はてなキーワード: 臨床研修とは
今まで不正出血がないこともなかったので数日は放置したが、さすがに2週間は続きすぎと思って週末に婦人科予約した。
ケース1:妊娠
あんまり考えづらい。直近したのは1週間前、さらに前はその1週間前。
さらに前は1ヶ月前になるけどここまでの間に生理はさんでるしそもそもピル飲んでるので可能性薄い。
無くもない。が、月経過多や腹痛などがないからどうなんだろと思う。性交痛とかも特にない。
ケース3:癌
ゼロではない。婦人科検診2年ほどしてない。ちな今30歳。27歳の時に子宮頸がん検診引っかかって定期的に検診してたけど1年で異常なしになったからそれからしてない。ただ不正出血が長く続きすぎているからちょっと疑ってる。癌家系だし。
ケース4:ホルモンの乱れ
別の案件で内科行ったり会社の健康診断で相談したらホルモンの乱れじゃないかって言われた。ピル飲んでますって言っても、それでもあるから気になるなら婦人科へGO!と。
確かに円形脱毛症と過敏性腸症候群になる程度にはストレス溜まってたから無くもない。
けど2週間って長すぎじゃない?
彼氏が医者で、臨床研修婦人科行ってたからセクロス中聞いてみたけど触った感じ変な感触ないし悪臭とかもないと言われた。
ストレートで医学部入学・卒業すると24歳、臨床医師として働くなら初期臨床研修をやること(ほぼ必須)でプラス2年。
この時点で26歳だ。
26歳で、スタートライン。人が死んでもいい地域なら、その状態の医師でもありがたがられるが、些細なミスでたたかれるような地域・病院じゃこの時点ではまず使い物にならない。
専門診療領域・個人による差も大いにあるが、最低3年はかかるのではなかろうか(後記研修医も大体3年だろうか)
仮にそうだとしたら、その時点で29歳。
大学院進学や専門医取得のためのローテーションなどの選択をすれば、さらにながびくだろう。
社会人経験者や長すぎる多浪をすごせば、ようやっと働き出せるまでになるのがさらに高年齢になる。
何をするのにも遅すぎるということはないが。
しかし、体力はどうだろう。
名目上、働いていない時間だ。働かない時間を病院で過ごすだけだから、その日中・翌日は普通に働く。名目上は夜病院に泊まるだけ。
もちろん本当に寝ているだけの科もあるだろう。翌日対応すると決めれる状況が多い科だ。
しかし、そういう選択ができない科も多い。深夜だろうがその瞬間に対応をしなくてはならない科だ。
日中働き、当直へ。一睡もできず近況した状況のまま夜も働き、その翌日も働く。
それを月に何回もする。
入学したときは大体いいが、専門を決めるような年齢になると上記のことは皆理解している。
それに加え、個人の生き方として、趣味や家庭に自分の時間の比重をおきたい人も当然いるだろう。
そうなると、夜寝れないような科は選ばれない。
少ない人数で回さなきゃならなくなる。
鬱や燃え尽きた人が増える。
嘘のような本当の話だ。
昨日の人気エントリーに入っていた研修医2年目の子の話https://anond.hatelabo.jp/20180630150652を読んで俺も書こうと思った。これは俺個人の意見だから、外科の先生みんながそう思っているわけじゃない。だから批判するなら俺だけにしてほしい。
俺のころはまず初期臨床研修制度ってものがなかった。2年間いろんな科をローテーションするってやつがなかった。だから当時俺たちは卒後すぐに診療科を決めなくちゃいけなかった。俺は家が病院ってわけでもなかったから、何科に行くのも自由だった。だからこそ悩んだよ。だってまだ俺その時25才だぜ?25才で一生やってく仕事なんてそんな簡単に決められねーよ。学生時代に2週間ぽっち診療科をグルグル見たってさ、たった2週間だぞ、そんなんで決められねーよ。
でさ、悩んだ挙句俺は呼吸器外科に入ったよ。入った理由はさ、バスケ部の先輩にグイグイ引っ張られてっていうただそれだけ。2個上の可愛がってくれた先輩が「外科はおもしれーぞ。俺んとこ来いよ」って飲み会の席で肩に手を回してきて「外科はいいぞ、毎日楽しい」って言うもんだから酒の力もあって俺は入局宣言した。でも別にこれは今でいうパワハラなんかじゃなかった。嫌ですって断ったらきっとすぐ解放してくれたろうし、何よりその外科を語る先輩がすごく楽しげだったんだよ。
入局してからはさ、毎日忙しかったよ。でも楽しかった。最初のころは丁稚奉公みたいな感じで上の先生のアシスタントとしてちょこちょこ術野を動き回ってた。外科系は体育会系の熱いやつらが多くていっぱい叱られたよ。でも仕事が終わった後医局でたまに開かれる飲み会はいつもベロンベロンになっていた。みんな外科が好きで、いつもこの前ああ切った、あの時もっとああすればってのを酔っぱらいながら話すんだ。うちのとこは教授もガンガン術野に入った。雲の上の存在だと思ってた教授だったけど術野で隣にいると不思議と距離が近いように感じたよ。教授が大事にしている日本酒をこっそり講師の先生が出してきて飲んだのもいい思い出だ。
外科のいいところは昨日出来なかったことが努力次第でできるようになるところだ。最初は教えられた外科結びを先輩に遅せぇなぁとからかわれながらやっていた。でもやればやるだけ少しずつ速くなる。今ではすっかり俺も教える側でからかう側だ。
