「底なし」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 底なしとは

2021-11-01

ほんと立憲やはてサって人の話聞かないよな

事前のアンケートとかで国民の関心は何かって言ったらまずコロナ、そして経済雇用子育て対策とかだよ。

それなのにモリカケ文書偽造がうんたらかんたら夫婦別姓がどーたらこうたら言い出して、そんなことより他に言うことあるでしょって言うと我々は対案も出してますモリカケはどうでもいいのか!文書偽造は民主主義の根幹に関わる問題だ!ってブチギレてんの。

そりゃわかるし当然そうだけど、そんなのは政権取ってから自由にやれよ。多くの国民に声を届けたいならまずモリカケ夫婦別姓じゃねーだろアホかってことが言いたいのにぎゃあぎゃあ自分たち正当性をわめきたてて自民サポーターがわいてきただのレッテル貼って相手を黙らせれば票が伸びるとでも思ってたのかね。底なしのアホだな。

2021-10-25

内部留保をため込む企業けしからんと思っている人へ

今朝、モーニングショーで、日本賃金が成長していないのはなぜか、というテーマ議論が行われていた。

羽鳥さんがフリップ日本企業内部留保が増加傾向であることを見せて、えらい先生が「企業利益をため込んで賃金に回っていない」みたいなことを仰っていた。

玉川さんは、「これは投資に回っていない証拠企業経営者無能だということを証明している」と言っていた。

あいもかわらず行われる内部留保悪者論、いい加減やめませんか?なんでテレビコメントする前に、企業会計勉強しないんですか?

偉い先生のいったことも、玉川さんが言ったことも、全部間違っています。誰にでもわかるように解説します。

まず内部留保という用語会計存在しませんが、ほぼほぼ利益剰余金であると考えます

利益剰余金というのは、バランスシートの右下、つまり資本」にため込まれている部分です。

まずこの「利益剰余金」ですが、「毎年の利益」 - 「毎年の配当額」が、利益剰余金に加算されていきます。つまり利益からまず株主への分配(配当)をし、余った額が利益剰余金として積みあがるのです。

株主しか分配していないじゃないか労働者に配ったり投資にあてられるだろ」と思うかもしれませんが、残念ながら当期純利益から株主以外の人間お金を分配することはできません。また投資に回すこともできません。①なぜ株主以外の人に分配できないのか、②なぜ投資に回せないのか、解説します。

なぜ利益剰余金株主以外の人に分配できないのか?

①については、株式会社といのはそういうものから、という回答以外にあり得ません。資本主義の世の中における株式会社オーナー株主です。利益から配当を受け取れるのは株主だけなんです。会社資本を持たない労働者は「給料」をもらっており、利益を出す段階で既に差し引かれています。既に給料差し引かれた利益から、更に労働者に配れというのはおかしいでしょう。もし利益から分配を受け取りたいなら、株主になって配当をもらうしかないです(上場企業の株を買えば、誰でももらえます)。資本主義の世の中では、企業利益剰余金の額=会社価値=株主が有している株券価値、と捉えられますが、内部留保労働者/賃金に、と言っている人は、「労働者の俺にも会社所有者と同じ権利を持たせろ」と言っているに等しいです。たしかに、従業員持ち株制をしいて、従業員を「株主」にしている企業はありますので、そういう会社もっと増やせという議論は成り立ちますが、株主でもない労働者内部留保を回せという議論おかしい。世の中の仕組みをゼロから変えないと(=資本主義の仕組みを完全に破壊しないと)成り立ちません。ほとんど革命家思想です。それくらいとんでもない制度変更を迫る話になりす。

もし労働者に対してもっと給料増やせ、という議論がしたいなら、「利益」を出しすぎていることを批判すべきです。内部留保のため過ぎが問題じゃないんです。ところが「企業利益を出しすぎるな、もっと従業員還元しろ」というと、とたんに共産主義色が強くなるからか、こういう批判の仕方は誰もしません。この議論はフェアですが、仮に給料を増やせば会社純利益は当然減りますから株主への配当額も、結果的に余る利益剰余金も増えません。そうすると会社価値(=株主にとっての価値)は上がりませんから株価も上がりません。その結果をちゃんと考えてる人っていますか?少なくともテレ朝モーニングショーの面々はだれも考えていないようでした。

