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2024-04-01

まもって守護月天!を読み終えた その2

https://anond.hatelabo.jp/20240401122022

文字数制限関係で2つに分けています

その2で終わりです。



【第6巻】

この巻では、太助シャオに試練が降りかかる。太助はなんとか突破するのだが、ここでシャオ恋愛感情について○△◇~といった事情で、とてつもない壁があることを思い知る。

でも、シャオも止まってばかりじゃなくて、恋愛感情の生まれかけみたいな想いと向き合って、自分ちょっとずつ変えていこうとする。

シャオリンが新春カルタ取りで一番になれなかった後、山野辺と帰る時のシーン

「あーあちょっと残念だったです」

「ん?」

カルタ大会で一番になりたかたから…」

「なんか叶えてほしい願いでもあんのか?」

「願いっていうかね 神様に許してほしいんです」

「?」

太助様が言ってました 俺に頼れって… だけどね… …不安なの 本当に太助様に頼っていいのかわからいから… 本当に私… 変わっていっていいのかわからいから… 神様に聞いても答えてくれないでしょ だからカルタ大会で一番になって 許してほしいなって思ったんです」

(あちゃ――ウソついてまずかったかな――なんか罪悪感 でも…ま……いっか)

神様は許してるよ シャオは 七梨に頼っていいし変わっていっていいんだ あたしがさっき願っといたからさ シャオの願いが叶いますようにって そんでもって あたしってばカルタ大会で一番になったことなんて 数えきれないほどあるんだぜ!!」

翔子さん…」

(――ありがとう…)


シャオは素直である山野辺の「新春カルタで一番になったら願いが叶う」という嘘を信じて、神社でのカルタ取りに挑戦する。

このあたりからシャオが気になってしょうがなかった。果たしてシャオの心を変えることはできるんだろうか? 実は、そのあたりの伏線は登場している。その原因についての。

もし俺が15才とかだったら、すっかりシャオが大橙好きになっていたと思う。今は40代のおじさんだから、素直に好感が持てるとか、そんな月並みな印象でしかないのだが。いずれにしても、実弟がドはまりした理由がこれでわかった。

この『まもって守護月天!』というのは、絵柄の綺麗さもあるけれども、なにより男女に共感される形で登場人物リアル感情の動きがわかったり、それを具体的な行動に落とすところとか、そういう所作ハイレベルである

現代漫画だと、『鬼滅の刃』とか『恋は雨上がりのように』とか『Vivy』とか『僕の心のヤバイやつ』とか、そういう畢生の作に連なるものがある。



【第7巻】

バレンタインデー舞台だ。リアル増田は、2/14頃にこの日記の初稿に取りかかっている。

え、俺がもらったチョコレート? ……会社若いからひとつもらえたよ。事務のおばさんからひとつ義理チョコだけどな。

ああ、あとは妻からチョコレートをもらえたよ。義理チョコだけどな。

⑦-1ひと悶着ありつつも、河川敷シャオ太助チョコを渡した後のシーン

翔子さんに教えてもらいました今日バレンタインデーっていう日だって…」

「そ…そう」

チョコと一緒に 自分気持ちを伝える日だって……」

(シャ……シャシャシャシャオの………気持ち!?)

太助様」

「ハ…ハイ!!」

気持ちって なんですか?」

(へ………?)

バレンタインデーチョコと一緒に伝える気持ちってなんですか?」

「……………」

気持ちを伝えたい人はいっぱいいちゃダメなの? 一人だけに伝えるの?どうして一人だけなの? 伝えるのどうなるの? 翔子さんに教えてもらったこととか 私の気持ちとか…考えたらよくわからなくなっちゃって… …でもね そのチョコ買ってここに来るまで なんだかそわそわしちゃいました …えっと 太助様 そのチョコ受け取ってもらえますか? まだ気持ちは伝えられないけど…」

「もちろん!」

⑦-2キリュウに不敵な内容の試練をメモ書きで要求し、突破した後のシーン

ちゃんと来れただろ 学校に!」

「…………」

約束だ なんでこんなもの[※メモ]を私に渡したか教えてくれ」

自分で望まなきゃ 試練にならないと思ったんだよ そうでなきゃ与えられた辛いことに耐えてるだけで 越えられないだろ もったいないじゃん せっかく成長できるチャンスなのに いやいや受けてるよりは 試練とだって仲良くした方が効果あると思わないか?」

「…ああ そうかもな…」


リュウというのは、この7巻からの新キャラである。万難地天という、主人に試練を与えるキャラクターである物理的にモノを巨大にできる。やはり、この時代ラブコメ暴力性が強い。ジョジョ5部に出てくるホルマジオの「リトル・フィート」を思い出した。あっちは小さくするんだっけ。

上記の場面で太助は、この試練を利用して力をつけ、シャオとの心の距離を埋めて一緒になることを意図している。



【第8巻】

文学性とでも言おうか。レベルが高い漫画って、文学みたいだよな。

百年の孤独』とか『ライ麦畑でつかまえて』とか『わたしを離さないで』みたいなガッツリしたやつじゃないにしても、キャラと行動が嚙み合っていて、しっくりときて、心にスッと入ってきて、それで自然と涙が出てくる。そんなやつである

この巻あたりからシャオ自身太助に近づこうとしてアプローチをがんばる場面が出てくる。あくまで俺の考え方だが、恋愛って、基本は男性女性にいくものだ。恋愛必要ステップ10あったとすると、そのうち9くらいは男性が引っ張っていく必要がある。

ラブコメ作品では、現実世界よりはるかに――女性恋愛積極的である現実にいたとしたら痴女恋愛ハンターである。そんなレベル恋愛Junky

しかし、シャオリンの場合は、奥ゆかしさがあるというか。最初きっかけはシャオが作ることもあるけど、最後太助バッチリ決めようとする。空振りになることも多いが笑

⑧-1その年の梅雨最初に振った雨が止むまでに誰とも話さなかった二人は……夏に幸せになれるという山野辺の嘘を真に受けたシャオリンが太助と一緒に路上を走っているところ

(――ねぇ翔子さん 私… わがままなのかな ずっと雨止まないでほしいなって 思っちゃうの)

⑧-2太助と一緒に登山中、遭難して夜になり山林で小休止しているシーン

「…俺 もうちょっとまわり見てくるから シャオはそこで待ってな」

「――え… ――太助様… ねぇ離珠 太助様怒っちゃったかな …私守護月天なのに 支天輪忘れてきたなんて言ったから[※太助に嘘をついた] 役立たずだ………って 思われちゃったかな………」

太助様… でもね…私 頼りたかったの ――あなたに…)


シャオは、太助に近づこうとしている。不安げな気持ちが読者に伝わってくる。自分気持ちに向き合おうとする姿が印象的だった。ピュアと言うほかないのだが、大人になって忘れていた感情を思い出した。

ただ、やはり非現実的な描写が目立つ気がする。この回では、乎一郎が山中樹木の上に夜中じゅう放置されて終わりという、トンデモエンドを迎えてしまう。しかも、ルーアンが気が付いたのは次の日の朝という……。



【第9巻】

太助家族の話だ。本来は4人家族で、一緒の家に住んでいるはずなのだが、みな海外に旅に出ている。普段、家には中学2年生の太助しかいない。ラブコメ的な都合にしてもちょっとひどい。

この巻では、太助の母であるさゆりが出てくる。実は、太助が赤子の時に旅に出ているため、彼からすると他人状態である

実際、太助もそんな人間を母と認めるような甘いことはせず、放置気味にさゆりを突き放すのだが、とはいえ母親が恋しい感情もある。そんな葛藤を描いた巻である

太助放置親への感情を整理した後、シャオがその手を握りしめた直後のシーン

「え…?」

(私が ここに来たのは あなたの中にある孤独や寂しさが 私にはよくわかったから あなたのその気持ちが 言葉じゃなく 私の心に 届いたから ――ねえ太助様 大切なのは 話すことじゃなくて お母さんのことを知りたいと思えたその気持ち そのことにどうか気づいてほしいの)

太助様 お話なんてしなくても 伝わることはたくさんあるでしょう?」


母への気持ち。俺個人の話になるが、放置子に近かった。

実の母親実弟ばかり可愛がっていた……まあしょうがない。俺は、小学生の頃から警察補導されてばかりだった。母親が、俺を損切りして弟をかわいがるのは当然だったかもしれない。

大学生になっても、京都祇園木屋町とかの飲み屋街で暴力沙汰を起こして、何度もパトカーに乗せられたよ。俺はそっち側の人間だった。母の判断は正しかったのだ。

ただ、かくいう俺も実弟かわいいとは思っていた。ドジだったけど、優しい気質だった。将来どんな人間になるのか楽しみだった。事故で死んでいなければ、まともな社会人になっていたと思う。「家栽の人」になっていたかもしれない。



【第10巻】

これを含めてあと2巻である

この巻はキリュウが主役だ。7巻から出てきたキリュウだが、俺はこの子が気に入った。シャイキャラで、芯が強いみたいな感じだ。この作品についてはググらないと決めていたのに、この子についてはググってしまった。キャラ人気では相当上位らしい。

第9巻の冒頭にあった人気投票でも、主人公である太助が5位で、キリュウは2位だった。シャオリンが1位を獲得。

⑩キリュウ太助の姉との関係性の悩み(※嫌われるのが当然なのになぜか好かれる)をルーアン相談するシーン

ルーアン殿は自分が変わっていくことについてどう思う シャオ殿が言ってた ここは昔と違うことが多くて自分を変えなきゃいけない シャオ殿は自分を変えたいと思ってる でも変わるのは怖いと言ってた」

「……………」

ルーアン殿は変わったな こうやって私の愚痴を聞いている ルーアン殿は変わるのは怖くないのか?」

「変わるって何? あたしは変わってないわよ 変わるってなんだと思ってるの? 何か今まで気付かなかったことに気付くこと? あたしはここに来ていろんなことに気付いたけど 変わったなんて思わないわよ? 変わったんじゃなくて… 知る暇もなかった知らないことに 気づける余裕が出来ただけ」

「……………」

ルーアン殿の言う通り 「変わること」が「気付くこと」なら 私はもう気付いてる ここには今まで感じたことのない 優しさがあって安らぎがあって 悲しくなる程の幸せがある でも…だから私は そのことに気付かない振りをしてるのに…)


作者はラストシーン意識している? と思った。

この巻では、登場人物それぞれの悩みをガッツリ表現している。キリュウは、「ご主人に試練を与える」という性質上、主やその家族必然嫌われることになる。ずっとそうだったのだが、ここは現代社会である。昔に比べると価値観が相当異なる。そんな中で、彼女らも『気付いて』変わっていかないといけない、というのが上記の会話のテーマである

リュウは、幸せになることを受け入れたくない、変わりたくないと思っている。だが、ラストでそれに向き合おうという気持ちに変化している。

キャラの心情を精緻に描いている作品は少ない。物語作ってるプロの人ってさ、やっぱりこれくらい悩むものなのだろうか。自分分身であるキャラそれぞれの心持ちについて、本気で考えてるんだろうな。きっと。



11巻】

この巻で終わりである。実は当初、全11巻で一応の完結が見られると思っていた。そんなことはぜんぜんなかった。

この巻では、10からの一連の流れで、キリュウがこれまでと趣向を変えた試練を太助に与えている。シャオが○○して、これはもうダメかも……と思わされるのだが、太助がその試練を乗り越えて、シャオ対話をして、心で向き合うことができて、今後にご期待ください~といった具合で11巻は終わる。

どこかを引用しようと思ったが、やめておこう。もしかしたら、まもって守護月天!大事な思い出になっている増田読者の方で、電子書籍で読んでみたいという人がいるかもしれない。うん、きっとそれがいい。