術式もどんどん新しくなっていく。より侵襲が少なく、より速くに進化していくんだ。今は開胸よりも今は胸腔鏡手術が主要になってきた。胸腔鏡手術…VATSっていうのは胸に2,3cmくらいの穴あけてそこから細長い鉗子やカメラを突っ込んで、画面見ながら手術するんだよ。すげぇよな、胸開かなくていいんだぜ?俺も初めてやった時、すげぇな、本当に面白れぇなって思った。群馬大の腹腔鏡手術の件は医局でも結構話題になった。やっぱり腹腔鏡とか胸腔鏡ってのはすごく難しい。一朝一夕でどうにかなるもんじゃない。俺のいる大学病院は週3回、大体一日2件手術があるけど、自分が入る手術はその半分くらいだ。それだけの手術じゃ上手くなりようがないから時間外にトレーニングルームに籠って練習する。でも努力した分今日やったことが明日はもっと速く、正確に、できるようになる。だから俺は結構好きだし他のやつらも結構好きなんじゃないかと思う。
たださ、若いやつらはどうなんだろうな。外科系は肉体的にキツいってのは本当だからさ。俺の所属する呼吸器外科はまだ手術時間は短い方だと思う。大体3~4時間だ。胸膜の癒着とかあれば6時間とかになることもあるけれどそんなのは大したことじゃないさ。心臓血管外科や脳神経外科なんて1日術野に籠りっぱなしだ。中には椅子がなくて座らずにサポートする先生もいる。昼食休憩や交代はあるところはある、ないところはない。だから外科の先生は基本的に痩せているよ、食う暇がないから。
実習生や研修医はそれを見て外科に入りたいって思うのか、心配だった。俺のころとは随分違って彼ら彼女らは吟味する時間が十分に与えられている。外科を選ばなくていい理由なんか山ほどあるんだ。眼科・耳鼻科・皮膚科・泌尿器科のようなマイナー科の誘い文句は「内科系の管理も外科系の手術もうちの科は出来ますよ」だ。内科業務の合間にちょっとした手術もなんてまさにいいとこどりで魅力的な話だと俺も思う。眼科の白内障の手術なんて30分ごとに患者交代で1日10件もやれる。
次に俺たちは思っている以上に開業が難しいってことだ。体力が落ちてきたら町医者開業って未来がない。いくらVATSが出来るようになっても医局や大病院を出てしまえばそんな手術できない、器具も設備もオペ看もないからな。その点内科やマイナー科は忙しい業務が辛くなれば辞めて開業して悠然と働けるじゃないか。賢いというか自分の将来を見据えている学生や研修医ほど外科を選ばない時代がきているのだと思う。
俺の奥さんは専業主婦で家のことは全部やってくれている。俺はひたすら手術に打ち込んでて家事や育児をそこまで手伝ってあげられなかった。それでもうちの奥さんは優しくて毎日アイロンの効いたシャツを渡してくれるし、息子は息子で部活のことをそこそこ話してくれる。家族に恵まれたと思う。本当に感謝しているよ。だから、もし俺がもう少し忙しくなかったら家族にもっとしてあげられることがあったんじゃないか、と考えることがないわけじゃない。
成績順で上から決まってくアメリカと違って日本の医師は自分の希望する診療科に就くことが出来る。だから一回「辛い、キツイ」って印象がついた科は敬遠される。敬遠された科は残された人の業務が増えますます「辛い、キツイ」の印象が強くなる。このまま外科に入局する研修医がいなかったら、外科の世界はどんどん高齢化していく。農業や伝統工業のように継承していく若者がいなかったらきっと衰退していく。内科が行う内視鏡やカテーテルで診断はつきました、ただ切って治す人はいませんの時代が来るのかもしれないな。
「これ、いくらだと思う?」
術野に入る学生にはこうしてVATSの自動縫合器を見せるようにしている。一緒に入るオペ看や助手にはまたその話かって目で見られるけれど、この機械がカートリッジだけでなく本体すら使い捨てで数万円~数十万だと言うと彼らは驚いた顔をする。その顔を見るのが好きだ。そうだ。俺たちはここで、最新式の機械で最新式の術式で最高の医療を届けているんだよ。こんな些細な会話が彼らの胸のどこかに刺さって、外科に興味を持ってくれたらいいと思う。俺も教授や先輩から教えられた技術や経験もお前に教える、何よりさ
外科はおもしれーぞ。俺んとこ来いよ
正直医学部入学はスタートライン手前の話、その後6年間医学を学んで卒業試験を受かって、国試も合格してようやく研修医を始めることができる、ここもスタートの手前。
2年間臨床研修医やって保険医の資格をもらってさらに後期研修。やりたい専門分野を選んで専門医の試験に受かってようやく医者のスタートライン。
最低でも10年くらいかかるけど6年間失敗してるならストレートで行けるとは考えられないよね。
きつい話だけどそのあたりもかんがえて来年受けるかきめたほうがいい
このまま別の大学行ったとして4年、新卒じゃないからどうせ派遣で働くだろうがまともな職歴得るのに5年、その後年齢がいっているからまともな会社に入れるかどうかはギャンブル。フリーランスで成功するかもギャンブル。どっちみち社会復帰するのに10年かかる上に医学部以外でもギャンブルになる上にリターンが低い。30手前まで医学部目指した奴は医学部受験を続けたほうがいい。30超えてまともな職歴ない奴は女にも相手にされないんだから。40超えてても医者ならそこそこの女捕まえて結婚して人並みの幸せはおくれるだろう?
