はてなキーワード: 冗談とは
複合的平等っていう概念自体は面白い概念だと思う。でも「複合的平等」っていうネーミングのセンスが悪いよね。
名前と中身があっていない。その概念のどこらへんが複合的で、どこらへんが平等と関係するのかが分からん。
概念を発明するのは上手だけど、名前付けのセンスはない。これはまさに複合的平等を体現している、ということなのかな。
だとしたらこのマイケル・ウォルツァーさんは名前付けのセンスもある、ということになり、複合的平等は虚構である、ということになる。
まぁ冗談はいいとして、増田の言いたいことはよく分かる。増田がレスしている増田は口が汚いからなんかムカツクし増田は全増田の模範となるような良い増田だと思う!
AMD(Advanced Micro Devices)の創業者ジェリー・サンダース氏は『真の男はファブ(自社工場)を持つ』と言っている。
冗談のような口上で始めたが、実際問題として今の半導体業界で自社工場を持つというのは巨額のギャンブルだ。
2000年頃に導入された銅配線(180-130nmプロセス)以降、半導体の製造プロセスは『単純に縮小すればいい』というものではなくなり、
電子のトンネル効果によるリーク電流の増大対策(90-65nm)、HKMG(45-32nm)、FinFET(22-10nm)、SADPおよびSAQP(10-7nm)、EUV(7nm以降)、GAA(5nm以降?)といった新技術をその都度導入してきた。
当然ながらそれらの技術の開発と導入にも巨額の費用がかかるわけであり、その開発費用を払えずに多くの会社が脱落してきた。
7nmではとうとうGlobalFoundries(AMDの工場部門が分離された会社)が脱落することとなったし、脱落はしなかったものの“王者”インテルですら10nmへの移行では大きなもたつきがあった。(ので10nmは中継ぎですぐに7nmに移行するような計画になっている)
結果、ロジック周りの先端プロセスを利用できる会社はどんどん少なくなり、現在ではインテル以外では台湾のTSMCと韓国のサムスン電子くらいである。
Intelは一応ファウンダリー(製造委託)をやっているが基本的には自社設計のチップを作ることが中心で、つまりファブレスメーカーが最先端プロセスを使いたい場合はもはやTSMCとサムスンの2択といっていい。
そのような状態になるまで競争に生き残ってきたという点は素直に称賛に値すると思っている。
一方、サムスン電子はDRAMやフラッシュメモリ事業も行っている。
こちらの事業も2018年にはとんでもない価格高騰があった(結果、サムスン電子は2018年の半導体売上ランキングでインテルを抜いて首位となった)が、
それ以外の時期は概して製造プロセスの進化以上に価格下落が激しく(SSDやUSBメモリの価格容量比がどんどん安くなっていったことは皆さんも経験しただろう)、特にDRAMはほとんどの時期で利益はトントンか赤字だったと思われる。
こちらは結局のところ他の会社が脱落するまで我慢するチキンゲーム状態だったわけであり、それを生き残ってきたという事実は称賛に値する。
中国は国家的にこの市場も狙っているようだが米中貿易摩擦などの政治的リスクもある。
もちろん台湾(対中国)や韓国(対北朝鮮)も政治的リスクを抱えているわけであり、これ以上どこかによる寡占が進むという状況は競争的にも地政学的リスクの観点からも良くはない。
その意味で、韓国への好き嫌いはともかくとして、サムスン電子はそこまで嫌いではないというのが一人のウォッチャーの感想である。
そういう冗談やってると、不真面目な人としてめをつけられちゃいませんか。
他人にアドバイスできるような人間じゃないんで何とも言えないが
どうせなら出家とかどうっすか
瞑想アプリheadspaceの創業者は10年チベットかどっかで修行してから瞑想の良さを伝えるためにアプリ作って億万長者になった
https://www.headspace.com/andy-puddicombe
これを目指そう
というのはまあ冗談にしても、こういう逃げ方もあるってのは伝えたい
自堕落じゃない逃げ方もあるよっつーか
えらそーですまん
他人にアドバイスできるような人間じゃないんで何とも言えないが
どうせなら出家とかどうっすか
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これを目指そう
というのはまあ冗談にしても、こういう逃げ方もあるってのは伝えたい
自堕落じゃない逃げ方もあるよっつーか
えらそーですまん
彼は良いやつだ。
口数少ないが、たまに無邪気な冗談を言って周囲を和ませる。
でも平常時の外部出力が多すぎるのだ。
彼がいつもしてる貧乏ゆすりで俺の席のモニターが揺れ、彼がいつもしてる指をパチンパチンと弾くのが俺の集中力を削ぐ。。
貧乏ゆすりの件はお願いしてやめてもらった。たまにすることもあるが、衝動的なもののようで、すぐにやめる。良い奴だ。
しかしそんな良い奴の行動をこれ以上制限するのは可愛そうだと思った。貧乏ゆすりが出来なくなったせいか前後に揺れるようになったからだ。だから指弾きについては何も言わないことにし、音が気になる時はノイキャン付きヘッドホンで解決していた。
そんな彼が機能の大規模な席替えでついに隣の島の席に移動した!やった!やった!良い奴だけど!良い奴だけど正直嬉しい!うるさいと思っててごめん!でもこれからは離れた席からよろしく!
