はてなキーワード: 半開きとは
会社からの帰り道なんだけど、バスに乗っててさ。バス降りるときに、俺の他にもう一人降りる人がいたんですよ。
なんかその人急いでるみたいで、降りたら走って行っちゃったんだけど、背負ってるリュックの口が半開きだったみたいで。走った拍子でリュックから物が落ちていくわけよ。まずバスを降りてすぐ手帳みたいなのを落としたね。でもその人、気づかずに走っていくんだわ。そんで10mくらい先でスマホ落としたの。これも気づかないんだな。さらに走って今度はペットボトル落としたんだけど、それには気づいてさ、ようやくリュックの口開いてるの分かったみたいで、ペットボトル拾って、リュックに入れて、口しっかり締めて、で走って行ったんだわ。
今日は日曜なので10時半に起きた。遅い朝食を取ろうと炊飯器を開けようとすると、スイッチが開かない。
私が「おーい、」と言いながら蓋のところを叩くと、炊飯器は伸びをしたように一度体を震わせて、ボコりと蓋を開けた。
「もう昼前なのに寝ぼけてんのかね」
私がそう言いながらしゃもじでご飯をよそっていると、炊飯器は寝起きのだるそうな声をしながら、
「買い主がものぐさだと家電もそうなるんですよ、私はあなたに似たんです。」
と言ったので、少し強めに蓋を閉めた。
「昼にもごはん食べるから、ちゃんと保温しといてよ。昼寝しないでよ。」
そう言い返したが、返事はなかった。
最近、うちの家電たちが私に冷たいのはおそらく気のせいではない。
原因は分かっている。
この前、酔って帰ってきたときに、うっかり一晩じゅう冷蔵庫の扉を半開きにしていたことがあり、中の食べ物を半分駄目にしてしまったことがあるのだ。
翌朝、それに気づいた私は冷蔵庫に謝った。
冷蔵庫はクールにそう言ってくれた。しかしそれからというもの、今度は炊飯器の方が何かと私に厳しく接してくるのである。
私の部屋では冷蔵庫の上に炊飯器を置いてるので、この2器は特に仲が良いのだ。あまり物を言わない冷蔵庫に代わって炊飯器が怒ってるのだろう。当然といえば当然である。
怒っているといえば、私はいま掃除機との間もギクシャクしている。
理由は私が掃除をあまりしないからなので、これもまったく身も蓋もない話なのだが、
この前の日曜日に久しぶりに掃除機をかけようと思ったら、掃除機の上に埃が被っていた。
掃除機の上に埃がかぶるのは、冷蔵庫を半開きにするのと同じくらい罪が重いというのは、想像力が少しでもあれば分かることである。
私が恐る恐る「今から掃除しても良いですか?」と聞くと、掃除機はやはりというか、返事をしなかった。相当怒っているようだった。
私は仕方なく、激怒してるせいか吸引力の恐ろしく落ちた掃除機を使って、いつもの倍ほどの時間かかって掃除を終わらせたのである。
それから2度ほど掃除機を使ったが、私が話しかけても返事もしてくれない状態が続いている。今日も午後に掃除をしたいので、今から憂鬱である。
以上のように、うちの家電は買い主の私に一家言あるやつが多いように思う。直接的な原因は私にあるので、仕方のないことかもしれない。
しかし考えてみると、家電はペットの犬や猫と違って、電気を送ってもらって生きているので、直接買い主の世話になっていない。
そういうところに意識の差というか、飼い主からの自立心の芽生えのようなものがあるのではないか、と思ったりもする。
そう考えると、スマートフォンが家電類の中で私に一番懐いてくれているのは、私が毎日充電してやってるからなのかも知れない、と思った。
犬や猫も、毎日ご飯をやっている人間に一番懐くというし、スマホにとっては私が「毎日電気をくれる人」なのだろう。
それにスマホケースや保護フィルムなども買って、考えてみると他の家電と違って結構過保護に使っている。
そこで、私はふと思った。
もしかして他の家電たちはスマホに「嫉妬」しているのではないか。
