はてなキーワード: 自力とは
それらがまだ、モバマスと呼ばれていた頃、わたしはプロデューサーだった。
あってないようなストーリー、イベントはひたすら連打連打連打の絵に描いたようなポチポチゲー、しかし綿密に設定されたプロフィールから描き出される彼女たちは確かにアイドルであり、そこに可能性を見た。
いわゆるコンプガチャ規制後も、名物の月末ガチャは地獄の様相だった。
不毛なことは分かっていたのでたまの10連1回以上は手を出さないようにしていたが、精神的に辛いことが有った際に(担当アイドルではなかったが)ストレス解消も兼ねて出るまで回したところ15万少しかかってやっとSR1枚。ボイスがつき始めた頃だったのでそれはそれは満足度は高かったが、冷静に考えればこんなのは狂気でしかない。わたしの心はほんの少し傷ついた。
そして来てしまった約束の時、担当アイドルのSRならばそこに撤退の文字はない。
しかし40万ほどかかって他のSRが複数枚出ても肝心の1枚は出ず、撤退の文字を見ることになった。フリトレで入手した1枚と自力で引いた1枚、それは同じ電子データかもしれないがプロデューサーにとってはやはり違うのだ。わたしの心はまた少し傷ついた。
月末ガチャ爆死の副産物として大量のドリンク(いわゆる課金アイテム)が来たこともあり、担当アイドルSRが上位報酬のイベントを一度走ろうとしたことがある。が、濡れ手で掴んだ泡程度のドリンク貯蔵では上位報酬なんて夢のまた夢でしかなかった。
イベントを走っているプロデューサーの配信動画を見たことがあるが、ブラウザでモバマスを開きひたすらクリックで蛇口から流れる湯水の如くドリンク消費を延々としていく狂気の映像だった。もちろん理論上はこうするしか上位にいく方法は無いことぐらいわかっている。が、理解していも知りたくは無かった。
後日の話になるが、モバマスのイベントを「軽く」走った人が「今回は安く上がったので出費は差し引き8万ぐらい」と言っていてガチャでもないのにそこまで掛かるのかと思うと同時に、むしろ10万未満で確実に取れるならむしろ安いのでは?と気付いてしまい、やはり狂気の世界だと知った。わたしの心はより深く傷ついた。
上記のように、たまのガチャを回して爆死したりイベントを走れず報酬取れなかったりするのはこれを理解していないからだ。
たとえば強いカード、新しいカードほど人気で高価だと思われがちだが実際には相場確定までには波がある。
またイベント特効がつくカードはイベント中は人気だがイベントが終了すれば人気が落ちる。
つまりいずれも、安いときに仕入れ高いときに売れば差益を得ることができる。実に商売の基本と言える。
そしてガチのプロデューサーは同僚とのドリンク/カード融資・交換を存分に活用してイベントを走るので上位ほど実際の出費は多くない(※仮想通貨アイテムやアイドルを"資産"と呼ぶ界隈の感覚であることに注意)。
わたしの心はやはり傷ついた。
しかし、スーパーポエム大戦が見たいとは言ってない。わたしの心は微妙に傷ついた。
正直、それまでにもちょっと「ん???」と思うことは幾つかあったのだが、美嘉とみりあの絡みネタが声優からの逆輸入ネタだと知ったとき、全てに納得がいったと同時に全てに引いた(アイマス界隈では声優からの逆輸入は珍しくないらしいがそういう問題ではない)。
