最近、医者が不足してて、偏在しているらしい。小児科産科救急が足りないらしい。みんな、口を揃えて言っている。
数年前まで『医者は多すぎだ!』『税金の無駄だ!』と医者減らしを主張していた方々が、みんな一様に手のひらを返して医者不足を叫んでる。
本当に医者不足かはさておき、世間は『医者増やすべし』『偏在を無くすべし』と号令している。
みんなが言うんだから、たぶんそうなんだろう。
少なくともそう言えば、有権者の皆様は諸手を上げて喜んでくださるのだろう。
だからこれから医者になる学生達は、小児・産・救急医になって、日本の医療を救わなくてはいけないらしい。
即戦力が欲しいから研修は短くして、あとは勝手に(実際の患者さん相手に)訓練しなくてはいけないらしい。
自分とは縁も所縁も無い、医療過疎地で従事しなくてはならないらしい。
政治家の皆さんが思いつきで初めた人気取りパフォーマンスのおかげで、我々の将来はお先真っ暗です。
どうもありがとうございました。またの手の平返しを心よりお待ちしております。