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2024-03-18

川口駅に関してほんのちょっとだけ語る その2

その一 https://anond.hatelabo.jp/20240318182037

 

 

地下街があった

東口の地下に何やら変な駐輪場があるのだが、実はこれは1990年までは地下街であったのだ。出来たのは1960年代のはず。

天井低くてしょぼいし店舗も狭いし店も昭和中期っぽくて古いしで、テコ入れされないままに90年に廃止

というのも、90年にそごうが出来る事になったので、橋上駅の高さのままにデパートに入れるペデストリアンデッキを築造し、地下じゃなくて上の方で発展させる方向になったのやね。

で、駅の真ん前のデッキの基礎を建てるには地下街通路邪魔。って事で、通路を閉鎖してデッキ基礎が貫通する形になった。残りの部分は店舗仕切りなどを取っ払って駐輪場へ。

なので一部閉鎖区画があって鉄板や木の板で塞がれているのだ。増田はここにどうにかして侵入できないかを昔から考えているのであった。

 

川口の乗越線と三菱重工爆破事件関係あるって?

ちょっとあるよ。

本来東アジア反日武装戦線「狼」はお召列車爆破と昭和天皇暗殺を狙っていた。場所東北本線貨物線荒川鉄橋。

1968年まで赤羽以北の東北本線は貨客混合の複線だったが、輸送力増強の為に複々線化されて貨客分離された。これでお召列車貨物線を走るようになった。原宿駅お召列車ホーム自体山手貨物線接続されているから。

そうすると、貨物線橋梁爆破しても一般人危害は与えないという事になる。そこで一味は爆弾設置の為に電線を設置しにいくが、人影があり、付近徘徊しているので恐れて中止した。

そこで目標を変更して三菱重工爆破事件に至ったというワケ。元の一般人への危害回避はどこに行ったんだ。川口の乗越線はやっぱりこの貨客分離が元だから関係があると言えば関係がある。

wikipediaの虹作戦の項には「爆弾を仕掛けようとしたのは旅客線」と書いてあるが、これは間違いじゃないかと思う。そこは間違えんだろうし、増田が聞いていた話と違う。

 

そごうってどうなってんの?

東口駅前そごうそごう西武グループが売却してゴーストビルのままになってるが、三井が取得する見通しと、去年市議会で報告があった。三井という事はララガーデンかららなんとかとかららクロフトかになるのかと思われる。

しかデパートというのはハイコストハイリターンの業態に合わせた建物で、コストメチャクチャかかるんだな。それは冷暖房費やエレベーターエスカレータなどもそうだし、搬入口が狭くて外部の納品代行業者経由で整理して混載で搬入するのでないとパンクするっていうのもある。

から巨大ダイソー一棟貸しみたいなのなら行けるが、色んなテナントが入って納品代行は使わないっていうのは無理など、難点が多いのだ。

そもそもデパート損益分岐点って日商4000万円とかそういうレベルなんでショッピングモールなんかに入るテナント業態が合わないのだ。

からどうなんのかなと様子見。結局開店が流れちゃう可能性もあるね。

 

SLあおば通りってSL走ってたの?

SLあおば通りって道があって、ファミマSLあおば通り店っていうのもありhttps://maps.app.goo.gl/fWvvCmGbAjvhLPZw6 、道筋にはSLオブジェとかもある。

でもこれインチキなんだよね。ここに線路があった事ってないんだ。

アリオは元はビール工場で、そこと川口貨物駅の間にユニオンビール専用線という貨物線があった。でもその専用線は現線路に平行していてJR保線基地に使ってる。

そこでビール工場跡を再開発するにあたり、専用線跡を記念するオブジェを配置したい、でも専用線跡はJRが使ってる…って事で隣の道を指定しちゃったと思われるのね。こういうのは混乱の元だから止めて欲しいですな。

 

地下道入口付近に巨大石碑があるが読めん

あるね。https://maps.app.goo.gl/dGPVNnEXP6hMg3n26

植物の繁茂で全然読めないが、実は同じものが陸橋の西詰にあるよ。https://maps.app.goo.gl/GNdf7d4UP3eT9aYj7

石碑の内容は、整圃事業の謝辞だよ。戦争中にまだ農地ばかりだった駅付近一帯を碁盤目状に土地区画整理をして、その協力した地主達を名上げして感謝している。川口江戸から離れ鋳鉄で栄え舟運で製品を出荷してやがて鉄道が来て~という事を漢文で書いてある。

この区画整理を戦前にやっておいたせいで、戦後に鉄の民需が爆上がりした時に鋳鉄工場が大量に出来て鉄の街となったのだな。

 

また、最初の碑がある場所というのは実は大踏切があった場所だ。駅の方から来た道が斜めに線路群を渡り、対面の斜めの道に踏切で抜けていた。

でもこれは当然危ないわけで、昭和30年代に埼玉県荒川大宮間の踏切を全部立体交差にする工事をしたのだ。それでこの大踏切廃止になって代わりにこの北の川口陸橋が掛けられた。

因みにこの陸橋の開通セレモニーでは神主が来てお清めしから神主渡り初めをしているのが写真に残っている。

から王子から赤羽には踏切が幾つか残っているのにその北の大宮には踏切が無いのだ。

多分西詰の石碑は元は大踏切の反対側にあったのがこの時に移動されたのではと思う。

 

なんで川口はタワマンばかりなの?

そりゃ工業地帯を転換したからよ。

タワマンというのは住宅地には建てられないの。日影規制もあるし、日照権も主張できるからあとから訴訟になる。

でも商業地工業地ではそれらは主張できない。だから工業地帯から転換した地域はタワマンに最適というか、それ以外では建築が難しいの。

更にタワマンには建物の周りに公開空地を設けないとイケないのだが、「大規模な町工場」というのはこれで必要とされる広さに丁度いいのだ。

そういう訳で、川口にある〇〇製鉄、○○鋳造なんて名前会社は、多くがもう工場を持ってないか縮小して他所移転していて、不動産業メインの会社ばかりになってる。

日本初のタワマン川口元郷のエルザタワー32なんだけど、ここは日本ピストンリングというエンジン部品を造っていた会社工場だったところ。

因みにピストンリングは昔は鋳鉄を丸く繰り抜いたものが使われていた。鋳鉄には細かな穴が沢山あるのでここにオイルを保持して焼付き防止になっていたのだ。って事でやはり川口なので鋳鉄なのだ

 

東口にイート川口ってビルがあるが、パチンコ屋ばかりじゃね?

実はここは元は丸井だったのだ。丸井は0101って書くやろ?

その丸井が閉店になって共同所有になり、ビるの愛称を決めた。もとが0101だから1110って訳でシャレや。

 

その他川口面白いところある?

西口から徒歩7分くらいの所に飯塚氷川神社という神社がある。https://maps.app.goo.gl/fKh6qXTZGCNTYGRE9

ここだが、境内結構古い社務所があるのだが、なんとこの社務所選挙投票所指定されている。中は畳と板張りなんだが、そこに土足で入れるようにシートを敷いて投票箱と記帳所を置いて公職選挙が行われる。

すげえ田舎離島神社投票所というのはあるだろうが、東京都から徒歩10分、駅で一駅のタワマン林立地帯でこんな投票所があるというのは珍しいんじゃないか

好事家の皆さんは選挙の日に覗きに来てはどうだろうか?

 

荒川河川敷に教習所みたいなのがあるけど何?

何?じゃなくて教習所や。元々地産グループ教習所だったが、グループ首魁が逮捕された影響で元会社倒産、売りに出されて飛鳥ドライビングカレッジとなっている。

ここだが、ちさん時代から教習料が安いのが特長。都心から近いのに首都圏で一番安いという穴場なんだな。免許取りたい人はイイゾーここ。

因みに2019年台風19号の増水ではコースが7mの泥水の底になって、後にはコースも見えない泥の沼が残り、教員たち総出で泣き泣き泥かきをしたそうだ。

 

 

以上、川口についてちょっとだけ書き記した。

2024-03-05

電脳塵芥氏が指摘する亀戸Honda Carsガソリンスタンドのままだった可能性が高い

これ

https://nou-yunyun.hatenablog.com/entry/2024/03/04/170000

 

また例によって差別商売のアイツが何やら言ってるのに対して電脳塵芥氏はガソリンスタンドだったのはとうの昔で違うんじゃね?と疑問を呈しているが、増田はこの建物はガソスタの躯体のままだったと考える。

消防法規制の移り変わりで説明する。

なお、増田がガソスタ勤務だったのは20年前で、その後は危険物取扱者更新研修を受けていないか20年前より後の消防法改正については追いかけられていない。

勤務時は危険物保安監督者に任命されていた。(役職手当無し!)

