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2021-09-02

墨田区カッケーけど綾瀬はるか氏が墨田区民じゃなかったらどーすんの?だし、そもそもなんで全国墨田区みたいにしないんだ?って話だ。あと福井もまともだな

綾瀬はるか氏の好感度守りたいのか、ファン感情暴走か、いつもの逆張りか、いろんなところ爆破し過ぎでは?

芸能プロ()&記者逆張りマンはさ

そもそも綾瀬はるか氏よりも重症な人が入院出来ないという事実を多くの人は述べているただけで

肺炎でも入院すべきではないと言っているやつは誰もいない>

しろ肺炎で無くとも入院もしくは隔離はされるべきだろう

 

 

 墨田区のスゴさ


 

 墨田区は、50代のワクチン接種率が65・1%、40代が58・3%と他区を大きく引き離す。さらに自宅療養の割合が増えている現段階においては、自宅療養者への医師+看護師訪問診療オンライン健康観察、軽症で重症リスクの高い患者への抗体カクテル療法、区独自の優先病床20床を活用した中等症患者治療回復後の自宅への下り搬送と、「地域完結型」のコロナ戦略を打ち立てている。

 

 人口27万人の墨田区では、都立墨東記念病院(765床) が感染症指定病院として重症、中等症の患者を引き受けている。そのほかは同愛記念病院(403床)と200床以下の小さな病院が幾つかあるだけで大学病院はなく、町場の診療所が地域医療担い手だ。けっして医療資源が豊かとはいえない墨田区が、どうして先駆的なシステムを築けたのか。

   

じつは、墨田区の独行の始まりは、厚生労働省専門家会議(現・コロナ対策分科会)がPCR検査抑制していた昨春にさかのぼる。連日、墨田区保健所には区民から「熱があるので検査をしてほしい」と電話が入った。

 

 大多数の自治体キャパティ不足を理由検査を断っていたが、新任の保健所長、西塚至氏は「必要検査はすべてやろう」と職員鼓舞。自前の検査施設を立ち上げ、保健所医師自ら検体を採取した。西塚氏は、PCR検査の拡大に踏み切った医学的背景を、こう語る。

 

 「新型コロナ感染症では感染者に症状が出る前からウイルスが体外に出ており、かつ症状の強い人ほど多くのウイルスを体外に出すわけでもない。SARS(重症急性呼吸器症候群)やインフルエンザのように、発熱した人から感染源をたどっていくことはできないということを、武漢からチャーター帰国便の感染者や、横浜に入ったクルーズ船の感染者を数多く診療した墨東病院医師から聞いていました。従来の常識通用しない。無症状の人までPCR検査を広げないと感染者を特定できないとわかったのです」

 

 墨田区は、保健所に最新鋭の検査機器を導入し、民間検査会社を誘致して検査キャパを拡大。クラスターが発生すれば「ローラー作戦」と呼ぶ大規模検査実施し、陽性者を隔離する。

 

 その一方で、西塚氏は区内の医師会、診療所と病院責任者が参加するウェブ会議を立ち上げ、行政医療機関との連携を図った。

 

 昨年暮れから今年初めにかけての第三波では、ウェブ会議病院間の情報を共有し、回復した高齢患者地域の七つの病院が受け入れる「下り搬送のしくみを機能させる。墨東病院回復した患者は、次々と地域病院に送られ、病床の逼迫が解消された。

 

 

 保健所を大増員


 

 こうした積み重ねの先に、第五波の現役世代対応型の医療システムが構築されている。西塚氏は、その基本的な考え方を、こう説く。

 

 「公衆衛生(パブリックヘルス)を担う保健所役割は、インテリジェンス(情報分析)とロジスティクス(兵站)です。住民の心と体の健康を守るために地域に何が足りないか資源はどれぐらいあるか分析し、先を読んで人やモノを調達する。検査能力が足りなければ自分でつくればいい。住民ニーズは高いのです」

 当初、10人だった墨田区保健所マンパワーは、人材派遣会社から保健師(看護師)や区役所の他の部署から応援を含めて約100人に拡大している。西塚氏らは、今年5月、第四波で医療崩壊に見舞われた神戸市から医師を招いてウェブ会議で話を聞き、明日はわが身と病床の拡充に乗り出した。

 もともと墨田区には四つの入院重点医療機関」があり、そのなかの一つに区独自運用できるコロナ病床を13床確保していた。軽症者用の病床だったが、この墨田区優先枠を一挙に60床ちかくまで拡張するよう病院要請した。

 病院側は、これに応じ、7月初旬から墨田区優先病床が稼働する。さらに60床のうちの30床を中等症対応グレードアップ。そのうち20床が墨田区優先の中等症病床とされた。酸素投与やステロイドが使えるようにして8月上旬から中等症患者を受け入れている。

 

 

 オンライン診療軌道に乗った


 

 並行して、自宅療養者への医師訪問看護ステーション看護師の往診、オンライン診療による見守りを軌道に乗せた。8月6日時点で、墨田区には自宅療養413人、入院60人、宿泊療養126人の感染者がいる。全体の約7割が自宅療養だ。西塚氏は、自宅療養と墨田区優先病床の連携について、こう語る。

 「今回の波は、若くて軽症の患者さんが多いのですが、頭が痛い、お腹が痛い、薬が効かない、食べられないという自覚症状で重症だと思い、病院に行く、救急車を呼ぶ。つまり患者さんの不安が病床逼迫の大きな要因の一つなのです。その不安を減らし、安心の灯をどれだけ見せられるかが勝負です。だから往診やオンライン診療でひんぱんに連絡を取って、軽症の説明をし、治療をして落ち着いていただく。

 

 そして、もしも症状が悪化して中等症になったら、区の優先病床に入っていただく。ただ、この病床は区民共有の医療資源ですから回復したら休日でも夜間でも、退院していただき、ベッドを空けて、次の方が入れるようにする。10日間の療養期間中であれば民間救急車で自宅までお送りします。

 

 できるだけ軽症のうちに重症化の芽を摘む。そのために抗体カクテル療法も行っています

 

 海外治験入院・死亡リスクが約70%減らせるという抗体カクテル療法、まれインフュージョンリアクション(急性輸液反応)というアナフィラキシーショックに似た副反応も起きることから、国は登録した医療機関への入院で、発症から7日以内などの条件をつけて使用を認めている。

 

 墨田区では四つの入院重点医療機関登録。軽症でも抗体カクテル療法の条件に合う人がいれば、区の優先病床で実施する。同愛記念病院では、7月下旬から8月10日までに16人の患者抗体カクテル療法の点滴治療を受けている。

 

 「区内の全症例を把握しているのは保健所ですから重症リスクがあって、比較的反応のよさそうな若い患者さんに抗体カクテル療法を受けていただいていますお金があろうが権力を握っていようが関係ない。公正に重症化しやすい方を見つけて、区の病床に入っていただく。いよいよ病床が足りなくなった場合に備えて、酸素濃縮装置を確保して、24時間対応医師が往診し、ステロイド剤も在宅で投与していただく態勢をとっています

  

 

東京都では「自宅療養者のフォロー」も崩壊…そのウラで際立つ「墨田区の凄まじい戦略

https://news.yahoo.co.jp/articles/9594f7c90d5b5d23d30b78a39d30079fbe345497?page=2

 

墨田区パラリンピックお断りしました

「区内の全症例を把握しているのは保健所ですから重症リスクがあって、比較的反応のよさそうな若い患者さんに抗体カクテル療法を受けていただいています

お金があろうが権力を握っていようが関係ない。公正に重症化しやすい方を見つけて、区の病床に入っていただく。

いよいよ病床が足りなくなった場合に備えて、酸素濃縮装置を確保して、24時間対応医師が往診し、ステロイド剤も在宅で投与していただく態勢をとっています

 ↓

パラ指定病院組織委の重症者受け入れ要請断る 「コロナ対応優先
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f103db73e6a1378d0280dd7cee159124156b23f

 

東京都墨東病院救命救急センター=東京都墨田区

 

 24日に開幕する東京パラリンピックで、競技会場で大会関係者に傷病者が出た場合に受け入れる「指定病院」の都立墨東病院墨田区)が、救急重症者を受け入れてほしいとの要請を断っていた。新型コロナウイルス感染症感染爆発で、医療が逼迫(ひっぱく)していることが理由という。ほかの複数病院にも同様の動きがある。

 

 病院によると、墨東病院パラリンピック "選手を除く大会関係者" に傷病者が出た際、通常診療範囲内で受け入れる協定大会組織委員会と結んでいる。

 

 これとは別に組織委は12日、墨東病院救命救急センターに対し、競技会場で重度のけが人や病人が出た際、救急搬送を受け入れるように協力を要請した。しかし、感染症指定医療機関であることからコロナ対応を優先するために断ったという。

 

 浜辺祐一救命救急センター部長救命救急センター本来、突発、不測の重症患者に備えるものであり、予定された行事バックアップをするものではない。災害モードコロナ対処すべきだと言われている時期に、こうした協力を約束することはあり得ない。大会直前の要請は、組織自体大会安全に開催できないと思っていることの反映ではないか。開催の是非を早急に議論するべきだ」と話している。

 

福井もまともだな

 福井では無症状者も含めて全陽性者を病院宿泊施設で受け入れてきた。現在も「自宅療養させず」を貫いている。県地域医療課の担当者が言う。

「自宅療養では容体が急変しても直ちに対応できない。感染判明後、すぐに医師診療を受ける体制必要なため、臨時施設を稼働させました。陽性者を速やかに隔離すれば、感染拡大の防止にもつながります

 病床が逼迫する中、県は福井市内の体育館に軽症者向け臨時病床を100床設置。常駐する医師看護師対応に当たる。6月に約5000万円の補正予算を組んで感染拡大に備え、今月2日から受け入れ可能となった。

 

福井県はステージ4でも「自宅療養させず」貫き体育館臨時病床100床設置! 国も東京都もなぜやらない

https://news.yahoo.co.jp/articles/0ba2e3a0339e812a7b56b248fad66accbf23bcb5

 

anond:20210902082914 anond:20210902112745

2021-08-21

anond:20210821075736

>「政権担当能力のある自民党」の議員の皆さんは何やってんのよ?

 

墨田区運営しました

 

 

 墨田区のスゴさ


 

 墨田区は、50代のワクチン接種率が65・1%、40代が58・3%と他区を大きく引き離す。さらに自宅療養の割合が増えている現段階においては、自宅療養者への医師+看護師訪問診療オンライン健康観察、軽症で重症リスクの高い患者への抗体カクテル療法、区独自の優先病床20床を活用した中等症患者治療回復後の自宅への下り搬送と、「地域完結型」のコロナ戦略を打ち立てている。

 

 人口27万人の墨田区では、都立墨東記念病院(765床) が感染症指定病院として重症、中等症の患者を引き受けている。そのほかは同愛記念病院(403床)と200床以下の小さな病院が幾つかあるだけで大学病院はなく、町場の診療所が地域医療担い手だ。けっして医療資源が豊かとはいえない墨田区が、どうして先駆的なシステムを築けたのか。

   

じつは、墨田区の独行の始まりは、厚生労働省専門家会議(現・コロナ対策分科会)がPCR検査抑制していた昨春にさかのぼる。連日、墨田区保健所には区民から「熱があるので検査をしてほしい」と電話が入った。

 

 大多数の自治体キャパティ不足を理由検査を断っていたが、新任の保健所長、西塚至氏は「必要検査はすべてやろう」と職員鼓舞。自前の検査施設を立ち上げ、保健所医師自ら検体を採取した。西塚氏は、PCR検査の拡大に踏み切った医学的背景を、こう語る。

 

 「新型コロナ感染症では感染者に症状が出る前からウイルスが体外に出ており、かつ症状の強い人ほど多くのウイルスを体外に出すわけでもない。SARS(重症急性呼吸器症候群)やインフルエンザのように、発熱した人から感染源をたどっていくことはできないということを、武漢からチャーター帰国便の感染者や、横浜に入ったクルーズ船の感染者を数多く診療した墨東病院医師から聞いていました。従来の常識通用しない。無症状の人までPCR検査を広げないと感染者を特定できないとわかったのです」

 

 墨田区は、保健所に最新鋭の検査機器を導入し、民間検査会社を誘致して検査キャパを拡大。クラスターが発生すれば「ローラー作戦」と呼ぶ大規模検査実施し、陽性者を隔離する。

 

 その一方で、西塚氏は区内の医師会、診療所と病院責任者が参加するウェブ会議を立ち上げ、行政医療機関との連携を図った。

 

