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はてなキーワード: トキワ荘とは

2016-07-08

トキワ荘復活させてもしょうがなくね?

仏作って魂入れずになるだけだと思うんだよね。

ギークハウスとかだって自然と集まって出来た所は優秀だけど、カッコイから真似しようぜと最初からギークハウスとして作られたのはワナビーが集まるだけの魔境になるじゃん。

ところでドラえもんの大魔境のオチってどの作品最初にやりだしたんだろう。こないだやってたabemaのハルヒで同じようなことやっててふと思ったのを今思い出した。

2016-06-04

トピシュさんのブログを読んで思った事

ドラえもん図書館戦争だけの家庭と、3歳までに1万冊の絵本読み聞かせする家庭

http://topisyu.hatenablog.com/entry/how_to_use_library

ドラえもんは、言っちゃえば、勉強運動もできないのび太によるドラえもんを使った一発逆転ストーリー(とその甥っ子が受け止めている可能性はある)。ドラえもんばかり読んでいることを心配するより、そういうストーリーを心が求めている背景に焦点を当ててみるとまた違った展開もあったかなという気はします。甥っ子は学校いじめられていないかとか、勉強ができなくてコンプレックスを感じているんじゃないかとかですね。



なんかずーっと考えてしま文章だ。

まず、トピシュの言う通りドラえもんを読む「理由」を考えるのは、思考実験として面白いと思う。

ただ、そんなの本人との対話無しには、冗談抜きに無限に近い可能性が考えられる。

キャラの絵が好きだから画集感覚で見てる。

しずちゃんの裸が見られるからエロ本代わりに見てる。

ジャイアン感情移入して、理不尽暴力を振るう様に憧れている。

スネ夫感情移入して、色々買ってもらえる裕福さに憧れている。

ドラえもん感情移入して、他人に力を貸せるような技術や力に憧れている。

ガチャマニアで、目を皿にして、ガチャ子が出ているシーンを探している。

実は祖父安孫子で、その祖父世界で一番面白い漫画だよ、と紹介されたから心酔している。

実は前世トキワ荘の座敷童で、あの頃自分が見守っていた若者達の行く末に思いを馳せている。

実は正真正銘のタイムトラベラーでもうすでに自分の居た時間軸では焚書され失われたドラえもんが読めるということがただただ嬉しい。

いやもう、滑稽無糖な理由も含めて、山ほど思いつけるんですよね。

で、これらの理由とトピシュさんの言う

ドラえもんは、言っちゃえば、勉強運動もできないのび太によるドラえもんを使った一発逆転ストーリー(とその甥っ子が受け止めている可能性はある)。

って、そこまで大差のある意見ではないと思っている。

極論だけど、僕が上げた滑稽無糖な理由可能性が”ない”なんてことはないよね、しかもこれは甥っ子の脳内問題なのだから事実としてタイムトラベルできない事とか、事実として座敷童がこの世の中に居ないこととは、これらの可能性が”ない”理由にはならない。

しろ魔女裁判ガチでやるのが人類だし、狐憑きガチでいたのが人類なんだから、甥っ子の頭の中は自由なんだと思う。

要するに「先入観」をどこまで持っていいのか? みたいな話になるのかなあ。

これはもうインターネットリアルタイム発言のやり取りが出来るわけじゃない人らしい発想でもあると思う。

全部を質問してやり取りしてたら日が暮れるから、ある程度はこちらで質問先読みして答えないといけないっていうね。


はいね、というわけで、大喜利始めます

ONE〜輝く季節へ〜は、言っちゃえば、勉強運動もできない折原によるえいえんのせかいを使った一発逆転ストーリー(とその甥っ子が受け止めている可能性はある)。ONE〜輝く季節へ〜ばかり読んでいることを心配するより、そういうストーリーを心が求めている背景に焦点を当ててみるとまた違った展開もあったかなという気はします。甥っ子は学校いじめられていないかとか、勉強ができなくてコンプレックスを感じているんじゃないかとかですね。


シノハユは、言っちゃえば、異性愛も近親愛もできないシノによる同性愛を使った一発逆転ストーリー(とその甥っ子が受け止めている可能性はある)。シノハユばかり読んでいることを心配するより、そういうストーリーを心が求めている背景に焦点を当ててみるとまた違った展開もあったかなという気はします。甥っ子は家庭で虐待されていないかとか、恋愛ができなくてコンプレックスを感じているんじゃないかとかですね。


クロスボーンガンダムゴーストは、言っちゃえば、ミネバのその先もニュータイプ論もできない長谷川によるサイキッカーを使った一発逆転ストーリー(とその甥っ子が受け止めている可能性はある)。クロスボーンガンダムゴーストばかり読んでいることを心配するより、そういうストーリーを心が求めている背景に焦点を当ててみるとまた違った展開もあったかなという気はします。甥っ子はサンライズからF91以降の時代押し付けられているとか、カトキハジメデザインコンプレックスを感じているんじゃないかとかですね。


