「網羅」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 網羅とは

2024-07-30

anond:20240730004500

俺はよしきに一言だけ言いたい

2022-10-21

ドル円150円の話については正体不明増田説明みてアレコレ語るよりプロの人の解説動画見たほうがいいと思います

https://www.tyoshiki.com/entry/2022/10/21/233754

とりあえず今の状況をサクッと理解したい人は、この動画おすすめ

2時間と長いですが必要論点が9割くらい網羅されています。丁寧に全部を見る必要はないので興味がある部分をシークバーで探して確認してみると良いでしょう。時間がない人は動画の50分ころから説明されている「サイクル(6)」の資料の部分だけ見てください。7分くらいで見れます


お前の紹介してたおっさんを信じて大損したよ😭

まじで当たんなくて逆神かと思ったわ

2024-07-28

anond:20240728231436

「全アニメ網羅」っていうサブスクあったら最強だけど、月額いくらになるか恐ろしいもんなー

サブスクに慣れ過ぎて単話購入ってちょっと二の足踏むのよ

昔はDVD借りたりしてたのにね

でも1話220円てどうなんだろうなあ?

22分のアニメに220円

でもでも、お金を払わないとアニメ業界立ち行かないしなあ

でもでもでも「異世界モノばっか山盛り作りやがって。作品厳選しろよ」とも思うのよね

新米オッサン冒険者、最強パーティ死ぬほど鍛えられて無敵になる。」

1話目を見て面白かったが1話と最新話以外無料で見れるところがもう無い

リアタイしないと駄目なやつだった

話数が浅いウチにお金を払って見るべきなのか微妙なところだ

というか、ネトフリやアマプラは言うに及ばず、わざわざアニメサブスクにも課金してるのになぜその中で更に課金しないといけないのか疑問だ

まあ、安いんだけど

dアニメやめてAbemaに課金?新作カバー率はどっちが高いんだ?

地方在住だから新作アニメ網羅してるわけじゃないので録画対応も出来ないし、何が最適解なのか分からん

(まあ「Abemaでやってる分は最新話を必ず見る様にする」とかしかいかなあ)

2024-07-25

情報を食って生きてる現代の俺たちからすると美術館なんか行かなくても図録だけでよくね?って話

たまたま買ったら展示物がほぼ網羅されて展示ルートにそって本の進行もすすみ後半のインタビューでは展示されてるものより多くの文章掲載されてた

館内で見てた1時間半は現物を見たという経験なだけでコスパとしてはあんまり良くない

いや確かに実際にこの目で見ましたよというのは大事なのかもしれんけど話題から見に行く程度なので実際に見ることはただのマウントの道具でしかないのは重々承知の助

それよか図録見てざっくりと頭に入れる方がコスパがいいし忘れた頃に見直すこともできる

美術館役割って実は実際に見たよというマウント感とお土産とか買うのと美術館にあるおしゃれなカフェでおしゃれな料理写真を撮ってネットにあげて私おしゃれでしょというだけの役割なんかもしれん

知らんけど

2024-07-24

アサクリは弥助を女性として描くべきだった

そうすればこれはもうフィクションだと一発でわかるし、わざわざ日本人女性主人公を用意しなくてもポリコレ網羅できる。こんな騒動も起こらなかったはずだ。

あーでもそれだと信長とのラブロマンスLGBT配慮できてないか信長美少女化させよう。日本人もよくやってるからな。

anond:20240724124710

網羅性は網羅性で大事からじゃない?

ベストヒットとか何とかいうのを買え

2024-07-23

anond:20240723162748

春画性質限界

テーマ限定性:春画は主に性的テーマを描いたものであり、当時の社会全体の現象網羅的に描写することが目的ではありません。したがって、春画に描かれた内容は非常に限定的であり、社会全体の一部しか反映していません。

芸術的選択春画制作者が何を描くかは、彼らの芸術的選択によります特定グループ現象(この場合黒人奴隷)が描かれていないのは、単にそれが彼らの興味や関心の範囲外だった可能性があります

証拠選択バイアス

描写の偏り:春画に描かれている内容は、当時の社会の一部を反映しているに過ぎません。描かれていないもの存在しなかったとは必ずしも言えません。例えば、春画農民商人が描かれていなかったとしても、彼らが存在しなかったという結論にはなりません。

存在証拠不足:春画黒人奴隷が描かれていないことだけをもって、その存在否定するのは証拠として不十分です。存在証拠としては、他の歴史的文献や記録が必要です。

歴史的文献の必要

多角的証拠歴史的事実確認するためには、複数証拠検討する必要があります春画だけを根拠にするのではなく、他の文献、記録、物品なども考慮することで、より正確な結論を導くことができます

補完的証拠必要性:例えば、交易記録、外交文書、他の絵画文学作品などが黒人奴隷存在を示しているかどうかを調査することが重要です。春画に描かれていないだけでは、黒人奴隷存在しなかった証拠にはなり得ません。