 昨年暮れから今年初めにかけての第三波では、ウェブ会議病院間の情報を共有し、回復した高齢患者地域の七つの病院が受け入れる「下り搬送のしくみを機能させる。墨東病院回復した患者は、次々と地域病院に送られ、病床の逼迫が解消された。

 

 

 保健所を大増員


 

 こうした積み重ねの先に、第五波の現役世代対応型の医療システムが構築されている。西塚氏は、その基本的な考え方を、こう説く。

 

 「公衆衛生(パブリックヘルス)を担う保健所役割は、インテリジェンス(情報分析)とロジスティクス(兵站)です。住民の心と体の健康を守るために地域に何が足りないか資源はどれぐらいあるか分析し、先を読んで人やモノを調達する。検査能力が足りなければ自分でつくればいい。住民ニーズは高いのです」

 当初、10人だった墨田区保健所マンパワーは、人材派遣会社から保健師(看護師)や区役所の他の部署から応援を含めて約100人に拡大している。西塚氏らは、今年5月、第四波で医療崩壊に見舞われた神戸市から医師を招いてウェブ会議で話を聞き、明日はわが身と病床の拡充に乗り出した。

 もともと墨田区には四つの入院重点医療機関」があり、そのなかの一つに区独自運用できるコロナ病床を13床確保していた。軽症者用の病床だったが、この墨田区優先枠を一挙に60床ちかくまで拡張するよう病院要請した。

 病院側は、これに応じ、7月初旬から墨田区優先病床が稼働する。さらに60床のうちの30床を中等症対応グレードアップ。そのうち20床が墨田区優先の中等症病床とされた。酸素投与やステロイドが使えるようにして8月上旬から中等症患者を受け入れている。

 

 

 オンライン診療軌道に乗った


 

 並行して、自宅療養者への医師訪問看護ステーション看護師の往診、オンライン診療による見守りを軌道に乗せた。8月6日時点で、墨田区には自宅療養413人、入院60人、宿泊療養126人の感染者がいる。全体の約7割が自宅療養だ。西塚氏は、自宅療養と墨田区優先病床の連携について、こう語る。

 「今回の波は、若くて軽症の患者さんが多いのですが、頭が痛い、お腹が痛い、薬が効かない、食べられないという自覚症状で重症だと思い、病院に行く、救急車を呼ぶ。つまり患者さんの不安が病床逼迫の大きな要因の一つなのです。その不安を減らし、安心の灯をどれだけ見せられるかが勝負です。だから往診やオンライン診療でひんぱんに連絡を取って、軽症の説明をし、治療をして落ち着いていただく。

 

 そして、もしも症状が悪化して中等症になったら、区の優先病床に入っていただく。ただ、この病床は区民共有の医療資源ですから回復したら休日でも夜間でも、退院していただき、ベッドを空けて、次の方が入れるようにする。10日間の療養期間中であれば民間救急車で自宅までお送りします。

 

 できるだけ軽症のうちに重症化の芽を摘む。そのために抗体カクテル療法も行っています

 

 海外治験入院・死亡リスクが約70%減らせるという抗体カクテル療法、まれインフュージョンリアクション(急性輸液反応)というアナフィラキシーショックに似た副反応も起きることから、国は登録した医療機関への入院で、発症から7日以内などの条件をつけて使用を認めている。

 

 墨田区では四つの入院重点医療機関が登録。軽症でも抗体カクテル療法の条件に合う人がいれば、区の優先病床で実施する。同愛記念病院では、7月下旬から8月10日までに16人の患者抗体カクテル療法の点滴治療を受けている。

 

 「区内の全症例を把握しているのは保健所ですから重症リスクがあって、比較的反応のよさそうな若い患者さんに抗体カクテル療法を受けていただいていますお金があろうが権力を握っていようが関係ない。公正に重症化しやすい方を見つけて、区の病床に入っていただく。いよいよ病床が足りなくなった場合に備えて、酸素濃縮装置を確保して、24時間対応医師が往診し、ステロイド剤も在宅で投与していただく態勢をとっています

  

 

東京都では「自宅療養者のフォロー」も崩壊…そのウラで際立つ「墨田区の凄まじい戦略

https://news.yahoo.co.jp/articles/9594f7c90d5b5d23d30b78a39d30079fbe345497?page=2

2021-08-20

[] 無症状の人までPCR検査を行い、「下り搬送」「WEB診療」を築いた墨田区

墨田区行政としてまとも過ぎて草生える

というか他国地域医療のために地域病院・小規模病院(いわゆる町医者)の「グループ化」を行って実現できているのに

常識的に考えて日本だけ出来ないわけがないんだよな

結局、『やる気』と『政治手腕』と『科学無視しない』、この3つだけに集約される話だ

 

 

 墨田区のスゴさ


 

 墨田区は、50代のワクチン接種率が65・1%、40代が58・3%と他区を大きく引き離す。さらに自宅療養の割合が増えている現段階においては、自宅療養者への医師+看護師訪問診療オンライン健康観察、軽症で重症リスクの高い患者への抗体カクテル療法、区独自の優先病床20床を活用した中等症患者治療回復後の自宅への下り搬送と、「地域完結型」のコロナ戦略を打ち立てている。

 

 人口27万人の墨田区では、都立墨東記念病院(765床) が感染症指定病院として重症、中等症の患者を引き受けている。そのほかは同愛記念病院(403床)と200床以下の小さな病院が幾つかあるだけで大学病院はなく、町場の診療所が地域医療担い手だ。けっして医療資源が豊かとはいえない墨田区が、どうして先駆的なシステムを築けたのか。

   

じつは、墨田区の独行の始まりは、厚生労働省専門家会議(現・コロナ対策分科会)がPCR検査抑制していた昨春にさかのぼる。連日、墨田区保健所には区民から「熱があるので検査をしてほしい」と電話が入った。

 

 大多数の自治体キャパティ不足を理由検査を断っていたが、新任の保健所長、西塚至氏は「必要検査はすべてやろう」と職員鼓舞。自前の検査施設を立ち上げ、保健所医師自ら検体を採取した。西塚氏は、PCR検査の拡大に踏み切った医学的背景を、こう語る。

 

 「新型コロナ感染症では感染者に症状が出る前からウイルスが体外に出ており、かつ症状の強い人ほど多くのウイルスを体外に出すわけでもない。SARS(重症急性呼吸器症候群)やインフルエンザのように、発熱した人から感染源をたどっていくことはできないということを、武漢からチャーター帰国便の感染者や、横浜に入ったクルーズ船の感染者を数多く診療した墨東病院医師から聞いていました。従来の常識通用しない。無症状の人までPCR検査を広げないと感染者を特定できないとわかったのです」

 

 墨田区は、保健所に最新鋭の検査機器を導入し、民間検査会社を誘致して検査キャパを拡大。クラスターが発生すれば「ローラー作戦」と呼ぶ大規模検査実施し、陽性者を隔離する。

 

 その一方で、西塚氏は区内の医師会、診療所と病院責任者が参加するウェブ会議を立ち上げ、行政医療機関との連携を図った。

 

 昨年暮れから今年初めにかけての第三波では、ウェブ会議病院間の情報を共有し、回復した高齢患者地域の七つの病院が受け入れる「下り搬送のしくみを機能させる。墨東病院回復した患者は、次々と地域病院に送られ、病床の逼迫が解消された。

 

 

 保健所を大増員


 

 こうした積み重ねの先に、第五波の現役世代対応型の医療システムが構築されている。西塚氏は、その基本的な考え方を、こう説く。

 

 「公衆衛生(パブリックヘルス)を担う保健所役割は、インテリジェンス(情報分析)とロジスティクス(兵站)です。住民の心と体の健康を守るために地域に何が足りないか資源はどれぐらいあるか分析し、先を読んで人やモノを調達する。検査能力が足りなければ自分でつくればいい。住民ニーズは高いのです」

 当初、10人だった墨田区保健所マンパワーは、人材派遣会社から保健師(看護師)や区役所の他の部署から応援を含めて約100人に拡大している。西塚氏らは、今年5月、第四波で医療崩壊に見舞われた神戸市から医師を招いてウェブ会議で話を聞き、明日はわが身と病床の拡充に乗り出した。

 もともと墨田区には四つの入院重点医療機関」があり、そのなかの一つに区独自運用できるコロナ病床を13床確保していた。軽症者用の病床だったが、この墨田区優先枠を一挙に60床ちかくまで拡張するよう病院要請した。

 病院側は、これに応じ、7月初旬から墨田区優先病床が稼働する。さらに60床のうちの30床を中等症対応グレードアップ。そのうち20床が墨田区優先の中等症病床とされた。酸素投与やステロイドが使えるようにして8月上旬から中等症患者を受け入れている。

 

 

 オンライン診療軌道に乗った


 

 並行して、自宅療養者への医師訪問看護ステーション看護師の往診、オンライン診療による見守りを軌道に乗せた。8月6日時点で、墨田区には自宅療養413人、入院60人、宿泊療養126人の感染者がいる。全体の約7割が自宅療養だ。西塚氏は、自宅療養と墨田区優先病床の連携について、こう語る。

 「今回の波は、若くて軽症の患者さんが多いのですが、頭が痛い、お腹が痛い、薬が効かない、食べられないという自覚症状で重症だと思い、病院に行く、救急車を呼ぶ。つまり患者さんの不安が病床逼迫の大きな要因の一つなのです。その不安を減らし、安心の灯をどれだけ見せられるかが勝負です。だから往診やオンライン診療でひんぱんに連絡を取って、軽症の説明をし、治療をして落ち着いていただく。

 

 そして、もしも症状が悪化して中等症になったら、区の優先病床に入っていただく。ただ、この病床は区民共有の医療資源ですから回復したら休日でも夜間でも、退院していただき、ベッドを空けて、次の方が入れるようにする。10日間の療養期間中であれば民間救急車で自宅までお送りします。

 

 できるだけ軽症のうちに重症化の芽を摘む。そのために抗体カクテル療法も行っています

 

 海外治験入院・死亡リスクが約70%減らせるという抗体カクテル療法、まれインフュージョンリアクション(急性輸液反応)というアナフィラキシーショックに似た副反応も起きることから、国は登録した医療機関への入院で、発症から7日以内などの条件をつけて使用を認めている。

 

 墨田区では四つの入院重点医療機関が登録。軽症でも抗体カクテル療法の条件に合う人がいれば、区の優先病床で実施する。同愛記念病院では、7月下旬から8月10日までに16人の患者抗体カクテル療法の点滴治療を受けている。

 

 「区内の全症例を把握しているのは保健所ですから重症リスクがあって、比較的反応のよさそうな若い患者さんに抗体カクテル療法を受けていただいていますお金があろうが権力を握っていようが関係ない。公正に重症化しやすい方を見つけて、区の病床に入っていただく。いよいよ病床が足りなくなった場合に備えて、酸素濃縮装置を確保して、24時間対応医師が往診し、ステロイド剤も在宅で投与していただく態勢をとっています

  

 

東京都では「自宅療養者のフォロー」も崩壊…そのウラで際立つ「墨田区の凄まじい戦略

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/86141?imp=0

https://www.nhk.or.jp/covid19-shogen/story/story18/450375.html

 

参考になりましたか

anond:20210824225348 anond:20210825095319 anond:20210911175403

2021-07-16

政府有事に備えて平時から兵站能力を持っておくべきか?

ワクチンバタバタに対して、太平洋戦争時の兵站軽視を繰り返しているという見方は多い。


はいうが、平時から政府日本中の隅々まで必要物資を運べるだけの人・システムを持っておく必要があるのか?