代わりに、カバー裏にあった桜野みねね先生によるおまけコーナーを紹介したい。

巻の⑪です――。

 ここらでここに描くものちょっと変えたいなーってことで今回は、

ルーアンコスチュームシャオ!!です。

 前回までやってた「のたもーた」とかは、まだやってないキャラもいるので、そのうちまたやろうかな、と思っているわけなのです。

 ではまた12巻で~~。 みねね

コミックス裏面カバー下に「ルーアンコスチュームシャオ」のイラストあり。

イラストURL

https://tadaup.jp/4232fa2b.jpg


これで最後だ。

弟なんだけどさ、交通事故病院に入ってからは大変だった。自転車で走っている最中、真後ろからトラックにぶつけられたのだ。それで轢かれたらしい。外傷だけじゃなく内臓もやられていた。苦しんでいる姿がストレートに目に入ってきた。

それでも、お見舞いに行く度に、病室には守護月天漫画が置いてあってさ。何度も繰り返し読んでたんだろうなって。

今、俺が手に取っているのはまさにそれである。本自体、相当なダメージを受けている。何回読み返したんだろう。弟は、セリフの細かい字面とか、…の数も気にして読むタイプ人間だった。漢字で書ける台詞ひらがなになってるとかも。

ただ、何度繰り返し読んだとしても、この作品であれば楽しめたのではないか



桜野みねね 様

日記をご覧になる機会はないとは存じますが、このようなメッセージを失礼いたします。

桜野先生作品を読ませていただき家族について考える機会をいただき感謝でいっぱいです。

実弟も、病院の中で苦しんで逝ったとは思います。でも、弟は先生作品出会いました。痛みや苦しみの中でも、僅かばかりの楽しい時間を過ごすことができました。

一人の読者の家族として、重ねて感謝いたします。『まもって守護月天!』という作品を世に産みだしてくださり、誠にありがとうございました。

令和6年3月16日

まもって守護月天!を読み終えた その1


当方40代であるはてなユーザーでは平均ほどか。

数年前に父が亡くなり、半年前に母も亡くなった。ずっと実家暮らしで、会社仕事の合間に農業をやっていたが、そろそろこの家ともお別れである家族が俺一人になったので、土地建物を売りに出して、会社の近くにある空き家ハウスに引っ越すのである

相続が終わってから遺品整理屋とかリサイクル屋とか解体屋さんと話をすることが多くなった。処分すべき財産はあっという間に片付いたが、最後に残ったのが……西暦で言うと2000年頃に亡くなった実弟漫画だった。部屋を共有していたので、本棚には俺と弟の漫画が並んでいた。

その大半は、ブックオフでも1冊10円すらつかないモノだった。メルカリで売るにも手間がかかりそうだ。遺品整理屋も「今のご時世、紙のマンガは売れないんですよ」と引き取りを断った。ほかの価値のなさそうなモノは、タダ同然でも引き取ってもらえたのだが。

何か月か経って、今年の正月を過ぎた頃だった。

実家本棚にあった俺の漫画を何冊か、手に取って読んでみた。うーん、これは……「懐かしい」という感情が僅かにあった。一番好きだった漫画、『天使禁猟区』『スカイハイ』『クロマティ高校』を読んでみたが、いまいちピンとこない。楽しい思い出が蘇ってこない。お楽しみの記憶脳裏から消えてしまったのだ……。

ふとここで、亡き弟の漫画を手に取った。あいつは将来裁判官になりたいと言ってたっけ。『家栽の人』が本棚の目につくところに置いてあった。一番上の段だった。

そして、一番下の段に視線を移すと……ここで一番、ドーン!! と、当時の記憶が蘇った。それは、『まもって守護月天!』だった。弟が一番好きだった漫画

家族食卓を囲んでいる時も、旅行をしてる時の車内でも、何気ない団らんの瞬間でも、とにかく弟は、この漫画の話をしてることが多かった。

弟の死因は、自動車に轢かれた後の外傷から内臓の疾患にかかったことにある。交通事故の原因の半分は弟にあり、当時は自業自得だと冷たいことを思ってたけど、まさか亡くなるとは……。病院でお見舞いをしてる時にも、弟はこの漫画を繰り返し読んでいて、ずっとその話の内容とか喋ってるんだよ。どんだけ好きなんだよって思った。

確か、アニメも観たいって言ってたかな。病室にテレビはあったけど、ビデオ再生できるものがなかった。弟は泣いて悔しがっていた。

さて、当時の俺は高校生であり、ガンガンコミックス漫画を読むことはなかった。守護月天漫画を読んでみたことはあったが、すぐに読むのをやめた。「稚拙だな」と思ったのもあるし、「絵がちょっとな~」という思いもあった。当時の俺は、CLAMPが描くような、Xとか聖伝とか、ああい精緻な絵柄のエログロが好きだった。

とにかく弟は『まもって守護月天!』が好きだった。それを、この本棚を見ていて思い出した。この日は休日であり、時間がたくさんあった。せっかくなので、この日から一週間ほどかけて、全11巻を読んでみることにした。

読んでみた感想を、以下に綴っていこう。感想を交えつつ、各巻に1~2箇所ずつ、印象的だったところを抜き出して引用する。

ネタバレがあるように見えるけど、本当に大事なところは抜き出してない。隠してる。まあ、俺の人生で『まもって守護月天!』を取り上げるのはこれっきりなんだし、少しくらいは許してくれ……。

その前に、これはどういう漫画やねん、と気になった方はWikipediaでググってほしい。あらすじは、概ねこんな感じである

~ブックライブから引用

一人暮らしで寂しさを抱える少年と、ご主人様をあらゆる不幸から守る役目を持つ守護月天美少女とのファンタジーラブストーリー一人暮らし中学2年生・七梨太助(しちり・たすけ)は、中国を旅する父親から支天輪(してんりん)という八角の輪を送られる。


まり主人公の何気ない行動をきっかけとして、小璘(シャオリン)という女神様のようなものがやってくる。お互いに惹かれつつ、ラブコメディが進行していく。その中で、超えないといけない壁がいくつもあって、主人公である太助シャオにふさわしい男になるために奮闘する物語である

では、さっそく始める。



【第1巻】

読み始めは、正直キツかった。絵柄が古いのもあるし、漫画表現が昔風なのもあるし、ラブコメを読んだ経験がない人間には何がどう面白いのかわからない。

まり楽しめないのは、すでに四十を過ぎているからだろう。子どもの頃であれば、まだマシだったのかもしれない。ただ、まあ……コンセプトはいいと思う。すごく。

なんとなくだが、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』という映画を思い出した。某グルメ漫画でいうと、「うん こういうのでいいんだよ こういうので」を地で行く。

シャオリンが「この平和時代に、どんなものからご主人様を守るか」を決めたシーン

太助様…」

「…え……」

「もし迷惑でなければ あなたの中にある「孤独」や「寂しさ」から あなたを守ってさしあげたいのですが それではいけませんか?」


シャオ歴代の主を守ってきた手段は、主に暴力である。星神を呼び出して使役し、主人を狙う者を撃退する日々を過ごしてきた。だが、平和現代でそんな行為需要があるはずもなく。シャオは、呼び出されてすぐにお役御免になってしまう。

ならば、主人である太助をどのように守ればいいのか――その答えが上記台詞である。命を狙う敵がいないのであれば、孤独や寂しさから主人を守るのだ。太助には家族が3人いるが、全員家を離れて放浪の旅をしている。ネグレクトに限りなく近いものがあるが、ラブコメの都合というものだ。



【第2巻】

このあたりは、まだだるかった。物語登場人物は揃いつつあるのだが、展開が退屈でなかなか話が進まない。この巻から、慶幸日天の汝昴(ルーアン)という主人公の恋路を邪魔する、まさにお邪魔キャラみたいな人が出てくる。

別に、なんということはない恋愛妨害工作なのだが、この時代ラブコメ高橋留美子の影響がまだ色濃いのだろうか、暴力性が強い。この巻以外にも「死ぬやろ……」というシーンがけっこうある。昔は気にならなかっただろうが、やはり時代というものか。

ルーアンの計略によりシャオ太助の元から離れようか迷っているシーン ※太助が駆けつける

「えーっと 今はうまく言えないけど… 俺はシャオにずっとここにいてほしいんだ ――それだけじゃここにいてもらう理由にならないかな……」

「…いいえ… ………あの 私…… 太助様がここに来てくれるの 待ってたかもしれないです」


ルーアンがそれっぽい発言をして、「シャオ現代には不要ではないか」という意見を伝える(あなたなんて いても邪魔なだけなのよ)。シャオは真に受けてしまって、支天輪に帰ろうとするのだが……すんでのところで太助がやってくる。そして、ふたりきりの状態で上のような会話をする。

この場面は気に入っている。シャオ気持ちも、太助気持ちリアルに描いていたからだ。ストレートさがいい。



【第3巻】

このあたりから恋愛路線に入ってくる。太助シャオ愛情意識する場面が出てくる。

ネタバレは避けるが、シャオには恋愛ができない事情がある。本人ですら認識できない事情が。

以下の山野辺というのは、最初の頃は万引きとかするキャラとして描かれていた。物語が進むにつれて応援キャラになっていく。

シャオ山野辺が一緒に温泉に入っているシーン

「なあ シャオ…」

「…………」

シャオ?」

はい?」

「なんか元気ないけど七梨と何かあったのか?」

翔子さん…………私 病気かもしれないです なんだか…ね 胸が苦しい… 太助様がルーアンさんと一緒にいると とっても胸が苦しくなります さっきなんか どうしてだか自分でもわからないけど そっけない態度とっちゃったし太助様が話しかけてくれたのに 太助様にきっと変に思われちゃった きっと悪い病気にかかっちゃったんです ――でも どうしたらいいのか わからなくて…」 

(へえ…精霊ってのも 人を好きになったりするんだあ…)


うん。女性作者が描いてるラブコメってさ。女性側の心理描写リアルだよな。女の子ってさ、好きな男性の目の前だと萎縮することがあるじゃん意中の人を目の前にすると、体がつい後ろに下がってしまうとか、廊下を走って逃げだす子とかいるよな。

なんかこう、恋愛感情に対して不安になった時の女性心理というか。リアルさが伝わってくる。子ども時代に読んでも全く認識はできなかったろう。



【第4巻】

この巻くらいになると、ストーリーの基本線が定まってくる。何らかの事件イベントが起こって、太助シャオが巻き込まれて、レギュラーキャラがそれぞれの立ち位置で動き回って、なんやかんかで解決して、ふたり(又はほかのキャラ同士)の間柄が深まって……という流れである

基本は、太助シャオ関係性がメインだ。この作品うまいところは、ふたりばかりを推すのではなく、ほかのキャラクター間の友情とか愛情ガッツリ描いてる。

この巻だと、2つの場面が印象に残っている。いずれも、ルーアンふたりの仲を妨害するための工作を試みて、やってしまった結果である

④-1太助高速道路自転車走行中にタイヤバースト、そして前方車両(トラック)と自転車を括っていたロープが取れて転倒した後のシーン

「………え 太助様!? 太助太助様!! 太…助様あ… ……う…」

「あ…あの小璘さん…」

「どうしよう…どうしようどうしよう ルーアンさん! ――太助様が 死んじゃったらどうしよう!!」

「あ…いや まさかそんなあ」

「どうして支天輪を車に乗せちゃったりしたんですか 私……太助様に何かあったら ルーアンさんのこと絶対さない!!」

「…………」

太助様に…太助様に何かあったら… 太助様… 太助様早く帰って来てください」

「小璘…………あんた」

④-2保健室で、シャオがベッドに横たわって寝ているシーン

「なあ…ルーアン

はい!?」

「…俺シャオのこと 好きにならない方がいいのかな…」

「………… あんたあのおじょちゃんになんか言われたでしょ ――じゃあひとつ聞くけどなんでそう思うの?」

「――…」

「小璘が人間じゃないから?」

「…………」

「………俺とシャオって絶対結ばれないのかなって…」

「…ねえ たー様 あたしは たー様のこと好きよ 考えれば悩みなんていくらでも出てくるけど 一番大切なのは自分気持ちでしょ だからあたしはあんたみたいに悩まない 悩んでも変わらない想いなら 悩むだけ損だと思わない?」