ちなみに、モーニングショーでは北欧やらアイルランドやらとの比較がなされていましたが、世界中どこを見ても、会社が成長している以上、利益剰余金は増え続けています株価が上がり続けていることとほぼ同義)。つまり利益剰余金が増えていることは、会社として成長していること、つまり経済が成長しているという大変喜ばしい指標なわけです。それなのに、利益剰余金が増えていることをもって「経営者無能」などとTVで言われるのは本当にかわいそうなことです。むしろ逆で、経営者が有能だからこそ、利益剰余金が増え続けているのです。

他国と比べて賃金が伸びないのは利益剰余金が増えているからだというならば、賃金伸びてる他国内部留保額も出しなさいよ。他の国では賃金も、利益剰余金も伸びてるんですよ。

ちなみにアマゾン利益剰余金額は、1ドル100円換算で、2009年に172億円でしたが、2020年は5.2兆円と10年で300倍になりました。この間、雇用給料も当然増えているでしょう。どっちかが増えたらどっちかが減る因果関係にあるものではそもそもないんです。

なぜ利益剰余金投資に回せないのか?

②:内部留保がたまっている=企業投資をしていない、ということなのか。間違いです。

まず内部留保(以下利益剰余金します)は投資の原資ではありません。つまり利益剰余金100なのか200なのか50なのかと、企業がどれくらい投資ができるのかは全く無関係です。

さっき見たように、利益剰余金は、利益(正確に言うと当期純利益) ー 配当金、が積み重なった額なので、利益剰余金の増減に、投資が入り込む余地はないんです。

Aという企業は、利益100、配当が30、結果として利益剰余金が70増えました。Bという企業は、利益が70、配当が40、結果として利益剰余金が30増えました。AとBで、どっちがより投資をしたと思いますか?答えは、「わからない」です。


投資をするにはお金がいります。その原資は、当年で稼いだ利益会計上の利益がそのまま現金とし手に入った場合)、及び、それまで貯めてきたお金です。利益剰余金関係ありません。例えば、上記の前提に立てばお金の流れは下記のようになります剰余金は出てきません)。

Aは当年利益100を原資に、投資10行いました。余ったお金90のうち30は配当に回しました。余った60は預金口座に取っておくことにしました。

Bは当年利益の70を原資に、投資を30行いました。余った40は全額配当に回し、今期、お金はあまりませんでした。

Bのほうが当年利益利益剰余金の増加額も少ないのに、Aよりも多く投資しています。こういうことが普通におこります

従って、もっと企業投資しろや、というのであれば、現預金をみるのが適切です。上記Aに対していうべきは「おまえ、現預金が60も増え取るやないかい!」といえばいいのです。「おまえ、利益剰余金70も増やしとるやないかい!」と怒ったところで、Aは「じゃ配当やす以外何もできないけどいいっすか?」としか言えません。

同様に、Bに対して「おまえ、利益剰余金30も増やしとるやないかい、投資せえや!」といっても、「いや、もう投資してますわ。これ以上はお金ありませんわ」という答えが返ってきます

テレ朝コメンテーター含めて多くの人が勘違いは、利益剰余金=現金という誤解からきています

もっと投資してほしいなら、内部留保とか誰もわからんあいまいなワードごまかすのでなく、「現金ため込むな」と言えばいいんです。

なんで中身もしらん「内部留保」という言葉を使うんですか?現金でいいんですよ。稼いだ金はじゃんじゃん使え、預金すんなって言えばいいんです。確かに大企業の現預金残高は増えてるので。この点、現預金課税を打ち出した高市さんは、内部留保悪者にする共産党よりも一歩先に行っています(というより正しく会計理解している)。

ここまで、テレ朝モーニングショーにおける「大きな誤解」について解説しました。参考になればうれしいです。


預金への課税「あり」なのか?

