はてなキーワード: 貪欲とは
男色とか女性と話せないとかじゃない。友達はたくさんいる。理系の院生だから男友達のほうが多いけど、小中高大と親しい女の子もいたし普通にしゃべれる。コミュ力も人並み以上にはあると思う。容姿は低身長でイケメンじゃないけど清潔感は気にしてるしセーフってことで。
なんていうか部活や勉強、バイトやサークルとか趣味に精力を費やしていたら、いつの間にか時間が過ぎてたって感じ。それらと恋愛を両立できる器用さは持ってないし、毎日充実してたから彼女を作ることに貪欲になれなかった。
でも最近、精神的にボロボロになったときに人に抱きしめてもらいたいって思ってしまった。味方でいてくれる人が欲しいって思ってしまった。
この歳で母親に抱きつけないし、男友達もアウトな感じだし。そしたら彼女作るしかないじゃん。でも彼女の作り方なんてわかんないじゃん。できたことねーもん。
そんなわけで経験豊富な増田の先輩方に彼女の作り方を教えていただきたく存じます。
最悪彼女じゃなくてもいいよ、だれか抱きしめてくれ、ギブミーぬくもり。
こんばんは。
前回01と02に関してコメントやブックマークを入れて頂いた模様。有難う御座います。
SHUFFLEって2004年だそうで、14年前って何してたでしょうか。
山本直樹。懐かしい名前を聞きました。上げて頂いた作品、読ませて頂きます。
デッキが無いといいますか、撮影、編集側にもビデオデッキで再生する為の機材、今となっては化石の様な機器を使用して編集する必要がありそうですね。
親しい、大事な女性が堕ちていく様と云うのは私事ですが、まったく興奮しません。その時点で他人か汚物になります。なりました。
さて、この速筆習練は寝る30分前より行っている。寝る前に日記を書く。と云った体なのだが、書くのに時間が掛かった場合、その分寝るのが遅くなる。
01と02は結局40分前後の時間が掛かってしまった。もっと早く文章化出来る様になりたいし、ならなくてはならない。この意味不明な決意も、如何せんまったくの思い付きスタートであり、いつ私の事情で取りやめになるかも分からないのだが、まあそれは之を読んでくれている方には関係の無い話ではある。
それはそうと、誤解が無い様に記載するがニッチな性的嗜好を否定する気はまったく無い。私自身もニッチな性嗜好だからと云うのもあるが、01に記載した通り様々な性的嗜好があるのだ。何かを攻撃したい訳では全く無い。
私自身がああ、こういう性的嗜好があるのだなぁ。とラベリングしたいだけなのだと云う事を改めて記載しておく。
4.愛される事について
昨今、創作物の影響かそれとも時代の流れなのか”愛される事”に飢えている諸兄を見かける気がする。
性的嗜好と云うか人間、否さ動物としても勿論愛される事とは重要ではあるのだが、それでも此処まで愛される事に貪欲であっただろうか?