アクシズ落としは、言っちゃえば、ララァ母親にすることも人類革新題目スペースノイドを引っ張ることもできないシャアによるアクシズを使った一発逆転ストーリー(とシャアが受け止めている可能性はある)。アクシズを落とすことばかり考えていることを心配するより、そういうストーリーを心が求めている背景に焦点を当ててみるとまた違った展開もあったかなという気はします。シャアはナナイとの関係がうまくいっていないとか、アムロの嫁のチェーンかベルトーチカコンプレックスを感じているんじゃないかとかですね。

トラフィックス3は、言っちゃえば、エストを自分のファティマにすることもジークのように国を統べることもできないヨーンによるアイシャを使った一発逆転ストーリー(とちゃあが受け止めている可能性はある)。デコースを倒すことばかり考えていることを心配するより、そういうストーリーを心が求めている背景に焦点を当ててみるとまた違った展開もあったかなという気はします。ちゃあは桜子との関係がうまくいっていないとか、姉のアイシャコンプレックスを感じているんじゃないかとかですね。

2016-04-08

http://anond.hatelabo.jp/20081031194514

この8年前の記事は慧眼だった。

ただトキワ荘というとそこからより大きなクリエティティが生まれるようなイメージだが、実のところ表現の画一性・多様性喪失が進んだなという印象がある。

ソーシャル化が進んだことで大ジャンルに人気が傾斜する傾向がより大きくなった。

Pixivの大部分は二次創作であるし、創作系は相変わらず旧来から個人サイトで発表されている。

これも情報化が進むと多様性が失われ画一性が強まるという一つの証左かな。

しかし、SNS情報の揮発性の高さに対して、個人サイトblog価値相対的に高まってると思う。

2015-07-22

仮にGATE原作者在特会関係だったらどうする?

GATE原作者柳内たくみHPにこんな文章を載せるようなガチウヨである

http://todoku.web.fc2.com/

鯨食文化保護推進にご協力を。まずは鯨を食べてみよう!!

文化帝国主義反対/シーシェパード反対/シーシェパード資金提供・あるいは心情的賛同をしている企業製品を買わないでください。

目的のためなら窃盗営業妨害といった犯罪にも手を染めるグリーンピース活動には断固反対します。

とりもどそう竹島千島列島/断固防衛尖閣諸島

拉致被害者奪回推進

反対!!永住外国人参政権権利は必ず義務を伴います義務とはその国の過去を背負い、未来責任を負うということ。そのためには日本国籍を取って○○系日本人として、私たちとともに将来を担ってください。いつでも逃げ出せる立場での選挙権には、私は断固反対します。

ウェブアーカイブで掘ってみるとこうなる

https://web.archive.org/web/20090610054526/http://todoku.web.fc2.com/

着意事項

 

 ここは、とどく=たくさんの、とどく=たくさんによる、自己精神的な欲望を満たすために書かれた一次創作および二次創作文章が、むやみやたらに並べられているサイトです。

その内容は、一部の左かがった主義主張をもっていたり、文化帝国主義者(自分価値観生活様式を唯一正しい絶対のものと思いこんで、他の考え方や生き方食生活といったその土地特に発展してきた文化を野蛮なものとして排撃する、

白人至上主義人種差別ナチズム根底を同じくする思想/具体的には21人の弁護士さんと同じ思想だったり、一神教原理主義的な信仰の持ち主、捕鯨鯨食反対論者等)や、某国への愛国心や偉大なる某人物への敬愛の念から逃れられない方、

政府とか党の決めた歴史解釈鵜呑みにして検証する気のない方にとっては、不快となりえるかも知れません。そういう方はお読みになられることをお止めになられるようお勧めします。自分の主義や思想に反する内容でも寛大な心にて楽しむことが出来る方のみお読み下さい。

 

 ここにある文章を読んだが故に発生するかも知れない有形無形・精神物理的の損害被害について、私が責任を負うことはありえません。自分とは異なる思想の元に書かれた文章を読んだだけで、

精神的にダメージをうける可能性のある方は、絶対に読まないようにしてください。それと、ありえないとは思います文章等の転載についても固くお断り申し上げます。あと、リンクについては、小説への直接リンクでなければ、ご自由になさってください。

こういう人が書いてるのが「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えりである

761 :名無し草:2015/06/24(水) 23:08:34.73 .net

>>736

これネトウヨ思想の極みだからお前ら嫌うだろうな

東京が異世界とつながって自衛隊が異世界魔物を倒して

エルフに「日本人最高」って言わせたり

米軍がやられたボスモンスターをぶっ倒してアメリカ人が「やっぱ日本人すげーわ」って言わせたり

日本嫌いの韓国人が足引っ張ってそれを主人公が助けたりする

http://togetter.com/li/850772

今こっちが話題になってるけど、擁護するほうが多いよね

曰く「戦争映画じゃよくある描写だろ」「何で自衛隊だと神経質になるのw」みたいな



で、仮に思考実験としてみんなに聞きたいんだけど

GATEの内容は現在のものと一字一句変わらないものとして

これで原作者在特会会員だったり、もしくは在特会を支持しているような人間だと判明したならば

さっきと同じセリフを言えるの?