ここから、一歩踏み込んで、高市さんのいう「現預金への課税」はどうなのかについて考えます企業にとって、「金ため込むな」というのは本当に大きなお世話で、まじめに競争している会社だったら必要投資はもうやってます投資先がないか投資しないか、将来に備えてため込んでいるだけなんです。

後者に関して有名な企業任天堂です。任天堂は常に1兆円近い現金持ってますけど、当たるも八卦、当たらぬも八卦ゲーム業界で、次世代機が外れた場合従業員を食わしていけるようにお金をためてるのは有名な話。

普通の人だって、稼いだお金は将来に向けてためてますよね?それをいきなり、「預金だめ」と言われて、将来に向けてため込んだお金を行きたくもない自己研鑽セミナーに使えと言われたらいやですし、無理やり興味ないセミナーいっても無駄金ですよね?

勿論、将来に向けた貯蓄も過剰だし、いい投資先があるのに投資していないということはあるかも知れませんが、例えば内部留保課税したところで、突然経営者がいい投資先を見つけられるようになるとは思いません。適切な投資をしない問題があるとしたら、それは大企業サラリーマン経営者リスクを取らないとか、そもそも勝負している市場が間違っている(投資したところでリターンが得られない)いう問題のほうが圧倒的に大きいと思われ、そういう経営者課税されたところでその税金を払い続けるだけで、投資を増やすことはしないでしょう。

ちなみに現預金課税賃金増につながる可能性も低いです。さっきも見たように賃金増=企業にとっては利益の減少になり、利益の減少はそのまま株主への配当利益剰余金の減少(正確に言うと、いままでより利益剰余金が増えない)になります資本主義の世の中では、こういう経営者は、株主がクビにします。そして、株主への配当利益剰余金を最大化する経営者が選ばれることになります

「けど最近は、企業株主利益犠牲にしても環境保護を行ったり、社会的投資をしようとしてるじゃないか」という意見もあると思いますが、企業環境保護一生懸命やるのは、そうしないと投資家が投資してくれないから=株主価値が最大化できないから、であります環境に気をつけてない製品消費者から選ばれない世の中になっているからこその流れです。

翻って、「この企業従業員給料が高いから、この会社製品を買おう」って思いますか?そんな世の中じゃないので、そういうことやっている会社投資家は積極的投資しません。経営者からしたら、従業員に優しい会社になったとしても、オーナーである株主価値を最大化できないのです。

給料を決めるのは経営者。その経営者株主が決める」という資本主義の仕組みが維持される以上、会社がいきなり給料を上げてくれることはないんです。

我々ができることは、給料が低い問題を、環境問題と同じくらい、「株主にとって重要テーマ」に押し上げることです。なので、給料が低く、従業員搾取していると思われる会社不買運動をおこしましょう。そうであれば、株主一時的自分たち利益犠牲にしても、給料増加をのんでくれるかもしれません。

もしくは、「株主は自らの利益を最大化する」という資本主義の原則が崩れること、つまり投資家の人間としての徳が高まり、「俺の利益より社会全体の利益だ!」という投資家が多数派になることを祈りましょう。世の中のニュースを見れば、人間の欲は底なしだと思わざるを得ない毎日です。人類欲望に打ち勝ち高次元存在になることを待つよりも、証券口座開いて、一株でも買って投資家になったほうが賢いのではと思います

そのとき、「配当もいらん、株価があがらなくてもいい、その分従業員還元してくれ」とあなたが思えるのであれば、人類が高次元存在になる日は思ったより近いかもしれません。

2021-10-20

底なしウインナー

だと思ったら、皮なしウインナーだった。でもそれはそれでどうなんだという気がする。(皮がないのにウィンナーと言えるのか?)