両親とも晩酌をする人で、昔は大人の人はみんな夜お酒を飲むものなんだと思ってた。
母は私や兄の寝かしつけのためにビール一本くらいしか飲まずにそれなりの時間になると一緒に2階にある寝室に行って布団に入ってくれてた記憶がある。絵本とか読んでくれた。後々知るが母はそんなに強くないから一本くらいで十分だったそう。いつのまにかコーラを飲むようになってたし。
父は夜ご飯の皿が片づけられた後も畳の居間で乾き物やチーズなどをどこからかひっぱりだして寝るまで飲んでいた。寝れない夜には寝室を抜け出してそーっと1階まで階段を降りて酔っ払った父に絡んで遊んでもらった。三角形のチーズは美味しかったし乾き物もしょっぱいけどいいものだと思った。
地元のお祭りの太鼓の練習とかをチンドンチンドンだよって箸をバチ代わりに教えてくれた。(めっちゃ行儀悪くてすいません)
そんな夜更かしした次の日は私だけなかなか起きれなくて母も諦めるけど、父だけは理由を知っているからか「もう夜ですよー」って冗談言いながら階段上がってきて、布団をめくっても「夜だからこのまま寝るか?」と起こす気ゼロで安心して二度寝してた。
そして寝てる私の足を引っ張り出して、いつも足の爪をきってくれた。マッサージ付き。
パチンパチン爪を切った後、足の指をグニグニしてピーンと引っ張って「はい!終わり!朝だよー!!」と。
それでも起きれなかったけど、本当にいい父だと思う。
冗談で言ってるわけではない。俺は真面目に言ってる。彼女ができなくて苦しんでいる人に言いたい。まず猫を飼え。
それは代替行為とかそういうことを言ってるんじゃない。理由をいくつかあげよう。
彼女ができない、苦しい、と言う人にしばしば見られるのが、「相手の気持ちを考慮して動くことができない」というものだ。自分を客観的に見られない、他者を忖度できない、自分の都合でしか行動できない。こういう人は、他者とのかかわりにおいて敬遠される。そういうのは、もともと人間関係が得意でないという場合もあるし、いくつかの他人との交渉の中で拒否されてきて、経験値を積むことができていないというケースもある。だから猫だ。
猫は多様だ。こちらの都合では動かない。人間と付き合うのと同じように頭を使う必要がある。じゃあ人間相手にトレーニングすれば、というかもしれないが、それができるのか? 人間相手に拒絶とかされたら、きついぞ。しかも、人間は、周囲との関係によってあなたを拒絶とかしてくる。だから、自分のスキルが多少向上してもそれが正当に評価されるとは限らない。猫ならば、基本、関係は1対1だ。自分のスキルが向上すれば、猫の行動でそれがわかる。
そして、最悪猫に多少拒絶されたところで、「まあ猫だからな」で済む。精神的ダメージは少なめだ。人間に拒絶されたら絶望するだろう。だが、猫ならましだ。
そして、猫は人間の顔の美醜にそこまでこだわらない。きちんと世話をして可愛がれば、信頼関係を結ぶことができる。
猫の相手ができないうちは、人間の相手は難しい。そう思って猫との関係を構築するために努力すれば、「他者との関係」について適切なトレーニングとなるだろう。
(2)趣味ができる
趣味のない人間には話題がない。話題のない人間はつまらない。だが、君が猫を飼えば、とりあえず「猫」という趣味ができる。その趣味は君の世界を広げ、君に話題を提供する。仕事が終わってまっすぐ家に帰る人間は「非コミュのひきこもり予備軍」と思われても仕方ないが、「家に猫が待ってるので…」というだけで、周囲の目も優しくなる。「まあ、猫が待ってるんじゃ仕方ないな」「早く帰ってやれよ」と言ってもらえる。猫さまさまだ。