結論

春画は当時の社会特定の側面を描いたものであり、その描写社会全体を反映しているわけではありません。したがって、春画黒人奴隷が描かれていないことをもって、黒人奴隷制度存在しなかったと結論づけるのは不適切です。歴史的事実確認するためには、複数証拠総合的に検討する必要があります春画だけでは不十分なため、「春画黒人奴隷制度がなかった証拠にはならない」と言えます

anond:20240723162621

以下に、春画黒人奴隷がいない証拠として全く使えないと言える根拠を示します。

1. 春画テーマ目的

春画は主に性的な内容を描いたものであり、当時の社会全体の風俗現象網羅的に描写することが目的ではありません。したがって、春画特定社会現象(この場合黒人奴隷)が描かれていないからといって、それが存在しなかったという結論にはなりません。

2. 描写選択性:

春画制作は、作家意図や興味、そして市場需要によって影響されます作家が描く題材は限られており、特定グループ現象が描かれていないことは単にそれが作家やその時代市場の興味の対象外だった可能性があります

3. 他の歴史的記録の存在

黒人奴隷存在非存在証明するためには、春画以外の歴史的記録や文献も考慮する必要があります交易記録や外交記録、他の文学作品絵画など、多角的証拠必要です。春画だけを根拠結論を出すのは歴史学的に不十分です。

4. 社会的・文化的背景:

江戸時代日本鎖国政策を取っており、外国人存在自体が非常に限られていました。その中で黒人奴隷がどの程度存在していたかは、他の歴史的証拠を基に慎重に検討する必要があります春画に描かれていないことだけでは、その存在非存在判断することはできません。

結論

春画黒人奴隷存在を示す証拠として不十分である理由は、春画テーマ目的描写選択性、他の歴史的記録の必要性、そして当時の社会的・文化的背景にあります春画だけを根拠黒人奴隷制度存在否定することは、歴史的検討として不適切であるため、春画黒人奴隷がいない証拠として全く使えないと言えます

anond:20240723162200

論理的矛盾の指摘

1:証拠の求め方:

あなた要求は「関係ないという証拠を出せ」というものですが、証明負担がどちらにあるかを明確にする必要があります一般的に、ある事象存在を主張する側に証拠を示す責任があります。つまり黒人奴隷制度存在しなかったという主張を補強するためには、その証拠を示す必要があります

2:否定証明の困難さ:

何かが「存在しなかった」ことを証明するのは非常に困難です。これは「悪魔の証明」として知られており、通常は特定証拠存在しないことから推測する形で議論が行われます春画黒人奴隷が描かれていないことをもって「黒人奴隷制度存在しなかった」と断言するのは、この問題の一例です。

反論

1:前提条件の検討

あなたの前提条件「春画黒人奴隷制度がなかった証拠になるという説は一理ある」を尊重しつつも、その「一理ある」主張が十分な証拠となるかどうかを評価する必要があります春画黒人奴隷が描かれていないことだけでは、その結論に至るのは難しいです。

2:他の証拠必要性:

春画以外の歴史的資料や文献も考慮する必要があります春画黒人奴隷が描かれていないという事実だけで黒人奴隷制度存在しなかったと結論づけるのではなく、他の資料証拠検討することが重要です。

3:関係ないと言える根拠

関係がないと言える根拠は、春画が当時の社会全体を網羅的に反映していたわけではないという点です。春画は主に性的テーマを描いており、社会の他の側面を必ずしも反映しているわけではありません。そのため、黒人奴隷が描かれていないことをもって黒人奴隷制度存在否定するのは不適切です。

anond:20240723161233

まず、知能に関する攻撃的な表現不適切であり、建設的な議論の妨げになります。お互いに敬意を持って議論を進めましょう。


1:「証拠」と「補強材料」の違い:

春画黒人奴隷制度がなかった証拠になる」との解釈について、「主張を補強する材料」として用いるという点は理解します。しかし、その「補強材料」としての有効性を論じるためには、春画がどの程度当時の社会全般を反映していたか検討する必要があります。仮に「補強材料」として用いるとしても、それが十分な根拠となり得るかどうかは別問題です。

2:網羅性の問題

春画が全ての社会現象を網羅的に描写していたわけではないという点は同意します。ただし、「黒人奴隷制度普通に存在していたなら、それは日常風景として描かれる」という主張には、依然として証拠必要です。具体的な例として、日常風景が全て描かれているわけではないため、描かれていないからといって存在しなかったと結論づけるのは早計です。

3:描写範囲について

春画以外の瓦版ちらしも含めれば、当時の社会について多くのことがわかるという点は重要です。しかし、それでもなお描かれていない事象存在する可能性を排除することはできません。歴史的資料が全ての事象網羅しているわけではなく、一部のテーマ視点が抜け落ちている可能性があることを考慮する必要があります