同じ家電なのに、スマホはケースやフィルムを買ってもらい大事にされ、しかも肌身離さず持ち歩いている。
その一方で他の家電たちは、日中は買い主の私と会えないくせに、部屋に帰ってきたら帰ってきたで、扉を半開きにされるわ埃を被らされるわ、考えてみるとひどい扱いようである。なぜ今まで気がつかなかったのだろうか。
家電の機嫌を取るのは難しいが、毎日親身に接すれば仲良くなるのは、生き物も家電も同じである。そうではないだろうか。
掃除機を雑巾で丁寧に拭く、冷蔵庫の霜取りをする、炊飯器の内蓋を外して綺麗に洗う。これらを行うだけでだいぶ違うはずなのだ。
私がそう思って炊飯器に近づいていくと、炊飯器は保温ボタンを点灯させ、小さく「ぐーぐー」と音を出していた。きっと昼寝をしているのだろう。
ちょっと離れたところにデレステやってるヤツ(手の動きから分かる)がいてさ、手を止めたと思ったらずっとその女の子を見てるの。
手を止めて見て、また再開しての繰返し。
バサバサの髪にニキビだらけの顔、だらしない腹、口を半開きに開け、黒淵メタルフレーム眼鏡から濡れた視線をずーっと向けてんの。
最初はお父さんかなと思ったけどどうやら違うらしい。
あまりに気持ち悪かったので、咳払いで威嚇したら目を伏せてまたデレマス。
キモすぎるやろ。
うーん。同じ穴の狢でしょと謎マウントとる人よく見かけるけど、議論としてどう有効なの?よくわからんな。
ひどい出っ歯を歯列矯正したら食べ物の香りがわかるようになった。
食べ物に限らずにおいに敏感になった。ほのかな香水や草木の香り、電車の中の臭い奴に気づけるようになった。
かつての自分が臭いに鈍感だとは思っていなかったのでとても驚いた。いままでだって、夜道を歩けば誰かの晩ご飯の香りがしてきてメニューに想いを馳せることはあったし、ハンドクリームの香りの好みもだってある。
でも、ふとした瞬間に香りに気づくことが増えた。例えるなら、シンと静まり返った図書館で、紙のめくる音が聞こえるようになった、ような。
食事に関しては香りが、というより、単純に、口の中に広がる風味が色鮮やかに幅広くなった。
繰り返すけれど、矯正前に特段舌がバカだとまでは思ってなかった。日本酒も飲み比べれば違いがわかったし。
矯正するきっかけは、見た目のコンプレックスもあったけれど、風邪をひくからだった。
前歯が出すぎていて不自然に力を入れないと唇が閉じないのでいつも口がポカンと半開き〜唇同士に数ミリの隙間がある状態になっていた。
あまりに毎冬寝ている間にのどを痛めて風邪を常に引いているので矯正を発起した。(とはいえ、寝ている時以外は鼻呼吸をしているつもりだった。)小臼歯と親知らずで合計8本も抜くことになり、怯んだけれど、「確かに健康な歯を抜くのかもしれない。けど、歯列全体で見たら不健康だ」と自分に言い聞かせた。
治療は月1〜2回通うのを2年半かけた。本当はもっとかけたかったけれど、途中で地方に転勤になってしまったので、スピードアップしてもらった&少し仕上がりを妥協した。
「いってらっしゃい。お仕事頑張ってね。お土産楽しみにしてるわ。」
そう。今回のシゴトは、私の一生を掛けた大仕事。最後までわずかなミスも許されない。
大手機械メーカーの大阪支社に勤める私は、大分県別府市内に建設計画中の工場案件の全てを任されている。
サマータイム導入から10年。すっかり国力の落ちた日本では、ベトナムに工場を作るよりも国内に作った方が
輸送費等の兼ね合いで安く済んでしまう。AIによる製造工程の自動化が進んだ結果、人件費も無視できるレベルに抑えられたのも大きい。
だが、それが一番の問題でもある。
雇用を産まない工場が地方にどれだけ敬遠されているのか、経営陣は本当に分かっているのだろうか…。
私はこの2年間、何度も別府市に行き、地権者から商工会関係者、市会議員から市長まで接待を繰り返した。
