はてなキーワード: 免許皆伝とは
一家の大黒柱として働いているキャリママの皆さん。自分は「育児に貢献できている」と勘違いしていませんか?
https://i.imgur.com/YMXbmSW.jpeg
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・何もできない。むしろ何もする気がない。
→居ても居なくても変わらない。むしろ居るだけで夫のイライラが止まらなくなる。
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・オムツ替えができる。
→クズに毛が生えたレベル。この程度で自らイクママと周囲にアピールする者は、平手打ちされても文句は言えない。
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・お風呂に入れることができる。
・ミルクの準備ができる。
・お出かけ中にオムツ替えができる。(ベビールームを1人で利用できる。)
→まだ自称イクママレベル。パパ会では鼻で笑われるし、もちろんママ会でも鼻で笑われる。
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・お出かけの準備が1人でできる。
・子供と2人で遊びに行く。
→多少夫の負担が軽減されるレベル。周囲から「イクママ」ともてはやされるが、このレベルで調子に乗るな。
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・お出かけの準備が1人でできる。
・子供と2人で遊びに行く。
→多少夫の負担が軽減されるレベル。周囲から「イクママ」ともてはやされるが、このレベルで調子に乗るな。
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・爪切りができる。
・寝かしつけができる
→ここまでくれば及第点。イクママの免許皆伝といいたいところだが、やはり調子に乗るな。
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・園の連絡帳を書く。
・育児していることをアピールしない。(自分をイクママと言わない)
→ただの母親。それ以上でもそれ以下でもない。
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・消耗品の減りに気付き買ってくる。
・1人で病院に連れて行き、今までうった予防接種、持病、通院歴、飲んでる薬などが説明できる。
→パパが居なくても安心なレベル。稀に母性が目覚め「私に母乳が出れば」と意味不明なことを言いだす者も出てくる。
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→都市伝説レベル。はたして彼女らは存在するのだろうか…?パパと同等、またはそれ以上のスキルの持ち主。子供からも愛される母の鏡。全国の自称イクママに爪の垢を煎じて飲ませたいレベル。
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自分が働くキャリママで家計の柱だからといって、仕事の忙しさに甘えて、育児をおろそかにしてはいけませんね(笑)
ご参考までに、男女反転版はこちら。
https://twitter.com/takuyakitagawa/status/1621470971462033410?s=20&t=OwIvCQbYg8fUEXdIK3fI3w
今日知った事として、女性シェフの割合はほぼ半数に達しつつあるのに、ミシュランの星を持つ女性シェフは全体の1.3%らしいのだが
増田家は結婚二年目の夫婦で、家事は双方が負担をする感じで日々の生活を送っている。
増田は36歳で増田嫁は28歳なので、独身生活が長かった増田の方は一通りの家事も出来るし、料理も好きだったので得意な方ではあるはず。
嫁は若い事もあり、また独身時代も実家にいたので、料理や家事が得意な方ではなかった。(現在は、もうだいぶ出来る嫁になってるので、これは過去の話)
なのだが、今後の事を考えつつ彼女の希望を入れて、料理については月火水木は増田、それ以外は嫁という分担で新婚生活を始めた。