http://togetter.com/li/827209

トキワ荘通り協働プロジェクト漫画家2人をトークに呼ぼうとしたが、その漫画家在特会関係者だったためネットで大荒れしたよね

でもその漫画家嫌韓漫画ばかりじゃなく普通一般的漫画も描いてる人だったわけで

普通に漫画の話をしないとも限らないかもしれなかったわけじゃない


これでGATEの作者のほうも在特会だったとしたら

今までと同じように向き合えるのお前らは

2015-01-02

Natural Color Phantasm Vol.03 『アンドロイド少女電気羊の夢なんか見ない』

■その1。

 今回のテーマにあたって、かかしあさひろとロボット少女萌え起源を辿っていたら、真っ先に出てきたのが、筆者が『メタルK』の冥神慶子で、かかしが『コブラ』のアーマノイドレディだった……まあ、実は、1965年スタジオゼロが作ったアニメレインボー戦隊ロビン』に出てきた看護婦ロボット・ルルが筆者の知る限りでは、最古のロボット少女萌えであり、起源だと思うのだが、現在入手不可能なので、とりあえず忘れよう……。

 それはそれとして、おたく向け作品定番パターンの一つに、ロボット少女萌えというジャンルがある。『ToHeart』のマルチが大ブレイクした事で、美少女ゲーム世界では一気にメジャージャンルになった。

 特に今年に入ってからは、『WoRKsDoLL』『MACHINE MAIDEN』『RIZE』と、ロボット少女ものが続けて出ている。筆者は『WoRKsDoLL』と『MACHINE MAIDEN』をプレイしたのだが、このジャンルでの定番テーマである人間性の欠落を補う為の美少女ロボットか、人間の欲望を充足させる為の美少女ロボットか、については『MACHINEMAIDEN』では対立するものとして描かれているし、『WoRKsDoLL』では選択するものとして描かれていた。ただ、『MACHINE MAIDEN』では、前者の概念意図的に勝利している。これは、ユーザー美少女ゲームに何を求めるかという意識の変化を反映したとも言える。

 個人的な話で恐縮だが、筆者の本業はまんが編集者(ただし休業中)であり、仕事の参考用に市場の傾向分析をするのだけど、昨年あたりから、過剰な位に、癒し郷愁テーマにした作品を求める傾向が見られるようになった。元々、ユーザーの好みは、ハードエロソフト癒し系に別れる傾向があったが、かなり後者は先鋭化している。まあ、過剰なヒーリング志向のものについては、場を改めて言及するが……。

■その2。

 美少女まんがをエロ目的ではなく、「癒し」を目的として買う人が増えているという現実。それは、ゲームでも同じで、1キャラあたりのセックス描写が1~2枚程度な美少女ゲームが売れている理由は、この雑誌の読者ならば「CGクオリティ云々~」に帰着させるんだろうけども、もう一つの背景として、ユーザー特に男性の側に、失われつつある少女幻想へのニーズが高まっているという状況があると思う。

 情報の氾濫が人間性を希薄にするというのは、いささかステロタイプ認識だが、「少女」の実像曖昧になっているのは確かだ。たとえば、我々が考える現代少女像は、概ね記号化されている。宇多田ヒカルを聴き、キューティコミックを読んで、援助交際に励む……といった程度が、おそらくイメージ限界なのだが、それはまた、多くのおたくにとっては唾棄すべきイメージでもある。何故なら、それは情報キメラ化で生まれた「鵺」のような不快感が付きまとうからだ。そして、情報の氾濫により座標軸を失った人々は、古典的価値観を求め出す傾向を示す。

■その3。

 さて、ロボット少女代表格としては、『ToHeart』のマルチ存在する。マルチには「少女」の記号がこれでもかという程、多く存在するが、これは、おたくが望む所の少女幻想を満たそうとすれば、年々侵食する大人の領域から逃れる為に、必然的に年齢が下がる。少女というよりは幼女ベクトルが向かってしまい、行き着く聖地小学校の一階になるのだが、下がると同時に社会的な軋轢が生まれイノセンスとは別の要素も混じってきてしまうという欠点がある。というか、犯罪

 で、マルチ場合は、ロボットということでその障害を回避している。幼女絶対的処女性、ロボット=無機質の美、メイド成熟した女としての意志が介在しない従順存在、という要素群が、これほど見事に合致した例もないだろうし、だからこそ、ヒロインあかり差し置いてアイドルに成り得たのだ。ただ、個人的には、その濃厚な純粋性がちょっと……という心境ではある(単なるひねくれもの)。というのも、どんなに崇高かつ絶対的少女を再現しても、ロボット少女ユーザーの欲望の為に用意された人工物に変わりはないのだ……。

