はてなキーワード: 身代金とは
20億ドルの資産があるという話だが、20年前のオウムは確か10億円ぐらいの資産があったと言われていた。
橋本治がオウム真理教について書いた本に、バブル当時ならどこの骨とも分からないような人でも10億円ぐらい集められたのでは、と書いてあったのを思い出した。
2000年代ぐらいから、中東諸国は原油輸出だけでなく投機によって国家経営をする傾向が強まっていて、中東バブルなんて言われてた時もあったが、
そういえば、中東バブルはじけたなんて言われてた頃と、アルカイダと分裂して今のISISの原型に近づいた時期って重なってたりする。
日本人2人を誘拐したのも、何となくたまたま居たからってだけなんじゃないか。
身代金が欲しいならもちょっと粘ればいいのに、それをせず、大して重要でもなさそうな人物との人質交換を申し出たり
これも行き当たりばったりというか、隣国へのぱふぉーまんすにしても筋が悪いというか…
主張や行動のバランスが悪いというか、要望に論理性に欠けてるというか、それでいて主張は原理主義的で柔軟性が全くないようなところとか、
971 ソーゾー君 2015/01/24(土) 15:35:00 NDYKvVPE
1「保守派を演じる自民党は「テロには屈しない(笑)」と言って、後藤は生け贄として頃される。」
2「頃された後藤の追悼報道を連日報道。嫁がガキを抱いてお涙頂戴会見をやると思うw」
3「自民党は「テロには屈しない(笑)と言って欧米軍を支持して支援を決断」
5「欧米軍はその資金で絨毯爆撃を開始してシリア国民を更に虐殺」
7「民間の中央銀行と市中銀行を設立し、地下資源は全て民営化。」
↑こんな感じになります。
なにも知らない無知な盲目の羊は2のお涙頂戴会見で感動するのかねぇ・・
下らん・・
言っておくが後藤の母親の会見も莫大な税金が投入されて行われた会見なんだよ?
なんでもかんでも望めば簡単に出来ると思ってんの?
そして、残された遺族のことなんか知ったことではない。
批判して罵倒して笑いのネタにするなら良いが、感化されるなよ?
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/10043/1422199606/
31 ソーゾー君 2015/01/26(月) 17:52:05 x0iD2X82
頃されたって事にする計画だろうな。
特に湯川だった?傭兵とか武器商人とかやってる怪しい奴なんだろ?
どう考えてもイスラム国の仲間だ。
湯川は頃されたって事にするだろう。
後藤は状況次第で変わるだろう。
頃した方がやりやすいだろう。
計画は前スレで書いた通りになる。
目的は単純
2「アサド政権を叩き潰して欧州の銀行家の傀儡政権を作る事。」
2億ドル程度のはした金で満足する分けねーだろ?
そんなはした金でシリアを絨毯爆撃出来ると思うのか?
要するに「シリア騒動にどうやって介入するか?」なのw
2「ゲリラ戦でシリア国民とシリア軍虐殺とアサド公開処刑担当はイスラム国(反政府軍=イスラエル)」
「アサドとシリア国民が言うこと聞かないから頃して傀儡政権を作れ。」
↑こう言うだけ・・
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/movie/10043/1422199606/
2014年12月11日にヨルダンは8年間停止していた死刑執行を再開した。
●ソース http://www.hrw.org/news/2014/12/21/jordan-resumes-death-penalty-executes-11
ヨルダンの死刑囚でもっとも有名なのは、今回の件で一躍日本でも知られることとなったSajida Rishawiであり、死刑再開を伝えるアルジャジーラの記事にも写真入りで取り上げられている。
●ソース http://www.aljazeera.com/news/middleeast/2014/12/why-did-jordan-resume-death-penalty-201412271125989644.html
イスラム国ならずとも、このまま行けば何が起きるかは明らかだった。