 

消防法改正によるガソスタ建物用途制限

ガソスタは消防法では危険物給油取扱所という。

で、火災危険があるので基本的に給油所の上に建物を建ててはならないし、敷地内に事務所や整備所以外の用途建造物は建ててはならなかった。

 

1.規制緩和1 自社事務所のみ許可

いつかは判らんが、自社の事務所用途のみなら給油所の上に建物を建てても良いという事になった。つまり給油所の上に本社などが建てられる。

 

2.規制緩和2 事務所のみ可

90年代規制緩和の波に合わせて自社以外でも事務所としてなら使用可になった。但し住居としての使用絶対に不可。

 

というわけなので〇〇モータースKKが本社社屋兼ガソスタとして建築廃業して建物を改造してディーラー化というのは平仄があう。

 

上部建築規制による特徴

給油所は火災や土壌、排水汚染危険性があるので設備や形状に特徴がある。そのいくつかが合致する。

 

・上階の窓は壁面から後退させるか下に庇をつける

前面から見ると2階はファサードで覆われ、3階の窓は後退しているhttps://maps.app.goo.gl/ruJd61cgMcRoPGDj7

から見るともっと特徴的だ。https://maps.app.goo.gl/kQsHnn3hNptBMpVX7

2階の窓の下には大きな庇がある。3階、4階とも窓が大きく後退している。こういう建て方をすると雨漏りやす防水工事に金が掛かる。

 

・扉は防火で外開き

建物裏参照。風で扉が開いた時に危険物扱所から屋内に空気が入らようにするない為

 

・外側に向かって比較的大きな床勾配

給油所の床には水勾配よりも大きい勾配を外に向かって付けねばならない。ガソリン蒸気は重いので隅の方に溜まって引火することがある為。

 

・鉄線入りガラス

裏参照。火災でも割れないガラス

 

オイルトラップ

前と裏面にある。まぁこれは車屋でも必要か。こぼれた油脂下水に流さない為。

 

なのでガソスタを廃業して、給油スペースを巨大ガラスで仕切る改造をしたものと思われる。

 

実はこういう改装結構ある

例を挙げると秋葉原のリビナヤマギワの駅と反対側もガソリンスタンドとその本社だった。https://maps.app.goo.gl/j43sSStAaXZKDRVD9

リビナヤマギワは元々駅側のあきばおーかに近い方だけだった。

上階の窓が引っ込んでいるという特徴と1階天井が高くてシャッターが付いているという特徴があるのが判るだろうか?

90年代前半にガソスタとその本社として開業したが、実は神田秋葉原近辺はガソスタが多い上に設備も少なくて余り儲からなかったのか、数年で閉業してシャッターが掛かったままになった。それをヤマギワが買収して大工事を行い、オフィス店舗駐車場に、スタンド部は空調置き場に、本店の裏の壁をぶち抜いて両建物を連結したのだった。

 

廃業したガソスタはどうなるの?

1.地下タンク撤去して更地にして売る。王道

2.地下タンク油脂だけを抜いて売り、別業態営業する。給油取扱所のままだがポンプや給油機は撤去する。タンク残量の記録などの義務は残る。

3.タンクを洗浄して水で埋めて封止する。

嘗ては認められなかった方法だがいつだかの規制緩和で可能になった。

タンク中和剤で洗い、水で埋める。水質検査して汚れが無ければokパイプ類は切断して厳重に封止する。点検口などの穴は水が溜まるのでモルタルで埋める。これなら他の用途に使えるようになるので給油所部分に建物を建てて会社にしたり、スーパーになっている所もある。上階部分もテナントとして貸せる。住居として貸せるかは不明

件のHonda Carsの裏側には床に四角いモルタルがある。タンク直上の点検口を埋めたものと思われる。

 

ガソスタの解体は通常かなり危険

ガソスタの解体ヤバいのはやはり地下タンクだ。ガスで切断したりユンボでゴツンと叩いて破壊すると中のガソリン蒸気に引火して大爆発する。それ故、一度水で満たしてからガスで切断するというような慎重な作業必要になる。

但しそれは営業していたままのものだ。建物転用している場合上記の3.で、タンクと配管は既に洗浄、水で埋まっているか危険はないはずだ。また土壌汚染も起こらないはず。

 

ガソスタと土壌汚染

解体時にテキトウやれば油脂漏洩して土壌が汚染される。だけど油脂を抜いてあるからその量は大した事ない。

問題は配管やタンククラックがあって長年漏洩していた場合だ。ガソリンの主成分は揮発してなくなるがベンゼン残留する。ガソリン匂い気持ち悪くなるのはこのベンゼンが血中に回る為だ。

またハイオク剤も残留する。ガソリン放置すると沈殿したり固まったりしてキャブレターが詰まったりするが、これがハイオク剤が重合したものだ。長年漏洩していた場合はかなりの量になり、それが広範囲の土壌に浸透している。

そういう場合は土壌の入れ替えをせねばならないが、これがとんでもない額になる。小さなガソスタでも5000万とか7000万とか行ってしまうのだ。だから売主は土壌汚染についてはピリピリしている。

 

時には放っておいて地雷原歩くのを見てるのもいいのでは

地主上記のように土壌汚染問題にはヒリついているものだ。そしてそれは多くは営業中の漏洩で引き起こされる。

更に土地権利はカタギの商売人じゃなくて、訳アリ土地扱いますっていうスジもの業者に売られて転がされてる事もある。

それなのに2chまとめブログ農園キャベツとか、アルファブロガ時代には日本ネットで隆盛だった2chの影響が無いブロゴスフィアを作ると銘打っていた主幹が作ったのに、年喰って背伸びしたい2chねら上がりみてえなのしか読者が居ない上に寄稿者もそんなのばっかなのに古代ギリシャ広場を名乗ってて当人らだけが日経新聞比肩するとか思ってるようなサイト農園レタスとかからまれた、社会の仕組み判ってないような妖精チンクルみたいなおっさんが「クルド土壌汚染♪」とか歌いながら地雷原の方に行ったらそれを優しく見守ってあげる方がいいのではないだろうか?

ゆえ無き批判破廉恥な売文業を生業にしているのを見て糺したくなる気持ちは判るが、地雷原の近くで自転車練習してる場合には応援してあげる方が良い場合もある。

その場合は「チュートリアルくんここに眠る」と墓標を建ててあげるべきだ。

2024-02-29

anond:20240229124852

そりゃ危険だったりロケーションがアレだったり、業務内容外の自由度が低い前者の仕事は嫌だろ。

いや、良い所にオフィスのあるIT企業ってショバ代稼ぐのにブラック業態だったりするのも常だから何とも言えんが。

2024-02-28

TSMC関連業種の賃金が高騰して、近隣が人手不足で悩んでるというけど、自業自得だよなあ

なんかテレビ人材がみんなTSMC関連に取られてしまって、ビジネスホテル入社する人材がいないとか嘆いてたけど、

どう考えてもビジネスホテル給与を上げないのが問題なだけなわけで、

今、給与を上げてホテル人材を増やさないと、これからやってくるであろうTSMC関連の客を逃がしてしまうことになる

結局、TSMCに合わせて、周辺も給与を上げていかないと、相乗効果が得られない

というか、ビジネスホテルはまだいい、TSMC特需の客がホテル業なら客として来るわけで相乗効果になる

問題なのはTSMCと相乗効果を得られない、例えば農業とかそういう業態だろう

ビジネスホテルとかタクシーとかの人手不足なら、今のうちに給与を上げて、これからTSMC関連の客に備えるべきだ

そのための先行投資だ、給与を上げないで人手不足に嘆いている場合ではない

TSMCのような特需がないとしても、スエズ運河だの様々な要因で物価は高騰していってる

経営者だって人なので、物価が上がれば自分給与を上げざるを得ない

よって、その下の労働者給与を上げざるを得なくなる

今、給与が上がってないとしても、大手企業ならそのうち上昇するだろうし、

うちの中小絶対上昇しないというなら、そんな会社は今回こそ本当に危機的状況になると思う

給与を上げない経営者の方が自らを危機におとしいれる、そういう本当の意味での好景気インフレ路線が来てる

まだ若いとかちゃんとキャリア積んできた人は転職の大きいチャンスが来る時期だと思う

自分はもう人生諦めてるんで関係ないんだけどね…

2024-02-27

anond:20240227085257

最低賃金法律はオマエの会社にだけ適用されると勘違いしてない?

同業他社も一律同じ条件で競争してるんだが?

 

なんでこんな当たり前の事がわからんアホが会社経営やってんだろ

値上げしたら市場パイのものシュリンクするってなら扱ってる商材がそもそもそれだけの価値しかないだけ

他社との差別化付加価値創造、業種業態の変化を模索しなかった経営責任しかない

 

昨日頑張った、幸せだった

今日も同じ作業を繰り返したら

明日幸せになれる

 

そういう時代は終わったんだよ

半世紀以上も前にな

2024-02-20

経験SES行くの本当に止めて欲しい

anond:20240219114019

SESとか、働く人にとっては搾取で、派遣受ける企業にとっては詐欺みたいな業態から

正直負の連鎖を止めるためにもゾンビ企業を滅ぼすためにもSESで働くの止めて欲しい。

2024-02-18

anond:20240217234910

俺もそれ系の代表選手としてよく挙がるシュタゲとか色々やってきたけどさ。

俺は昔からその「記憶消してやり直したい」って発想にならないし、意義がよくわからんのよね。

物語の背景を走っていた葉脈を知り、作品理解するということは、一プレイヤーとしての進歩だろ?