郵便宅配スーパーといった民業があるのだから、そちらに任せるのがいいのではないか


みんな忘れがちだが平時ロジスティクスを支えるために道路鉄道を敷設している。


どちらかというとオペレーションズ・リサーチの部分で、数理最適化能力ではなかろうか。

2021-07-11

anond:20210709222822

単純にロジスティクス(日本語だと兵站)の概念が欠如していることが問題だと思う。

はっきり言って、最上流(政府各自治体に何個発送したか)と末端(現場で何回打ったか)だけで在庫管理なんてできるわけがない。

最上から末端へワクチン流通していく際に、中間倉庫が1つ以上存在している。というのも、輸入量が毎日一定ではないし、消費量もまた一定ではない。ワクチンを一度倉庫搬入しある程度の量をプールすることによって供給量の変動と消費量の変動をクッションする機能果たしている。在庫管理世界ではこの中間部分の入出庫情報管理もまた重要と考えられている。

製造業的には在庫管理というよりかは仕掛品(しかかりひん)の管理というやつ。仕掛品を少なくすると製品製造に着手してから出荷されるまでのLT(リードタイム)を短縮することができる。ワクチンにおいては「あるワクチン政府が輸入してから我々が接種するまでにかかる時間」がLTで、これが短くなることを意味する。全体LTの把握と短縮は多くのメリット提供することが知られている。広く知られている知識なのでメリットの詳細については適当にググってほしい。ちなみにT社のジャストインタイム方式仕掛品ゼロにする活動ひとつ。よくできてる。

ざっくり言うと、LTの把握と短縮には以下のメリットがある。

  1. 大量の倉庫を抱える必要がなくなり、管理の手間が減る。
  2. 自治体がどの程度の予約を取って良いか可視化される。
  3. VRSへの入力の遅れ時間可視化できる。
  4. どの自治体にどの程度供給すべきかを供給者(政府)が決定することができる。(これはピンとこないかもしれないけど、倉庫に何個プールされてて来週何回接種される予定かを把握していないと、政府は今何個送ればいいかからなくなってしまう。)

その結果「来週からワクチン足らないかキャンセルで!」みたいなことがなくなり、スムーズ摂取寄与できると考えられる。

兵站という概念がないと「末端から上がってくる数字だけ見ておけばいいや」という発想に陥ってしまう。しかしながら製造物流世界では極めて当たり前の概念なので当然ノウハウもある。時間がないのだから民間のそういうノウハウを吸い上げてシステムを構築して欲しかったし、そういう所に税金を投じて欲しかった。VRSの問題は末端の管理方法問題ではなく、もっと根深いところにある。

2021-07-06

モデルナのワクチンが少なかったことと職域接種の停止は関係ない

絶対100%全く関係ないということはないが仮にモデルナのワクチンが当初の予定通り入ってきても職域接種の受付は止めざるを得ないのであれは河野は間違ったことを言ってない

報道されてるのに皆状況を理解してないんだよな

次の東京新聞報道を見てくれ

https://www.tokyo-np.co.jp/article/113591

見ればわかるが職域接種を止めるハメになったのは(自治体集団接種分と合わせて)5000万回をはるかに越える要望数になってそこからさらに増える勢いだったからであって、モデルナのワクチンが入るのが遅れたからではない

現状のロジスティクスの混乱は政府無能を示す話だが、批判公表報道されてる数字を抑えた上でやろう

2021-07-04

ワクチン供給削減とIT化の遅れ

ワクチン供給削減が問題になってるけどさ、諸悪の根源はお役所IT化の遅れだよね?

なぜか紙での業務にこだわるお役所

昨年のコロナ患者FAXで集計するから正確な数字がわからない問題の頃からずっとずっとずーっと問題になってたと思うんだけど、お役所は紙での業務をやめない。

最近俺のところにもコロナワクチン接種券が送られてきたんだけどさ、書類を少し見ただけでたくさん疑問がわいてくるのよ。なんていうかフローアナログで組まれすぎてることのヤバみを感じるというか。

そもそも紙で接種券郵送する必要なくない?

電子化して番号だけ通知したら印刷配送コスト時間削減できるよね?

•接種記録、紙にシール貼り付けにするの?

→紛失したら終わりだし、紙を所持していないと急にキャンセル出ても代わりの人が打てなくない?

予診表、手書きかよ?

ワクチン打つ側からしても手書き文字を読むのは辛いし、副反応が出た時に備えてデータとして残すにしてもカルテに手作業で打ち直すハメになる。


そんな業務フローから、接種記録が正確に揃うのに2週間ほどタイムラグができてしまってる。ワクチン供給から見たら最悪な状況じゃないかな?

ワクチン流通を支えてるヤマトロジスティクス網は世界最高レベルだと思ってるけど、2週間のタイムラグを加味して正確な納期配送できるんだろうか?民間EC業者Amazonでも楽天でもセール年末年始需要変動時はリアルタイム見積もり出してるよね?

紙にこだわるお役所の言い分もわからなくはない。現在の慣れた業務フローを変えるのはトラブルのもとだし、ITに弱いお年寄りにも配慮しないといけない。

だけどさ、保健所FAX問題の時と違って今回は1年間の準備期間があったわけだ。それにお年寄りIT活用能力がーといっても、工事関係ブルーカラー仕事をしていた73歳になるうちの父親だって問題なくLineワクチンネット予約できてるんだぜ。もう少し業務フロー電子化に舵を切ってもいいんじゃねーの?

政府の偉い人が数字をわかっていない

もう一つ大きな問題がある。政治家数字に対する理解が無さすぎることだ。

菅総理6月頭に「接種ペースが1日100万回を超えた」とフライングで発表したことがあったが、実際に100万回を超えたのは6月中旬で2週間程度の誤差がある。

なんでこんなことになっちゃったかって考えると、土日の統計データが月曜にまとめて上がってくるので、月曜分と合算した数値を1日の値として解釈したとしか思えないんだよね。

政府の偉い人がこういうズレた認識で、国民から支持率アップ狙いの大見得を切ってしまうと、実務担当者必要以上にワクチン接種ペース加速のために地方自治体企業を煽るしかなくなるわけで。

まあ財務大臣数学不要論を唱えたり、指数関数的に増える感染者への対策緊急事態宣言出すのに観測気球的なリークをマスコミに流してから1週間くらいかけて決断下している(=指数関数的増加のヤバさを理解していない)のを見てきてるから別に驚きはしないんだけど。

ちなみにワクチンの接種ペースのデータを見るときは、政府ホームページより日経の方がはるかにわかやすい。

https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-japan-vaccine-status/

しか作成者の記名入りで責任感もあってすげーなと思う。

本気でコロナ収束させるなら、政府もこれと同等以上のものを作って、マスコミへの一次資料として提供してワクチン効果と実績をガンガンアピールするくらいのことをするべきなのになぁと歯痒く思う。

2021-07-03

ワクチンの状況がさっぱりわからないので数値をまとめたい

7月以降のワクチンの不足の話題が連日はてなを賑わせている。

私の住む自治体でも7月より、65歳未満かつ基礎疾患がある者を対象とした摂取が始まるが、それ以外については広報されていない状況である

一方ワクチン接種の実績は、漸く100万回以上を安定して摂取されるようになっている。このペースが維持できるなら、10月頭には、集団免疫効果が得られる接種率六割が見えてきている。

是非ともこのペースで推進してほしい所に、ワクチン供給量減少の報道である

おそらく、需給を基にしたサプライチェーンマネジメントが失敗していると思うのだが、報道や、政府が公開する情報が断片的で、全体として何が起きているのかさっぱりわからない。

なのでこうやってまとめて考えを整理する。

筆者とこの記事について

マネジメント専門家でも調べものが得意でもロジスティクスに詳しいわけではない。

この記事を見る人がいて、間違っているところや、ふさわしい一次情報元がありましたらご指摘いただけるとありがたいです。

契約済みのワクチン総量

[1] https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_16195.html

[2] https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA14D210U1A510C2000000/

5000万回分追加はニュースにはなってるけど、厚生労働省のページからは見つからなかった…。

モデルナは追加5000万回分の交渉に入ったニュースはあったが、その後どうなったんでしょう

日本政府へのファイザーワクチン供給スケジュール
ファイザー6月末までに1億回分[1] 7月9月に7000万回分
モデル9月末までに5000万回[2]

[1] https://www.cao.go.jp/minister/2009_t_kono/kaiken/20210623kaiken.html

[2] https://www.cao.go.jp/minister/2009_t_kono/kaiken/20210622.html

自治体へのファイザーワクチン供給スケジュール

【出典】https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_supply.html

医療従事者向け

※1バイアル5回接種で一箱当たり975回分で計算

日付箱数回数(万回)累計(万回)
3月1日50049 49
3月8日50049 98
3月22日70068 166
3月29日70068 234
4月12日1400137 371
4月19日1400137 507
5月3日1200117 624
5月10日2200215 839
住民向け

※ 第5クールからは6回分取得できる注射同梱ということだが、全自治体で利用できているとは思えないので、引き続き1バイアル5回接種計算

日付箱数回数(万回)累計(万回)医療者向けとの累計(万回)
第1クール[4/5-4/11]1001010848
第2クール[4/12-4/18]50049 59 897
第3クール[4/19-4/25]50049 107 946
第4クール[4/26-5/9]5741560 667 1505
第5クール[5/10-5/23]160001560 2227 3065
第6クール[5/24-6/6]160001560 3787 4625
第7クール[6/7-6/20]135001316 5103 5942
第8クール[6/21-7/4] ★いまここ160001560 6663 7502
第9クール[7/5-7/12]110001073 7736 8574
10クール[7/19-7/26]106001034 8769 9608

7/3日時点で、地方自治体へ6663万回分が供給されている。

接種実績(7/2現在)

【出典】 https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html

医療従事者向け10,882,527回1088万回
一般接種35,366,445回3537万回

※1 一般接種実績はVRSに基づく

※2 一般接種実績はファイザー/モデルナと区別された値かわからなった(open dataにそのような欄は無かった)

モデルワクチンの接種実績

【出典】https://www.cao.go.jp/minister/2009_t_kono/kaiken/20210623kaiken.html

6/23時点で3,300万回分(申請込み)

わかったこ
1. 輸入済み数と供給済み数の差

輸入済みのファイザーワクチンは1億回分だが、地方自治体への配送済みワクチン数は6663万回分である

スケジュールよりも多く供給している可能性も考えたが、河野大臣も「1億回分が供給され」という書き方もしているので

配送数が1億回分ではないと考えられる。

一般接種の実績は3537万回分であるが、VRSへ入力していない自治体がいる・モデルナも含みそうなので、

これがファイザーワクチン消費量とは言えない。

雑にVRS入力漏れモデルナを相殺して考えると、自治体在庫は差の3126万回分である

ここで、現時点でのワクチン接種実績は、平日110万回, 休日100万回を記録していることから

7月にペースを維持するためには、3320万回分が必要にある。

7月に送付されるワクチンは合計2100万回分になるため、在庫自治体に偏在しているので、

安全在庫数を割る自治体が発生してしまう状況になっていると思われる。VRS入力漏れがどの程度発生しているか不明だ。

安全在庫数をどう見積もったら良いのか、私には土地勘がないので、詳しい方求む

2. 輸入~配送リードタイム

上記ファイザー配送計画をみるとわかるように、全クールを終えても累計は1億回以下である

すなわち、7月末までに送付されるワクチン数は、7月の輸入数を反映していない。

3. 8月以降の送付量

この状況で、7/2現時点でのワクチン接種実績は

1回接種数:24,823,889

2回接種数:11,762,355

2回目接種を達成するためには、7月中に1306万回分の確保が必要である

よって、現時点での在庫で1回接種に回せるワクチンは1820万回分である

ここで、7月に1度目の接種を行いたい場合、4週間後に2度目の摂取が行えるかどうかが問題になる。

現時点では8月以降の配送計画が発表されていないため、在庫追加を前提とした予約が取るのが難しい状況になってしまう。

考察
1. 輸入計画の前倒しの必要

現在発表されている7月自治体への供給数は、当初計画から変更されていない。

すなわち、現在のペースを維持するためには、当初計画よりも供給量を増加させる必要があったことになる。

ここで、7月末迄に送付されるワクチンの総数が7月の輸入数を反映していないことから供給増のためには、

6月中の輸入量を増加させるか、7月輸入分を増加させ、自治体供給に加える必要があったことが分かる。

何れもファイザー社との交渉必要であり、ファイザー社のリードタイムを考えると、前者は現実的ではない。

後者を行うにしても、流石に6月上旬には交渉締結に動く必要があったと思われる。

2. ワクチン接種実績把握の遅れ

ここで、VRSへの入力遅れによる、実績の把握の遅れが影響してくると思われる。

終値では、6/9の地点でデイリー100万回に近い値に達していたが、数値が確定したのは

6/24であった[1][2]

すなわち、動くべきタイミングでは実態がつかめておらず、分かったときには不足が確定していたと思われる。

政府は成果として発表していただろうが、青くなっていた厚生労働省職員もいたであろう。

[1] https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA213OT0R20C21A6000000/