 ちなみに、この視点で見ると『マシンメイデン』には、問題が一つある。それは、タイトルは「機械処女」なのに、アルシアは早々に処女を失ってしまうから(笑)。まあ、筆者などは、純粋性を維持した上で、淫乱さも持つなんて最高じゃん!と思うのだけども、逆に萌え要素が目減りしたと思うユーザーも多いのだそうだ。こうなってくると、何のための18禁ゲームなんだか分からなくなってくるのだが……。余談だが、ゲーム構造の相似性もあって、アルシアのキャラクターは、『ナチュラル』の千歳彷彿とさせる。そういえば、千歳従順ロボットのような少女ではあったが……。

 話を戻すと、美少女ゲームが、少女まんが的な絵柄を用いて、イノセンス従順少女を描くことに腐心した結果、セックス描写を減らしていく一方で、当の少女まんがでは、あからさまなセックス描写が増えた。下手すると、18禁指定美少女ゲームより、『少女コミック』や『マーガレット』の方が過激なエロを展開している状況もあるのだ……。そして、同じようにセックスを扱っていても、意図するもの正反対であり、保守的価値観へ向かう男の子と、過激で積極的女の子との距離は限りなく離れていく。その結果として、男性向けエロメディアの中にだけ、少女幻想が生き延びるというパラドックスも生じた。

 今、手元に『火の鳥・復活編』の文庫版がある。というのも、現実少女への絶望人間性への絶望が、ロボット少女という形を取るならば、その描写のまんがに於ける元祖は、おそらく『火の鳥・復活編』に於けるチヒロであろう。念のため、ストーリーを軽く説明すると、交通事故で身体の大半を機械化されたレオ少年は、全ての生物無機物に見えるようになってしまった。

 レオナはその代わりに、無機物であるはずのロボット女性を感じ、チヒロというロボットに恋をする。無論、異常者として二人は社会から非難され、二人の恋はチヒロの電子頭脳移植された記憶として昇華するが、結実した瞬間、醜いロボットと化した現実に直面する。

 この話で一番痛いのは、普通人間にとっては、機械剥き出しで無個性ロボットしかないチヒロが、レオナの感覚では美少女として捉えられていることだろう。ロボット少女萌え属性な人には痛い描写だし、また、今日の状況を予見している描写でもあるからだ。

 確かに、手塚治虫トキワ荘の一派は、ロボットを描くことで人間性を問う作品を多く描いたし、ロボット少女も多く描いた。ただ、その存在全面的肯定することはほとんど無かった。何故なら、ロボット少女は、現段階ではあくまで空想の存在しか無いのだ。ユーザー現実世界に生きている以上、何処かで折り合いを付けなければ、レオナと同じように社会から非難されるはずだったのだが……その点、現代おたく幸福だ。何故なら、おたくを取り巻くシステムもまた、完成されつつあるからだ。「メディアミックス」という、優しい収奪システムに取り込まれ、飼い慣らされた結果、ユーザー電気羊ならぬ、電気少女の夢を、半永久的に見続けることができる状況が生まれた。しかし、システムの中に閉じることにより、一般社会との相対的視点を失いつつあるユーザーもまた多いのだ。

 従来のポルノグラフィが、無意識のうちにマチズモ(男らしさ)を規範としている以上、マチズモに耐えられずおたく化した人々が、相対する少女まんが的な技法感性へ惹かれていくのは、当然のことだ。筆者にもそういう時期があったから、頭から否定はしない。ただ、世界(=社会)への目を閉じて、失われていく「少女」への感傷と、過剰に供給されるヒーリングアイテム盲目的に消費し続け、快楽だけを享受している、最近ユーザーには、苦さと虚しさを感じるんだな……。

 そう、僕らの居る世界は、天国かも知れないが、同時に地獄でもあるのだ。その認識だけは最低限、持っておいて欲しいのですよ。

■実はダメな人の総括。

 相変わらず暴走している筆者です。えーと、ロボット少女だったら、個人的には『Automatic Angel時計仕掛けの天使~』(樹崎聖)の笑(えみ)かなー。『BROTHERS』(小池一夫叶精作大先生)のメモリーも捨てがたい(笑)。ちゃンとお兄ちゃン属性フォローしているぞ!(笑)

 さて、次回は「優雅で感傷的な美少女ゲーム」と題して、今回の続きです……いや、書いている方も痛いんですが、少女まんが的なポルノグラフィ供給する場所として、美少女まんがや同人誌市場があったけども、同時にそれは収奪システムであり……というか。BGMは、ビーチボーイズ『グッド・バイブレーション』で。

2014-03-25

http://anond.hatelabo.jp/20140325203530

その他読書感想

★「三四郎」の中に「明治15年以降生まれ」と「明治15年以前生まれ」が世代ギャップがあるような記載があり、脳内が「???」となった。

 調べてみたら、明治15年以前生まれは「漢文素読」を叩きこまれた世代

 以降は「近代教育を受けた世代」で、モノの考え方に激しくギャップがあるらしい

 今で言えば、「1~2歳の時にスマホ経験した世代」とそうでない世代の差みたいなものか?