愛される事。と記載したが、それは愛では無い。愛とは得るものが無くとも与える物だ。と云うのが年寄り臭くも私の考えなのだ、確固たる信念でそう言い切る。
愛が足りないぜと歌っているのは、自分自身の愛情が足りないぜといっているのだ。
だが、この愛される事。と云うのはそもそも様相が異なる。愛する事でなく、自分自身がどうであっても愛を注いて欲しがる。
自分自身は何も変わらない、変化もしない。だが、自分を愛してくれる存在はそんな自分自身がどの様な存在であっても愛を注いでくれる。そんな存在を欲している様に感じた。これは私自身も全力を持って賛意を表明したいのだが、そもそもそんな愛情を注いでくれるのはヤンデレか、父なる神のみである、仏にはお門違いの願いだ。
誰かに愛してほしいという感情自体は、決して疎まれるものでも拒絶される物でもない。なのだが、この無償の愛のみを求めるのはいささか勝手が過ぎるのでは無いだろうか。
この考えに至ったのはとある成人向けゲーム、所謂エロゲ―をやってみた事で益々強い考えになった。
実のところ、友人に勧められたのだ。強力に。アガペーを求める私向きだと言う、求めた事は無いのだが。
年甲斐も無く、ワクワクしながらゲームをプレイしてみた。こういうジャンルがあるのかどうかは分からないが”甘やかし”とでもラベリングしようか。
で、やってみた感想としては”違うよクソ!”である。私は赤ん坊に成りたいのでは無い。こんな愛の押し付けは私が望んだものでは無いのだ。
まあ、この作品は所謂ヌキゲーらしいので、プレイ内容を煽情的に見せるのが目的であって、こういうシナリオなのだろうと無理やり納得した。
しかし、冷静に考えるとこれがフルプライスで販売される世の中なのだから、こういう愛を望む者も多くいるのだろうか。だがこの歪んだ愛され方と云うのは少し気になる流れだった。
このゲームに固執する訳では無いのだが、愛情表現が男女がする物では無く、大人が子供に向ける、云わば庇護欲、母性愛を性欲と一緒くたにして求めると云うのはまるで性的嗜好が歪に歪んでいる様に感じたのだ。可愛くてヒロインから愛されて当然だからこっちは勝手にやる。俺の性欲もママが処理してね、と。
昨今、創作物の中でも愛や恋は不変の人気ジャンルとして成り立っている、男性向けでも女性向けでもだ。
しかし、こういった作品の中でも所謂ハーレム物と謳われる作品がある、こういった作品が流行るのは時代でも何でも無い、誰でも愛されたいのは当然だ。
中々捻った作品もあるし、面白い作品もある。だが愛され具合はちょっとした宗教を感じる作品も見受けられる。名付けて主人公教だ。
他の作品の中には納得出来たり、いたたまれない理由で主人公と共にいるパートナー達も居るが、そういった作品では主人公がどういう立場なのか表明されている場合も多い。つまりは失恋前提の物もある。それが分かっていてもヒロインは主人公に惹かれるのだ。
だが、私はハーレム物で主人公が愛されて当然と、主神の様に崇め奉られている事に恐怖と違和感を感じる。その愛に応えない、愛する事もしない、優柔不断で神様気取りの主人公の何処が良いのだと。
ハーレムのヒロイン同士で約束や協定など結び出した日には目も当てられない。結局一人しか選ばれないのに、その気持ち悪い約束事は何だ。
世界観で一夫多妻制?サブヒロインがハーレムに入った瞬間出番が無くなったりしていないだろうか?それは主人公教のハーレムに入る事が目的になってしまって、ハーレムの中でどう生きるかが適当にしか描写されていないのでは無いだろうか。
作者は、そして物語の中で主人公はサブヒロインもヒロインと同じだけ愛せて無いのではないか。サブヒロインをハーレムに入れた事で彼女の人生への責任は誰が取るのだろう。
こういった作品ではこの責任という事を極力嫌がるか、表現しない作品が多い。人間の人生を無責任では負えないだろうに。
その主人公よりこっちのサブキャラクタの方が良い男だよ?と言いたいヒロインも居れば、キャラクタの愛を強調する為に登場した元初恋の人(どっちの思慕だったにせよ結局フラれる)等、不憫でならない。そのキマってギリギリのヒロインよりイイ女いっぱい居るから大丈夫と、酒でも奢りたい気分にさせる。
これが酷い物になると、異性に限らず、別世代、同性、動物、神、敵、など皆主人公を愛して止まない世界になる。主人公がやる事なす事、諸手を上げて肯定する。分かり合えない敵も居るには居るが、そういうのは主人公が来るまで、トラブルが起きなかったのが不思議なレベルの気持ち悪い犯罪者になって断罪されるか、主人公の実力を認めながら消えていくか、味方になって主人公教に入信する、全肯定なのだ。正に狂気の世界である。