接待というものは、される側にはとても気持ちのよいものだが、する側の味わうストレスは大変なものである。
そんなストレスを解消するために、ある時より別府から大阪への帰路にフェリーを使うようになった。
別府 19:35 発~大阪 翌朝 7:35 着 のさんふらわあ号12時間の旅は、翌朝会社に直行するのにちょうどよい時間であったのと、
市街地の明かりが全く見えない海上で甲板から見上げた星空の美しさは言葉では表せない素晴らしいものであったのだ。
半年ほど前からは、携帯式の反射式望遠鏡を購入し、甲板からつかの間の天体観測を楽しむようにしていた。
フェリーの船長は、そんな私に気を利かしてくれて船の常夜灯を最小限の明るさに抑えてくれた。
その日は、数々の環境確保条例をクリアして工場着工に関する最終認可を別府市から得ることに成功し、
この2年間の苦労が報われた本当に長い1日だった。
もちろん、工場は建設が始まれば、後は全て現場任せにできるという簡単なものではない。
すべての設備が導入されて、最初の製品が出荷されるまではまったく気が抜けない。
私はいつものように甲板から星を眺めつつ、これからの仕事に対して、改めて、自分自身に気合いを入れるのであった。
朝 7:40 頃、私は大阪南港のフェリー乗り場の近くでタクシーを捕まえて会社に向かった。
気の良さそうなタクシーの運ちゃんにフェリーでの天体観測の話をしたのち、夜間、誰にも邪魔されないように切っていたスマホの電源を入れたところ、5分と経たずして、電話が鳴った。
警察から掛かってきたその電話は、妻の非業の死を告げるもので、自宅での現場検証に立ち会ってほしいとのことだった。
私はひどく狼狽し、しどろもどろになって、タクシーの運転手に自宅の住所を告げた。
朝 8:10。
自宅周辺に張られた規制線のそばで私を出迎えたのは、よれよれのコートを着た冴えない中年の刑事だった。
刑事「このたびは、まことに…なんといいますか、奥さまが亡くなられたことにお悔やみ申し上げます。」
私「社交辞令はいいので。いったい何が起きたのか教えてもらえますか?」
刑事「ん~。あたしもまだ詳しいことはさっぱりなんですがねぇ。。。
分かってるのは、朝6時半に親切な牛乳配達員が、玄関そばの牛乳箱の周りの血痕に気づいて、不審に思って半開きのドアを開けたら血だらけになった奥さまを発見して通報したことだけ。」
配達員は妻からなにか最後の言葉とか犯人の特徴とか聞いてないんですか?
刑事「ん~。この出血量だとねぇ。。心肺停止と言っても即死みたいなもんだからねぇ。。どうなのかなぁ。。」
要領を得ない刑事の言葉に少しイラッとしたが、玄関口から廊下の奥まで広がる血の海は、
配達員は間違いなく何も聞けていない...。
その後、警察は自宅内に残された犯人の指紋を探すとのことで、家人である私は鑑識に指紋を採られた。
自宅に出入りした可能性のある人物を聞かれ、親族と妻の友人数名の名を挙げた。
おそらく彼らの指紋も照合されるのだろう。
室内には荒らされた形跡があり、盗まれたと思われる妻の財布や貴金属、通帳などいくつかを警察に伝えた。
窓や勝手口などの出入り口については、1ヵ所ずつ状態を確認し、普段の施錠状況と合わせて異常の有無を説明させられた。
勝手口の鍵が掛かっていなかったことから、犯人はそこから出入りしたとも思われる。
例の刑事は、「あのー。大変聞きづらいんだけど。。これ。おたくさんの?」
と妻の寝室のゴミ箱から取り出した使用済みのコンドームを振って見せた。
私「…。その。。妻とはずっと、レスでして。。。」
刑事「あー。そう。」
しばらくの沈黙後。
私「分かりません。涙。」
仕事で大成功した翌朝に妻を殺されて、その直後に妻の不貞が発覚したとき、夫はどんな顔をすべきなんだろう?