2021-09-11

anond:20210911103446

男性男性による男性のための国家ニッポンでなぜ男性幸福度が低いのかがわからない。

女性を踏みつけて自分らのためのホモソを築き上げてるのに被害者面かよ。マジで意味わかんねー。

幸福度は気の持ちようだからジャップオスが幸福に対して底なしに欲深いだけだろう。

2021-08-25

生理 食欲

食べても食べても満腹にならない。

胃袋ブラックホール

底なし

奈落の胃

2021-08-18

anond:20210818015708

結局日本では今までもこれからもずっと無能による政治が行われるという現実を受け入れられない理想主義者底なしバカがあーだこーだ言ってるだけなんだよな

2021-08-09

凄いなと思った人を振り返る

生きていると、「この人は圧倒的であるなあ」と思う人にしばしば出会う。そんな人を振り返って、今後の人生の足しにしたいと思う。

□実力と優しさの相乗効果を持つ人

実力だけあってあまり優しくない人と、あんま実力ないけど優しくて人柄がいい人は結構たくさんいるが、この二つを持つ人は貴重だ。頼り甲斐がすごい。話を聞いてくれそうだし、そしてそれを的確に解決してくれる安心感がある。いいね

論理的思考力を汎用スキルとして活用できる人

この人を見ると、論理的思考力さえあればどこででも生きていけるなと思う。その領域素人でも、論理的に導かれた意見は必ず的を得ている。この世はほとんど論理的構成されているので、紐解くことであらゆることが理解可能になる。なので論理的思考力があればどんな領域でもその未知の人たちと対等に話すことができる。

□すごいハードワーク

なんだかんだハードワークできる人はすごい。プロジェクトの中で一番頑張って一番範囲を広げて物事を拾える人は、そのプロジェクトで一番プロジェクトを知っている人になれる。つまりキーマンになれる。ハードワークができる人はやはりどこにいっても存在感を発揮できる。

□圧倒的インプットからくる話の面白

さんまさん的な人。どんな話題にも示唆に富んだ話ができる。それは圧倒的なインプットからきている。

□タッグを組んで最強になった人たち

ビジョンと行動力のある起業家と、論理的で実行力があるプログラマの2人でやってるベンチャーで働いていたことがあった。片方だけならよくいるが、タッグを組むことで最強になっていた。すでに会社として大成功している。

□持論を常に考えて、それを冷静に実行する人

Twitter毎日持論を発信している。その思考力の底なしさもすごいが、それを言うだけでなく日々実践している。学びを得て軌道修正ができる。

重要なことをビシッと決める人

前のプロジェクト上司は、あまり現場に来なくて何やってるかよく分からない人だったが、とにかく頼りになった。というのも重要局面に必ずいて、ビシッと方向性を決めて、枠組みまで作ってしまうので、僕たちメンバーがやるべきことが死ぬほどクリアで明確になる。この爽快感安心感はなかなかない。

□ただただ優秀で、複雑な問題解決を厭わない人

大学時代によくいたタイプ。難しい問題を解くことが好きで、それにちゃんと実行する人。

僕はもう難しいことは何も考えられない。難しい本も読みたくない。

2021-07-26

東京五輪の開催は反対だし今からでも中止すべきと思うけど

それはそれとして出ている選手には頑張ってほしい。

テレビも見ないしグッズは絶対買わないけど、Twitterとか見てるとなんかすごい技出てたりして盛り上がってるので、出てる選手は頑張って欲しい。

猛暑でブーイング出てるの、早くなんとかしてあげてほしい。医療資源が枯渇しつつあるから病人やすなというのもあるが、単純に熱中症こわいしつらいからそんなんにかからないようにしてあげてほしい。

