はてなキーワード: 兼業主婦とは
おもったより伸びてた。後半に追記したよ。
10年ほど前に既婚男性板にこのような配偶者判定のコピペがあった。
●未婚の母●×1
●片親など複雑な家庭環境で育つ
●浪費家●人の善意を悪意に受け取る
●親族の誰かと極端に仲が良い/悪い
(※ チェックするかどうかは個々の判断に委ねて良いものとする)
●兼業主婦希望の場合で家事が下手orやらない●家族が大基準該当
★緩和基準(1つにつき小基準1つ分緩和扱いとする。但し大基準は緩和不可)
●料理上手●やりくり上手or十分な収入がある●体の相性がいい●友人が多い
●2ch・大手小町・Yahoo!掲示板・SNS・ご近所さんを探せ・出会い系サイトを利用しない
●正社員経験は無いがそれ以外の就労経験が継続して1年以上ある
当時俺は結婚したてで、嫁と読みながら双方の視点で「かなり当たってる」と盛り上がったのを覚えている。
さらに言えば、これくらいの精度のあると感じたコピペは女性から見た男性には無かった。
ともかく、このコピペはそれなりに知恵が詰まっているはずだが、すっかり失われてしまったのは何故だろう。
共働きなどの変化で結婚の在り方が変わったのか、そもそも結婚に興味を持たなくなったのか。
色々な理由を思い浮かべはすれど、なにせ肯定的に見ていた過去があるのでいまいち核心に迫れない。
追記:
該当すればただアウトではなく、勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。
当時の不思議の負けではなかった事例集だろう。当然、現代ではSNSは該当する訳ないわな。
●宗教熱心……カルト信者、新興宗教を家族で盲信しているケース含む
●障害・子供に影響する病気……メンヘル、不妊または遺伝病、身体障害、知的障害を包括する大きな概念
●ギャンブル(パチンコ)中毒……度を越していたり定期的に通っている場合に該当、年に数度宝くじ数枚買うなどは含まない
●片親など複雑な家庭環境で育つ……結婚に不適な環境で育った可能性が高く、そのことで悪い影響を受けていると考えられる。
●たびたび異性トラブルにあう……人との距離感を掴む事が苦手で男女に纏わるトラブルが多い、またはそのような話を多く聞く
●浪費家……必要以上の買い物をする・収入に見合わない出費をする、他
●男遍歴が多い……5人超、短期しかつき合いが続かない、途切れないなど
●専業主婦当然視……喰わせてもらうのが当然と思っている
●親族の誰かと極端に仲が良い/悪い……血族、姻族を問わず1人につき1つ該当
●他人の話やTVに騙されやすい/影響されやすい……結婚詐欺師等の犯罪者やホストに
騙されて散財したり、韓流やジャニオタに影響されて家庭を顧みないケースが含まれる
●正社員経験は無いがそれ以外の就労経験が継続して1年以上ある→
社会経験が無い女は、いざと言うときに経済的にも人間的にも不安がある。しょっちゅう職を
変える女は嫌なことがあるとすぐ逃げ出すダメ人間の可能性がある。正社員等を1年以上継続
した場合は当然該当する。
友人から「今付き合っているパートナーがパチンコ中毒で……」と相談されれば、「やめといたほうがいいんじゃないの」と直感するだろう。
この例では友人は困難を感じているし、ギャンブル中毒はパートナー選びの場において擁護されるものではないはいい過ぎか?
面倒なのでIDコールはしない。読みたい人だけ読め。
>アップデートした男性版も作ろうと思えばすぐ作れそうな気がしますけど。「●飲食店の店員に横柄な態度で接する。」とかなかなかの大基準ですよね。
>こんな弩級の差別、2chとともに廃れるだろそりゃ。職場の雑談でこの話題を出したところ想像してみろ。
誰が職場で言うんだよ笑いつも職場のこと考えて会話してるのか笑
プラットフォームを超えて引き継がれる差別もあるから、自明とは言えないと思うがな
君のそのド直球、嫌いじゃないよ。ついでにお前と家族の不幸も願っとくわ。
嫌な思いさせてごめんな。
何が違うんだ
学費を納めた学生に1時間ちょい授業することに給料貰ってんだろ?「知の商品化は防ぐべきだ」ってのは、ご立派な考えだと思うよ
学費を払えない市民にも知を享受する機会を与えたいんだろ?ホント見上げた考えだ
でもさ、
なんで勤務時間中にやろうとするの?
