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はてなキーワード: トキワ荘とは

2024-08-20

から上手い奴が新都社使ってただけ

新都社使ってたかデビューしたんじゃなくて、元から上手い奴が新都社使ってただけ。 トキワ荘もそう。勘違いすんなよ

2024-08-16

昔の漫画によくいた前髪がモジャモジャしてる男性髪型

って最近漫画じゃほとんど見なくなったよね

トキワ荘テラさんとかコナン白鳥警部みたいなやつ

2024-07-25

フィクションにおける「世界征服」の歴史を知りたい気分だ

いわゆる悪の組織が最終目標に掲げるような世界征服

この概念の形が定まったのはいつ頃のどんな作品群によってなのか

病院の待ち時間暇つぶしに調べるのにちょうどいいお題だ

世界征服目的とした組織自分がまず最初に思いついたのは仮面ライダーショッカーだな

さて、ここから過去に向けて掘っていくか

こういうときニコニコ大百科にだいたい独自研究がまとまっているから助かる

あー、サイボーグ009ブラックゴースト世界征服目的

おっと、仮面ライダーサイボーグ009のどちらも石ノ森章太郎作品じゃないか

じゃあ「石ノ森章太郎作風に影響を与えたものは何か?」のような路線で掘っていけば何か見つかるかもしれないな

そういった観点であれば何か参考文献も見つけやすそうだ

別の観点でも一旦調べるか……アメコミとかだとどうなんだろ

ファンタスティック・フォーに登場するヴィランドクター・ドゥームも世界征服目的として掲げている?

ドクター・ドゥームの初登場が1962年7月

サイボーグ009刊行がいつだっけ?1964年7月

ドクター・ドゥームの方が早いが……

ファンタスティック・フォーを読んだことないんだよな

登場してしばらくして世界征服とか言いだしたかもしれんし

判断できない

しかし興味深いな

確かドクター・ドゥームってのは何かの組織首領みたいな感じではないんだったか

それに対してブラックゴースト組織世界征服を掲げている

ヴィラン個人で掲げる世界征服悪の組織として掲げる世界征服という違いがあるのだなあ

サイボーグ009(というか石ノ森章太郎)が影響を受けている可能性がある作品として007シリーズがあるか

007世界征服を目論む輩はいたっけか

いるわ

スペクターですね

さて、これの初出は?

小説の『サンダーボール作戦』で1961年かな?

なんかこの時代らへんって世界征服をもくろむキャラクターが登場する有名作品が沢山誕生しているんだな……

冷戦下のスパイ小説とかが世界征服をもくろむ悪人キャラクターの源流なのかしら

もっと過去に遡れるのかどうか

ナチス崩壊1945年あたりまで遡れるかも、という勘がある

当時の人にとって「世界征服」はフィクションではなくREALに起こりうる危機という感覚があったのかしら

核戦争による終末はREALの感覚があったかもしれないけれど世界征服はREALだったのかNOT REALだったのか

こういう「当時の人がどのような意識でこれを読んでいたか」という肌感覚を知ることができたらなあ

石ノ森章太郎自伝だかルーツをたどるみたいな本は予想通りあるみたいだな

じゃあ病院帰りにジュンク堂に寄りましょうね……

国会図書館デジタルコレクションで「世界征服」で検索するとだいたい1890年~くらいの資料が見つかる

けれどモンゴル帝国世界征服だったりナポレオン世界征服だったりどこぞの国が世界征服をもくろんでいるので我が国富国していこう(←これ正しく読めてないかも)みたいな文脈での用例になる