なるほど、作っている側がこういう感性だから、新田美波シングルのドラマパートで執拗に「ラクロス」連呼させたり、みくにゃんのファンやめますネタをぶっ込んできたりするわけだ。わたしの心はひどく傷ついた。
あれからアイドル達は大きく成長し、コンテンツとしてもすっかり一級品になってしまった。
実家暮らしでもその辺の事実がちゃん認識できていて、給料全額お小遣いではなく
実家暮らしで浮いてる分の金は将来に備えて貯金出来るような堅実な子供なら構わないだろうけど
世の中そうではないのが多すぎるから、実家暮らしというだけで警戒されるのでは
親の方で貯めておいて独立時に渡したりするもんだと思う
昔のインターネットは未来に繋がっていた大人の世界だったのが今は子供っぽい奴らが暴れまわる近所の公園程度のニュアンスでしかない。
親が頑張ってつなげてくれたモデムでネットやる奴、学校のパソコンでしかネットを見れない奴、自分でネット契約したちょっとお金持ちでオタクな奴、そういった子供もういないじゃん。
今ってスマホでサクサクにネットつなげるし、親がネット繋ぐのも昔みたいなディープな要素なくて普通の人が普通に使う感じ。
普通に家にネットがあるからオタクな子供が自力でネットにつなげるって事も減ったし、ネット繋げるのに必要なのはいまやそこそこの金と少しの手間だけだ。
ニコニコ動画の寒いコメントが流れてなんJ民や本名ツイッタラーが幼稚園児みたいな喧嘩をしてるだけの空間のイメージがすっかり固まってしまった。
というイメージ。
すげーこわかった
後半武器がそろってきたらほっとすると同時につまらなさすら感じてしまった
バースデイのビデオのトロフィー5分以内ってあったからPSボタンで中断・攻略見ながらやったらダメだった・・・
目玉がみえづらくて苦労した
ずっとルーカスだと思ってたわ
あと廃船で爆弾を敵にとりつけるトロフィーもやりたかったけどうまい間合いと敵の条件がそろわなくて諦めた
なんか少女がでてきて導くってのがサイレントヒルっぽいなと思った
敵もゾンビじゃなくてどっちかというとサイレント昼のクリーチャーだし
でも序盤から中盤は弾足りないくらいだったんだよなあ・・・うーん
んで風呂にさっと入ってそれからバイオ7がんばってエンディングまで見た
ミアEND
ほんとはゾイ選びたかったけどイーサンの当初の目的にかんがみて
全部で26時間くらい
ゆーても本館で3つ目の地下の解体室のレリーフを回収するところからばりばり攻略みたけどね・・・・
だってこわかった&時間がかかりすぎて神経すりへってきてたんだもん・・・
でもまあ、そこまで自力でプレイできてれば、バイオ7のこわさを楽しむ部分は楽しめたって言えるかなって気もするからまあいいかなって
怖くていらいらしたところもあったけどおおむね面白かったなあ
バイオ4は買ったけどなんかアクションが難しくて序盤ですぐやめちゃったんだよなーもったいない
ベロニカは謎解きが面倒でこれまた序盤でやめちゃった
一番楽しんだのは2かなー
なんかバイオ4やりたくなってきた
冒頭の森っぽいとこからはじまるのも4と似てる気がしたし
バイオ7の前にプレイしてたのがすっげーストレスたまるゲームだったから、バイオで純粋に楽しいと思えて程よい難易度、ストレスにふれることができてほんとよかった
さて次はよーやくお待ちかねのペルソナ5だ!