ただそれはそれとして中止は求めていくし、パラリンピック有観客とか組織委や政府正気か?と思うので批判は続けていく。

医療従事者が潰れそうだから自粛と中止を求めるほかない。

それが選手一世一代活躍の場を奪うことになっても、飲食店を苦境に落とすことになっても、そうするしかない。

五輪感染対策は抜け穴が多いし、それ以上に市井自粛へのモチベーション底なしに落としていくから

指数関数的に患者が増えていってもベッドは有限だし、働いてる人はもっと有限だから

ちゃんと開催できないんだから、中止するしかない」。

せめて今このタイミングじゃなかったら。ワクチンもっと間に合ってたら。

それはそうなんだけど、でもそうならなかった。

そうならなかったんだから、そうならなかった時のための対応を取らなくてはならない。

「開催して良かった」というのはポジショントークしかなく、国の総意にすべきじゃない。

成功体験」にするべきじゃない。

からでもオリンピックは中止するべきだと思う。

2021-07-12

anond:20210712083435

ゲームによる。

毎月1500円くらいの課金で、充分に遊ばせてくれる系は課金価値あり。

課金すればするほど、底なしに楽しくなる系は、課金しないほうがいい。

課金に対する満足度相対的に低いので。

2021-06-21

かれこれ1ヶ月これ。頭がおかしくなりそう

2021-05-23

anond:20210514225229

女の子の欲は底なし沼。

1000万を稼いでいても、まだ上を欲しがるなんて面白いね。

2021-05-15

anond:20210515184230

その二分割思考なっちゃうのは、なんでだろうね。自分を罰することを止めたら、あなたはその成功体験どう感じるの?

他人なんて、あなた成功に至った経緯なんぞ分かる由もないし、知ったこっちゃないんだからあなたが得た結果しか見えないわけよ。要は言ったもん勝ちなのよ。

言っちゃえば、その程度のもんなの。

捻くれたやつは、重箱の隅をつついて、あーだこーだ言ってくるけど、まともな人間は「すごいね!」で終わるのよ。

自分もそうだし、気持ちはわかるけどさ。自己肯定感なんて、結局自分を認められるようにならないと、手に入れられないの。他人依存した認証欲求なんて、底なし沼よ。

2021-04-12

anond:20210412194815

陸自だと底なし沼のたぐいの軟道に対応できるかわからない。

バレあり・シンエヴァカップリング感想お気持ち

公式非公式なんでもありだ。パイロット関連のみ。

ちなみに自分キャラ幸せで有れば大体なんでもいいタイプ感想も大体ポジティブ

カヲルアスカが好きだから偏ってるわ。


























ケンアス

ここがこうなるとは思わなかったけど話の流れ的には自然だったので個人的には満足。

アスカが「ケンケン」なんて呼んでた時から怪しいと思ってたのよ。ウフフ

ポスターの配置的に公式かと言われると微妙だけどエヴァなんて脳内補完したもん勝ちなんだからこれはカップルだよ。

大人ケンスケ落ち着きあって知的な部分だけが残って、めちゃくちゃカッコ良かったね。アスカが村から出発する前「今日だけは撮らせてくれ」(ビデオを)って言ってたのセクシーすぎて震えたぜ。

アスカは正直中身28なんか?って思ったな。まぁ元々シンジよりもだいぶ精神年齢が高いからな。

村にいるときの2人はなんとなくまだ恋人ではないのではないか?と思うのだけどほぼ素っ裸のアスカと一緒に暮らしていると考えると分からない、、脳内補完情報整合性を取るのが難しい。

アスカ幸せになってくれて本当によかった。ケンスケはこれからアスカをなでなでしてあげてほしい。

②シンマリ

想像したことがなかったし他に比べて話の流れ的にも必然性がないのでまだしっくりきてはいない。が、かわいいカップルなのでこれはこれでありだ。

ワンコくんとパラシュートの人くらいの関係からシンジくんマリさんの仲になり、「絶対迎えに行く」(本当に来た)で熱い信頼関係が築かれ、、と考えるとシンジの、レイアスカなど自分不安定な時に築いた関係性ではない、自立してからの新たな人間関係というのは新鮮に感じた。(シンジ君て大体不安定だったし)

姉のような母のような、過去までひっくるめて抱きしめてくれるような優しさと底なしの明るさと強さに辛い体験をしたシンジ君は救われるのではないでしょうか(昇天

しかし昔好きだった人(女性)の息子と付き合うってすごいな。

絶対迎えに行くよ!」の強さやばかったよね。マリさん強いしほんとかっこよかった、、シンジ君と幸せになってね

③カヲレイ

ラブラブレイカヲルだと〜???!!!