なんで勤務先の設備を使ってやろうとするの?
勤務先の設備使って、勤務時間中にボランティアしようとするなよ
ましてや、授業にわざわざお金払って聞いてくれてる学生に対して『最近の学生は自分が損しなくても他人が得するのが許せない器の小さいクズ』とか唾はいて
「学生は知の商品化を防ぐためにモグリを許容すべき」とかいってんじゃねえよ
何百万も授業料払わせといて何言ってんだよ
単位認定料じゃなくて、授業料の名目で取ってんだろうが!知を売ってる当本人が学生に言う事じゃねえだろ!
あのな、
授業を無償で提供したいなら、YouTubeで無料公開する手間ぐらいかけろ
https://shonenjumpplus.com/episode/3269754496597015318
https://www.pixiv.net/artworks/94094648
自分は過去に北海道で産まれ、幼児期から東北に住み、就職を機に上京し、今も東京に住んでいる。
血の繋がらない父(義父)が家事をしている様子はなかった。
義祖母はいつも母をイビり、また義祖父はいつも呆けた表情をしていた。
今思えば、父に捨てられたかあるいは事故等で無くなりシングルマザーになった母を、義父が身売りのように貰い受けた再婚だったのだろう。
家族の面倒事をすべて引き受けさせられていた母。
仕事の他、家事家計はもとより、自分を含め3人の子供達(種違いの妹と弟)の子育て。
義父は気難しく子育てには非協力的で、機嫌がいい時に相手をしてくれる程度だった。
義祖母も血の繋がった孫には甘いが、血の繋がらない私には厳しかった。
義祖母は15年ほど前から寝たきりになり、そして痴呆症になった。
既に私の顔も名前も忘れていた。
学生の頃、クソババアと呼び喧嘩したが、正真正銘の糞(を垂れ流す)ババアと化していた。
そのクソババアの糞を片付けていた母。
イビってきた姑の介護という苦行。
幼少期、甘えたがる私に対する母の口癖は、「自分のことは自分でやりなさい」だった。
その言葉を重ねるなら、「自分のクソは自分で片付けろ」になる。
コロナによる緊急事態宣言が出ていた頃、義祖母が無くなったと連絡を貰った。
義祖母の死は、悼むより、母にとっての負担が減ったことに対する安堵の気持ちが大きい。
このタイミングはチャンスと捉え、葬儀のための帰省は自粛した。
先日「今度の正月、同窓会があるから帰省しない?」と旧友から誘いを受けた。
中年になった同級生の女性たちに再開したとき、きっとアッコちゃんの姿を重ねるだろう。
今思えば、長男なのに実家を出るときの引き止めがほとんど無かったのは、家との血の繋がりが無かったのと、母が義父達を説得してくれていたのだ。
家制度や男尊女卑が母の人生を搾取した結果として、家族はバラバラになり、私は東京で自由を謳歌している。
(義父に対し愛想をつかした妹と弟も、今は実家を出ている)
義父にも早く死んで欲しいという気持ちがあることは、否定できない。
最終的に主張したい事としては、母及び同様の苦労をしてきた女性たちに対する感謝と労いの気持ちと、今度は私達の世代が家父長制をぶち壊し搾取階級もぶっ殺してやるよという決意である。
結婚当初
俺:正社員
妻:パート&日常の家事全部&別居してる要介護の妻の親のサポート(脳梗塞おこした)
俺「仕事マジしんどい、パワハラ上司のせいで同期が全員メンタル病んでやめてった・・・」
結婚3年目(去年)
俺「働きたくない・・・適当にバイトしながら家事だけしてたい・・・」
男女平等だからこれまでの男女の役割逆転してもいいはずだって話は聞いてたけど、俺のところがまんまそれ
お互い兼業主婦と正社員してるときよりストレスもなければ喧嘩も減った
だがやっぱりこうなると子供は無理だな
妊娠した時点で働き方に制限がかかる。どれだけスムーズに妊娠出産しても絶対に仕事は穴が空く。
そしたらその穴は絶対誰かが埋めるし、キャリア的にも遅れをとるから将来的に収入にダイレクトに影響がある