気持ち、とでもいうのかな。かの有名な『BLEACH』でいうと、ウルキオラ・シファーの名台詞ひとつである



心か



みたいな感じだ。登場人物の心境がさ、わかるんだよな。喜んでるのもわかるし、苦しんでるのもわかる。そんな中でキャラクターが足掻いている姿が印象に残った。

漫画を読む前に下調べはしなかった。今も一切してない。よって推測になるんだけど、この作者である桜野みねねっていう人は、この時(1998頃?)は大学生かそこらの年齢なんだよな。作者あとがきを読むと、若いんだなというのは伝わってくる。

俺が二十代前半の頃は、地面から出てきたばかりのカブトムシの如き勢いでスポーツをするか、水道工事現場であくせく働くか、盛りのついた獣のように女を口説いて、年間に何人とセックスたか記録を付けるとか……同じ会社女の子と無理やりそういうことをした後でも、最後にベッドの上で「愛してるよ」と言ったら許されるから大丈夫とか、そんなことしか考えてなかった。人間性が動物レベルだった。

でも、この桜野みねねという人は、そんなどす黒い人間の対極を行く感性がある。この作者は凄い……と、いい年になったおっさんは感じた。※私個人と作者の年齢差は、干支0.5周り分ほどと思われる。



【第5巻】

20年以上前漫画なので、さすがに創作でも……というシチュエーションが生じることがある。作品内では、たまに登場人物がみんなで旅行とか海とか温泉に行くのだが、メインキャラがほぼ中学生で、20才以上は大変少ない。無理があるし違和感がある。

しかし、旅行とかでないと表現できないラブコメ的なシチュエーションもあると思うので……そこが創作の難しいところである。いや、文学作品創作とかしたこといからわかんないけどさ。

⑤仲間と海に来ていて、ようやく夜の海岸で二人で話ができたシーン

「なんだかね………私 太助様ととってもお話たかったです 別にお話したいことがあるわけじゃないの… でも… 太助様とお話してるととっても落ち着くから…」

「……シャオ

だってお話してるってことは 一緒にいるってことでしょ? だから…」

(だから… きっとこんなに 安心できるのね)


太助シャオは、何度もこういうシチュエーションになっている。が、恋愛が進む気配はない。事情はあるのだが、あまり絶望的な事情なのだ

あと、文章量の都合で載せなかったが、クラス演劇(かぐや姫)の数話分も大変よかった。ルーアンと、ほぼサブキャラの乎一郎が主体の話なのだが、中学校の学芸会かぐや姫をやることを通じて、「離れていても心は繋がってる」という要素を表現している。

この回は、大人ながらにしみじみときた。気になる人は、是非5巻を読んでほしい(ダイレクトマーケティング決行)。

大まかな流れを言うと、ラストのお別れシーンでかぐや姫役のルーアン台本にないセリフを言う → 月の使者役のシャオがお迎えを中止発言 → 乎一郎がそれを制止 → その後の会話のやりとりで、離れていても心は繋がっていることを示唆~といった具合である

ここまで五千字以上は書いている。一旦切ることにする。



文量の都合で2分割。

次に続きます

https://anond.hatelabo.jp/20240401122023

2023-10-06

NHK誤報」と主張したジャニオタエコーチェンバーを覗き見てみる

「氏名」NGリストNHK誤報だと主張してた人たち。

会見の運営会社が認めたことで完全に解釈余地はなくなったので、ちゃん謝罪撤回をしたのだろうかと気になってそのうち1人のジャニオタのTLを見に行ったらリポスト内容が凄まじかった。

以下はその一部。

ジャニーズ事件スポンサー

底辺中高年男性

「売名弁護士

左翼ジャーナリスト

左翼活動家女性

提供でお送りします。

ジャニーズ事務所が行動した事

第三者委員会

社名変更

社長交代

被害者窓口設置

記者会見

法を超えての補償

ジャニーズ事務所廃業

エージェント会社設立

マスメディアがした事

揚げ足取り

底辺中高年男性はどこから出てきたのだろうか…

Twitterではまだ盛り上がってるけど、週刊誌編集が、もうジャニーズ叩きの記事を載せても反応が悪いし、売り上げも伸びないと言ってた。まだ載せる媒体は、自己を総括、またはアリバイ作りのためにやっているんだろうと。そうかもな。

こういう「中の人」系も多い。

紅白の司会が発表になったのにジャニショの方がトレンドを席巻してるのNHKは前途多難だねw

今年の出場が危ぶまれた当初からカウコンジャニーズカウントダウンライブ)の方が大事から紅白なんてどうでもいい」言説が主流。

去年まで紅白出場で一喜一憂していたのに…

ジャニーズ問題韓国同業に追い風 5銘柄市場が関心

会員制だったから要約すると…

ジャニーズが弱っているこの隙に、

韓国芸能事務所数社が、

日本人所属させ、音楽ドラマCM

映画事業などの拡大を狙っている

そうです。

要は、韓国ジャニーズ事務所

日本に作りたいそうです。

ジャニオタの皆さま、拡散希望します。

日経記事を元に「この隙に」「狙っている」と陰謀論の芽が生まれている。

そうですね、恐ろしくて誰も依頼できないですよね。

しろFTI社は自社の名誉のためにこのリークが社内の者なのか調べ上げた方が良いと思いますNGリスト作成自体はよくあることらしいので、信頼回復余地はあるかもしれません

NGリスト一般的」にすがる投稿は多い。

それとリークした裏切り者探し。

そういえば…サントリー新浪さんのパワハラの件を取り上げた局はありましたか情報番組が好きそうなネタなのに取り上げないのってそれこそスポンサー忖度じゃないの?

あっちはどうなんだ論。

テレビに出てる弁護士が、今のところ一人も、司法に訴え出ろと言わないのが不気味ですよね、ほんと。そして推定無罪原則がどっか行っちゃって、ジャニーズを潰すことが最善という結論で一致してる。野村修也先生みたいに、拡大解釈まで容認して。法治国家を壊そうとしてるんでしょうね。

推定無罪」は頻出するワード

事務所が認めたことはどう考えているのだろう。

ジャニーズ名前を残すな!と事務所に迫りながら、いつまでも番組見出しに「ジャニーズ」と付けて視聴率稼ごうとするWS 事務所方針は発表されたのに、まだ「ジャニーズ」をネタに尺を稼ぎたいらしい それなら誰がNGリストを流したのか、飯島滝沢責任は?等もっと取材して新事実教えてよ

こちらも裏切り者探し。

テレビ局の"ジャニーズ叩き"ちょっとしつこくないか?見てて気分悪くなる

コンサル(外資PR会社)側が全面的に非を認めてるのだからもう決着してるだろ。これ以上はまるで集団イジメ

🇰🇷(芸能プロ)からジャニーズの現役タレントと育成組織を徹底的に潰すように指示されてるのかも?と勘ぐってしまうよ

韓国KPOP界による攻撃」論。

あんまり言いたかないけど、

ワイドショースポンサーやってる企業にも問題あると思う。

あんな異常な番組出資してるんだもの。既にジャニオタじゃなくても体調崩す人が出て来てる。

TV番組を見て健康被害出るのはポケモン以来じゃないかな?

健康被害が出ているらしい。

立場ってあるやん。謝る立場って弱いやん。下げてる頭を上から踏みつけるようは真似は品がない。ジャニーズのやることなすこと叩きまくってる昨今の風潮がなんかおかしい気がしてきた。

品格

ジャニーズファンを叩いてご満悦のおぢ達って危機感がなさ過ぎでしょ。これがまかり通ったら、今後は見知ってるというだけで、証拠が一切なくてもあなたから被害を受けたと申し出られたら問答無用資産差し出して補償するってことですよ。もちろん家族も知らなかったはずはないので同罪です。

また「おじさんが叩いてる」 論。

統計を学んでるんですが、最近暇なものジャニーズ偏向報道において、ジャニーズ一方的に、絶対悪コメントしてる人たち(調査数2069人)のうち過去ツイートプロフィールから

40歳以上であろう人達が1641人

それ以下と断定できる人が307人

年齢が特定できない人達が121人

年齢層特定にあたって過去ツイートを見ていると、若い人たちは様々なルート情報を見て、自分で正しい報道を見極めている傾向が高かったが、40以上の方は、引用ツイートに週刊記事が多かったり、特定ジャーナリスト記事ばかりリツイートしていた。つまり年齢が上がる程、情報に偏りがあった

統計を学んでいるらしい。

ここでも「叩いてるのは中高年」論が。

ジャニーズ東山紀之さん、井ノ原快彦さん、俳優キャリアを潰して責任背負うのに、なぜ叩くのか。しかも悪いことは関係ない。気の毒すぎます。新しいことを応援しないで、くだらないこと喚き可能性を潰してきたのが日本の「失われた30年」。水に落ちた犬を叩くのではなく救うのが日本部外者感想

くだらないことって…

ジャニーズ問題での会見について「国民知る権利が」とか言ってるけどよくわからん

ジャニーズ事務所は公でも官でもない私企業にすぎないし、ジャニーズと全く縁のない生活をしている人など山ほどいる。

被害者が居るのであれば適切に対処されれば良いねえとは思うけどそれ以上でも以下でもない。

みなさんには関係ないでしょ論。

ミヤネ屋めざましTVなどテレビ局に関係なく

同じ制作会社請負いで番組制作してる

そりゃ横並びになるよね

#偏向報道

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これ全部同じ制作会社で局に常駐して番組制作してるのかーへー

そりゃ全局同じ報道になるよねー

偏向報道」の原因は制作会社だとする説。

私は細かく尾形と望月YouTubeチャンネルに行って、再生せずに報告してますよ。まずは奴らの資金源をきっちり断たなければなりません。動画を見なくても報告はできます。小さなことからコツコツと。

ちなみに、尾形と望月YouTubeチャンネルを報告するときには「スパム」もしくは「差別的攻撃的内容」を選択するようにしています

繰り返しますよ。大切なのは活動家資金源を断つことです。特に尾形と望月の主たる資金源はYouTube以外見当たりません。ここに集中しましょう。

そのほかマスコミ資金源を断つのも同様で、雑誌買わない、新聞買わない、URL踏まない、サブスク登録しない。

さなことからコツコツと。

あともうひとつ大切なことを。対象電凸メール凸などは絶対禁止です。それはこれまでの極端な圧力団体と同じことになります。また大学などに電話かけたり実際に行くのもNGです。どうやったら資金源を断てるのか、できる生活の中でできる範囲で地味に目立たずコツコツと。

しろ今後は、「ジャニーズファン電凸なんかしないから、それをやってるのはあちらの勢力」って言えるくらいの状況に持っていきたいですよね…

正当な理由のない通報業務妨害な気がするけど…

ほんっと、ファンでも何でもない俺がテレビジャニーズ関連のニュースコメンテーター特に休憩室のミヤネ屋がひどい)見る度に吐き気がするほどアホらしい茶番だと感じるから

ファンの人々はもっとしんどい気持ちなんだろうし、

タレント自身は心を病んでもおかしくないレベルマジでやりすぎ

ファンでない人もこう思ってる」系。

ええええ叔父責任を姪が取れと散々責めてるのだから、その理論からすると実弟責任を姉が被るのは当然では??

叔父より近い血縁でしょうに

望月記者の弟がやっている会員制サロン問題についての投稿

違和感があれば報道していきたい、とか我々の姿勢問題があった、とかなんか色々報道陣の人たち言ってるけど、当事者の会の齟齬矛盾や、無罪推定原則が守らてていないこと、被害者可能性もあるタレントに対しての異常な排斥に対する違和感はないのかしら?結局なんも変わってへんやん。

頻出ワード矛盾」「推定無罪

わざと虚偽のニュースを流して、それを訂正されたのも隠しておきながら、翌日のニュース内でちゃんと訂正しなかったというのは、風説の流布犯罪にあたると思いますが?

普段からそういう事が横行してるからコンプライアンス意識が甘いのでしょうか?

NHK批判

NHKさんツッコミまくられてますね。w

報道する前にNHKコンサル会社確認取材しまたか

NHK震災などの緊急時情報を頼りにしている人達も多くいる。その情報の正確さへの疑念が生まれるような事を平時に行っていてよいのですか?