何カ月も前からこの瞬間について考えていたのだが結局分からなかったので、私は泣くことに決めた。
全ては計画通りに進行しているので、本来、喜ぶべき時なのではあるが...。
昼13:30。
午後になると、私は警察署に連れて行かれ、妻の遺体と対面した。
(・・・おまえが全て悪いんだよ。私が心血を注いで集めたコレクションを二束三文で売り払ってしまうなんて。)
(・・・結婚前にもお互いの趣味について尊重するとあれほど約束したのに。。)
(・・・プレミアのついた「レイカは華麗な僕のメイド」 フィギュアをいったい、いくらで買ったと思ってるんだ・・・)
無言の妻を前にして、言いたいことは山ほどあったが、私は沈黙を貫き、ひたすら号泣した。
刑事ドラマでみかけるような取調室とおぼしき部屋で待っていたのは、あの刑事だった。
刑事「あのーですねぃ。ひじょーに聞きづらいことなんですが。。
これは捜査の一環として、どうしても関係者一人ひとりに確認しておかなければならないことがありまして。」
と尋ねた。
刑事「そうなんです。
べつにあなたを疑ってる訳じゃなくてね、容疑者から除外するために必要と言いますか、聞いておかないとあたしが怒られちゃうんで・・。」
私「はぁ..。私は昨日の夜19時半に別府港でフェリーに乗って、今朝7時半に大阪港に着きました。それからタクシーで家に戻りました。これでいいですか?」
おもむろに財布にしまってあった、フェリー乗車券の半券と大阪港から自宅まで乗ったタクシーの領収書を取り出した。
半券には 19:35発 7:35着の文字がくっきり書かれている。
間違いなくフェリーに乗っていたことは、天体観測している様子を見た船員が証言してくれる。
領収書は自宅到着時の印字時刻しか書かれていないが、タクシー会社は何時何分に客を乗せたか記録しているはず。
刑事は、私のアリバイ以外にも妻の普段の生活習慣のことや近所付き合い、最近のなにげない出来事まで、こと細かく聞いてきた。
一通り聞き終えた刑事は満足したようで、ようやく私は質問責めから解放された。
私が取調室を出て帰る瞬間、刑事は「すみません。あと1つ。」と呼び止めた。
刑事「おたくさん、お持ちのスマホは1つだけ?個人用と会社用と別に持ってない?」
私「うちの会社は経費節減で会社専用の携帯は支給されてないんですよ。個人のスマホで代用して仕事で使った通話料だけ請求するカタチなんです。」
刑事「あらま。実は、これから関係者の電話の通信記録を調べようと思ってましてね。もし犯人が奥さんの知人だった場合、過去に一度くらい電話してるかもしれないでしょう?見落としがあるといけないので聞いてみたんですわ。」
刑事「それにしても最近のスマホはすごいもんですなぁ。うちのかみさんがスマホを忘れた時なんて、パソコンでちょちょっと操作するだけですぐに置き忘れた場所が分かっちゃったんですよ。」
あの刑事は私を疑っている?
かみさんの話は私にカマを掛けたものかもしれない。ちょっと面白くなってきた。
最新のスマホは複数の基地局と同時に通信するため、およその居場所が通信局のログに残ってしまう。
だから私はフェリーに乗る時にスマホの電源を落とした。念には念を入れて、スマホをアルミ箔で包むことで
完全に電波遮断したので、スマホの移動履歴からアリバイを崩すのは不可能だ。
夜18:00。
自宅のリビングのソファに座り、長かった今日一日の出来事を考えていると、うとうとして眠くなってきた。
昨夜から一睡もしていなかったことを思い出してしばらく仮眠をとることにした。
夜23時過ぎに、リビングの窓を叩く音で目が覚めると、外にはあの刑事が居た。
刑事はどうしても確認したいことがあるとのことで、しかたなく私はリビングに招き入れた。
刑事「昼間聞いた、おたくのアリバイなんだけどね。もう一度、説明してもらえる?本当のところを。」
私「はぁ..。私は昨日の夜19時半に別府港でフェリーに乗って、今朝7時半に大阪港に着きました。それからタクシーで家に戻りました。これで満足ですか?」
刑事「でもねぇ。昨夜はサマータイムの切替え日だったでしょ?夜中に時刻が2時間巻き戻ってるよねぇ?」
夜19時半から航行時間である12時間後が何時になるのか?これ見よがしに数えてゆく。
刑事「1,2,3,4・・・12。ほらね?大阪港に着くのは今朝の5時半だ」
刑事「5時半に着いて、7時40分のタクシーに乗るまでの約2時間。おたくはいったいどこで何をしていたんです?