万一つわりがひどかったり肥立ちが悪いと職場復帰自体年単位で困難な可能性がある
妻の母がそのタイプで妊娠3周目から出産までひどい悪阻、出産時は多量出血でタヒにかけ、正社員として戻れたのは妊娠から5年後
専業主婦の祖母がいてもそんな状態だったらしく、万が一妻がそうなってしまうと一瞬で家計が傾くし、
俺たちは頼れる親族がいないから、妻が社会復帰が困難なくらいダメージ負った場合、俺が育児しつつ就活することになり正社員復帰が困難極まりない
男女平等は素晴らしいけどさ、女性が働くとやっぱ子供は難しいわ
妻の親が施設に入れたら俺が正社員復帰してワンチャンあるか?とも思ったけど、それがいつになるかわからん以上、やっぱ無理そうだな
妻が「今の仕事が確実に維持できることが確証としてあるなら子供産むけどね
ほんと、そこだよ。女性が妊娠出産で働けなくなる期間ができるのがリスク高すぎる
そこは奥さんと旦那さんがお互いの我慢の比べあいになってるんだと思うのよね
子供3人抱えて兼業主婦でご飯作ってる奥さんに対して、メシマズだから料理教室通えとかミールキットとか惣菜外食等提案してるのはわかるんだけど
(子供3人いる兼業主婦の家庭で料理教室通えばって提案はクソすぎるが)
一番の問題は「習い事もふやしたから今月もぎりぎりだな」って家計の状態で、旦那さんが提示するのがお金がかかる解決方法で
それに対して「だから文句言わずに黙って自分の小遣いで食ってるだろう」って言うのは思いやりが足らなすぎるのでは?と思うかな
まあ創作物でそこまで細かく言うのも野暮なのかもだけど
何かもやもやする
焼肉のたれで炒めた肉とプチトマトとほうれん草のおひたしってメニューだったけど子供3人もいる兼業主婦にこれ以上求めるんだろうかと思ってしまう
プチトマトが出てる時点でえらい!と思うし、さらにほうれん草のおひたしまでつけててとても頑張ってる!と思うんだけど他の人ってそんなことないのかな
個人的な味付けの趣味の問題で焼き肉のたれは使わないけど、めんつゆとだしの素とトマト缶とコンソメとウェイパーには足を向けて眠れないし
自分が作るものはなんとなく同じような味付けのものになってしまうんだよね
ホラーだったとか奥さんがモラハラだとか毒親とか色々みかけたんだけど、奥さんを責めるのはかわいそうすぎる
このマンガの家庭の問題点がそこじゃないのはわかってるんだけどなんかもやもやしちゃう
誰かが作ったものに対して「文句言うなら食べなくてもいいって」これ当たり前なんじゃないの?
例えば
・正社員の兼業主婦→家事する夫と子どもの世話+上司からの圧+使えない部下の尻拭い
どっちがいい?って聞いたら専業主婦のほうがマシって言うと思うんだよね。
専業主婦が想像する「働くママ」と実際の正社員子持ち主婦ってだいぶ違うんじゃないかな、って。
独身の頃と違って日付変わる時間まで残業する〜みたいなのも無理だし、子どもの迎えがあるからって定時で帰ればやる気ないと思われるし。
でも正社員として勤続年数が長くなれば、チーフだの主任だの半端な役職を与えられるんだよ。責任はあるけど権力はないくらいのお情けみたいなやつ。そんで「女性の長期キャリア形成」のロールモデル扱いされて「理解ある職場のおかげで家庭と仕事を両立できています♪」って顔をしてなきゃいけなくなる。
おおむねその定義で合ってると思うよ。ただその中には性別を問わず、男女ともが平等に
シャドウワーク/アンペイドワークに従事しつつ、賃労働するパートナーとともに家計を共有しつつ
生活をする自由も含まれているはずで、女性のアンペイドワーク従事者が現にそうしていることによって
女性差別や男女格差を再生産してる、だから良くない、というのは、議論の理路がどこかで
狂ってしまっていると思う。
1999年に出た『くたばれ!専業主婦』という本をきっかけにした専業主婦論争というのがあってさ、
フェミニズムの業界でも論争が展開されたんだけど、このとき多くのフェミニストやジェンダー研究者は