こんな主人公のみに優しい世界は気味が悪いとは感じないだろうか。私が主人公なら日記に狂気を記録しながら外なる神とコンタクトを取って、死体も残さず消えるだろう。
主人公教タイプの創作物が好きな方は勿論沢山いらっしゃるだろう。そういったファンが作品を支えて市場を作っている。つまりは売れ筋なのだ。
大いなる力には大いなる責任がある。とある作品では主人公の行動をそう制した。主人公にも人としての責任があるのだと私は思う。
「何かをひたすら信じてるだけで救われるんだ自分で何も決めなくていいぞ」と怠惰を受け止め
「神を信じている俺達は信じていない馬鹿どもとは一味違う」と高慢を認め
「なんでアイツは上手く行って俺が上手くいかないのかというと俺が神に愛されているからだ」と嫉妬をなだめ
「許せねえ神を信じない奴らのせいで世界が滅びるから許せねえ」と憤怒を正当化し
「神が産めよ増やせよと言ったのだから人が子作りに精を出ししちゃうのは当然だろ」と色欲を肯定し
「神を信じまくれば天国に言って幸せになれるんだから祈りまくるぜ」と貪欲すら満たしてしまう
聖書は人間の持つありとあらゆる感情を圧倒的共感を通じて信仰心という物語として昇華させることで読者達を繋ぎ合わせその共感を循環させるのだ
世界で最も共感される物語である聖書が世界で一番売れているのだ
最近、某残業のないIT社長のブログでSESがボロクソ言われているので、俺が経験してる状態をフェイク込みで書いていく。
俺のスキルとしては、独学でJavascriptやSwiftとかのフロント言語を覚え、PHP、SQLもさわりならできる。
つまり、簡単なアプリやWebサービスなら自分ひとりで作れる程度。というか作った。
で、仕事としてプログラミングをしてみたいと思って、何個か会社を受けた。
最初に来た案件は、上位会社から緊急の案件がきたんで、面談行って!ってことで、よく分からず行ってみる。
向こうがぜひ来てほしいというのでお願いするとのことで、出向。
チームが小規模だったこともあり、テスト項目書の作成やチーム間ディレクションみたいなことも経験した。出向先からは、とても評価されていたらしい。
で、次に紹介された案件が「テスト項目書作製と、テストリーダー」。はあ?
どうも、前の案件で評価されたのと、ちょうど確度高めの案件が流れてきたかららしい。
あの、俺はプログラミングがしたくて来たんですが?
やんわりその意向を所属会社に伝えると、遠回しに「だってお前実績ないじゃん」的なことを。
えーっと、お前のところのクソザコエンジニアより、明らかに俺の方が能力ありますが?
この辺りでごちゃってるのがいま。
というわけで、SESではエンジニアは体のいい部品です。自社や上位会社の意向で、キャリア形成がめちゃくちゃになる。
「何となくIT系でいきていければいいかなー」って奴はSESでもいいけれど、やりたいことやスキルアップ・キャリアアップに貪欲なやつは、SESなんてやってはいけない。
あと、帰属意識というか所属欲求というか、「自分が何者か」ってのがよく分からなくなる。
これは体験しないと分からないだろうけれど、めちゃくちゃヤバい。
マズローの欲求5段階説でいう低次の欲求が満たされないわけだから、人間の尊厳もあったもんじゃない。
時々無性に、目上の人が自分より薄っぺらに見える。例えば私が適当で浅く古典を引用すると首をかしげられたり、小さな知識を知っていなかったり。
正確には、大学に入ってから、周りの人が愚かに思えるのかもしれない。そこそこええ大学なんだけどな。
自分はちっぽけなので、大学で出会う人が割と自分の世界なのだ。
もちろんこの考えは愚かで、間違いだとはわかる。私は無知だ。私の知らないことを、出会う全ての人は何かしら知っている。
だけど、それでも、支離滅裂な理論を組み立てる人とかを眺めて、とんでもなく薄っぺらで愚かだと感じてしまう。
何でこんなつまんないことがわかってくれないんだろ、って、腹が立ってしまう。多くの人にそんなつまらない感情をどこかで抱いて、心のなかで小バカにしてしまうのだ。
学ぶことに貪欲な人間が足りてないような。薄っぺらばかりで、何も私は盗めていないような。つまらない環境だ、とネガティブにばかり考えてしまう。
真に愚かなのは周りから学ぶことを諦めた私なのかもしれないけれど。そんな焦燥がじわじわと自分の身を焦がして、私は今日も時間を無駄にするのだ。
もうすぐ成人式なので
酒を飲みながら適当に
ただ傷ついて人とかかわらなくなって、
頭で考えすぎなんだよ!人間そこまで考えなくても生きていけるんだよ!