冴えない刑事の目が、一瞬、狼の目のごとく鋭く光ったように感じた。
それでピンときたね。
あれ?この人、もしかして奥さんが運ばれている様子を見ていたのではと。」
だから無意識に救急隊員という言葉を口にしてしまったことを思い出した。
迂闊だった。
私「そんなことで・・・」
刑事「そうだよ。
5時半に着いたあんたは、バイクか何かで自宅に戻り、6時過ぎに奥さんを殺した。
毎朝6時半に届けにくる配達員にわざと死体を発見させたのを確認して、7時半には大阪港に戻った。
違うかね?」
…素晴らしい。完璧だ。
…およそ完全犯罪というものは、良きライバルに巡り合えてこそ、真に完成するというものだ。
…だが、君がたどり着けるのはそこまでだ。
私「そんなことで。そんなくだらない妄想で、今日一日。初動捜査の貴重な一日目を無駄にしたんかっ」
私「この一日の間に真犯人が絶対捕まらないところへ逃げおおせたら、いったいどない責任とるつもりやねん」
顔を真っ赤にした私は、自分でもびっくりするほどの大声で刑事に怒鳴りつけた。
私「お前はなんもフェリーのことが分かっちゃいない。
サマータイム切替え日には、航行時間を10時間にしたり、14時間にすることで
時刻の辻褄をあわせてるんや。ほら、ここよくみいや。」
フェリー会社の「よくあるご質問」ページをスマホで開いて見せた。
Q:サマータイム切替え日の乗船/下船時刻はどうなるのでしょうか?
A:海上での航行時間(速度)で調整しますので、時刻表通りとお考えください。
無慈悲な一文が、刑事の考えた時刻表トリックをあっさりと打ち砕いた。
私「信じられんなら、明日フェリー会社に問い合わせてみるといい。
船長も船員も乗客も、そうじのおばはんも、み~んな朝7時半に着いたと証言するわっ。アホめ。
もうお前が私を疑っていると分かった以上、今後はいかなる質問も弁護士を通してもらうからな。
こんなクソの役にも立たない捜査官なんて、もう二度と顔もみたくないわ。」
これから先、あの刑事がどこをどう調べても私のアリバイが崩れることは無いだろう。
だって、私は本当に19:35発~7:35着のフェリーに乗っていたのだから。
アリバイ崩しをあきらめて、寝室で見つかった精液の持ち主を追い始めてくれたらそれで十分だ。
私が出張先の風俗店のごみ箱から拾った精液の持ち主がどうなろうと知ったことではない。
夜23:55。
私は自分の寝室に戻り、省電力モードで待機しているメイドロボット・レイカのスイッチを入れた。
レイカ「お帰りなさいませ。ご主人様」
魔改造を重ねられたレイカは、どんな命令をもこなせる最強メイドだ。
もちろん夜のサービスだって完璧だし、アイ・カメラからの映像をネット経由で遠隔地に飛ばすことも可能。
完璧なメイドに完璧な仕事をさせる。夜のいちばん長い今日を執行日に選んだのはそれが理由だった。
今日から、死が二人を分かつまで、彼女との二人きりの甘い生活が始まる。
妄想で頭をいっぱいにした私は、レイカの柔らかな胸に顔を埋めつつ、深い眠りにおちるのだった。(終
-------------------------------------------------------------------------------------------
参考)
https://www.ferry-sunflower.co.jp/route/osaka-beppu/time/
http://my-s-maid-reika.sakura.ne.jp/figure/index.html
レイカさん、良いですよねぇ。
原作は1冊のみで完結なんですが、番外編としてぐすたふ先生ご本人の同人誌が続くようでファンとしてはうれしい限りです。
最近、ミクさんと結婚された男性が話題になってましたけど、私が結婚するなら絶対レイカさんが良いデス。
http://b.hatena.ne.jp/entry/370544145/comment/gabill
http://b.hatena.ne.jp/entry/370569310/comment/tetsutalow
https://anond.hatelabo.jp/20180907005441
「19:35発」と書いた時点ですぐに、サマータイムで時間のズレがぁぁ
アリバイが崩れて不可能だった犯行が可能にぃってバレバレじゃないですか。
少しひねって、サマータイムの時差で2時間分の余裕ができたが、犯行に必要なのは3時間。残り1時間はどうやって?