[2] https://vacprogressbar.com/note.html

3. 7月以降のワクチン輸入

9月末までに7000万回分という数字はあるのだけど、月あたりどれくらいかからない。

10クール以降の計画が未だに出てきていないことから7月の輸入数は遅れるか、かなり少ないのではないか疑念がわく

雑感

完走した感想ですが、コールドチェーンがネックになっているのかなと思っていたのですが、どうもファイザーからの輸入数が焦点になりそうな可能性が高いです。

輸入計画がどうなっているか、どなたか調べてもらえると嬉しい。記者会見から起こすのは箱だったりバイアルだったり回数だったり週だったり月だったり単位バラバラ挫折した。

2021-05-28

anond:20210527221543

そういえば昔気質職人みたいな人ってみんな口揃えて「道具は大事しろ」っていうよね。

若くして死んだ俺の父親も中卒で職人やって最終的に飲食店長に落ち着いたんだが、小さい時にことあるたびに、「道具を粗末にする人間仕事ができる奴はいねえ」「本を跨いで歩くな」って言われたな。

自身ADHDっぽいところがあって部屋はぐちゃぐちゃ、プログラマーやってるけど道具を大事にするってエディタとかバージョン管理ツール大事にするってことか?あ、それ以前にパソコンかってな感じで全くピンとこない。デフレが進んでロジスティクスが発達した、即日配送、大量消費、大量廃棄の世の中で良かったと思う。

こういう思想はある世代労働者特有のもんなのかもね。

2021-05-25

自衛隊コロナ制圧に大活躍して憲法改正解散」の流れが完成した

元増田見立て自分見立ては、半分合ってて半分違う。「朝日毎日共通の敵にして叩く」というのは計画的なことではなくて、単に偶発的なイベントだと思う。セキュリティ関連法的にはこれで両メディア法的責任を問うのは難しく、朝日/毎日叩きの界隈では(サンゴKYのように)長く言及されても、世間的には尻すぼみの話題になるだろう。

官邸にとってはともかく「自衛隊活躍させる」ことが重要だった

増田の書いてることで的を射ていると思うのは、「今後何とかワクチン接種が進む度に防衛省は称賛され」の部分だ。今回の自衛隊による大規模接種プロジェクトには、第一にこの効果を狙った政治戦略メディア戦略という側面がある。そしてそれは、より大きな政権目的と結びついている。

そもそもこのプロジェクトはどう始まったか産経報道(5/17)によれば、1月下旬に「菅義偉首相の「特命」を受け、杉田和博官房副長官トップ防衛省厚生労働省総務省などから集まった約10人のチームが編成された」が、その事実は外部には3ヵ月以上秘密にされていた。理由は「自治体の接種態勢が緩む懸念もあったこから計画には箝口(かんこう)令が敷かれた」からだ。そして「河野太郎ワクチン担当相とは、異なるライン計画は進められた」。

常識的に言えば、相当めちゃくちゃなやり方だ。自治体側のラインと国側の特命チームラインがあって、それぞれが互いに情報交換せず、箝口令まで敷いて、完全に二重行政のまま進んでいた。しか自衛隊自身が大規模接種のためのリソースを潤沢に持っているというわけではなく、医療従事者の一部とイベント運営全体はそれぞれ医療派遣会社旅行代理店外注する形になっている。なんでこんな不自然なことをしたのか。

自民党にとって一番重要なのは五輪でもコロナでもなく今年の衆院選

この問題もっと大きな枠組で見る必要がある。自民党の中枢や国会議員から見て、今年最大のイベントは何か。それは五輪開催でもないし、コロナ鎮圧でもない。衆議院選挙だ。このまま菅首相解散を行わなければ、2021年10月21日に衆議院任期満了となり、総選挙となる。そしてよく知られている通り、戦後に行われた25回の衆議院選挙で、任期満了による選挙は1回しかない(1976年ロッキード選挙自民結党後初めての過半数割れ)。支持率が上がる政策をぶち上げてから解散権を行使できるのは政権与党が持つ最大の武器で、逆に任期満了による選挙、あるいはその近くでの追い込まれ解散では与党が負ける、というジンクス政界には根強くある。

から自民党は何としても任期満了前に解散総選挙に挑みたい。といって、むやみに「大義なき解散」はできない。党内でも菅降ろしマグマは燻っていて、スジを整えなければ解散の流れが(ロッキード選挙時の三木内閣のように)党内で押し止められる可能性もある。だから国民に好感されるネタをぶら下げて「国民に広く信を問う」体裁必要になる。そして今年は、平時では難しいが、今だからこそ「国民に広く信を問う」ことが可能テーマがある。そう、憲法改正だ。

どういう切り口でやるのか。自民党の憲法改正提案のページでは、4つの項目を「変えたい」と言っている。

  1. 安全保障にかかわる「自衛隊」の明記と「自衛措置」の言及
  2. 大地震が発生した時などの緊急事態対応を強化
  3. 参議院の合区解消、各都道府県から1人以上選出
  4. 家庭の経済的事情に左右されない教育環境の充実

参議院の合区解消/家庭の経済的事情に左右されない教育環境の充実

このうち一番下の「家庭の経済的事情に左右されない教育環境の充実」については、大きな方向性としては反対する国民は少ないだろう。下から2番目の「参議院の合区解消」は、一種のゲリマダリング(自党有利に選挙区を改編すること)だ。現在合区になっている「鳥取島根」と「徳島高知」(いずれも自民党地盤)を分割することで自民党議席を増やせるという露骨党利党略案件で、与党公明党にも疑問視され、日経でも厳しい批判を受け産経にすら叩かれるという相当ろくでもない代物だ。これはこれで厳しく批判されるべきだろうが、いま注目すべきはその上の2つのほうだ。

安全保障にかかわる「自衛隊」の明記と「自衛措置」の言及

これは後期の安倍内閣が目指していた「自衛隊明記改憲」という奴そのまんまだ。統計の取り方で国民賛否がかなりブレるこの案件だが、新型コロナワクチン接種に自衛隊を担ぎ出した時点で、勝負はほぼ決まった各自治体のワクチン接種が(主には国側のロジスティクス問題で)遅々として進まない中、国と自衛隊が大規模接種をアレンジして、1日100万人の接種水準を達成する。計画通りに行けば、高齢者たちは国と自衛隊に大いに感謝し、国民全体に「やっぱり自衛隊を大切にしよう」という雰囲気が醸成されていくだろう。

おそらく内閣岸信夫防衛大臣はこのゴールを見据えて、ワクチン特命チームPT以外にもさまざまな仕込みをしてきた。大臣就任した去年末から今年5月にかけて、民放テレビ枠で自衛隊露出が確実に増えている防衛庁自衛隊の全面協力による番組コーナーが、ゴールデン帯で何度も放映されている。これまでの自衛隊では情報公開を渋ったような基地構造や訓練・兵装なども惜しみなく紹介し、番組側は「初潜入」「初公開」を謳って大々的にアピールする。元旦放映の「鉄腕DASH!」、幾度となく自衛隊をフィーチャーし、岸大臣自らも出演した「沸騰ワード」。さら今日(5/24)は「深イイ話」で護衛艦「やまぎり」トップ女性艦長密着取材をやる。おそらくあと3ヵ月程度は、こういう防衛庁自衛隊メディア露出が続くだろう。

防衛省自衛隊機微防衛関連情報ネタにして番組制作者を惹き付け、「選挙まで最長でもあと数ヶ月」という今のタイミングを狙って、国民自衛隊との接触機会を高める。人間接触回数が多い対象に親しみを感じるようになることが知られている(ザイアンス効果)。「親しみやす自衛隊が、コロナ制圧でも頑張ってくれた」。「ワクチンを打ちに行ったおじいちゃんに、自衛隊の人が敬礼してくれた」。こういう風に感謝と感動と親近感をトリガーする建て付けさえ成立していれば、多少のアラはどうとでもなる。

大地震が発生した時などの緊急事態対応を強化

新型コロナウイルス感染症の第4波拡大と変異株の急増に伴って叫ばれるようになった「私権制限」がここにつながる。「今の国や自治体権限では効果的な営業抑制や人流抑制ができない。法的な根拠正当性をもって、ロックダウンをはじめとする強力な感染症抑制政策実施するには、こうした緊急時一定私権制限可能にするような憲法改正必要だ」---5月になって、そんな議論が盛んにされるようになった(たとえば、いま話題高橋洋一こんなことを言っている)。

私権制限論については橋下徹吉村府知事など大阪維新筋が積極的に発信しているが(ちなみに高橋洋一政策工房経由で大阪維新と繋がっている)、政府与党も折に触れて「現在政府権限では、これ以上の対策は無理」という言い方をしてきた。もちろん感染拡大は一面では政府失策でもあるのだが、エクスキューズとして「私権制限ができないのが悪い」と言い張れば、国民の不満の矛先は、政府失策ではなく法の不備、つまり「現憲法における強すぎる私権保護」に向かう。実際、変異株が急増して切迫感が高まるとともに、私権制限をめぐる国民感情は明らかに「NO」から「YES」に傾きつつある

憲法改正解散」の見通しと障害

こう考えてみると「合区解消」以外の3テーマについては、過半数国民「YES」と考えるような情勢が整いつつある。国と自衛隊主導でのワクチン接種拡大が「自衛隊明記論」を後押しし、変異感染の増加と医療逼迫により「私権制限導入」が現実的選択肢として受け入れられていく。平時には国民賛同を得るのが難しい私権制限論だが、コロナ禍真っ直中の今だからこそ「アリ」なのだ

残る課題タイミングだ。高齢者へのワクチン接種が一巡し、パラリンピック(8/24-9/5)も終了した9月中旬頃。おそらく菅義偉首相衆議院任期満了の1ヵ月前に「憲法改正について国民の信を問う」として衆議院解散に踏み切り、そこで大勝して、自民党改正案上記4項目を盛り込んだ形で憲法改正道筋をつける。第二次安倍政権が9年かけても実行できなかった憲法改正を、安倍元首相実弟岸信夫大臣、そして昵懇の仲である大阪維新の会をうまく使うことで達成するわけだ。

ただ、このシナリオが成立するにはいくつか条件がある。国と自衛隊による大規模接種プロジェクト破綻なく進行し、8末までに(自民公明の大票田である高齢者層への接種を完了すること。オリンピックパラリンピックを、形式はどうあれ予定通りの日程で開催すること。コロナのこれ以上の拡大を選挙時点までうまく抑制すること。このどれかが破綻すれば、選挙戦略も大幅に見直さざるを得ない。あとはお手並み拝見というところだが、コロナの推移を見るに、正直かなり暗雲が立ちこめてきた感はある。

anond:20210524153356

2021-05-12

anond:20210512074729

国際共同治験のことを指しているなら第III相試験対象なので

第I相試験日本人で行うのはしゃーないよ。

今まで薬害があったのは事実だし、少量でも省略しなかった厚生省判断妥当だと思う。

感染者が少なくてデータが集まら申請年末に間に合わなかったが

第三波で一気に調達できたのは皮肉だけど。

問題は購入契約ちゃん米国本社と結ばれていなかったこと、

ロジスティクス現場任せで必要リソース配分がされていないことだと思う。

(ああ、ごめんだからワクチン云々はこの時点では関係ないと自分も思う)

2021-05-09

anond:20210509074418

コロナ患者数は一次関数的にではなくて指数関数的に急激に増えるので、まだ少ないように見えても早期に思い切って叩かないとダメウィルス細菌は条件が整っていれば時間経過とともに倍々で増えるものなのだ菅総理専門家からおそらく何度もそう言われただろうけど、実際には患者が増えるまでじっくり様子を見て対応が遅きに失した。

問題はそれを繰り返したことだ。複数回失敗しても失敗の理由理解できずに、2度目の緊急事態宣言中途半端に終わらせて、3度目の緊急事態宣言をまた中途半端に打ち出した。このことから考えても、菅総理算数レベル理解が怪しい疑惑がある。

もっと文系的に、戦略要諦選択と集中で、戦力の逐次投入やロジスティクスの軽視は初歩的な悪手だという考え方もあるが、こういう発想も菅総理の頭の中には多分ない。

2021-05-07

ワクチン接種 1日100万回を目標報道政府に足りない視点

菅首相会見 ワクチン接種 1日100万回を目標とする考え | 新型コロナウイルス | NHKニュース

これに対し、ぶくまは手厳しい。例えば、こんなふうに。

アメリカの1日の接種回数300~400万件を考えると目標としては妥当ラインだが、1日わずか数万件の検査現場パンクする日本でできるわけないと今から諦めている。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20210507/k10013017981000.html