俺はそもそもひよこにまともな議論は期待してねえよww特にお前みたいな勘違いちゃんなヒナにはな。
欲しいのはお前の出身大学と勤務先か臨床研修病院の名前だけだ。この際県レベルでもいいわ。ウチでさえなければいいんだよ。
社会医学に対する風評被害を広めるのはやめろwwwパンキョーで習うレベルの常識だろうがwwwマジでどこの三流大なんだよwww
世界で一番金がかかる研究ってのはアレだろ、素粒子とか反物質の、加速器使う類のヤツ。試料1g生成するだけで天文学的な金がかかると聞いてるぞ。
地方に医者が行くの行かないのというのはノブレスオブリージュの範疇だが、俺が義務だ責任だと言っているのはもっと単純な話だ。
お前には、結果を出す義務がある。というだけのことだ。
お前に権利があるとすれば、「結果」の定義においてある程度選択権があるというぐらいの権利だな。研究して医学に寄与することにこそ意味があると考えるもよし、地方の医療を支えたいと思うならそれも良し、国境なき医師団とかに入って本当に生命の危機が日常化しているところでちからになりたいと思うならそれも良し、だ。
ただ、どれを選ぶのであれ、お前にはそれを実行に移し、しかも成果を生む義務がある。何も結実するものがなければ、事実として、お前のやったことはゴミでしかなくなる。それだけのことだ。
そして、倫理や感情を抜きにすると、「何で医者が患者の犠牲を考える必要があります?」とかほざく医者は病院や診療所において雇用する際にトラブルや最悪訴訟沙汰の種になることが容易に想像され、また患者の利益を優先することを重視する職員にとっては妨げ以外の何者でもない存在なので、「思想信条は自由なのでどのように考えても結構ですが、ウチではあなたと働きたい人はいません。くさいから近寄らないでください」という結論になるな。
救急や外科や循環器の下りは書いた通りだが。少なくともウチで若手が愚痴でもなく真顔でそんなクズみたいなことを言っていたらぶっ飛ばされるだろう、救急部長は特に怒らすと超怖いと評判だから、神様仏様ヘルメス様どうかこのくさいひよこはウチの関係者じゃありませんように。という意味だ。
国家予算の3割って社会保障費のことか? 社会保障費っていうのは医療の他に年金とか介護とか福祉とかの費用が含まれているから、純粋に医療だけだとざっくりそのまた3分の1くらいの金額になるんだぞー? わかったかなー? 一般教養取り直してこいタコ。
そして国家予算の使途に占める割合と、「人類が医学に頼っている」ことと、「高度な存在」とやらの関連が全く不明確だ。医学を軍事に書き換えても命題自体は破綻しない、その程度に意味不明な、というか無意味な主張にすぎない。
カネを稼げればエライとかいう話はいよいよ文脈が不明だ。お前の行く学会では発表者含む参加者は資産額を競うもんなんだというなら話は別だが。
事実事実と偉そうに吹いてたくせに、ここに来て本格的に精神論だよw本当ブーメランだなお前はw
俺は初めから動機の話なんざしてないんだよ。挑戦を楽しむのは勝手だが、自分を権利者だと思ってるならクソバカすぎて同業に迷惑だと言っているんだ。あれだ、スメハラだスメハラ。スメル・ハラスメント。くさいんだよお前は。
建前だろうが本音だろうが、楽しもうが努力に喘ごうが、結果が出せない成果に繋がらないならそれは全てゴミだし、無駄だ。
権利とか言ってるやつは大抵「これから権利を行使する側に加わるゾー」ポジでしかものが見えてない。
実際に権利を行使する即ち行動することで生じる結果ってものを見ようとしない。義務アレルギーで無責任なガキだ。
ものが己の脳己の人生である限り、その脳を人生を何に費やそうと基本的には本人の自由だ。ただし費やしたことに伴う責任は持ってもらう。
まして医者は己の脳と人生どころか他人の肉体と生命を費やしてもいる。それで何も寄与しないんじゃ、ただのクズだ。
最近はそういう当たり前のことも学部で教えるって聞いたんだがな。どこの三流大出なんだ?
研究者として生きる(笑)そういうジョークは業績リストの末尾に書いとけw
つかさ、どんだけお前が建前を持って強弁してもさー。実際の医者がやるかやらないかは決める権利あるんだから、意味ないだろって思わないのか?
実際の医者の選択にたいして追随して金をだしたりお願いするしかできねーんだよ国も国民も。だって、医者のさじかげんで医学が決まっちゃうんだから。
この力関係が読めないのはガキだわ。
実際、医者が地方にいかねーから、医者が居れば普通に助かってる人間が田舎で死にまくってる。これは医者がお前が言うところの『義務()』を放棄してるのかな?w医者がやることに金を出すしかできねーのに、その金にすら医者がなびかねー状態なのよ。国民だの倫理に力が無いことが丸分かりなわけ。
やれやれ。いよいよ現場に欲しくない人間になってきたわ。育てようがねえだろこんなの。ウチの救急の部長が聞いたら何dBの叱責が飛ぶかな?