「休日は何をしてるんですか?」とかの戦慄する定番質問に対する回答もばっちりだ。「い、いや…別に…テレビみたり…」が、「猫と遊んでます。普段はなかなか遊んでやれないので」「自宅で本を読んでると、足元に猫が来てそれで動けなくなってしまって、ハハハ」とか。やってること大差ないのに、印象爆上げだ。
そして、猫を飼うことで、これまで目がいかなかったペットショップ、ペットグッズ、最新の猫カフェ情報のチェック、猫ブログ、猫漫画の情報チェック、新しいおもちゃやおやつに関する情報のチェック、ペットに関するニュースへの注目、ペット情報誌の定期購読、他人のペットに対する視線への理解、Youtubeの人気の猫動画情報チェック……などなど、興味の範囲が馬鹿みたいに広くなる。スマホのホーム画面も、買ったときのままとかゲームとかじゃなく、自猫の日替わりベストショット集とかになる。人前でスマホ使うときも、他人からの評価があがる。同じ猫飼いの人と、流行ってる猫の病気話題を共有したりと、会話もばっちりだ。
(3)信頼感が増す
何よりも、「自分よりもか弱い存在であるひとつの命を預かり、それを守り続けている責任」が、あなた自身の自信になるとともに、他者からの信頼の基盤となる。また、いろいろと手間のかかる猫をちゃんと飼って可愛がっているということは、身の回りのことや細かい仕事をスケジューリングしてコントロールしているということだから、いままであまり人付き合いもせず「得体のしれないやつ」でしかなかったあなたの評価も、一気に「どうやらできるやつ」へと変化する。
「このプロジェクト、●●に任せて大丈夫ですかね」「あれだけ猫を可愛がって飼ってるような奴だから、まあなんとかやるだろう」「そうですね。猫飼ってますからね」という感じだ。間違いない。
(4)そして最後に
上の(1)から(3)をすべて身に付けた存在を想像してみるといい。他者の気持ちをおもいやることができ、趣味や話題が豊富でおもしろく、しかも仕事を任され責任感ありそうな人で、そして猫を飼っている。間違いなくモテるぞ、これは。。猫を飼うだけで、これだけの利点があるんだ。もう飼うしかない。
もちろん、ここまでしても、最後の最後、やはり君の周囲に見る目が全然なくて、結局彼女はできないかもしれない。だが、もうそれはそれでいいんだ。だって君には猫がいるのだから。
グレタ・トゥーンベリさんの「未成年の盾」、今のところ堅牢な性能/日本では「フルメタル・パニック! 」作者の賀東招二氏のツイート、ブラジルではボルソナロ大統領の「ピラリャ」発言が注目を集める
https://togetter.com/li/1441615
フルメタの作者が残念な人間であるのは当時から割と知られた話なので、またやらかしたのか(呆)程度にしか思わないけど、何時もながら相も変わらず、この手の左翼団体が子供を盾にして、反論やらを潰す道具にしている点は本当に悪質だなと思う。
弱者を盾にしたら、世間も反論をしにくい事を最大限悪用しているのが、この手の左翼やリベラル組織または宗教系団体なのは事実だからね。
日本でも共産系や宗教系もこの手の弱者の盾を良く使っていたし、その顕著な例が特に10年ほど前の児童ポルノ禁止法からの一連の騒動だったと思う。
あの時は本当に子供の権利を規制推進側が盾にしまくって、完全に反論を潰しにかかった挙句、規制ばかり推進して、児童保護施設への予算を一切付けないと言う悪質な行為をしでかしたからな。
そして児童ポルノに関しては海外では今だにセックスドール規制等と言い、子供の権利を盾にしているから悪質だよ。
漫画規制した結果、後の結果を見ても逆に実在児童被害が増えた事実から規制は逆効果であったと言えるのにね。