三四郎を読んでると、西片町辺りが舞台で出てくる。

 東京に詳しい人でも、西片町を知ってる人は少ないのでは?あの辺り、今でも明治香りがする。

 25年前の悪い東大駒場生は、本郷キャンパスに所用で出掛けた際、西片町を経由して帰ってた。

 (ルート東大正門→西片町三田線春日新宿線笹塚明大前井の頭線

 悪い東大生は、井の頭線定期券と、春日駅の初乗り切符で(以下自粛)

 自動改札のない時代お話である

 ※西片町って、三浦展によれば「第一山手」なんだよな

★「三四郎」読んでると、本郷エリアじゃなく大久保に住むことを「都落ち」的な書き方されてる。

 まあ当時大久保東京市じゃなく豊多摩郡だったろうから、さもありなん。

三四郎の友人が貸家を探すエピソードが描かれてる。

 裏返せば、「不動産仲介業」という職業が当時はまだ確立してなかったことがわかる。人々は口コミ人ツテで空き家を探してた

 田端とか荻窪とか馬込とかに「文士村」として作家が集住してたのは、作家口コミ人ツテで空き家を探した結果、知り合い同士固まったから。

 いわば「不動産仲介業の未成熟」が「文士村」を生んだ。

 ※トキワ荘も、不動産仲介業の未成熟の賜物?

 不動産仲介業が発展するまでは、「同郷者が、同じアパート・同じ街に集住する」というのは、割と見られた光景だった。

 逆にいえば、不動産仲介業は「同郷集住による街の単一化」を防ぐ役割を果たした、と言える

★「三四郎」で、本郷エリア寄席に行くシーンがある。戦前まで本郷寄席があったと聞いている。

 その後映画館になったようだが、戦災で消失し、東大界隈は映画レスな街になった。

 戦後映画の全盛期に映画館ゼロというのは、他の学生街だと、あったのだろうか?

 元々東大って「学生門前町」の類が発達しない。

 映画館がないほか、雀荘なんかも少ないし、学生向け大衆食堂も少ない。

市電が急速に発展したせいで、三四郎市電に乗り間違うエピソードがある。

 当時の市電網で誤乗するくらいだから、2014年の東京圏鉄道網って、地方出身者にはカオスで、乗り間違い多数なんだろうなあ

★「三四郎」読んでたら、「適齢期は女性過剰」的表現があった。

 日露戦争でそんなに男性犠牲になったとも思えないので、感染症栄養失調で夭逝する男児が当時は多かったんだろう。

 適齢期性比が男性過剰に転じたのは、実は高度成長以降だったりする。

2014-01-22

「世に出たい」という感覚がもう古いの?ダサいの?

https://twitter.com/Eguchinn/status/425181251914321921

なんだけど、この、ハンドルネームネット上で絵を発表してる若い人たちに共通して感じるのは「世に出る」という感覚希薄さ?僕らの世代だと絵でも小説でも音楽でもなんでもいいけど自分技量で「世に出たい」というのがまずあったんですよ。この「世に出たい」という感覚がもう古いの?ダサいの?

“「世に出る」という感覚希薄さ”を「ダサい」の一言に要約しちゃう感覚にはすげえ違和感を覚える。ダサいという形容がもうダサいっす!っていうかそれ死語っす先生〜!

――まあそれはさておいて。『虚無的なのがかっこ良く、お金儲けは下品』という昭和ベクトルでこの世代を眺めるのはいささか古い。いや江口寿史Disってるわけではないすよ? ただ、見方として、江口寿史がこのたび想定しているPixiv世代についていえば、個人もしくは仲間内でひったすら趣味活動を醸成しつづけた結果、プロ並の技量を得てしまった、とみるのが(おそらく)正しい。趣味であるゆえそれに注がれる熱量たるや凄まじいんすよね。実際生産量がムチャクチャに多いしアホみたいな書き込み量だったりするんで本当にビビます

技巧やノウハウについてはPixivブログに「講座」というかたちで星の数ほどアップされていて編集者や先輩イラストレーターから教わらなくてもよい状況にありますし、できあがった完成品はPixivTwitterという超強力ツールによって24時間いつでも品評されます(Favや評価点という定量的数値として)。なんだったら同人誌にしたためて売りに出すこと売れても売れなくても強烈なリアクションが期待できます

――このようなサイクルに放り込まれたPixiv世代は、趣味スタンスをまったく崩さないままプロ並と呼ばれる水準にまで到達できてしまうことも充分可能でしょう。パッと見『「世に出る」という感覚』が希薄だったり、自分技量にやたらと無頓着だったりするのも、お金を取れるレベル自分が達していることに気づいていないか、『プロ(=専業)』という生態を至上とはしていないせいと考えられます

同人活動をしている知人の話になりますが、イラストレーター報酬額には毎回とても悩むといいます。金額をまったく提示してこないからです。好きでやってるんだからタダでいいよというケースすらあるそうですよ(ちなみにイラストレーター氏は受賞歴が複数あり、Pixivではオリジナルエロが評価点5桁レベル技量ということです。プロで通用するレベル)。