平日のしんどい時は慣れてる俺が、余裕がある時は嫁がゆっくりやると言う感じの設計だった。
料理をしたいという嫁に対して最初に言ったことは、まずはレシピ本を買おうと。
ネットのレシピは多彩だが、一人の料理研究家がまとめた基本的な料理の味付けを覚える事で、基準を覚えて欲しかったし
やがてそこから自分なりの工夫を入れられれば、楽しくなると言うのが、その理由だ。守破離って奴だね。
そんな嫁が料理を始めて間もないある日、作ったポトフがあまり美味しくなかった事があり、迂闊にもそれを顔に出してしまった。
「美味しくなかった?」
「いや、美味しくないって事はないんだけど、何か足りないんだよな。これって例の買った本のレシピ通り?」
「ふーん、どれどれちょっと見てみようか」
とレシピを見てみると、素材の味を活かしたい意図があるんだろう、圧倒的に味付けが薄いことに気付く。というか、水と塩と素材だけだ・・・。
「嫁ちゃんは全く悪くないよ。この本の作者は、素材を活かしたポトフを教えたかったんだね。フランスの家庭料理ってのは本来はこうなのかもしれないし、
著者も凄くいい素材をつかってる想定なのかもしれない。でも、調理時間や材料的にも味が足りてないと思う。
明日、もう一度だけ同じのを作ってみようよ。その時には、このポトフは鶏肉つかうから、鶏がらスープの素を小さじ1.5、塩も小さじ0.5足して、
煮込む意に、粒胡椒を小さじ1、それからローリエを入れよう。これで、かなり美味しく感じると思うよ。」
と言う事で、翌日作って貰ったポトフはちゃんと美味しかったし、嫁もこっちの方が美味しいと喜んでいた。
嫁には、「とてもいい本を買ったよね。作者さんは、基本的に味付けが薄めな人のようだから、作ってみて足りなければ工夫をする事も出来る。
それに、どれも足りないんじゃなくて、たまにそうってだけだから凄くいい経験になるレシピ集だと思う。」と話した。
あれから時間が経って、嫁が作る料理が美味しくないって事は殆どなくなった。プロの料理人としてはどうか知らんが、ベテラン独身生活者の免許皆伝だ。
まだ現代社会は男の方が力を握ってる社会であることは間違いない。従って、有名なレストランの顧客も多くは男性なのだろう。
こうなると、件のレシピ集を出版した女性料理研究家の素朴な味付けよりは、パンチを効かせる調味料を用いる方を好む客も増える事になる。
俺の嫁は俺の味付けの癖をしってれば、俺からの星はいくらでも貰えるし、既にスリースターシェフなのだが、多様な男性客相手ではこうはいかない。
件の料理研究家の料理に俺が星をつけることはなかったのと同じ様に、これまで星を得て来たレストランの基準に女性らしい基準が加わるのは簡単な話でもなく、
女性シェフがどれほど増えても何かが足りないと言われ続けるのかもしれないし、おそらくはそういった背景が一流シェフと言われる機会を少なくしてるのだろう。
1.3%って小さな数字には、女性の能力よりも、まだまだ男性社会なのだって事実が反映されてるんだろうなと思った。50年くらいは変わらんだろうね。
まず初めに、お気持ちでもなんでも、意味の通る長文を書けるだけでそれは「能力」である。内容がいくら恥ずかしいものでも、長文を書くことは決して恥ずかしいことではない。そして長文を「書ける」能力があることは、「書けない」自分の上位互換である。大富豪で超有名なローカルルールに8切りがある。殆どの場合場を流したほうがお得だが、「流さない選択もできる8切り」があったら、「絶対に流す8切り」の上位互換であることは間違いない。使い所はわからないが。書けるという選択肢は、あって損はない。得はわからないが。
第一に、お気持ちの種がないとお気持ち長文は生えてこない。種があれば2000字くらいはサクッと書ける私でも、種無しでなんか書けって言われてもパンティーって5文字書いて終わりだ。なんでも良い。好きな作品の心にひっかかった展開でも、嫌いな作品の嫌いな一コマでも、どうにかしてぶちのめしてやりたいノロケ増田でも、なんでもいい。何かしらの種を拾ってこよう。やる気があるなら、日々それを貯めておこう。いつかそれが、面白い短編小説になることがあるかもしれない。