総じて、春画やその他の歴史資料が当時の社会全般をどの程度反映しているかを冷静に評価することが重要です。黒人奴隷制度の有無を議論する際には、多角的視点から検証を行い、証拠に基づいた慎重な議論が求められます

anond:20240723161212

宇宙人の例を持ち出すことは、議論の焦点を逸らしてしまます江戸時代における黒人奴隷存在は、交易の記録や他の歴史的文献など、現実的証拠に基づいて議論されるべきです。一方、宇宙人存在は全く異なる仮説であり、現実歴史的背景とは関係がありません。

春画特定テーマ視点に基づいて描かれていることを考えると、黒人奴隷が描かれていないことだけで黒人奴隷制度存在否定するのは適切ではありません。歴史的証拠としては、他の文献や記録も考慮に入れる必要があります。つまり春画黒人奴隷が描かれていないことを唯一の証拠として利用するのは、論理的に不十分です。

議論の焦点は、春画が当時のすべての社会現象を反映しているかどうかにあります春画はその時代の一部の文化社会現象描写していますが、すべてを網羅しているわけではありません。この点を理解し、他の歴史的証拠も合わせて議論することが重要です。

anond:20240723160739

「一理ある」という言葉は、部分的には理解できる点があるという意味で使われることが多いですが、だからといってその結論全体が正しいとは限りません。今回の議論では、春画黒人奴隷が描かれていないことが黒人奴隷制度存在しなかった証拠になるかどうかを論じています

春画が当時の世相を色濃く反映している文化だという点には同意しますが、それが全ての社会現象網羅的に描写しているわけではありません。春画制作者がどのようなテーマを選び、どのような視点で描いていたかは多様であり、黒人奴隷が描かれていない理由が他にあるかもしれないのです。

まり、「一理ある」と認めたとしても、その結論に至る過程論理的な誤りがあれば、それを指摘することは重要です。議論目的は、お互いの意見尊重しつつ、より正確な情報理解を共有することにあります。私は相手の主張を無視しているのではなく、具体的な論点に対して冷静に反論提示しているのです。

anond:20240723160333

1;論理の飛躍

春画黒人奴隷制度がなかった証拠になる」という結論を導くためには、春画が当時の全ての社会現象網羅的に描写していたという前提が必要です。しかし、春画性的な内容に特化しており、必ずしも社会の全ての側面を描写しているわけではありません。よって、「春画黒人奴隷が描かれていないか黒人奴隷がいなかった」という論理には飛躍があります

2:証拠の欠如:

春画が「当時の世相を色濃く残している文化」だとしても、それが直ちに黒人奴隷存在否定する証拠にはなりません。春画特定テーマ視点から描かれていた可能性もあり、黒人奴隷が描かれていない理由が他にあるかもしれません。

3:証拠過大評価

黒人奴隷がいたら絶対絵に描く」という主張は、春画制作者が全ての異文化異人種に関心を持ち、それを作品に反映していたという前提に基づいていますしかし、制作者の関心や作品テーマは多様であり、黒人奴隷を描くかどうかは一概には言えません。

以上の点から、この文章には論理的な飛躍と証拠過大評価が含まれており、黒人奴隷制度がなかった証拠として春画を挙げるのは適切ではありません。

2024-07-17

anond:20240717182204

てかなんであそこって同人ゲーム執筆禁止してるの?

サラシ行為云々ってやつ?

逆も成り立つだろ

網羅性にこだわってるわけでもないんだろうし

商業同人隔てなく記者面白いと思ったのは書かせてあげたらいいだけでは

特に東方原作記事ないとかさすがに不自然すぎ。怪異症候群とかもあってもいいだろう。

わざわざ禁じる理由わからん

いや禁止しなければ自動的に「禁じない」ことになるのに対して、禁じるにはその旨を伝える文とか最低でも書いていて、禁止しないことよりも確実に手間は多いよ

その手間を「わざわざ」と言ってるのが読めないお前の方がやばいだろ

また「急に」と書いた場合ニュアンスは、最初禁止してなかったが、あるときを境に禁止されるようになったことを指摘するニュアンスで、悪影響のある手間に重点を置いた「わざわざ」「いちいち」とは意味上かすりもしない。

※「わざわざ」は場合当然wiki最初からその禁止事項が盛り込まれている場合にも使える。「急に」は使えない。

などのどこかテンプレ反論なの?

都合の悪い書き込みには目をつぶってるってやつ?