ワクチン供給ロジスティクスアメリカもこの3か月、苦労した

欧米に比べるとスピードが遅いとの声が多い。

しかし、アメリカ最初からうまく行っていたわけではなかった。

ワクチン接種が始まった当初は大混乱だった。

連邦政府と州との連絡調整不足、優先順位をめぐる混乱、各州ごとのバラバラな接種戦略連邦政府ワクチン供給管理への州の非難などなど。

フランスでも1月時点はさんざんだった。報道では「お役所仕事」「縦割り行政」の弊害を厳しく指弾された。

ワクチン供給が始まって1週間もたつのに、わずか接種したのはわずか800名とは何事か、いう報道がみられた。

ただし、それは三か月前のことだけど。当時、アメリカニュース報道をみていて、前途多難だな、と思ったのを覚えている。

1月報道ウォッチしていた頃(といってもデイリーショーを英語勉強がてらみていただけだけど)、

大統領就任から100日の4月下旬バイデンが高らかに勝利宣言をすることになるとは想像できなかった。

以下は1月27日、デイリーショー(youtube報道バラティーショー)で紹介していた報道の一部だ。

ワクチン接種の遅れにイラついたニュースキャスターがこんなことをいう。(同番組1分過ぎ)

電子タバコを買うついでに、ガソリンスタンドとかで接種できちゃえばいいのに。

https://www.youtube.com/watch?v=43y1TOC9aTM&t=70s



また、現在日本で報じられている、基礎自治体ワクチン接種予約サイトパンク状態

これも、アメリカは3か月前に経験していた。(同番組2分過ぎより)

https://www.youtube.com/watch?v=43y1TOC9aTM&t=140s

各地で予約サイトクラッシュするなど混乱が続いています。ある予約センターでは、750回分のワクチンに25万もの電話が鳴り響いたという。

また、インターネットで予約するスキルがない高齢者が接種会場へ車の長い列をなして夜を明かしている、といった報道

予約キャンセルによるワクチン無駄な廃棄などが問題視された。

あるドラッグストアでは、予約キャンセルで余ってしまったワクチンたまたま立ち寄った若い健康女性に接種したという事例などが紹介された。

4月に入ってからも、ワクチン接種に消極的な人々を釣るために、「今ならもれなくビール付き」みたいなキャンペーンをやったりした。

今日日本報道されているワクチンロジスティクスをめぐる問題は、すでに欧米が通ってきた道なのだ

日本も各国の教訓を生かせばいいし、そもそも災害経験のたくましい日本に、行政にそれほどロジ能力が足りないとはとても思えない。

から、ひょっとすると案外、一ヵ月もすれば、100万の水準にめどが立つかもしれないと若干、期待している。

社会システムの維持、ワクチン接種の意義、戦略的な目標説明CDC存在

しかし、ワクチン供給をめぐるロジ管理喫緊課題であるが、実はもっと重要なことがある。

それは、社会システム全体からみたワクチン接種戦略だ。

バイデン政権発足後の「3本の矢」ともいうべき最初の取り組みのひとつワクチン接種の促進だ。

しかし、そもそも一体何のためにワクチンを接種するのか。その方針目標をしっかりと共有すること。

これがあいまい理解されていると、一体なんのために急いでいるのかわからなくなる。

以下は、アメリカCDCのファウチ博士が、今年1月下旬トランプ失脚後、初めて”自由に”会見を行ったとき報道だ。

https://abcnews.go.com/Health/wireStory/coronavirus-guidelines-now-rule-white-house-75419663

3分過ぎの質疑のなかで次のような記者とのやり取りがある。

ファウチ博士:もし7割から8割の国民が接種されていれば。。それは夏頃になると思うが、少なくとも秋までにはある程度の正常性を回復できるだろう。

記者:(途中で質問を挟んで)それは秋までに接種が完了できると認識しているということですね。

ファウチ博士:いやそんなことは一言も言ってない。”もし”7~8割の大多数のアメリカ人がワクチン接種を受けていれば集団免疫が獲得できるということだ。正常性とはそういうことだ。今懸念しているのは、ワクチン接種を受けたがらない人たちだ。

重ねて、今後、ファウチ博士ホワイトハウスで定期的に記者会見を行うと発表。ファウチ博士は会見の最後にこう語る。

私が今後、会見でお伝えするのは、科学的な事実です。科学に語らせるのです。

https://www.nytimes.com/2021/01/24/health/fauci-trump-covid.html



記者とファウチ博士のやり取りは象徴的だ。

abcニュースは、この報道に「ファウチ博士ワクチン接種に大きな但し書きをつけた」とした。

記者もまた、住民ワクチンがいきわたるかどうかという、行政サービスデリバリー目線での質問だった。

abcも質疑の記者も、ミクロ視点で、アメリカ人がちゃんワクチンアクセスできるかどうかを問題視していた。

一方、ファウチ博士は、彼の答え方からわかるように、ワクチン接種の利益というのは、決して医療アクセスといった住民サービスレベル問題だけではなく、

感染症蔓延の克服だ。パンデミックの原因を取り除くために必要なこと、という視点発言していた。

ファウチ博士のいうノーマティというのは、個々人一人ひとりのワクチンによる免疫力強化というより社会全体の免疫力のことだ。バイデン言及していたことだが、ファウチ博士トランプ政権で一番欠如していた科学性を真っ先に訴えたのは本当に象徴的だったと思う。

しばしば報道機関は、どこの国であれ、災害事故殺人事件現場急行し、現場の窮状を訴えることでインシデント対応を促す。

しかし、インシデント対応と、リスク削減は根本的に発想の異なるものだ。

報道機関は例えば、殺人事件が起こってもセンセーショナル報道しがちで、背景にある社会保険の欠如とか貧困といった原因部分を軽視しがちだ。

リスク削減とは、簡単にいえば、そこで起きている出来事対応問題点ではなく、出来事の「原因」にスポットを当て、原因を取り除くことにフォーカスすることをいう。

ファウチ博士が強調していたのは、その原因分析科学的なアプローチでなければならず、そこがすべての出発点だということだった。

5月に入ってから報道、例えば「バイデン政権、若年層へのワクチン接種へシフト

をみても、一貫して集団免疫という戦略に基づいたワクチン接種促進を行っている。

https://abcnews.go.com/WNN/video/biden-administration-shifts-vaccination-focus-77501505

日本の状況~何を目指しているのか?

さて、日本を振り返って、今日もっとも足りないのは、

一体何のためにワクチン接種を促進するかという全体的な目標ではないかと思う。

住民ワクチンが行きわたるかどうか、の前提として必要なのは、なぜワクチン?という疑問に、「あなた健康維持」というだけではなく、社会システム視点から答えることだ。それが本来公共というものだ。

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html

をみても、残念ながら「あなた健康」以上の情報が見当たらない。

厚生労働省ワクチンによる集団免疫獲得について、明確な見解を示していない。

まあわかる。よくわかっていないリスク(不確実性)については、下手なことは言いたくないものだ。官僚特有のディフェンシブなスタンスがにじみ出ている。

でも実は、その科学的不確実性について沈黙する姿勢こそが、リスクガバナンスの内なる敵なのだ

水俣病代表される過去公害問題もその姿勢ボトルネックとなって被害の拡大が見過ごされてきた。

仮説を立てて意思決定をする勇敢さが必要だ。8割おじさんを思い出してほしい。

ファウチ博士科学的にすべてを見通しているかというと、そうではない。

接種されたワクチンによってどれだけの期間、有効免疫力を持ち続けることがえきるか、はっきりとした証拠1月の時点でも、今日でさえも出ていない。つい先日もこんな報道があったばかりだ。

https://gigazine.net/news/20210507-covid-19-herd-immunity

ここでは、5月時点で成人の半数以上が少なくとも1回のワクチン接種を受けているアメリカでさえ集団免疫獲得は困難だと率直に表明されている。

ファウチ博士が7~8割としたコロナウイルス集団免疫の仮説も、データが蓄積されるたびに、恐らく日々、新しい仮説に塗り替えられてゆくだろう。科学的不確実性と向き合うことがリスクガバナンスキモだ。だからこそ、ホワイトハウスで毎週のように会見を開く、ということに意義がある。


疑問なのは日本において、そういったリスクコミュニケーションが開かれているのか、ということだ。

聞こえてくる報道は、直近のロジ課題高齢者の接種問題ばかりだ。

それもワクチン安全性広報であったり、供給のロジであったり行政住民サービス視点が中心だ。

それって、役場の窓口でやる会話でしょ。重要じゃないとはいわないけど。

河野大臣は、恐らく菅首相から突然、ワクチン接種促進担当として指名されて、戸惑っただろう。

感染症知識もあるわけではない。だからこそ、やれることを模索した結果として、接種促進のロジ分野に集中してしまった印象を受ける。

もちろんワクチン安全性広報することに意義がないと言いたいわけではない。

しかし、もっとも根幹にあるべきなのは、最終的なゴールを提示することだ。

高齢者の接種のあとどうなるか?何一つ見えてこない。

そしてそのゴールは、一定科学的な仮説に基づくべきものだ。

一体どれくらいでワクチン効果が切れてしまうのか。10年持つ、あるいは一生、抗体が働くというわけではあるまい。

そうすると、抗体を持つ人間が何%で集団免疫が達成できるとして、仮定したワクチン賞味期限以内に短期集中的に接種が完了しなければ

集団免疫がいつまでたっても確立できず、次から次へと新しい変異対応させられるということになる。

それは資源無駄遣いにならないのか?

アメリカがこんなにも早くワクチン接種のロジが進歩した理由ひとつは、バックグラウンドとして理解している接種戦略があるからではないだろうか。

やみくもに尻を叩いているわけではないはずだ。

日本では、先日、菅首相唐突に思いついて7月末までの高齢者ワクチン接種を指示、混乱が広がっている。

冒頭の報道も、厚労省からすれば、寝耳に水だったとしても不思議ではない。

それくらい日本リーダー方針は行き当たりばったりにみえる。

目標管理もっと重要なことは、ゴールを共有することだ。

菅首相リーダーシップに対する批判は多い。

一体なぜ7月までに?

・いつものことながら急に何かを決心するくせに、目的意義を聞かれても答えが返ってこない。

方針方向性を共有したうえで役割分担を決め、タイムラインを設定するということもしない。

・うまくいかないと、キレて「みろ、周りはもう先に進んでるじゃないか、何してるんだ」と部下を怒鳴る。

これらは無能リーダー典型的な行動パターンだ。

河野大臣にしても、自分プレゼンスをみせるいいチャンスだったのに。将来の総理大臣候補と目されているのだが。

残念ながら、ロジ担としてご本人が割り切ってしまたことで、

3か月の働きにもかかわらず、目先の短期的なロジ状況を伝達するだけの役人仕事になり下がってしまった。

ロジならロジでもいいのだけど、ドメスティックではない外交の動きがあってもよかった。

例えば、なんなら4月菅首相アメリカに飛んでもよかったはずなのに。

これではちょっと大臣仕事内容としては物足りないというのが私の認識だ。

全体を見ているひとは誰なのか。それが日本ではわからない。それが問題だ。

リスクガバナンスというのは、平時ガバナンスに比べてより高い能力水準が求められる。

リスク自体が複合的で、科学的にも不確実性が高く、そして社会政治的な影響について認識がばらつきやすい。

ワクチンも、そういう意味では、リスクコミュニケーション能力が試される課題

そういう認識で国のトップは動いてもらいたい。ロジ担じゃなく。。国民の皆さん、とか住民目線説明ばかりしててもね。

それは重要だけど、どちらかというと基礎自治体役割だよ。

2021-05-05

anond:20210505071406

愚か者もの事例を恣意的に寄せ集めて全体の傾向のように捉えるのはどうかと思う。まあ、実際、全体の代表たるべき首相が群を抜いて愚か者なんでどうしようもないけどな。

増田の直近の要望は、さっさと五輪中止にして、感染拡大のやばいから外国人入国禁止、それ以外の入国者はワクチン接種済みでコロナ保有確認された人間以外は例外なく指定施設で2週間隔離ワクチン(確保から接種に至るまで)のロジスティクスは早急に整えてくれってところだ。どれも一年からできた事なのにできてないのよ、日本政府は。

2021-04-25

いわゆる「お金持ち」の家の子息が普段何をしているか

我が家明治期に興隆した商家で、現在も大枠を考えればモノやコトを売ることで生計をなしている。
いわゆる華族であったが、興隆の経過で江戸期以前の地主武家などと婚姻を経て結びついており、家系図を遡れば皇室とも血筋上の繋がりがあると解釈ができる。