みんなと違うといびられる?んなもん無視しろ!みんな不安だからいびるんだよ!
親が蒸発してもな!自殺してもな!姉が癇癪起こしてもな!お前はお前だ!
もっとやりたいことに対して貪欲になれ!さもないと中途半端な人間になるぞ!
高校になったお前はくよくよする癖が取れなくて、昔からある鬱がまだ続いてるぞ!
大学入学直後は中途半端な自分に対しての嫌悪感をひきづっているぞ!
鬱も和らいで活字も読めるようになって!
勉強したり、絵描いたり、人と話せるようになったり!
まあなんというか過去の自分に納得したままそれなりにやってるぞ!
過去の自分にこんなこと言い連ねてもな!何言ってもわかんないよな!
まあとりあえず本を読んどけ!図書館遠いけど頑張れよな!
考えなくても良いこと!どうにもならないこと!その区別を自分の頭でしっかりつけろ!
お前ならできる!
言いたいことは書けた!
スッキリした!
よっしゃ!レポートやってくる!
でも、だからといってアニメや漫画が飽きたという結論に飛んじゃうのがよくわかんない
最近の作品がつまんないなら過去の名作良作を漁ればいいだけの話じゃん
場合によってはそれだけで一生退屈しないよ
というか、現に名作漁りに忙しい俺からしたらとても最近の作品にまで気が回らない
面白い作品やそれに影響を与えた作品をたどってくとジャンルだってどんどん広がる一方だし
俺なんか漫画→アニメ→小説、エロゲときて、次は映画に手が伸びるとこだ
おかげでいったいいつになったら今の作品に追いつけるのかさっぱり想像もつかないけど、それでもまったく退屈はしないね
業界のことは知らないけど、個々人からすれば最近の作品しか見たらダメなんて縛りはないんだし、もっと貪欲かつ素直に面白いコンテンツを追いかけてみたらいいだけなんじゃないの
ところ変わって弟のほうは、祭囃子に備えて英気を養っていた。
その過程で、自警団キャンプにて母に小遣いをせびっていたのだ。
「母さん、お金ちょうだい」
「小遣いはお父さんから貰ったでしょ」
「出店で全部使っちゃったんだよ!」
「5000円も!? いくら出店の品物が割高だからって、さすがにそれがなくなるなんて……」
「えーと……金魚すくい、スーパーボールすくい、亀すくい、ウナギすくい、ドジョウすくい……」
見え透いた嘘である。
弟の後ろにくっついている仲間たちを見てみると、大量のよく分からない玩具っぽいものを抱えている。
「呆れた。くじびきに使ったの?」
「欲しいものがあったんだよ……」
「よりによってそんなもので散財するなんて……アレは当たるかどうか分からないのに」
「くじびきってそういうものだろ? 分かってるよ」
分かっていない。
母が言っている『当たるかどうか分からない』は、弟が思っているような意味ではない。
だが、それを弟に説明したところで理解できないと思ったので、母は説明を省いた。
仮に理解できたとしても、弟の性格なら面倒くさい事態になることは容易に推測できたからだ。
「ははっ、マスダさんとこの次男は祭りの楽しみ方をよく知っている」
いつもなら悪態の一つはつくタケモトさんも、今日は上機嫌に絡んでくる。
「タケモトさん、よしてください。息子は単にカモにされているだけです」
「なー、頼むよ。最新ゲーム機が当たれば、元がとれるんだ」
母は恥ずかしくて子の顔をまともに直視できなかった。
「……ダメ」
「ケチ!」
「守銭奴!」
「金の亡者!」
「パープリン!」
母は自分の聴覚にフィルターをかけて聞こえないようにしていたのだ。
「まーまー、親の言うことは素直に聞いとけ。ゲーム機なんて買えばいいんだ」
「でも5000円が……」