anond:20240717164720

逆も成り立つだろ

網羅性にこだわってるわけでもないんだろうし

商業同人隔てなく記者面白いと思ったのは書かせてあげたらいいだけでは

特に東方原作記事ないとかさすがに不自然すぎ。怪異症候群とかもあってもいいだろう。

わざわざ禁じる理由わからん

anond:20240717162918

PCFXはわかりやすかった。

ただ最初DS自分の手持ち検索したけど全部あったんだよね。

DS販売リストと比べてもやっぱりどれが抜けてるのかわからないぐらい網羅されてる。

「Aの集団にはBという傾向があることがわかった」「私はAだけどBじゃないよ」

統計データや傾向調査の結果として、「Aの集団にはBという傾向があることがわかった」という報告があったとする。

これに対して、「私はAだけどBじゃないよ」とか「AだけどBじゃない人を知っているよ」といった意見を述べて、

その調査結果に疑念を抱く人たちについて一言言いたい。

まず、統計というのは個々の例外を探すためのものではなく、集団全体の傾向を把握するためのものだ。

例外存在するのは当然のことで、それは統計信頼性を損なうものではない。

統計の結果に「私は違うからそのデータは間違っている」という主張をするのは、

そもそも統計意味理解していない証拠だ。

例えば、「喫煙者には肺がんリスクが高い」という統計データに対して、

「私の祖父喫煙者だったけど肺がんにはならなかった」とか

喫煙者の友人がたくさんいるけど、誰も肺がんになっていない」といった反論をする人がいる。

しかし、これらの意見個別例外を引き合いに出して全体の傾向を否定しようとしているだけで、

データ信頼性を損なうものではない。

また、統計データは多くのサンプルから導き出されるものであり、個々のケースをすべて網羅することはできない。

それにも関わらず、特定例外を引き合いに出して全体の傾向を否定するのは、データの読み方として極めてナイーブだ。

自分がその例外であることを誇るのは勝手だが、それでデータ有効性を否定するのは誤りだ。

さらに、統計的な傾向はあくまで「傾向」であって、「絶対的事実」ではない。

からこそ、統計データは「全員がこうだ」と言っているわけではなく、「多くの人がこうだ」という話をしているに過ぎない。

自分や知り合いがその傾向に当てはまらいからといって、そのデータ自体無意味にすることはできない。

統計や傾向を示すデータに対して無意味個別例を持ち出して否定するのは、単なる自己満足に過ぎない。

それよりも、そのデータが示していることの本質理解し、全体像を把握することが重要だ。

個別例外を探すことに固執するよりも、データが何を伝えようとしているのかを真摯に受け止めるべきだ。

2024-07-16

地銀経由で遺言信託サービスを受けるつもりだが、地銀商品を勧めら

地銀経由で遺言信託サービスを受けるつもりだが、地銀の別の商品を勧められた

結局それが銀行のメインの目的


課税対象を割り出したら「流動資産の部分は是非当行の商品へ換えましょう、そうすると税金圧縮できます」とのこと


当初から信託部分は別の信託銀行に任せるというので、じゃあ銀行に旨味があるのはどこかなぁと引っ掛かっていたら

そりゃあまあ、そうですよね、という話だった


その為に「信託」の看板を掲げて、この家にどれくらいの資産があるのかデータを吸い出し、自分の所の商品を売り込むのが銀行の元々の目的の様子


軽め早めに断ったら、ちょっと営業マンたちの様相が変わった

信託部分はあとで講習会に来てください、と言ってセミナーパンフを置いてソソソッと帰っていった

自社商品の部分がないと実益は薄いだろう


遺言信託サービスをお使いになる予定の方は参考にしてください



追記------10月


資産構成を変えるつもりはありませんと伝えると割とサッパリ下がってくれたので助かったが、当初の口頭でのぼんやりした予算より、倍になりそう

ここで良かったのか


大手都市銀行は内部に信託サービスがあるけど、地銀はもっていないので、提携した信託サービス会社から実際には見積がくるらしい

そろそろだ


市役所葬儀墓地などの相談窓口がないかと訪ねると、役所が直接関わることはないようだけど参考になりそうなガイドブックをくれた

また市民からそういう相談が増えたので「終活に関しての総合的なサービス会社提携した」ということで、そのKという会社パンフレットをくれた

遺産遺言や整理、葬儀墓地病気介護からおひとりさま終活まで扱うということで、かなり網羅的だ

自治体提携という安心感もあるから、ここもありかも


ということで病気介護から終活全般不安がある人は自治体に行かれても良いのではないでしょうか

2024-07-15

辞め自(海)が昨今公表されている一連の不祥事についておもうこと

はじめに

海自トップである酒井海幕場が一連の不祥事で19日に引責辞任するが、会見の中で言及があった

組織文化に大きな問題がある。不正に気付いていたにも関わらず、見て見ぬふりをする体制が一部まだ残っている 」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA125E30S4A710C2000000/