さて、イスラム国が現在握る握る一番強い対ヨルダン交渉カードといえば、やはりヨルダン空軍中尉、Mu'ath Safi Yousef al-Kaseasbehである(http://chutoislam.blog.fc2.com/blog-entry-264.htmlではMuadh al-Kasasbehと表記されているが、欧米メディアではこの形かMoaz al-Kasabaという表記が多いようだ)
「テロリストとは交渉しない」は建前であり大原則でもあるが、単なる人質でなく、軍務に従って行動していた人物が作戦行動中に捕虜になった、というのであれば、「捕虜交換」というのは、通常の交渉よりも遙かに名分が通りやすい。
確かにヨルダン国民にとって、サージダ・リーシャーウィー死刑囚というのは絶対に許せないテロリストで極悪人ではあるけれども、ではムアーズ・カサースベ中尉の命とどちらが上かというと、かなり天秤は拮抗していると言える。実際、そのせいでヨルダン世論は混乱している。
さらなる問題はイスラム国との交渉にはアメリカがあまりいい顔をしないことであり、たとえば身代金交渉であれば黙認される可能性はあっても、テロリストの釈放は反発を招く可能性は高い。
ヨルダンはもともと周りにイラク・シリア・イスラエル・サウジアラビア・パレスチナ・エジプトとそれぞれに付き合いの難しい国しか存在しない。
日本人には想像できぬぐらいサバイバル能力に長けた先代国王、フセイン1世の立ち回りの上手さだけで今日まで存続できたと言ってよいぐらい国家基盤は危うい。
「アメリカの不興を買う」というのはそれら隣国との関係を損なうのに勝るとも劣らないぐらいの危険である。
ここで、今回の日本人人質の話が入ると、ヨルダンにとって、事態は相当に改善される。
仮にリシャウィ死刑囚の釈放と引き替えにカサースベ中尉と後藤氏が解放される、という形で妥結すれば、ヨルダンは面子を立てつつ、日本に恩を売ることができる。
ヨルダン単独で取引に踏み切った場合よりも、アメリカの反発が緩和されるのは確かだし、「日本を助けた」ということで一応は国内世論対策にもなる。
シリア内戦開始後、ヨルダン国内に流入している難民はヨルダン総人口の1割、それ以前からの流入も含めれば人口の2割という破滅的な数字である。
●ソース http://www.taro.org/2014/05/post-1474.php
仮に「テロリストとの取引」を原因に、アメリカからの難民関係の援助金が削減されれば、それだけでヨルダンは存亡の危機に直面する。日本が加わってアメリカをなだめる、あるいはもっと直接的に日本が資金を肩代わりしてくれれば、話は変わる。
イスラム国にしてみれば、もともと日本は有志連合にも加わっておらず、テロを仕掛ける先としても足場がなさすぎる。もちろんカネを出してるから一応は敵であるが、さらにそこから踏み込ませて、本格的な敵に格上げする理由はない。
もちろん宝石よりも貴重な有志国連合の捕虜を釈放するというのは大問題だが、「獄中の同志の解放」はあらゆるテロ組織にとって、最優先といってよい問題である。それに加えて、日本とヨルダンが、アメリカとの関係を多少とも損なわせることができるのは確実で、取引手数料としては悪くない。
つまり、ヨルダンとの捕虜交換をまとめるための触媒として、今回の日本人人質事件を組み立てた、というのが本稿の主張である。
以上はすべて単なる仮説であり、妄想である。IS内でもトップに近いレベルでの判断が要求されるであろう事項であり、映像の出来が雑だったとか、発表の仕方が従来のやり方と違うとか、その種の辻褄が合わない点を考えると、推理と言えるほどの論拠は存在しない
「官邸前で後藤さんを救う為に声を上げる」というタイムラインが流れてて、あいにく同じ時間には家の都合で東京の真逆に行くはずだったのでさほど情報の信憑性とか誰が主催しているのとか気に留めていなかった。急遽予定がキャンセルになって、どこかで飯を食って帰ろうかどうか考えているうちに集会のことを思い出して永田町へ向かった。
僕は漠然とイスラム国に対してテロを止めようと呼びかけたり、日本はイスラムの敵では無いとか、表現の自由とかそういうことを訴える集会なんだと思っていた。今から考えれば官邸前でやろうっていう時点でおかしい話ではあるけれど、永田町でやればマスコミにも取り上げられやすいとかそういう動機なのかなと。そんな集会をしてどうなるわけじゃないにせよ、とにかく行ってみようと思い職場から20分かけて官邸前へ。