今の興味はあくまフィクションでの世界征服なんでね

あー、「世界征服という単語がREALからフィクションでの出来事となったのはいつか?」というテーマにもできるのか

横道にそれた話→現実の話で「世界征服」と言ったとき、「世界」が「地球全土」とか「地球上に存在するすべての地域」とかを意味していない場合がある

1984』の刊行1949年

世界征服とはちょっと違うか?しかし少なくとも隣接ジャンル

石ノ森章太郎SFの人だから海外SF小説に源流を探しに行くのも面白そうだ

宇宙人による地球侵略も隣接ジャンルだけれど……探す範囲が広範になってしまうな

当時のトキワ荘メンバーに源流があるかどうか?も探すか

陰謀論世界征服にまつわる話があるかもしれんな

エンタメとしてフィクションの題材に用いられるような類の陰謀論ネタ歴史が古いモノが何かないか一応見ておくか

ある程度調べたら日記にまとめるか

一旦ここまで

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読む

黄禍論 百年の系譜

黄禍論日本人 - 欧米は何を嘲笑し、恐れたのか』

2024-07-12

anond:20240712093011

選挙活動中だけでなくて、”普段からニュースや長文見ない人でも刺さるようないい人アピールしてくれたらどーにかなるんじゃない?

アメリカ議会演説中の議員背後で息子のガイくん(6)が変顔披露 “全米爆笑”で「スター誕生」親子でニュースに出演も

https://youtu.be/h2LEvF2LL5E

プライベート切り売りで家族と一緒に過ごすてますアピールしたくないなら、

ホームレス支援活動なり、介護支援なり、子どもたちが夏休みご飯食べれる支援なり、医療費掛かるけど難病認定されていない人の支援なりさ

  

あと、共産党立憲民主党を異常に敵視している人の常套句共産党立憲民主党支持者は貧乏人・低学歴は、むしろ積極的に受け入れていけ

かつて、自民党は下記のように言ってたのに、それを必要無いって言ってくれてるんだから、ありがたく頂いた方がいいぞ

かつて自民党が言っていたこ

子供が10人いるか羊羹を均等に切るってのは共産主義自由主義は別だよ。羊羹チョンチョンと切ってね、一番年少の子に一番でっかい羊羹をやるんだ」

 

貧乏低学歴イメージ付いたら🥺とかそういうくだらない心配はしなくていいです

ニュース・長文読む層』と『ニュース・長文は読まないけど人は見る層』には別にダメージ入らないので、どうでもいいです

というか雑に選挙結果を見ても、現役でまだお勉強している人が多そうな区は、ちゃんバランス取れた結果になってます

信者に持ち上げられて、ドン引きするような言葉遣い、振る舞い、ドンチャン騒ぎだけしないよう、襟を正すだけでいい

 

 

もうひとつちゃんとして欲しいのは、ある程度まとまった票が取れそうな党が上っ面どころか、辞書に書いてある多様性言葉意味すら理解していなさそうなところ

どこのエリアでも得票負けてるので "比較的" って話になるんですけど、蓮舫氏の投票割合比較的高かった・石丸氏と差が少なかった地域は、

ニュース・長文読みそうな文京区23区内で年収中程度に位置する中野区杉並区トキワ荘せんべろ赤羽北区を除いたら、

暇空氏がAI安野氏に得票勝っている地域なんですよね。上っ面で多様性を語る前にこの意味よくよく考えて欲しいです

あと暇空氏が勝った足立区女性区長からね?

ついでに、経緯はともかく、2021年からパートナーシップファミリーシップ制度も入れて、所得が高い地域よりもそういうの早い方です

さらに、下町風情や人情どうたらが残ってる地域です。この意味よくよく考えた上で多様性を唱えて欲しいです

2024-02-01

広報東京都2月号がいい感じ

世界が憧れる日本アニメマンガの魅力、ここにあり!」ということで、都内にあるアニメマンガにまつわる場所特集している。

表紙はグレンダイザーU。

紹介されているもの

2023-07-31

anond:20230731102053

トキワ荘トキワ荘ってクローズ建物から成り立ったんだと思うんでしたレスだった。

 