総務省調査必要では?

上に同じ。

偏向報道が異常すぎる。

警察が動くか、または全テレビ局に責任を取らせて解体させ電波オークションをしない限り、人権侵害が続くのかもしれない。

頻出ワード人権侵害

メディアによるジャニーズ叩きがあまりにも異常なのでTVニュース情報番組は見なくなった。

法を超えた補償をする、社名変え廃業も決めた、新会社設立組織改革する。で指摘することなくなったら些細な言葉尻の揚げ足とり大騒ぎ。狂気ですね。ニュースキャスター、MCたちにも拒否反応です。

ジャニーズ叩きは異常」論。

ジャニーズ事務所コンサル会社情報漏洩のせいで多大なる損害が出てるからコンサル会社訴訟起こすべきだし名誉毀損もの記事を書く週刊誌にも対応すべき。

ジャニーズ被害者」論。

このメールが本当にFTIコンサルからのものならこの会社危機対応を任せようと思う会社は今後現れないだろう。クライアントの意に反してNGリスト作成・持ち込んだだけでなく、それをクライアントのせいにするようなリークの仕方をするのだからもう二度と信頼は回復しないのでは?

上に同じ。

謝るどころかHP文言の違いについて事務所質問したが回答は無いと、あくまでも悪いのは事務所と思われる様な言い方。コンサル会社謝罪は切り取った1部だけ表示。偏向報道にも程がある。ファン必死な訂正やお願いや批判のリプは全く届いてないんだね。どうしてこんなに頑ななの?

#NHKニュース7

NHK批判

もっかい言うけど、8月国連から注意されたのはジャニーズだけじゃなくて「もみ消しに加担した」メディアもだから

国連への最終報告は来年6月

ジャニーズ改善したよ

メディアはどうする?

ジャニーズ改善した」…

テレビ局、自暴自棄になってないか

常軌を逸した偏向報道ヘイトスピーチまがいの罵詈雑言オンパレード

ジャニーズファン以外でも、ごく普通の人なら、ゲンナリしてるし、なんなら吐き気もしてる。

今後もう、まともな人はますます見なくなっていくぞ。

#ゴゴスマ

#ミヤネ屋

「もう普通の人は見てないから」論。

ビジネス人権観点から今後問われなければならないのは、今まで見て見ぬふりをしてきたとされるメディア芸能界とスポンサー企業責任です。手の平を返したようにジャニーズ事務所を責めるのは誠に無責任自覚を持って今後行動して頂きたいものです。

世間あんなに国連が〜!って言ってたのにこっちのポスト全然拡散されないの、まじでジャニーズ叩ければ人権なんてどうでもいいんだろうな笑

ビジネス人権〜」の引用国連特別報告者(現代形態奴隷制担当)の小保方智也氏による投稿

なお氏は直前に

ジャニーズ事務所の2回目の会見、最後記者が言われた事は的確だと思います支配力が非常に強く、従うしか無いと被害者が感じた場合、単に性加害では無く国際人権法上最も重大な「奴隷」に当てはまる可能性が高くなります。これを踏まえて個人個人に適切な補償が施される事を期待します。

という投稿をしてこちらはジャニオタに反発されているのだが…

コピペしている最中も怒涛の勢いでリポストが増えていく。

このうち少なくとも1〜2割はジャニオタによる投稿ではない。

NHK誤報と主張した一番いいねが多かった投稿非ジャニオタによるものだった)

XにはNHK嫌い、マスコミ嫌い、嫌韓陰謀論者なども多いのでそれらの投稿を味方に一層ジャニオタエコーチェンバーが強化されてしまっている様子がわかる。

一体どうすればこの状況を止められるのだろうか…

追記

これ本当に探し集めたわけじゃなくTLに延々と並んでてどれも数百数千いいねやリポストされてる。

こういう世界で生きてるのかと戦慄した。

2023-07-06

anond:20230706133853

ワイは入れられる説を推す。

残置物以前に賃貸借契約を終了させなきゃいけないんだけど、借地借家法賃借人を強く保護しているから、死亡による契約終了みたいなことができるのか考える必要がある。

この場合契約終了は事前の合意に基づいている。合意解約自体有効。ただ、その解約が条件や不確定期限にかかっている場合は、「賃借人に不利なもの」(借地借家法30条)として特約が無効とされる可能性がある。

ものの本に紹介されている無効な特約の例を挙げると…

などがあり、曰く、

これらは、いずれも、賃貸借終了の時期が不明確であり、一時使用のための賃貸借とも認められず、条件の成就・期限の到来が専ら賃貸人事情依存する不確定期限ないし条件付賃貸借であって、借家人に不利な特約であるからである

とのこと(別冊法セno.257新基本法コンメンタール借地借家法【第2版】190頁)。

このあたりの議論をもとに、「死亡解約特約は不確定期限だから無効」という説明をするネット記事散見される。

ただ、不確定期限なら必ず無効かというとそんなことはなくて、条文が明記しているとおり、無効になるのはあくまでも「賃借人に不利」な特約に限られる。上に引用したコンメンタールでも、

上記とは反対に、賃貸借終了の条件を借家人の意思のみにかからせるような約定場合(…)有効である

説明されている。

それでは「賃借人の死亡」という期限は賃借人に不利といえるか。

賃借権相続可能権利であるし、特に相続人たる同居親族がいる場合契約者死亡で即・出ていかなければならないとすると、いつ生活基盤が脅かされるとも分からないので賃借人に不利とも言いうる。なにせ借地借家法相続人ではない同居人すら保護している(36条。ただし強行規定ではない(37条参照))。

けれども、賃借人は単に居住権を有するだけではなく、その対価として賃料債務を負うのだから無用になった賃貸借契約が速やかに終了することは賃借人利益にもなる。

したがって、少なくとも独居の賃借人については、死亡によって解約になる特約は「賃借人に不利なもの」ではなく、合意有効と考えるべきだと思う(私見)。

 

賃貸借契約終了後の残置物もこの応用問題と考えて良いと思う。

そもそも契約終了後の残置物処理は法3章1節の対象外なので法30条による強行法規性も無さそうだけど、その点はいったん置いといて。)

賃貸人に残置物の収去・処分権限を与えるのは、賃借人に不利とも思えるけれども、これを認めないといつまでも賃料相当の損害賠償債務が発生し続けるので、かかる損害を抑止できるという意味では賃借人にもメリットがある。

なので、賃借人の損害を適切に減少させられるような条項にしておけば、残置物撤去についての特約も有効になると思う(私見)。

2023-06-23

マッチングアプリを使ったら同級生が来た話

きっか

はじめてアプリを使った。田舎の片隅で20ちょいの年数を生きてきて、彼氏欲しいな〜って思ったこともあったけど、嫌な思いもしたのであるから興味を持つことをやめた。私の好きなもの推し推しカプとBLで、お金仕事も自信ないし、いずれ適当に死のうと思ってその日その日が過ぎるのを淡々と待っていたから。

些細なきっかけでした。

それはTwitterフォロワーマッチングアプリ男漁り(言い方)をしてるのを上げていたから。

そのとき私は気付いた。(私もマッチングアプリが使える年齢じゃん)と。そう思ったら俄然興味が湧いてきた。話のネタになればなーって思って動いた。

とりあえず顔面登録しなくても使えて、漫画アニメと、もうオタク感満載のプロフィール適当に。

地方都市人口が少ないからか色んな人とマッチングした。歳上、歳下、みんな趣味は似てたけど、タメ口だった。なんならヤリモク(性行為目的)っぽいひともちらほらいて、適当に2、3通やりあったら逃げてた。どうやらアプリを使う人は女性が少ないらしく、蹴ってもそれなりにアポが来た。

登録して2、3日が経ち、歳上歳下問わずに初回でタメ口っていうのがどうも苦手で、そろそろ退会しようかなと思ってた矢先に

はじめまして!」

と来たのが彼だった。

「あっ!敬語!!!!」

恥ずかしながらタメ口の男どもに疲れていた私はすぐにやり取りをした。チョロい

同い年、同じ市内、なんなら読書趣味までそれなりに合った。今まで話した人の中で一番嫌な気持ちにならなかった。

初会編

それは彼も同じだったようで、すぐに「会わないか」と言う話になった。場所県内で一番大きな書店。私は行きたい想いと、知らない男に会うっていう怖さで迷った。アプリ使っておいて何を言うかって話なのだけれど。

正直私は女としてはガタイがいい方で、可愛くもない、美人じゃないし、昔付き合った男には「痩せたら可愛い」と言われたくらいだ。今でも思い出すだけで泣きそうになる程度にはトラウマだ。悪かったなデカくて。

振るいにかけるつもりで「私可愛くないので期待しないでください」って送った。

容姿気にしないので大丈夫です!」

(おもしれえ奴)

私の中で何とかの王子様が笑った。私は覚悟を決めた。

殺されたりしたらやばいから友人に連絡して、次の日までLINEがなかったらという条件付きで警察通報を頼んだ。男の車には乗るなって念を押された。

彼には車で迎えに行こうかって聞かれたが、流石に怖かったので辞退した。

その日の天気と彼の服装はよく覚えてる。春先にしては冷たい雨が降ってて、彼はしま〇らっぽいパーカーを着てた。めっちゃ田舎男の子だった。

本当に、彼には悪いけど中学生男の子だった。

今日はどこから乗ってきたんですか」

「A駅からです」

最初はそんなやり取りからだろうなーって思ったけどつい最寄り駅を答えるなど阿呆をやらかす私。

すると彼

「A駅ってことはB中学でした?」

「どうして?」

「いや、俺もそこなので」

「…………」

マッチングアプリを使ったら同級生が来た

かに田舎からありえないことでは無いが、まさかそんな事あるとは思わなかった。

私の通っていた中学はそれなりのマンモス校で、更に私は2年生から不登校になっていたので、たとえ同じクラスだったとしても知るはずはないのだ。さらに言うと前述した元彼と同じ部活だったという。

同じ出身校という事であっという間に緊張は解けて、そのまま書店を三時間散策した。休憩無しだったので流石に疲れた

そろそろ帰ろうかなと思って切り出そうとしたところ、彼から「お寿司、好きですか?この辺に食べログ1位の美味しいお店があって」と切り出された。

私は迷った。なぜなら私は

寿司が大好きなのだ

そして迷う私に彼が追加する

「俺の奢りで」

気が付いたら友人の忠告も忘れて車に乗ってた。寿司って怖い。食べログ1位のお寿司って行ったことないもん。行きたいじゃん。加えてこの男、

笑顔チワワのように可愛いである

このあと持ち帰られたらどうしようと思った。もう持ち帰られても私が悪いんだけど。

全身しま〇らの男に持ち帰られたらネタになるなとか思いながら寿司食べてた。彼にもしま〇らに悪いな。

異性に会うのにあまりラフだったから私はびっくりしたのだ。

寿司はめちゃくちゃ美味しかった。食べログ1位だった。ちょっといいお店だし、初めてだし、少しは気を使った。食べる方なので。彼は気にせずニコニコ食べてた。チワワスマイル全開だった。

そのあと、心配してたことは起こらなかった。自宅の最寄り駅で下ろしてもらって、次の予定を取り付けた。

後日聞いたら彼は、「そんなこと考えてなかった」そうで、素直な人間代表の私はそうなんだ……と助手席で思ったのだった。

帰宅後、今までは開きたいと思わなかった中学アルバムを開いた。確かにそこには聞かされた名前と同じ名前の彼がチワワスマイルで載っていた。

少しだけ楽しみが増えたなとこの時は思った。

2回目

週を跨いで二回目。彼の車で水族館に行くことになった。(2度目にして既に彼に対する警戒感は多少薄れていた。)