バニラエアの件、航空会社のバリアフリー・サービスとしての問題、一部利用者による企業への業務妨害としての観点など、いろいろと話題になっているけど、身内に車椅子を利用する知的障害者がいた観点から参考までに過去の体験と感想を記しておきたい。
今から10年以上前、ある国内大手の運輸系会社が主催する知的障害者を対象とする欧州へのツアーに家族として参加したのだけど、その旅で鮮明に記憶に残った出来事のひとつとして「成田空港でのVIP待遇」がある。
何がVIP待遇だったかと言えば、飛行機に乗るまでの経路が一般客や自力で歩ける障害者とも全然違っていて、おそらくは航空会社の関係者しか使えない通路、エレベーターなどを駆使してショートカットしつつ、かつスタッフがずっと先導してくれて何の問題もなく飛行機に乗ることができた。あんな体験は、あの時が最初で最後になるだろう。
そんな待遇だと旅費が高いのではと思うかもしれないけど、当時の一般的なツアー価格からしても、医師が同行してくれる海外旅行としてみれば納得の金額感だったし、であれば、あの空港での対応は別途費用が発生したものでなくて、事前の通告、そしてきちんと交渉してくれる人(企業)がいれば、無料のサービスとして提供してくれるものだったのではと考えている。
10年以上前なので当然航空会社はLCCではないし、障害者向けツアーであったこと、本人が知的障害者であったことなど相違点は多い。ただそれでも、今回のバニラエアの件で航空会社ばかりを批判する意見は、今のご時世に必要とされるだろうスケープゴートの類に思えて違和感を感じざるを得ない。
今回の件の中心人物は自ら声を上げることのできる方で、身体障害さえなければおそらく自らの才能でいろいろご活躍されるような人なのではと思う。
そうした人たちが、いつまでたってもバリアフリーとは言い難い社会の差別的な仕組みに反発する姿勢には自分も共感するし、「母よ!殺すな」の横塚氏は尊敬する人物の一人でもある。
世の中には声を上げることもできない障害者の方もいて、そして、いつもは批判の対象になる大企業も、そうした人たちに対して今問題になっている方向とは別の意味での差別(優遇)を無償で行っていることも、もっと知られてもいいのではないだろうか。
こうした差別や優遇が、相手がどんな人であれサービスされるようになる社会こそが真のバリアフリーであり目指すべき社会なのかもしれないけど、そこを語るのなら、提供される金額の多寡でサービスを差別化するのが当たり前な資本主義経済の構造にも言及しなければ片手落ちになる。
ただ、そうは言っても、それじゃ今の日本での「声なき障害者への福祉」は文句のつけようのない立派なものなのかと言えばまったくそう思わないし、そうした意味では、現在厚労省が実施している福祉制度には、今回の件で批判されている方以上に文句を言いたいことがあるかもしれない。
横塚氏が勝ち取ったはずの脱施設の概念もいまとなっては形骸化し、ただの予算削減に利用されているように見受けらる。
こうした問題は、それこそ横塚氏のような当事者が政権内部である程度の権力でも持たない限り変わらないものなのかもしれないが、それと同時に、今回のような件で、マスコミ、そしてそれを受け取る市民の側での理解の深化も、また不可欠なんだろうと、そう思う。
木島氏が騒動を起こす前からバリアフリー法は制定されてた。当該企業もバリアフリーを推進している企業である。それは、奄美空港以外で自力で階段昇降できない人を搭乗拒否していないことからも明らか。いろんな意見はあるが、今回の騒動でも社会のバリアフリー化そのものに反対するという人なんてほとんどいない。つまり、木島氏は何にも貢献してないし、何の役にも立っていない。
やったことといえば、目的は手段を正当化するんだと一部テロリスト界隈の人たちに確信を持たせたくらいだ。マイノリティや弱者は、世間に迷惑をかけるくらいして当然だと。行き着く先は全共闘やらなんやらの暴力革命の匂いがしてくる。合理的な配慮を行う為の相互理解に基づく建設的な対話という極めて現代的で重要なプロセスが軽視されそうな風向きだ。
勘違いしているが、障害者の為のバリアフリー推進というのは、マイノリティの意見でもなんでもない。障害者自体はマイノリティだが社会のバリアフリー化に関しては、圧倒的にマジョリティに属する方針に既になっていることが無視されているように思える。もう既に社会は、法的にはもちろん世論もバリアフリーに大きく傾いて動き出してる。相互理解に基づく建設的な対話さえあれば、社会変化に繋げられる状況は既に整ってるはず。
