はてなキーワード: 口説とは
前エントリが思いの他読んで貰えて「まぁ、こんなものか」と思っていた20数年の枯れたプログラマ人生に幾許かの水を挿して貰った気分になった。ありがとう。
続きを書いて欲しいという声もちらほら頂いたので調子にのって書いてみた。
↓前エントリ
https://anond.hatelabo.jp/20210130001953
年収が高いのでは?という声をそれなりに頂いた。
最初に所属した会社が倒産をして先輩の起業に付いていったのだが、その会社が完全歩合制の会社だった為、多重派遣としては良い方の収入だったように思う。
例えば、月単価から2割が会社のお金、8割が自分の取り分というようなシステムである。勿論、仕事が無い時は収入はゼロ。
前エントリでも書いたが、個人でフリーでいるより単価交渉をしやすく、将来貰えるかは解らないが年金も2階建てに出来る。
現状ではある程度キャリアのある人達にとっては悪くないシステムなのではと思う。
ただ、退職金も無く、手当も通勤手当さえもないので福利厚生も貧弱なのを考えると大手と同じ金額感ではないはず。
多重派遣の会社でも月単価80万~100万の人間は居るし、特にDB技術者やネットワークの技術者として特化している人には年収1000万プレイヤーでタワマンに住んでいるような人も居るので多重派遣の人間の収入も様々だ。
会社によっても給与体系はマチマチで、過去に私が自社(SES時代の最後の会社)に引き抜いた人は年収が1.5倍くらいになったのではないだろうか。
だからSESでも会社を変えるのは多分、有効な収入アップの手立てなのだろうと思う。
実は仕事ができる人というコメントも多く頂いたが、私と一緒に仕事をしてきた人達が読んだらしかめっ面をするのは間違いない。
期待を裏切ったようで申し訳ない。
今回は派遣先のウンコ事情についての話からだ。大事な話なんだ。申し訳ない。
派遣先は男ばかりの社会であることが多い。しかも現場ではすし詰めである。
最後の現場なんかは長机に90cm毎に青の養生テープが貼ってあり、そこが1人分のスペースだった。
ちょうど2枚の液晶モニターがおけるギリギリである。勿論、そこにはIT技術者しかおらず、顧客は居ない。
養鶏場の鳥である我々に人権など無い。コロナの感染などもあれば鳥インフル並にあっという間だろう。
人数も多い・男が多いとくれば当然、男性トイレの個室が足りない問題が発生する現場が当然多かった。
更に困ったことに、休憩を取りにくい業界である為、一息つけるパーソナルスペースが本来ウンコをする場所であるトイレの個室くらいしか無く、休憩に使っている人も多く居た。
私自身、無呼吸症候群がひどくて眠すぎる場合はトイレの5分の仮眠をとっていた。
リモートワークはトイレの個室問題も、休憩のとり方についても一つの解決策になるのかもしれない。
何度も何度も漏れそうになったが、肛門まわりの筋肉の活躍により、大事に至らなかった。頼もしい鉾である。感謝。
・オフショア開発の話①
野田が大臣・総理だった時、「円高を注視していく」というコメントを多く残していた。
一滴一滴を見つめるだけが仕事になるというドモホルンリンクルのCMが昔あったが、聴くたびそれを思い出していた。
円高に加え、当時は中国・他アジアの人件費が現在よりも低いということもあり、オフショア開発のブームが起こった。
「海外情勢等を勘案し」という理由で単価が2回下がった。合計で月単価が10万円は下がったはず。
その金額は最後まで巻き返す事が出来なかった。だから私のプログラマ人生で最高の収入を得ていたのはこのときの円高前ということになる。
余談だが、この時期、とある「なんちゃらソリューション」社では開発拠点の北海道・沖縄への移転が真剣に検討されていた。
何故なら北海道と沖縄は開発の単価が低い(給料が低い)からだ。同じ日本人であっても。
日本人を北海道・沖縄に移動させて安く使おうという会社に畏怖しか感じない。
同一労働・同一賃金の世界にならなければ地方民の流出なんて治まるわけがない。
・オフショア開発の話②