としたら、ただの時刻表トリックと変わりなくなってしまいそう。
アリバイは崩れたけど証拠が無いよ系を面白く書くにはショート・ショートでおさまらないかなと。
推理モノなら、家宅捜索の時点で埃を被って動かないレイカさんが出てくるべきなんでしょうけど、
最初の草案では、正統派コロンボのように、天体観測が趣味なのに関連する書籍が本棚に少なかったり、荒らされた部屋の紛失物をすらすらと言える姿に疑いを深めてゆきます。
最後に、奥さまの体内のチタンプレートにこんな傷を負わせられるのはロボットしか居ない。とか、あなたはロボットの目を通してしか現場を見ていなかった。だからこんなケアレスミスをしたんだ。
みたいなことを考えていたんですが、これだと、魔改造によってロボット3原則を破れるようになったレイカさんは破壊処分されてしまいます。
それが嫌でこうなりました。
★家
・トイレットペーパーを10cmだけ残して交換しない
・トイレットペーパーを芯だけ残して交換しない
・洗面台でヒゲを剃り、散らばった毛を掃除しない(洗面台毛だらけ)
・聞こえなくて1回聞き返しただけで「あぁ?チッ」とキレる
★外
・人の目に触れるところでイチャイチャすんな。目に毒吐き気するわ。
(見目麗しいカップルだったとしても気持ち悪い。公開セック○してるようなもんだ気持ち悪い。)
(皆降りるのにわざわざ押してくる奴なんなの?降りますオーラ皆出してるのに何なの?)
(危険時のみにして)
・狭い道で譲ってあげたのに会釈すらしない
(お前は何様だこの野郎)
今朝の通勤電車
隣に立ってたおっさんがふらふらっとして、座り込むような体制になった
気分が悪くなったんかなと思ったけどどうも様子がおかしい
口は半開きで白目むいて、天を仰いでる
とぉちゃんしっかりして!救急車呼んで下さい!心臓が悪いんです!
隣の奥さんらしき人が慌てて叫んでる
心臓麻痺か!やべーな、救急車って電車内から呼べんのかな?頭揺らさない方がいいのかな?それは脳卒中か?