なぜ巻き戻して同じことを繰り返し、同じ感動を得ることに意義があると思うんだ?

そんなポルノのようにゲームを消費しようと思うことは、醜悪懐古主義か、知的ボーダーじみた仕草しかない。

俺だったら、むしろ逆。

「完結までやったあとに、全部理解してる状態で一からやりたい」。

そう思えるくらいに、細部まで伏線が張り巡らされ凝った世界観で作られたゲームをやりたい。

買い切りゲームだと単に2周目に突入すればよく、容易に実現可能から、この「やり直したい」ネタにはならない。

必然、こういう感想を持つべなのは、非常によく作られ長年続いてきた運営ゲーム、ということになる。

サービス初期からあった設定が何年越しで解説されて衝撃が走ったり、はじめは意味が分からなくて適当に読み飛ばしていたり。

そういったものを、年月を越えてやり直すことでより高い解像度で味わい直すことができるのは、有意義だろう。

例えば7年くらいかけて第一部が完結した暁には、新規サブ垢で半年くらいかけて駆け抜ける、みたいな感じになるはずだ。

ただ、俺はオンラインゲームは月額が主流だった00年代頭頃から、あらゆるオンラインゲームをやってきたが、

そういう欲求が湧くくらい精緻に作られていると感じた運営ゲームほとんど出会わなかった。

物語が素晴らしいと感じるネトゲスマホゲに出会っても、まず完結することがなく、売り逃げのような業態が常だった。

99%の運営ゲームは、収益を得続けることが至上命題になってしまうから、挑戦的で刺激的な物語を定期的にアップデートしていく、ということは二の次になる。

質を求めるほど更新頻度は下がり、代わりに課金欲を煽るようなものや、物語の展開にあわせた実質上位レアリティキャラや装備の追加、そして膨大な反復作業コンテンツ……

そういったもの物語の空白を繋ぎ止めることが常態化しており、いずれ「慣れた」ゲーマーの大半は物語スキップし、数字を増やす遊びしか気にしなくなる……

そうしてスカスカな作りになるのが運営ゲーム限界だと思っていた。

ところが最近になって、運営ゲーム業界イレギュラーが現れた。

原神やスターレイルなら、この調子でいけば、「完結までやったあとに一からやりたい」運営ゲームになる予感がある。

一応同社の崩壊3rdサービス開始当初からやっていたが、ローカライズに不満がありブランクを空けていた時期が俺は数年あったため、理解も半端だ。

7年を経て到達した第一部・第1.5部の完結に立ち会って、いたく感動こそしたものの、それでも「一から振り返ろう」という領域には個人的には一歩及ばなかった。

この作品SF的なテイスト難解な設定で雰囲気は非常によく作れているものの、話の脈絡としての精緻さはあまり重視されておらず、

ご都合主義とまではいかないまでも、どちらかというとノリで強引に納得させられている印象が日本語版ユーザーとしては強かった。

こういったノリに頼りがちになるのも、柔軟に作って継続させていかなければならない運営ゲームの「縛り」要素ではある。

この「縛り」を目立たなくするために、物語実装地域ごとに完結するオムニバスのように細かく区切ることもできる。

実際MMORPGなどではそうした形態で作られるものほとんどだ。だが、それでは物語を貫く背景を掘り下げていく部分がどうしても手薄になり、深みが出せない。

膨大でカッチリした物語構造をあらかじめ練って、10年くらいのスパンを見据えて確実に開発運営していける大資本でなければ、

おそらく物語の面で品質と誠実さを備えたコンテンツ開発ができる段階には至らないのだろう。

ただこれはあくまで「ゲームとして」の形を求めるならの話。

例えば、物語は優れていたのにサ終で打ち切って、クラファン小説とグッズ製作ファン商売だけで4年近くIP展開を続けている、ららマジのようなやり方さえ、ゲーム発のIPビジネスとしては一つの正解なのかもしれない。

ただ、このWFSのやり方は俺は誠実だとは思えない。ちゃんゲームとして続きを作ってほしいし、初出のゲームの作りが古くなってきたなら、グラブルリリンクのように立派に別の形で作り直すのが誠実だと俺は思う。

結局のところ資金力の問題なのだろうが、そういった難しい問題を抱えるからこそ、「優れた物語運営ゲーム」は青いバラのように求める価値があることだと思う。

何の話だ。しらんけど。

2024-02-17

anond:20240217171907

俺もそれ系の代表選手としてよく挙がるシュタゲとか色々やってきたけどさ。

俺は昔からその「記憶消してやり直したい」って発想にならないし、意義がよくわからんのよね。

物語の背景を走っていた葉脈を知り、作品理解するということは、一プレイヤーとしての進歩だろ?

なぜ巻き戻して同じことを繰り返し、同じ感動を得ることに意義があると思うんだ?

そんなポルノのようにゲームを消費しようと思うことは、醜悪懐古主義か、知的ボーダーじみた仕草しかない。

俺だったら、むしろ逆。

「完結までやったあとに、全部理解してる状態で一からやりたい」。

そう思えるくらいに、細部まで伏線が張り巡らされ凝った世界観で作られたゲームをやりたい。

買い切りゲームだと単に2周目に突入すればよく、容易に実現可能から、この「やり直したい」ネタにはならない。

必然、こういう感想を持つべなのは、非常によく作られ長年続いてきた運営ゲーム、ということになる。

サービス初期からあった設定が何年越しで解説されて衝撃が走ったり、はじめは意味が分からなくて適当に読み飛ばしていたり。

そういったものを、年月を越えてやり直すことでより高い解像度で味わい直すことができるのは、有意義だろう。

例えば7年くらいかけて第一部が完結した暁には、新規サブ垢で半年くらいかけてメインシナリオを駆け抜ける、みたいな感じになるはずだ。

ただ、俺はオンラインゲームは月額が主流だった00年代頭頃から、あらゆる運営ゲームをやってきたが、

そういう欲求が湧くくらい精緻に作られていると感じた運営ゲームほとんど出会わなかった。

物語が素晴らしいと感じるネトゲスマホゲに出会っても、まず完結することがなく、売り逃げのような業態が常だった。

99%の運営ゲームは、収益を得続けることが至上命題になってしまうから、挑戦的で刺激的な物語を定期的にアップデートしていく、ということは二の次になる。

質を求めるほど更新頻度は下がり、代わりに課金欲を煽るようなもの物語の展開にあわせた実質上位レアリティキャラや装備の追加、そして膨大な反復作業コンテンツ……

そういったもの物語の空白を繋ぎ止めることが常態化しており、いずれ「慣れた」ゲーマーの大半は物語スキップし、数字を増やす遊びしか気にしなくなる……

そうしてスカスカな作りになるのが運営ゲーム限界だと思っていた。

ところが最近になって、運営ゲーム業界イレギュラーが現れた。

原神やスターレイルなら、この調子でいけば、「完結までやったあとに一からやりたい」運営ゲームになる予感がある。

一応同社の崩壊3rdサービス開始当初からやっていたが、ローカライズに不満がありブランクを空けていた時期が俺は数年あったため、理解も半端だ。

7年を経て到達した第一部・第1.5部の完結に立ち会って、いたく感動こそしたものの、それでも「一から振り返ろう」という領域には個人的には一歩及ばなかった。

この作品SF的なテイスト難解な設定で雰囲気は非常によく作れているものの、話の脈絡としての精緻さはあまり重視されておらず、

ご都合主義とまではいかないまでも、どちらかというとノリで強引に納得させられている印象が日本語版ユーザーとしては強かった。

こういったノリに頼りがちになるのも、柔軟に作って継続させていかなければならない運営ゲーム特有の「縛り」要素ではある。

この「縛り」を目立たなくするために、物語実装地域ごとに完結するオムニバスのように細かく区切ることもできる。

実際MMORPGではそうした形式で作られるものほとんどだ。だが、それでは物語を貫く背景を掘り下げていく部分がどうしても手薄になり、深みが出せない。

膨大でカッチリした物語構造をあらかじめ練って、10年くらいのスパンを見据えて確実に開発運営していける大資本でなければ、

おそらく物語の面で品質と誠実さを備えたコンテンツ開発ができる段階には至らないのだろう。

ただこれはあくまで「ゲームとして」の形を求めるならの話。

例えば、物語は優れていたのにサ終で打ち切って、クラファン小説とグッズ製作ファン商売だけで4年近くIP展開を続けている、ららマジのようなやり方さえ、ゲーム発のIPビジネスとしては一つの正解なのかもしれない。

ただ、このWFSのやり方は俺は誠実だとは思えない。ちゃんゲームとして続きを作ってほしいし、初出のゲームの作りが古くなってきたなら、グラブルリリンクのように立派に別の形で作り直すのが誠実だと俺は思う。