「店側の立場になってよく考えてみろ。ちょっとそっとのことで高額商品が当たったら、商売あがったりだろ。あーいうのは当たらないように出来てるんだよ。引き際が肝心なんだ。今回は勉強料ってことで割り切っとけ」
そして便利な言葉ってのは、こういう意固地な人間を黙らせるために使われる。
「もーいいよ! 自分で何とかする」
弟はそう啖呵を切ってキャンプ場を後にした。
俺はというと綿菓子作りにも完全に慣れ、カン先輩との雑談のほうにリソースを割いていると言ってもいいほどだ。
「俺としては一向に構わないことなのですが。俺をバイトに誘ってよかったんですか?」
この仕事内容ならカン先輩一人でもこなせただろうし、わざわざ俺を呼んだのが疑問だった。
「仕事ってのは楽できるよう運用することも大事なんやで……というのも理由としてある」
「その他の理由は?」
「夏祭りのイベントは出店だけじゃないってことや。それに参加するにはペアじゃないとあかん」
カン先輩の魂胆が見えてきた。
「優勝したら賞金が出る、とか?」
「察しが良くて助かる。どうせ金稼ぐんやったら、貪欲にいかんと」
「で、イベントの内容は?」
「ダンスや」
なんだか嫌な予感がしてきた。
うちの職場は繁忙期にデータ入力の短期アルバイトを雇っている。期間は3ヶ月で、毎年5人位が採用される。短期雇用なので学生が多いのだが、Iさんはその中のひとりだった。
Iさんは母親が日本人で、父親はスロバキア人。両親がすぐに離婚してしまったので、父親に関する記憶はまったく無いらしい。
Iさんは18才までスロバキアで過ごし、日本の大学に通うために都内に移住してきた。東京に住み始めて、今年で4年目を迎えた。
最初にIさんがオフィスに現れた時、僕ら社員の間で軽いどよめきが起こった。Iさんがめちゃくちゃ美人だったからだ。その場から完全に浮きまくっていた。ギャグ漫画の中に、一人だけ画風の違う美少女が混ざっているようだった。しかもIさんはただの美人ではなかった。かなり個性的なキャラだったのだ。
Iさんはかなり独特な日本語を話す。最初に聞いた時は、シュールな現代詩みたいだと思った。でもわりとすぐに慣れた。それどころか、だんだん好ましく思えてきた。気が付くと、僕はIさんの言葉を渇望するようになっていた。彼女の言葉には何とも言えない中毒性があった。
勤務初日、Iさんがデスクに座り、研修資料を凝視しながらじっと固まっていた。僕はなんだか心配になって声をかけた。
「間違えました。そんな日本語は無いです」と言った。
僕は不安になった。彼女の業務はデータ入力である。当然、日本語の文章も入力する。その独特過ぎる言葉遣いに、一抹の不安をおぼえた。
しかし、それは杞憂だった。Iさんは実に優秀で、業務は素早く、しかも正確だった。飲み込みも早かった。喋る言葉は独特だったが、業務に関しては何の問題もなかった。
ある日、Iさんが突然言った。
「私の髪が短くなったとしたら、どう考えますか?」
「髪を、切るんだよ....」
なぜかタメ口だった。
数日後、Iさんは肩まであった髪をバッサリ切って、ベリーショートになっていた。僕は褒めるつもりで、「勝手にしやがれ」のジーン・セバーグに似てますねと言った。Iさんはよくわからないという顔をした。
僕はIさんのおかげで、会社に行くのが楽しくなった。Iさんはなぜか僕を頼りにしてくれて、仕事でわからないことがあると、まず僕に質問してきた。本来、僕はあまりとっつきやすいタイプではないはずなのだ。これに関しては、周りの社員も不思議がっていた。
休憩時間になると、Iさんは雑誌を読みながら、ミックスナッツばかり食べていた。ある日、僕はIさんに訊いた。
「昼ごはんはそれだけですか?」