について、本当に一部なのか?という思いがあり、筆を執った。

一連の不祥事について

ニュースのことを知らない人も増田を閲覧していると思うので、ここで海上自衛隊の一連の不祥事についてまとめていく

こちらのニュース動画が一連の不祥事網羅的まとめていたので紹介する。

https://youtu.be/trZdMdzSs8w?si=JAt9pznKU4TPYBI8

特定秘密漏洩

適正評価実施の隊員を特定秘密を知りえる状態に置いていることが艦艇部隊常態化していた問題である

特定秘密とは、「その漏えい我が国安全保障に著しく支障を与えるおそれがあるため、特に秘匿することが必要であるもの」を指す。

海上自衛隊でいえば、艦艇が「どんな任務をしているか」や「どこにいるのか」などの情報がある。

適正評価とは、この特定秘密を扱うに値する人間かどうかのお墨付きを与える制度だ。国籍犯罪者歴、所得状況などをもとに総合的な判断が下される。

潜水手当の不正受給

潜水士が潜った深さに応じて支給される潜水手当を、

「本当は行っていない訓練を実施したことにする。」

本来は潜っていない深度に潜ったことにする。」

といった虚偽申請を行い、実際もらうべき手当よりも多く潜水手当をもらっていた問題である

不正の手口は代々踏襲されていたという情報もある。

基地で出される食事不正喫食

営内者や勤務上必要指定されている隊員以外は、有料で喫食することになっている隊員食堂食事を、申請を行わずに喫食していたという問題である

「部下の行為を黙認しながら自分手続きなしに飲食を繰り返していた幹部については、一階級、降任の処分が行われた」

とする報道もあるので、部隊の一部では常習的に行われていたことが伺える。

川崎重工裏金問題

潜水艦新造や修繕を行っている川崎重工取引先との架空取引を原資として海自隊員に対し、金品の贈与などを行っていた問題である

こちらについてはまだ全容が明らかになっていないが、十数億円規模の裏金が作られている模様である

潜水艦については長年、三菱重工川崎重工の寡占となっており、海自隊員とのコミュニケーションは密接で、癒着が起こりやす環境であった。

なぜ見て見ぬふりをするのか

ここからは、私の実体験を含めてお話させていただきたい。

理由1:忙しいか

「忙しい」のは当たり前だろと思われるかもしれないが、昨今の国際情勢の厳しさは増田読者の皆様にとっても多かれ少なかれ耳にしていることであろう。

米中対立の激化、地政学的に最前線に当たる海上自衛隊はその矢面に立たされている状況である

常任務に苛烈さが増す一方で、多国間協力を推し進めるために共同訓練も数を増している。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20240302-OYT1T50167/

一部の部隊では、通常業務ですら手一杯で、休日も問わず出勤するような有様である

このような状態で、ガバナンス違反の疑いがあるからといって調査に乗り出すリソースがあるのだろうか。

「後ろ向き」の作業は、隊員への聞き取り過去にさかのぼった記録の確認、調書の作成などが発生し、解決するまで長期間を要する。

通常業務と並行して取り組む必要があるため、「休めない」どころか「寝れない」事態になりかねず、問題を指摘して是正を行うような余裕は私がいた当時にはすでになかったように感じている。

理由2:公務員人生を棒に振りたくないか

自衛隊採用キャッチコピーは、「国家を守る、公務員である

https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/details/pamphlet/r5sougouannai.pdf

任期制隊員を除き、曹以上の隊員は定年まで勤めあげることが約束されている。

人生の大半を、自衛隊で過ごすのであれば周りに波風を立てずに、公務員という立場にしがみついておく方が楽だと考えないだろうか。

また、幹部自衛官であれば、候補生学校修業後、幹部名簿をみれば自分序列がどのくらいで、最終階級はどのくらいか目算が付き、それが覆ることはほとんどない。

だが、多くの幹部は3佐、防衛出身者や一般出身者であれば2佐には就くことができる。これは勤務成績はほとんどかかわらず、時期が来れば自動的に昇任するのだ。

3佐であれば、副長や航海長などや艦艇の規模が小さければ艇長を任せられる階級だ。2佐といえば、艦長の重責を担う階級である

黙って過ごせば自動的に昇進するのに、火中の栗を拾うような真似を誰が行うのだろうか。

理由3:勤務に比べ賃金待遇面で報われないと感じる人がいる

海上自衛隊司令部があるのは横須賀だ。陸自空自東京拠点を設けている。

東京にある司令部は、20%、15%の地域手当がつき、横須賀は10%である

このように、自衛隊給与ベースは、「どんな勤務」をしているかよりも「どこで勤務」をしているか比重が大きい。

また、自衛隊残業代が出ない。激務であろうが、それを受け入れて残業をする。

地方基地に転勤したほうが配置によっては激務となるのに、賃金が低下するなどといったことは当たり前の状態である

これに多少なりとも不満を思っているひとはいないだろうか(私は思ったので退職したが)

辞め自(海)から提言

ただ批判ばかりしていては建設的でないので、お世話になった海上自衛隊ささやかながらいくつか提言をしたいと思う。

人を留める施策より、人材還流する施策を講じよう

奨学金制度募集対象年齢の拡大など、自衛隊の間口を広げようとする努力は大変結構なことだと思う。

だが、中途採用はあまり活用されていない。自衛隊採用年齢は拡大された一方で、技術である技術曹や技術幹部採用枠は資格の種類や人数はあまり間口は広がっておらず、待遇民間と同等かそれ以下である