結局のところ資金力の問題なのだろうが、そういった難しい問題を抱えるからこそ、「優れた物語運営ゲーム」は青いバラのように求める価値があることだと思う。

何の話だ。しらんけど。

スーパーの総菜野菜ほとんど中国産になっている

国産野菜の〇〇」と謡っていないかぎり、たとえば野菜かき揚げきんぴらごぼう菜の花煮びたしといったものは、

ほとんどが中国産になってきている。しかも値段はコロナ前の1.5倍ほどである

このような状況が続けばスーパー経営は厳しくなるだろう。

なぜなら不健康を高く売りつけるような商売が長く続くわけがいかである

いずれスーパーデリ・総菜コーナーはどこかで破綻し、何か別の業態が現れるにちがいない。

2024-01-31

短期制作大量生産コミュニケーション不足

セクシー田中さん』見てなかったし、原作も未読。でもあの一件以降、原作者やクリエーターたちが同じような経験をしてるという話をポストしているのを見て対岸の火事ではないと感じた。みんな同じことを経験してるんだ。

私も制作する立場にいる(偉い人じゃないです)。どちらかというと原作側。

とにかく短期制作大量生産コミュニケーション不足。複数現場経験したけどどこも同じ。

基本的原作側と制作側、そこの末端の制作者、顔を突き合わせる機会は少ないと思う。

とにかく時間がないし、脚本はわからないけど単価も労力に追いついてないと思う。

その中で私たちはどうにか軌道修正しなきゃいけなくて、それが本当に辛い、めっちゃストレス

みんなひとりひとり、人格のある人間なので我が出てきてしまうけど、複数人でひとつのものを作る時は作品を一番に考えて、原作者がいる場合原作が目指すところを一番に考えてやらなきゃいけない。我を出してくる人を止めなきゃいけない。

プロデューサーにはその手腕が必要だけど、制作時間の短さに対するそれに見合わない物量のせいで『妥協』が発生する。

本当は作ってる側は完璧にやりたいけど、直す時間がない。結果妥協するしかなくなる。理想から程遠いものを作られた時、それを直すのに同じくらいの時間がかかるので。

消費者が思ってるよりも一つの作品を作るのには時間と労力(そして資金)が必要なんだよね。日本だけじゃないかもしれないけど、それをあまりにもケチってる現場が多いように思う。本当に余裕がない。

昔、知り合いのドラマ制作に関わっていた人は過労死してしまった。

だいぶ前の話だけどそのときからまり現場改善されてないのではないか

何を望んでいるかというと、もっと余裕をもって妥協せずに制作できる業態になってほしいということ。

労働者の身を削らないとクオリティの高いもの理想とするものが作れないのなら、いったん全てを見直さなきゃいけないと思う。

それができているところもあれば、できていないところもあるし、現状ではそれが主流ではないと感じている。

2024-01-16

anond:20240116152749

うちの近所にはシャトレーゼの高級業態店 PREMIUM YATSUDOKI というやつしかない。

たまにシャトレーゼアプリで配布されるお菓子無料クーポンはYATSUDOKIでは使えないので悲しい。

2024-01-12

Vtuberってすごいね

年末からVtuber見始めちゃったって言ってた増田ですけど、年明けても相変わらずVtuber見続けてます

ブコメでも、「コラボ動画見たらだんだん見る対象が広がっていくよ」みたいなことが言われてたけど、予言通り見事にちらほら見始めちゃいました

お勧めされていた順当な後継者っぽい子は、なんか授業みたいでちょっと聴きにくかったけど、昨日ちょっと、昔から仲良さそうな関西女子高生とか、なんか国持ってる王女様っぽい子とか聴いたらけっこう楽しかったです

というかすごいね

企業Vtuber事務所って、こんなにしゃべりが達者で、キャラが立っている人が何十人どころか100人以上所属してるの?やばいじゃんまじで

多くの古参からしたら5年遅れの感想だろって感じなんでしょうけど、こんな上質な話芸のエンターテイメント無料で、無限youtube存在していたということに衝撃を受けている状態です

正直、他人が遊んでいるところ見るくらいなら自分が遊ぶわ!ってゲーム配信とか絶対に見なかったんですけど、これ、ゲームを見るっていうかお気に入りアイドルリアクションを見ている自分がいることに気付いてまたなんか価値観が揺らいでます

あとお気に入りの声をイヤホンで、ずっと聴いてるとね、なんか恋人、とは言わないまでも、すごく親しい友人みたいな気分がしてくるんだよね

語りかける口調も多いじゃん、ラジオDJとかテレビMCよりずっと個人に語り掛ける感じがあるじゃん

なんか毎日ずっと電話してる相手みたいな気持ちになってこない?

これはやばいわ、なんか距離感バグってくる

幸いまだコメントとか全然つけてないし、youtubeアカウントとかもないかチャンネル登録すらしてないけど、やりはじめたら厄介ファンになりそうな自分がすごく怖いね

こんなのがさ、事務所的には大手が2つもあるんでしょ?

もう片方の方にもいつか手を出す日が来るんだろうと思うと、なんというか、とても恐ろしいねこれ

マンガアニメキャラにすら熱烈なファンがついていることを思うとさ、Vtuberって将来性やばくないか

アニメキャラと違って自由度無限大だしさー

俳優とか芸人とかは本業があるからファン100%みたいな活動はまず無理なのに、Vtuberって存在のもの本業がそのままファンサじゃん

こんな業態他にある?

こう、誰しもお気に入り推しポケモンがいるように、推しVtuber普通にいるのが当たり前の時代がくるんじゃないのこれ

そしてガワを作ったり配信に関する技術開発は必要だろうけど、それ以上の元手ってほとんど必要ないことを思うと、営利企業としても将来性すごそう

Vtuberになりたい人は事務所看板と、すぐれたアバターが欲しいので、今の二大看板が有望な新人を集められる構造はすでにできているでしょう?

企業はもはや人選とスカウトに注力すればいい

すんごいね

と思って新NISAVtuber事務所の株買っちゃった

投げ銭するくらいなら株価買い支えたいと思いました

株価応援も、推し応援というか、ファングッズみたいに思えてきちゃった、重症だわ

2024-01-11

キャッシュからの吸い出し

万博大屋根もやばいデジタルウォレットもやばそう

万博デジタルウォレット存在をご存知だろうか。

電子マネーサービスを「 ミャクぺ!」、ポイントサービスは「ミャクポ!」、NFTサービスを「ミャクーン!」と呼ぶらしい。まず香ばしいのは、2025年に開催される万博に既にオワコンとされているNFTを売りにしていることだ。

万博のNFTにはPLT(Palette Token)というNFT等のデジタルアイテムに強いとされるコンソーシアム型のProof of Authorityブロックチェーン採用されている。イーサリアムのガス代が高いので安価にNFTを流通させることを目指してるらしい。NFTの流通にはガス代がかからないが、NFTの発行にガス代が取られるモデルになっているらしい。

ブロックチェーンで決済用の電子マネーを実現するとなると、取引所はどうするのだろうかとか、円ペッグするのだろうか、業態ライセンスはどうするのだろうかとか色々気になることがあるのだか、Palette Tokenにはそのような要素が見当たらない。色々調べてみたところ、この資料に答えがあった。

https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/230704_image.pdf

どうやら電子マネーポイントオフチェーンらしい。ブロックチェーン関係ない普通電子マネーを作ることを意味する。2025年特に新しい技術要素もない、(おそらく)日本国民しか利用できない電子マネー新規開発するということになる。

インバウンド考慮するのであればクレジットカード銀聯アリペイ対応しておけば十分だろう 。もちろん万博内ではこれらを利用できるようにするらしい。これはAirPay等の決済代行サービスがあれば実現できること。万博の売りにするような要素はない。入札でより安く導入できる事業者を探せばいいだけの話なのだが、なぜか新規電子マネーを作ろうと思ってしまったのだ。理解できない。

さて、ここで気になるのはPalette Tokenの使い道だ。先の資料を見ると、NFTプレゼントや外部事業者との連携活用するようだ。

実は既に大変素晴らしい分野で活用されているので、その事例をご覧いただきたい。

1. 宇宙から届く未来お年玉NFT

https://expo2025-wallet.com/events/otoshidama.html

専用アプリダウンロード登録した上で、リンクの受け取りボタンを押すと、Palette Tokenがもらえる。

謳い文句の通り、トークンが貰えるだけである画像が一緒に表示されるが、上のリンクと同じ画像であり、コンテンツ自体価値があるわけでも所持権利があるわけでもない。

謎度: 星3つ🌟🌟🌟

2. NFT駅スタンプラリー

https://www.jr-odekake.net/navi/nft-stamprally/

駅に置いてある2次元コードを読み取ると(以下同様)

謎度:星3つ🌟🌟🌟

3. おトクなクーポンNFTをゲットして大阪の食を楽しもう!