バニラ・エアはバリアフリーを明確に推進してる企業だ。これは、間違いない。自力で階段昇降できない障害者の搭乗を事前連絡で断っていたのも、奄美空港のみでのことでそれ以外では搭乗拒否なんてしてなかった。ここまでは、擁護派も批判派も周知のことだろう。俺は、思う。なんでお前らって奄美空港だけなのかを考えないの?理由は、明確でバリアフリーに対応しきれない空港だからだ。
こう言うと「数日でアシストストレッチャーと電動式階段昇降機用意したやんけ。すぐ対応できるのにしてなかったバニラエアが悪い」との声が聞こえてきそうだが、そう考えたやつは多分バリアフリーになんか興味ないのに騒いでるおバカさんなんだなとしか言いようがない。アシストストレッチャーや電動式階段昇降機なんてバリアフリーでもなんでもないから。障害者を物理的に下に降ろす単なる機械ですから。見たことないならググって見てこい。そして、あれをバリアフリーだと言うなら、お前らは一生障害者理解なんかできない。
バリアフリーっての言うまでもないが社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や、精神的な障壁を取り除くための施策だ。どの車椅子利用者があれに乗せられて障害や障壁のない公共交通機関だなと感じるんだよ。普段通り車椅子で乗り降りできてはじめてバリアフリーなんだよ。
もうわかってると思うが、それができないのが奄美空港だった。奄美は観光客は多いが空港自体は大きくない。だから、毎回そのまま移動できるブリッジを確保できない。ブリッジを確保できないと不便かつバリアフリーでない手段で客を降ろすしかなくなる。それならバリアフリーを求める人には確実につける便を紹介するか、搭乗拒否して他の会社を選択してもらった方が良いというのがバニラエアの今までの対応だった。
つまり、障害者お断りだったんじゃく、車椅子の人に不便な乗り降りを強いてしまう環境が空港にあったから断っていた。まあ、質の悪いサービスしか用意できていないとなると企業イメージに響くという打算もあった可能性は十分あるが。企業として想定外だったのは、他の質の高い乗り降りができる移動手段を選択してもらうよりも、質の悪いサービスを自社に用意しておく方が世間から評価されるということだろう。俺自身も想定外だよ。
まあ、そりゃそうか。バリアフリーがなんなのかも知らないで、差別主義者っぽい人を見つけだして叩くのを趣味としてる馬鹿が群がって騒いでるだけなんだから。
心臓病で内部障害者。アイスクリーム航空会社とK氏の件で、「実力行使は良くない」と書いている人が多くいる。そもそも論として、あれは実力行使ではない。
実力行使、と聞くと、暴力的な手段を用いたという印象が強くある。K氏は暴力的な手段は使っていない。自力でタラップを上がっただけだ。従業員に厳しい言葉を浴びせたかも知れないが「言葉を浴びせた」だけだ。暴力ではない。件の航空会社の従業員と揉み合いになったりしたわけではない。
そもそも、航空会社は、K氏をタラップ前に移動させることを頑なに拒否さえすれば、容易に実力行使を防ぐ事が出来た。搭乗できない規則になっているのにタラップ前まで連れて行けば、自力で階段を登ると言い出す事は容易に予想できたはずだし、やろうと思えば、絶対にタラップ前に案内しないことも出来た。つまり、航空会社側は、K氏の行動を結果的に容認したのだ。相手にも容認されている行動が、なぜ実力行使なのだろうか。現に、K氏もバニラ・エアも「実力行使」という言葉は使っていないようだ。
現場の従業員は困ったかも知れないが、それは、対策していない会社の経営陣が悪いのだ。従業員が人間的に悪いわけではない。K氏の行動を「実力行使」と呼ぶこと自体が、航空会社側の肩を持つ異常行動だ。
友人へ
新しい環境に向けて大きな一歩を踏み出したこと、おめでとう。
今までの辛い環境に長く耐えたことを労いたいし、新しい環境へのエールを送りたい。
本音を言えば、あんなに長く耐えずにさっさと見切りをつけてしまった方が、あなたは楽だっただろうと思う。
でもあなたは努力家で、楽であることにそれほどの価値を見出さないようだから、これで良かったのかもしれない。
いずれにしても、せっかくの前進のタイミングで過ぎたことをグダグダ言いたくはないから、何よりもまず祝福をしよう。