いや、みんな大人だから、静か〜に冷た〜く切って捨てそうだな。循環器のトップとか、外科のセンセとか、特に無駄が嫌いなタイプだし。
欲を言えば今の勤務先、せめて臨床研修病院を晒してって欲しいくらいだな。ウチじゃありませんように。こんなの採ったら組織が腐っちまう。
最近、学生さんに、研修病院の選び方について聞かれることが多くなってきました。
多分、普通の人よりもプチ転科してみたこともあったりとかして、色んな施設経験しているのもあってだと思うんですが
同じことをいちいち語るのもめんどくさいし、何回か語っているうちに言いたいこともまとまってきたような気がするのでまとめてみます。
まず大原則として
「できるやつはどこにいったってできるし、できないやつはどこに行ってもダメ」です。
なんか身もふたもないようですが、いわゆる有名研修病院でもダメなやつはホントだめだったし、場末の市中病院でもこれはっていう子はいました。
最初の二年間が姿勢とか方法論とか一番大事な時期だなんていう人はいますけど、僕はそんな姿勢とかなんて生まれてきてから二十歳になるまでできまっちゃってる
で、二年間で学べる事ってすごく少ないことなので、どこにいってもできる子はその環境の中で学び取ることができることを探して、指導医だけじゃなくて
患者さんやコメディカルにいろいろ教えてもらってぐんぐん成長します。
二年間でもうその環境から学ぶことないわーってなるなんてとんでもなく優秀かバカかどっちかだと思います。
医学部には入れている時点で頭はいい子ばっかりなので、あとは自分の研修先の環境について考えて、質問してくるぐらいなのでまぁ、「できるやつ」の方のカテゴリーに
いるんじゃないかと考えると、そういう子に対しては基本的には好きなとこいきなーっていうのが研修病院の選び方としては言えることだと思ってはいます。
上には「どこでも」ってさらっと書きましたが、実は「誰が行ってもあんまり良くない病院」っていうのが数少ないながら存在します。
指導する気とかまったくないんだけど加算取りたいがために臨床研修指定とかとってる病院です。
こういうとこ行くと、完全に放置されるか、いきなり一人前に扱われちゃってやらすだけやらすくせに教えてもらえないなんてことが起こりえます。
そういう病院はたいがい、いわゆる有名臨床研修指定病院じゃないわりに大学とのかかわりがあんまりない私的グループ病院だったりするので
あと、「誰が行ってもたいがいうまくいっちゃう病院」ってのも存在すると思います。
初期臨床研修制度がはじまってだいぶたつので人気研修病院は様々なタイプの研修医がやってきたはずです。
そうするとどんな困ったちゃんに対してもそれなりの免疫と対処法が蓄積されているはずなのでそれなりの扱いをしてくれるでしょう。
あと、そういう病院は同期も多くて自分を客観化したりとか、助けてもらえたりなんてことがたくさんあります。
もちろん多人数ならではの人間関係のめんどくささなんかもあるかとは思うんですが、柔軟な対応が
あたりはずれのない選択枝としておすすめできるものなのかもしれません。
それと、指導医もやっぱり人間なので、すごく些少なこと、たとえばこっぴどく振られた彼女に似てるなんていう極めて理不尽な理由で
あんまり教えてくれないなんてことも出てくるかもしれません。そういったときに指導医が各科複数存在する方が安全なので
大規模な人気研修病院っていうのが一番安心なんじゃないかなと思います。
結局は様々、病院ごとにカラーはあるとは思うのですが、直接指導する中間層の医者なんていつ飛ばされるかわかんない人たちばっかなので
マッチングが決まった段階と働き始めた段階では全く話が違うなんてことはよくある世界です。だから、あんまり前情報とかは
どこに行こうとできる人はそれなりにできるようになることは増やせるはずなのであんまりそこらへんは気にせずに、「おおはずれ」の病院だけ除外して
あとは、住んでみたい土地柄とか、給料とかそんなんで決めていいんじゃないかなーって思うし、少しでも安全パイをとりたければ
がんばって有名研修病院を受験してください、ってことなんじゃないかと思っております。
あ、ちなみに初期研修の先の進路設定については一部を除けば基本的にはどこでもウェルカムな世界なので、自分さえ強く持っていれば
どこの病院からでも希望の医局であったり病院であったり行くことはできると思います。(それなりにコミュ力は必要としますが)
なので、将来的にこの大学でやりたいからその関連病院でしなきゃいけないとかあんまり思わずに決めたらいいと思いますよ。
もちろん、人間関係ってのは財産なので今あるクラブの上下関係とか知り合いとかを活かしたいなら自分の大学とかかわりがあるところでやったほうがいいと思うし
三年後に少しでも楽したいんなら、初期研修を三年後に自分がやりたいところの関連でやって人間関係を築いた方がいいと思います。
でも、初期研修の間にやりたいことって結構変わりますからね。あんまり気にしない方がいいんじゃないかなー。
最後に、こういう質問を僕にぶつける学生さん、僕は神経内科なので神経内科が好きに決まってるので神経内科の仲間になってもらえるようにうまく誘導する答えを発するにきまってます。
その1年か2年の訓練中の新人に、年間110万円しか払わないのが反社会的です。(倍でも220万円ですが)
そのたった1〜2年を、企業側が年収300万円程度渡せず、なぜ雇用者側が耐えなければならないのか、事実上の労働者と判断された瞬間に崩壊するよ、という話です。
(実例もある。ほぼ全く同じ構造でその名も「インターン」と呼ばれていた日本の研修医は、新しい臨床研修制度で平均給与が250万程度から350万程度へとアップした。なお、この背後も関西医大の研修医過労死訴訟が絡んでる)
アニメーターについては、違法だってのは誰もが分かっているけど誰も訴訟しないわけで
その理由はhttp://anond.hatelabo.jp/20150430000956が既に挙げてるのでまあ読め。
んで250万って何をおっしゃる。研修先の病院から貰える給料は月収数万円が当たり前だったよ。
バイトも含めた金額のこと?