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000046288.html

食事割引クーポンが貰える大変お得な活用事例。店舗にある2次元コードを読み込むと、NFTを取得することができ、そのNFTを店員提示すると割引を受けることができるらしい。

NFTとクーポンに何の関連性があるのかはよくわからないが、主催者曰く改竄がしにくいというメリットがあるようだ。

仮に目の前の人が NFTを所有していると自己主張しているとして、店舗人間はどのようにNFTを所持していることを確認すれば良いのだろうか。トークンIDコントラクトアドレスがわかればウォレットアドレスがわかるから、所持していることは確認できるんじゃないかって?ウォレットアドレスが何のNFTを所持しているかは確かにわかる。では、目の前の人間ウォレットアドレスの所有者であることはどうやって確認するのだろうか?ウォレットアドレスや所持しているNFTトークングローバルに公開されているため、誰でも正しい情報を知ることができる。これは誰でもなりすましができてしまうことを意味する。NFTは提示しただけでは所持確認をすることがでないため、改竄を防ぐためにはトランザクション店舗ウォレットにNFTを移動する必要があるが、現状そのようにはなっていないようだ。

謎度: 星5つ🌟🌟🌟🌟🌟

まとめ

こんなこと2025年にやる必要ある?

https://anond.hatelabo.jp/20240110235531 万博大屋根もやばいデジタルウォレットもやばそう

2024-01-10

万博大屋根もやばいデジタルウォレットもやばそう

万博デジタルウォレット存在をご存知だろうか。

電子マネーサービスを「 ミャクぺ!」、ポイントサービスは「ミャクポ!」、NFTサービスを「ミャクーン!」と呼ぶらしい。まず香ばしいのは、2025年に開催される万博に既にオワコンとされているNFTを売りにしていることだ。

万博のNFTにはPLT(Palette Token)というNFT等のデジタルアイテムに強いとされるコンソーシアム型のProof of Authorityブロックチェーン採用されている。イーサリアムのガス代が高いので安価にNFTを流通させることを目指してるらしい。NFTの流通にはガス代がかからないが、NFTの発行にガス代が取られるモデルになっているらしい。

ブロックチェーンで決済用の電子マネーを実現するとなると、取引所はどうするのだろうかとか、円ペッグするのだろうか、業態ライセンスはどうするのだろうかとか色々気になることがあるのだか、Palette Tokenにはそのような要素が見当たらない。色々調べてみたところ、この資料に答えがあった。

https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/230704_image.pdf

どうやら電子マネーポイントオフチェーンらしい。ブロックチェーン関係ない普通電子マネーを作ることを意味する。2025年特に新しい技術要素もない、(おそらく)日本国民しか利用できない電子マネー新規開発するということになる。

インバウンド考慮するのであればクレジットカード銀聯アリペイ対応しておけば十分だろう 。もちろん万博内ではこれらを利用できるようにするらしい。これはAirPay等の決済代行サービスがあれば実現できること。万博の売りにするような要素はない。入札でより安く導入できる事業者を探せばいいだけの話なのだが、なぜか新規電子マネーを作ろうと思ってしまったのだ。理解できない。

さて、ここで気になるのはPalette Tokenの使い道だ。先の資料を見ると、NFTプレゼントや外部事業者との連携活用するようだ。

実は既に大変素晴らしい分野で活用されているので、その事例をご覧いただきたい。

1. 宇宙から届く未来お年玉NFT

https://expo2025-wallet.com/events/otoshidama.html

専用アプリダウンロード登録した上で、リンクの受け取りボタンを押すと、Palette Tokenがもらえる。

謳い文句の通り、トークンが貰えるだけである画像が一緒に表示されるが、上のリンクと同じ画像であり、コンテンツ自体価値があるわけでも所持権利があるわけでもない。

謎度: 星3つ🌟🌟🌟

2. NFT駅スタンプラリー

https://www.jr-odekake.net/navi/nft-stamprally/

駅に置いてある2次元コードを読み取ると(以下同様)

謎度:星3つ🌟🌟🌟

3. おトクなクーポンNFTをゲットして大阪の食を楽しもう!

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000046288.html

食事割引クーポンが貰える大変お得な活用事例。店舗にある2次元コードを読み込むと、NFTを取得することができ、そのNFTを店員提示すると割引を受けることができるらしい。

NFTとクーポンに何の関連性があるのかはよくわからないが、主催者曰く改竄がしにくいというメリットがあるようだ。

仮に目の前の人が NFTを所有していると自己主張しているとして、店舗人間はどのようにNFTを所持していることを確認すれば良いのだろうか。トークンIDコントラクトアドレスがわかればウォレットアドレスがわかるから、所持していることは確認できるんじゃないかって?ウォレットアドレスが何のNFTを所持しているかは確かにわかる。では、目の前の人間ウォレットアドレスの所有者であることはどうやって確認するのだろうか?ウォレットアドレスや所持しているNFTトークングローバルに公開されているため、誰でも正しい情報を知ることができる。これは誰でもなりすましができてしまうことを意味する。NFTは提示しただけでは所持確認をすることがでないため、改竄を防ぐためにはトランザクション店舗ウォレットにNFTを移動する必要があるが、現状そのようにはなっていないようだ。

謎度: 星5つ🌟🌟🌟🌟🌟

まとめ

こんなこと2025年にやる必要ある?

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2024-01-10

オーセンティックバーに行こう

追記1

いくつかのブクマコメントを書いた。 https://anond.hatelabo.jp/20240111113631

追記1終わり

 

追記2

予算については立地、店によって違いが大きいのでわざと書いていないのだけど https://anond.hatelabo.jp/20240111143918 がいいとこついてるなと思う。

追記2終わり

 

追記3

「何を頼むかより、飲みながらどう過ごすのかがよくわからん。」というブコメにこれほどスターがつくとは想像していなかった(増田は気にしたこと無かったから)。増田はぼーっとしているかバーテンダーとしゃべるかたまにスマホ見てる。過ごし方が気になるなら1人誘って2人で行くのが良いんじゃないかな。3人、4人になるとテーブル席の可能性が高くなって喫茶店レストランで良いんじゃないかとなりかねないけどバーを見てみたいというくらいの気持ちで行くなら良いかもしれない。5人以上になるとさすがにバーよりも他の業態の店の方が合うと思うしそもそも入れない(店によっては入れてくれない)可能性も高くなるのでやめた方が良いと思う。

追記3終わり

 

追記4

キャッシュレス決済も一般的になったように感じる」と書いてしまったけど現金しか使えないバーもあるので必ず現金も用意しておこう。

追記4終わり

 

追記5

ウイスキーのことについて別記事を書いた。 https://anond.hatelabo.jp/20240122183330

追記5終わり

 

要約 バーで酒を飲むのは楽しいバーに行ったことがなくても少しでも興味があるならちょっと下調べして行ってみよう。

 

増田バーに行くのが好きだからバーに行ったことがなく酒の知識もまだあまり持っていないけどバーに興味があるような人」に向けてバーに行くことを後押しするような記事を書く。

ここでいうバーはいわゆるオーセンティックバーのことで、バーテンダーカクテルを作りバックバーカウンターの中のボトルが置かれている棚)に酒のボトルがズラッと並んでいるような店を想定している。

  

バーに行く前に

まずは行きたいバーを見つけなければならない。こういうバー雑居ビルに入っていることも多く店の雰囲気が外からわかりにくいことが多い。でも今はネット検索すれば店内の様子の写真を見ることができるし客による評価を読むこともできる。自分がよく行く繁華街の最寄りの駅名と"バー"と検索窓に入力してgoogle検索して評価している数が多い店から見ていけば良いだろう。公式サイトがある場合はすぐ見つかる。

スナックみたいな店もバーと名乗っていることがあるのであるのでそれは注意しよう。カラオケがあったら確実にオーセンティックバーではない。ダーツがある店も多分オーセンティックバーではない。オーセンティックバー醍醐味バーカウンターにあるのでカウンター席よりもテーブル席を重視しているような作りの店はとりあえず外そう。まずは酒を楽しむことを優先して料理を重視している店も外して良いと思う。あとはなんとなくでいいので自分の好みの雰囲気の店を探せばいい。ちなみに増田はありきたりではあるが照明が暗くてバックバーボトルが多い店が好みだ。

気になる店があったら公式サイトに加えてSNSのその店の公式アカウントいかも探そう。公式サイト公式アカウントチャージカクテル等の料金の目安がわかることも多い。

行きたい店を決めたら営業時間確認しよう。行く時間は早めが良い。バーは2軒目以降に行く人が多いので8時を過ぎてから混みはじめる店が多い。特にバーに慣れていないうちはバーテンダーと話すこともできるよう空いている時間に行った方が良い。

あとオーセンティックバーへは1人で行くのが一番楽しめると思う。多くても2人。

またバーに行く前に食事を軽くとっておいた方がいい。空きっ腹に酒を入れるのは酔いも早く回ってしまうし健康にも良くない。

バーに入ったら

当たり前ではあるがバーでは店に入っても勝手に座ってはいけない。席を案内されたらそれに従うだけだが空いている時間に行けば「お好きな席に」と言われるかもしれない。その時は遠慮無くカウンター席の真ん中に座るのが良い。

席に座ったら店によってはメニューを出してくれる。でもメニューが無い店も多い。メニューが無い場合どうするか。初心者メニューがあっても何を頼めば良いかからない場合どうするか。手は大きく二つある。

ひとつバーテンダーにこういうバーに来るのが初めてだと言って相談すること。これができればそれが一番だ。こう言ってしまえば2杯目以降も自然バーテンダーから提案してくれるだろう。