美男美女ですね。もう何もいうことはありません。

劇中一度も話したことないのに!みたいな声ありますカヲルゲンドウだとしたらしっくり来ますね。(ゲンドウとカヲル君のビジュアル差(イケメン度)があまりにも大きくレイユイ比較してカヲルゲンドウの概念を脳が受け入れられていないのはさておき)

劇中1番美人カヲル君と劇中2番目に美人レイ結婚したら、、ハァ。絵が美しすぎてため息が、、

どうでもいいけど最後ホームにいたレイカヲル私服だったところ、アパレルコラボとかで散々見てきた立ち絵みたいでちょっと面白かった(伝われ)

シンジ君の幸せを思って貞エヴァやら旧劇やらループしてきたカヲルくんの事を思うと胸がギューっとなってしまう。これからレイ幸せにする事で幸せになれる人生を送るんだろうな(大号泣

カヲル君がシンジ幸せにしたいと思うのはゲンドウの優しい部分が抽出されてるからなのかな、とか思ったり)

ここまでが公式ですね。

以下は非公式です。

カヲシン

あ゛〜〜〜〜〜〜〜〜

なんやカヲル君。どういう事なんや!!!!!

私の中のカヲシンはまだ成仏しきっていないので、もう一度見に行ってスッキリ成仏させてこようと思います

マリアス

ケンアス、シンマリではあったかもしれないけど、マリアスも公式だったと思うんですよね。途中まで。

姫〜〜おかえり〜〜〜💞のシーンあれマリアスじゃないですか。ほっぺにチューしてたじゃないですか!!(幻覚

このシーンもシンマリにしっくりきていない要因の一つである。更なる脳内補完必要

髪の毛切るシーンめっちゃ良かったね。

ラブラブレイシンジ

レイシンジ描写いっぱいあったけどシンジ君はメンタルがそれどころじゃなかったよね。

プログラムされてた云々はどうでも良い!レイシンジを好きになることでポカポカするならそれでいいじゃん!!

推してないけど大本命と思ってたのでアッサリ祭りもなく終わってしまい、私は悲しいです。

ラブラブアスカシンジ

アスカ昔の片想いに決着をつけられて本当によかったね、、薄着でお料理作ったりしてたの思い出してうるっときしまった。アスカ性格的に、ああいうのはもっと未練がましく言いそうだと思ったんだけどさっぱりすっきり言ってたのが印象的だったな。大人になったのと、ケンケンいるからって事を考えると納得。

⑧カヲアス

僕は最後までカヲアスを諦めませんでした。たとえ、面食い妄想wwwと言われようとも!!!!!

妄想乙でしたね。まあ、新劇カヲルくんは美しさが超越しすぎててカヲアスは違和感ある。対面したっけ?ってレベルで何もなかったしね。

(でも貞エヴァならありそうではないですか??)

今夜は某先生かわいいカヲアスを読んで泣きます。某先生またエヴァ描いてくれないかしら。

パイロット以外はどうでもいいので割愛

ミサトと加持さんのむしゅこイケメンすぎてワロタくらいですかね。

カップリングだけでこんななのに戦闘シーンとかそれぞれの成長とか考え出すとお気持ちが止まらいね!!!シンエヴァ最高でした!!