中小のベンダーではオフショアで失敗している所が非常に多かった。制作されたもののクオリティが低いか完成に至らない為だ。
当時の中間会社から「明日からインフルで1週間ほど倒れた事にして現場を休み、中間会社に来て欲しい」と言われたことがある。
欲を出して自社開発(という名のオフショア開発)に手を出し、見事に失敗し、その尻拭いを手伝って欲しいという事である。
私は言われたとおり嘘を付いて現場を休み、中間会社で7日間(土日も出勤)、無償奉仕でオフショア開発でダメだったプログラムの修正をさせられた。
基礎的な部分もまるでダメだったので日本人が書いた仕様書を見て1から全部組み直し。
北海道のとある大手である。私としては借しのつもりだったが、私が仕事が無いか問い合わせた時に対応が非常に冷たかったのを忘れてはいない。
しかもこの会社は私の事を1次プロパーが評価して単価を上げていてくれていたのにも関わらず、上がった分をただただ吸い上げていた。
当然、働きの割に単価が低いので次の現場に移動するという話になったのだが、その時にこの会社の営業から「単価を上げるので考え直せ」と必死に食い止められた。勿論断り、その営業は1次プロパーからこっ酷く怒られたそうだ。ざまーねえな。
ただ、これは3次受け4次受けの会社には良くある話なので、皆さんも気をつけてくだされ。
余談だが、公的機関のシステムも海外開発で作られていることが一時期は凄く多かったように思う。
良くルーター等で海外産だと情報流出が・・・といった話が上がるが、そもそも海外開発のシステムなんて抜け目を作ろうと思えばやりたい放題だし、そのほうが問題なんじゃないのと思うのは私だけなのだろうか。
私の20数年のプログラム人生の殆どにおいて開発PCのメモリが4GBだった。これほど恐ろしい話は無い。
eclipseで開発していてもである。開発PCのメモリの少なさに嘆いている派遣プログラマの増田も多いことだろう。
金融システム開発の現場では未だにCore2Duoマシンが現役の開発マシンの所もある。人権が無い。
一定額以上のPCに関しては減価償却という面倒な経理手順が関わってくる為、関連会社にリースというレンタル契約、及び保守契約している所が大手にはそこそこある。そうするとPC一式15万円のものが数十万円に化けてしまう。
実際に保守をしてくれるかというと微妙で、要は減価償却を理由にした誰かの利権なのだ。
リースマシンは長く使われる傾向にあり、未だに古いマシンが現役の場合もある。
サーバーサイドの開発であればTeraTermとエクセルとメールソフトが動けば大丈夫な現場もあるので、そういう現場はまぁ大丈夫なのだろう。
私も近年までPentium4とCore2Duoマシンには長くお世話になった。くそが。
中小企業は特例もあるが、PCの減価償却のシステムが日本のITを劣化させているのは間違いない。
そろそろ8GB以下は人権侵害ということで良いのではないだろうか。
・5000円の著作権フリー音源をシステムに使用するのに数百万かかった話
システムがアラートの音楽を鳴らす仕様が来た時、現場は軽く混乱した。
そもそもアラートの音楽をどう調達して良いのか解らないからである。
「ボカロPの増田さんが作れば良いんじゃない?」という話も出て殺意を覚えるなどした。
初音ミクさんにアラートの歌でも歌わせればよかったのだろうか。ただそれはそれで可愛い。
私から著作権フリーの音源を買うのはどうか?と提案し、採用されたものの、
実際の採用までお偉方と顧客が数週間議論をし、ようやく決まった。
何を議論していたのかは知らないが、彼らの単価・給料を考えると数百万のコストは掛かっただろう。
SC-88ProのMIDIブームの終わりの時にMIDIを触っていた人間なので、初音ミクさんという天使が現れた時は飛びついたものだ。
良くて数万再生の曲が数曲あったのだが、数十万の持ち曲があるミクさんという天使の前では本当に無名の存在だ。
ただ、それでも他の活動もあってTwitterに数千人のフォロワーが居る。(詮索はしないで欲しい)
それを何も知らない人が見たらどうなるか?