著者の石原里紗を強く批判したんだよね。まあ半分釣りみたいな口汚い難癖メインだったから
そうそう擁護もできんよなと思うけど。だからフェミニズムは専業主婦批判自体はあんまりしないんだけど
一方で「理論的に専業主婦をどう位置づけるか」という点はちゃんとできてなかった気がする。
シャドウワークに注目したフェミニズムの論考、特に専業/兼業主婦当事者が書いたやつはちゃんとあって(例 http://www.bordersphere.com/links/7/shadow.jpg )、男女雇用均等法以後のフェミニズム主流派の問題点を手厳しく批判してるんだけど、フェミニズムの1ジャンルとして表舞台に立つことはなかったね。書いてる人達が研究者じゃないからなんだろうな。それについては自分も残念。
シャドウワーカー通信めちゃくちゃ面白かったな。上野千鶴子とかボロボロにやっつけられてて、当時の自分は信者とは言わないけど上野はフェミの代表だと思ってたから、彼女のことをこんな風に苛烈に批判するフェミニストがいて、しかもその批判がいちいちごもっともなので驚いた。もっとメジャーになってほしかった。
勉強は不得意。結構勉強しているつもりだけど、成績は中ぐらい。本当はもう一ランク上の高校を志望していたけど、最後まで模試の判定が悪くて諦めた。
将来社会で働くことに興味が持てない。やりたい仕事も見つからない。
ただ、小さい時からよく手伝いをしていたので料理や掃除は得意。今は家族の夕食と弁当作りを任されていて、とてもやり甲斐を感じている。週末も部活がないときは、家の掃除や洗濯をしていることが多い。自分にとって掃除はストレス解消を兼ねた趣味だ。
将来スーツを着て働く自分は想像できないし、そうなりたいとも思えないが、こうやって家族のために家事をし続けられたらいいなと思う。それが一番できるのは、専業主夫しかないと思う。
子どもが好きなので、専業主夫として子供の育児に全力で取り組むことにも魅力を感じる。いくら男の育休拡大といっても専業主夫ほどに子供と関わるのは無理だろう。自分は物心ついた時には父が亡くなっていて、母は仕事で忙しく小さい頃はいつも寂しかった覚えがある。だから、子どもが小さいうちは特に、絶対寂しい思いをさせたくない。
男女の生き方が多様化している時代だし、自分のように働くことより家のことを切り盛りすることに興味をもつ男子高校生がいてもいいはずだ。
ただ問題は、専業主夫へになるにはどうすればいいか、いまいちわからないことだ。
学校では、男も女も働くことが前提で進路を考えさせられるし、専業主夫志望だというのはなかなか言い出しづらい。
参考にできるような男性も周囲にいない。
家族には既に話してある。
夫を死別している母は「一馬力は大変なのよ」とあまりいい顔はしてくれない。しかし「専業主夫になれなかったとしても生きていけるように手に職をつけなさい」とは言ってくれている。
既婚者の友人の多い姉は、「兼業主婦志望で看護師か薬剤師の資格を持っておいた方があとあといいらしいよ」と言う。
ただ、看護師は女性の多い職場は自分には向いていない気がする(小学生の頃、こども合掌クラブが女子ばかりであまり馴染めなかった思い出がある)。それに、看護師という仕事に興味を持てない。人命にもろに関わるだから、興味がなければきついだろう。
薬剤師の方は、まだどういう仕事かきちんと調べられていないけれど、自分の成績で薬学部に行けるかが不安だ。
兄は「専業主夫には向いてると思うけど、結婚相手が見つかるかが問題だよな」と言っている。出会いがある高校生か大学生のうちに恋愛をすべきだぞうだ。たしかに、大黒柱になれそうな女性は大卒だろうし、大学には行くべきだと思う。
専業主夫になった人、専業主夫と結婚したという人、それから専業主婦・専業主夫になりたい人は何学部に行くのがいいのか詳しい人がいたら教えてほしい。
専業か兼業かにこだわって、どっちが絶対いいって話じゃないはずだ。結局は各家庭の経済状況と本人の希望によるんだよ。