さて、そんな家に生まれた筆者だが正直に言えば高校生くらいまで我が家がそんな家だとは気付いておらず、多少なりとも大きな家に住めている理由として両親や祖父母も「ご先祖様が努力の人だったから」と言っていたので、現在我が家はそこまでお金持ちではなくご先祖様が増やした資産恩恵を受けているのだ程度にしか思っていなかった。ご先祖様すげぇなと。
実際、筆者自身の子供の頃の夢はプロアーチャーであったので全く家業意識していなかった。

我が家はなんか他の家と違うぞ?と気付き始めたのは高校生になった時期で、父や祖父に連れられて社会科見学のような小旅行を頻繁にやるようになってからだった。
自動車工場や造船所、食品工場アパレル工場精密機器工場製紙工場など工業系を中心になぜか見学に連れられ、その工場担当者らしき壮年男性から説明を聞くということを頻繁にさせられた。
今思い出せば、父や祖父はそのくらいの時期から「AはBから生産されていて流通として……」のような話をよくしてくれるようになっていた。
社会科見学のような小旅行面白かったが、なぜ急にそんなことをやるようになったのかという疑問は晴れなかった。まさかそれが後継者教育の一環だったとは。

自分自身の興味と祖父の勧めもあり、大学ではアーチェリーを続けつつもロジスティクスを中心に学ばせてもらい、継続されていた社会科見学が非常に研究へ役立つようになっていた。
そして我が家歴史を完全に知ったのは大学3年生の正月に「就職はどうするのか?」と言われた際に「参考になるかはわからないが我が家家業説明しようか」のように教えられてからだった。
遡れば初代が江戸期に商家として暖簾分けを受け、現在まで続く家業の基盤を明治期に作ることができたとのこと。そこから登場する人名歴史の授業で習うような人々であり、まるで実感のなかった筆者は驚愕するしかなかった。

そんな家の子である筆者が普段何をしているのか?と言えば、某物流企業から商社を経て、現在は父から「そろそろ戻ってこい」と言われ、法人化している我が家の持ち企業へ務めさせていただいている。
筆者の専攻がロジスティクスなので新社会人の頃から数理的に物流計算するのが主な仕事で、笑ってしまうかも知れないが何処へ行くにもCASIO関数電卓ポケットへ入れている。現在関数電卓ソーラーパネル電池駆動するのでスマホなんかよりもよっぽど信頼度が高い。
弊社が集めたデータ取引からロジスティクスに関するデータを貰い、それを数理的に損益分岐点とのその確率をはじき出すというものだが、概算ではなく精密に計算する際はコンピューターに詳しい増田の皆様にも馴染み深いであろうAWSさくらを利用している。
ちなみに筆者のスマホAndroidiPhoneにはまともなターミナルがないので、ふと出先で大きな計算リソース必要になったときAWSSSHしにくい。まぁノートPC使えよって話だが。

もちろん計算するだけでなく、創作物イメージされやすいであろう会食などで人脈交流をしたりもするが、実際のところ筆者の世代ともなるとLINEZoomSlackなどで友人たちと交流している頻度のほうが多い。
正直LINEZoomは昨今の流れもあり使いたくないのだが友人たちは経営学部卒などの文系が多いので、どうもセキュアなコミュニケーションツール活用が上手く行かない。
可能ならば弊社で利用しているオフィススイートMicrosoft office 365やGoogle Workspaceへ移行したいのだが、一部の従業員の皆様の反発から上手く行ってない。後継者といっても実務へ強権を奮えるほど実力はないのだ。筆者の管轄研究グループは即座にSlackを導入できたり出来たのに。う〜む……。
流れのまま愚痴を言えば、例えば総務などはミドルハイエンド性能なChromebookで十分じゃないか?社内ツールもいつまでJavaベースのを使っているのか。HTML5ベースに移行してしまえば互換性の問題Windows使い続ける理由もないんだが。いまだ動いてる骨董品メインフレームをそろそろ引退させてあげようよ。
父は「実務に口を出すべきでない」と言うが、多少筆者の趣味も入ってはいもの環境を整えるのも我々の役目ではないだろうか。
強権を奮って一気にモダンコンピューティング環境にしたい。営業にも今のガラケーから最新のGoogle Pixel 5あたりのスマホを配ってあげるのに。

というようなことを青臭く思っているのだが、実際の後継者なんてこんなもんである。実権を握れるまでおとなしくしているしか無い。
従業員の皆様には申し訳ないが、おそらく筆者にはご先祖様ほどの商才は無いんだろう。苦労させてごめんね。

2021-04-22

感染爆発のインド収束に向かうバングラデシュ

インドバングラデシュ、いずれの国も年明けに感染拡大の兆しが現れ、3月から急上昇した。

インド4月22日現在、一日平均26万人(直近7日間)。

NHK-BS国際報道を見る限り、病院満床医療崩壊。狭いベッドに無理やり二人ずつ互い違いに寝かされている映像が流されていた。

今後どこまで増えるか見通しも立たない。

一方、バングラデシュも危ない状況。

2月には数百人だった新規感染者数が4月上旬には7千人の大台へ。インドとは桁が二桁以上違うが、それでも過去最高の急増だった。

バングラデシュ人口(1.6億)や感染規模(累計73万人)ともに日本によく似ているので、なんとなく注目していた。

感染急増を受け、4月15日に国内国際線ともに航空便を一時停止。全土のロックダウン。その措置はさしあたり4月29日までとされているが延長される見通し。

しかし、バングラデシュのほうは、感染状況は現在、若干落ち着きをみせてきている。

陽性率は10%超えでまだまだ高いものの、このペースで減少すれば、5月下旬には、今回の波は終息するだろう。

インドバングラデシュ、この両国の差はなんだろうか。

バングラデシュ取引先に縁があり、見聞した情報もある。バングラデシュ視点からちょっと考えてみる。

今年3月地理的にも政治経済関係の深い両国が同時期に感染が拡大したことで、恐らくウイルス変異株についてもかなり共通の状況があるのではないかとおもわれた。ここにきて、バングラデシュ感染拡大に歯止めがかからなくなったのではと、不安になった矢先だった。

4月13日、ラマダンイスラム断食月)が始まるころから、どういうわけか感染ペースが徐々に落ち始め、10連続で下降傾向となった。

理由ホントによくわからない。

他方、インドはというと、ヒンドゥー教行事がらみで感染コントロールできていない様子がこれまたNHK-BS国際報道で報じられた。

ガンジス川で密集した状態沐浴しているアレだ。

両国の差は何か、、、、下世話な邪推からいうと、案外、飲酒文化の違いかな?と思わないでもない。

インドもかつては、ヒンドゥー教の教えで飲酒忌避された国であったが、

この十年くらいですっかり変わってしまって、今ではアルコール飲料市場が急拡大しているそうだ。

バングラデシュはというと、ローカルビール一社あるだけで、基本的にはイスラム教の戒律飲酒の習慣はない。

アラブ諸国仕事でよく行っていたので雰囲気類推すると、基本、茶を飲みながら、夜な夜な、落ち着いて語り合っている様子じゃないかな。

酒とコロナ関係って結構、根が深いような気がするんだけど、どうなんだろうね。

さて、感染症と戦う社会システムという点でマジメに考えてみる。

バングラデシュの状況はいまだ予断を許すものではないものの、感染防止のコントロールという点では、かなり頑張っている。

ひょっとして成功しているのでは?と評価していいのかもしれない。ちょっとググって調べただけの情報だけど。。

例えば、ワクチン接種や検査などの予防対策

ラマダン期間に突入して、接種ペースは落ちたものの、人口1億6千万人に対して、22日現在、740万回の接種を終えている。(日本→219万回)

供給は主にインドアストラゼネカライセンス生産ワクチン

供給という点で、インドとの政治経済普段の付き合いが効いた、ということはいえるけれど、

それよりも重要なのは供給可能ワクチン効率的に接種へ回すシステムロジスティクスだと思う。

日本人がよく使うホテルなどの話をきくと、従業員全員、ワクチン接種済み。定期的にPCR検査との体制

さら宿泊者に感染者が出ることを想定して、ワンフロアを緊急隔離用にキープしているというホテルもあった。

最貧国と思われがちなバングラデシュだが、感染症へ備えた医療がしっかり機能していることの証左だ。


また、ロックダウンという、日本では強権!乱暴!と思われがちなイメージ感染対策についても、

実は、わりときめ細かい対策をしているのかも、と思わせる動きもみられる。

例えば、ロックダウンの移動制限コントロールするために、バングラデシュ警察が導入している移動許可証アプリ

JETRO記事では、こんな風に紹介されている。

バングラデシュでは、4月14日から厳格なロックダウン実施されているが、やむを得ない事情による移動は可能とされている(2021年4月15日記事参照)。その際には、バングラデシュ警察携帯電話からの専用サイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで発行する「ムーブメントパス」の取得が必要となる。ムーブメントパス取得対象用途は、新型コロナウイルスワクチンの接種、新型コロナウイルス検査実施日用品購入、医薬品購入、医療サービス受診農業輸送、卸・小売り、葬式ビジネスとなっている。

ロックダウン間中医療サービス受診のために外出を予定しているある日系企業駐在員によると、「携帯電話から専用サイトアクセスし、携帯電話番号、氏名、年齢、出発地、目的地、各管轄警察署、外出用途パスポート番号、車両番号を入力し、顔写真アップロードすると、ムーブメントパスが発行された。所要時間は2~3分だった。1度に発行されるムーブメントパスでは3時間の移動にの有効となっているため、場合によっては、医療サービスを受けた後、病院を出発する前にムーブメントパスあらためて取得する必要がありそうだ」と不安そうに話した。

4月15日に業務上ダッカ市内を移動した別の日系企業駐在員によると、ムーブメントパスを取得の上で移動していたが、警察による検問には遭遇しなかったという。しかし、移動中に警察官による検問がある場合は、取得したムーブメントパススマートフォンに保存し提示する必要があるので、注意が必要だ。

報道によると、4月14日までにムーブメントパス取得のために、2,780万件のアクセスがあったと伝えられている。

https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/04/cec2d312ceb3aac2.html

ま、多分、こういう取り組みの多くは、期待したようには、うまく機能しないんだろう。

でも日本行政を振り返ると、できることを工夫してやる、という、そういうマインド自体、全く感じないんだよね。

システムをつくって、この難局を乗り切ろうとするマインドは、おそらく日本行政はるか上をいっているような気がする。

バングラデシュニュース記事か何かで、道行く物乞いマスク姿の老婆が写真の隅に写っていた。

コロナとの闘い、まだまだ先は長いのだろうが、みんな必死でがんばってると思わせるシーンだった。

まずは21世紀最大の難局をどうするか、全力を尽くすべき。1日も早い日常を取り戻すために。

オリンピックはやはり反対。どういう対策をしたいのか、まずはみせてほしい。

(追記

飲酒について、気になったのでググった。WHOは、

免疫システムを低下させ、その結果、感染症に対処する能力を低下させる。

新型コロナウイルス感染症拡大時にすべきこと、すべきでないこと、として

免疫力や健康を損ねたり、他人健康を害しないように、アルコールを完全に避ける。

自分自身家族地域の人々のために、警戒心を持ち、迅速に行動し、冷静に判断できるように、シラフでいること。

お酒を飲む場合は、飲酒量を最小限に抑え、酔わないように。

アルコール喫煙きっかけになったり、その逆は避けろ。

アルコールを飲むと喫煙する、あるいは喫煙量が増える傾向があり、喫煙によりCOVID-19の進行はより複雑で危険ものになる。

また、室内での喫煙家庭内の他の人にも害を及ぼすので、避けるべき。

子供若者アルコールに手を出さないようにし、あなたアルコール摂取しているところを子供に見せないように。

https://www.euro.who.int/__data/assets/pdf_file/0010/437608/Alcohol-and-COVID-19-what-you-need-to-know.pdf

とある

強い酒ほどリスク大! アルコールは免疫力を下げる|NIKKEI STYLE

こんな記事も。これが正しいなら、そもそも酒量を控えろ、という呼びかけも感染対策として有効な気がする。

では、国別の傾向としては?