じゃあ実際にそのジャンルが好きな人が私を知っているかというと間違いなく私のことは知らないだろう。
そのジャンルの沼のほとりの草のつもりでいるのに、メジャーリーガーの4番バッターの如く語られ、
そのジャンルに少し詳しい人間に実際に調べられ、「全然だよ」と言われる地獄が増田達に伝わるだろうか。
何もしていないのに、何も誇示していないのに、実際に草でしかないのに
勝手にメジャーリーガーの如く言われる気持ち悪さが解るだろうか。
今回のは「イマイチだったね」と言われる地獄が伝わるだろうか。
曲を聞いた現場のリーダーに「増田のポエム(歌詞のこと)読み上げちゃおうかな~」とか最悪ないじりをされる地獄。
その現場に居た事のあるプロパー会社の人間が中洲でボカロが好きなキャバ嬢に私の名前を出して口説いて居たらしい。
「あいつのこと紹介してやるよ」と得意げなプロパー。突然キャバ嬢から連絡が来たが、当然キャバ嬢は私のことなんぞ知らなかったというオチ。
何故何もしていないのにこんな微妙な気持ちにならないといけないのか。
同人活動は職場でバレないように気をつけろ。増田との約束だよ。
余談だが、ミクさん以前はオフの時間はずっとネトゲのリネージュをしていた。
仕事が忙しいので友人も作る時間が無い。そもそも友人を作るのが得意ではない私にとって
ネトゲは人とのゆるい繋がりを作ってくれるのにちょうど居心地が良かったのだ。
たまたま入ったチームが当時ワールドのとある地方を半年に渡り占拠することになるチームで、
数百あるワールドでこれを成し遂げたのはこのチームだけという実力あるチームだった。
地方を占拠すると2日1回戦争を受諾しないと行けなくなる。大抵は22時から行われるのだが、これが面白かった。
戦争のある日は戦争時間に合わせて仕事を切り上げ、戦争の無い日は終電という生活をしており、
同人活動と違ってリネージュユーザーであることはオープンにしていた為、
同人活動バレした現場を覗いて、趣味活動は私を随分と精神的な面で支えてくれたように思う。
また長くなった。パワハラや理不尽な話は続けると胸焼けするかと思うのであっさり目にした。
さすがに20年以上働くと色々あったなと。
タイトルから既に「地方の偏差値50の女の子」を見下していることが伝わってくる気持ち悪さ
二人ででかけた一日の終盤にやたら酒を飲ませてこようとし、私の酔いつぶれる量を聞いてきた挙げ句ホテルに連れて行こうとした知人の男(同い年の大学生)がいた。私はなにか嫌なものを感じたので酒に関してのことはスルーした。
賢い私は勘づいていたアピール
男の動向チェックが気持ち悪い
「純粋で優しそう」は「愚鈍で騙されやすそう」の言い換えであって誉めているわけでは決してない
「良くも悪くも」は誉めていないことを念押しするための前置き
奨学金を借りて大学に行っていて、日雇いパートやバイトを掛け持ちして家計の心配をしている、地方の偏差値50の高校を出た女の子だった。
高校の偏差値で他人を測る気持ち悪さ。偏差値ぐらいしか誇るものがないんだろうね。
「いじらしい;幼い子供や弱い者などの振る舞いが、何ともあわれで同情したくなる感じでである。SNSを見ただけで弱者扱い。
その子が匿名でメッセージを受け付けられるサービスを利用いたので、少々手荒だったかもしれないが、この男はこういうことをするから気をつけてね、と送った。
「少々手荒だったかもしれないが」、隅々までクソ気持ち悪い表現。「弱者には手荒かもしれない。アタシは強いからわかんないなあ」というニュアンスが込められている。「厳しいこと言うかもしれないけど貴方のためよ」とかウエメセでアドバイスしてくるババアと例えれば増田にも伝わるのだろうか。
面識のない相手に求められてもいないアドバイスをするところ、キモい。
数日後、女の子はポエム付きの文章で、「私はお酒を飲むと楽しくなる。お酒を飲んでる私が好き」みたいななんだかよくわからない投稿をしていた。