300mほど離れていても、ある種の政治信条を持った集団だとすぐにわかる安直でテンプレート化された身なり・プラカード・シュプレヒコール。ああそういうことか、と僕はつぶやいてしまった。あまり右とか左などと安易にカテゴライズする風潮は好きではないけれど、まあ左翼な人達です。
100mほど近づいて「脱原発」の文字がうっすら見えた。よくわからない。何の関係があるのか。そういうえば後藤さんのお母さんも会見で原発のことをおっしゃっていた。僕が知らないだけで実は原発がこのテロ事件の鍵を握っているのだろうか。
はっきりと人の顔が認識できるぐらい近づくと安倍総理がちょびヒゲを生やしているプラカードを持っている人がいた。そうか、安倍総理がヒトラーのように独裁を日本国民に強いているからテロが起きたのか。とても勉強になる。僕が思っているより世界は複雑だ。
「何のための増税だ!こういう時のための増税だろう!」という声が聞こえる。そうだったのか。あれは社会保障費などに本当は使われないのだ。これから増えるテロの身代金のためにストックするための増税だったのか。
「アベはオバマと共に退陣せよ!」と叫ぶおばちゃん。とばっちりではない。彼ら二人がテロを招いたのだ。
「何のための沖縄の海兵隊だ!何にも役に立っていない!基地を返還しろ!」そうなのだ。沖縄にあれだけ海兵隊がいてもテロは防げなかった。もう沖縄に基地は必要無いのだ。
「ノー、アベ!イエス、ゴトウ!」よくわからないけど、そうなのだ。ノーアベ、イエスゴトウだ。さあ皆も口ずさもう。ノーアベ、イエスゴトウ。「i'll be back」と書かれたプラカードが僕の目の前でゆらゆらと揺れている。誰かがイマジンを歌い出した。最初はみんな怒っていたけれど、いつの間にか泣いている人や笑っている人ばかりになってきた。怒号は消えてイマジンだ。ノーアベ、イエスゴトウだ。
ぱっと見なんの関係も無さそうなことが、実は裏でつながっているのだ。世界は僕らが思っているより遥かに複雑なんだ。
来週もあるらしいので皆集まろう。
・政府が身代金を払わないことを一層正当化するために人質の人格をけなしてあたかも「そもそも助ける価値がなかった」と主張する一部の親与党派(かも疑わしいような)の人たちは本当に醜い
・反与党派もこんな事件のまっただ中に現政権を引きずり降ろそうとするのはやめましょう。右にも左にも言えることだけど、非常事態が起こった時ぐらい超党的に協力できぬものなのか
・この問題を起点に集団的自衛権がどうのこうのって議論をする人たちへ、在外邦人を救出することはそもそも個別的自衛権の範囲内でできることなんじゃないでしょうか
・クソコラグランプリについては、まあ各所で褒め称えられてるみたいだけどイスラム国バカにするついでに邦人人質もバカにしちゃってるのはなんとかならんのかね、それだけは気になった
・当事者感覚の欠如だったり「おもちゃ」を発掘してそれをみんなで弄んだりするってのは問題の矮小化を招くのでちょっとなんとかなりませんかね。もっと庶民同士で真面目に話し合ってもいいじゃない。この世の政治に関する問題全般に言えるけど
・なんつうか、イスラム国という「他人」と日本政府という「他人」のバトルをモニター越しに生暖かく見守る「野次馬」がガヤガヤって感じの構図だよなと
4.万一リスクが具現化したら、国民の安全を守るという役割を果たすために、国が救出につながる活動にあたるのは当然
5.ただしテロリズムにはインセンティブを与えてはいけない(身代金は絶対に払ってはいけない)
賛否両論あるが、今回のISISのテロリズムに日本人は「勝手にしろよバーカ!」という強烈なメッセージを送ってしまった。
日本人はISISなんて辺鄙な田舎のヤンキーと同レベルの存在だと思っていると、クソコラの応酬を通して彼らは悟ったろう。
軍隊も持たない国の国民にナメられっぱなしじゃテロリストの存亡に関わる。
これで本当に何もしなかったらISIS=腰抜け集団って世界が認識してしまう。
さて、もしISISが東京を対象にテロをやるならば、どんなテロが日本社会に壊滅的な打撃を与えるだろうか?