たぶん相手が悪いとかどうとかじゃなく、匿名大多数相手オープンに期待しすぎたんだろう。

なんで限るかって、限らないとできないから。信頼できるだれかの意見を聞くのがやっぱ一番良いよ。だからプロ編集って個人意見聞く。

2023-03-13

死ぬ前に一度でいい、ハーレムAVシチュを味わってみたい

売れない女性漫画家の住むトキワ荘天才男性編集者がやってくるシチュかい

2022-12-28

男は男を養うが、女は女を養わない

https://b.hatena.ne.jp/entry/4730026686551779236/comment/nnn06

「nnn06 こういうので難癖つける人間気持ちがよくわからない。発言者男性でも同じ流れになるんだろうか」

同じ流れにならないのだとしたらそもそも男はこの手の情報発信をしないというのに加え、

男の場合は実際にそういう実例があるからだろうな

奈須きのこ武内崇とか、ゆでたまごとか、コンビで長らくやってる男同士は結構いるし

藤子不二雄トキワ荘を出た後、隣同士に家を建ててるし

山上容疑者の伯父なんかも奥さんから止められるまで弟の家族を援助していたらしいし

そこまで大袈裟な例じゃなくても仕事首になった男友達に新しい仕事を紹介してやるなんて話はそこらにいくらでも転がっているだろう

男は割と結婚してても男を助けるんだよね

女の場合そういうのってないでしょ

独身時代どんなに仲良くしていても、結婚してしまえば夫と子供を優先するし女友達のために身銭を切ったりはけしてしない

男は同性同士助け合うけど女は女を助けないっていうのはいくつも実例が出ているのに

何故かその正反対で女の友情をやたら美化した言説が蔓延するのか

2022-12-22

中一の娘と出かけて楽しかった思い出 in 2022

去年はコロナや娘の受験でほぼ遠出ができなかった。

今年はいろいろ出かけることができた。

娘も父親ふたりで出かけるのもそろそろいやがる年頃だろうから思い出として書き残しておく。

学校行事や、母親や友人もいっしょに参加したイベントのぞく

ちなみに娘はマンガゲーム好き。

第5位:トキワ荘マンガミュージアム

日本有数のレジェンドアパートトキワ荘復元したミュージアムミュージアムというほどものがいろいろあるわけではないが、当時の入居者の部屋を再現した展示はおもしろい。部屋によっては中に入って写真も撮れる。日本代表する大漫画家たちがこんなせまい部屋で暮らしてたの?とビックリできる。トキワ荘自体というより、まわりの街並みもちょっとレトロ住宅街で良い。「まんが道」に出てくる中華屋「松葉」とか、入場無料漫画図書館、グッズショップとかもまわりあって楽しめる。区立だからか、ボランティア?のおじいちゃんやおばちゃん一生懸命説明してくれるのもほっこりする。おすすめおみやげ4コマ漫画ノートと、サイダー飴。

https://tokiwasomm.jp

第4位:ジャンプフェスタ2023

ついこの前だけど。入場券は抽選で当たったけど、ステージチケットは当日券含めて全部外れた。ブース整理券アプリから取得するんだけどいつから配布するかよくわかんないし、ほとんど取れず。でもタイミングあったら並ばずにも参加できるステージブースもあるから、うろうろしているだけでも楽しかった。同じく幕張メッセコロコロコミックがメインでやっている「ワールドビーフェア」という似たようなイベントは、娘がコロコロ好きなのでコロナ前にはよく行っていたが、客層がだいぶちがった。家族連れよりも若い女の子が多かった。なぜかポケモンブースもあった。怪獣8号のブース行列ができていたのに、ダンダダンはがらがらだったのが悲しかった。やはりアニメ化なのか?