民間人が転身しようとなると相当な覚悟必要な状況は変わっていない。

さらに、一度入った自衛隊を辞めるとなるとなかなか大変だ。

例えば、転職活動を行うにあたり、届け出が必要場合がある。

また、実際に退職をしようとなるとかなり大変で曹士場合は各地方総監、幹部場合海上幕僚長宛ての書類作成必要である

また、退職を切り出すとなると引き止めもかなり長く、数時間に及ぶ面談を数回実施があったり、中には

自衛隊以外で民間でやっていくのは大変だぞ」

「辞めるというなら部隊の敷居は跨がせない」

などという脅し文句がまかり通っているのが実情である

逆に言うと、そういった側面が「自衛隊でも」活躍できる人材が集まるのではなくて、「自衛隊しか」働くことができない人材を集めてしまう一因となっているのではないだろうか。

また、自衛隊では一般資格が多数取れる一方、それ以上に自衛隊内でしか通用しない資格存在する。

定年を終えて、退職することには自衛隊ドメイン知識のみしか持たず、自衛隊内では高給取りであった人材が、民間では使い物にならず投棄されるような実態もそこにはある。

一定再就職のための教育はあるが、任期満了か、定年退職者に向けたもので、依願退職者向けの物はない。また、再就職教育カリキュラム豊富か、世相にあったものなのかは疑問が残る。

時代ニーズに合った再就職のための教育を行うとともに、素養教育としても、民間人としても生きていけるようなカリキュラムを組むべきだ。

自衛隊を「いつ辞めても大丈夫」、「戻ってきたくなったら戻ってこい」といえるような風通しのよさが必要ではないだろうか。

3佐以上は昇任試験必須にしよう

理由2及び理由3で述べたが、多くの幹部は年数が立てば自動的に昇任する。これは勤務に対する意欲を削ぐ大きな原因ではないだろうか。

勤務成績もさることながら、昇任の際にはその幹部が、果たして階級に値する人間かどうか、厳しくチェックをおこなうべきではないだろうか。

3佐以下の定年を早めよう

上記に合わせて、この基準を満たせなかった人間には早期に次の道に進む覚悟を求めていくことも大切だ。

民間のものエビデンスが弱いが、防衛学校一般大卒で3佐の年齢は中央値で35才である

https://hyakublog.net/nennrei-kaikyuu/

3佐以下の定年を45歳程度まで早めることによって、自衛隊で腐る前に優秀な人材のまま民間還流したほうが、日本国家のためになるのではないだろうか。

勤務実態に合った給与体系を設定しよう

特殊技能をもったり、慢性的に激務が予想される配置にはきちんとそれに見合った給与体系をとるべきである

業務にかかわらず特定地域勤務者に一律で与えるような地域手当が果たして自衛隊員の働きに報いるものなのだろうか。

艦艇部隊ならば海上が主な職場である。なぜ母基地の違いが給与に反映されるのか甚だ疑問である

最後

十数年間務めた古巣に関することを増田投稿することは、塩を撒くようなことであり、大変申し訳ないと思っている。

しかし、投書をしたところで、黙殺されることもわかっている。

この増田を発端に、何か議論が起こればよいし、起きなければそれまでなのだとも思っている。

海上自衛隊必要なのは伝統墨守偏重してきた過去文化と決別するという強い覚悟である

海自幹部には潮気が必要とよく言われるが、今回の一件で世間の厳しい潮風をしっかりと受けながらも倒れずにしっかりと復原し、海上自衛隊が風通しのよい組織になることを切に願っている。

2024-07-13

国産通信機器で全部網羅することは可能

ドイツ、5Gから中国通信機器大手排除へ、というニュースみて

日本だったらこういうの全部国内企業で賄えるのかな?と。

ある程度輸入部品は使うとして、組み込み系は日本ソフト組むとして…NECエレコムバッファローさん??むずかしー

2024-06-30

anond:20240630231219

色々書いたけど全部は網羅してないよ。

顔が良くて収入あっても

靴下擦り切れてたり、服が毛玉だらけだったり

体毛濃いの見えてたら

私は清潔感ないと思うけれどな。

2024-06-25

実際問題として東大レベル高学歴って「学生時代勉強しかしてこなかった率」の高さが凄いよね

「だから劣っている」とは言わないんだけどさ、特有の弱点みたいなのが生まれやすくはあるっていうか。

勉強って過去に積み上げられた「これ早めに知ってると便利だぞ!」の塊だから学生時代をひたすら勉強に使うのはコスパが凄くいいっちゃいんだけど、それで全てが網羅できるわけじゃないと言うかね。

特に不足しがちに見えるのが「集団で何かをやった経験」と「時間無駄にした経験」と「自分意見全然通らない経験」辺りかな。

別にこれが足りてないからって勉強しまくって基礎知識があることの良さが全部帳消しになるわけじゃないけど、状況によってはかなり弱い動きしか出来なくなってしまう時があるかなと。