本当にこれら子供を盾にする様な大人が一番悪質な連中であると思うよ。
彼等のせいで冷静な指摘すら潰され続けてきたのは事実。
しかしこの環境問題と言い、子供の権利委員会と言い、今や国連は単なる左翼活動家やカルト活動家の集会場でしかないなと見ていて思うよ。
普通に国家としてはこれら国連への分担金を未払いする事こそ正常な行動ではないのか?と昨今の国連の異常な行動を見ていて強く思う。
冗談抜きでこの子供の盾はラディカルフェミニスト団体やカルト宗教やこの手の左翼団体が悪用し続けた歴史があるから、いい加減なんとかしてほしいもの。
しかしこの手のリベラル左翼っぽい政治活動家がこの環境問題に絡んでから、本気でこの分野おかしくなったんだよな。
「またやっちゃった…」
ヒロコは苛立ちと罪悪感でいっぱいになった胸を抑えて深く溜め息を付いた。
間も無く3歳になる娘のユウが赤くなったあどけない頬をめいっぱい歪ませて泣きじゃくっている。
片付けても片付けてもおもちゃを散らかし、いたずらばかりするユウをきつく叱りつけたのだ。
同じことを何度繰り返せばいいのか、また抑えきれない怒りを発してしまった。
掌がヒリヒリと痺れている。
我に返った時には遅く、ユウは火が付いたように泣き出した。
それでもヒロコはすぐには動けなかった。
その様子を他人事のように見詰め、抱き寄せる事も出来ず、これを宥めるのも自分の仕事かとうんざりし、またそう考えてしまう自分が嫌だった。
夫の帰りは今日も遅いのだろう。
激務の為、終電になることがほとんどだ。最後に娘が起きている時間に帰ってきたのはいつの事だったろうか。
日が傾き始めた窓の外に目をやり、逃れられない娘の泣き声と孤独感にヒロコはまた溜め息をついた。
──
「こんなはずじゃなかったのに」
「イヤイヤ期は大変よね」
サキは応じる。
ヒロコの学生時代の友人だ。
サキの子供はユウの2つ上の男の子で、サキは企業勤めのいわゆるワーママである。
最近は忙しくて会う機会も減っていたがサキが2人目の出産を間近にして産休に入った為、久しぶりにお茶でもどうかと招待を受けたのだ。
「可愛くない訳じゃないんだけどね、時々イライラが止まらないの。本当にひどいんだよ。なんで何回言ってもわからないんだろう」
自分の家にはない、物珍しいおもちゃの数々に目を輝かせているユウを横目に、ヒロコはまた溜め息をつく。
「片付けは出来ないし、気付いたらすぐ散らかすし、昨日もリビングに水をぶちまけるし、トイレットペーパーは全部出しちゃうし…。毎日毎日片付けに追われてる…!すぐにビービー泣いてうるさくて頭おかしくなりそう。この子、私のこと嫌いなのかなって本気で思う事がある」
サキは時折自身の体験を交えながらヒロコの言葉にうんうんと耳を傾ける。
ヒロコがアドバイスなどを求めていないことはよくわかっている。
まだ意思の疎通もままならない子供と一日過ごしているだけでどれだけ気力と体力が削られるかサキもよく覚えている。
久しぶりに人と話をしている高揚感と充実感に夢中になるヒロコの気持ちはよくわかった。
「…そろそろ保育園のお迎えに行かないと」
時間が過ぎるのはあっという間だ。
「長居してごめんね」
ヒロコも席を立ち、ユウの散らかしたおもちゃを片付ける。
「帰るよ」
その一言でユウの顔がぷうと膨れた。
「やだ」
ヒロコの目が吊り上がった。
「また始まった…!ワガママ言わないで!!」
「やあぁー!あそぶ!あそぶの!!」
小さな手から乱暴におもちゃを取り上げると、ユウはわぁっと泣き声を上げた。
「はぁ…。もううるさい!泣かないでよ!行くよ!」
ヒロコはユウを抱き上げようとしたが、ユウは泣いて暴れ、その手から逃がれようとする。
カァッと目の前が赤くなるような感覚に襲われ、反射的にヒロコの右手にグッと力が入ったが視界にサキの姿が入り、ヒロコは震わせた拳を抑えた。
その分声はヒートアップする。
強引にユウを引き寄せ、そのまま引きずるようにして玄関へ向かう。
「みっともない所見せてごめんね。いつもこんなで…ホントごめん」
辛そうに頭を下げるヒロコにサキは困ったような笑顔を返すと、本棚から一冊の本を取り出してヒロコに渡した。
「ね、良かったらこれ、読んでみて」
──
ヒロコは疲れていた。
「こんなはずじゃなかったのに」
お母さんだからメイクもお洒落もちゃんと出来なくて、髪を振り乱して鬼の形相で子供に怒鳴り、お母さんだから子供の為に我慢ばかりで辛い事ばかり。
ユウの寝顔を見て愛しいと思っても、朝になればまたあの1日が始まると思うと恐怖すら感じた。
この子を産んでいなければ…考えても仕方のないifが頭の中を駆け巡る。
恨めしい。子供の事など考えず、仕事だけしていればいい夫が恨めしかった。
独りの時間はとても長く、虚無で満たされていた。
(絵本か…)
本屋へは何度か行ったが子供に何を選べばいいのかわからず、無難そうな物を数冊買ったきりだ。
読み聞かせをしてもユウはすぐに飽きてしまい最後まで読み切れた事もなく、読んでいる最中に絵本を破かれて怒って以来、開くのをやめた。
鞄から取り出し、表紙を撫ぜた。
「えぇ…どういうこと?」
口の端に自然と笑みが浮かんだ。
静かなリビングにページをめくる乾いた音が響く。
いたずらで母親を困らせる可愛くない子供が、デフォルメされた絵柄で描かれていた。
嫌な感情が胸を巡る。
気分が悪くなり、一度は絵本を閉じようかと思った。
しかし、めくるごとにヒロコの手が震えだした。
(あ、このママ…)
(私だ…私がいる…)
あたしがあんたをうんだんだもん!
大好きすぎるからおこるのよ!あんたにはママよりしあわせになってほしいの!!
それがおこるってことなのよ!』
ヒロコの目から知らずに涙がこぼれた。
(うん、私、怒りたいんじゃない。ユウが大好き。大好きだから怒ってしまうんだ…!私、間違ってなかったんだ…!)
胸が、身体中がカァッと熱くなった。
堰を切ったようにとめどなく涙が溢れてくる。
ヒロコは絵本を抱き締めて嗚咽を上げた。
ヒロコは昨夜泣き腫らしてむくんだ瞼をこすりながらも、穏やかな気持ちでいた。
今朝も早くからユウは冷蔵庫の野菜室に積み木を放り込むいたずらをしていた。
いつものように怒鳴り付けたヒロコだったが、泣いているユウを自然に抱き締める事が出来た。
「あのね、ママはユウが好きだから怒ったんだよ。わかる?ユウの事がどうでもよかったら、怒ったりもしないの。だからユウが悪い事をしたら怒るのよ」
今はまだ全ては伝わらないかも知れない、けれどきっとわかってくれるはず。
心持ちが違うだけでこんなにも余裕を持っていられるなんて。ヒロコは晴れやかさすら感じていた。
──
追い詰められていた自分の気持ちを理解し、黙って絵本を渡してくれたサキに感謝を伝えようとヒロコは電話を掛けた。
「何て言うか、助けられた気持ち。私、いっぱいいっぱいだったんだと思う…」
「私もそうだよ」
サキの声は安堵したような響きがあった。
「いい絵本だったでしょう?私も辛いときに読んでるんだ。怒るのは悪いことじゃない、子供の為だって思えると気が楽になるよね」
「うん。ユウにちゃんと向き合えた気がする」
しばらく話を続けたあと、あぁそうだとサキは言った。
「あの絵本を書いた作家さんの講演会が再来週あるんだけど行ってみない?」
「講演会?」
「ユウも騒ぐしそんな所に連れていけない…」
「大丈夫!子供連れでも安心して行ける講演会なの。作家さんが子供と遊んでくれたり、絵本の読み聞かせをしてくれたりするんだ。親も子供も楽しめていい息抜きになるよ」
本を一冊読んだだけ、どんな人かもわからない絵本作家の講演会に3000円も出すのは専業主婦のヒロコにとっては少し高いなと思う金額だった。
だが、子供も沢山来ると言う話だし、ユウにもいい刺激になるかも知れない。
熱心に勧めてくれるサキに押され、せっかくだからと参加を決めた。
講演会と聞いて構えていたが、会場に入って拍子抜けした。
椅子も置かれていないホールにブルーシートが敷かれているだけ。
「なんなの、これ?」
「知らないとちょっと驚くよね。まぁ座って座って」
「ユウちゃん、これから楽しいお兄さんが来て遊んでくれるよ。ご本も読んで貰おうね」
サキの息子ケンタは場馴れしているのか、サキに寄り掛かるようにして静かに座っていた。
「そんなことないよ。全っ然ダメな子なんだから!今日はユウちゃんがいるから良い子のフリしてるだけ。もうすぐ赤ちゃんも産まれるんだからもっとお兄ちゃんらしくして貰わないと困っちゃう。ね?ケンタ?…あ、ほら始まるよ!」
それはヒロコが想像していた作家の講演会とは全くかけ離れたものだった。
絵本作家と聞いてかなり年配なのだろうと勝手に思っていたヒロコは、40半ばに見える気取らない格好をしたこの男性が絵本作家その人であることも驚いた。
作家本人が壇上を降りて子供と触れ合い、子供達が楽しめるように趣向を凝らした様々な遊びが繰り広げられた。
時には大人も一緒に歓声をあげるような賑やかなもので、気付けばユウもキャッキャと声を上げて遊びの輪の中で満面の笑みを浮かべていた。
(凄い…)
「この人は特別だよ。こんなに子供の為に自分からやってくれる作家さんなんて聞いたことないもの。生の意見を聞きたいって日本中回って年に何本も講演会開くんだよ。絵本も発売前に講演会で読み聞かせして、感想を聞いて手直しするの。凄いでしょ?」
「前にね、仕事でこの人のイベントに関わった事があって。妥協しないでこだわりを貫く姿勢とか、誰に対してもフランクで、作家なのに偉ぶらない所とか、凄く温かみがあって純粋な人だからファンになっちゃったんだ。しかも、ちょっとかっこいいじゃない?」
子供達は食い入るように作家の手元を見詰め、声を上げて笑っている。
(これがプロの読み聞かせ…!ユウなんて私が読んでも最後まで聞かないのに、こんなに子供の心を掴むなんて。やっぱりプロは違うのね。私もあんな風に感情を込めて読んでみたらいいのかな)
作家は、二冊の本を読み終わり、次が最後の読み聞かせだと告げた。
もう終わってしまうのか…と残念な気持ちになるヒロコは気付かないうちにもうこの作家のファンになっているのだ。
新作だと言うその黄色い表紙の絵本は、作家が渾身の思いを注いで全国のママ達の為に描き上げたのだそうだ。
この明るくて楽しい、優しさに溢れた人が私達ママの為に描いてくれた絵本とは一体どんなものなのだろう。
ヒロコの胸は期待に掻き立てられた。
読み上げられた一文にヒロコは頭を殴られたような気がした。
周りを見れば大人しい子供もいるのに何故ユウのようないたずらばかりする子だったのかと妬ましい気持ちになることもあった。
子供が親を選んで産まれてきただなんて考えたこともなかったのだ。
作家は感情を溢れさせた独特の声音で絵本を読み進め、ページを捲っていく。
ひとりぼっちで寂しそうなママを喜ばせたいんだと飛び込んでいく魂。
ヒロコの心は激しく揺さぶられた。
気付けば茫沱たる涙が頬を濡らしていく。
母に喜びを与える為に産まれるのだ。
ヒロコは肩を震わせしゃくり上げて泣いた。
作家を中心に会場の空気が一つになったような感覚をヒロコとサキは味わった。
同じように感じる来場者は他にもいたのではないだろうか。
(自分の絵本を読みながら泣くなんて、とても繊細な人なんだ…)
作家が自分に寄り添ってくれるような気持ちになり、ヒロコはその涙が温かく感じた。
「ママ…?」
ヒロコが泣いている事に気付いたユウが、どうしたの?と母の頬に手を伸ばす。
ヒロコは反射的にその小さな体をギュウと抱き締めた。
「ユウ、ありがとう」
講演後に開かれた即売会でヒロコは迷わずに黄色い表紙の絵本を買った。
感動と感謝を伝えているとまた涙が溢れてきた。
作家はにこにこしながら『ユウひめ、ヒロコひめへ』と言う宛名の下に2人の似顔絵を描いて手渡してくれた。
──
翌日からヒロコはユウに、そのサインの入った絵本を積極的に読み聞かせた。
講演会で見た絵本作家の姿を脳裏に思い浮かべ、それと同じように読み聞かせをしたのだ。
冗談を言うシーンでユウは笑う。
もう一度ここを読んでとヒロコにせがむ。
こんなこと今まで一度だってなかったのに。
「ユウもこんな風にお空の上からママを選んだんだって。覚えてる?」
「うん。おじいちゃん」
「このおじいちゃんにユウも会ったの?」
「うん」
幾人もの子供たちから聞いた話を元に絵本を描いたとあの作家は言っていた。
本当だ、ユウも産まれる前の記憶を持っているんだ、とヒロコは確信した。
「どこが良くてママを選んだの?」
照れたように小首を傾げながら舌足らずに答えるユウをヒロコはきゅっと抱き締める。
「ママ嬉しい~!ユウも可愛いよ!可愛いママを選んだんだからユウが可愛いのも当たり前だよね~!」
子供からこんなにも愛を貰えると気付かせてくれたこの絵本は、ヒロコにとって正にバイブルとなったのだ。
後半はこちら↓
これとこれのブコメを見て思ったんだけどさ
支持してるのはこの人だけど当選確実だから他の候補に投票するとか
結局のところ民主主義のバグで多数決で世の中が回ってしまうのが良くないのだと思う
建前上は議論を尽くしたうえで最終手段としての多数決なのだけれど、実態は過半数超えた、ハイ強行採決なわけで
過半数を超えるためなら意見が合わないやつと空虚な協力体制を築く
少数派では自分の一票に意味がないから組織の論理に取り込まれてしまう
だから俺はあたらしい方法を考え、これに確率的民主主義という名をつけた
確率的民主主義では、一票が1/全投票数の確率を持つ確率票として扱われる
例えば100人の議会があるとして、一つの法案に対して51人が賛成、49人が反対の場合、51%の確率で可決される
通常の多数決では49対49で割れているときに、2票を持つコウモリが大きな力を持ってしまうが
この場合極端な案二つで争い、ギリギリで多数派の勢力を作るよりも、議論を深め、可能な限り折衷して多数の個人の合意を得ることが最適戦略になる
強行採決自体が不可能なので自公連立とか野党共闘みたいな馬鹿な話は出てこない
たまに冗談で「マック赤坂に入れるわ」とか「又吉イエスに入れるわ」とか言うし、実際にネタで投票する若者もいる
俺の一票には意味がないから、ネタ候補(本人にはすいません)に入れてもいいだろう、どうせ当選しないし、というわけだ
でも実際に、その一票で0.1%でもネタ候補の当選確率が上がるとしたら、そんな適当な投票をするだろうか
あんなキチガイ(本人にはすいません)が当選しないように、少しでもマシな候補に投票するのではないか
であれば、小難しいことを考えずに一番良い候補が当選する確率を少しでも上げるように投票するだろう
結構いい気がしてるんだけど、どう思う?
おまえらにとっては
きちんと望まれたとおり自殺を進めているには入らないんだろうけど
いまは腕でも折らないと助けを求めない程度といっていて
腕を折られたくなければ助けを求めろと恐喝すれば求めないとわかっていて
たとえば女性社員が、仲直りさせてあげたいとか
なにかするたびに被害者のほうが数日出社しないみたいなはなしで
パワハラはさすがだと思う。
お前が同性愛者と間違えたやつは女性にパワハラされたけど(当然うそな)
冗談でも性的な話題とかしてもいいと思った理由を、俺に教えてくれ。
初対面だからか?
ショックなことがあったので書く。殴り書きかもしれない。
学生の身分で、毎月少しずつ仕事をもらってフリーランスのミュージシャンをしている。
仕事をもらう先は大抵決まっているのだけど、先日そこの社長(妻子有)に手を出されそうになった。
最初は大勢で飲んでいたが、時間が遅くなるにつれて二人きりになり、帰り際のことだった。
何度も抱きしめられて、キスされそうになったので手で押し返した。
演奏終わりの打ち上げで、お互い酔っ払っていて、向こうはフラフラと酩酊していたし、意識がはっきりしないようだった。こちらもほろ酔い気分だった。
ただ、向こうは飲むペースが明らかに早くて、何杯も注文するので、大丈夫かな?と思っていた。
こちらは酒がそんなに強くないので、ゆっくりではあるけれどワイン2杯とビールを飲んだ。酩酊はしておらず、意識はしっかりとしていた。
夜もふけたので帰ろう、としたところで向こうが徐に近寄ってきたので、(いつも別れる時は握手をしているので)握手かと思って手を差し出すとそのまま抱きしめられた。
抱きしめたまま向こうが大人しくなったので、こちらの手を向こうの背中に回してポンポン、と叩くとハッとしたようで「帰ります」と言った。
別れようとした時、急に踵を返してまた抱きしめられ、ポンポンと叩き、「帰ります」と言い、また抱きしめられたところで、明らかに向こうの顔つきが変わって、こちらの口元に目線がいったように見えたので慌てて顔を逸らし、手で押し返した。
そうしたら、本当に帰って行った。
しばらくしたら「おやすみなさい」とメッセージがスマホに送られてきたが、既読だけつけて返事はしなかった。
次の日も仕事で会う予定があったが、なんとなく会いづらかった。
しかし会わないわけにもいかないのでいざ会ってみると、向こうは何事もなかったかのように接してきたので(出来事について触れもしなかったので)、もしかしたら忘れているのかな?と思った。
けど、言葉にできない距離感というか……話をする態度や口調はそのままで、なんとなく冗談を言い合いにくい雰囲気とでも言うのか。
よくわからない感覚を持ちながら、その日は仕事を終え、家に帰った。そしてまた次の日の朝に「一昨日はごめんなさい」という旨のメッセージと、事務連絡が合わせて送られてきた。
事務連絡の返信だけして、「ごめんなさい」の部分には触れなかった。
別に忘れていてもいい。むしろ、忘れていて欲しかった。そのほうが都合がよかった。
もし忘れていれば、蒸し返さずに自分の胸中にだけ出来事についての記憶を留め、変わらぬ態度で話せるはずだった。
我らはよき友人で、よき仕事仲間のはずだった。
ただ男と女であるというだけだった。お互い人として尊敬しあって、人として好いているつもりだった。自分は。
伴侶と小さい子どもがいて、10以上も年下の女、あるいは男に手を出す(出そうとする)ことに同意できない。いくら酒が入っていようとも。
とにかく悲しくて、怒っている。
しかし嫌いになれない。
許すつもりはないが、今は関係性がかなりギクシャクしているので、今までのようにとはいかずとも、近いものに戻りたいとは思っている。
LINEとかメッセンジャーだとログが残り、あとあと何かのタイミングで目に入り思い出してしまいそうなので、電話か直接会って話そうと思っている。
幸いにも(?)、今週末、会う予定がある。
話すのが怖い。が、ここで話しておかないと、これからにとってよくない、気がする。