ポエム付きの文章を愚かしさの象徴として表現。これを意訳すると〈賢い私が愚かな弱者をコントロールしてあげようとしたのに言うことを聞かなかった〉になる。
まあいいんだけどさ。
いちいちノーダメアピール。少しでも批判されたくないプライドの高さが滲み出る短いながらも気持ち悪い文章。
確かに突然好意を持っている男についてそんなメッセージ届いたらビビるかもしれないけど、思い当たる節はたぶん日頃の男の様子を見ていればわかるはずなんだよね。
増田と同じ事を日頃の男の様子から読み取らなければ間違いらしい。それを読み取らなければ「わかっていない」扱い。増田が自分の価値観を如何に正しいと思い込んでいるかよく分かる文章。自分こそ正しい、違う意見のものは全員馬鹿、そう言った選民意識も伺わせる。相変わらず気持ち悪い。
恋は盲目っていうし、
増田と同じように「嫌なもの」を感じ、「酒に関してスルー」の行動を取らないのは、50女に理解力がないからだとしている。パターナリズムでぐちょぐちょである。
〈バカっぽかったからアドバイスしてあげた〉ことからも初めから危機管理能力や理解力が低い奴だと思っていたことは明らか。期待してた、残念だった等は言ってるだけ。
飼い犬に手を噛まれた増田が強がっている。言うまでもなく、偏差値50の女は増田の飼い犬でもなんでもない。自由意志を持った1人の自立した人間である。
それだけです。
💩💩💩
増田は、偏差値は低くないだろうね。それしか誇るものがない。それしかアイデンティティのない人間だから。で、純粋でもないし優しくもない。貴方のためという言葉で他人を操って満足しようとする気持ちの悪い奴。
異常なまでのプライドの高さは自信のなさの裏返しだね。所謂女らしい女を見下しているのはミソジニーの内面化。普段は男に混じって働いてるタイプだろうな。ある意味被害者なんだよ。
私も人を恋愛的な意味で好きになったことがない。性欲はあるしどちらかというとモテる側の人間ではあるので、適当に口説いて抱くことはあるが、好きという感情とは違うと思う。
そもそも好きって何って話なんだけど、なんというか、自分の中で好きという感情は「この人じゃないといけない」という感情だと思っている。だけど本当にお互いにとってそんな人いるのかな?
別に他の誰かでもいいんじゃないかと思う。代わりなんていくらでもいると思えるから、本気になれない。付き合うことになっても数カ月したら、そろそろ次行こうと思ってしまう。実際それですぐ次にいけてしまう。
数年後には、ちょうどいい時期に付き合ったちょうどいい女と結婚するのかな。どうなんだろ。
富野作品には厭世観や人間不信が感じられるので、生殖や恋愛への否定を予想して見ることになるのだが、いつの間にか性愛への肯定描写がされていて、そこがうまく繋がらないのだ。
下世話に言えば、アムロもカミーユも機能不全家庭育ちで恋愛や家庭への不信をこじらせ幼なじみにも冷たい非モテっぽいのに、ララァやフォウとは出会って即スマートにいい感じになるのはNTの共感を踏まえても納得できないってこと。
これは富野自身が結婚し子供を作っていることへの「こんな作品作ってて家族持ちなの!? だから子孫肯定なのかもしれんけどよく結婚する気になったな!?」という戸惑いとも近い。
アムロもカミーユも家庭を省みず仕事にのめり込んだり不倫する両親を軽蔑していたし同時にそんな親に愛されたかったけど叶わなかった
そこで「あの両親を見て恋愛なんかする気が起きる訳ないだろう!」とはならず気になる女を見かけたらすぐに口説いて親密になろうとしてしまう
その理由は簡単で、単純にあの二人は性欲が強くその上で自分の欲望にとても正直なので、両親という最悪のケースを知っていても性愛を肯定出来てしまう
アニメだと生々しすぎて描かれなかったけど、小説版ではあの二人が戦争に巻き込まれる前頻繁に自慰を行っていた事や女性を性的な目で見ていた事が明かされている