2021-03-22

又三郎

風の又三郎

宮沢賢治


どっどど どどうど どどうど どどう

青いくるみも吹きとばせ

すっぱいかりんも吹きとばせ

どっどど どどうど どどうど どどう

 谷川の岸に小さな学校がありました。

 教室はたった一つでしたが生徒は三年生がないだけで、あとは一年から六年までみんなありました。運動場もテニスコートのくらいでしたが、すぐうしろは栗くりの木のあるきれいな草の山でしたし、運動場のすみにはごぼごぼつめたい水を噴ふく岩穴もあったのです。

 さわやかな九月一日の朝でした。青ぞらで風がどうと鳴り、日光運動場いっぱいでした。黒い雪袴ゆきばかまをはいた二人の一年の子がどてをまわって運動場にはいって来て、まだほかにだれも来ていないのを見て、「ほう、おら一等だぞ。一等だぞ。」とかわるがわる叫びながら大よろこびで門をはいって来たのでしたが、ちょっと教室の中を見ますと、二人ふたりともまるでびっくりして棒立ちになり、それから顔を見合わせてぶるぶるふるえましたが、ひとりはとうとう泣き出してしまいました。というわけは、そのしんとした朝の教室なかにどこから来たのか、まるで顔も知らないおかしな赤い髪の子供がひとり、いちばん前の机にちゃんとすわっていたのです。そしてその机といったらまったくこの泣いた子の自分の机だったのです。

 もひとりの子ももう半分泣きかけていましたが、それでもむりやり目をりんと張って、そっちのほうをにらめていましたら、ちょうどそのとき川上から

「ちょうはあ かぐり ちょうはあ かぐり。」と高く叫ぶ声がして、それからまるで大きなからすのように、嘉助かすけがかばんをかかえてわらって運動場へかけて来ました。と思ったらすぐそのあとから太郎さたろうだの耕助こうすけだのどやどややってきました。

「なして泣いでら、うなかもたのが。」嘉助が泣かないこどもの肩をつかまえて言いました。するとその子もわあと泣いてしまいました。おかしいとおもってみんながあたりを見ると、教室の中にあの赤毛おかしな子がすまして、しゃんとすわっているのが目につきました。

 みんなはしんとなってしまいました。だんだんみんな女の子たちも集まって来ましたが、だれもなんとも言えませんでした。

 赤毛の子どもはいっこうこわがるふうもなくやっぱりちゃんとすわって、じっと黒板を見ています。すると六年生の一郎いちろうが来ました。一郎はまるでおとなのようにゆっくり大またにやってきて、みんなを見て、

「何なにした。」とききました。

 みんなははじめてがやがや声をたててその教室の中の変な子を指さしました。一郎はしばらくそっちを見ていましたが、やがて鞄かばんをしっかりかかえて、さっさと窓の下へ行きました。

 みんなもすっかり元気になってついて行きました。

「だれだ、時間にならないに教室はいってるのは。」一郎は窓へはいのぼって教室の中へ顔をつき出して言いました。

「お天気のいい時教室はいってるづど先生にうんとしからえるぞ。」窓の下の耕助が言いました。

しからえでもおら知らないよ。」嘉助が言いました。

「早ぐ出はって来こ、出はって来。」一郎が言いました。けれどもそのこどもはきょろきょろ室へやの中やみんなのほうを見るばかりで、やっぱりちゃんとひざに手をおいて腰掛けにすわっていました。

 ぜんたいその形からが実におかしいのでした。変てこなねずみいろのだぶだぶの上着を着て、白い半ずぼんをはいて、それに赤い革かわの半靴はんぐつをはいていたのです。

 それに顔といったらまるで熟したりんごのよう、ことに目はまん丸でまっくろなのでした。いっこう言葉が通じないようなので一郎も全く困ってしまいました。

あいづは外国人だな。」

学校はいるのだな。」みんなはがやがやがやがや言いました。ところが五年生の嘉助がいきなり、

「ああ三年生さはいるのだ。」と叫びましたので、

「ああそうだ。」と小さいこどもらは思いましたが、一郎はだまってくびをまげました。

 変なこどもはやはりきょろきょろこっちを見るだけ、きちんと腰掛けています

 そのとき風がどうと吹いて来て教室ガラス戸はみんながたがた鳴り、学校のうしろの山の萱かやや栗くりの木はみんな変に青じろくなってゆれ、教室のなかのこどもはなんだかにやっとわらってすこしうごいたようでした。