致命的なまでに人の顔を覚えるのが苦手な私は、1週間で先週会った男の顔を完全に忘れていた。

覚えているのは名前と、強めの車の芳香剤匂い。あとはやたら笑顔が可愛かったという印象だけだった。

以前降ろしてもらった駅で拾ってもらうことになっていたのだが、はて、車も覚えてないのだ。どうしようかと思っていた。

でも、そんなのは杞憂に終わった。

向こうが車から降りてきたからだ。

顔覚えの悪い私でも、こちらに向かって歩いてくる男が居れば流石にわかった。

当日の彼はジャケットを着ていた。

彼を見た時に私は息が止まった。

大変だ。オフィスカジュアルだ。

そしてこの私、三度の飯と同じくらいに男のジャケットが好きなオタクだ。推しカプがデートジャケット着てたら丸一日元気で居られるくらいには好きだ。

ジャケットを着た男がいるシチュエーションが好きなのだ

目の前にはオフィスカジュアルな男がいる。例えるなら相棒神戸であるしかも前回はしま〇らチワワだった訳で……。そんなギャップテンションが上がらないわけがなかった。

悲しいくらいに私はオタクだった……。

一方の私、前回の彼に合わせてラフ目にしてきたため、互いに格好が入れ替わった形になった。格好を例えるなら相棒亀山薫みたいな格好をしていた。

さて、無事顔を忘れた私だったが、話してるうちに(あー、こんな感じだったな。この人だ)と思い出し始めた。向こうは覚えてたのにこっちは覚えてないとは失礼な話だが、体質だからしょうがないのだ。

なお、このチワワの顔をふんわり思い浮かべられるようになるのは付き合って3ヶ月経つくらいになってからだ。車の顔の方が先に覚えられた。ごめんチワワ

2度目は正直あまり覚えていない。泳いでた魚は美味しそうだとか、アジは沖と港とで種類が違うとか、港でブリも釣れるとか、話していた気がする。

「今度天気が良ければ釣りに行きますか」って言われた気がする。

それは付き合って早々に実現するのだけれど、そこで私は魚を素手で掴んだまま帰宅するのだった。

彼は何故か感動していた。

話が脱線した。あらかた水族館を見終わって、天気がいいから浜に行こうって言われた。

めちゃくちゃ天気が良かった。カップルが山のようにいた。あまりにも居すぎて見てるこっちが恥ずかしくなった。

それは向こうも同じだったようで、

「なんかこう、(カップル距離が)近いですね」

「わかる」

互いに免疫がなかったのである

夕食は誘われたけど、今回は辞退した。理由は忘れたけど。

つぎはご飯を食べようって話になって、知人の店に行きましょうって私が提案した。

拾ってくれた場所で下ろしてもらって、「また来週」って挨拶した。

久しぶりに楽しかったので、友人に洗いざらい報告して、その夜は珍しくよく眠れたと思う。

3回目

ここまででかかった日数は僅か二週間。

二週間で知らないチワワ男と毎日やり取りする仲になったのだ。面白いである

ここまでくると次のイベントはそう

告白

永遠に私と縁がなかったイベントである。なんなら告白された事はなく、男を見る目もない。可愛くないと家族にも男にも言われ続けて自尊心なんてほとんど残っていない二十代前半で既に出涸らしのような女である

告白されたら死ぬな〜と思いながら電車に乗った。

この頃の私の検索履歴は「付き合ってない 3回目 デート」でいっぱいだった。頭の中はなんでだらけだった。

今回は飲む予定だったので互いに最寄り駅で合流する手筈になっていた。

当たり前のようにチワワの顔は忘れていた。

「夜はまだ寒いから暖かい格好してきてくださいねー」

出かける前にそう彼から連絡が来ていた。

田舎から駅で降りる人達なんてほとんど学生で、だからなんとなく彼を見つけられた。

その日の彼は残念ながらしま〇らboyに戻っていた。

その時私はなんとなく気付いた。

暖かい格好=パーカーか!!

話が逸れるが、私の実弟ものすごくオシャレが好きな男だ。私なんかよりずっと靴を持ってる。

そんな訳で、イマドキの若い男ってここぞと言う時にはめちゃくちゃかっこいい服着てくるイメージしかなくて、色んな意味でびっくりした。

おすそ分けのタケノコを持っていた私が言えることではないけれど。

初めての異性とのサシ飲みは、本当に友人達のものと代わり映えもなく、互いに「酒は飲めるがあまり飲む必要はない」というスタンス通りに2、3杯飲んで終わった。

「少し散歩してから帰りませんか」

電車時間まで40分くらい。最後に頼んだ梅酒ロックが効いてふわふわになりながら、「おさんぽすき!!(本当に好き)」とハイテンションで了承した。

散歩と言っても田舎の9時は真っ暗で、ぽつぽつとある街頭の下を酔っ払いテンション学生時代の話なんかしながら歩いていく。気がつけば電車時間まで20分を切ってて、次の電車がいつあるのか把握していない私は心配になった。

「そろそろ戻らないと電車間に合いませんよ」

「あ、公園がある!もう少しだけいいですか」

そう言ってブランコに駆け寄るチワワ

(なんで草ボーボーの公園に入っちゃうかな〜)と当時は思ったのだけど、今思えばタイミングを探してたのかなと思ってる。

でも草ボーボーの春先の公園しんどいです。足が痒かった。

結局ブランコに座ったまま雑談突入。もう電車は間に合わない時間帯だった。

「俺、もうこのアプリ辞めようと思ってて。」

「私もそろっと辞める予定です。変な人と沢山会ったし!勉強になりました」

これは本当。彼と会って最後は辞めるつもりだったし、身の丈に合わないと思ったから。

彼はそのまま隣でスマホを開いて退会処理を始めた。

気が早いな〜と思って見てたら

「あの、アプリ消したし、よかったら付き合って貰えませんか」

はい

なんか流れるように告白されて、私も脳みそ認識する前に反射で答えてた。ついでにどうしたらいいかからなくて握手した。

電車踏切の音が聞こえて、乗る予定だった電車が華麗に通り過ぎてった。

なんかもっとこう、告白って、少女漫画みたいなキラキラシチュエーションで、もっとゆっくり時間が過ぎるのを感じるものだと思ってた。

現実は草ボーボーの公園だし、足は寒いし、目の前にいたのは嬉しそうなしま〇らチワワだった。

帰宅後、LI〇Eで「これからよろしくお願いします」と送ったら「うん!こちらこそよろしく😁」ときて、2週間の間全く外れなかったチャットツールでの敬語が外れたので、距離感の詰め方に驚きながらもようやく彼氏が出来たことを実感した。

そんな子と半年も付き合ってる。

2023-05-31

増田♂52歳のナントカ

(´・ω・`)「…いやぁ、しばらく日本橋も見納めかねぇ。結局、四年に満たない年数でまたリストラクチャリングだたーよ…。まぁ、上の意向現場ベテランお歴々の片方に倣って反発してたからしゃーないのか?(苦笑)あとはまぁ、ワイくんお決まりの、斜陽産業にだけ拾われる!の繰返しやからね…(とほひめ)」

それはいいがいやよくないがオトートに丸投げシランプリしとる実父末期Gun無気力と実母チホー家の人々よくわかっていないと大動脈解離緊急回避!病歴実弟とをどーしよー

…かぞくすてて旧かぞくひろう?いやいやまさか、でも貯まった有給1ヶ月でヤれなくはない?

『(´・ω・`)…ンモーいまぐっちゃぐちゃやで!!』

2022-07-26

追悼演説・・・

自民党でも盟友の麻生元首相とか実弟の岸とか先輩の小泉元首相とかあるだろ。

そこでわざわざ甘利ってのはさすがに・・・、なぁ。

2022-06-20

吉川 平介(きっかわ へいすけ、生年不詳 - 天正16年12月5日(1589年1月21日))は安土桃山時代の豊臣政権官僚豊臣秀長配下として、紀伊国統治にあたった。

もとは織田信長の下で伊勢大湊の船奉行を務めていた。羽柴秀吉紀州攻めの後、羽柴秀長配下として紀伊湊に入り[1]、七千石を与えられて雑賀に築城した。天正14年(1586年)に北山一揆が勃発すると、秀長に従って出陣し、一揆鎮圧した。

紀伊湊は紀伊特産である木材の集散地であり、同地を支配する平介は「山奉行」として材木管理調達の任に当たった。当時畿内では方広寺大仏殿の建立などのため、熊野木材商品価値が高かった。天正16年に秀長の命令熊野木材2万余本を伐採して大坂販売したが、その売買の代金を着服して私腹を肥やしたこと秀吉に報告され、同年12月5日大和西大寺処刑され、首は洛中さらされた。この事件では秀長も部下の監督責任を問われ、「天下の面目を失った」(『多聞日記』)上に、翌年正月の礼で秀吉への拝謁を許されなかった。

今でいうワイロや着服では切腹

さらに本人の責任ではない実弟すらも連帯責任として罰する

厳しい世界だったんだなあ

2022-02-08

賢者石原慎太郎

石原慎太郎はあの時代必要とされていたのは間違いない。

都知事になるずっと前、議員になって最初の頃が石原慎太郎ピークだったと思う。

経済は成長してきたものの、まだ敗戦国意識があって日本人が自信を持てないとき

少々乱暴でも自信の持ち方、強くあり方を示した。それはまた一種の痩せ我慢でもある。

それはアジテーションだけでなく、長身男前作家として芸術的才能があって

実弟映画スターにするプロデュース力や政治家として支持者を集め国を動かす力まで

手に入れられる圧倒的な実績まで示した。

まさに賢人といった風格で、それは自信を見失っている人たちの光明になった。

ただ、ロスジェネを経てみると、そういった強さは害悪の方が目立つようになった。

思想としては雑で荒いものだったから、当時の溺れる人がすがる藁にはなっても

いま冷静にみると時代遅れどころか、なんであんなもんをありがたがったのだろうと不思議に思う。

晩年当人老害ムーブも酷かった。

そしていま賢者モードになった日本人には、石原慎太郎に憧れ期待した時代をもう理解することができない。

2022-02-01

バイト日記

 これくらいの時期は、コロナのご時世でなければ、当店はちょーーーー暇なはずだ。あまりにも来客が少ないので、商品棚の拭き掃除などをする。だが、去年も今年も変な時間に混むので、掃除はできそうでできない。

 最近スーツの左胸に変なバッジを着けている客がしばしば来店するのだが、どいつもこいつも煙草FF商品の注文のしかたがとっちらかっていて厄介なので、私は対応をするのが内心嫌だ。なぜFF商品の注文の合間に煙草を番号ではなく銘柄ミリ数で注文するのか。意図的店員ミスを誘発していちゃもんつけるつもりとかでないのなら、だいぶアレだ。

 変なバッジを着けた客=迷惑 という等式が脳内で成立してからだいぶ経つが、最近になってAさんが、

「たまに虹か花輪みたいなバッジ着けてる客が来るじゃないですか。俺、気になって調べたんですけど、あのバッジSDGsバッジなんですよ。増田さん、SDGsって知ってますか?」

 と言うので、

持続可能な開発目標?」

 と答えたら、なんか引かれた。

「でもまあ私もSDGsって聞いたことはあってもなんなのかよく知らないですよ。なんか最近流行ってるやつですよね。あれがSDGsバッジなのか~へぇ、Aさんよくご存知ですね!」

 と言ったら、Aさんの目に光が戻った。Aさんはあの変なバッジが気になったのでたくさんググって正体を突き止めたらしい。

 Aさん的には持続可能な開発目標のものよりは、そのバッジを着けている人のスーツが「いいスーツ」だということが気になるらしい。「いいスーツ」って……。まあ、ア○ヤマとかア○キとかで売ってるやつの事を言うのであれば。Aさんは「一番信用できる電気屋はヤ○ダ電機」だと断言し、寝心地のいいお布団を探しにフランチャイズホムセンやし○むらで探して見つからなかったと嘆くような人だからなあ。ちなみに、寝心地のいいお布団ってどこに行けば買えますか? ってAさんに聞かれた時、私は「老舗百貨店か近所の布団屋」って答えた。少なくともいいお値段はする。実のところ、今はもう平民の入れる店に寝心地のいいお布団なんか置いてないんじゃないかと思うけど。