同じイスラムでもイランはかなりアルコール摂取量が多い国→やっぱり感染多いな。じゃあ厳しそうなパキスタンは?現在感染急上昇中。

酒とコロナ関係あるようなないような。わからない。

(5/4追記

https://anond.hatelabo.jp/20210504165055

に続く

2021-04-08

anond:20210408184729

アメリカはもうすぐ2億回。

日本ワクチンロジスティクス大敗北。

これじゃあ、「そんな国に選手団送りたくない」ってオリンピック参加拒否する国が続々増えてもおかしくない。(北朝鮮以外にも)

2021-04-02

anond:20210402162411

理屈はともかく安倍晋三トップ中国戦争になったとき勝てる気がしないので却下かなあ

ちゃん戦争で勝てる人材トップになってほしい

歴史とは勝った国が書くもの、塗り替えるものなので、今度こそ戦勝国にならないとマズい

歴史教科書を書き換えるのにご執心になる前に戦争に勝ってほしい

今度こそ世界大戦日本が勝てば、戦勝国として好きなように教科書だって書き換えられるだろう

戦争で負けたから謝り続けなければいけなくなる、イチャモンをつけられ続けるのであって、

今度こそ戦争に勝たないと、また同じことの繰り返しになる

教科書の紙の文字を書き換えるのに熱心な老人たちは何の役にも立たない

中国であれロシアであれ北であれ、本来なら日米同盟下の韓国であれ、

彼らの暴力に対抗できるのは更に強い暴力しかない

ちょっと前に、暴力団員に虐めにどう対抗したらいいか質問したみたいな話がネットにあったが、

暴力団員が暴力に同じレベル暴力で対抗する、つまり闇討ちするとか凶器を使うとか言っているのに対し、

組長は相手より更に強い力を持つもの相談しろ、だったらここに連れて来い、みたいに言っていて、

自分暴力団の組長の意見が一番正しいように思えた

それはできるだけ非暴力的にやるなら弁護士かに頼るべき案件だろう

虐めのレベルによるが、家庭内虐待だって虐めのようなものであり、まずは警察学校だったら教師

無駄かもしれんがまずそこに相談するのは、敵より暴力的にも強い存在であるから

警察だったら暴力装置でもあるのだから当然だ

しかし、警察教師もクソの役にも立たないは普通にありうる

だったら、胸糞悪いと話題になっていたが、ウシジマくんの作者が最近描いている漫画のように弁護士相談だろう

法律とはほっといても自分を守ってくれるわけではない

法律とはナイフや銃に代わる道具であり武器

法治国家決闘で白黒を付けるような野蛮な世界ではないのであって、非暴力決闘するために法律存在する

では、国家間紛争はどうだろうか

国際法だろうか?

しか国際法日本側が正しい、中国側が間違っている、みたいに主張することは大事

しかし、それでなんかトラブル解決しただろうか?

何も解決していないのではないだろうか

結局、様々な条約戦争をするにしても取り決めがあり、戦争にもルール存在はするが、

国家レベルになったら、今度はこの世界地球を取り締まる弁護士法曹がいるとしても何の役にも立たないと思う

まり、ここで必要になるのは端的にいえば軍拡であり、

それは憲法の重箱の隅に拘って改正しなくても問題なくできるように思えるのだ

民生品と大きくかぶる部分もある

今の時代Microsoft Hololensみたいなものも軍に導入するのは重要なように思う

そもそも安倍晋三氏は自衛隊違憲なのを合憲にしたいだの言っているが、

違憲だと声高に主張してるのは日本共産党、それから公明などの一部なだけではないだろうか

そういった理想すぎる平和主義は単なるノイズであって、そんなノイズ無視すればいい

違憲だろうが何だろうが、自衛隊他国軍隊と同様に人命救助にも活躍している

毎日中国ロシアから領空侵犯領海侵犯スクランブル対応している

それで十分ではないだろうか

今の我々に必要なのは軍拡であり、それは英国ジョンソン氏が核を増やすようになったことも同様であって、

最も必要なのは日本核武装化であり、

中国新造する巨大空母や軍需も関係する宇宙開発への対抗である

そもそも宇宙に電源をという発想は、私は子供の頃に万博スペースコロニーなどと一緒に見たわけだが、

あの頃のスペースコロニーは棒状だった、つまりガンダムに登場するあれである

しかし、それからスペースコロニー構想の形状は変化していき、ガンダムとは異なり棒状ではなくなっていったように思う

そして今やスペースコロニー計画は完全に頓挫している

アリゾナだのに建設された閉鎖環境農業をしたり水を循環させたり閉鎖環境人間が生きる実験ももう行っていない

閉鎖環境設備は完全にゴミになってしまった

宇宙太陽光発電頓挫していたが、比較最近になってNASAは再開するようなことを言い出した

説明した人は実現するための要素技術が足りなかった、例えば、それは宇宙環境メンテナンスするロボットであり、

当時は必要な要素技術がなかったが、今それがそろいつつあるという話だったと思う

しかし、宇宙で発電に関しても中国はかなり進めている可能性が出てきている

まあ、ハッタリかもしれないが、国家世界から天才を集め、全力で金を出して取り組んでいるのは確かだろう

宇宙で発電が成功すれば、原発必要なくなる、エネルギー問題にかなり決着が付く可能性さえある

もちろん、今スペースX実験したり爆発させたりで頑張ってるみたいに、

気楽に宇宙に物を運んで上がれる定期便みたいなもの必要だろう

いわゆる宇宙エレベーターとか、そういう実現方法でもいい

中国がそういったものも並行して開発しているのか、すでに実現しているという可能性はかなり低いと思われるが、

しかし、とにかく中国世界下請け工場としてやってきただけあって、物や金が集まるのである

深センというエコシステムもそういう意図的な狙いがあったと考えられる

これに今回の香港なども加わり、金、物、ロジスティクスなどが主に沿岸都市に強化されて揃うことになる

日本深センのような場所はあるだろうか?

まり、なんとなくアイディアが浮かび、とりあえず3Dプリンターなどがそのへんでも売っているので買ってきて、

それで出力して、電子パーツも入手できるのでダクトテーププロトタイピングができたとする

ここからちゃん設計し直して、金型工場なども近隣に隣接しているため委託できる、

ホワイトカラーハイテクビル群と量産化できる工場、それがセットになっていて投資家がうろちょろしている街、

アイディアから量産までが一気通貫できる街、そういった都市日本にあるだろうか

もちろん、一気通貫なんて理想的にはいかないどころか、

今の中国共産主義だの社会主義だのではない、血みどろの資本主義新自由主義であり、

それを手動しているのが中国政府自体なのだ

我々はこういった力に、暴力に、狂気に、更なる上の力で立ち向かわなければならない

それ以外にこれから時代を生き残る方法はないのだ

そういう意味でも、安倍晋三なんてスケールの小さい、みみっちい話である

どうしてこう、日本ケチ臭い国になってしまったのだろうか

西部邁だったか

安倍晋三戦後の間違った教育を煮詰めたような奴とか言ってた気がするが、本当にそう思う

第二次大戦で我々は負けて何を思い知らされたか

まず、山田風太郎も言っているように、日本人は科学を軽視する傾向がある、だから負けた、というのがある

それから特攻のような意味のない精神論にすがる傾向がある

神道のように特攻を美化するなど以ての外であり、これから来たるべき世界大戦を負け戦にする思想である

くだらない精神論を捨て、科学を重視し、現実数字データ真正から受け止める

それができない国は日本でなくても戦争に勝てるはずがない

しかし、戦後から何年経っても日本はそれを理解できていないのである

これはもう国民性だとか揶揄されても仕方がない

負け犬根性が染み付いた民族だと揶揄されても仕方がないものである

それが悔しいのであれば、隣国謝罪要求を繰り返されるのが腹立たしい、悔しいのであるならば、

今の時代必要なのは英国同様、更なる軍拡である

それ以外にない

それができないのであれば、国民生命財産根本から守れない日が必ずまた来るだろう

2021-03-13

今のような寿司が食べられるのは冷凍技術とかロジスティクスの賜物なんだよなあ

昔の日本寿司発酵食品だったはず

そういえば、今回のコロナでなんで中国は生きた状態動物取引をするかのというのも同じ問題で、

中国冷凍技術とか運送技術とか、あとその管理杜撰だったりするので、

冷凍すべきもの冷凍せず腐らせて運んでおいて、消費者手前のスーパーのような小売店舗で冷凍して売るとか、

そうなってくると生きた状態の鶏を輸送して、目の前で捌いてもらったほうが安全で新鮮で、

しかも捌きたての鶏は非常に美味しいらしい

これは日本ではなかなか味わえないので、

今でもお祭りときとか風習として鶏を屠殺するような農家で食べさせてもらうしかない気がした

魚を生で刺し身にするように、目の前で鶏を絞めて調理したものは本当に絶品らしい

コロナが収まったら、死ぬ前に一度は食してみたいものである

2021-01-10

anond:20210110082237

この「わかるー」的なことを書いた増田だが、斜め上な返信に混乱した。

「〇〇ちゃんゲーム持っているのになんでうちはゲームダメなの?」とか「〇〇ちゃんチョコレート食べてるのになんで私は食べちゃダメなの」みたいな話をされてもねぇ。

教育方針も求められるものも違うし、蓄積も予算も違うでしょうがしか言いようがない。

一部の予備校でできることをすべての公立学校でやるというのは非現実的だと思うのだが。

宋名臣言行録で出てくる、旧法派と新法派の対立がなぜ起きたかみたいなのをちょっと思う。

教員だと思われる増田はやる気があってもロジスティクスの整備がないと無理という話をしているんだからロジスティクスを整備してあげたらいいんじゃないの?それを教育方針もこれまでの蓄積も違う機関を例に出し、やる気と持ち出しでカバーしろってのは単なるブラック企業でしょ。

2020-12-12

anond:20201210152428

自分場合自分には負担責任が無理なので、結婚も無理だし孤独死上等なのでそれは構わんのだけど

それが本当なら、世の中がビッグダディ化してるんだろう

まり、反知性的だったり貧困層だったりが家族計画もなく避妊もせず、

京アニ青葉の父親のように産ませてもほったらかしで下水金も払ってない家に放置みたいな人が多数派になっていく

しかに「26世紀青年」的な世界へ向かっているのは実感する

これから反知性がより多数派を占めるようになっていけば、政治農業ロジスティクスも、あらゆるインフラ崩壊していく

パソコンタブレットゲーム機は一部の知的階層が作ればいいので、それは維持されていくだろう

知性の意味でも中間層がなくなっていく

知的にも底辺層ゲームを消費するような、インテリエリートの作った製品を消費することに底辺層は貢献はするだろう

しかし、あらゆる意味中間レベルだった従事者が大幅に下落し、普段生活医療レベルとかは著しく低くなっていくだろう

医師レベルは保たれていても、看護師は今より更に低学歴化が進み、医療事故が多発する

そういったことが医療以外でも起こるようになっていく

多分、この時代中間層最後時代で、ここから先は中間層存在しない、トップボトムの世界になっていく

上記のような医療事故交通事故、あらゆる業態での事故が増えていく

これは単純な教育問題でもなくお金問題でもないので、解決は多分不可能であろう

そんな時代に少しでも足を入れたくはないので早めに死にたい、逃げ切りたいのが本音である

2020-12-01

これでやりたいことは分かる。分かるけれどこれでどうやって動画音楽エンコードをしたり

画像処理をしたりするソフトウェアになるのかというのがよく分からない。

それは「数学」の知識が足りないからだと思う。

画像や音声を扱うのに純粋数学という学問知識必要ない。

でも、工業数学レベル知識必須である

例えば、サンプリング定理(標本化定理)を知らなければ音声の録音も圧縮理解できないのは当たり前。

から大学情報科、もしくは電子工学機械工学を履修するのは無駄ではない。

日本専門学校だと給与が安い仕事即戦力になるようなカリキュラムになりがちだから

専門学校が扱う職業ラインナップを見ればそれは明らかだと思う

乱暴一言表現するなら、この世のすべてはビット、つまり0と1で表現できてしまう。

少し正確に言うと、2進数ですべて表現できるは嘘で、

例えば小数点以下無限数字が続くような数字は、言い換えれば無限情報必要ということになる。

メモリは有限だし、たった1つのそんな感じの数字記憶するためにどんな巨大なメモリも埋まってしまうのでは意味がない。

からコンピュータ浮動小数点を表現する場合、どこかで足を切らなければならない。

それによって、紙で計算すれば問題ないことが、コンピュータではおかしな結果になることがある。

しかし、これを知っていなければ科学計算はもちろん、銀行のようなお金計算おかしな結果になってしまう。

大学数値計算の授業を取得するのは退屈だが、これを理解してなければ社会に出ても間違ったコードを書いてしまう。

というか、私も大学在籍中に間違ったコードを書いたことが何回かあるw

プログラミング入門書を読んでも、一般的に知られているソフトウェアの作り方みたいな事が

書いてないので、ゴールが見えてこない。だからうんざりしてくる。

その原因は根源的で哲学みたいな話で、

世の中のほとんどの物事には正解がないとか、そういう話にしかならない。

良いテキストはあるわけだけど、それを読むべきタイミングもあるし、万人向けが自分に向いてるとも限らない。

本なら何冊かはドブに捨てるつもりで買うしかない

みんなが良いから読めという本も、なんとなく自分にはこれがいいんじゃないか、も買うしかない

買って家でじっくり読んで、途中でナニコレ?みたいな本だったら後悔するかもしれないけど、世の中そういうもんだから

料理を作ろうと思ったら材料と道具を揃えたけれど、レシピが無いので作れないというものに近い。

自分レシピ通りに作らないでヒントにしかしないタイプなのだけど、

料理プログラミングには似ているけど、化学実験ではない。

焼く、炒める、煮る、蒸す、みたいな方法だけ理解していれば味付けなんて適当でいいのだ。

なんらかの魚があったとして、それは食べられる魚だと分かっているが調理方法はまったく知らなかったとする。

本とかネットとか調べる環境がなかったとする。

どうするか?