Iさんは黙って頷いた。それからおもむろに雑誌を丸めて、望遠鏡みたいにして僕の顔を覗きこんだ。僕がきょとんとしていると、今度は指で唇をなぞる仕草をしてみせた。「勝手にしやがれ」の真似だと、僕はやっと気付いた。
「映画を見たんですか?」
「見ました。確認のためです」
スロバキアにいた頃から、Iさんは日本語を勉強していたらしい。日本のアニメをたくさん見て、漫画もよく読んでいた。
「どんな漫画を読んでいたんですか?」
「ハットリ君!」
Iさんはなぜか食いぎみに答えた。律儀に「新」を付けるところが面白いと思った。
日本に来てからは「鶴さん」の番組をよく見ていると言った。「鶴太郎ですか?」と聞いてみたが、どうやら違うようだった。「鶴さん」についてさらにくわしく聞くと「太ってる」「メガネ」「やさしそう」などという特徴を上げた。笑福亭鶴瓶のことかもしれない。
いちばん笑ってしまったのが、父親に関する話だった。Iさんは5歳ぐらいまで、ある男性の写真を「これがお父さんだよ」と言われて育った。それは母親による嘘だったのだが、今でも写真には愛着があるから、スマホに保存してあるのだという。見せてもらったら、カメラ目線で親指を立てているダイアモンドユカイだった。Iさんの母はレッドウォーリアーズのファンなのかもしれない。それにしても、なんという雑な嘘だろう。父親がダイアモンドユカイなら、Iさんは純粋な日本人ということになってしまう。
Iさんは日本語を貪欲に学んでいて、気になる言葉があったりすると、すぐにメモを取った。ある時、僕が何気なく使った「善処します」という言葉をやけに気に入って、ことあるごとに「ゼンショシマス」と言うようになった。
「ゼンショシマス」
「いや、必ずお願いします」
こんなバカな会話を繰り返しているうちに、あっというまに3ヶ月が過ぎた。
僕とIさんはかなりうちとけて、ラインも交換した。しかし、Iさんのバイトが残り一週間という時に、僕は風邪で寝込んでしまった。残念ながら彼女の最後の勤務を見届けることができなかった。繁忙期に風邪をひいてしまったのもショックだった。様々な業務が滞り、迷惑をかけてしまうからだ。
風邪は意外と長引いて、結局僕は5日も会社を休んでしまった。6日目に出勤すると、Iさんのデスクはすでに片付けられていた。なんとも寂しい気持ちになった。Iさんは今頃はオーストラリアにいるのかもしれないと、ぼんやり考えたりした。バイトが終わったら、オーストラリアに行ってパラグライダーをやるのだと、嬉しそうに話していたのだ。
課長に挨拶に行くと、驚くべき報告を受けた。僕が休んでいる間、Iさんが僕の穴を埋めるために、毎日遅くまで残業をしてくれていたらしい。そのおかげでなんとか納期に間に合い、ピンチを切り抜けることができたという。Iさんは業務に関して、隅々までしっかり把握していて、とても頼りになったそうだ。短期間であそこまで教育するなんて、君も大したものだと、僕は課長に褒められた。どういうわけか、僕の評価が上がってしまった。
その日の夜、感謝を伝えようと思ってラインを開いたら、嘘みたいに絶妙なタイミングで、Iさんの方からメッセージが届いた。
それから続々と写真が送られてきた。海辺、街路、駅前、広場、公園。どれも景色ばかりで、Iさん自身の写真が一枚もなかった。なぜ自分の写真を送ってこないのだろう。やはり変わっている....。気持ちよさそうに羽根を伸ばしている、野生(?)のインコの写真があったので、とりあえず僕はそれを待ち受けにした。
アイドルマスターシンデレラガールズの二次創作に関しての話です。
夏コミで購入した本を読んでいて、今までも何度か思っていたことが耐えきれなくなったので吐き出します。
