ストレートで医学部入学・卒業すると24歳、臨床医師として働くなら初期臨床研修をやること(ほぼ必須)でプラス2年。
この時点で26歳だ。
26歳で、スタートライン。人が死んでもいい地域なら、その状態の医師でもありがたがられるが、些細なミスでたたかれるような地域・病院じゃこの時点ではまず使い物にならない。
専門診療領域・個人による差も大いにあるが、最低3年はかかるのではなかろうか(後記研修医も大体3年だろうか)
仮にそうだとしたら、その時点で29歳。
大学院進学や専門医取得のためのローテーションなどの選択をすれば、さらにながびくだろう。
社会人経験者や長すぎる多浪をすごせば、ようやっと働き出せるまでになるのがさらに高年齢になる。
何をするのにも遅すぎるということはないが。
しかし、体力はどうだろう。
名目上、働いていない時間だ。働かない時間を病院で過ごすだけだから、その日中・翌日は普通に働く。名目上は夜病院に泊まるだけ。
もちろん本当に寝ているだけの科もあるだろう。翌日対応すると決めれる状況が多い科だ。
しかし、そういう選択ができない科も多い。深夜だろうがその瞬間に対応をしなくてはならない科だ。
日中働き、当直へ。一睡もできず近況した状況のまま夜も働き、その翌日も働く。
それを月に何回もする。
入学したときは大体いいが、専門を決めるような年齢になると上記のことは皆理解している。
それに加え、個人の生き方として、趣味や家庭に自分の時間の比重をおきたい人も当然いるだろう。
そうなると、夜寝れないような科は選ばれない。
少ない人数で回さなきゃならなくなる。
鬱や燃え尽きた人が増える。