或いはもう、私はあなたにとって友人と呼ぶには疎遠すぎる相手になっているのかもしれない。
苦しい時に力になれなかったのだから、それも当然のことだろう。
だが振り返ってみても、じゃあどうすればあなたの力になれたのか、未だに私にはわからない。
結局は自力で泥沼を抜け出したあなたを、陰ながら応援することしかできない。
だって肌が黒い人の価値が低いっていうのは人間による恣意的で不当な決めつけによって幻想として存在する問題だったわけだけど、自力で歩けるかそうでないかっていうのは人間が恣意的に不当に決めつけた価値観というわけではなくて現実に存在する問題でしょう
とある障碍者が取ったとある航空会社への行動が物議を醸している。
はてな界隈、ツイッター、facebook、おそらく見えてはいないだけで世間的にもこの件に関しては様々な主張がなされているだろう。
大きく分けると
と言ったところだろうか。私にはどちらの主張も半分正しくて半分間違っているように思える。すべての主義主張を見たわけではないので多少の誤解は許してほしい。
まず当人に対して考えてみると、
2.車いす利用者であり、それが原因で航空会社から搭乗を拒否された
4.過去にも数度、別の航空便で車いすを利用していることにより搭乗を拒否された経験があり、今回も同様の理由で搭乗を拒否される可能性があることを「おそらく」知っていた。このことから、「そのうえで車いす利用者であることを連絡しなかったという憶測」が出来る。
の4点が、おそらくポイントになる。
航空会社に対して考えてみると、
1.本来あるべき車いす利用者が搭乗するための設備投資を怠った
2.HP上には「車いす利用者であることを事前に連絡する」ように記載してある
3.「連絡されたとしても、もともと今回の空港にその設備を用意していないため、搭乗を拒否する可能性が高かった」と推測できる
の3点だろうか。
これだけ整理しておいて難だが、私は今回の件に関しては結局「双方とも配慮が不足していた」の一言にすぎないと思う。というか、どちらが悪い、どちらが正しいと主張しているのはノイジ―マイノリティであって、大多数の人が「どっちもどっち」であると思っているのではないだろうか。違ったら恥ずかしい。
当人に対して言うならば、本来事前に連絡することの意義を理解できていなかった。
航空会社に対して言うならば、本来怠るべきではなかった設備への投資を怠った。
だからどっちも問題があるわけだ。どっちが正しいとか、どっちが悪いとか、そういう問題じゃないんだと思う。
どこで見たのかは忘れたが、権利を主張するよりも前に義務を果たすことは、人間が社会生活を送るうえでは大前提にあることだと思う。
どちらも義務を怠った結果、どちらも叩かれる。それがたまたま障碍者というデリケートな問題(と言ってしまうこと自体もあまりよくないのだろうけれど)だったのではないだろうか。
障碍者は、言い方は悪いが健常者にできないことがあるのは仕方のないことだ。誰もそれについては咎めない。まあ、咎める人もいるだろうが、そいつがおかしいだけ。例えるならば男女平等と言いつつも男性が妊娠できないことをとがめないのと同じだとわたしは思う。違ったら申し訳ない。だから健常者は障碍者がどんなに努力しても自力で出来ないことを社会的にサポートする。そのための障碍者差別解消法や、障碍者基本法だ。航空機は確かに安全性は高い交通機関ではあるが、「もしも」の場合最も被害が甚大になる交通機関の一つであることも否定できない。だからこそ乗客の安全を守るために細かく航空法で座席まで定められている。それは障碍者を後回しにするためではなく、全員のために最も安全で確実な方法であるから、だろう。安全管理についてはツイッターで回ってきた元航空会社在籍の方のブログが大変わかりやすかったので張ります。 http://isumi.rail.shop-pro.jp/?eid=2918 というかこれを読めばぜんぶ終わる気がする、私の増田を読むならこっち読んで。
話を戻す。
今回事前連絡を怠った上で搭乗を強行突破しようとしたことで、当人はほかの乗客を危険にさらしたと考えられてもおかしくないわけだ。たまたま安全に空路を行くことが出来て、たまたま無事に到着することができた。それだけのこと。そりゃ、万が一を考えてしまったらキリがないけれど、想定しうる避けられるリスクを避けるための規則を破り、それでいて権利を主張するのはいかがなものかと私は思う。事前連絡を行った上で搭乗を拒否されたことを問題提起することは正しいが、事前連絡を怠ったうえで問題提起することは、方法としては好ましいものではない。