技法や知識はネットで調べられる、絵道具はペンタブソフトで充分、Favや評価点でレスポンスが超ハッキリ提示され、気のあう仲間と盛り上がって楽しくすごせる……。そんな環境に囲まれたPixiv世代を外部から理解するにあたり、それこそ江口寿史くらいの年齢層ならば出世欲の希薄さにフォーカスしてしらけ世代との近似を想定するのも無理からぬ話ではあります。ただし言われたほうはコレジャナイ感に満ち満ちる。以上に書いたとおり「しらけ」とは程遠い熱量を持っているからです(イラストレーターごとの個体差はもちろんあります)。むしろオタク情熱インプロージョンして世間から観測しづらくなったと言えるのかも。

昔のように身を賭してイラストレーション関係の賞に積極的に応募してこないのは――内部事情ビタイチ知らないので憶測ですが――リスクヘッジが働いていると見るのが妥当でしょう。プロで生きていくより平日ふつうに働いて土日の余力でちょいちょい仕事もらうほうが精神的には遥かによろしい。先が見えなさすぎるイラストレーター稼業リスクを加味したならば、あえてプロ化しないのも至極まっとうな選択と言えます。そりゃ誰だってジジイババアになってから路頭を迷いたくはない。そういう算段を皆しっかり行うようになったんで「賢くなった」ように見えるのだと思います

個人的には『無謀こそが最善手』とするのは精神論すぎると思う。トキワ荘のみんなは死んじゃったし。バブルも弾けて華やかな未来霧散したし。専業はやっぱ怖いすよ。

https://twitter.com/takokainahare/status/425185441478766592

“@Eguchinn 書く事と収入バランスが悪い。「世に出て」安定した収入を得るまで年月がかかる。働きながら趣味で描いてる方が安心ですよ。”

あと、江口寿史が働きはじめたくらいの頃はメディアたる雑誌の「賞」という入口のほかに不特定多数からリアクションを獲得する手段が存在しえなかったと思いますPixivTwitter21世紀サービスですからな……。今日ではそういったSNSでいくらでも褒めてもらえることが出来る。飯の種を探すことすら可能です。今昔の違いが雑誌の賞に現れるのも、まあ妥当作用なんじゃね?って気はします。

2013-11-12

女には「創造」が出来ない

http://anond.hatelabo.jp/20131111183828

http://anond.hatelabo.jp/20131112173817

最近この手のミソジニーな記事がやたら目に付く。

それで続けて書くのもなんだが、こんなやり取りを思い出してしまった。

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男性「女って、基本、創造性が無いよね。どんな分野でも最初から始めたり考え出したのは男ばかりだし」

私「えー、そんなこと無いでしょう。女の作家とか芸術家とか大昔から大勢いるし…日本だったら紫式部とか、樋口一葉とか。今だったら少女漫画家とかイラストレーターとかすごい人がたくさんいるし、女のシンガーソングライターなんていくらでも居るじゃない。近代以降なら科学者だって結構居るし」

男性「でも、それって、たいてい男が始めて苦労して定着させたジャンルに後から入ってきて認められた、ってパターンでしょ。物語日記だって最初に書き始めたのは男でしょ。漫画だって今の形を作ったのは手塚治虫とかトキワ荘出身者とか、劇画でも梶原一騎とか、みんな男でしょ。少女漫画だって最初は男が書いてたんだから科学だって、新しい法則や分野を作り出すレベルの発想や発明をしているのは男だし、そもそも科学っていう分野を作ったのは男。音楽だってクラシックジャズロックも始めたのは男。まあ単体ではすごい女性もいるけど、どれも大抵、一ジャンルを築き上げたりしたってわけじゃないからね。あくまで、男が完成させた枠内での成功だったり、多少変えたってぐらいだから

私「……看護婦とかは? あれはナイチンゲールが始めたんでしょ?」

男性看護だって医者ありきだし、医学を始めたのは男じゃん。俺が言いたいのは、女が最初から始めて、女が独自に生み出して、女が自力で創り上げた文化はまず無いって事」

私「……(じゃあ、結局、何だと言いたいんだ…)」

男性「まあ、何かのスタッフとか助手とか、補助的な仕事なら男より出来るけどね。それくらいの立ち位置が女には丁度良いし向いてるし、元々そういうふうに出来ているんだよ」

私「……(ああ、私が今の進路を諦めて、俺の仕事の手伝いをしてくれってことかな…もし今の進路に進んでも俺を超えられない、俺を超えるなと言うことか…?)」

男性「結局、女が独自にやれることって、子供を生むことぐらいじゃないの? それでもまず男の精子必要だし。……聖母マリア神様が孕ませてるし。そうそう、神様も男だからな!」

私「……」

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もっと教養が有って弁が立てばいくらでも言い返してやりたかったのに…くそ