ただかえって気後れしてしまって初めてだと言えない人もいるだろう。そういう人はどうするか。ふたつめの手として事前にオーダーの候補を決めておくことが考えられる。そのために前に( https://anond.hatelabo.jp/20231128214337ジントニックウォーターを自宅で試すことを勧めた。

1杯目の候補の例

事前にジントニックウォーター自分の好みかどうか知っていればそれにあわせて1杯目を考えることができる。

上に挙げたのはすべていわゆるロングドリンクである。ロングドリンクは氷とともに長めのグラスに入っていることが多く比較的長い時間で飲むのに適していると言われる。氷によって温度は高くなりにくいとはいえ氷が溶ければ当然味が薄くなるので20~30分以内には飲みきりたい。

クラフトビールを揃えている店の場合ビールも良いかもしれないし、店によってはお勧めの季節のフルーツカクテルがあるのでそれも良いかもしれない。

2杯目の候補の例

2杯目の例としてあげたのはいわゆるショートドリンクであるショートドリンクカクテルグラスのような飲み物が入る部分が縦に短いグラスで提供される。シェイクステアによって冷やされるがグラスには氷が入らず時間がたつとぬるくなってしまうので比較的短時間で飲みきる必要がある。だいたい20分以内には飲みきりたい。強い酒が苦手ならもちろんロングドリンクを続けても良い。

柑橘系の酒や果汁が使われたカクテルは飲みやすい。サイドカーとそのバリエーションがそれであり、またどこのバーでも必ず作ってもらえる。多くの人が持つバーイメージひとつであろうシェイクで作るカクテルなのでその意味でもお勧めしたい。

ただ1杯目でジンフィズを頼んだ場合ギムレットホワイトレディは味が似てしまうので勧めない。

カクテル王様とも呼ばれるマティーニも2杯目に合うと思う。1杯目にジンベースカクテルを頼んでいてベースを変えたいならマンハッタンも良いだろう。ちなみに増田バーテンダーシェイクしている姿よりステアしている姿を見る方がオーセンティックバーに来ているなと感じる。

チェック

カクテル1杯のアルコールの量だが店によってグラスの大きさもレシピも異なるので一概には言えないがカクテル1杯につき350ml~500mlの缶ビール1本分として考えると良いと思う。2杯飲むとそろそろ酔いが回る人も多くなってくる。時間も1時間近く経っているはずだ。バー滞在時間は1時間から2時間が目安であるバーで酔うのは当たり前だが「酔っ払い」という言い方がしっくりくる前に引き揚げた方が格好が良い。

会計をたのむときバーテンダーに「チェックお願いします」や「お会計お願いします」と声をかければ通じる。ただバーテンダーが他の客の接客をしているときカクテルを作っているときは声を掛けてはいけない(長話しているなら途中に割り込むしかないが)。バーでは席に伝票が来るのを待ってその場で支払う。ちょっと前まではバーではなるべく現金で支払うのが店に対するマナーと言われていたけどコロナ禍以降はキャッシュレス決済も一般的になったように感じる(追記 現金しか使えないバーもあるので必ず現金も用意しておこう)。たまに複数で来ている人たちが会計後も居続けてうだうだ話し込んでいることがあるがかなり格好悪いので会計したあとはちゃんと退店しよう。

補足 3杯目の候補の例

2杯飲んでもまだ余裕があって飲みたい人は3杯目を考えることになる。増田場合は3杯目ならモルトウイスキーストレートゆっくり飲む、もしくは甘いリキュールを使ったロックスタイルカクテルであるラスティネイルスコッチウイスキードランブイ)やゴッドファーザーウイスキーアマレット)を氷を溶かしながらゆっくり飲む。

 

次はウイスキーのことを書こうと思う。

書いた。 https://anond.hatelabo.jp/20240122183330

 

オーセンティックバーでしてはいけないこと3つ も書いた。

https://anond.hatelabo.jp/20240126153518

2024-01-05

風俗依存症に言わせてもらうとこれもこれでエアプ

https://anond.hatelabo.jp/20240104162911

完全に間違っているわけではないが、ちょっと惜しいと思うので補足したい(買春常習者とのことなので、コンテクストが違うのかも)。

ちなみに筆者は独身風俗に通い始めて10年くらい、週1〜3くらい(週3は流石に金のある時期だけ)で通っている。

前提:風俗業態の軽重

風俗の軽重(=サービス過激さ)を一般的感覚と筆者の感覚を合わせて順に並べてみると、概ね以下のような感じである

  1. ガールズバー
  2. キャバクラ(ここまでは筆者の感覚では風俗であって風俗ではない)
  3. セクキャバ(「おっパブ」とも言う、キスや胸揉みまでは良いが、どちら側も性器に触れるのはNG
  4. メンズエステ(はだけた服装水着)の女性オイルマッサージ等する、キスこちから触れる行為基本的NG
  5. ピンサロ(ここから「抜き」あり)
  6. 店舗ファッションヘルス(箱ヘル)
  7. 派遣ヘルスデリヘルホテヘル風俗エステなど)
  8. ソープランド最後までする)

筆者の感覚としては

1. メッセージカード貰う貰わない問題

業態による、としか言いようがない。

筆者の経験だとライト目な風俗だと貰う経験が多く、特にメンエスだと店の方針にもよるが毎回貰う事が多い。

元増田の話によると箱ヘルだったそうなので、それならあり得るかな?という感覚

推測でしかないが、軽めの風俗サービス差別化することが難しいので、そういうので客をつなぎとめるように店から教育されているケースが多いと思われる。

(ちなみに筆者は読んだらすぐ捨てる派)

2. シティヘブンのメルマガ問題

これに関して言えば、割引を受けるための条件としてメルマガ登録必須としているケースが多く、それを解除し忘れていただけなのでは?とも考えられる。

サイトを見る頻度に関しては個人差あると思うが、筆者は普通に結構な頻度で見る(流石にオフィスで見たりはしないが…)。

あと、シティヘブンでは出勤登録されるとメールを送ってくれるサービスがあるので、筆者はそれを Gmail から個人Slack転送して通知を受けている。

3. 姫予約するしない問題

店の方針そもそも風俗嬢がそういうのを受け付けているかによる。

LINETwitter などで DM による姫予約(店を通さず、直接予約する行為)を受け付けている嬢は割といるが、個人的な連絡をされることを嫌って店を必ず通す形にしている嬢も一定数いる(多くは店側もDMを見ているので意味ないのだが…)。

最近だと2,3日〜1週間位先までのネット予約ができる店も増えてきているので、そういうのを使うケースもある。

4. 週1で通って金はもつのか問題

1回あたりの金額や、そもそも賃金いくらか?による。

重要観点として早漏か遅漏か?というのも大きく、遅漏だと長めのコースを選ばざるを得ないため、1回あたりの金額が大きくなるケースが多い。

とはいえ、週1程度であれば4万〜8万程度であり、可処分所得によっては余裕で通える範疇であろうと思われる。

2023-12-28

都会と地方での若者の違い


ふとしたきっかけで、都会と地方若者とではメンタリティが違うのでは!? と思わされる出来事があった。これからちょっと説明してみたい。エピソード中心になる。

都会の子説明がメインだ。地方の子の傾向は最後にサッとまとめる。

当方は、地方都市に住んでる者だ。個人事業主である出張で遠くに行くことがある。

先月、11月紅葉シーズンだった。出張京都市内(追記京都は『都会』ということにしてほしい。頼む……)に行くことがあった。商談その他の用事は、相手方と事前にチャットでやり取りしてたのもあって一日で終わった。告示されてるとは思うが、今度祇園四条のあたりでそれなりの規模の再開発がある。測量とか登記関係で、当方に依頼があった。

それはともかく、向こうの取引先の代表がいい人だった。その日は夜のクラブをおごってもらった。踊る方じゃなくて、接待の方だ。

仮に、A店としようか。女性接客するお店だった(風俗店ではない)。祇園一等地にある。キャスト若い子が中心のようだった。あれは業態的にはキャバクラかもしれないが、そのあたりはよくわからん

普段地方都市で不動産の士業をしてるんだが、そっちでも年に十数回はそういう店に行くことがある。いわゆるクラブとかラウンジとかスナックとか言われるところだ。

そのA店は、高級そうなお店だった(代表も初めて入るようだった)。お店の入り口にある料金表だと、最低1人1.3万円/hはする感じだった。キャスト飲み物出したら二千円だってさ。

若い頃、俺が初めてこういう店に行った時は、どんな世界だよって思った。その時のドリンクは1杯千円だったかな。でも、こういうのってキャストに対する『お布施』だと考えたら納得できる。YouTuberに一万円ほど投げ銭する人がいるじゃん。あれと同じだ。

お店の内装も豪華だった。天井にシャンデリアがあったのと、別の箇所にはでっかいイシツブテみたいなやつがくっついてた。店内は暗めだった。本当に、冗談抜きで暗かった。男も女も、暗かったら百難隠すみたいな効果を狙ってるんだろうか?