https://www.jumpfesta.com

第3位:USJ

夏に実家帰省した際に行った。ちょうど娘が『進撃の巨人』を読んでいたんだけど、進撃の巨人アトラクショントラブルのため休止してた。でもそのせいでスペースに人がいなくて、エレンミカサリヴァイ人形とかといっぱい写真撮れた。お目当てはハリーポッター。金に物を言わせてなんとかパスを買い、いろいろアトラクションも楽しんだ。ハリーポッターのところには杖を動かしたらいろんなアクションが起きる仕掛けがあるんだけど、ボロボロTシャツ着た小汚いおじいさんがめちゃくちゃ上手にそれをやっていて、たぶんダンブルドアだと思う。楽しかったけど、とにかく暑かったニンテンドーのところは入れなかった。残念。

第2位:HELLO SPACE WORK! NIHONBASHI

これもつ最近行ったやつ。娘が学校理科先生に勧められたらしい。日本橋のコレド(三越のほう)やその周辺でやってるイベントで、ISS国際宇宙ステーション)をVRでみるやつと、衛星間のレーザー通信研究開発をやっているワープスペースっていう会社子供向けにやっているワークショップにも参加して、どちらもとても楽しかった。ISSVRヘッドセット(たぶんMetaのやつ)をつけてやるんだけど、実際のISS位置リアルタイム追随していて、上昇してISS見下ろしたり、地球風景夜明けを見たりとかすごいきれいだった。ワークショップPCから出した音声をLEDで光にして、それを太陽光パネルで受けてスピーカーから音を出すというレーザー通信原理を学ぶものだったんだけど、そういえば「なんでイヤホンから音が出るのか」とか深く考えたことなかったなーって思った。たしかに全部電気信号なんだよね。全部無料どころか、セッションに参加してアンケートに答えたら周辺で使える商品券(1人200円)ももらえて、お昼安く食べられたり、嫁さんにお土産も買えてうれしかった。先生ありがとう

https://www.hellospacework-nihonbashi.jp

第1位:ドラゴンクエストアイランド

USJとおなじく、帰省したときに行った。サブクエストとかもぜんぶ載せでやった。炎天下の中4時間近くかけずり回されたけど、すごいおもしろかった。5年ほど前にUSJでもドラクエアトラクションやってそれも参加したけど、比べ物にならないくらい凝ってた。人によってクエストの中身が微妙に変化するので、前の人にくっついていったらクリアできるというものでもなく、けっこう工夫されているなーと感心した。夏休みで混んでたので、ちょいちょい行列があったりしたので、もうちょい時期をずらして空いてるときだともっと楽しいと思う。中身をリニューアルラスボスゾーマじゃなくなるらしい)するみたいなので、来年も行ってみたい。

https://nijigennomori.com/dragonquestisland/

来年もいろんなところにいけたらいいな。

2022-11-15

そもそも手塚起源説トキワ荘史観すらマトモに把握してない人間が大半の癖にメディア国粋主義煽りがちという歪んだ構図がさらなる混乱を産むのだ

なのでネットユーザーアメコミ雑語りを批判しても彼ら自身がそれ以前のレベルなので改まることは一切無い やはり国産古典アニメマンガを紹介するところから始めるしかない

2022-11-01

anond:20221101171937

こういうのは友人同士でも難しい

恋愛ではなく仲良しグループコミュニティ作ってもなかなかうまく続けられない 元々仲いいはずで金銭も絡まないネット上であっても

トキワ荘みたいなの憧れるんだけどな

2021-09-24

未だにカルト駅前

トキワ荘ミュージアムで、ご機嫌になり

駅前で、余韻に浸っていたら、

生きた化石的しつこい宗教勧誘

調べたら、まだ、○正会て、昔からカルト

して存在活動してるんだな。

駅前で、会報を大声で呼んだり、イカれてる。

条例で、路上喫煙より取り締まった方が良い。

せっかくの回想が台無しである

ああ言う輩と関わると頭痛がする。

時間が、何十年か戻った感じなんだが、

彼らの頭は一体どうなっているのだろうか。

このインターネットの世の中で。

2021-02-14

Dr松平

平成初期の踊るポンポコリン武将最近ポテトチップスになったと聞いたので、トキワ荘に詳しい教授を部屋に呼んでみんなで鍋を食べようという話になった。ただ昨今のコロン事情鑑みると4人でひとつの鍋をつつくのは如何なものかという意見もあり、折衷案として鍋は作るが食べずに廃棄するという事になった。徳川の直系という訳ではないが遺伝子的にはほぼほぼ同じ塩基配列であり、TSUTAYA営業時間が短縮するのもやむを得ないと言わざるを得ない。