研修医の待遇が改善されたのは、かつての研修医は数万で食えるわけが無いので研修とは別にバイトするのが当たり前であり
つまり実務など何一つ分からん新卒が一人で夜間当直、と言うのが横行しており
当然それによる医療事故も多発していた(もみ消されたのが大半だろうが)ため、という理由が大きい。
普段増田のトラックバックには反応しないことにしてるんだけど、
勘違いされているままだと残念なんで、はてブ稼ぎをやめて真面目に書いとくよ。
まず、「アニメ業界の場合を妄想してみる」を書いたのは、cider_kondo さんで、
http://anond.hatelabo.jp/20150429120948
こっちの「残念妄想(というか衒学的自己満足文章)に目が点である。」を書いたのもcider_kondo さんで良いのかな。
http://anond.hatelabo.jp/20150430030805
もし違っていたら、大変申し訳無い。
以下の文章は誤認した文章となり恐らくcider_kondoさんにとって不愉快な文章になると思うので、謝罪しておきます。
id:cider_kondoと明示的に記載するので、大変お手数をおかけいたしますが、不愉快に思われた場合は運営に削除申請をお願いします。
で、
cider_kondo 駄目だこりゃ。「育成コストを負担したのに移籍されたら丸損」(これ業界の人も普通に指摘してる問題点なんだけど)に「金額関係ない」とか意味不明な返しでただの煽りと解釈するほかないな。
http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20150430094552
と、書かれているので、http://anond.hatelabo.jp/20150430094552を、http://anond.hatelabo.jp/20150430000956と、同一増田が書いたと思われていると判断して、以下の文章を書いています。
違います。
cider_kondo 何回でも書くが、現在の動画職は事実上のインターンで1年2年あれば普通は原画職に上がり、収入は倍以上増える。110万というのは訓練中の新人を集中的に集計したようなもの。搾取云々でなく新人育成の不備が課題。
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.itmedia.co.jp/news/articles/1504/30/news078.html
凄いタイムリーにコメントされてたのを発見して、ほぼこれに対する反論と同じ内容が、下記延々と細かく続くだけです。
その1年か2年の訓練中の新人に、年間110万円しか払わないのが反社会的です。(倍でも220万円ですが)
そのたった1〜2年を、企業側が年収300万円程度渡せず、なぜ雇用者側が耐えなければならないのか、事実上の労働者と判断された瞬間に崩壊するよ、という話です。
(実例もある。ほぼ全く同じ構造でその名も「インターン」と呼ばれていた日本の研修医は、新しい臨床研修制度で平均給与が250万程度から350万程度へとアップした。なお、この背後も関西医大の研修医過労死訴訟が絡んでる)
(なお、個人的には「倍でも220万円ですが」の背景にある部分がこの問題の本質で、アニメーターは末端だから顕著に出ているだけだと思っています)
「国内アニメーターを活用している」の日本語の不自由さが謎なのだが、「国内に動画工程を残している」という意味か?
『「原画マンになれそうな見込みのある人間を雇って、相場よりも高い給料を払って動画の勉強をさせる」という選択肢はほぼありえない。零細企業の多い制作会社でそれだけの余裕があるところは少数だし、原画を描けるようになったところで独立・移籍されたら単なる丸損である。』
とあるのだが。
前者がYESです。
後者が「その選択肢はありえない」というのが企業目線であって、労働者目線ではないという指摘です。
「原画マンになれそうな見込みのある人間を雇って、相場よりも高い給料を払って動画の勉強をさせる」という選択肢はほぼありえない。零細企業の多い制作会社でそれだけの余裕があるところは少数だし、原画を描けるようになったところで独立・移籍されたら単なる丸損である。また、「生活できない収入しかもらえないからこそ、死にものぐるいで練習して少しでも早く原画に上がれるように努力する」というのがなくなると、「いつまで経っても上達せずにだらだら過ごしてしまう人間」も出る(実話)。
念の為、言葉を置き換えて整理しますが、以下で間違いないでしょうか。
(以降も同じですが、違う場合は、たぶん誤読しているので、その点を指摘頂ければ、その部分は修正します)
ここでは、「相場よりも高い給料を払って」を、元々の増田やcider_kondoさんの単純化に倣って、年収300万円相当としています。
そういう零細企業は、企業としての体をなしていない、つまり、雇用を生み出すという社会的責任を果たしておらず潰れるべきだ、というのが元々の増田の論旨で、私も原則的には賛成です。
現状そうである、と、そういう企業は適切に給与を払うべきである、は別だと考えます。
この記載から、現状の低賃金労働環境でなければ(つまり、年収150万円以下のアニメーターを前提としなければ)国内動画は不可能だと判断されているかと思います。
そして、以後、国内アニメーターは、「原画マン育成のためだけに雇うor雇わない」という話を展開されていると考えました。
私は、それは認識が違うのではないか、既に海外への動画発注の依存度合いはかなり高いのではないかと反論しました。
その上で、「国内動画は海外動画とは簡単に置き換えられないのに、『海外動画と張り合うにはダンピングしか無い』と騙して働かせていないか」と露悪的に表現しました。
現状のアニメーターと、年収300万円相当のアニメーターとで、独立・移籍に対する、ハードルは同じだと考えます。(むしろ上がる)
「企業側から見て」損である、というお話をされているかと思います。
それは、「損」ではなく「違法労働で得をしている」状態の是正ではないか、という点を話そうとしています。
上記引用部からは直接読み取れませんがたぶん「教育コスト分の損をする」というお話ではないでしょうか。
これは、かなり広範囲に適用できる話かと思いますが「企業が教育コストを負担するべきではない」というお話をされていますでしょうか?