かといって航空会社の肩を持つつもりも私にはない。本来平等な機会を与えるために公正な行動をするべきところを怠ったのは、たとえLCCというサービスを限界まで削った格安航空会社だとしても、そこは削るべきところではないと思うからだ。全員が同じサービスを受けるための土台作りを怠ったのは、これまた好ましいことではない。LCCにそこまで求めるな、という人もいるみたいだが、LCCが削るべきなのは座席や食事などの「なくても搭乗・飛行に特段問題にはならないこと」であって、搭乗という行為そのものを否定することではない。
そもそもどちらが正しい、どちらが悪い論争について思うのだが、双方の主張が異なるのだ。
当人を擁護する側は「障碍者への配慮が足りない」だし、航空会社を擁護する側は「権利の前に義務を果たせ」だし。どちらも一方的で、交わりっこない。どっちの主張も「そうだよな!」と思う一方で、どっちの行動も問題視されて当然だ。議論することじゃない。
どちらかを擁護しているだけの人を見てなんともモヤモヤしたので吐き出させてもらいました。雑感です。ああ叩かれたらどうしよう。
障害者が事前連絡無しで飛行機に乗れればそれでいいみたいだから、
非常時、例えば着水したときなんかにも他の客同様に自分だけで避難して欲しい。
木島さんの主張を真に受けて障害者が連絡も無しに同じ飛行機に団体で押し寄せたら
障害者なんて10人いれば10人みんな出来ることなんて違うんだから
木島さんが「俺は出来るぞ」っていくら主張しても自力避難出来ない人も絶対いるでしょ。
同じ車いす利用者一つとっても体幹効くのと効かないので全然違うんだからさ。
そうなったとき責任取らされるのは誰?木島さんじゃなくて航空会社でしょ?
障害者が何の連絡をしなくても受け入れられる設備を用意しておくべきって主張は
それが客の全部を占めている時に緊急事態が起こっても安全を確保出来るようにするには
どれだけ人員増やせばいい?
会社潰れちまうよw
まさか「俺は今、車いす利用者の話をしてるんだ!」なんて言わないよな?
参考になればと思います。
奄美空港にはボーディングブリッジがあったが、何らかの理由(おそらく他の機体が使用中)で使用できなかったとのこと。
奄美空港は改修中でボーディングブリッジの増設工事中。今年11月から運用可能とのことで、以降はバリアフリー対応となる予定。素晴らしい!
http://amamishimbun.co.jp/index.php?QBlog-20160923-2
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1706/28/news109.html
バニラ・エアは関空ー奄美間ではボーディングブリッジが使えないため、WEBサイトで以下のようにアナウンスしていた。
奄美空港施設要件にともない、おからだが不自由なお客様/車椅子ご希望のお客様の安全確保およびSTEP利用時の不意の事故を未然に防ぐために、お客様ご自身またはお連れのお客様の補助を得てSTEPを昇降いただけるかの事前確認が必要となります。事前のご確認は予約センターまでお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。
バニラ・エアは上記アナウンスによる事前確認があった場合について、以下のように説明しています。
「車椅子ごと担いだり、利用者の体を抱えたりしてタラップを乗降することは、大変危険なので安全上の理由から認めていない。関空-奄美線では、自力で歩けない車椅子のお客さまから事前に連絡があった際には、搭乗をお断りしていた」
「お断り」が搭乗拒否なのか、お願いしていただけなのかはよくわかりません。ここはメディが確認すべきだと思います。後述しますが、問答無用で搭乗拒否していたのなら明確な違法行為なので同情の余地なくアウトだと思います。
階段昇降用のストレッチャーという介助器具があります。バニラ・エアは用意すべきだったという方がいます。有名なところでは乙武さんもそう主張されています。
http://www.huffingtonpost.jp/hirotada-ototake/post_15315_b_17326010.html