2021-01-10

都内ボロアパート寒い

都内木造ボロアパート1階。

日当たりは良くない。

断熱材とか入ってないんじゃないかな。

トキワ荘想像してくれたらいい。

風呂がついてるだけ良いかな。

夜になって気温がマイナス。超寒い

畳の隙間からナメクジが這い出てきた事あるから、床板とか隙間まみれだと思う。

から畳の隙間から冷気が凄い入ってくる。

下の土が冷えてるのがわかる。

2階の人はここまでじゃないだろうな。

でも、逆に夏はキツイんじゃないかな。トタン屋根から

うちはホットカーペットと毛布で凌いでる。

炬燵よりも暖かい領域が広いからこっちにした。

窓周辺、アルミサッシにはプチプチ貼ってる。

それでも今年の冬はうんと冷えるよ。

同じような環境の人、暖かくなるまで

なんとか耐えようね。

土が暖かくなったら少しはマシになる。

2020-02-08

anond:20200208203523

ほんとどこにもない。

めぞん一刻

トキワ荘

東京ラブストーリー

おじゃ漫画山田くん

コンサートは、まあそれらしいか

それだけ。

嘘で固めた汚い街。仕方なく皆いる感じ。

2019-12-10

昔やってた深夜番組が全く思い出せない

電波少年とか水曜どうでしょうとか、ぷっスマとかくりぃむナントカかめっちゃ見てたあの頃に、

毎週楽しみにしていた名前を思い出せない番組

トキワ荘みたいなボロボロの荘だか寮だかにブチこまれ漫画家たちが4コマ漫画書いて人気投票募るって企画

ハガキだか電話だかで1週間後に面白かった順のランキング作って、1位が連続して取れたらどっかで連載できるとか

最下位連続してたら退寮させられるとか、そんな企画番組があったはずなんだよ。

めちゃくちゃ面白かったのは鳥男シリーズで、たしかその鳥男が優勝してどっかで連載だか賞金もらって企画終了。

それ以降、鳥の頭付けたサラリーマン風のキャラ見るとそのテレビ番組を思い出すんだけど、漫画タイトルテレビ番組タイトルも思い出せない。

荘の名前もでてこない。トキワ荘のもじりだった気がするんだけどな。

あれは俺が受験シーズンで病んでいた時に見た幻想だったのか。

深夜の動いてない脳みそが作り出した存在しない番組だったのか。

有識者が居たらなにか教えてくれ。誰も身の回りで、それを覚えている人は居ない。

追記2019/12/10 5:00

判明しました。

見ル野栄司先生の「鳥男」シリーズがまさにそれでした。

番組は、2000年5月テレビ番組ウンナンホントコ!」(TBS)のホントときわ荘という企画

見ル野先生漫画は以前から知っていたのですが、まさかコレが本当にデビューきっかけだとは思いませんでした。

あと先生Wikipediaにはホントデビューとは書いてないので余計に苦労しました。

5人が住んで、3週連続トップだったらデビュー、3連続ドベなら引退ルールはやっぱりあっていました。

当時しのぎを削り合ってた他の作家名前が全く出てこないし、その時の漫画が見たいなあ。懐かしいなあ。

2018-11-04

手塚治虫作品無料公開されてるから色々読んで感想を書く 2日目

https://anond.hatelabo.jp/20181104013756 の続き。

 

時計仕掛けのりんご

ねとらぼの本キャンペーン記事ブクマオススメされてた短編集。SF多めだけどそうじゃないのもあってごった煮。どれも面白かったけど、頭抜けてるのが『バイパスの夜』。バイパスを走るタクシー舞台であり、それが最初から最後まで最大限に活用されている。無駄ひとつもない完成品。