2013-08-22

http://anond.hatelabo.jp/20130821151924

20年前にうんぬんかんぬん書いた者ですが、今言われているデッサン力という言葉には誤用があると思います

デッサンというのはフランス語翻訳すると「素描」となります。目で見たそのままを写すことがデッサンです。つまり誇張したり、形を変えてはいけないんですね。形が狂っていないのは最低条件です。

デッサンをする時に大切なこととして、空間表現することが挙げられます。そのために必要なのは、光の移り変わりを丁寧に描写すること、描く対象のことをモチーフと言いますモチーフの表面に現れた陰を丁寧に描写すること、それらを通じてモチーフの重さや触った時の質感まで見た人に伝えることを目指すのがデッサンです。その時に、輪郭線は邪魔ものになります

今言われているデッサン力というのは、漫画キャラクター自然に見えるとか、魅力的に見えるとか、そういうことを目指しているのかなぁとおもっていますが、デフォルメされたキャラクターを描く時に必要なのは、見たままを描く力ではなく、自分の頭の中で想像して世界を構築する力なのでデッサン力とは別のものです。多くの場合モチーフの光や陰などは描写されませんし。デッサンでも多少形の誇張もおこなわれますが、それは目の錯覚を再現するためにおこなわれます

まぁ、デッサンする時にも想像力必要なのですが、それはあくまで実際にある物を再現するためにのみ発揮されるので別物と言っていいでしょう。

では、手塚治虫などはどうだったのかというと、その違いは明確に意識していたのではないでしょうか。

その当時の漫画家モチーフを正確に描けるようになってから漫画を描きたいと思っていたのかな、と想像します。藤子不二雄の描くトキワ荘でもヌードデッサンを描きに行く描写があったかと思いますし。

あ、ちなみに中居正広番組でやっているデッサンのコーナーですが、あの多くは技術的にまだまだ未熟ですし、形が狂っていて明暗はあまり描き込まれずイラスト的な表現が多いので世間デッサン力を誤解させる原因の一つかなと思います

ということで、まとめると、現在世間で広く言われているデッサン力は本来の意味とは異なり混同されていると思います。また、漫画イラスト自然に描く力とは別のものだと思います

2012-01-22

http://anond.hatelabo.jp/20120121222905

オレもさ。なんであんなにキャラとか、世界観とかに固執するのかあんまり分かんないんだよね。

でもアイドルが好きとか、この音楽家が好きとか、そういうのに熱中するのと同義だと思うし、

結局のところその人の価値観ってだけなんだろうね。

ちょっと愛し方が変わってるというか。

漫画映画も、全部暇つぶしだと思ってるよ。

だって、食うに困る人は必死になって現実と向き合って、出来うる限り働いたりするわけだし。

金もなくて時間もなければいらないんじゃなかろうか。

あ、でもトキワ荘時代ぐらいのころは、主に子供たちが夢を見るために読みあさってたんだよね。

時と時代によって役割は変わってしまうのかもしれない。

2009-11-19

http://anond.hatelabo.jp/20091119233106

漫画家は育成するものじゃなくて、お互い切磋琢磨して伸びるものだとおもう。 トキワ荘から優れた漫画家が出たのもそう

何よりも環境が大事

2009-11-10

http://anond.hatelabo.jp/20081031194514

デジタルトキワ荘に住んでいるんだ。

その発見は面白かった。

でもその自分発見自己満足してるだけで、

だから何がどうなのか結論を聞きたい。

2009-08-22

http://anond.hatelabo.jp/20090821204803

×:手塚治虫は○○の原点

○:手塚治虫トキワ荘出身者を中心に多くの昭和漫画家に影響を与えた

凄さを誤解されがち。

あと、中短編中心の手塚治虫作品が、

長編主流の現在漫画と単純比較がしにくいってのも

伝説を増幅させてるって気もする。

2009-07-08

創作系を目指してますが田舎だし家族が冷たい。

右手をかばいながら転ぶことが出来る漫画家志望です。漫画恋人Gペンとベロチューとかしてます(単につばをつけて拭き取って油を取ろうとしてるだけなんだけど)

賞は取ったことがありませんがあと1、2歩らしいです。そろそろ上京しようと思ってるのですがお金がないので1年間フリーターをしようと思ってます。

だけど

祖母は言います「女の子なんだから彼氏の一人でも見つけて早く結婚しなさい親孝行しなさい」

祖父は言います「死ぬ前に花嫁姿を見たい」

母は言います「夢を追いたい気持ちは分かるけど就職しなさい。漫画家不安定な職業でしょう」

父は言います「高大と私立に行かせてやってんのにフリーターとかふざけんなよブラックでいいから就職しろ

妹は言います「私は東京にいるから、お姉ちゃん地元就職した方がいいよ。いつか介護とか必要になるし。私は東京彼氏同棲するから無理。大卒就職しないとかお姉ちゃん何の為に生きてるの?」

弟は言います「昔の絵見ても分かるけど才能ないからニートにでもなればwwwwww」

金があれば今すぐにでも出て行きたいんですが、金がない。そしてフリーターしようとするとこんな冷たい反応。

田舎創作活動してる人の家族ってだいたいこうなんですかね?稼げば文句言わなくなるのかな。

それともうちの家族がやたらクリエーター系に否定的なだけなんでしょうか。

こんなご時世だからこそ何かトキワ荘的な物があると助かるんじゃないかなと思ったりしてます。

まあそれは別のお話

2009-02-04

http://anond.hatelabo.jp/20090204142422

ああ、もう何か創りはじめてるんだ。それなら結構。パッションアウトプットがある限り、一生おもしろい人に不自由することは無いと思うよ。

もう走り始めてる人に特に言う必要もないんだけど、ずっと昔に大学時代を過ごしたものとしてつい口を挟ませてもらうと、どんなに学生時代に「すごいサークル」を作れたとしても、それは助走なんだということを心の片隅に止めておいてほしい。あなたが過ごすことになるであろう仲間との濃い時間は、そこで完結するものじゃない。その時得られる刺激や充実感は、それ自体あなたの生活に充分な活力をもたらしてくれるだろうけれども、それはほんの味見に過ぎないんだ。

おそらく大学時代の仲間は、いずれあちこちに散って行くだろう。職種的にも、地理的にも。そして10年、20年と経った時、かつての仲間がそれぞれの分野で素晴らしい仕事をしていることを、ニュースで知ることになるかもしれない。あるいは自分アウトプットを見てくれた仲間が、地球の裏側から連絡を寄越してくれるかもしれない。運が良ければ、またコラボレートすることができるかもしれない。今度はお互いプロフェッショナルとして。その時わかるんだ。大学時代のあの時間は、種蒔きにすぎなかったということが。本当の実は、そこから数十年の時間をかけて育ってゆくものだということが。

言い換えれば、あなたの「すごいサークル」が本当にすごいサークルになれるかどうかは、その仲間が散り散りになった後であなたがその種をどう育てるかにかかっているんだ。トキワ荘が、今私たちが知る「あの」トキワ荘である理由は、ただその時そこに若い漫画家才能が集まっていたというだけじゃない。その後何十年もかけてかれらが成し得たことが、事後的に「あの」トキワ荘を作ったんだ。

だから、一時の高揚感や充実感に満足して手を緩めたり、他人の評判に浮かれたりしないように気をつけて欲しい。どんな体験も、しっかり植えておけば遠い将来に実を結ぶ。妥協せず、自分アウトプットを冷静に見つめて、より良いアウトプットを目指すということを、とことんやるのがいい。増田で遊ぶのも程々にな。ぐっどらっく。

2008-10-31

発表の場」としての個人サイト絶滅する。

個人サイトについて前から自分が思っていたことについて書こうと思う。

http://d.hatena.ne.jp/takhino/20081006/1223258393

一ヶ月ほど前の記事。

イラスト発表する個人サイトは減っていき、pixivのような巨大投稿サイト発表するのが主流になっていくんじゃないだろうか、という帰結をしている。

これは合っていると思う。というか、既にそうなっている。

イラストだけじゃない。

「表現の発表の場」としての個人サイトはだいぶ衰退している。

それは目に見える繋がりをどんどん強化していったからだ。

昔、表現をしたい人間発表の場としてインターネットを選び、次々と個人サイトができていった。

ホームページ」とも言うように、みんなが個人の家を持ち、その家の中で作品発表した。

みんながみんな、点々と家を持ち発表をしていた。

しかし、同じジャンルを志すもの同士、繋がりたいものである。

それを助けていたのが「リンク集」や「登録型サーチエンジン」。

同好の士、お互いの家は離れていたけど、どこに位置するかを示す地図があり、みんなそれを頼りに足を運んだ。仲間に入るためにみんな自分の家を地図に載せてもらった。でも、みんなどこかバラバラだった。

数年前だけどかなり昔の話。もう戻ってこない遥かなる過去

今はもう誰も地図を取らないし、家に足を運ばなくなっている。

地図を自分で取ってくるのは面倒だし、歩いて場所を探すのはかったるい。

それ以上にもっともっと、繋がっていたい、一緒にいたいという願望が強くなっていった。

そして、生まれたのが巨大な投稿サイトである。

同じジャンルの表現者は皆、一つの大きな投稿サイトに集まりそこで発表するようになり、閲覧も投稿もコミュニケーションも何もかも一つのサイトで済ませるようになった。

皆で同じ大きな家に住むようになった。同行の士が同じ場所に寝泊りし、作品発表し、コミュニケーションをし、お互い刺激しあって切磋琢磨していく。

家と家を移動する必要はなくなり、繋がりは濃密になる。何せ常に同じ場所にいるのだ。

イラストならばpixiv音楽ならmyspace写真ならflickr動画ならyoutube。文章にだってテキスポがあるし、ゲームはちょっと思いつかないけどこれからできるか、或いは海外にあるでしょう。

これはどんな状態か?

そう、「トキワ荘」である。今や表現者はみんなデジタルトキワ荘に住んでいるんだ。

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