東大卒だけど就活が上手くいかないみたいな人って、こういうのを新卒として求められる会社に応募しちゃってるんだと思うんだよね。

まあ外から見て「新卒に何を期待してるか」って全然分からんから自分から自分の不利な状況に突っ込んでいって自滅してしまうのもしゃーないとは思うけど。

まあむしろそういうのを求められる所に間違って入っちゃって、入ってから「え?高学歴って万能選手じゃないの?」みたいに言われる方が辛いから落としてもらえて良かったじゃんとは思う。

anond:20240625175627

ゴニョゴニョして古い有名RPG網羅・・・飽きる

プログラミング・・・脳内デバッグができず挫折

DTM・・・鍵盤が弾けないとロクな曲を作れないことに気づき挫折

社会復帰1・・・郵便局お中元短期を終え派遣に応募し顔合わせを終えるもいざ勤務日設定の電話の時点で凄まじい恐怖に襲われ挫折

・・・15万を8万にして挫折

エロ・・・3時間作業したらその日1日完全に絵への興味が尽きることを自覚挫折

社会復帰2・・・バイトに応募し店の駐輪場自転車を止めるも店に入れず挫折

ラノベ執筆・・・断片的なシーンは書けるものの1本芯が通ったシナリオを作れず挫折

AIイラスト・・・諸々で挫折、生成は続けてるが投稿挫折

まあ割と色々やって遊んでたな、何一つ身に付いてないけどwww

3年ぐらい何もしていない虚無の時期があったんでその間バイトしとけば良かったなって思ってる

2024-06-21

大岡裁き2.0

大岡裁き。それは我が子を想う母親の心情を巧みに掬い上げた大岡越前守が名裁決である

白洲に引き出されたは二人の女と幼き稚児。女どもは我こそが子供母親であると口々に申し立てる。母は己が益よりも我が子の心身を重んじるはずと考えた大岡越前守は、自らこそ子供母親であると声を上げる二人の女に子供の手を引っ張らせ、まこと母親であれば子供を諦めないはずであると、敢えて真逆行為をけしかけた。果たして本物の母親はすぐさまに我が子の身体を想い手を離したのであるが、偽りの母親最後まで子供悲鳴にも聞く耳を持たずに手を引き続けた。

この、お白洲という非情がまかり通る場所での親子の情を重んじた名裁決は、またたく間に江戸中の評判となった。大岡越前守の公正かつ賢明な裁きに感銘を受けた江戸母親達は、我と我が子が白洲へ上げられる最悪の事態に備え、こぞって相手よりも素早く手を離す訓練を始めた。はじめは隣近所で集まり細君同士で児戯の如く交流を重ねていたのだが、次第に規模が膨らみ長屋単位で集うようになり、数月経つ頃には江戸の町全体の奥方網羅した「大岡裁き番付」が作られるようになっていた。

これが大岡裁きの極限競技エクストリームスポーツ〉化である




大岡裁き」の基本ルールについては今更語るまでもないだろうが、念の為、以下簡潔に説明をする。まず試合場にて競技者たる二人の女と奉行所より公正な基準に則って選ばれた稚児が並ぶ。三者が正面の裁き手へと礼をした後、女・稚児・女の並びに移動し、女がそれぞれ稚児の片腕を取る。そして裁き手の号令にて一斉に手を離す。このとき最後まで手を持っていた方が敗者となる。お白洲に立ち裁き手の最高位たる大岡越前守より御裁きいただけるのは、番付上位のごく限られた存在だけである

競技化してから大岡裁きについて、その全貌を余さず語るには頁が幾らあっても足りることはないが、ここではその初期にあった一つの名勝負を紹介しよう。「突き」が体系化されて技法が複雑化する直前の、純粋たる「離し」の名人達による今もなお語り継がれている試合である

その日お白洲に現れたのは、枯れ木のようにやせ細った女と、それとは対象的に首や四肢たっぷりと肉を蓄えた肥えた女であった。二人は丸々とした稚児を挟み向かい合うとニヤリと笑いあった。両者とも当代一の達人との名高い見知り同士であり、両者五勝五敗のこれが通算十一回目の試合であった。

枯れ木のような女の腕名は湖越えのちよという。彼女は軽やかに美しい所作により「離す」名人であり、彼女の「離れ」による跳躍は水辺を渡る鷺の如きであったという。ちよのあまりにも優雅な「離れ」を語る逸話には限りがないが、その中で最も有名なもの彼女の腕名となっている湖越えであろう。ある武家屋敷にて試合を行っていた彼女であったが、裁き手の号令の瞬間にはそこに残っているのは砂けぶりだけであり、その姿はもはや稚児の傍になく、邸内の池を越えて対岸へと着地していたという。池の幅は少なく見積もっても六間(約11メートル)あり、常人ではとても真似することの出来ない幅であった。彼女の跳躍を間近で目撃した御隠居は、もしあれが池ではなく湖であったとしても、彼女は間違いなく越えていただろうと語った。