他には『悪魔の開幕』と『帰還者』がオススメ。『悪魔の開幕』は何を言ってもネタバレになるので騙されたと思って最後まで読んでほしい。『帰還者』はアレな言い方だけど、富樫のレベルE読んだような読後感。手塚治虫天才で、本当になんでも描けるんだなということがよく分かる。

 

新撰組

父の仇を追って新選組に入隊した深草丘十郎。そこで彼は後に親友となる謎の剣豪少年・鎌切大作と出会う。幕末の動乱を、ふたり少年はどう生き抜くのか。

ブコメオススメされてたから読んでみたけど、うーんこれは傑作だ。

ひとことで言うと美しい『アドルフに告ぐ』。物語を彩る様々な立場キャラクターたち、実際の歴史を背景に躍動する主人公、そして全てはラストに結実する。美しい。圧倒的に美しい。子どもとき出会えていたら本当にたまらなかっただろうなー。これから何度も読み返したい一冊。

 

日本発狂

北村市郎、通称イッチはとある夜、幽霊の行進と出会う。偶然知り合った記者情報交換することになるが、彼は交通事故で死んでしまった。本当にあれは幽霊だったのか? 駅のホームで見かけて以来、つきまとってくるようになった美少女の正体は?

これもブコメからホラーものかな? と思ったら斜め上に話が転がっていくのがさすがというかなんというか。気負わず笑いながら読んでいいやつだと思われる。「歓声とファンの数とは比例します」「ンン?」「これ歓声の法則」といった切れ味抜群のギャグもあったし。

 

『紙の砦』

これもブコメより。手塚治虫自伝的な作品を集めた短編集。悲惨戦争体験と、そんな中でも漫画を描き続けた戦中、ようやく悪夢のような戦争から解放され漫画家として立身していくぞ(でも漫画雑誌もない荒野でどうやって?)っていう戦後が主。

特に響いたのは表題作でもある『紙の砦』。時は戦中。特殊訓練所にいながらも隙あらば漫画を描く大寒少年オペラ歌手を目指す美少女出会う。

戦争って悲惨だしいいこと何もねーなっていう感じが色濃く描かれる。司馬遼太郎終戦の時に浜で泣きながらなんでこんな馬鹿戦争をしたんだって嘆いたらしいが、手塚のそれは叙情も何もなくただただ早く終わってほしい悲惨ものとされているように思う。

そしてラスト特に辛い。仮に――戦争手塚が両手を失っていたら、手塚は、日本漫画界はどうなっていたであろうか。

悲惨戦争話が多い中で『という手紙がきた』は一服の清涼剤。『トキワ荘物語』はとてもしんみりさせてくれる。『動物つれづれ草』も好き。

 

鳥人大系』

人類が退化し、代わりに鳥類惑星支配者になった世界を描く。その新たな世界鳥人は高度な文明を築き、ホモ・サピエンス鳥人家畜になっていた。そして鳥人たちはかつての人類のように相争い、滅亡の道をたどる。

うーーーん、あんまりきじゃないかなー。

短編連作の形を取りながら鳥人たちの誕生、栄華、末路を描くんだけど、風刺的な要素の強く出過ぎてて胸焼けする。『むかしむかし……めでたしめでたし』みたいなただの焼き直しにすぎない作品もあって、低調な短編はとことん低調。

ただそこは手塚神、すげー読ませるのもあって、『うずらが丘』は物語の展開力とオチの冷淡な語りおよび視線がさすがの一言だし、『トゥルドス・メルラ・サピエンスブラックバード)』のような掛け値なしのイイハナシダナーにはホッとさせられた。