お気持ち長文に必須なのが自分語りだ。自分に全く興味のない生きてるのか死んでるのかよーわからん人間でも、「自分がなぜこんな考えを持ってるのか」くらいのことは語れるのだ。ちゃんとした秀才か天才でもない限り、人は何かを「自分が体験したこと」に全てをなぞらえがちな傾向がある。恥ずかしいことではない。そういった類推ができることも、立派な能力だ。わりと誰でも持っている能力であることも事実だが。その誰でも持っている能力が、実は結構他人にとって価値があったりもする。なぜなら、当人が「しょーもない自分のしょーもない体験」と思っていることでも、他人にとっては「その人として生きていないのに、その人の追体験ができる種」になるからだ。自分語りはどんどんしていけ。ここはアノニマスダイアリ、匿名の掃き溜めだ。お気持ち自分語り長文がかければ、お気持ち長文初級編の免許皆伝だ。
ここから中級編。好きなもの、嫌いなものに関して言いたいことは皆様多々あるだろう。全部書くと、ほんとに散漫なお気持ち長"駄"文になる。1つにトピックスを絞ろう。一番好きなところ、一番気に食わないところが良い。それを言いたいがために自分語りも引用もする、ということができると、ビシッと焦点の合ったいいお気持ちが書ける。そして重大なポイントだが、これをタイトルにするんだ。タイトルっていうのは、読み手が「これどういう意味だ?」ってなったときの手助けになる。この暗喩伝わるかな、って思ってもタイトルにヒントがあると意外と読めるし、それを読めた人は文章をちょっとだけ好意的に読んでくれる。読み解けた俺スゲー、が続きを読む原動力になる。これが出来ると、「長文なのにスッと読めた」とか、「この比喩までこだわってるのイイね」みたいなコメントが付き始める。意図して出来たら中級免許皆伝だ。
上級は?と聞かれるかもしれんが、私もまだまだ修行中の身。中級も頑張っているところだ。世界に広がるお気持ち長文の文化、みんなも試していいんじゃないか。
ところで、この文章の書き方は、読書感想文コンクールで無双できる書き方でもあるのだ。本の中でひかかったワンフレーズに対して、あーでもないこーでもないと持論と自分語りをペタペタくっつけていけば、国語教師が花丸をくれるようなものが書ける。そこに社会問題とかでも絡めておけば、ナントカ賞みたいなゴミも貰えたりする。少なくとも、2ページと1行のイヤイヤ書かされた悲惨なものにはならない。何でも良いから書いていこう。
嫁さん(3次2次問わず)も居るし、同窓会や結婚式も誘われる。
https://anond.hatelabo.jp/20190306174749
ステップ0からステップ1にぶん投げれるのあまりにも惨いので、
人間力3級の俺が人間パワーを垂れ流しながらお節介で補足する。
6時間睡眠取れない・休日出勤ざらにある職場ならやめちまえ。お前の代わりはいくらでもいる。
これやると自然と食う量減るから(金額的な意味で)俺か?絶賛ダイエット中だが?
人間力8級くらいなのでとにかく種類食え。
ここで言うごみ捨ては断捨離とかじゃなく溜まったゴミを処分するだけだ。
捨てようか迷ってるものに対して、捨てる決断を下すのは精神にストレスを与える。
人を呼べる汚部屋を目指そう。住居が整うと心も整う。
風呂入ろう。
毎日入れないなら精神に負荷がかかってる可能性があるからステップ0から再スタートだ。
ここが最大にして最強の難関だ。
習慣づいてない人間は脱落する。
それはたまたま虫歯の原因菌が極端に少ないか、めちゃくちゃ歯並びがよいかどちらかだ(当社調べ)
まず歯科医院に行くこと。
毎日歯を磨いてる人でも1年に1回は歯医者に見てもらうことをオススメする。
朝と夜は最低限歯を磨け。
歯は資本だ。失うなよ。
ここから下は損なっても多少印象悪い程度だ。
靴を買い替えろ。くたびれた靴は捨てろ。
(最近じゃその手のスニーカーもオシャレアイテムとして使う上級者もいる)
中学生から同じの使ってるのは物持ちがいいとかじゃなくオシャレに無頓着なだけだ。
上半身の服買うときは肩幅で合わせろ。思考停止してS・M・Lから選ぶのは卒業しろ。
太っててダボつくならステップ0にダイエットを足して再スタートだ。
さてやっと"こみゅにけーしょん"入門編だ。
元増田に書かれてる通り「感謝」「謝罪」は重要なコミュニケーションだ。
友人が居ようがいなかろうが、仕事して社会人してれば会話はするだろう。
感情こもってなくても「感謝」「謝罪」が言えてれば印象は良くなる。
友人が居ない(少ない)人間の壁は十中八苦ここだろう。