それは完全に無垢、無過失な美少女を人質として東京の街からさらい、惨たらしく殺すことであろう。
都内の偏差値55前後の高校に通う、異性関係に派手でなく、真面目でかわいい女の子を10人ほど拉致して
女子高生コンクリ事件もかくやと言った、惨たらしい方法で一人ずつ犯して殺していく。
それこそ「イスラム法上はそういう扱いになる」というだけの話だろう。
敵対する異教徒とは戦え、そして捕虜は斬首にするか奴隷にするか身代金と引き換えにできる。
それは「罪もない市民を殺す残虐行為」なのか、それとも「法に則った倫理的な行動」なのか?
中田考のは「別の倫理が存在することに考えが及ばないのか?」という問いかけだろう。
西洋的な視点では「奴隷」は確かに畜生扱いだが、その視点に固執して「ISは異教徒を奴隷にしているから話が通じない」と考えるのはいかがなものか。
なんで自己責任て言っちゃいけないなんて論調になってるのかなーと思って。
なんでいきなり後藤が出てきているのかというと、後藤は中東まわりのガイド役およびその地域のジャーナリストとして動いていたみたい。
で、湯川も後藤のガイドでいろいろやっていた経緯があり、後藤が責任を感じてイスラム国に入国した模様。
常岡、中田はイスラム国に渡れなかったことで国に不満があるようだけど、これだけ見るとそのままイスラム国行ってたらこのふたりだけじゃなく北大生もつかまって余計身代金高くなってそうだよね。
で、後藤は湯川をガイドしてたこともあって責任感じて行ってたみたいだけど、これは微妙に連帯責任なのかな。個人的には自己責任な気がするけど。
大元の湯川もガイドの警告無視して危ない地域に行っちゃってるみたいだし、これは自己責任だよね。
(自己責任)
(連帯責任)
他になんかあるかな。
イスラム国に助命嘆願をした国内イスラム法学者が叩かれてるらしい
http://anond.hatelabo.jp/20150122200634
有名中東研究者の人は「この件で政府批判するのはテロリストの味方しているのと同じ」と釘を刺し
NHK含め報道番組では解説者たちが「この件で国内が揺さぶられることはテロリストの思う壺」と話し、国民に一枚岩になることを要請する。
マスコミはただ単に政府の方針を伝えるだけではなくて「身代金を払うのはテロリストの味方になることだ。新たなテロの資金源になる」と解説し、それが普遍的で唯一正しいメッセージだと視聴者に植えこませようとしている。
英米は身代金を絶対に払わない、相手に絶対に譲歩しないという立場を表向きしているが、他の国では柔軟に対応し人質解放を目指す交渉をしている。
「イスラム国に絶対に譲歩しない」は唯一の解決方法ではないし、自由主義国家では国民がそれぞれ解決方法を提案できる。
イスラム国に揚げ足取られて殺害予告動画に使われた安倍総理の中東訪問について、もっと他にベターな選択肢はなかったのか、と疑問を発することもできるし、批判したっていい。批判したからといってテロや暴力を肯定し、イスラム国を支持することには絶対にならない。「反日」「売国」になると思う人がいれば、日本語が不自由か、それこそテロリストのイスラム国と同じ圧力で従わせる性質を持っているのだろう。太平洋戦争中の窮屈さもこんな感じだったんじゃないか。こんなもんだったと言うべきか。
あと、国内ネットでは「譲歩できない」と吹き上がってるけど現場では普通にあらゆるカードを想定して動くのが普通だよね。表に出す出さないは別だけど。
あの二人のおっさんはまあしょうがねえよな。うかつすぎるし。もう間に合わないでしょ。ごめんね。
でも日本人を殺した奴はもれなく皆殺しにしなくちゃね。ロシア風に。なめられちゃいかん。
おっさんの身代金に2億ドル出すぐらいだったら、ごめん敵は取ってやるっていうことでさあ、ISのテロリストをひとり殺すたびに10万ドルぐらい賞金出してさあ、先着2億ドルまで出しますよみたいなことに使っておっさんたちには許してもらおうよ。
中田考さん(イスラム法学者でムスリム)が叩かれてるようなので、ちょっとだけフォローしたい。
(なお自分はムスリムではないし、かの美しいと有名なクルアーン(コーラン)も注釈でしか触れたことがない)