とはいえかなり疲れさせられるお話であることは間違いないかな……。

陽だまりの樹

時は幕末世渡り下手だが一本気な府中藩士・伊武谷万二郎女好きだが顔の広い蘭方医の卵・手塚良庵は最悪の出会いを果たす。だがふたり腐れ縁のように固く結びつき、ともに動乱の時代を駆け抜けていく。万二郎は下級武士ながらとある事件きっかけで出世街道上り、一方の良庵は大坂適塾を経て江戸種痘所開設に尽力する。ふたり青年と、日本未来はいかに

うーん、感想の言いにくい作品面白かったけど、中盤から物語に暗い影が落ち始め、読むのがちょっとしんどくなってしまった。手塚作品にしては長く、それでいて物語が綿密に練り上げられていることは間違いないんだが、同時に間延びしてしまった感も否めない。万二郎主人公に据えたがゆえの限界という面もあり、愛すべき馬鹿には違いないけど、もうちょっとどうにかならんかったのかというのはある。同じ幕末を扱った『新選組』が青雲の物語であるならば、『陽だまりの樹』は凡庸な人たちの物語、という感じ。

人生に思い残しがある者は死に場所しか生きた証を残せない、という話はあって、彼女名前だすとアレなのでボカします)にそれが与えられたのはしみじみ良かったなーと思う。ひきかえ万二郎はそういう悲愴さとも無縁で、さいごまで読者をすっきりさせてくれないやつだった。だけどやっぱり憎めない。

お気に入りキャラクターは、平助、お紺、お品。三人にはいっしょに酒を飲んでもらって、生きてりゃそりゃ辛いことのひとつやふたつあるよなーって盛大に愚痴ってほしい。

 

あとがき的な

2日目の昼ぐらいに気づき、結局それからひたすら読んでた。ああ、もっと早く知っていれば!(BJとか火の鳥とかが入ってないのは読んだことがあるから火の鳥は再読しておきたかったけど、せっかくの機会なので未読作品を優先した)

全体的な感想を言えば、俺がおっさんからだろうけど、青年向けの作品の方が読み応えあった。『ジャングル大帝レオ』や『海のトリトン』は当時革新的だっただろうけど、さすがにいま初読だと平凡って印象が拭えない。それらに並ぶ子ども向け作品の『リボンの騎士』は、今でもおもしろいし、男の子の心と女の子の心が入った王女様が王子様のかっこうをしなくちゃいけなくて……という設定を思いつく手塚神ほんと神ってるなと。

大人向け作品はやはり『アドルフに告ぐ』が文句なしの傑作。行き当たりばったりで連載していたというブコメがあったけどマジか。震える。

短編イチオシは『バイパスの夜』かなー。「極限まで削ぎ落とした体に鬼が宿る(byライスシャワーCM)」じゃないけど、無駄が何一つ無い完成品とはまさにこのこと。

今回よんだ中で一番好きなのは新選組』。あそこまで美しい作品はなかなかない。

一番好きなキャラクターは『リボンの騎士からヘケート。容姿性格、行動力、作中での立ち回り、どの要素も俺の心を惹きつけてやまない。心に残るキャラクターだった。次点で『陽だまりの樹からお品さん。

それにしても本当に手塚神がいてくれてよかった。日本漫画界に残した足跡の大きさからしてもそうなんだけど、それ以上に何十年たってもその著作が色褪せずに面白いってほんとすげーこと。これからも多くの人に手塚治虫の諸作が読みつがれていくことを確信して筆を擱く。

 

あ、ひとつだけ忘れてたか最後に。青年向けの漫画レイプネタがやたらぶっこまれるんだけどなんでなん……。

2018-02-13

anond:20180213013119

内容は良かったねって話だけど

トキワ荘系やレトロ漫画、とか谷崎潤一郎とかファム・ファタール

みたいな、ついつい自分は他と違うんですアピールをする感じが

最高にイキってるオタクって感じでいいね


ラノベアニメ全然ついていけなかったとか言ってるけど

それを好む層とあんま変わらんからな。典型的サブカルクソ女って感じ。

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