 それは置いといて、SDGsバッジを着けていて、「いいスーツ」を着ているような人って一体何者なのかとAさんは言った。そんなバッジを着けているくらいだから役人かある程度規模の大きい会社役職が上の方なんじゃないのかと思うけど、コンビニタバコFF商品の注文で店員を混乱に陥れて平気か内心嗤ってるかというような奴の性格と頭が良いわけがない(他人を陥れることにかけては天才なのかもしれないが)ので、あいつらの部下の苦労が偲ばれる、というだけだ。尊敬の目で見ることはない。

 コロナのご時世の前はこの時期に限って死ぬほど暇でよかったね。掃除だけは捗るから店内がピカピカだったし、と少し手が空いた時に過去を懐かしんだ。Aさんは私よりも二、三年先輩なので、以前の当店の事をよく知っている。世の中がこうなる一年前……つまり2019年頃は1月末~2月上旬まで以外の時期はとても沢山の来客があり、夕勤の時間帯はレジ接客業務以外なにも出来ないほどだった。アルバイトの人数も多く、オーナーシフトに入る必要もなく左団扇で超ご機嫌だったとAさん。

 そう言われてみれば、あの頃って若干世の中が立ち直りかげんだったというか、けっこう羽振りの良いことを言う人もいた。オタク推しには惜しみ無く課金すべきとか言い出したのもその頃か少し前かくらいだろう。長く非正規だった実弟や義妹が正社員登用されたりとか。疫病が蔓延しなかったら、今頃はもう少しマシな世の中だったのだろうか。

 当店はその後、コロナのご時世に入る半年くらい前から陰りがさし始めた。夕勤と早朝バイトが進学や就職で一度に数名辞めてしまって極め付きのろくでなしに限って残った。そのろくでなしの影響で他のバイト負担がかかり仕事が回らなくなった。人手不足になって初めて、実は仕事ちゃんとやらない人がまともじゃないと発覚してオーナーが怒り出し、オーナー八つ当たりによりバイトが消耗してしまう、という地獄だった。そして、そんな時に限って採用されたバイトはことごどくトンでもない奴。

 そんなゴタゴタな期間をくぐり抜けて、メンタルをやられて脱落せずクビにもされずに残ったのが、Aさんと私しかいない。あの頃は貧乏神にでもとりつかれていたのか……その後採用された男子高校生はまっとうだ。女子フリーターアルバイトさんは、勤め始めて一年が経ち、慣れてきたと思ったら無断欠勤が増えて最近あやしい感じだが……。

 そういえば、当店の暗黒期に採用された女子大生がかなりヤバい奴だった、とAさんは言った。その女子大生は私が勤め始めて半年後くらいに入ってきた。私も何度か一緒にシフトに入ったことがあるが、確かコンビニバイト経験があったものの、自動レジが導入済みの店舗しかいたことがないので、お釣の小銭やお札を数えて出すのが上手く出来なかった。あまりにも手つきが不器用でお釣を出すのに時間がかかるから、私が見かねてお札の数え方とかを教えた。やってみせて、やらせてみて(ちゃんとできることはなかった)、ついでに「YouTubeに数え方を教えてくれる動画があるから、家で見て練習するといいよ」と言ったが、女子大生はすごい虚ろな目をして「はい」とダルそうに返事をした。

 そんな女子大生はしまいにはクビになった。シフトを一切入れてもらえず、シフト表の画像LINEしてもらえなくなったのだ。彼女は辞めるという電話すら寄越さなかったという。

 彼女が何をしたのかというと、最悪の所業可能な限り長時間シフトを抑えておきながら当日にドタキャンを繰り返したこと。これ、若い女バイトシフトの組み方あるあるなのだが、当店のオーナー特別当日欠勤に厳しいのでアウトだった。他店では案外許されるみたいで、こういうバイトが他のバイトパートから嫌われながらも居座っていることがあるみたい。

 他にも、わからないことをわからないままにしておいてわからないままやっちゃってリカバリー不能な失敗をしまくったとか、色々あるらしいが、年末年始にフルに連日シフトを入れておいてその全てをドタキャンしたというのが、オーナー逆鱗に触れたという。

 そういえばあの年末年始は、私は普通に仕事をしていたが、裏でそんなことがあったとは知らなかった。どうりでオーナーパートさん達がピリピリしていたわけだ。

2021-05-25

自衛隊コロナ制圧に大活躍して憲法改正解散」の流れが完成した

元増田見立て自分見立ては、半分合ってて半分違う。「朝日毎日共通の敵にして叩く」というのは計画的なことではなくて、単に偶発的なイベントだと思う。セキュリティ関連法的にはこれで両メディア法的責任を問うのは難しく、朝日/毎日叩きの界隈では(サンゴKYのように)長く言及されても、世間的には尻すぼみの話題になるだろう。

官邸にとってはともかく「自衛隊活躍させる」ことが重要だった

増田の書いてることで的を射ていると思うのは、「今後何とかワクチン接種が進む度に防衛省は称賛され」の部分だ。今回の自衛隊による大規模接種プロジェクトには、第一にこの効果を狙った政治戦略メディア戦略という側面がある。そしてそれは、より大きな政権目的と結びついている。

そもそもこのプロジェクトはどう始まったか産経報道(5/17)によれば、1月下旬に「菅義偉首相の「特命」を受け、杉田和博官房副長官トップ防衛省厚生労働省総務省などから集まった約10人のチームが編成された」が、その事実は外部には3ヵ月以上秘密にされていた。理由は「自治体の接種態勢が緩む懸念もあったこから計画には箝口(かんこう)令が敷かれた」からだ。そして「河野太郎ワクチン担当相とは、異なるライン計画は進められた」。

常識的に言えば、相当めちゃくちゃなやり方だ。自治体側のラインと国側の特命チームラインがあって、それぞれが互いに情報交換せず、箝口令まで敷いて、完全に二重行政のまま進んでいた。しか自衛隊自身が大規模接種のためのリソースを潤沢に持っているというわけではなく、医療従事者の一部とイベント運営全体はそれぞれ医療派遣会社旅行代理店外注する形になっている。なんでこんな不自然なことをしたのか。

自民党にとって一番重要なのは五輪でもコロナでもなく今年の衆院選

この問題もっと大きな枠組で見る必要がある。自民党の中枢や国会議員から見て、今年最大のイベントは何か。それは五輪開催でもないし、コロナ鎮圧でもない。衆議院選挙だ。このまま菅首相解散を行わなければ、2021年10月21日に衆議院任期満了となり、総選挙となる。そしてよく知られている通り、戦後に行われた25回の衆議院選挙で、任期満了による選挙は1回しかない(1976年ロッキード選挙自民結党後初めての過半数割れ)。支持率が上がる政策をぶち上げてから解散権を行使できるのは政権与党が持つ最大の武器で、逆に任期満了による選挙、あるいはその近くでの追い込まれ解散では与党が負ける、というジンクス政界には根強くある。

から自民党は何としても任期満了前に解散総選挙に挑みたい。といって、むやみに「大義なき解散」はできない。党内でも菅降ろしマグマは燻っていて、スジを整えなければ解散の流れが(ロッキード選挙時の三木内閣のように)党内で押し止められる可能性もある。だから国民に好感されるネタをぶら下げて「国民に広く信を問う」体裁必要になる。そして今年は、平時では難しいが、今だからこそ「国民に広く信を問う」ことが可能テーマがある。そう、憲法改正だ。

どういう切り口でやるのか。自民党の憲法改正提案のページでは、4つの項目を「変えたい」と言っている。

  1. 安全保障にかかわる「自衛隊」の明記と「自衛措置」の言及
  2. 大地震が発生した時などの緊急事態対応を強化
  3. 参議院の合区解消、各都道府県から1人以上選出
  4. 家庭の経済的事情に左右されない教育環境の充実

参議院の合区解消/家庭の経済的事情に左右されない教育環境の充実

このうち一番下の「家庭の経済的事情に左右されない教育環境の充実」については、大きな方向性としては反対する国民は少ないだろう。下から2番目の「参議院の合区解消」は、一種のゲリマダリング(自党有利に選挙区を改編すること)だ。現在合区になっている「鳥取島根」と「徳島高知」(いずれも自民党地盤)を分割することで自民党議席を増やせるという露骨党利党略案件で、与党公明党にも疑問視され、日経でも厳しい批判を受け産経にすら叩かれるという相当ろくでもない代物だ。これはこれで厳しく批判されるべきだろうが、いま注目すべきはその上の2つのほうだ。

安全保障にかかわる「自衛隊」の明記と「自衛措置」の言及

これは後期の安倍内閣が目指していた「自衛隊明記改憲」という奴そのまんまだ。統計の取り方で国民賛否がかなりブレるこの案件だが、新型コロナワクチン接種に自衛隊を担ぎ出した時点で、勝負はほぼ決まった各自治体のワクチン接種が(主には国側のロジスティクス問題で)遅々として進まない中、国と自衛隊が大規模接種をアレンジして、1日100万人の接種水準を達成する。計画通りに行けば、高齢者たちは国と自衛隊に大いに感謝し、国民全体に「やっぱり自衛隊を大切にしよう」という雰囲気が醸成されていくだろう。

おそらく内閣岸信夫防衛大臣はこのゴールを見据えて、ワクチン特命チームPT以外にもさまざまな仕込みをしてきた。大臣就任した去年末から今年5月にかけて、民放テレビ枠で自衛隊露出が確実に増えている防衛庁自衛隊の全面協力による番組コーナーが、ゴールデン帯で何度も放映されている。これまでの自衛隊では情報公開を渋ったような基地構造や訓練・兵装なども惜しみなく紹介し、番組側は「初潜入」「初公開」を謳って大々的にアピールする。元旦放映の「鉄腕DASH!」、幾度となく自衛隊をフィーチャーし、岸大臣自らも出演した「沸騰ワード」。さら今日(5/24)は「深イイ話」で護衛艦「やまぎり」トップ女性艦長密着取材をやる。おそらくあと3ヵ月程度は、こういう防衛庁自衛隊メディア露出が続くだろう。

防衛省自衛隊機微防衛関連情報ネタにして番組制作者を惹き付け、「選挙まで最長でもあと数ヶ月」という今のタイミングを狙って、国民自衛隊との接触機会を高める。人間接触回数が多い対象に親しみを感じるようになることが知られている(ザイアンス効果)。「親しみやす自衛隊が、コロナ制圧でも頑張ってくれた」。「ワクチンを打ちに行ったおじいちゃんに、自衛隊の人が敬礼してくれた」。こういう風に感謝と感動と親近感をトリガーする建て付けさえ成立していれば、多少のアラはどうとでもなる。

大地震が発生した時などの緊急事態対応を強化

新型コロナウイルス感染症の第4波拡大と変異株の急増に伴って叫ばれるようになった「私権制限」がここにつながる。「今の国や自治体権限では効果的な営業抑制や人流抑制ができない。法的な根拠正当性をもって、ロックダウンをはじめとする強力な感染症抑制政策実施するには、こうした緊急時一定私権制限可能にするような憲法改正必要だ」---5月になって、そんな議論が盛んにされるようになった(たとえば、いま話題高橋洋一こんなことを言っている)。

私権制限論については橋下徹吉村府知事など大阪維新筋が積極的に発信しているが(ちなみに高橋洋一政策工房経由で大阪維新と繋がっている)、政府与党も折に触れて「現在政府権限では、これ以上の対策は無理」という言い方をしてきた。もちろん感染拡大は一面では政府失策でもあるのだが、エクスキューズとして「私権制限ができないのが悪い」と言い張れば、国民の不満の矛先は、政府失策ではなく法の不備、つまり「現憲法における強すぎる私権保護」に向かう。実際、変異株が急増して切迫感が高まるとともに、私権制限をめぐる国民感情は明らかに「NO」から「YES」に傾きつつある

憲法改正解散」の見通しと障害

こう考えてみると「合区解消」以外の3テーマについては、過半数国民「YES」と考えるような情勢が整いつつある。国と自衛隊主導でのワクチン接種拡大が「自衛隊明記論」を後押しし、変異感染の増加と医療逼迫により「私権制限導入」が現実的選択肢として受け入れられていく。平時には国民賛同を得るのが難しい私権制限論だが、コロナ禍真っ直中の今だからこそ「アリ」なのだ