ただ、障害者を介助する側からするとストレッチャーは使いたくないのです。快適じゃないし、危険だからです。車椅子からストレッチャー、ストレッチャーから車椅子への乗り降りが大変だし、階段でのストレッチャーは事故が多い。それに、ストレッチャーに乗るのは恥ずかしいという方が多いのです。
現状、積極的にストレッチャーの使用を勧める航空会社はないだろうと思いますし、ストレッチャーと聞いたらほとんどの障害者とその同行者は諦めると思います。
ストレッチャーはほとんどの障害者にとって無意味であり、かえって不快なもの(新たなバリア)だと理解してもらいたいです。
タラップ(階段)には電動階段昇降機がついていませんでした。この点も批判されています。
もちろん電動階段昇降機があるのは良いことです。介助者が人力で動かすストレッチャーよりは安全性は高いです。ただ、障害者目線だとストレッチャーよりはマシというだけで、あまり解決にはなりません。
車椅子との乗り換えが大変ですし、目立つことが恥ずかしいというのもあって、かなり多くの障害者は使用を拒否します。「これに乗せるのか」と怒り出すひともいるくらいです。
これも新たなバリアを作り出す装置だと理解してもらっていいと思います。
電動階段昇降機があるからバリアフリーかといわれると、違うと思います。
パッセンジャーボーディングリフト(PBL)という特殊車両があるようです。
http://www.love-narita.com/entry/2017/06/boarding-support
これを用意できればよかったかもしれません。しかし、特殊車両なのでかなり高価ですし、奄美大島に輸送する手間を考えると短期的な使用のために用意するのは現実的とはいえないでしょう。特にLCCの運賃、利益を考えるとここまでの投資が必要なら路線開設を取りやめるという判断になるのではないかと思います。
普通の障害者が旅行で飛行機に乗るなら段差を解消したボーディングブリッジ以外の選択肢はないに等しいのです。階段って聞いたら諦める人がほとんどなのです。なので、一日も早くボーディングブリッジを用意してほしいというのが障害者の願いだと思います。
ただ、ボーディングブリッジはとても高価で、簡単に用意できるものではありません。土木工事が必要で、億単位の投資になります。公共施設なので予算をつけて設計、施工、年単位の時間が必要です。一日も早くと願いますが、現実は待つしかありません。
奄美空港は11月には新たなボーディングブリッジが運用開始予定です。おそらく3月に就航した関空ー奄美を受けての増設を決めたのでしょうが、予算、設計、施工などを考えると可能な限り最速で対応したのだろうと思います。奄美空港関係者の努力は素晴らしいと思います。
K氏は高校時代にラグビー中の事故で脊椎損傷した障害者ですが、障害者と言ってもその障害の程度は千差万別です。
K氏は腕で階段を昇り降りできるなど、障害者の中ではかなり「健常者に近い」行動ができる人だと思われます。普通の健常者より元気なんじゃないかと思うくらいです。しかし、K氏のように行動できる障害者はとても少ないです。車椅子競技をしているアスリートなど、年齢が若く鍛えている人だけです。普通(多数派)の障害者はとてもじゃないけど自分の腕で階段を昇り降りなどできませんし車椅子の乗り換えが苦痛です。
普通の障害者なら上記の空港設備を聞いたら諦めるでしょうが、K氏は「健常者に近い」行動力があるので突破しようとしたのでしょう。良く言えば積極的、悪く言えば無鉄砲。気持ちは分からないでもありませんが、やはり良くないと思います。事前連絡のない状態だと現場でできることには限りがあり時間のない中で正しい判断ができるとも限りません。多数の乗客を乗せ安全に定時運行をしないといけない飛行機ですので、二度とすべきではないと思います。
バニラ・エアはストレッチャーや電動階段昇降機を用意していなかったわけですが、他方で障害者対応をするつもりがなかったとは思えません。11月にボーディングブリッジが使えるようになるのでそれまでは申し訳ないけれども我慢してもらうという姿勢だったようです。
これは多数派の障害者にとっては理解できる話です。ボーディングブリッジがないなら他があってもあまり意味がないし、ボーディングブリッジを建設するには時間が必要なので完成まで待つしかありません。