あんきらが嫌い。正確に言えば、きらりPの描くあんきらが嫌い。
シリアス系のあんきらの話で、きらりはアイドルとして売れに売れて絶好調なのに対し、杏の人気は陰りを見せ始めている、もしくは落ちている…みたいな設定をよく見る気がします。もしくは最後にきらりは報われて、杏は割を食うみたいな。
きらりはアイドルに対して一生懸命だし、憧れに対して一生懸命な女の子が報われてこそのシンデレラストーリーだというのは理解できます。
でも、それで杏を貶める必要、あるの?そりゃあ、杏はわがままな面もあるし口を開けば働きたくないっていうし、そこまで貪欲にアイドルであることにこだわってるキャラクターではないです。
それでも担当Pとしては、彼女の活躍を信じているし、できればシンデレラガールにだってしてあげたい。
きらりPの描くあんきらからは「きらりのようなキャラクターこそ人気が出るべきで、杏のようなキャラクターはこのくらいの人気が妥当なんだ」と言った空気が感じられて仕方がないんです。描いてる方は無意識かもしれないけど。
正直言って、運営のきらりに対する扱いに嫉妬しているというのもあります。
アイプロ、アイチャレ、ツアーなどのセリフ量&他のキャラクターとの絡みの多いイベントへの上位起用、それらのイベントの復刻も多いですし、かと思えば月末ガチャ目玉にも普通に採用されますし。杏も出番で言えばかなり多い方なので、贅沢なことを言っている自覚はあります。
二次創作とは言え、担当アイドルが人気無くなってる話を見るのも、別のキャラを引き立たせるために使われてるのを見るのも嫌です。
■優先順位昇順。
1.今の友達とずっと友達同士でいたい。毎年1,2回くらいは無計画に集まったりして、お互いの状況がどんなに違ってしまっても、新しい知識のことで盛り上がれる間柄でいたい。
2.いい感じの家庭を築きたい。好き合ってる同士で結婚して、時間があればスーパーでのちょっとした買い物程度の用事でも一緒に行けるくらいの関係でい続けたい。子どもを持ったら、子どもともそうありたい。
3.商業的に評価されたい。今は会社所属なんだが、フリーランスで仕事をもらえるようになりたい。成果物のクオリティを上げて、進捗管理は放棄することを許される立場になりたい。
4.フリーとしての仕事で世帯収入の2~3割くらいを担いつつ、基本的には家のことをしたい。家事全般と家計運営が得意だからそれを活かして家族に快適に暮らしてほしい。
■何をするか?
1.自分が新しい知識に貪欲であり続ける。そうした積極的な話題を盛り上げられるようになる。連絡を怠らない。
2.出会いを探す。コミュニケーション能力を上げる。
1,2,いずれも人格改善が必要。落ち着いて暖かく、よく気付いて人を褒められる人を目指したい。
3.まず今の仕事をがんばって、職場や関係者と良好な関係を築くこと。人脈づくり。練習としての成果物を作ることを怠らない。とにかくフリーの仕事を取れる努力。
4.これは、2と3をがんばることで実現できるだろうか。でも基本的には、相手が自分に求めるものに合わせて働き方を変えたいから、優先順位としては低い。
■子どものこととか全然優先順位の上の方に挙がってこない。友達に執着してしまう。まだ自分が子どもなんだなあ。
■東京よりの埼玉か神奈川あたりに住んで、コートや靴は10万~のものを買って(ただし、これは特別な贅沢として)、基本はファストファッションかせいぜいBEAMSくらいで工夫して、月1くらいはしゃれたバーで飲んで、子どもを大学に行かせられるくらいの家計を保ちたい。が、これは相当難しいんだろうなあ。