こっちも若干パニックになってすぐに動けなかったけど
とりあえず電車から降ろさなきゃ!と思っておっさんを抱えてドアの方まで運んだ
どうやらおっさん半分意識あるみたいで、大丈夫ですとか言いながら、手すりを掴んでなかなか降りようとしない
別のおばさんが手すりから指ほどいてくれて、最後はおっさんをお姫様抱っこして何とかホームに下ろせた
すぐに駅員が駆けつけてきて、病人です、汗をかいてます。みたいなことをピンマイクで報告してた
駅員に引き継いだからもういいかなと思って車内に戻ろうとしたらおっさんの奥さんが
お名前だけでも教えて下さい!みたいなこと言ってたけど、気恥ずかしくて、大丈夫です。つって逃げこむように車内に戻った
でもとっさの時にちゃんと動けたし、電車も2、3分の遅れで出発できてよかった。
良い事して嬉しい様な、悲しい様な気持ち。
聡明でかわいらしい、素敵な彼女だった。
酔狂にも俺というオッサンを選ぶくらい、独特の価値観を持つ女性だった。
おまけに脳内存在ではなく、実在しているときた。二次元相手にすら恋愛という感情を覚えることができないままぶくぶくと肥ったオッサンには過ぎた幸福であった。
三十路半ばに降って湧いたように訪れた初恋は一年と少しで消えていった。
仲違いではないし、ケンカをしようといっていたけれど、それも楽しみにしていたけれど、結局できないまま終わっていった。
わかっていたことだが、未来よりも過去が強く、彼女は聡明でやさしく、俺は弱かった。
「いつか、彼女が俺に愛想を尽かすだろう」と、非モテのオタクらしくビクビクした卑怯で惰弱な予防線をはりめぐらせ、それでも卑屈にならぬようにつとめて一年を過ごした。
それは思い返しても幸福で濃密な一年で、一人で過ごしたこの一年はただネトゲとソシャゲの数値を漫然と増やすのと同じ時間であることがにわかには信じられないほどであった。
我々は遠距離であったから、一年の間にともに過ごしたのは実質3週間かそこらといったところではなかろうか。
俺は身に余る幸福を、軽々に疑うことなく、その一瞬をひとつづつ大切に味わい、決して忘れないようにしようと思ったのだ。いつか失われるものだと予感していたから。
別れを告げられる前の、楽しそうだった最後のデートで時折見せた憂いの表情で確信にかわった。
もちろん決裂を回避すべく、さまざまな方策が取られた。しかし、竹ヤリで飛行機は落ちない。俺にできることはこの先のお互いの平穏を用意することしかなかった。
万全の心の準備があった。
傷付かずにいられると思った。
やせ我慢などではなく、こんな甲斐性も主体性もない男に生まれてきたことを感謝させてくれてありがとうな。なんて思っていた。
愛想をつかされたわけではない、しかし、どうしても避けられぬ別れを。一緒になるには俺が俺であること自体が障壁になる理由を、来るべき三行半をLINEでしぼりだすように送られたとき。
ここからの余生が決定された。
このハッピーにもほどがある一年を思い返し、少しずつキャラメルをなめるように溶かしながら生きていくのだ。
それはそれで悪くないと、口を半開きにして漫然と生きてきた自分には身に余る幸福なのだと本気で思った。
恋をしたことがないオッサンは、恋に免疫はなかった。ぶっちゃけ甘く見ていた、ひどくナメていた。今自分にとりついている無情感、寂寥感、つかれ、首の凝り、残尿感、就寝後喉から込み上げてくる胃液で灼ける喉、そういったものは一時的な症状で、一年もたたないうちに治るのだと。
そうしたら、突然推しが自分ちの台所で白米を炊き始めたのを目撃した女子のごとき切ない声をあげてうずくまるようなこともなくなるだろうと軽く考えていた。
これは失われゆくときに効果を発揮し、一生をかけて宿主を食らう猛毒の類であることに。オッサンはようやく最近気づかされてしまった。
余生のはじまりであったこの一年は短いが、人生を支配するには十分な期間だった。
一年には四季があった、ふたりでいろんな話をしながら、様々なところにでかけた。おそらく、ほかのつがいたちがそうするように。我々もさんざんそうした。行こうと約束したきりの場所が、いくつもあった。
ひょんなところで、どうしても、少しのきっかけで思い出してしまう。
つきあっている間から、ちょっとした瞬間にこねくりまわしていた甘い思い出たちが、刃を剥いてオッサンのやわらけえ心をズッタズタに切り裂いていくのだ。