例えばの話、
《A》医者と結婚して仕事を続ける看護師。都心のマンション住み。
《B》ライン工の派遣社員と結婚して仕事を辞めたスーパー店員。所得制限のある都営住宅住み。
この2つを比べて「専業主婦が勝ち組」なんて言えるか?言えないだろ。
もちろん
《C》会社経営者と結婚して仕事を辞めた会社員。都心の一軒家住み。
《D》雇われ飲食店長と結婚して仕事を続ける美容師。郊外のアパート住み。
みたいなパターンもある。
これは《D》が子どもの頃から美容師になりたくて…みたいな人なら仕事を続けることは本人の希望だろう。
《C》が仕事なんてどうでも良い〜玉の輿に乗りてぇ〜ってタイプなら専業主婦になれて良かったねって話だし。
1つの要素だけ切り取って「勝った」「負けた」みたいに考えるのは意味がない。いつになったら気づくのか。
俺はもっと家事をしたい。家事労働はヒトを幸せにする。掃除や洗濯や修繕や調理を通じて、また、傾聴や会話やスキンシップを通じて、妻や子どもに尽くしたい。それこそがヒト(俺に限らない)の幸せに直結することだからだ。
ヒトは群れで生活する動物だ。他の構成員をケアし、食べ物を分け合って一緒に食べることに幸せを感じる。これは本能だ。また、ヒトは子育てする動物だ。同じ性質を持った他の生物と同様、子育てに喜びを感じるようにあらかじめプログラムされている。
ベンジャミン・フランクリン効果(助けた相手のことを好きになるという認知的不協和)も無視できない。手がかかる子ほどかわいい、という結果は、手をかけたという事実が生むものだ。家族に尽くせばつくするほど、家族への愛着は深まる。
幸せというのは、受け取った愛情で決まるのではなく、与えた愛情で決まる。愛されているから幸福なのではなく、愛しているから、愛を表現しているから幸福なのだ。実際に手をかけて、家事をし、話をし、食卓を囲むことで、そのように愛情を行動に移した者の幸福度が上がる。家事はその担い手を幸福にする。
しかし現実、俺の家事負担は小さい。週にわずか6回、土曜の昼食から月曜の朝食の調理(買い出しと後片付けを含む)を担当しているのと、家や家財や車や自転車などの修繕全般を担当しているほかはすべて手伝い程度で、家事らしい家事は何も担当できていない。俺が長時間の賃労働に縛り付けられているためだ。
家事だけではない。育児も限定的だ。子どもの世話をしたり、子どもとともに食卓を囲んだり、さまざまな話をしたり、勉強や料理やスポーツを教えたり、宿題を手伝ったりといった、育児にかかわる時間の大半を賃労働に奪われている。これもまた、俺のヒトとしての幸福を大いに損なっている。
本邦の男女には世界一の幸福度格差(女性の幸福度が高く男性のそれは低い)がある。これを男性の視点で説明するなら、賃労働負担の大きさと、家事参加の少なさという両面が原因だ。とりわけ家事の少なさは重大だ。我が国の男性は世界一家事をしない。多くの男性は幸せを賃労働に奪われているのだ。
我が家も結婚当初は、夫婦両方がフルタイムで働きつつ、平等に家事を分担し、夫婦の両方が幸福を感じていた。だが子どもができて夫婦で話し合った結果、俺がフルタイム労働でさらに残業を増やして家計を支える中心となり、妻はパートタイム労働の兼業主婦になることにした。
俺がパート主夫になる案も真剣に検討したものの、却下せざるを得なかった。理由は、当時30代前半だった俺が昼間にパートまたは時短で働けて、家から近い職場がないことだった。ジェンダー不平等を実感したのはこのときだ。オッサンが兼業主夫になるのは非常に難しい。
結果、俺は大半の家事を妻に任せ、ごく一部しか担当できなくなってしまった。うちの場合、家事全般について妻より俺のほうが得意である(あくまで自己評価だが)にもかかわらず、だ。逆に、賃労働の能力は俺よりも妻の方が高い(と俺は思う)にもかかわらず、彼女はフルタイムの労働を失った。