アムロはセイラさんと寝たり親父のPCでエロ画像見ていたり、カミーユはファの体操着の写真を性的なオカズにしていた事が匂わされていた
他人と一緒になっても良い事なんてある訳が無いだろう…って諦観と、それでも異性とやりたくて仕方ない…という本能の肯定が同じ作品で描かれるのが富野作品の生々しさなのかもしれない
モテを相談してきた3人の男性たちにアドバイスをしてみたところ、相次いで彼女をつくり、今のところ前組3ヶ月ほど続いているということだ。
当人たちが努力したから、他に環境要因があったからなど、他に原因も考えられるかもしれないが、もしかしたら覚え書きが誰かの役に立つかもしれないので(まぁほとんど承認欲求だが)、それぞれの男性の属性とアドバイスの内容を残しておこうと思う。
身バレが怖いので、それぞれぼかしたり、内容に影響がない範囲でフェイクは加えておく。(取り敢えず1人分、書き加えていく)
年齢:アラサー
顔:中の下くらい
身長:172くらい、平均的
性格はとにかく大人しく、自分から会話を振るのは苦手なタイプ。筋金入りの男子校育ちで、今まで彼女がいたことはない。フィギュア棚はあるが抱き枕はない程度のオタク。デブやハゲでは無いものの、身も蓋もない言い方をするならチー牛で、自分の容姿に頓着しない。マッチングで恋活をしているが、年収や年齢、学歴の割にマッチング数が低く(一月に0〜3程度)、デートも2回目がない。
マッチングアプリには、会話のとっかかりや出会いのきっかけをつくるための「コミュニティ」というものが存在している。「アウトドア好き」「中高一貫出身」などだ。
彼のプロフィールを見てみると、よりにもよって「色白黒髪/色白黒髪好き」コミュニティに入っていた。4000人中3000人が男性、何のためにあるんだこのコミュニティ。
本人に、この色白黒髪はマストなのか尋ねてみると、清楚な人が好きなのは確かだが、多少チャラい元気系でも可愛ければ…と口ごもった。つまりあると嬉しいが絶対必要な条件ではないということだ。
このコミュニティに入るのは彼のモチベーション的にもマッチング的にもめちゃくちゃリスキーだ。理由は2つある。
色白黒髪でお前が可愛いと思う女が性的に清楚なわけないだろ。というかこのご時世色白黒髪清楚系ファッションの女は隠れビッチってこれ一番言われてるから。
「黒髪色白=手が加えられてない」と思うやつも多いが、これもやはり間違い。そのストレートロングの黒髪を保つのにどれだけのヘアオイルが、その色白を保つのにどだけの日焼け止めや化粧水が投資されているのか。「自然な感じの方がこっちも気負いしなくて済むし💦」じゃないんだよ、そんなんだから外見に気を使ってる黒髪色白好きが圧勝なんだよ。
②女は処女厨嫌い
女は処女厨が嫌いな奴が多い。処女、非処女は不可逆の関係にあるとともに、女に従順性を求めていると判断されるからだ。そしてマッチングアプリを使う女は、通常と比較してもある程度恋愛に積極的な層が多い。何が言いたいかと言うと、「処女がいい」と言う層に厳しい女が圧倒的に多い世界だということだ。(ちなみに不可逆である以上、処女も処女厨を避けがちである。)
それがどうだ、「色白黒髪の女性が好きです」。処女厨丸出し。本人的にはそういうつもりはなくても、そう解釈されても文句は言えない。
しかも彼はオタクコミュニティにも入っている。世知辛いことに、世間からはオタクは処女厨の多い集団だと見なされている。オタクコミュニティと色白黒髪好きコミュニティのコンボは、まぁ厄介認定を受けること必至と言っても過言ではない。
そもそも相手が色白黒髪かどうかはプロフィール写真でわかる。こんなコミュニティ百害あって一利なしと説明して退出してもらった。
・相手の条件の緩和
これが一番肝かもしれない。
彼の希望は、
だった。
……いやもうミスマッチがすごい!というかそもそもそういう女はもう市場にいねえ!