取引先の代表は、俺達二人がいるガラス卓にやってきた若い女性キャストの子にさ、ドリンクおごってたよ。「一杯いただいてもいいですか?」って、小柄な衝動物系のキャストの子に言われたら、「好きなの飲みなさい」と彼は言ってた。そしたら、黒服の人が白いカルピスみたいなカクテルを持ってきた。

ところで、その代表は貫禄がある見た目だった。恰幅があるけど優しい感じがする。お金持ちの余裕があった。実際お金持ちなんだが。俺もいつかあんな風になりたい。

俺の隣に付いた嬢は、大学生のようだった。A子としよう。三年生って言ってたかな。なんか、コンビニに置いてある女性向けモデル雑誌に出てきそうな見た目だった。背が高くて、目が大きいメイクをしていた。こういう雰囲気の子田舎には少ない。

四角いガラス卓での会話は盛り上がった。今時の子って協調性があるんだよな。トークレベルが高かった。いわゆる傾聴力というやつだ。「あんたの話、聞きますぜ! ヘヘェッ!!」という感じ。いや、言い過ぎた。ごめん。

話は逸れるが、以前Twitterで「東大の子ルックス水準が年々上がってる」「イカ京はすでに絶滅した」みたいのが流れてきた。割とバズってた。Toggtterにも上がっていた。

でも俺に言わせれば、世の中全体の若者ルックスが向上している。少子化が叫ばれて久しいが、選ばれた者しか結婚できなくなった結果として若者の素のルックスが上がっている。それだけのことだ。

それで、俺の席についてたA子が「わたしも一杯飲んでいいですか?」って、なんかそういう声でアピールしてきた。俺は別にいかなと思って、「お金自分で出します」と宣言したうえで、その子に一杯出したよ。小柄な小動物系(チンチラっぽくて笑顔が素敵だった)の子も俺の方を見てたけど、その子代表からすでに一杯もらってる。マナー違反だ。代表との今後の付き合いもあるし、ノーマナーフィニッシュしたくない。

お酒をグイグイ飲みながら、A子は「わたしお酒好きなんです!」と言ってた。本当は好きじゃないってのはわかる。一般的な21才くらいの女性はそういうものだ。でも、お店と自分の売り上げのために言ってるんだよな……と、44を過ぎた今なら余裕でわかる。もう44か。俺が21才よりも前、まだ未成年の頃に憧れていた『るろうに剣心』の比古清十郎(43だっけ?)に追いついてしまった。

ところで、会話の流れは二人ずつ同士が基本だった。時々四人で面白い話をして盛り上がったり、代表が全員に人生訓みたいなやつ(人が死ぬ間際まで最後に残るのは人格性格……お金価値は消える云々)を披露したりとか、そんな風だった。

時が進むにつれて、取引先の代表お酒が入って饒舌になった。チンチラの子に対して、「お前、面白いな~。もっと飲めよ」と言ったら、彼女は満面の笑みだった。笑顔が可愛かった。やっぱり祇園クラブで働いてる子は、何かをもってるのかもしれない。

代表に年齢を聞かれると、げっ歯類は「19才になったばかりです!」って大きい声でアピールしてた。「お酒飲めるの……?」と思ったが、そういえば、この業界は俺が若いからこんな風だ。今さら考えることじゃない。

代「あなたたばこは吸うのか?」

チ「吸いませんよ~」※全体的にイントネーションが高め⤴な感じ

代「本当に? 中学校の頃から吸ってへんか?」

チ「ほんまです。代表さんは吸わらへんの」

代「わしは吸わない。昔は吸ってたけど、もうやめた」

チ「いつ頃やめはったん?」

代「21の時や」

チ「へー、21の時に煙草やめはったん?」

代「そう。21になる頃にやめた」

チ「……何歳からタバコ吸ってたんです?」

代「秘密や」

チ「え~、教えてよ~」

代「わしは法人代表や。頼むから立場を考えてくれ……」

チ「代表さん、おもろいな~( ´艸`)」※本当にこんなポーズだった

かいの二人の会話が盛り上がってる最中、俺の隣に付いてたA子は、それから何杯もお酒を飲んでた。普通大学生はそこまでお酒に執着しないってのは、最終学歴☆専門卒の俺でも知ってる(つのだ☆ひろ意識している)。およそ三杯目からは無理をしている感があった。女の子ドリンクって割と量があるんだよな。ワイングラスに2/3くらい入ってた。

2千円/1杯は高かったけど、でもA子は仕事に対してマジだなって思えた。話術の方は、嘘っぽい演技がモロバレだった。まるで、ジャニーズ事務所オスカープロモーション所属タレントテレビドラマに出てるみたいな。

しかし、A子はお客を楽しませようと本気で取り組んでいた。それだけはわかる。俺も社会人経験は長い方だ。本気でやってる奴はわかるよ。俺が知ってる標準的な嬢は、ここまで仕事真剣じゃない。正直、アルバイト感覚の子が多い。

もう二度と出会うことはないんだろうけど……A子の接客とかトークは、あまり上手ではなかった。けど、あの子は本気で『嘘』をついていたよ。一生懸命だってわかる。そんな子にだったらお金を払ってもいい。一万円くらい別にいかなって思えた。ただ、それだけだ。

結局、お店を出たのは一時間半後だった。楽しかったと言えば楽しかったけど、でも男二人で6.0万円も払って遊ぶようなとこじゃない(料金は5:1だった。俺が1)。行きつけの居酒屋で、同年代で初対面の連中と喋ってた方がまだ楽しい



クラブを出た後は、その取引先の代表感謝言葉を伝えて、あと一軒だけbarに寄って帰った。そこは一人で行った。ホテルに帰る途中の、西木屋町の地下にあるbarだった。祇園に入る四条大橋とは、直線距離で500mほどだ。

店内に入ると、ちょっと老朽化した見た目だった。オーク材と思しきロングカウンターがあったけど、おそらくこれは居抜き物件だろう。高級そうなカウンターに対して、棚や什器がボロすぎる。

ここでは、若い男女の店員がいた。見た目は……まあ爽やかだったかな。俺が君達くらいの年齢の頃は、もっとモジャモジャしていたよ。今はもう少し清潔感がある。

の子達も、A子と同じく一生懸命だった。トーク最中、俺の方を精いっぱい盛り立ててくれた。別に、そこまで褒めてもらわなくてもいいのだが。なんか、悲しいほどに一生懸命だった。何かにおびえているような。

A子がいたような祇園クラブだと、当然ノルマがあると思う。あの子らの控室には、売上ランキング表なんかがドーン!! と飾ってあるのだろう。うーん。このbarの男女店員にもノルマがあるのだろうか。

その両名と話をしてるうち、女性の方が「一杯もらっていいですか?」と言ってきた。ああ、そっちの方向のbarなんだなと思って、「どうぞ。あなたはいい人だ。断らないよ」と言った。そしたら、男性店員の方も「自分も一杯いいですか!?」と言った。「どうぞ」と告げると、すごく喜んでた。

ありがとうございます。お客さんにお願いしても、僕の方だけドリンクもらえないことあるんですよ~」

「それは……雑魚だな。相手にしなくていい」

マジでありがとうございます!」

ゆっくり飲んでね」

とまあ、ここまではいい流れに思うだろう。でも、それから実は……女性店員も、男性店員も、それからグイグイとお酒を飲みまくった。三杯目からは、なんかもう見ていて浅ましかった。

そんなにドリンクが欲しいのだろうか。それを一杯もらったなら、自分価値が高くなって、上の人間に褒めてもらったり、仲間に自慢ができるのだろうか。そんなことで自分価値を決めてしまって、本当にいいのか?

「浅ましい飲み方をするなよ。見ていて情けなくなる」

私はついに言ってしまった。その二人はなんだか縮こまってしまって、「あ、え……すいませんでした」とか「僕、調子乗りすぎましたね」とか言ってたかな。記憶は定かではないが。そんなことを言ってた。

それからトークは和やかにみはしたが、少し嫌な気分になってきた。小一時間ほど居たところで帰ることにした。最後に、五杯目は自分から二人に勧めてやった。こういうのは、誰かに言われてじゃなくて自分から進んでやりたい。

最後にみんなで乾杯をして、一気にグイっと自分お酒を飲み干して、会計をした。詳しい値段は覚えてないが、2.5万円ほどだった。今思えば、プチぼったくり系のbarだったのだと思う。まあ、それは別にいい。あの二人は、見た目は清潔感があったし、人柄はまともだった。こちらも気持ちよく飲ませてもらった。このくらいなら払っても損した気分にならない。



エピソードが長くなった。

俺が住んでる地方都市の同業界若者と比べると、都会の子は「競争」をしてる気がする。そういえばA子があの時、俺にしてみれば衝撃の事実を言ってた。なんでも京都市東山区中京区などの夜のお店が多いエリアだと、なんと(・・・・・・ドラムロール流れる・・・・・・)インスタのグループで、キャストが数人でチームを組んで売上競争をしてるらしい。それで優勝すると、何がしかの栄誉にあずかることができる。