お揃いで買ったボールペンを筆箱から取り出したとき。町中でてんぷらそばの香りが漂ってきたとき。美しい紅葉を見たとき。バスの中が閑散としていたとき。Twitterにネタ画像を貼ろうとしてカメラロールをたぐったとき。カップル用の写真置き場として導入したアプリに「もう別れた」と告げることもできないままだったから「つきあって2年目ですおめでとう」という通知が臆面もなく画面に現れたとき。テレビにサメがでてきたとき。花火の音を聞いたとき。モネの絵を見たとき。映像の世紀のテーマソングが流れたとき。海。いきつけの居酒屋。空が透き通るように青かったとき。ふたりで行こうと話していたその場所への旅行記。机の引き出し。
容赦なくそれらにまつわる我々のイベント一枚絵がフラッシュバックしていく。
思い出がたのしかったほどに、もはやそれらが二度と訪れないことを突きつけていく。無能で怠惰だった自分を上っ面だけなじって、甘い記憶の反芻にくたびれる。
そして文字通りくたびれたオッサンは何度目か忘れた記憶の反芻の果てに、ふと気づいてしまう。
たった一年だ。
たった一年でも、強い記憶でも、そのすべてをわすれないように目に、鼻に、耳に、手がかりをのこして脳の一番とりだしやすい引き出しにこうしてしまいこんだつもりでも。
どうしたって、あせていくのだ。あせていく割に、思い出したときのダメージは軽くなりはしない。ただうすくらがりの割合が増していき重くなっていく。
なんて意味のない自問をして、やめて、また自問して、夜が明ける。
どうすればこの変質を止めることができるのか。
高校生のうちになやんで置くべき事をいまさらやりはじめているから、だれもその無意味な思索を止められない。
俺の印象に沿って変質した思い出を、きっと刻み込んだ瞬間から変質しつづけているその代替品を、いつまで、いつまで舐め続けることができるのか。俺が改竄したのは、いったいどの部分か。彼女の行動か、表情か、懊悩か、それらを突きつけられまいと先手をとって口先で蓋をしていった愚かで卑しい自分の行動か。
傷つけるかもと言おうとして言えなかったうわっつらの言葉か。
いや、それに妥協する自分を、自己愛を自覚していますみたいなメタい達観視点で、別の自分を用意したあげくのいぎたないマウントをキメる惰弱な自分への嫌悪感だ。
こんなものが、二度とこない、見ることのできない美しい追憶の邪魔をする。
しかしこんなものがなければ俺はきっと、こんなこともわかりはしなかった。
冒頭で「フラれたときに、余生を決定した」と言った。
20代のはじめに自分というハードウェアの脆弱性に愕然とした自分は、ここより余生という看板を高々とかがげ、レールにトロッコを設置してゆっくりと坂を下りはじめた。山にぶつかるまでが人生だと割り切ってみると、けっこう空は綺麗だったし、白米は噛むと甘かった。
思い出じゃなくて、君と君と一緒にいる自分自身を。
なんて、ありあわせの後悔を口に出せば、どうしたって、安っぽくなる。
感謝の言葉を書き連ねたいが、それここでやるにはあまりにも浅ましすぎる。
誰の目にもつかず埋もれるか、「貴様の贅沢な懊悩など見る価値ないわ」と吐き捨てるように扱われたいだけなのに。
そうでもされないとやっぱりやってられないくらいにただひたすらに、いまだに、恋しさだけが、こびりついていく。
こんな寒い日に、さびれた地方都市のビジネスホテルで、小さなシュトーレンを分けて食べた。
みんな! 現実には存在しないキモオッサンの気持ちになって書いたキモポエムをここまでよんでくれてありがとうな! 愛してるぜ!
サンフランシスコの慰安婦像設置、日本の自称保守界隈と産経新聞が進める「歴史戦」のせいだった
http://buzzap.jp/news/20171127-sf-comfort-women-statue/
よく分からんが、では「日本人は黙っていろ、発言するな」という話なのかな?
今まで黙っていたから、好き放題やられた訳だが
アメリカが保証する「不可逆性」だって韓国の行動を見ると怪しいのでは?
個人的には、問題の本質は「キチッと意思表示するかどうか」だと思う
要するにマスコミは「大衆をコントロールしようとしている」訳だろ?この記事のように
もちろん、ネットがない時代は完全にコントロールされていて、日本国民がほぼ全員、ボンヤリ状態(=ボンクラ)だった
だから、話にならなかった
「勝ち負け」はその次の問題だと思う、次はキチンと作戦を立てて事に当たれば良いだろう
それこそ、「子孫になんと説明すれば良いのか?」という話になる