アニメ業界だけ、教育コストを負担しないとする理由はなにかありますでしょうか?
(競業避止義務は、通常「事実上、転職元の企業の資産を使って、転職先の企業を有利にする」と判断される場合のみで、肉体労働者やIT技術者等が前職で一般的な技術を得てから転職しても、制約を受けません)
これに対して「奴隷を扱う人間の物言いであり、日本企業として許されるべきではない考え方だ」とは述べました。
特に反論はないので、この点に関しては、余談だったのであろうと思います。
(社会道徳を無視して、アニメ業界のためにシゴキが許容されるとは、cider_kondoさんも考えておられないと思います)
そして、現状の動画の大半が海外発注&動画職の平均年齢&原画な人たちが動画として働いてた期間を見たら、育成・選別過程と解釈する以外あり得ぬ。
「アニメ業界の場合を妄想してみる」の記載とは若干矛盾があるようにも思いますが、現状の「動画の大半が海外発注」という点は、共通認識があると思います。
また、「育成・選別過程と解釈する以外あり得ぬ」という記載から、「国内発注の動画は、原画マンの育成・選別過程である」と考えておられると思いますが、間違いないでしょうか?
(「現状既に少ない原画マンを増やすべく、国内アニメーターを活用している」は、上記の意味で用いています)
この現状であれば、既に採算を度外視して、「教育課程として」国内動画を発注しているという意味になると思いますが、この点に齟齬が有りますか?
これに関しては、2点、違うのではないかと指摘したいです。
20年前ならいざしらず、今でも国内の方がトータルでコントロールしやすいという根拠は何かあるのか? あるなら具体的に教えて欲しい。
具体例は出せません。例えば、海外の方がトータルでコントロールしやすいとする根拠は明示頂けますか?
公開されたインタビューや、公開情報以外では、こういった情報は各方面に迷惑がかかる為、お互いになにか手持ちの情報があってもココには書けないということにはご同意頂けると思いますが。
(9年前でよければ「MUSASHI GUN道」の木下ゆうき監督が韓国のアニメーターとのコミュニケーションに苦労されたとするインタビューが公表されていたかと思います)
動画枚数ではなく、例えば「明確な指示が無くても作業をしてもらえる」等を指して、無茶と言いました。
この点に、おそらくcider_kondoさんと認識に相違があります。
cider_kondoさんは、上記3点を前提とされていると思いますが、違いますか?
私は、1番には同意します。2番と3番には同意できない、という話をしています。
2番に関して、動画は海外発注できるできる部分と、できない部分があると考えています。
つまり、原画と原画を繋ぐだけではなく「本来は原画にすべきもの」をアニメーターが補っている部分がまだあると考えるからです。
こちらは、例示できます。
日本アニメ(ーター)見本市の第6話「西荻窪駅徒歩20分2LDK敷礼2ヶ月ペット不可」の動きは、原画によるものではなく、アニメーターの力量が出ていると考えています。
恐らく韓国発注でも、原画の枚数を増やし密なコミュニケーションを取れば、同じクオリティーのものは出来ると思います。
ただ、上記でまさにcider_kondoさんが書かれている通り、スケジュール管理しきれない現状で、遠隔地と密なコミュニケーションを取るのは難しいのではないか、との指摘でした。
3番に関して、1番との整合を指摘される前に詳細に書きますが、「教育のため」である点は否定しません。
アニメは「原画マン」が命であり、「原画マンになるにはアニメーターは良い勉強になる」点は、その通りだと思います。
そこで、(あまり品はよくありませんでしたが)スタジオジブリが国内生産に拘っていた、業界内では有名な理由を挙げました。
ただし、「教育の為だけに、採算度外視して国内発注しているのではないか」というのは、同意できません。
それは、2番や「無茶」の理由が大きい為、海外に出せない工程として国内が残されている(良いように使われている)と考えるからです。
と書かれていることから、「教育コストを払い、アニメーターとして年収300万円で雇い、原画マンに育てた後、移籍・独立されれば損をする」と考えておられるのではないかと思います。
もしも「国内動画は、採算度外視して、教育のためだけに発注している」としても、それは甘いのではないか、アニメ業界だけ特別にルール整備をする理由は無いと考えます。
なぜなら、独立や移籍をされて困るのであれば、相応の給与を払いメリットを明示し、社に残ってもらうのが一般企業だからです。
例えば、IKEAやUNIQLOが、アルバイトを限定正社員として雇用形態を変えたのは、囲い込みの為だと考えています。
(余談にはなりますが、狭い業界ですので、露骨なヘッドハンティングはあまり横行しないのではないかとも考えていますが、こちらは単なる想像です)
また、独立されるから給与を払いたくない(実質的に雇っているが、最低賃金以下でしか雇わない)のは、法令違反だと考えます。
ただし、「現状誰も何も言わないのに、自ら率先して始めるインセンティブが低い」というのは同意します。
そして、それ(ある日突然、アニメーターを正規雇用しなければならなくなった時)に備えない企業は、その時に潰れるのではないかと述べました。
「アニメーターは原画マンへの教育課程でしか無いので、教育コストを払えないor払っても損する現状では払えない」は、2つの理由から違うのではないかと反論します。
1番を無視して「国内アニメーターが海外動画勢と戦うには、ダンピングしか無い」とするのは、不誠実であると思います。
また、2番に関しては、(私は同意しませんが)cider_kondoさんの言われる「国内動画は教育課程でしか無い」という前提をおいたとしても、給与を払わない理由にはならないと考えています。
cider_kondoさん自身が述べておられますが、20年前ならいざしらず、現状で海外動画発注に完全置き換えできないのは、理由があると言うのはご同意いただけると思います。