六信五行なんて訳されることもあるが、ムスリムは義務としての決め事が多い。
判りやすいところでいくと、ザカート(Zakat)というのがあって、これは義務的な施しにあたる。
翻訳の難しいところで、これは税金として解釈されることもあるし、喜捨つまり寄付の一種と看做されることもある。
財産税による社会福祉と言うのが実体に近く、アッラーフに寄進して、それを皆が使う、という再分配機能になっている。
と、言うようにイスラームというのは宗教であるのだが、その根幹が社会制度になっている。
王様が世捨て人を経て悟った宗教とか、大工の息子が突如悟って国教になっちゃった宗教とは違い、
砂漠のど真ん中で戦国時代やってたような連中をまとめ上げてサバイブしてきた宗教なので、
政(まつりごと)やってる連中に好きに利用されちゃう宗教とは違って、
なので、イスラーム共同体を作り守り広げるぞ、いう感じなわけだ。
ウンマ・イスラーミーヤ(ummma islamiya)とか言われるものがそれになる。
で、ジハードのことを聖戦と訳すとまたややこしいことになるんだが、
「アッラーフのための奮闘努力」が多分一番近いニュアンスになる。
意外(?)な事に、大ジハードとは個人的な内面の戦いになる。現実の戦争とか小ジハードなのね。
ラマダーン(断食月間)だとか、宗教的に正しい行いをするのはより困難で重要である、というわけ。
これは、大体の法学者が見解を一致する数少ない部分でもあって、かなり重要な概念なのです。
宗教というよりは生活様式というかまんま国是みたいなものですというのを理解してもらった上で、
さらにムハンマドにもたらされたクルアーンは絶対、というのが義務として五行に組み込まれていて、
ムスリムはみんなそれを守るのは重要だと考えている、という前提をおいた上で、
ダール・アル=イスラームと呼ばれる、イスラーム世界というのがあるわけです。
ダール・アル=ハルブと呼ばれる、非イスラーム世界というのもあるのです。
自分たちのルールとは、違うルールを使ってる世界、というニュアンス。
すると、当然、自分の家を守るのは義務、ということでイスラーム世界を守るのは義務なわけです。
宗教は自由なので無理強いはしないけど、イスラーム世界のルールには従おう、みたいなのがあるのです。
結果、非ムスリムは許容するけど、非イスラーム世界をイスラーム世界に組み入れる努力を怠ってはならない、
という、ワリと複雑なことになっているわけです。
まあ、正確にはアラビア語のクルアーンを読むべきなんだけれども、
不信仰者の攻撃を受けて背を向けてはならない、戦略的撤退等を除いてはアッラーフの怒りを被り地獄に住むことになる、とか書いてある。
そうすると、非イスラーム世界からの攻撃に、ムスリムは防衛する義務があって、背を向けてはならないわけです。
そして、非イスラーム世界の代表例とも言えるのがアメリカ合衆国で、これに背を向けられないと。
ただし、害がない場合(イスラーム世界と和平を結びたがってる異教徒)には、和平を結んでも良い、とされている。
ムスリムである中田考さんの会見は、同胞であるムスリムに対する呼びかけになるわけですね。
イスラーム国をムスリムでないと断定できれば攻撃したり非難したりすることは簡単なんだけど、それは出来ない。
すると、非イスラーム世界と戦っている!と言われれば、背を向けよ、とは声掛け出来ない。
日本政府側には「ムスリムは異教徒と戦って背を向ける事は出来ない(地獄に落ちる)ので、戦うとか言わないで」とまず言ったと。
テロリスト、非テロリストという枠組みではなく、まずイスラーム世界と非イスラーム世界との枠組みの話ね。
で、トルコ経由で人道支援に限って渡すことも出来るよ、仲介するよ、と。
「日本政府の資金は、人道支援に限ってるよ(戦うために使っているわけではない≒非イスラーム世界だが敵対中ではない)」
「(君らも知ってると思うが、安部総理はトルコ・レバノンへ支援すると言ってるわけで)トルコ経由で渡すこともできるよ」
「双方にとって時間が短すぎるよ、そこはなんとかならんかね。自分もそっちに行くよ」