とりあえず、まず口に入れられるサイズに切るべきだろう。

口に入れられないと食事にならんのだから、魚を切って骨を取る。

さばき方もググれない状況なのだから、もう適当に切断していくしかない。

鱗も大味で取るしかない。

ググらないと、とんでもないほど非効率的なさばき方をしている可能性があるが、とにかく食えればいいのだ。

腐らせては意味がない。

日本刺身みたいな生で食べる文化イヌイットではないが、漁師が船の上で食べることとも関係しているように思う。

何が言いたいかというと、生食現代文明ロジスティクスは保存技術の成せるわざであって、料理の基本は何でも熱を通すべきなのだ

毒になる菌で食中毒では意味がない。

切った魚を、焼く、炒める、煮る、蒸す、みたいな方法で熱を通せば料理は終わりだ。

レシピなんかなくてもこれで十分なのだ

あとはその魚に味を付けるため、味ぽんなり味噌なりトマトなり使えばいいだけなのだ

2020-11-15

結局アメリカが豊かになっただけでは

GoogleAmazonが出てきた時、このままじゃヤバいと大騒ぎしていたが、結局何もできずに終わった。

中国のように、検索技術も、ロジスティクス必要ロボット技術も持てなくなっている。

優秀な人材アメリカ留学させつつ、帰国した人材活用するといったことも出来ていない。

プログラミング人材必要だと言われているが、Webに偏りがある。


航空機設計がとん挫したが、他の産業必要物理現象や、大規模なシステムプログラミングできる人材を育てられなかった。

品質管理はなんとか立ち上がったので部品は作れているが、システムが作れない。

結果、Appleから物理限界に近い無理難題を吹っ掛けられつつ、札束で殴られて無理な契約ノウハウは筒抜け、

利益は出ている間はいいが、Appleがそっぽ向かれた時点で事業を畳まないといけなくなる。Intelですらそうだ。


アメリカは返品文化で豊かになったが、返品されたものは使いまわされず、ほとんど廃棄だった。

アメリカに住んでいる消費者には優しいシステムだが、その負担はどこが被っているのか?


Facebookから顔出し文化日本に来て、TwitterYouTubeにまで広がり、

毎日のように問題スキャンダルに多く人の時間と労力を奪っているし、日本集団リンチとの悪い面との相性が合わさり酷い物になっている。


日本政府小さな政府を目指した結果、コロナで何か大規模な対策を取ろうとしても何もできなくなっていた。

電通のような特定団体の力を借りないと何もできない。


民間に目を向けると、転売のような流通システムの間に入ってマージンを取るのが当たり前になっている。

社会倫理には反するが、グレーゾーンをつかない方が馬鹿だとなっている。

GoToのように自分責任がなく政府責任を負わせられるものドンドン活用している。

ふるさと納税ルール範囲なのだから使わない方が馬鹿だとなっている。

アメリカの一部にあるような、お金持ちは社会還元するような行動をしないといけないといった規範があるわけでもなく、

中国のように近親、親戚を助けないといった規範があるわけでもない。

日本に1億以上の資産がある富裕層は100万世帯以上いるが、どうだろうか?

クラウドファンディングも既にお金を持っている人が、さらお金を集めるような事象が出てきている。


ネット日本で盛り上がった当初より全体的に歳をとった。

過去に人気だった人が責任を取らなくてもいい立場を利用して好きなことを言っている。

若い才能を見つけることも、次世代を育てることもしない。

既得権益層を批判しつつ、自分権益は手放そうとしない。

2020-10-13

日本戦車必要ない

こういうことを言うときっと「事情通」とやらに叩かれてしまうのだろうが……。

戦車所詮は100年前に考案された兵器であってマイナーチェンジを繰り返しててはいるが時代遅れ感は否めない。

21世紀現代に、もう100年前の常識通用しないのだ。

航空兵器が登場したことによって戦車は主力兵器の座から引退した。

B-29のような高度10000mのからの爆撃に対して、戦車はただただ無力である

とっくの昔に戦車は主力兵器ではなくなっているのだ。

現代ならヘリコプターを利用すれば戦車ほぼほぼ一方的破壊できる。

ところで、ある映画ではロケットランチャーによってヘリコプター破壊されるシーンが話題を呼んだ。

戦車破壊できるヘリコプターをも破壊できるのがロケットランチャーという近代兵器だということだ。

戦車の装甲は頑丈だ」などとメーカー広報担当者調子のいいことを言うだろう。

しかヘリコプターをも破壊可能ロケットランチャー攻撃されればどうか?

戦車ヘリコプターに弱く、ヘリコプター兵士に弱く、兵士戦車に弱い。これは三すくみ関係なんだ」

恐らく事情通はこう言うだろうが、果たしてそうだろうか?

実際の戦場ゲームとは違うのだから、そう都合よく三すくみ関係が成立するとは思えない。

かに戦車1対兵士1ではたとえ兵士ロケットランチャーを装備していたとしても戦車に軍配が上がるだろう。

なぜなら最新鋭の戦車チョバムアーマーによって一発だけならロケットランチャーにも耐えられるためだ。

だが実際の戦場では、常にタイマン・バトルが成立するとは限らない。

兵站ロジスティクス考慮すれば50トンの戦車は100kgのフル装備兵士500人分にも匹敵する。

想像してもらいたい……、RPG7を装備した500人の兵士RPG7を手にして一斉攻撃を仕掛ける姿を。

映画のように「アールピージー!」などと叫ぶ間もなく戦車は一瞬にして破壊されるだろう。

しか兵士は一箇所に集中せずに分散して配置することができる。

500人の兵士で以って包囲殲滅陣を仕掛ければいか戦車といえどもひとたまりもない。

さらRPG7は一度攻撃すればそれでおしまいではなく爆弾を再装填して再び攻撃することさえ可能なのだ

数千発のロケットランチャー攻撃されれば戦車が生き残れる可能性は万に一つもない。

以上により戦車よりロケットランチャーを持った兵士のほうが強いことは事情通といえど否定できまい。

また戦車には現代では見逃すことのできない致命的な欠陥がある。

一般的戦車には3〜4名のパイロット必要であるとされる。

このとき問題となってくるのがパイロット間での情報伝達の遅れだ。

音声による情報伝達にはどうしても伝達の遅れというものが出てくる。

なぜなら音声は音速スピードである秒速340m以上のスピードでは伝達できないためだ。

ITテクノロジーの普及によって情報伝達のスピードは100年前とは比べ物にならないほど早くなった。

故に100年前の開発当初では無視されていた情報伝達の遅れが現代では致命的な欠陥となりうる。

100年前ののどか牧歌的戦場と違って、現代戦場は一秒一刻を争うのだ。

さら戦車長と呼ばれるチームの司令塔とも言うべきパイロットは車外に体をむき出しとするような運用常態化している。

素人考えかもしれないがスナイパーライフルのような装備さえあれば戦車長を無力化することはそう難しいことではないだろう。

スナイパーライフルは秒速340mの音速を超えるスピードで飛行してヒットするよりあとに銃声が聞こえるのだという。

戦車長が銃声に気づいたときには時すでに遅し……、というわけだ。

戦車長を失った戦車など頭脳を失ったバッファローと同じことだ。

日本固有の問題以前に戦車という兵器現代戦場では無用の長物である理解していただけただろう。

さて、日本においては以下のような言説が支配的だ。

戦車配備されれば海外敵対勢力戦車に対抗するだけの武器を用意しなけばならない。そのため戦車抑止力となりうる」

なるほど確かに島国である日本海外から戦車を持ち込むのは困難だろう。

では敵対勢力特殊部隊が極秘裏に潜入してきたとしたらどうだろう?

基地に潜入した特殊部隊戦車捕獲することができれば敵はまんまと戦車を手に入れることができるわけだ。

皮肉にも日本においては戦車配備されていることで敵が戦車調達できる可能性があるのだ。

ではテロリストが実際にそのような作戦を実行していないのはなぜだろう?

恐らく戦車が盗まれないのは戦車を入手したところで大して役に立たないからではあるまいか

まともな判断能力を持った人間であれば現代戦では無用の長物である戦車を盗もうなどとは思わないだろう。

仮に戦車泥棒成功したところで戦車よりずっと強いヘリコプター破壊されるのが関の山だ。

ただし薬物などで判断能力の低下した人間戦車を盗もうと考える可能性は十分あり得る。

そのとき戦車愛好家の主張する強さや恐ろしさがすべて跳ね返って帰ってくるのだ。

もっとも前述の通り数千発のRPG7攻撃すれば最新鋭の戦車といえどひとたまりもあるまい。

チョバムアーマーによってロケットランチャー攻撃を防ぐことができるのは一度きりなのだから

しかも生身の兵士がわざわざRPG7を手で持って突撃する必要も実はないのだ。

どういうことかというと、第二次世界大戦時代ゴリアテのような装備を現代の最新技術で作り直した上で、それにPRG7を装備して突撃させれば兵士が身を危険晒す必要さえないというわけだ。

そもそも、それほどまでに戦車が優れているというのなら、すべての軍用車両戦車にしてしまえばいいのだ。

それをしないことが戦車無用の長物であることの確かな証ではないか

2020-09-25

[] 172 こどおじ的設備投資

 これから仕事だ。

ここ数日は納期までまだ時間あるからサボりまくってたので、集中してやっていきたい。

amazonから発達障害サバイバルガイドeneloopが届いた。

土曜に届くはずだったのに、置配されてる写真がさっきメールで届いて、amazonロジスティクスはもう意味がわからいね

発達障害サバイバルガイドは、まだパラパラ読んだだけだが、良さげだ。久々にマンガ以外の本ちゃんと読めそう。

eneloopは、家の電池在庫が使い切りに依存してて親が都度買いに行ってる様子だったので、電池切れて在庫なかったらBluetoothキーボードが動かなくなって死が見えたので、(コンビニへ買いに行けばいいのだが、なんというか、課題を先送りにしたくなかった) 先行投資リスクヘッジって感じ。

電池そもそも滅多に切れないのだけど、一応。

eneloop初期不良してないか充電池と充電器の組み合わせは問題いかそもそもeneloopで使い切りと比較して稼働時間どうなのか評価したいとか、増えてしまったタスクもあるが、そこはもう一旦頭空っぽにしてその場その場でなんとかすればいいかな。

いつまでもeneloopガーってリソース使うわけにもいかないし。

部屋の模様替えした結果、床に本や書類が溢れてて、なんとかしたい。

あと、間接照明が欲しくて。実家だけど、一般的天井の明かりだけだと、オンオフの切り替えがあまりうまくいかいから。LEDテープライト普通間接照明の購入を検討中

といった感じで、実家暮らし言い訳設備投資放棄して不快の中で暮らしていたのを、設備投資しまくって快を増やしている昨今だ。

自分の部屋がリビングに隣接しているので、親がいる時は親の出す音がこっちにも来るのが、きついのだが、どうしようもないので、そこはもう貯金して一人暮らしするしかないところだと思う。

そもそもフローリングの上に直で椅子置いてたりとか、壁紙デフォルトのままで無課金ユーザー感が居心地悪かったりとか、まだまだ改善点はあるので、少しずつやっていきたい。

あ、観葉植物ちゃんは、リビングで親のお世話になってます・・・ 仕方ないね・・・

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