傷は簡単に癒せるものじゃなくて生きづらい人生を送る。自分もいじめられて中学校行けなくなったし、大人になっても誰かと仲良くなるとそのうち人間関係悪くなっていじめられるんじゃないかと考えてしまい人付き合いが悪い(年齢的にありえない気もするけど)。
雑誌に載ってたエピソードはとても胸糞悪い。15年くらい前に2ちゃんで見た時ドン引きしたし、若気の至りで片付けられないエグさで小山田ヤバいやつって思った、自分が受けたいじめより酷くてこんなんされたら生きてけない、これ載っける雑誌も大丈夫だっんか感あった。でもコーネリアスのCDを捨てることは出来なかった。いじめの件を知ったあとでもCD出たら買ってた。
いじめ経験してるのにコーネリアスは好きっていう自分でも訳分からん立場だからか、開会式の曲聞けなくなるのは残念。一ファンとしてどんな曲だったのか気になる。こんなこと書くと袋叩きにされるね。このご時世「コーネリアス好きです」って言うだけで「お前もいじめやったゴミ人間だろ」「いじめ加害者を擁護するのか」とか言われそう。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
---|---|---|---|---|
00 | 149 | 14317 | 96.1 | 39 |
01 | 80 | 8982 | 112.3 | 33 |
02 | 54 | 6857 | 127.0 | 50 |
03 | 114 | 10768 | 94.5 | 48.5 |
04 | 37 | 4227 | 114.2 | 78 |
05 | 13 | 1366 | 105.1 | 44 |
06 | 36 | 4844 | 134.6 | 63 |
07 | 57 | 7850 | 137.7 | 63 |
08 | 104 | 9027 | 86.8 | 42 |
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20 | 277 | 22764 | 82.2 | 32 |
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22 | 194 | 21055 | 108.5 | 43 |
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1日 | 3818 | 377302 | 98.8 | 39 |
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