「ヤージディー教徒は解放したよね。そういう態度の方が、主張は通りやすいよ」
ムハンマドにもたらされたクルアーンは絶対、という前提のもとでは、攻撃に折れよとは絶対に言えないわけです。
ただ、テロリストとは交渉しない、テロリストに金を払わないという日本政府側の前提も曲げられないと。
すると、日本は非イスラーム世界だが、人道支援に限って金を出しているので敵対中ではなく、和平を望んでいると、
イスラーム国もムスリムなら、小ジハードを止めろとは言わないから、異教徒に寛大でも良くないか、
そもそも時間も短すぎるし、ちょっとムスリムの法学者たる自分が間に入るから話を聞いてくれまいか、
と、そういう声掛けになるわけです。
質疑応答でも、身代金を払うんじゃない人道支援だ、と繰り返し言ってるのが、板挟みの回答になってるわけですよ。
まあ、ワリと中田考さんはイスラーム国側に立った物言いしてるわけですね。どちらかと言うとメッセージになってる。
敵対すると同じ派閥であっても即処刑する人達なので、非難して即斬首とか困るわけですよ。当然ながら。
(もちろん、ムスリムがみんなこうかとういとそうじゃなくて、過激派は認めないとか、イスラムの名を利用した単なる侵略だ、とか言ってるトコロも多くある)
とういわけで、ワリと詰んでる状況で、譲歩を引き出す限界ギリギリのところだったんじゃないかなあと思うわけです。
だって、日本は米国と協調路線で、ガッツリ名前出してISIL壊滅の為にイラク政府に手を貸すとか言っちゃってるわけで。
本来なら政府はテロリストと交渉しないので、引き伸ばしつつ救出(奪還)作戦を展開して成功させないといけないわけで。
家族とか所属会社経由で身代金に応じるっていう裏取引(政府は目をつぶる)も、時間が短すぎると。
すべての物事には必ず難癖がつけられるというのがポリシーです。こんにちは。
さて、人質事件無事解決すると良いですね。
特に腹案もないのでそれについては何も言えませんが、リテラシーを見るに良い題材なので、具体的に書いてみたいと思います。
プロのデバッガーになると、症状を聞いただけでバグってるところのアタリが付けられるそうですが、
なんか変だな?と思うポイントというのも、実はアタリが付けられます。
身も蓋もないですが、素人がある一定の信頼を置くのはどこかというと、書き手の所属だったりします。
はい。聞こえそうな非難は百も承知ですが、確率的に「自称専門家」と「大学教授」なら正しいのは教授です。
(ただし、専門領域に限る。工学部教授が医学に口出す時は「自称専門家」扱いしましょう)
*今回の殺害予告・身代金要求では、日本の中東諸国への経済援助をもって十字軍の一部でありジハードの対象であると明確に主張し、行動に移している。これは従来からも潜在的にはそのようにみなされていたと考えられるが、今回のように日本の対中東経済支援のみを特定して問題視した事例は少なかった。
(中略)
そうであれば、従来から行われてきた経済支援そのものが、「イスラーム国」等のグローバル・ジハードのイデオロギーを護持する集団からは、「欧米の支配に与する」ものとみられており、潜在的にはジハードの対象となっていたのが、今回の首相歴訪というタイミングで政治的に提起されたと考えらえれる。
という記述を観た時に、リテラシー的にまずおさえておくべきことは、
普通は、この程度で「ふーん、そんなもんか、他のニュースではどう言ってるのかな」と思えば良いわけです。
が、自分の主義主張とは違うので難癖つけしたい時は、見るべきポイントが実は違います。
(まあ、リテラシーとして「変な偏向がかかってないかな?」と確認したいとき、でも良いわけですが)
*「集団的自衛権」とは無関係である。そもそも集団的自衛権と個別的自衛権の区別が議論されるのは日本だけである。
現在日本が行っており、今回の安倍首相の中東訪問で再確認された経済援助は、従来から行われてきた中東諸国の経済開発、安定化、テロ対策、難民支援への資金供与となんら変わりなく、もちろん集団的・個別的自衛権のいずれとも関係がなく、関係があると受け止められる報道は現地にも国際メディアにもない。今回の安倍首相の中東訪問によって日本側には従来からの対中東政策に変更はないし、変更がなされたとも現地で受け止められていない。