そもそも京大や東大レベルの女子は著しく少なく、女の高学歴は忌避されるという傾向はあるものの、彼のように学齢同類婚を望む層からは熱烈な支持を得ている。少なくとも在学中はそれなりにモテること必至だ。
しかもそこに「オシャレで可愛い」がつく。確実に彼氏がいるし、いなくてもめちゃくちゃ口説かれ慣れてるから余程の物好きでもない限りオタクくんには振り向いてくれんのや!目を覚ませ!
話を聞いていくうちに、男子校を極めすぎて彼が「可愛くない女子」を知らないのだとわかってきた。そりゃアニメの女とコスプレイヤーとアイドルしか知らんかったらな……理想も上がるわな……。
正直、③の条件だけならなんとかなるのだ。
彼の年収は京大/東大卒の中ではそこまで珍しくはないとはいえ、世間的に言ったら立派な高収入の部類だ。職種としても手堅い。「人畜無害」を絵に描いたような彼は、婚活に行ったら専業主婦志望の可愛い子にだってモテるだろう。
彼にそのことを相談したら、それでも他の条件も外せないらしい。他の階層の人間と恋愛するのが怖いそうだ。
・外見の改善
彼にしてもらったのは、
①骨格診断
②服の刷新
③顔の印象改善
の4つだ。
①骨格診断
骨格のタイプによって似合う服の形が違うという話。かなり精度が高いし、肌の色などと違って自己診断が比較的楽だ。(詳しくは「骨格診断 男性」でググれ)
これで流行りではなく、「自分がオシャレに見える服」を把握してもらう。
ちなみにAさんはロジカルな仕組みが気に入ったらしく、自主的に調べてきたパーソナルカラーなどと組み合わてコーディネートを考えるようになった。
②服の刷新
①の法則に従って、とにかく服を新しく買い換えさせた。ブランド物を買う必要はないが、着古した服は、センスのいい古着でもない限り悪印象だ。
少し乱暴だが、高校から着ている(!?)という服は全て捨ててもらい、ルミネに入っているブランドを決め手(ジャケットなど)にして、あとはGUで揃えてもらった。ルールは一つ、暗い色だけで完結させないことだ
③顔の印象改善
男ができる最短・最高の整形、それは眉毛だ。
Aさんは伸びっぱなしボーボー、しかも八の字系の眉毛だったが、眉サロンで整えることで理想的な形にすることが出来た。
その他にも、コンシーラー(ニキビ跡を隠したりする化粧品)などの軽いメイクを指南。
骨格に合わせたカットに定評がある美容院(床屋に行くな)に行ってもらい、髪型も変えた。
彼の体型(普通身長痩せ型)で姿勢が悪いと、とにかくだらしなく見える。オタク(趣味)はタイプによってはウケるが、オタク(容姿)は等しくモテない。
ピラティスの一日体験で指南してもらってきて、デート中の姿勢の改善をしてもらった。
これらのアドバイスを1ヶ月で実践してもらったうえでマッチングアプリで3人ほど会ってもらい、コミュニケーションにもその都度アドバイスを入れた。
その結果か偶然かわからないが、かれは3人目(会い始めて2週目)でぽっと彼女を作ることに成功した。
相手は東大卒外資コンサルのバリキャリ。コンサルの同期に比べ業務時間にに融通がきき、余裕がある彼が気に入ったそうだ。彼より年収は高い。