次にリアフレを作る。すでにいるなら元増田のステップ1に進む。
卒業を機に話さなくなった学生時代の知り合いとアポ取ってみろ。
SNSではめちゃくちゃ仲がいいけど、会ったこと無い人がいるならそれに賭けてみるのも手だ。
そもそもそんな人すら居ないなら残念だが俺からアドバイスできる事はない…
上記の関係がそこそこ復活したら、職場なりの人間関係を修復していけ。
コミュニケーションは基本ギブアンドテイクなので、まずギブしてテイクが返ってきたら更にギブだ。
ほぼこれとこれの応用で飯ぐらい誘えるだろう。
ラーメンが駄目なら正直に「〇〇さんといちど食事がしてみたい」と伝えろ。
どういう風の吹き回しか勘繰られたりするが、よっぽど変人でなければ断られやしないはずだ。
一回話してみれば実は趣味が合うことに気づいたり、職場での情報を聞けたりする。
これくらいでやっと人並みのアドレス帳ができあがるはずだ。
更に応用として自ら学生時代の友人の友人を辿っていったり、
スポーツ・習い事・共通の趣味から交友の幅を広げていくとかも可能だ。
5月10日から東京で蓋を開けた全日本自動車ショウ。国産品のお披露目です。
鳴り物入りではやし立てる新型車の数々。ぐんと性能もよくなりましたと宣伝しています。
素晴らしい曲線美まで見せています。
また、デパートでは自動車の月賦販売という新手(しんて)も表れました。
一か月にざっと1万名からの運転手が誕生して、押すな押すなの有様。
お免状をもらっても実力が伴わないと、せっかくの新車も台無しになります。
あっという間に見違えるような車となります。
三万円からの格安な自動車ですが、さてどうしたものかというところ。
大阪のあるお坊さん、檀家回りに大変能率をあげているようです。
これは最近流行の豆自動車。ご婦人でも手軽にドライブができます。
こうして、狭い町の中を種々雑多な自動車がひしめき合っている。
一年以上の準備期間を費やして増田連合軍は北方異民族追討の兵をあげた。
遠征軍には中心的な増田四家の当主がすべて参加し、統治の安定ぶりを誇示している。
会談では他家に強敵を任せる流れだった増田家(四)も戦後の立場を考えれば一家だけ参戦しない判断はできなかった。
そこまで読んでの決断なら増田家(八)の当主は大した奴だと、ちんぽこ将軍は半ば安心していた。
遠征軍には他の増田家に連なる人間も、北は増田軍(三)ごと降伏した増田家(一)の亡命武将から、
南は降伏以来実家に帰っていない増田家(士)の敗戦処理当主まで参加していた。
彼らの総兵力は二十万に達する。まさに増田島の総力を結集した史上初の増田連合軍と言えた。
二十万人の増田は増田領(一)と増田領(三)の境界をなす増峠、その南に広がる大きな盆地に邀撃の陣を構えた。
増峠を越えてやってきた北方異民族の軍勢が、平原の北を赤黒く染める。
傭兵を導火線に、全球的な寒冷化に押されて、南下してきたなどの同情できる動機は彼らになく、欲得ずくである。
肥育したものを潰して塩漬けにし、金の容器に封入保存する風習で知られていた。
これは缶詰の起源ともされるもので、彼らの文化はともかく、技術は決して侮ることはできない。
増田島の住民が知らない角のやたらと大きく広い動物?を騎乗可能に品種改良したものの騎兵で、威圧感は馬の比ではない
中にはチャリオット形式の敵もいて、赤い服をまとった御者の姿は、何故か増田たちの本能的な殺意を呼び起こした。
両翼に展開した?騎兵を相手取るのは、カラトラヴァ騎士団と増田騎馬軍団だ。
尤も、彼らの数はどんなに集めても合計で五千を超えないので左翼に集められている。
右翼には各家から集中された騎乗士を、前列に配置された武熊が補強する状態だった。
目算では敵の?騎兵は左右共に一万から一万五千。これに数千の軽装歩兵が加わっている。
味方は右翼が騎乗士一万に武熊五十頭、左翼が騎士団三百に騎馬軍団四千五百、その他が五千であった。
バックボーンを構成する歩兵の数では増田連合軍が確実に上回っている。
上回るように動員し、補給体制を整えてきたのだから劣勢だったら大問題であった。
前衛は言い出しっぺの法則で増田家(八)本国衆四万がつとめる。指揮官は増田出羽守。
「このいくさに勝てば、殿が増田家(四)の姫を紹介してくれる……」
独り言をつぶやいているのは、おめでたいからではなく、恐怖をまぎらわすためだ。
十万人に迫る目前の異民族は