cider_kondoさんは、完全置き換えしないのは教育のためだけだと言われますが、その為だとしても、年収300万円を払わない理由にはならないと思います。企業側がアニメーターを育成して原画マンにした後、移籍・独立されてしまえば教育コスト分損をする為、なにか方策を考える必要があるというのはその通りだと思いますが、「だから、アニメーターは教育コストなので、最低賃金も払わない」という、無給の丁稚奉公を肯定する立場は、現在の日本社会では、許されていないと考えます(単に司法が見逃しているだけ)。
「適正な賃金を払うと、零細企業が潰れてしまう」と言うのは、ブラック企業擁護でよく見る意見ですが、それは間違っていると考えます。
そして、私は教育のためだけではないと思いますし、そうであるならば尚更、適切な賃金が払われるべきだと思います。
その後も酷い。補助金(普通は農業関係より伝統芸能を引き合いに出す文脈の方が多いのだが、それらが国防に関係あるとでも?)とか
「伝統芸能を引き合いに出す文脈の方が多い」根拠を出せますか。
酪農や畜産を参考にしたらいい。本来なら潰れてる業界を関税や補助金で守ってる例なんていくらでもある。補助金漬けになったら駄作しか生まれなくなる気もするけど。
http://b.hatena.ne.jp/entry/anond.hatelabo.jp/20150429120948
私は、上記のコメントやTwitterのコメントを幾つも貼れますが。
ソフトパワーって知らんのかとか
ジョセフ・ナイが提示した「ハード・パワー」の対義的な概念としての「ソフト・パワー」であれば、簡単には知っています。
元増田です。
昔は研修医の待遇が酷くて、当直バイトをして糊口をしのぐ、ということがあったそうですね。
現行制度の下では、「初期研修医」がバイトで当直をすることはできません(2年間の研修を終えた「後期研修医」ならばできます)。
厚生労働省Webサイト内にある「医師臨床研修に関するQ&A」(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/rinsyo/qa/kenshui.html)より引用します。
「医師法第16条の2では、『診療に従事しようとする医師は、臨床研修を受けなければならない。』、同法第16条の3で『臨床研修を受けている医師は、臨床研修に専念し、その資質の向上を図るように努めなければならない。』と規定されています。また、臨床研修に関する省令において、『臨床研修病院は、届け出た研修プログラム以外の研修プログラムに基づいて臨床研修を行ってはならない』と規定されています。
質の向上が正当に評価されない業界で質を求めても無理だよ。残念だけど。
全国一律、どこの病院でも、どの医者でも、どれだけ時間をかけても一回の診察料、処置料は金銭的には同じ(厳密にはちょっと違うけど)というシステムを国がとる限りは。
10年以上キャリア積んでて専門医資格も持ってて年間の執刀数も相当の数切ってるような信頼おけるベテラン外科医と、
臨床研修修了直後のなりたてほやほや得体の知れない新米外科医でも、やる手術同じなら同じ値段ってのは他職種に例えて考えたら明らかに異常じゃないかな。
逆にこの制度でよくまあそこそこの質が保たれているもんだという見方もできる。
しかし実際には質の差が医師間で激しすぎるのは動かしがたい事実だし。
この状況に対処するには業界に通じた知人に、どの医者が、どの病院がまともな医療やってるのかこっそり教えてもらうぐらいしかないんじゃないかなあ。
世間の評判なんてのも本当に嘘くさいもんだよ。風評なんて多くは個人発信なんだから、伝言ゲームで無限増幅されてるだけで「実際の多数の患者の声」なんかじゃない。
http://anond.hatelabo.jp/20091025155412
とにかく初期臨床研修医が集まらない。「あそこはキツい」だの「あそこは田舎だの」そういうので敬遠される。いや、実際田舎なんですけどね。
そうなると、中堅、ベテランの医師も頻繁に当直にかりだされる。
そうすると、医師も人間ですから、キツくなってくるのでもっと医師数の絶対数が多い病院にいきたがる、という悪循環スパイラスが生れているのが、一番の問題かなぁ。
モンペとかそういうのは人口比で潜在しているものだろうから、そんな地方差は無いと思う。
公立病院でも公営企業法全部適用の組織なんかは給与なんかも自由に設定できるので、お金が回っているところなら
きついけどそれなりの給料がもらえるみたいですけどね。
最近、医者が不足してて、偏在しているらしい。小児科産科救急が足りないらしい。みんな、口を揃えて言っている。
数年前まで『医者は多すぎだ!』『税金の無駄だ!』と医者減らしを主張していた方々が、みんな一様に手のひらを返して医者不足を叫んでる。
本当に医者不足かはさておき、世間は『医者増やすべし』『偏在を無くすべし』と号令している。
みんなが言うんだから、たぶんそうなんだろう。
少なくともそう言えば、有権者の皆様は諸手を上げて喜んでくださるのだろう。
だからこれから医者になる学生達は、小児・産・救急医になって、日本の医療を救わなくてはいけないらしい。
即戦力が欲しいから研修は短くして、あとは勝手に(実際の患者さん相手に)訓練しなくてはいけないらしい。
自分とは縁も所縁も無い、医療過疎地で従事しなくてはならないらしい。
政治家の皆さんが思いつきで初めた人気取りパフォーマンスのおかげで、我々の将来はお先真っ暗です。
どうもありがとうございました。またの手の平返しを心よりお待ちしております。
医療崩壊の基本的な知識と経緯は大体知っている人向けの細かい補足。
墨田江東地区はそもそも総合病院が墨東病院しかない医療過疎地域。今に始まった話では無い。
初期臨床研修制度始まって、都心の医師人口は増えている。それでも、充足するにはほど遠いのはあるけれど。
君らが住んでる東京の真ん中の方は安心です。文京区に至っては大学病院4個あるし。
・墨東の産婦人科って?