しかし、K氏のような行動できる障害者にとってバニラ・エアの対応は許せないでしょう。ボーディングブリッジがなくても自力もしくは介助者の力を借りて搭乗できるからです。ストレッチャーくらい用意してほしいと思うのはよくわかります。行動できる障害者を想定していなかったのではないかと思います。バニラ・エアはストレッチャーを用意して事前にアナウンスしておくべきでした。大いに反省すべきだろうと思います。
なお、バニラ・エアはバリアフリーに対応する法的義務があります。条文は引用しませんが、障害者が利用できるように「合理的配慮」をしなければなりません。ストレッチャーを用意してほしいという要望は合理的配慮として義務付けられるでしょう。仮に事前に要望があったにも関わらずストレッチャーを用意せず搭乗を拒否したのならば、それは違法です。糾弾すべきです。
一般論として、事前連絡は障害者にとってとても重要です。とくに高齢障害者のようにストレッチャーや電動階段昇降機を使いたくない人にとってはすべての経路にエレベーターかスロープがあることを確認するのは必須です。また、航空会社に特に配慮してもらいたいことなどを伝え、航空会社からの要望や注意点を確認することはスムーズに飛行機にのるために必須です。事前連絡しない障害者は極めて少ないと思いますし、対応ができずに搭乗を断られても仕方ないと思います。
今回、K氏は事前に何も言わず、突然、空港カウンターに現れてトラブルになりました。事前連絡すると搭乗を拒否されるからと主張しています。
http://www.kijikiji.com/self/vanilla.htm
バニラ・エアは搭乗を「お断り」していたと言っていますので、事前連絡すると最初は断られたと思います。
ただ、バニラ・エアはバリアフリーに対応する法的義務があります。(内容証明郵便などの書面で)ストレッチャーを用意するように要望すればいいだけです。それを拒否することは明確に違法なのでできないでしょう。
仮に拒否された場合も、国交省や鹿児島県島に改善を求めるための窓口がありますし、記者会見等で世論に訴えることもできます。(実際、K氏は事後にそのような対応をしています。)
事前にバニラ・エアにそのように話をすればストレッチャーの用意を拒否するという対応には出ないでしょう。話せば解決できたと思いますし、話す時間がない急ぎの旅行でもないようです。
今回の騒動はアマチュアが知らずに引き起こした話ではありません。
K氏はバリアフリーのプロとしてコンサルや講演活動などで生計を立てているプロです。プロであるならば、法律と知識と経験を武器に話し合いで解決すべきです。
奄美空港の設備や今後の整備予定、自分が登場するために必要な道具や人員など、詳しいことを調べる能力もあるはずです。飛行機に乗り慣れているようですので航空会社や空港の決まりにも詳しいことでしょう。
そういう人が法律や規則があることを知りながら事前に話し合いもせずにいきなり実力行使に出てはいけないと思います。
企業も人が運営するものだから間違いはあります。間違いを正すことは大切ですが、それはまずは話し合いによるべきです。実力行使は話をつくしても理解されない場合の最終手段であるべきです。いきなり問答無用でやると必要のない波風が立つだけです。とても残念に思っています。
世論と法律が変わり、今、驚くべきスピードでバリアフリー対応が進んでいます。実力で戦わなければならなかった時代も理解していますが、しかし、今はもうそういう時代ではありません。法律がありますので話し合いをすればほとんどのことは解決します。
活動が先鋭化して大衆の支持を失うようなことになれば障害者やその家族、ひいては社会全体の損失です。そうならないことを願います。
毎日新聞によると、バニラエアは「関空-奄美線では、自力で歩けない車椅子のお客さまから事前に連絡があった際には搭乗をお断りしていた。」
「関空-奄美線では、自力で歩けない車椅子のお客さまは拒否します」って書いておけばいいじゃない?
https://anond.hatelabo.jp/20170629095836
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170628-00000031-mai-soci
「関空-奄美線では、自力で歩けない車椅子のお客さまから事前に連絡があった際には搭乗をお断りしていた。」
とのことで事前に言ってたら奄美行けなかったでしょうね