まだ21かそこらだというのに、あの子競争に参加して勝ち残ることが求められる。それで、インスタグループの売上競争に負けた時は……惨めな気持ちにならなくて済むのだろうか? いや、惨めな気持ちになるだろう(反語)。

あのbar店員にしてもそうだ。今思ったんだが、売上が悪かったら店のオーナーに怒られるんだろうな。だから、あの二人は怯えたようにお客さんに接して、ちやほやして、何とかしてお店の売上を立てようとしていた。ちなみに、二人とも専門学生だった。

「いや、そんなとこで働いてないで勉強しろや!」はちょっと言い過ぎか。奨学金を借りてるのかもしれない。今のうちにお金を稼がないと……と思っているのであれば、それこそもったいない若いうちでないと楽しめないことはたくさんある。特に人付き合いだ。今は奨学金漬けでいいから、とにかくたくさん遊んで、学んで、というのが大学生の正しい過ごし方だと思う。

ここで、ちょっと思い出した。

俺がまだ20くらいの頃、測量の専門学校に通っていたのだが……其処をまあまあの成績で卒業してからは、地元で有名どころの土地家屋調査士事務所に入ったのだ。それで、地道にコツコツと頑張って、今ではなんとか独り立ちして事務所を設けてる。それでも……20~25才くらいの頃は、やっぱりあの子らと一緒だったかもしれない。

結果を、とにかく結果を出さないと。目に見える何かがないと、自分が何者でもないような気がして――ああ、そうか。俺はかつて、あの子達と一緒だったんだ。今わかった。俺は、あの頃の気持ちを忘れていたのだ。それだけだ。

そうだ、俺は飢えていた。あの頃の俺は、乾いていたのだ! それで、何がしかの、自分自分を認めてやれるような成果を探して、何処かしこをうろついていた。そういうことだ。俺が、ただ俺が、あの頃の気持ちを忘れていただけだったのだ。そんな昔のことに思いを馳せていると、自然と涙が零れてきた。あの子達は、ずっと昔の『俺』だったのだ。

何十年も前から、ずっと生き残ろうと努力を積み重ねてきたから、今の自分がいる。だからあの日だって、あの子達にケチらずにお金ポンポン使うことができたし、それがもったいないとも思わなかった。20年前の俺は、二千円すら使うのが勿体ないと思っていた。

これが成長なのかどうかはわからないけど、とにかく、昔の自分に言えることは……

あきらめないでくれてありがとう

今、胸の中にスッと浮かんできた言葉だ。これ以外にはない。



さて、地方の同じ業界ラウンジスナックbar店員トークが売りの居酒屋など)で働いてる子は多く見ている。当方は、生まれも育ちも其処だし、飲み屋街に行くのは年に10回以上はある。地方のそういう店で働いてる子は、なんというか、都会の子に比べると「競争」が少ないように思える。

女の子接客する店でも、もっと緩い感じだ。みんなもちろん本気でやっているのだが、都会の店に比べると、いい意味での余裕(バッファ)を持ってるように感じる。夜のお店のキャストが客にドリンクを求めるのはそこまでない。bar居酒屋でも、店員がお客にドリンクを求めるところはまずない(※居酒屋オーナーは除く)。

例えば、あのA店でのことをひとつ思い出してみると……俺はA子が気に入ったから、「A子さんは一人前になれるかもしれない。大金はたいてくれるお客さんもいるんじゃないかな?」って言ったら、「え~、じゃあ今度ご飯(※同伴)連れてってください!! 連絡先交換しませんか?」と返ってきた。

こういうのは、俺が住んでる地方都市ではまずありえない。例えば、お客の方からそんな節操のない行動(初回で次からの同伴を求める)を取るのは非常識だし、キャストだって当然警戒する。ましてや、キャストの側からそれを提案しているのだ。

というのも、同伴ということは……初対面のお客さんと、次に会う時には一緒に食事をするわけだろう。そのお客さんが後先考えずに女性に手を出す人とか、犯罪者とかだったら怖くないか? そのキャスト女性にとっては。

だって事業の売上のためとはいえ、よくわからない人と一緒に食事をしたくない。最悪、反社リスクがあるからだ。経営というのは、常に最悪を避ける選択肢を採る必要がある。

男の俺ですらそうなのだから……まあ、誰かの紹介があるなら可能性はあるが。祇園クラブの嬢だったら、何かあってもお店が守ってくれるのかもしれない。いや、わかんないけどさ。切り捨てられる可能だってある。

思うに、社会にとっての『競争』というのは、現代にあっては必要悪だと思う。競争というのは、お互いの力をそぎ合う行為であって、最終的にはモノポリー状態になる。少数の圧倒的勝者と、数多くの敗者が生まれる。まさに今の資本主義社会だ。アメリカ合衆国がそうなりかけているだろう。

好景気が続いても、所得が上がっているのは一部の高スキル労働者のみであり、残りの労働者賃金は変化がない。しかも、インフレでどんどん貧乏になってる(実質賃金↓)。それで、追い詰められた人が犯罪的な領域に入り込んでしまう。銃乱射事件などの凶悪犯罪が生じる。

あのA店で喩えると……キャスト女の子同士でお客の争奪戦を繰り返していたら、お店の文化が育たなくなる。キャスト同士でお客を奪い合うと人間関係が悪くなるし、先輩キャストが後輩に接客のコツを教えるといった慣習はなくなるだろうし、何より――飢えた嬢からサービスを受けるお客さんが可哀想である

競争よりも協調を~」と言えば聞こえはいいが、どうしたらいいのか俺にも想像がつかない。ただ、経済社会というのは、金融業界とか投機業界(FX,ビットコイン,CFD)とか飲食業界とか市場恋愛(マッチングアプリ)みたいに、ほかの誰かとガンガン戦って奪い取るよりは、みんなで一緒に何かを作るとか、今ある文化制度を守っていくとか、そういう方向を保っていくのがいいと思う。

戦争ダメだ。実際の戦争じゃなくても、社会で激しい争いが起きると、長い目で見たら社会全体の力を削いでしまう。ゼロサムゲームは避けた方がいい。

月並み結論になったけど、晩秋出張をキッカケにして考えたことをまとめてみた。

2023-12-27

チェーン飲食店飲食不況人手不足最低賃金しか雇えません!」←なんで飲食店やってんの?

個人店ならともかく大企業が儲けの少ない飲食店やってる意味が分からない

儲かる業態に変えればいいじゃん

anond:20231227021620

すごい大変そうだけど、そうしないともう業態を維持できないところまで来てるんだろうから、今の状況が嫌なら転職する以外にないのでは。

2023-12-18

anond:20231218175043

商標業態指定やで マツモトキヨシサラリーマンで働くことをとめることはできないぞ

その人が本格的に漫画書きだしたら尾田せんせのほうが業績そえて登録申請すれば間に合うけど先使用権あるから監視はお早めに 

2023-12-10

anond:20231208233347

そもそも百貨店オワコンだし一度衰退したら無理じゃね

まだ残ってるところは業態変えて頑張れ

2023-12-04

なんでバブルの時スキー流行たか

家族旅行企画しててつくづく思うのだが、冬って旅行先でやること何もないんだよね

寒いから外を出歩くのもおっくうだし、景色は良くないし

初詣に行けそうなとこ2、3件使ったら、もうやることな

スキー時間が潰せるのはちょうどよかったんだなと思うわ

 

今になってみると、高齢者を連れてサービスしてあげること考えると骨折しそうな娯楽とか選択肢に入れらんない

スキー場って高齢化で衰退するのわかってる業態だったんだなって

スキー産業外人さんが盛り上げてくれたらいいね

2023-11-30

申し訳ないがめっちゃモヤッとする

昨日から人気になっている、るろ剣はじめて読んだ記事

https://note.com/yomooog/n/ndf5d122eaa1d

文章は上手いし、内容も良いと思う、ただ申し訳ないがめっちゃモヤッとする。

何がというと、るろ剣をはじめて読んだだけならいいんだけど、この人、BLEACHも初めて読んでたし、HUNTER×HUNTERも初めて読んでた、まどマギも初めて見てた…

この人ゲーム誌とかでライターしてるというのを見ると、エンタメ関係者なら(特にクリエイターではなくライター編集などの二次関係者なら)これらの作品なんて見てて当たり前じゃないの…?と思ってしまう。

1作品だけくらいならいいんだけど、これだけ多くの名作に触れてないというのは正直ちょっとその業界人間としてはインプット足りなさすぎでは…?とモヤッとする。

オタクらしい文章オタク文化圏の作品を初視聴で語るのは悪くはないんだけど、これだけ見てない作品が出てくると肝心の本人の中身がオタクじゃない感じがしてしまって、なんというかオタクの皮を被った別業態の人みたいな不気味な感じがする。

若いのかな、でもこれだけネットミームにも関わる作品を見てないというのは若さじゃ片付けられない気もする。

もうちょっと言っちゃうオタクがこれだけの名作たちを知らないといったら先に恥じるという面があると思うんだけどそこら辺が全く無くて(まぁこれは人によるだろうけど)なんかそこら辺もオタクっぽくない。

モヤッとする。

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