「https https」「スマフォ」「ニッキニッキ」「タノシクタノシク」
などと口々に意味不明な言葉を供述しており、受け身の意識でいると狂気に引き込まれる。
「特に「www」や「//」と笑ったり恥ずかしがったりしている輩が憎々しいでござる。
笑ったり恥ずかしがったりできなくしてやるでござる!」
増田出羽守の後方で増田家(五)の先鋒をつとめる増田左混は言った。
増江川の敗北で一時干されていた彼であるが、大軍をひきいた経験はやはり貴重なため、起用されていた。
彼は転がり込んできたカラトラヴァ騎士団と合同訓練を積むことで戦術の視野を広げていた。
中軸を構成する増田軍(五)全体の兵力は比較的戦場に近いこともあり五万を数える。
彼らの領土は一度も本格的な戦闘の舞台になったことがなかった。実に幸せな家であった。
増田左混の右手には増田家(四)を中核とする歴戦の精鋭たちがいた。
「昔は傭兵にしていたくらいで話が通じる連中だったので候が、そやつらがさらに遠方の異民族まで呼び集めたようでござる」
増田家(一)の亡命武将が、当主に説明する。峠の向こうが冬の間に地獄になったことを想像しながら、
長い準備期間を耐えてきた彼はこのいくさで退くなら果てる覚悟を決めていた。
戦意の高すぎることが心配される増田軍(四)は合わせて三万であった。
なお、増田軍(四)には旧増田領(二)などに展開している他の部隊も存在する。
反対側の中央左翼よりには増田家(十)の当主がいた。故郷が遠く、別に海上輸送の負担があるため、彼らの軍役は軽い。
武熊がトラウマになっている旧増田家(九)家臣団も寄騎につけられて総勢三万だった。
最後に増田家(八)当主がひかえる後衛には、四万人が集まっている。
輜重兵が一部混じった雑多な集団であり、味方にはあまり期待されていなかった。
最初に動いたのはもう一つの部外者であるカラトラヴァ騎士団だった。
恐怖を知らない騎士たちは三十倍を超える敵にむかってまっすぐ突っ込んでいく。
敵はおめきながら迎撃の体勢を整えた。先頭をはしる騎士団のグランドマスダーは異国語で部下に叫ぶ。
「カラコール戦法だ!」
彼が槍を掲げると騎士たちは一斉に顔を左手のあらぬ方向にねじ曲げた。そちらに指をさす。
「「あっ!!?」」
言語の壁を通じて通用するしぐさをみて、?騎兵たちは一斉に右手をみた。
「「??」」
何もないことを不審に思って視線を戻した先には視界一杯の白銀の騎士たち。
ごあ、ぐあっしゃゃあああああん!!
耳を聾する轟音をかなでて敵味方が激突する。?の大きな角も馬にまで装甲を施したカラトラヴァ騎士団相手には障害にならず、敵の右翼は切り裂かれた。
彼らがこじ開けた突破口を五千の騎乗士が拡張する。一方、増田騎馬軍団は大きく左に回り込む機動をおこなった。
騎士のいない反対翼の戦いは増田連合軍の有利には展開しなかった。
「com.com.」
?チャリオットが耳障りな音を立てて迫り、旋回しながら武熊に矢の雨霰をふらす。
「ぶおっ、まおっ」
武熊たちは腕で頭をかばい、いやいやをした。さらに射られるとたまらず敗走する武熊が現れる――味方の方向へ。
「こっちくんな!」
「やっぱり武熊は増田の敵」
「敵に回すと恐ろしいが、味方にしても頼りないっ!」
武熊とハサミは使いようなのだが、右翼の騎兵は勝手なことをわめいて混乱をきたした。
そこに?騎兵たちが威勢よく突っ込んでくる。
「「うわあああああっ」」
増田出羽守は由緒正しいスカラベの前立てを部下に向かって反射させ、刀で敵を指し示した。
五万の雑魚ナメクジがうねうねと敵に向かって進む。時折、敵味方の矢が飛び交い、飛翔音が恐怖を煽り立てる。
至近距離に近づいたことで増田兵は黒い毛皮をまとった敵の中に、本物の生きた毛皮が混ざっていることに気付いた。
「敵の武熊だ!」
「いや、セルクマだ!」
そいつの身体は増田島の武熊より一回り大きかった。しかも、暴れた時の危険を無視して敵兵が大武熊の近くにまとわりついていた。
増田たちはさっそく脱糞する。それでも槍にすがってへっぴり腰で向かっていく。
「イチランイチラン!」「モウケモウケ!」
異民族は突然騒ぎだし増田の肝をつぶした。ほとんど気を呑まれた状態で中央での戦いがはじまった。
「右翼の連中は何をやっておる!」
増田ちんぽこ将軍は右翼の崩壊をみて叫んだ。事前に打ち合わせた作戦があっさり台無しになってしまった。