残る課題タイミングだ。高齢者へのワクチン接種が一巡し、パラリンピック(8/24-9/5)も終了した9月中旬頃。おそらく菅義偉首相衆議院任期満了の1ヵ月前に「憲法改正について国民の信を問う」として衆議院解散に踏み切り、そこで大勝して、自民党改正案上記4項目を盛り込んだ形で憲法改正道筋をつける。第二次安倍政権が9年かけても実行できなかった憲法改正を、安倍元首相実弟岸信夫大臣、そして昵懇の仲である大阪維新の会をうまく使うことで達成するわけだ。

ただ、このシナリオが成立するにはいくつか条件がある。国と自衛隊による大規模接種プロジェクト破綻なく進行し、8末までに(自民公明の大票田である高齢者層への接種を完了すること。オリンピックパラリンピックを、形式はどうあれ予定通りの日程で開催すること。コロナのこれ以上の拡大を選挙時点までうまく抑制すること。このどれかが破綻すれば、選挙戦略も大幅に見直さざるを得ない。あとはお手並み拝見というところだが、コロナの推移を見るに、正直かなり暗雲が立ちこめてきた感はある。

anond:20210524153356

2020-11-10

普通助けるでしょ

菅首相実弟慶應大学を出たのち菓子屋「ヒデ製菓」を営むも失敗、五十歳を超えて千葉ステーションビル就職、ってそんな報道余計なお世話だと思うけどな。

代議士の弟がわざわざお菓子屋さんをやって失敗して、それで人生終わらないとおかしいとか怖すぎやろ。

2020-06-23

歯切れ悪すぎワロタ

東京新聞望月衣塑子(いそこ)記者(45)は今なお官房長官会見に出席し、舌鋒鋭く菅義偉官房長官への追及を続けている

実弟に“不祥事”がある場合いかなる反応を示すのか

弟とはほとんど連絡をとっていません。

ツイッター炎上は人から聞いて知っていますが、オンラインサロンについての詳しいことは分からないので、コメントは控えさせてください

2019-12-31

熊澤英一郎氏みたいな身内を抱えている方へ

お久しぶりです。以前ここで実家にいた引きこもりモラハラの弟の問題について書き込みしてた者です。

実家に居るクズ引きこもり(弟)を叩き出したい

https://anond.hatelabo.jp/20161019074216

逃げるは恥だが開き直ったクズからは逃げ切れない

https://anond.hatelabo.jp/20170201173533

心を折られた人間はどう立ち直ればいいのか

https://anond.hatelabo.jp/20181023041902

その後、弟はしばらく車上生活をしてましたが、秋を過ぎたあたりに車のバッテリーもあがって使い物にならなくなったらしく、にっちもさっちもいかなくなったあたりに俺がソーシャルワーカーと一緒に話し合いさせて生活保護コースで無事フィニッシュできました。

正直弟や実家のごたごたでは散々地獄みてきたつもりですが、最近ニュースみてるとウチはまだマシだったんじゃないか?と思えるような酷い事件ばかり。もしかしたら熊澤一家予備軍はほかにいるかもしれないので、俺が弟のケースで経験したこと、後々考えてすべきだったこと、すべきでなかったことなどをまとめてみます

まず最初に断っておきますが、熊澤英一郎さんのケースを安易にほかの引きこもりに結びつけるのはやめましょう。ある程度家族内でも同意がとれて、将来の心配はあるもの平和引きこもりしている人たちについては第3者が無理に介入する必要はありません。問題はうちの弟や熊澤一家のように明らかに親や他の親族に対して精神的・肉体的・経済的DV継続に続けて、親族関係改善のために強く第3者の介入を望むケースです。

その上でまずすべきことは、やはり公的サービス支援を求めることです。近年は地元役所でも引きこもり対策部署とか、ほかの家族トラブル対応できるソーシャルワーカーや、引きこもり専門のNPOなども探せば見つかります。とりあえずそういったところに片っ端から連絡して助言を求めましょう。ただ念頭に置いてほしいのは、これらの団体に連絡しても引きこもり問題が早急に解決することはほぼありえないという事実です。親や親族でも相談にはのってくれますが、肝心の支援については引きこもりに悩む当人自発的にこういった団体に連絡して助けを求めないと何もできません。なぜなら日本には基本的人権の尊重があり、成人した人間意志に反して何かのサービス治療強制させることはできないからです。そして想像にたやすいでしょうが、うちの弟や熊澤英一郎さんのような方々がそういった団体自発的に連絡することはまずないです。親が頼み込んでも逆ギレして終わりです。

警察への通報はかなりハードルが高いです。まず警察家庭内問題には介入したがりません。警察現行犯事案なら動けますが、家庭内で起こった事案はどうやっても事後報告になってしまうので、暴れている最中動画撮影や音声録画しておくのを推奨しますが、そんなこと暴れている本人の目の前でするなんて相手を刺激しそうで怖いですよね。うちは母親携帯電話を床にたたきつけてぶっ壊すシーンを隠し撮りして数日後に警察に見せましたが、「こういうのは壊されてすぐ通報してくれないと難しい」と言われました。

警察行政強制介入できる事案は自殺や他殺などの危険がある緊急性のある事案だけです。言い換えると、よほど運とタイミングがそろわないと、警察行政は「何もかもが手遅れ」にならないと強制介入できないのです。

それでも僕が勧めるのは、まず継続的に第3者に介入してもらって、自分たち家族内で起こっている問題がどれだけ異常なのかを再確認してもらうため。これをあきらめて家族内だけでとどめてしまうと、どれだけ事態が狂っていっても、その狂った日常になれて何も行動できなくなります。あと引きこもり事案だけでなく実親へのモラハラ事案や経済的DVなのも細かく記録してソーシャルワーカーに報告しましょう。まぁ大抵は「そんなに嫌なら親御さんたちがよそに引っ越すしかない」と言われるのがオチしょうが、めげずに続けてください。なぜならソーシャルワーカー役所担当者は人によってかなり対応が違うので、担当者が変わったら嘘のように積極的に介入してくる場合も珍しくありません。なので対応に不満があったら違うソーシャルワーカーに変えてもらうのもお勧めします。うちのケースだと弟の連れ子だった甥っ子へのネグレクト育児放棄という事案でやっと積極的に介入してくれました。なので事態が深刻化したら実親や親族へのDV事案で進めてもらうほうがいいと思います

こまめに役所ソーシャルワーカーに連絡し続けると、最後にどんな結末を迎えても「やるだけのことはやった」と自分たちへの免罪符にもなります。実際にうちも後々いろんな方に少しずつ実家のケースを話しましたが、「そこまでご家族努力しても弟さんがそうなったのなら、しょうがないですね」と言ってもらえます

あとこれらの行政への連絡は、できれば同居している家族ではなくすでに実家から自立した兄弟や、ほかの親族が代行してあげたほうがいいです。日常的にDVの恐怖にさらされている家族にとって、行政に連絡するだけでも精一杯の行動ですし、その結果大した対応もしれくれず、逆に引きこもり本人に逆ギレされてDVがひどくなると「通報しても無駄」と早々にあきらめてしまます。だから問題が起こっている実家から物理的に距離が離れている親族が介入してあげるほうが継続的なサポートにつなげやすいです。(俺がこの担当でしたが、平日に仕事休んでソーシャルワーカー役所などに連絡したりするので、これはこれですごい負担なんですけどね>経験談)とにかく行政に介入してほしいなら、あきらめずに定期的にいろんなソーシャルワーカー役所警察想像を続けるしかないです。何十回も続けると、何かのタイミングで動いてくれます。ま、それでも即解決というわけではなく、ようやくスタート地点にたったぐらいなんですけど。

熊澤英一郎さんはどういった方だったのかは断片的な報道からしかわかりませんが、よくこういった引きこもり問題が深刻化する事案では発達障害とかアスペとかの単語が並びますあくまで弟のケースを見てきた経験から言うと、発達障害とかアスペなどは多少は関連性はあるでしょうが直接的な原因ではありません。だって発達障害とかアスペ抱えても頑張って生きてる人が大半ですからそもそもうちの弟のように経済的にもキャリア的にも詰んでずっと家に引きこもっていたらまともな人間でも大半は鬱病などで心が病んでいきます。結局は当人たちが無理なく生きていける居場所があったかどうかじゃないかと思います

これが当人がまだ20代で、実親も40代で体力的にも経済的にも余裕があってどっしり構えることができる状態なら、数年引きこもってもなんとか立ち直るケースもあると思うんですよね。でもこれが当人40代で実親も70代近くて体力も経済限界だと、そんな悠長に対応できないんですよね。

最近世間を騒がしてる引きこもり自立支援サービス、俺としては強くはお勧めできないけど最終手段の一つとしてはありかなと思います。ただ引きこもり当事者への治療を望んでいるならやめた方がいい。あれは完全に現代の姥捨て山です。治療あきらめた悪質な引きこもりと絶縁するための最後手段です。うちが実弟の件でこれを使わなかったのはモラル問題ではなく、ただ単に依頼する金がなかったからです。あのような引きこもり自立支援サービスを取り上げたテレビ番組を何度か見ましたが、何度か映像内に疲れ切った無気力な実親の顔がでてきますよね。youtubeコメントでは「あん子供に無関心な無責任な親だから子供がああなったんだ」と罵倒されてましたが、あれこそ俺の親と同じ顔です。あれは何をしてもうまくいかずに人生すべてを諦めきった顔です。

引きこもり自立支援サービスは僕からみても人権侵害だし、法律スレスレまあはアウトな業者もあるんでしょう。ただ現状では「暴力的引きこもり人権守るために回りの家族を生贄になるのを放置せざるを得ない」のが実情でして、そんな地獄から逃げたいと思う方がああいったサービスしか頼れずにいる現状を俺は同じ当事者だった者として非難できません。


最後に、これは当時の弟に伝えたかったのですが、どうしてもっと素直に助けを求めてくれなかったのか?ということです。彼が経済的にもキャリア的に積んで精神的に病んでいたのは誰が見ても明らかでした。もし4,5年前の時点で彼が素直に「どうしていいのかわからない。助けてほしい。やり直したい」と僕や親に話してくれたら、もっとましな選択肢はいくらでもあった。実子と離れ離れになる人生を送ることもなかった。話したところで何も解決しないと思っていたかもしれない。でもそんなことはない、悩みを言葉にして回りに伝えるだけでも解決につながるんです。そら君が望んだ人生とは程遠いかもしれないが、その現実を受け入れることさえできたら、ここまでひどくはならなかったのに。

もしこれを読んでいる方で当時の弟のような人がいたら、どうか勇気を出して自分から助けを求めてください。あきらめると被害妄想けが増大して、周りの大事家族を傷つけて、本来ならあなたを助けてくれるであろう人達が逆にどんどんあなたから逃げていきます。一度信用を失うと、同じ家族でも話し合いすらできなくなります。そしてご家族の方も、もし当人が助けを求めてきたら過去わだかまりをいったん忘れて話だけでも聞いてあげてください。

(誤字修正を加えたので古いのを削除して再アップしました。コメントいただいた方には申し訳ございません)

2019-07-28

おっさんヒップホップの話しねえか 1

おっす。後で呼んでくれよ。ところでヒップホップイメージってどうよ。多分あんま良くねえよな。

ドラム缶焚き火しているアフリカ系アメリカ人若者の集い、思い浮かべたりするよな。

90sってやつだ。おっさんはね、そういう野蛮さも大好きよ。でもね、今日はそうじゃない部分についてお知らせしたい。

 

でさ、最近ラッパーが歌うようになったわけよ。auto-tuneというピッチ補正エフェクト流行もそれを後押ししている。Childish GambinoやTyler the creatorなどの最近アルバムに触れるまでもなく、みんな歌ってる。