さて、さっきまで言ったとおり専門領域外については、自称専門家扱いするのがリテラシー的には良いわけです。
なので、2番の「従来の対中東政策に変更はないと現地で受け止められている」は正しそうでOKですが、
1番の「集団的自衛権と個別的自衛権の区別が議論されるのは日本だけ」というのは、ナンカ変だな?と思った方が良いわけです。
ブログ筆者は、(自称)池内恵さんであって、イスラム政治思想が専門なので、国際法の専門家では無いからです。
つまり、「素人が専門家の予測にケチをつけるのは難しい」と言うのが大前提な上でケチをつけるには、
イスラム政治思想研究を専門にやってる人よりも精度良く予測できると思うだけのナニかがなければいけないわけです。
(たまにそういうこともある。自分の専門領域で、相手よりも情報を多く入手できる立場にいる等)
もしくは、「素人が素人にケチを付ける」状態まで持って行くことが必要です。
同じ土俵でなら、技のかけようもある。
例えば「集団的自衛権は、個別的自衛権よりも適用範囲が曖昧な為、国際司法裁判所沙汰になることもある。当然日本以外でも区別されて議論されている」等。
(逆に言えば、なんか礼儀知らずの記者にその辺煩く突っ込まれて専門外なのにキレてんだろうな、という予測をした上で、塩をすり込むワケです)
あーなんか気に入らない、なにか反論したいと思った時、大抵の場合他の人が先にやってくれています。
これは「俺は素人だけど、なんとなく違う気がする」というレベルでOKです。自分の感性は大切にしましょう。
taro terahara @srgmtaro 2015-01-21 07:39:09
池内恵のこの意見は強弁。安倍晋三はイスラエルで、どうみても「従来からの政策」とは言えない「イスラム国に対抗する国々への支援」を名言してる訳だし、イスラム国からの声明にもそれははっきり示されている。従来通りの支援を継続することが理由ではなく敵対する立場の表明が理由じゃないの。
この人はどういう人かというと、http://srgmtaro.jimdo.com/profile-1/ にあるようにバーンスリー(インドの横笛)奏者で有名な人ですね。
なので、インド音楽とか、横笛の演奏技法については信頼して良いけど、今回のは専門外だなあ、と思うのがまず一歩目。
直接的にISと対峙するトルコやレバノンなどの国々にISと戦う兵力や施設を整えるためのお金を提供すると読むのが当然です。今までの政策を変更したというメッセージに受け取られても仕方ありません。
前衆議院議員の三谷英弘さんです。(残念ながら専門は知的財産権、個人情報等)
専門外だけど、流石に元議員さんなら変なことは言わない訓練を受けただろうと予測して、この発言を使いたい。
裏取り、と言うか、証拠集めですね。
なんか難癖をつけたい。既に反論書いてくれてる人がいる。使いたい。
今回は、元議員さんがヒントをくれてるので、外務省のページをググりましょう。
イラク、シリアの難民・避難民支援、トルコ、レバノンへの支援をするのは、ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。
安倍総理大臣は「ISIL対抗の為に支援します、総額で2億ドル程度」と明確に言ってる。
次は、「従来の政策と違う」事を示したい。
が、探せども探せども出てこない。
両者は,ISILの脅威に一致して対応する必要があるとの認識を共有した。 岸田大臣からは,ISILの脅威に対抗する国際社会の連携が強化されている旨述べ,活発な広報活動への対抗,資金調達と人員流入の阻止,暴力的過激主義対策といった取組も重要である旨述べた。
米国と一致してって言っちゃってる。米国はISILには結構強気なのはご承知の通り。
(過激なオバマさんの2014年9月10日のスピーチはこちら→http://japanese.japan.usembassy.gov/j/p/tpj-20140911c.html)
イラク政府を含む国際社会のISILに対する闘いを支持し、必要な協力は惜しまない考えであり、ISILが弱体化され壊滅されることにつながることを期待する旨述べました。
