友人へ
新しい環境に向けて大きな一歩を踏み出したこと、おめでとう。
今までの辛い環境に長く耐えたことを労いたいし、新しい環境へのエールを送りたい。
本音を言えば、あんなに長く耐えずにさっさと見切りをつけてしまった方が、あなたは楽だっただろうと思う。
でもあなたは努力家で、楽であることにそれほどの価値を見出さないようだから、これで良かったのかもしれない。
いずれにしても、せっかくの前進のタイミングで過ぎたことをグダグダ言いたくはないから、何よりもまず祝福をしよう。
或いはもう、私はあなたにとって友人と呼ぶには疎遠すぎる相手になっているのかもしれない。
苦しい時に力になれなかったのだから、それも当然のことだろう。
だが振り返ってみても、じゃあどうすればあなたの力になれたのか、未だに私にはわからない。
結局は自力で泥沼を抜け出したあなたを、陰ながら応援することしかできない。