昔はhook(サビ)にシンガーを連れてきて歌わせていた。あるいはdrakeのように”誰かに書いてもらって”歌ってるやつもいた。こういったフロウ(うたい方)の変遷が、扱えるトピックの幅を広めた一面もある。しかめっ面でラップしてなければいけなかった昔と異なり、メンタルイシューだとか、センシティブな内容も歌われるようになった。加速度的にヒップホップは柔軟になりつつある。

 

Childish Gambino "Sober"

https://www.youtube.com/watch?v=jx96Twg-Aew

Tyler The Creator "Earfquake"

https://www.youtube.com/watch?v=HmAsUQEFYGI

ILOVEMAKONNEN "Tuesday" feat. Drake

https://www.youtube.com/watch?v=avFq9errZCk

Kyle "ShipTrip"

https://www.youtube.com/watch?v=9OBTg6FDLBQ

 

また、多分にホモフォビックだった90'sとは異なり、近年はLGBTプレイヤーも増えた。Kodie Shaneや、YOUNG M.A、Taylor Bennet(Chance The Rapperの実弟)など。こういった動きを牽引したのは、ゼロ年代後半に登場したOdd Futureである。後述する。

ああ、またkusorareというゲイYoutuberも人気である。有名曲パロディ投稿している。"cummo"とか"Dicko Mode"とか"Gaycon"とか、どこかで聞いたようなタイトルでググれば出てくる。

 

Kodie Shane "Sad"

https://www.youtube.com/watch?v=QGIDU7V3osQ

Chance The Rapper "Angels"

https://www.youtube.com/watch?v=Ace7tLKJoMU

Taylor Bennett "Streaming Services"

https://www.youtube.com/watch?v=IuStECxfOiI

Young M.a "OOOUUU"

https://www.youtube.com/watch?v=gVf_4Ns3qLU

 

今年一番売れたrap songはLil Nas X "Old Town Road"である。彼は最近ゲイであることを告白した。そのことについて、お友達ラッパーのyoung thugが”大丈夫?やな奴もおるでな”などと心配したりもした。

 

Lil Nas X "Old Town Road"

https://www.youtube.com/watch?v=w2Ov5jzm3j8



つづくよー。

anond:20190728122910

anond:20190728123147

2018-06-15

親族異様に仲が良い人達

友人の家を訪問した際、異様さが際立っていた。

妙に義妹と親しくするオタク気質の兄、叔母と甥の関係になった友人と幼い子供

ことな近親相姦のような怪しい香りが漂っていたけど

友人の呟きでそれも確定的に。

「義兄と妹が萌える」。実弟が姉のような存在に憧れを抱いていると知った時は戦慄したけど、それと似たようなもので。

ベタベタ馴れ合っている友人の家族を見るのはなんというか苦しかった。

2018-02-28

カーリング記事がまともに書ける記者一覧

カーリングに詳しい人ならみんな知ってると思う名前だが、五輪しか見ない人のために紹介する。

生島淳

スポーツ全般を扱うライター生島ヒロシ実弟トリノ熱狂きっかけにカーリング世界進出

代表作は、トリノ熱狂が落ち着いた2006年5月Number寄稿した「青春ストーン」というノンフィクショントリノからの参戦組とは思えない緻密な取材文章で、当時のチーム青森の主力二人のカーリング人生を見事に纏め上げた。これは図書館古本屋で探して一度全文読むことを推奨する。

最近では文春に寄稿した「悪女の誘惑」という記事はてな界隈タイトルしか読まない人達からの評判が悪いが、生島氏の当時から姿勢を知ってるならば、記事全文を読んで「流石」とうなるはずだ。ミュアヘッドラストストーンを投げた瞬間からミスと気づいたのは生島氏だけだ。

カーリングに関わるライターとしては、レジェンドといって良いだろう。

松原孝臣氏

フリー五輪競技ライター記事冬季競技が中心。カーリングだけでなくフィギュアスケートスキージャンプ等についてもかなり執筆する。氏もトリノからの参戦。

代表作は、トリノチーム青森の主力二人が現役復帰した時の単独インタビュー記事二つ。http://number.bunshun.jp/articles/-/56130 http://number.bunshun.jp/articles/-/65810

言葉を引き出す能力が高く、取材相手への思い入れの強さが感じられる。

2010年あたりはかなりの記事を書いていたが、最近はあまりカーリング記事を書かなくなってるのが残念。

余談だが、氏は女子ジャンプ高梨沙羅ソチのかなり前から取材していたのは良いが、ソチ前に「フライングガールズ」という本を出す暴挙に出てしまった。これは今となっては黒歴史か。

竹田聡一郎氏

先述の二人と比べるとかなり後から参戦。元々はサッカーライターで、海外開催のワールドカップに一人で取材しに行くような人。カーリング記事名前を見るようになったのは2013年あたりから

先述の二人と異なるのは、冬季競技カーリングしか扱わない点。ヤフーニュースを通じて去年のミックスダブルス世界選手権試合結果を毎日紹介したりもする。

平昌では何故か飛び抜けた本数の記事執筆をこなし、ヤフーニュースだけでなく、ゲンダイ週刊ポスト週刊プレイボーイなどのゴシップ雑誌にも寄稿しまくっている。おそらく今が人生で最も稼いでいるのでは。

ただ、記事の質は先述の二人と比べると落ちる。生島氏、松原氏の記事が「北見ジンギスカン鍋」であれば、竹田氏の記事成型肉鍋くらいの差がある。

具体例としてこの記事を挙げる。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180223-00054584-gendaibiz-bus_all

今は訂正されてるが、公開当時は「韓国五輪初出場」というあり得ないミスを書いていた。韓国皮肉りたい思いのほうが出てしまったと思われる。こんな粗末なミス、先述の二人は絶対にやらない。

取材力はあるので、記事執筆の質を上げるのが急務か。

以上三人を紹介した。最後竹田氏については辛く書いたが、それでも「カー娘」「もぐもぐジャパン」と変な別称を付けるマスコミ記者より遥かにマシな記事を書く。

この3名以外の記者が書いたカーリング記事は読まなくて良い。読むだけ時間無駄である

2017-05-30

メイドインアビス4巻までを読んでの感想

つくしあきひと氏の絵を初めて見たのは15、6年前のことである


当時から彼は特異な才能を持ったイラストレーターの一人として知られていた。当時は彼を含む様々なイラストレーター達が、個性的イラストホームページ上にアップロードしており、言わばその時期というのはネット上で活躍するイラストレーターの方々にとっての『黎明期』であったのではないかと今にして思われる。

まりは僕自身もそんな黎明期――『夜明け』の目撃者の一人であったということだ、何てことが言えるのかも知れない。


まあ、『ワシが育てた』とかそういうことを言いたいわけじゃないけれど。


とにかく当時は、センスに溢れるイラストレーターさん達が、その実力をアンダーグラウンド世界において遺憾なく発揮していたということである。あるいは彼らは一種の探窟者であったと言うことができるかもしれない。今となっては(つくしあきひと氏を含む)その一部だけしか生き残っていないという辺りも、あるいは彼らと強靭な探窟者達との共通点と言えるのかも知れない。


さて。

というわけで第四巻を先程読み終わった。素晴らしい巻であった。

深淵を辿って降りていく人の中の、もっとも先を行くもの、白笛の『黎明郷』のエピソードが続いている。


度し難い、とは正にこのことだろう。黎明郷の生命力秘密というのが何なのかについては敢えて口にしないが、その身体に相当な業(ごう)やらメカニズムやらが秘められているという事だけは間違いあるまい。

彼らのような人間現実にはそう存在しない。まあ一部の創作家とか、何らかの事柄に関する探求者といった人々は、ひょっとしたら白笛達のような度し難い探求者としての一面を持っているのかもしれないが、幸いながら僕はそういう人物との関わりを現実世界で持ったことが無い。大抵そういう人々というのは生活をする中で周囲の人間尊厳を食い潰していってしまものらしく、彼らの英雄譚を他人事として安全距離で聞いている内はむしろ幸せであるものの、まあ隣り合わせで生活していくとなってはこれは到底耐え難い事柄と言えるのだろう。パトロンや近親者を精神の淵にまで追いやった何人かの著作家のことを、僕としては数人思い出してみる次第である


ところで、彼ら『降りる者』の対比として容易に思いつく存在としては、『昇る者』――つまり登山家存在があると思う。作中において『黎明郷』の功績の一つに「新たなルート開拓」などが挙げられていたが、これは恐らく現実存在する登山家家業を匂わせるような表現だったのではないだろうか。


思うに、『探窟家』の存在が度し難いとするならば、『登山家』の存在もまた相当程度には度し難いと言えるのかも知れない。

例えば、世界中の八千メートル峰の全てを無酸素で登頂した伝説的な登山家ラインホルト・メスナー」は、登山中に弟を亡くし、自分自身も数本の指を喪った。挙句、そんな地獄登山から帰還した後で、実弟の死を巡ってメディアパッシングを受けている。

付け加えて言えば、登山家という職業は命を喪うに易い職業でもある。

エベレスト登頂ルートの途上には、幾つもの死体が未だ腐ることも許されず凍じ籠められている。


先日、伝説的な登山家の一人であるスイス出身のウーリー・シュテック文字通り伝説となってしまった。伝説登山もまた、探窟と同じくして度し難い……まっこと度し難いスポーツの内の一つなのだ、実際のところ。


さて、この作品はたくさんのインスピレーションを読者に与えてくれる。

何らかの深淵を追い求める中で、人は人間としての尊厳いかに保っていられるのか、あるいは、いかに失ってしまうのか。

そして、各々の探窟行の果てには何が待つのか。

『成れの果て』となってしまったたくさんの人々は、一体何を語るのか――


そういう意味でもこの作品は優れている。まるで膨大な歴史を辿り、旅をしているような感覚を味あわせてくれる――。弐瓶勉氏の『BLAME』を読んだ時の感覚と似たものがあるかもしれないが、あの作品とこの作品はまた別物である。こちらにはこちらのユニークさがあって、それが読者の好奇心を掴んで離さないのだ。


これからも彼らの数奇で危険に満ちた探窟行に期待したい。

2017-05-19

枝吉神陽

枝吉 神陽(えだよし しんよう、文政5年5月24日(1822年7月12日) - 文久2年8月14日(1862年9月8日))は、江戸時代後期の幕末活躍した佐賀藩思想家教育者国学者藩校弘道館教諭外務卿内務大臣を務めた副島種臣実弟本名は経種。贈従四位佐賀の尊皇派の中心的存在

目次 [非表示]

1 経歴

2 影響

3 同時代評価

4 関連項目

5 参考資料

経歴[編集]

佐賀藩藩校弘道館教授であった枝吉南濠種彰の長男として生まれる。幼児期より神童と賞され、20歳の時には江戸の昌平黌に学んでいるが、ほどなく舎長に推されている。また、漢学に偏重した内容に異議を唱え、国学を学ぶことを認めさせた。

早くから儒教朱子学の教えに疑問を抱いており、佐賀藩哲学である葉隠』をも否定したといわれる。

26歳で帰郷してから弘道館教諭や什物方などを務める傍ら、父南濠の唱えた「日本一君論」を受け継ぎ勤王運動を行った。1850年には「義祭同盟」を結成。天皇を中心とした政治体制である律令制などの知識を伝授するなど、藩論を尊王倒幕に向かわせようとしたが藩主鍋島直正を動かすことは出来ず失敗している。なお、この義祭同盟から実弟副島種臣のほか、大隈重信江藤新平大木喬任島義勇明治維新に大きな影響を与えた人材を多数輩出しており、「佐賀吉田松陰」とも言える人物である。また、水戸藤田東湖と「東西の二傑」と並び称された。

1863年、コレラに罹った妻を看病するうち自身罹患し、死去。享年41。墓所佐賀市本庄町の高伝寺。

影響[編集]

神陽は律令制を学ぶことを奨励したが、彼の教えを受けた江藤新平(初代司法卿)や大木喬任(2代司法卿)は法整備活躍した。また、明治政府が当初導入した太政官制副島種臣が起草したものであるが、ここにも神陽の影響がみられている。

 
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