更に岸田大臣から、今般、イラク国内避難民への人道支援として、新たに約2,000万ドルの支援を国際機関を通じて行うことを決定し、他の周辺国支援と合わせ、総額約2,550万ドルのISIL対策支援を決定した旨述べ、イラクの安定と国家的統一に向け、支援を継続していく旨伝達しました。
やはりイラク政府に岸田文雄外務大臣が、ISILの壊滅を期待するし総額約2,550万ドルのISIL対策支援をするよ、と言ってる。
ダメか。
ISILの脅威に対抗するため,日本は,軍事的な貢献はできませんが,人道支援やテロ対策に積極的に取り組んでいきます。今般,日本は,新規に約2550万ドルの支援を行うことを決定しました。
事務方じゃなくて、政治屋側の補佐官も「軍事的な貢献はできませんが」とハッキリ口にしつつ、ISILの脅威に対抗するために金を出すと言ってる。
テロはいかなる理由によっても正当化できず,我が国は,このようなテロ行為を断固として非難し,イラク政府によるテロとの闘いを支持します。
((文中に『テロ組織である「イラクとレバントのイスラム国(ISIL)」が』と言及有り))
そもそもテロ組織から(自称)イスラーム国に転換したのが2014年6月下旬だもんなあ。
さて、そういうわけで、残念ながら難癖の付け所は「集団的自衛権」の部分のみになってしまいました。
こういう時には「イスラム文化に関連の深い人」が、「今までは2000万ドルなのに、今回は2億ドルと桁が違う」と一気に10倍にしたところが方針変更だ、と強弁してくれるのを待ちましょう。
閑話休題。
さて、結論としてははてな村の皆さんに最も嫌われそうな「誰が発言しているかで信頼性を担保する」という結論に落ち着きました。
その道の専門家が、その道の話をしている件に対してケチを付けたい時は、慎重にしたほうが良いよ、
意外にググれば裏取りも出来なくはないよ、というお話でした。
まあ、本当は専門家も複数の見解があるはずで「この専門家って本当に専門家として大丈夫かなあ」と素人は判断できないので
先日、立て篭もり事件などで10余人のフランス人が殺害されたが
これはイスラム国からの見せしめ、あるいはフランス政府の自作自演かもしれない。
フランスは人質解放という名目で多額の支援金をイスラム国に投じてきたが、
国内外で反イスラムの機運が高まってきた事と相俟ってイスラム国に支援してきた事が
明るみになると危惧した政府が自作自演の立て篭もり事件を行ったのではないか。
イスラム国と繋がった理由は、概ね国内の増大しつつあるイスラム人およびイスラム教徒の存在を危ぶんでの事である。
翻意ではなかったかもしれなかった、少なくとも当初は反テロリズムで動いていたが、
これをビジネスに結びつけたのがいけなかった。
それが分かっているイスラム国あるいは内通者がリークする事によって露見したため、
イスラム国への背信行為と看做された挙句の立て篭もりテロだったのかもしれない。
いつでもフランスを攻められるぞという脅しは効果抜群だったようで、今後も現地のフランス人が拘束されては
法外な身代金を脅し取られていくに違いない。
■ 世界で起きる誘拐の件数は、過去十二ヵ月で百パーセント増加している。
■ 誘拐事件の七十パーセントは身代金の支払いで解決する。力ずくでの人質救出はわずか十パーセント。
■ 拉致の七十八パーセントは被害者の自宅、または仕事場から二百メートル以内で起きている。
■ メキシコでは毎年、七千件の誘拐事件が報告されている。実際起きた件数はそれをはるかに上回る。
■ コロンビアでは誘拐が一日に十件発生し、誘拐犯が起訴されるのはたったの三パーセント。対照的に、アメリカ合衆国では誘拐事件の九十五パーセントが起訴に持ち込まれている。
■ 世界的にみて、誘拐の被害者は九十パーセントが地元の人間である。海外居住者や旅行者ではない。
■ ロンドンでは、K&R(キッドナップ・フォー・ランサム=身代金目的の誘拐)を対象にした保険料が年間一億三千万ドル以上も発生している。
■ 二十一__ラテンアメリカで、救出作戦によって無事生還する人質のパーセンテージ。