俺は、この国のジェンダー不平等を恨んでいる。俺を賃労働に縛り付け、家事や子育て(つまり俺の幸福)を奪ったからだ。
また、ほどよく分担できていれば、家事労働はそれをする者を幸福にする。だが、過分に割り当てられてしまえばそうも言えない。俺の妻はそれほど家事全般が得意でないにもかかわらず大半の家事を負担しており、せっかくの家事労働の多くが単なる面倒なタスクになりがちだ。これは幸せなことではない。
ジェンダー・ギャップ、幸福度格差、不公平な家事負担、結果としての男女の賃金格差などはすべて、要するに労働問題だ。男女で賃労働と家事を公平に担当しにくい現行制度に原因がある。なので以下のようなことを強力に推進すれば、諸問題はすべて(少なくとも我が家が抱えているものはすべて)解決する。
俺は「意識のアップデート」だの「意識改革」だのというものには期待していない。そんなものに期待していたら、ジェンダー・ギャップは永遠に解消しない。なぜならジェンダー・ギャップは、制度的な介入をせずに放置していれば自然に拡大していく性質を持っているからだ。
これは良い悪いの話ではない。生物としての自然な本能と、適応の結果に過ぎない。
まず女性の上昇婚志向がある。これは世界中のどんな社会にもあるものだそうなので、生物としての本能と言える。より多くの資源を獲得する能力を持つオスに魅力を感じることは、生物としてまったく自然だ。そして、ヒトのオスがそれに適応しようとするのもまた本能であり、生物としてまったく自然なことだ。
ただし社会全体でこの本能に適応すればするほど、ジェンダー・ギャップは拡大する。女性の上昇婚志向に適応した男性たちは、すべての資源を男性たちだけで独占し、資源へのアクセス権を女性から剥奪する。前世紀まで、まさにそのような社会が世界中で構築された。
このようにヒトの本能はジェンダー・ギャップを拡大し固定化する方向に作用するため、ジェンダー平等が自然に実現することはない。相手は無意識下の本能だ。意識改革では解決できない。制度改革でしか実現できないものだ。
現実的な解は、強制的なクオータ制の導入だ。繰り返すが、意識で本能は変えられない。だから制度を変えるのだ。クオータ制は、結果平等の観点で厳格なものであればあるほどよい。
政治家や企業役員はもちろん、あらゆる職種で男女比が1:1なるように枠を設け、罰則付きで厳格に運用する。外科医も、看護師も、消防士も、保育士も、研究者も、レジ係も、漁師も、助産師も、土木作業員も、歯科衛生士も、自衛官も、すべて男女同数にする。当然、仕事内容も拘束時間も賃金も男女平等にする。
当初は各職業における職能水準の低下が問題になるだろう。しかしそんなものは、ほんの20年か30年もすれば解消される。学齢期や新卒時を見ればわかるとおり、平均的な女性の能力は平均的な男性のそれを上回っている。クオータ制の導入で一時的に起きる職能水準の低下の問題は、ほどなく時間が解決するだろう。
賃労働も家事労働も、男女がどちらか一方に押しつけることなく、平等に負担し合う。夫婦のそれぞれが週に20〜30時間ほどずつ賃労働を負担し、あとの時間で生物として家族としての幸せを追求できる世の中になるのが理想だ。
こうなるともはや、主婦(主夫)という概念は崩壊だ。だがそんな概念は産業革命以降にでっち上げられたもので、男性を賃労働で使い倒すための便利な、そして非人道的なジェンダー・ロールだ。こんなものは徹底的に破壊し、すべてのヒトがヒトとしての幸福を追求できる社会を目指したい。
最後にもう一度強調しておく。家事労働を制限されることは、幸福を制限されているに等しい。より多くの賃労働を負担している者は、幸福度において劣後する。
しかし、現行の制度の中で各家庭が個別に部分最適化を進めれば、多くの家庭では、夫は賃労働の奴隷、妻は兼業主婦、という形をとることになる。これは不幸なことであり、制度そのものを改めるべきである。そして、ここまで述べてきた制度改革の過半は、すでにアイスランドなど北欧諸国において実施されている。