もうひとりの太り肉の女は箱根のお松という。彼女はちよと異なり跳躍ではなく縮地による「離れ」を得意としていた。彼女の張りつめた四肢から繰り出される俊足は、十間(約18メートル)を瞬きの間に駆け抜けたという。暫し誤解されることであるが、彼女は純然たる江戸っ子であり、腕名の箱根はちよと同じく試合逸話に基づくものである彼女が縮地を己がモノにした頃のある試合において、「離れ」の瞬間、大砲のような轟音が響き、試合の場である屋敷全体が震えた。その揺れの源は、屋敷の塀に衝突したお松であった。塀が大きくたわむ程に突っ込んだお松の縮地は常人が捉えられるものではなく、かろうじて越前守の弟子であった見届け役が認識できただけであった。その驚くべき俊足を見た屋敷に逗留していたとある粋人は、仮に塀がなければ彼女箱根の峠まで飛んでいったであろうと称したのである

当代一の名人である二人の勝負は一回で終わることはなかった。裁き手の大岡越前守が号令をかけた瞬間、そこには土煙が残るだけであり、お白洲の両端にちよとお松。そして砂煙が晴れてふくよかな稚児の姿が現れるという始末であった。近年ますます加速化する「離れ」の瞬間に、裁き手たる越前守はこれまで辛うじて追いついていたものの、この二人の速度は群を抜いて速く、副審からくり手の技能を持ってしても勝敗判別不可能であった。

土煙が判決邪魔をしているのではないかと、砂地に水を撒き再度取り直しをさせたが、稚児の両脇に残ったのは深々と空いた丸穴と抉れた足跡だけであった。何度取り直しても決着がつかず、ついぞ判決に困った越前守は奇策を思いつく。稚児を立たせるのではなく二人で釣り上げて、先に爪先が落ちた方がより早く「離れ」た方だと。この日の稚児は二十五貫(約94キログラム)ある恵体であったが、お白洲に立つの江戸の最高番付の二人であった。両者は再びニヤリと笑い合うと、片腕で軽々と稚児釣り上げた。ちよが右手、お松が左手越前守が号令を下した瞬間、先に爪先が落ちたのは右足──即ちちよの方であった。

後年、お松は「あれは稚児の左足が短かっただけであり、離れは同時であった」と語り、自分の負けを死ぬまで認めることはなかったという。この勝負を切っ掛けに「離れ」の主流はちよの跳躍となった。彼女が残した縮地は「突き」において花開くことになるが、それを本人が見届けることはなかった。




次は、「離れ」に対して「突き」の興りを記さねばなるまい。あくまでも原点に忠実に手を「離す」ことを重視する「離れ」に対して、何よりも早く手を振りほどくことを重要視するのが「突き」である。「突く」行為のもの競技の興り時点から散見されていたものの、体系化されるまでには長い時間必要であった。

最初期にはっきりとした「突き」の使い手として名が後世まで残っているのが千手観音の桂子と呼ばれる存在である。それまでの「突き」の使い手と彼女の最大の相違点は、「突き」の「離れ」に対する優位であるといち早く看破したことにある。すなわち、「離れ」る前に「突き」押すことで、相手稚児身体押し付けるのである。この発見により、「突き」戦法が大流行し一時は「離れ」が番付から消滅寸前にまでなった。その後、「突き」に対して優位を取ることができる「躱し」が発明され、今に至るまで知られている三すくみ「離れ」・「突き」・「躱し」が完成された。

この篇の最後に「突き」の名人同士の試合を一つ紹介しよう。「突き」手同士の戦いは間に挟んだ稚児を押し合うこととなるため、両側から押された稚児が地に転がることは日常茶飯事で、中には体にかかる力の作用により、大独楽のごとく勢い良く回転する稚児の姿も見られることも珍しことではない。しかし、「突き」の達人同士となれば、人知を越えた奇跡の瞬間が興り得るのであることを示したのが次の試合である

その日の最後の取り組みは、寅と辰という、うら若き双子の「突き」手の試合であった。二人は千手観音の桂子の孫であり、祖母から直々に手ほどきを受けた若き俊英であった。二人が公式の場で手合わせをするのは今日が初めてであり、観衆は期待を胸に見分け難い二人を見守っていた。

裁き手の大岡越前守の声とともに同時に二人の体が動き、稚児を押した反動で揃って稚児から半間(約90センチメートル)ほど離れた位置にゆるりと着地する。はじめに異変に気がついたのは観衆であった。

お裁きを見守っていた観客の間から「ホウ」という感嘆の声が上がった。続いて興奮を隠せない小声が観衆の間から漏れ聞こえ始めた。その段階に至り、判決を下すのに集中していた大岡越前守はようやく気がついた。彼が注視していた稚児が、まるであやかしに持ち上げられるように宙空へ浮かんでいることに。稚児は宙に「丁の字」を描くように腕を開いて静止していたのだ。

双子が全くの同時に両側から稚児を押したことで、稚児に伝わった力が正中線でぶつかり合い、その力が幼き肉体を地から持ち上げたのである。しばらくの間稚児は宙へ浮き続け、やがて萎れるように地上へと降り立った。その間、双子たちは周りの喧騒に顔色を変えることもなく、裁き手の判決をただ待ち続けていたという。記録には、さしもの稀代の裁き手大岡越前守も、この妙技の前には両者引き分けを言い渡すしかなかったと記されている。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん