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はてなキーワード: 絵画とは

2021-08-02

絵画から罵倒する声が聞こえた」=幻聴、ってのも短絡的だと思うんだよな

あいうのって「はらわたが煮えくりかえる」みたいなもので、ただの比喩表現では?

絵画から自分罵倒する声が聞こえた」→ぬ~べ~

anond:20210802152653

「絵描いて馬鹿じゃねえのか」→馬鹿無能)ではないという意味自分と同じバカの仲間だと思ったのに、絵を描ける有能で裏切られたと怒っている描写

社会の役に立てないくせしてさあ」→自分社会という解釈人物で、自分の役に立たない人という意味で言ってる

絵画から自分罵倒する声が聞こえた」→絵画の持つパワー

「誰でもよかった」→場当たり的なテンプレ台詞

に改変し、

「元々俺のをパクったんだろ!?」「ほらな!お前じゃん!」→犯人自身も絵を描いていた事が窺われる台詞、それゆえに京アニ事件連想させるとして批判されたが、犯人人間性付与する台詞でもある

「絵描いて馬鹿じゃねえのか」「社会の役に立てないくせしてさあ」→社会の役に立つかどうかという短絡的な視点、底が浅い

に改変する


もうこれ全然別物に思えるし、犯人動機には主人公藤野から京本への嫉妬や複雑な感情とも共通するものがあったと思うから

そこを削っちゃ作品テーマがブレるし駄目じゃないかと思うんだよなあ

2021-07-31

能動的なことに時間を使うエネルギーがない

今、最低限の生活仕事以外で時間を使っていること

アニメを見る

漫画を読む

散歩する

・食べる

ショッピング

SNS

運動

大体のことが受動的で、ついでに将来役立ちそうなことを何もしていない。運動くらい。

本当は上記のような受動的なことを受動的にするのではなく、

何か副業につながるようなやり方をしたり、そもそもキャリアアップのために時間を使ったりしたい。

あるいはものづくりのような、自分の頭で何をするか考えて行動するような娯楽を楽しみたい。

まり受動的すぎて最近脳が鈍っているような気がするし、

人と話してもあんまり話題提供できずつまんない人間になってしまったと思う。

本読んだり勉強したりハードルが高い。

手芸とか絵画とかアプリ開発とか、ちょっとやってみるものの小さいものを作ってすぐ辞めてしまう。

自分は世の中に価値提供できないという虚しさ、老化が早そう、単に時間の浪費がもったいない

何かエネルギーあんまりなくてもできる、楽しいことはないだろうか。

以下やってみて・やってみようと思ってダメだったこ

個人開発(と言えるレベルではないが)

 →本に載ってる通りのアプリ一個作ってやめた。プログラミング好きではない。

デジタル

 →しばらくやっていたが下手な絵を見てられなくて何枚書いても線画で終わってしまう。

手芸

 →ちょっとやったけど作ったところで捨てるしかない(売ったりするレベルではない)からやめた

英語勉強

 →具体的な目標がない。次回TOEIC抽選申し込んでみる。

・そのた本業に関する勉強

 →目標がなくてつづかない。資格試験に申し込んでみようと思う。

アウトドア全般

 →準備と片付けと虫が嫌すぎてやめた

読書

 →小説を借りてみたもの面白くなくて読めなかった。(漫画に負ける)新書とか借りてみようかな。

配信

 →何回かやったがコミュニティに馴染める気がせずやめた。切り売りできるような私生活や売りにできる特技もない。

こうみるとほんと自分まらないな。

こうしている間にも、特に何の教養能力も身につけられず毎日老けてもっとつまんないBBAになるのかと思うときつい。

結局は少額マネタイズしたり将来の給与アップにつながるようなことに時間を使いたいみたいだ。

2021-07-30

東急ハンズ池袋店が閉鎖してしま

今年の9月末に東急ハンズ池袋店が閉鎖する予定です。学生時代にこのハンズで4年くらいバイトしていたこともあって意外と思い入れがありました。建物自体は当時から古いと感じていましたし、中央エスカレータが鎮座し、階段エレベーターもあってかちょっと窮屈な店内です。何が目玉かというほどのものではなく、良い意味雑貨を売る店です。ホームセンタードンキ中間でしょうか。必要雑貨からちょっと奇抜なものである程度揃っているところです。

2年ほど前に一部改装しているらしいのですがそのときは行けてませんでした。今思えばあのときに立ち寄っておけば良かったなと少し後悔。

バイト大学の夏から3~4年くらい。本当は夏季限定だったけどなんだかんだで就職直前までずっと続いてました。当時のハンズ池袋店は1階が季節物で2階はバラエティ雑貨が中心。オモチャジグソーパズルダーツフィギュア、変な時計ケータイスマホ)グッズ、面白貯金箱コスプレグッズ、パーティグッズ等が所狭しとならんでおり仕事の大部分はその1,2階部分の品だしやバックヤード整理および接客です。

入口から近いこともあって自分のいたフロアはかなりガヤガヤした印象でしたが、上層階は文房具キッチン用品・DIYなどとさっぱりした品揃えなので階を移動するとだいぶ印象が違ってましたね。

フロア性質上、シーズン毎にかなりレイアウト商品が変わるのでとにかくいつでもバックヤードは忙しかったです。書籍関係はあまりなく重量が軽めな商品が多い代わりに大きさが不規則かつ大量に揃っているのでバックヤードに押し込めるのも滅茶苦茶大変。特にハロウィンクリスマス正月とか大型のイベントの重なる時期は通路の半分は段ボールで埋まってました。というか最上階のスタッフルーム廊下まで什器占領していましたっけ。大半が自分所の寄りの内容なのでいつも忍びなかったな。

バイトなのに閉店作業やその後のレイアウトのために什器を移動したりと結構色々やった記憶があります特に繁忙期は日付が変わる少し手前まで働いていた記憶があります


立地も相まってアニメ関連のグッズも大分多く、流行アニメ漫画関連は飛ぶように売れるのでガンガン品出ししていたな。新劇エヴァ序と破が公開されてエヴァ人気がかなり加熱していた時期でもありました。一日中「序」のヤシマ作戦映像リピートされていたり、エヴァ缶コーヒーがどんどん売れたり。もちろん近所のアニメイトとかはもっと凄かったでしょうが

なぜか当時は顔面貯金箱などの面白貯金箱流行っていたため、季節の合間は貯金箱で埋め尽くされるときもありましたね。まあ品出しが楽なほうなのでよかったですがしょっちゅう電池が切れるのがくせ者だったかな。

コスプレグッズで多いのは試着していいかという問い合わせ。ウィッグはいいけど中身開けるタイプのもの結構はばかれるんですよね。まあ正規スタッフが立ち会ってあけてましたが。

夏休みの頃だったか楽器コーナーができて他のスタッフウクレレを弾いていたのはちょっと面白かった。完全に素人しかなり無理矢理弾かされていたようだったけど、なんか独学でうまくなって最終的にはちょっと楽しそうだったな。

パズルコーナーの担当の人はパズル会社転職するほどのめり込んでましたっけ。パズルの専門担当がいなくなってからアニメ関連のパズルはよく売れていたので売り場面積はそんなに縮小しなかった印象です。といっても意外と場所を取り重いジグゾーパズルは少し面倒な商品でしたが。


変わり種としては356日の誕生日にちなんだミニ本とか、絵画砂時計が合わさったような変な置物がそうでした。自分お気に入りシュライヒという海外製の動物フィギュアで、結構高いけど中々凝っていていつか集めたいなと思っていました。意外と家庭用のプラネタリウムも売れていたなぁ。


という感じでそこそこ長くバイトしていたので思い出もいっぱいです。いまはフロア大分改装しているようですし、以前と違って2階はバラエティフロアではなくなっているようです。自分のいた頃は良い意味で雑多。常に変化することが持ち味のような場所でした。自分フロア以外も日々全然違う様相になっており、スタッフエプロンポケットには最新のフロア索引が常にありました。それでも案内しきれないものが多いんですよね。

でも面白職場でした。老朽化とはいえ、ああいう店は今後も別の形で残って欲しいな。


本当は夏の間にもう一度行きたかったんですが、最悪なタイミング東京近郊に緊急事態宣言出ちゃいましたからね。まあ東京で4000人弱も感染者出しているなかで動くのは明らかに危険な上に、閉店間際の店にいこうなんてのは自殺行為に等しいです。

2021-07-23

なんで古代文明遺物は、そんな頃には職業としての訓練された芸術家かいなかったはずなのに近代絵画と勝るとも劣らないほど芸術的なのだろうか

今オレの頭の中では土偶とか黄金マスクとか浮かんでる

知恵袋絵画カテで絵を投稿して誰も欠点を言わなかったらとりあえず絵師として一人前といえるか

2021-07-22

anond:20210721220919

消費社会において、クリエイター消費者を取り持って金を媒介として作品流通させるのはブローカープロデューサーであって、彼ら商売人こそが主宰者なんだよ

絵画においては画商、芸能においてはプロダクションメディア

クリエイターは商材であり、本人がちやほやされるのはアイコンとして販売促進にプラスからである

芸術王侯貴族のものであった時代から商業芸術全盛の現代にいたるまで、芸術家が主宰者であったことはほとんどない

もちろん主宰者となる芸術家も多くいるがそれは既に商売人といえるだろう(M.T氏など事例はいくらでもある)

ブローカープロデューサーなくして芸術など存在しない、認知されない

一般消費者の受容なくして商業ベースにのことなどないのだから集合知を通して一般消費者こそ芸術創作であるともいえる

クリエイター乱数のようにサンプルを提出して、大衆に受容されたもの高値取引されるのだ

一般消費者はおとなしく養分になっていろと言うクリエイターこそ身の程を知ってほしい

anond:20210722093411

古い時代背景のアニメ療養所にいる場面を描くのは結核解釈させたいか

ルックバックで絵画自分侮辱している+殺人を関連付け描くのは作者に精神病者ヘイトする意図があるんだろ

anond:20210722011800

表情も学ぶんだろうけど、多分絵画科だと表情そのものじゃなくて絵全体で表情見せるみたいな絵描く人多い印象だし、漫画文脈っぽいけどちょっと違うやり方してるよね

2021-07-21

[]ルックバックの本当のネタバレ犯人タツ

マンガが得意な小4女子藤野

ひきこもり京本マンガの絵が自分より上手なのにショックを受けるが、そこから本格的に絵の勉強を始める。

努力をして画力も上がるが、小6の途中で京本との才能の差を感じて筆を折る。

先生卒業証書を渡してくるように頼まれ藤野

この先生のやる気のなさから京本不登校の原因はいじめで、それを放置する学校姿勢が透けて見える。

京本から藤野マンガ作品へのリスペクトを熱く語られる。

自分より上だと思っていた相手からの意外な言葉有頂天になる藤野

ここで藤野漫画の賞をとる話を考えていると嘘をついて京本を騙し、支配関係を作る。

自分学校に行っている間に、京本作画をさせて読み切り作品作成。共同名義で漫画の賞に当選読み切りも7本掲載。連載も決まる。

しかし、京本藤野に「無理 ぜったいムリ!」と反対されながらも藤野から離れて美大へ進学。

その後、京本学校事件に巻き込まれる。

藤野事件の後で思い出すエピソード

「だからもしさ もしウチら漫画を連載できたらさ すっごい超作画でやりたいよね」

中略

「じゃあ私ももっと絵をウマくなるね!藤野ちゃんみたいに!」

京本藤野よりも作画が劣っていると思い込んでいる。

「おー 京本も私の背中みて成長するんだなー」

と強がる藤野

一旦はあきらめた漫画を、入賞することができたのは、

京本読み手として、藤野の良い所を引き出す力があってこそ。

そして圧倒的な画力

京本がいなければ漫画家で成功することはなかった。

藤野自身が一番知っている。

しかし、編集者にも京本にも「京本は背景だけ」と話す藤野

別れる時も京本の才能、人格を認めずに支配関係を崩そうとしなかった。

いままでは自分支配していたが、離れてしまっては、京野は自分の才能に気がつき、利用されていたことを知る時が来る。

藤野犯人キックで倒すハッピーエンドでも藤野京本

最近また描き始めたよ!連載できたらアシスタントになってね!」

京本を再度、支配下に置こうとする。

ここでの犯人の言説に注目したい。

犯行動機は、京都アニメーション事件のように、自分作品盗作されたと盲信、というのとは少し違う。

男は

大学内に飾られている絵画から自分罵倒する声が聞こえた」

と話す。

男が犯行の時の台詞

「ちげーよ!!俺のだろ!?元々オレのをパクったんだっただろ!?ほらな!!お前じゃんやっぱなあ!?」

男の聞いた罵倒する言葉

「お前の作品はパクりだ」

という内容であったろう。

作品盗作していると批判されるのは、無名人間に向けられるものではない、作品が世に出ている人に対してである

では男は誰か?

成功した作家

そこには藤本タツキ自身の姿が現れる。

天才と称される藤本タツキの苦悩。

作品の中での人殺しは止まらない。

anond:20210722115509 タグ追加

2021-07-20

藤本タツキルックバック』に対する批判について(追記あり

藤本タツキの『ルックバック』、通り魔殺人犯描写について、

統合失調症を想起させる」「統合失調症社会悪のように描くな」といった批判が寄せられている。

 

私自身は上記批判がピンと来なかったので改めて読み直してみたところ、

作中で“被害妄想により自分罵倒する声が聞こえていた”とは書かれているものの、

彼(作中の殺人犯)が被害妄想に陥った直接的な原因はやはり描写されていなかった。

にも関わらず、多くの批判者が「統合失調症を想起させる」と感じたのはなぜだろうか?

作中の描写から読み解ける範囲では、例えば彼が麻薬中毒者であったとか、

大学内に飾られている絵画に憑りついた幽霊に唆されて凶行に走ったとかであっても、全く矛盾がないはずだ。

しかしながら、批判者は一様に「彼は統合失調症であり、それが凶行の原因として描写されている」と認定している。

 

恐らくは、批判者の頭の中に「京アニ放火殺人事件」の犯人が想起されたのだと思う。

あの事件犯人逮捕された当初、犯人統合失調症であり、それによって犯行が引き起こされたかのような風評が発生した。

(断っておくが、当該の犯人は「刑事責任能力には問題がない」と判断されており、統合失調症犯罪を引き起こすという風評は全くの誤りである。)

本作も、京アニ事件モチーフの一つとなっていることは明らかだろう。

 

しかし、実際の事件犯人が本当に統合失調症に罹っていたからといって、

ルックバック」の通り魔殺人犯が「統合失調症患者である」と断定することはできないはずだ。

繰り返しになるが、彼が麻薬を打っている描写幽霊に取りつかれている描写がないのと同様に、

統合失調症であることを示す描写存在しないのだから

 

批判者は、本作が「統合失調症に対する誤った認識偏見助長しうる」ことを懸念しているが、

から見ると、そのような批判者の言動(その外見だけで統合失調症と断定し、凶行の原因と結びつけること)こそが、

統合失調症とりま偏見と同質の、謂れなき批判ではないかと思う。

 

改めて、なぜ彼が(麻薬中毒者ではなく)統合失調症である認定できるのかを考えてみてほしい。

 

 

(7/21追記

コメントくれた皆さん、ありがとうございます。いくつか返信してみます

はてな記法がよくわからんので読みにくかったら許して…。

 

 

バカ確率を知らないらしい。麻薬中毒統合失調症はどちらの確率が高いか。稀な例外事例を持ち出して、そう解釈もできるというのはアクロバティックな擁護だと気づいた方がいい。

確率」の意図するところがわからないけど、「麻薬中毒者の凶悪犯罪率<統合失調症患者犯罪率」という主張であれば、そんなことはないでしょう。

(雑にググってみたけど明確なデータが見つからなかったので、情報お持ちの方はコメントください。)

それに、確率の高さを論拠に犯人特性推定する行為は「この地区は●●人の犯罪率が高いから、この事件も●●人が起こしたに違いない」みたいな偏見と地続きの危険性がありませんか?

 

 

京アニ事件モチーフであることは明らかであり、京アニ犯人には統合失調症であるという風評があった。ご自分で答えを仰っているのでは。

実際の事件でそれが風評被害をもたらしたことを(批判者は)知っているにも関わらず、作中の彼をその言動から統合失調症である」と安易に断定することに異議がある、という趣旨です。

 

 

お前はあれを読んで「統合失調症みたいだな」って思わなかったの? これは純粋に疑問なのでイエスノーでオッケーです

当該の批判がピンとこなかったと書いたとおり、私はそう思いませんでした。

私自作品を正しく読み解けている自信はありませんが、『ルックバック』は“創作”のもたらすカルマと救済を描いた作品だと思っていて、

彼が凶行に至った原因も「"創作"に狂わされた」以上の意味付けは考えていませんでした。

 

 

こういう事言う人って、丸メガネ出っ歯モチーフに対しても「使う側じゃなく元々日本人偏見を持ってる側が悪いんですよ」って言うの?

「丸メガネ出っ歯の特徴をもつ日本人キャラクター」に対しては「ステレオタイプだなあ」と反感を持ちますが、

「丸メガネ出っ歯の特徴をもつキャラクター」そのもの文句をつけたりはしないです。

 

繰り返しになりますが、「通り魔殺人」と「統合失調症」を結びつける論拠が作中に提示されてないのに、

統合失調症を示す描写だ」と断定することに問題があると指摘しています

事例をお借りすれば、日本人と示されていない丸メガネ出っ歯キャラクターが出てきただけで、

「これは日本人差別だ!」というのはおかしいのではないかという指摘です。

 

 

追記しておくと、読者が作品を読んで「彼が凶行に至った原因は〇〇である」と解釈するのは自由ですし、

そのこと自体文句をつけるつもりはまったくありません。

ただ、個人解釈公然事実のように取り扱い、作品批判に結びつけるのであれば、

それなりの根拠を示してほしいなと思って書いてみました。また何かあれば追記します。

anond:20210719195613

漫画時点では糖質って思わなかったけど糖質はいつもこんな風に被害妄想世界で生きてんのか

そら絵画が話しかけてきてバールで一撃喰らわすわ

って思ってしまった

2021-07-19

藤本タツキルックバック』を読み解く

振り返る藤野

全てはタイトルに集約されている。振り返るとそこには二人の思い出があり、しかし振り返ったところで藤野京本を救い出し、かつ知り合うことなどできず、京本藤野マンガをやめるというあやふやな決意を振り返らせてくれている。振り返ることがすべての起点になっており、かつ振り返れば君がいるという演出上の意味も含んでいる。実際に藤野はことあるごとに京本を振り返っており、フラッシュバックの折にも背中京本のことを感じている。ところが藤野背中をより感じていたのは京本の方であり、彼女美大受験後も藤野漫画を買い続けてサイン入りのはんてんを部屋に飾っていた。

二人のメンタリティ

ルックバックは振り返るという意味の他に、背中を追いかけるという意味も含まれている。京本藤野背中へのサインを書かせ、藤野を追いかけたいあまりに、せめて画力では随一になりたいと美大受験を決意する。この思いはすれ違って藤本に伝わり、藤本は一度は美大受験をやめるように進言する。この背後には藤野京本よりも自立していない内面が潜んでいるが、それは前項の通り藤野メンタリティにつながってくる。つまり藤野は常に過去思考型で未来を見ずに下を見て過去を見るタイプだったが、京本は上に憧れて未来を見るタイプだったということだ。

未来志向と過去思考

京本が常に未来を向いていた理由は、京本メンタルが常に引きこもっていて外の世界を知らなかったからであり、拡大思考しか存在し得なかったためだ。一方で藤野は冒頭の豊富人間関係から一度はマンガすら諦め、空手(手に何ももってない、という比喩)に逃げて失う方向へと舵を切っている。この一見した外面とは裏腹な藤野の内向性は、ラスト付近まで京本との「もしもの未来」を連想させる。マンガコマをよく見ると、京本が全く何事も連想できない人間であることに対し、藤野はすべてを戯画化できる想像力を持つ人間であることがわかる(この発想は作家は不幸なときでも不謹慎ときでも作品ネタにしてしまえるのではと考える、といった問題だけでなく、藤野自体いか京本に憧れられたか、という内面裏付け付与している)。

ルックバック

美大を境にして二対の関係消失し、孤独な部屋の風景のみが描かれる。そこには十分に背中を映した背景が使用されており、京本の姿はやはりない。しかしこの情景は実は(おそらく)藤野が思い出している孤独執筆作業風景であり、実は自分自分自身と常に戦って今に至ったのではないか、という思いがあった。実際にクラスメイトから無視され始めた彼女はほぼ一人で漫画家への道を成立させた。もちろん、この際述べた背景は他のアシでも描ける、という台詞強がりに過ぎない。こうしたいきさつから彼女の部屋には微妙な変化が見られる。最初クラスメイトに囲まれているのに孤独藤野の姿、後に京本と一緒に執筆する姿、後にまた一人に戻る姿だ。最大の変化は初心の頃に書いた4コマだろう。京本の部屋に投げ込まれ4コマ藤野は死後回収して自室に飾る。このことは京本ライバル関係であったと同時に仲間であり、しかし同時に合否を決める編集でもあったという現れに見える。ともあれ彼女孤独小学生から友情を知る中学生へと移り変わり、社会人で死を知って再び孤独でないことを知る。この描写を読者目線に変換すると、常に藤野背中を見る、という意味ルックバックという意味を成立させている。

犯人エピソード

自分罵倒する声が他人の絵から聞こえた、という下りは二人の微妙関係に適切ではあるが、実は藤野心象風景である「実は自分が殺したようなものだ(家からさなければよかった)」とリンクしている。よってあの話はデウス・エクス・マキナ的な殺しではなく、実質藤野心象風景京本を殺したと解釈したほうがスムーズに読める。ちなみに京本の部屋から最後に出てきた4コマは、藤野京本を助けるというものであった。つまりここで京本彼女を救うという妄想が受け入れられており、自分を救ったのはむしろ京本であったという逆説的な心境に至って立ち直るのである

並行世界説を否定しているわけではなく、当作はどちらかといえばその読み方が自然にできるようにしている。ただし現実は入れ替わらないことから、そのままちぎったマンガ京本の部屋に入り、救助するマンガが今の藤野の元に降りてくる、という演出ではないか個人的には感じている(※『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のオマージュだとしても)。最後漫画藤野がつるはしを背中に受けているマンガであり、彼女の代わりにつるはしを背負い続け、その重荷を目の前に飾っている。

戯画と写実と

マンガは極めて戯画的な分野であり、絵画ないし背景美術は(デフォルメも含んでいるが)写実の分野だ。現実性と写実性は漫画重要ファクターであると同時に、写実が戯画を殺し、戯画が写実を陳腐化させることも往々にしてありえる。そしてこの関係は補完関係でありながらも潰し会う関係であり、二人の関係はまさに一つの漫画だった。そうして我々が彼女たちの背中を見る時に、マンガのものをその背後に見るのである

また、以上の事実から藤野が主役であり、京本が「背景」であるという関係から京本が主役になりたいと切に願い、藤野背中を追いかけていた経緯も明らかとなる。故に彼女の死後の部屋にはたくさんの藤野の連載作品放置されている。

京アニ解釈は他の方が遥かに詳しく、こちらが書く意味はないと判断してのこと。

※誤字指摘ありがとうございました。

Background、良い解釈だと思いました。

2021-07-10

anond:20210707223357

シュリーマンの偉業を知ってる?

ギリシャ神話に出てくるトロイア遺跡を発掘した人たよ。伝記を読むといいよ。

文献だけではなくて、ピラミッド万里の長城や五重の塔のような建造物だって歴史的資料だろう。

(ただの文章以外にも古代地図や暦だって残っている。ラスコーの洞窟の絵もそうでしょ。数々の絵画音楽楽譜と言った芸術作品も。それらも、一種の文献だろうし。)

自己愛性人格障害オタクごっこをやめた話

私は才能にも恵まれたこともあり、幼少期から俺TUEEEEEな人生を送ってきた。

勉強運動音楽など、適当にやれば平均以上なので持て囃される。親からも。

それが当たり前だった私は、自分しか興味がなく、全ての人間は私を讃えるために存在すると思っていた。

正直、才能のない人たちを見下していた。

しかし、私の能力イマイチ評価されない分野があった。ネット上の2次創作だ。

私は美術の成績は良かったけれどそれは写実的絵画の話であり、マンガ表現や、いわゆる絵心は皆無だった。

小説も嫌いで一切読んでこなかったので、文章力も皆無だ。センター試験国語小説セクションだけ点数が低かった。

オタクのことはキモいと思っていたし、アニメにも興味なかったが、昔からゲームはやっていたのでその2次創作ネットでちらほらと見ることはあった。

そこから興味が湧き、この私の才能なら創作界隈でも無双できるのでは?と思い、長文SS掲示板投稿した。

結果は、賞賛が半分、ボロクソに批判されたのが半分だった。

「こんなに否定されたのは初めてだ。顔が見えないとこうも攻撃的なことを言えるのか。批判した奴らの顔を見てみたい。どうせ、会った瞬間にあっ察しとなるような、キモい見た目と態度なんだろうなあ。

総合的に見ればこの私の方が能力的にも社会的地位でも上なのだ底辺のくせに何様だ。この私を上から目線批判する資格があるのか?」

と思った。実際は、そんな情報相手は知りようもないのだが。

そこから、私はSSを執念深く投稿し続けた。

ツイッターでの活動も始めた。界隈の書き手フォローし、持ち前の人当たりの良さ(初対面だけ)で友好関係を広げていった。

全ては私の作品を称賛させるためであり、相手作品に全く興味はない。だが、さすがにしばらくは人付き合いで他人作品を読み感想を送り、馴れ合いを続けた。

しかしながら、それは長く続かなかった。自作掲示板でこき下ろされるたび、私はツイッターで荒れた。その批判は正当か?とか、批判した奴出てこい直接話せ、とか。

そうでなくても元々私は隙あらば自分語りするタイプだし、他人との交流を楽しむという発想がない。それに加えて暴言ネガティブツイートばかり。当然、周囲は離れていった。

いや、離れる前にこちから勝手憎悪を膨らませ、ブロックした方が多かったか

「この私が作品投稿したのに、なぜお前はコメントしない?

なぜお前はあの作品賞賛する?あの作品より私の方が優れているのに。

なぜ界隈であの作品話題になっている?私の作品の方が先にそのテーマ言及し、クオリティも高いのに。私の作品が当然先に評価されるべきだろう。おい、リツイートしたそこのお前も同罪だ。」

などなど。上記のことは直接発言こそしていないが、匂わせることは言った上で、ブロック

そうこうしてるうちに、相互フォローは一桁になった。

私は次第に精神病み、垢消しして引退した。

だが、数年も経てばそんな感情も忘れ、承認欲求が高まってくるものだ。

私は別の界隈に移り、再度創作活動ツイッターを開始した。

今度は小説だけでなく、絵も始めた。絵心がなく正直ヘタクソだが、小説に比べると圧倒的に反応がいい。リアルタイムいいね数が増えていく快感は私を満足させた。

前回の過ちを繰り返さないよう、私はツイッターはいい子ちゃんぶっていた。そのほうがいいね数を稼げるから

また、作品の内容も界隈に媚を売るようになった。トレンドを盛り込んだり、わかりやす百合要素を入れたり。そのほうがいいね数を稼げるから

元々、人の輪に溶け込むのが苦手な私は、孤高のご意見版みたいなポジションを目指した。実際、「頭良さそうな人」みたいなイメージは持たれていたと思うがしかし、界隈の有力者とは仲良くなれずにイマイチ地位確立できない。

実力で叩き伏せるほどの画力はないし、小説そもそもまりまれない。

次第にいいね数に限界が生じてきた。ヒット作を生み出すも、それが当然のラインとなり以降の自分を苦しめる。

承認が、承認が不足している。何かないか

血迷った私は色々なものに手を出した。クソコラも作ったし、楽器演奏したし、音ゲープレイ動画も作った。だがどれも反応はイマイチ

次に私は、そのゲームアイドルもの)のリアルイベントに行くことにした。

アイドルライブにこの私が行くだと?キモいと見下していたが、まあいい。住む世界の違いを見せつけてやろう。オタクから見れば、何か育ちの良さそうなキレイめな奴が来た、いけ好かねえ。と思われるはずだ。それで私の承認欲求は満たされる。

さて、人生初のアイドルライブだ。

臭い。なんだこの人たち。これは誇張ではなく本当に臭かった。

運動部の男子更衣室のむさ苦しさとは少し違う。オタク特有の臭さだ。ネット上で言われてるようにホント風呂入ってないの?

まあ私とて、夏場の寝起きはこんな感じで脂ギッシュで汚いのだが、そのまま家を出てきたのかこの人たちは?

ライブ自体はまあ楽しかったが、周囲が気になって集中できなかった。

その後も何度か行ったが、やはり周りが不愉快でしんどかった。臭いだけじゃない。行動も発言内容も気持ち悪いし、たむろして迷惑かけたり、なんていうか、幼い。

自分も大概なのだが、自分黒歴史を見ている気分になってしまった。

この中にいると、私もキモく見えてくる。

ライブ終了後の全体写真には絶対写りたくなかったし、握手会も一度も行かなかった。自分自分キモく思えてしまうのが嫌だからアイドル自体に罪はないし、パフォーマンスのものは良かったけど。

かつて私に批判コメントを送っていた連中の顔は、おおよそこんな感じなんだろうなあ。

奴らを見下すことで、承認欲求を満たすつもりだったが、なんか微妙な気分になってしまった。

そして、これまでの自分の行いを振り返り、自分が嫌になった。結局私は特別存在でもない。みんなと同じく、普通キモい人間だ。

これまで俺TUEEEEしてイキってきたつもりだったが、周りからはあっ察し状態だったんだろうなあ。

そう考えると途端に恥ずかしくなってきた。

というか、このプロセスすら、大なり小なり誰しもが経験大人になっていく過程なのではないか

それが遅すぎたのだ、私は。もう、30歳を超えているというのに。

私は2度目の垢消しをして、引退した。

その数年後、結局別の界隈で再開したけど。

今は壁打ち垢のみで、誰とも関わらずに気が向いたときだけ投稿している。

いいね数は一桁。

結局断ち切れていない。でも、こうやって少しずつ大人になっていくんだろうと思うことにする。


コメント頂いたので追記

・顔は平均以上。若い頃はモテたが、しかし中身が幼いので、大人になってからはパッとしない印象。さらに薄毛も始まり現在は美形とは言えない。

理系、一流大学大学院卒、一流企業、既婚。

こう列挙すると嘘くさいが、本当です。

このステータス根拠に周囲を見下していた。

写実的なのが得意とは言っても、そこまでレベル高いわけではない。模写が得意なだけで、2次創作には向かない。背景とか武器ばかりやたらリアルになってしまキャラがお粗末。

こうやって増田投稿することも承認欲求を満たすため。何も本質的に変わってはいない。

拡散されて特定されることを恐れつつも期待している自分がいる。キモいな。

まあそんなにこの記事伸びなさそうだから大丈夫だろうけど。

さら追記

久しぶりだこの高揚感。初めてSS投稿したときのことを思い出した。

自己愛野郎は、賞賛だろうが批判だろうがとにかく構ってもらうことが重要。というかそれしかコミュニケーション手段がない。

掲示板荒らしに構ってはいけないとよく言うけけどその通り。無視が一番効く。

ということで、いい気分転換になった。

ちなみに書いてあることは本当。

↓こっちの記事も私が書いたんだが、少し誇張している。実際は会社では苦戦している。努力を知らないので、大学院を出ておきながら何の知識も積み上げていない。社会性がないので人脈を築けないし、成長も遅い。でも年功序列人手不足に助けられ、ヒィヒィ言いながらも管理職としてなんとかやっていけている。

https://anond.hatelabo.jp/20210710112952

私の両親も似たようなタイプで、顔と才能で一切挫折せずに生きてきたようだ。私が子供の頃は私と一緒になってよその子を見下していた。私が就職決まったことを告げると、即、私の目の前でその企業就職偏差値検索し、上位であることを確認し満足していた。

いわゆる毒親なのかな?と思いつつも、別にそうは思わない。別に嫌な思いはしてないし、仲もいい。私がこの先も勝ち続ければいいだけの話だ。

しかし、私自身は子供を作る予定はない。人格面を育てられる自信はないし、才能だけで無双できる時代でもなさそうだし。不幸にしてしまいそうで、怖い。

2021-07-06

絵画教室にいって絵が上手くなるんだろうか

絵の上手い子が講評をだしている。

たとえば肩から胸にかけての影が張り付いてるように見える。だとか。

感想を描いてるだけにしか見えない。

こういう指導方法なら私に向いてないと思う

描けばそのうちなにかに気がついてよくなるよ!

って指導。むりでしょって思っちゃう

2021-07-01

anond:20210701102154

ネイルしてる女見るとお高そうで引くもんな

どこかの愛人とか童貞をだまして絵画を売りつけるんじゃ?と思ってしま

ネイルして化粧もがっつりしてると風俗嬢に見えるし

2021-06-24

anond:20210624114923

美人がちやほやされるのはあたりまえ。

15世紀ルネッサンス絵画江戸時代浮世絵も、美人だらけ。

それを否定するのは人類の営みを否定することだ。

自分がブスだからといって発狂するのはやめたまえ。

2021-06-23

anond:20210623063202

絵画は壁にかけることが多いし完成作品が見られる時の角度に近そう

というのは嘘で便利だから(でかい絵は寝かすしちっさい絵も寝かす)

2021-06-19

anond:20110619123931

考えてみたけどこんな感じになった

言語日本語つか母語

家事料理、整頓含む)

スポーツ競技というより体を動かすこと)

音楽絵画文章を書く等(自分表現すること)

・その他本人がやりたがること

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