「右を向けぇい!」
烏合の騎兵集団を破砕した敵の?騎兵が奇声をあげて駆け寄ってくる。三万の歩兵は味方の右側面を守るために戦いはじめた。
「やっぱダメだ~~っ」
あれだけ意気込んで進んだのに、撃退されるとは情けない。
負け上手の増田出羽守は無理して流れに逆らうことはせず、部下と一体になって逃げた。
「姫との結婚は無理でござるな……」
敵の中央はいきおいに乗って増田連合軍を追ってきた。増田家(五)が汚れた尻拭いに割ってはいる。
「必ず負ける兵は必ず勝つ兵と同じ。やはり、軍師にとっては使いやすいわい」
増田匿兵衛はうそぶいて銅鑼を鳴らせた。前衛が引き出した敵を左右の歩兵が側撃する――計画だったのだが、右側は?騎兵への対処が必要だったため機能したのは左側の増田家(十)軍団だけだった。
「放てぇ~~っ」
自慢の手銃が火を吹き、防備の薄い斜め右から撃ちまくられた蛮族がバタバタ倒れる。
コミュニケーション不能な連中もさすがに怯んだ。そこに増田家(士)の尖兵が斬り込んでいく。
「……この兵があれば天下も狙えたはずでござるが」
自分のではない脱糞の臭いがして、増田中弐は邪念を追い払った。
戦場の西側では増田軍が圧倒していた。鋼鉄の戦士たちが?騎兵の中央を食いちぎる一方で、増田騎馬軍団が側面や背後に回り込み、騎射で滅多撃ちにする。
増田島の湿潤な気候が蛮族の合成弓にあわなかった影響もあり、一方的な射撃戦になる。
このまま敵の後方を回り込んで、東の騎兵戦も勝利に導けば完勝。
そんな、計画だったのだが、味方の右翼が時間稼ぎに失敗したため計画が根本から狂っている。
喧騒の中、増田騎馬軍団の指揮官たちは、その事実を忍びに聞かされた。
「父上!」
ある増田騎馬が北を弓でさした。増田典厩は頭をつるりと撫でる。
「まったく、とんだぢゃぢゃ馬ぢゃわい……」
増田軍(四)は敵左翼?騎兵の攻勢をしのぎ続けていた――むしろダメージは?騎兵の方が大きかった――が、
機動力にまさる敵の動きを拘束することはできず、敵左翼の一部はついに本陣にまで乱入してきた。
精強な増田軍(四)に近い右寄りに本陣をおいた方が安全という読みが裏目に出た。
「うろたえるな。うろたえるではない!」
と叫ぶ増田家(八)当主が一番うろたえていた。尻は腸そのものを体外に排出してしまった感触だ。
ナマコならそれを囮にして逃げるのだが、最高司令官ともなれば、そういうわけにもいかない。
「ipip!」
馬廻りが角の派手な?騎兵を相手にしている間に、随伴していた軽装歩兵が足下まで迫ってくる。
「ひかえろ、下郎が!!」
当主は悲鳴をあげると、腰の大業物を抜いて、一刀のもとに小鬼を斬り捨てた。
“!?”
「://」
敵は一瞬硬直する。増田家(八)の当主はかつて伝説的な剣士に師事し、
「ぬりゃ!てりゃっ!」
「それ以上、いけませぬ」
太刀が刃こぼれだらけになったところで馬廻りが主を止めた。四万の後衛は?騎兵を軒並み倒しおえていた。
普段は輜重を護衛している彼らが、増田家(八)では最精鋭なのであった。
輜重が奪われない信頼があるからこそ、増田軍(八)は安心して戦えた(負けられた)。
そして、彼らが防衛された食糧を期待して本隊への合流を目指すことで全体が敗北から早期に立ち直るのであった。
だが、やはり実戦経験の乏しさは問題であり、頭領がみずから戦う事態に後衛はそうとう混乱していた。
そんな最悪のタイミングで敵中央から東にこぼれた大量の歩兵軍団が襲いかかってきた。
最初は東西に引かれていた戦線はいつのまにか、南北に引かれる状態になっており、本陣は最右翼の最前線だった。
敵味方が増田左混が戦っているあたりを中心にして、回転扉のように右回転した結果である。
「ここは一旦、お引きを」
増田匿兵衛が進言する。当主は言い返しかけたが考えを改めて軍師にしたがった。
「くそっ」
「お腰の物は味噌ですかな?」
「……たわけ。うんこに決まっておろうが」
「某もでござる」
見ると増田匿兵衛も漏らしていた。
大将が敵前逃亡したことで増田連合軍の士気は低下、思い思いの方向に退却をはじめた。
あくまでも退却をこばんだ増田家(一)の旧臣たちは敵に突入して討ち死にを遂げた。
「むごい……」
と漏らしつつも、増田家(四)の当主も、死兵の抵抗を利用して戦場から離脱した。
前回
http://anond.hatelabo.jp/20160620020153
次回