壊滅的。でも、これは東京全体の問題じゃなく都立病院の待遇の悪さの問題。
ここは日本医大が派遣に来てたときは確か常勤7人位+後期研修医(3-5年目)2-4人で廻してたはず。あまりの仕事の待遇の悪さで日医が2年前に撤退したのが運の尽き。他の大学にも当たったけど派遣に出してくれそうな所は無くて今は部長クラス2人+後期専修医1人と言う未確認情報。これでも、平日2人当直だと3日にいっぺん家に帰れれば良い方だし、その間全く寝られない恐れもある。産科縮小したはずだから、夜のお産でずっと起きてるって事も無いだろうけど、ここら辺は不明。
・当直してたのは研修医?
これは都立が初期研修を終えた後の研修システムを「後期研修」と言ったり「シニアレジデント」と言ったり「専修医」と言ったり用語が安定しない。
一般的に「研修医」と言ったら最初の二年間の研修をしているヒヨっこの事を指す。
研修医も産婦人科廻るけど、1ヶ月とかだけだし、電話応対なんて出来る訳無いから当直してたのは「後期研修医」。一応、専門を産婦人科にして1-2年研修した後の医者だろうからそれなりの判断力はあると思われる。
ドロッポして開業した「医療系ブロガー(笑)」はここら辺のシステムが良く分かってなくて見当外れな指摘をしている人がいるから注意。
・ERって?
ERと今回の事件は全く別問題。ERは1次-2次救急の診療及び振り分けをするところ。イメージとしては「夜間にお腹が痛くてどうしようもない」「喘息発作でタクシーで来院」「転んで骨折った」「吐血してフラフラして救急車呼んだ」「睡眠薬服薬して救急車で運ばれてきた」辺りが守備範囲。この辺りをERで見てERで返す。吐血とかは入院しなきゃいけないから内科の当直医を呼んでぶっ込む。
ERは各内科外科系の下っぱとか研修医がローテーションしながら当直。内科系2人、外科系2人とか。今回みたいにあらかじめ産婦人科領域って分かっている患者については専門家が見ないとどうしようもないからERは全くタッチしない。
「若い女性で凄くお腹痛がっているけど原因となりうる所見が無い」とかだと一応婦人科疾患を否定しなければいけないから産婦人科の当直が呼ばれて1回専門的診察をお願いすると言う場合がある。
逆に言えば、ERみたいなのがあるからどうでも良い腹痛に産婦人科の専門性がすり減らされているとの見方も出来る。まぁ妊娠反応陽性でも出ないと文化的に産婦人科医呼ばないけどね。
・脳出血妊産婦を救うのは大変?
大変。でも、総合病院なら普通はリソースがちゃんとある(外野としての意見ね、実際診療に携わる先生は大変だろうけど)
麻酔科が脊椎麻酔かけて帝王切開して、その後全身麻酔に移行して頭の手術して、ベイビーはNICUへ(でも、今回の場合は出産間近だったとの事でリスクは少ない)、産婦はICUへ。
それぞれの処置は定型通り。1+1の負担がせいぜい2.5位になってるだけで、決して10とかになる訳じゃない。
都内の総合病院は麻酔科も脳外科も産婦人科も当直してる。あるとすれば偶発的にICU、NICUが埋まってる場合で万床って場合が良くある。
産婦人科の場合はオペ入っちゃうと身動き取れなくて病棟で何かあった時大変だから1人当直の時はオペになると分かっている妊婦を取らないとの選択は正解。
・脳出血について
国内の症例検討を元に考えると搬送がどうあれ救命しえなかった可能性が高い。http://obgy.typepad.jp/blog/2007/09/post_bc04.html
原文は全く読んでないし海外の文献も探してないから信じるかどうかはご勝手に。人に文句言ったりdisったりする人はちゃんと原典を当たりましょう。
一般的に後遺症残さずに助かる脳出血は硬膜外、硬膜下、くも膜下とかで脳内出血の場合は場所によっては出血した時点でアウト。ましてや妊婦は凝固線溶系が崩れてるのでハイリスク。
・今回の事件について?
中の人はみんな上の事分かってどうしよっかって考えてる。
実際の権限を持ってる東京都の上の事務がどれくらいまで分かってるかは不明。
石原は全く理解してない。
マスコミは論外。
医者とか墨東叩いている人達は相手にしても時間の無駄なので無視。
はてな村の人達は比較的同情的だけど、上に書いてある細かなニュアンスとか分からずに定型的な医療崩壊ネタに結びつけてるからどうぞ勝手に騒いでくださいって所。
・最後に
亡くなった方の御冥福をお祈りします。