 すると嘉助がすぐ叫びました。

「ああわかった。あいつは風の又三郎またさぶろうだぞ。」

 そうだっとみんなもおもったときにわかにうしろのほうで五郎が、

「わあ、痛いぢゃあ。」と叫びました。

 みんなそっちへ振り向きますと、五郎が耕助に足のゆびをふまれて、まるでおこって耕助をなぐりつけていたのです。すると耕助もおこって、

「わあ、われ悪くてでひと撲はだいだなあ。」と言ってまた五郎をなぐろうとしました。

 五郎はまるで顔じゅう涙だらけにして耕助に組み付こうとしました。そこで一郎が間へはいって嘉助が耕助を押えてしまいました。

「わあい、けんかするなったら、先生ちゃん職員室に来てらぞ。」と一郎が言いながらまた教室のほうを見ましたら、一郎はにわかにまるでぽかんとしてしまいました。

 たったいままで教室にいたあの変な子が影もかたちもないのです。みんなもまるでせっかく友だちになった子うまが遠くへやられたよう、せっかく捕とった山雀やまがらに逃げられたように思いました。

 風がまたどうと吹いて来て窓ガラスをがたがた言わせ、うしろの山の萱かやをだんだん上流のほうへ青じろく波だてて行きました。

「わあ、うなだけんかしたんだがら又三郎いなぐなったな。」嘉助がおこって言いました。

 みんなもほんとうにそう思いました。五郎はじつに申しわけないと思って、足の痛いのも忘れてしょんぼり肩をすぼめて立ったのです。

「やっぱりあいつは風の又三郎だったな。」

二百十日で来たのだな。」

「靴くつはいでだたぞ。」

「服も着でだたぞ。」

「髪赤くておかしやづだったな。」

「ありゃありゃ、又三郎おれの机の上さ石かけ乗せでったぞ。」二年生の子が言いました。見るとその子の机の上にはきたない石かけが乗っていたのです。

「そうだ、ありゃ。あそごのガラスもぶっかしたぞ。」

「そだないでああいづあ休み前に嘉助石ぶっつけだのだな。」

「わあい。そだないであ。」と言っていたとき、これはまたなんというわけでしょう。先生玄関から出て来たのです。先生はぴかぴか光る呼び子を右手にもって、もう集まれのしたくをしているのでしたが、そのすぐうしろから、さっきの赤い髪の子が、まるで権現ごんげんさまの尾おっぱ持ちのようにすまし込んで、白いシャッポかぶって、先生についてすぱすぱとあるいて来たのです。

 みんなはしいんとなってしまいました。やっと一郎が「先生お早うございます。」と言いましたのでみんなもついて、

先生お早うございます。」と言っただけでした。

「みなさん。お早う。どなたも元気ですね。では並んで。」先生は呼び子をビルルと吹きました。それはすぐ谷の向こうの山へひびいてまたビルルルと低く戻もどってきました。

 すっかりやすみの前のとおりだとみんなが思いながら六年生は一人、五年生は七人、四年生は六人、一二年生は十二人、組ごとに一列に縦にならびました。

 二年は八人、一年生は四人前へならえをしてならんだのです。

 するとその間あのおかしな子は、何かおかしいのかおもしろいのか奥歯で横っちょに舌をかむようにして、じろじろみんなを見ながら先生のうしろに立っていたのです。すると先生は、高田たかださんこっちへおはいりなさいと言いながら五年生の列のところへ連れて行って、丈たけを嘉助とくらべてから嘉助とそのうしろのきよの間へ立たせました。

 みんなはふりかえってじっとそれを見ていました。

 先生はまた玄関の前に戻って、

「前へならえ。」と号令をかけました。

 みんなはもう一ぺん前へならえをしてすっかり列をつくりましたが、じつはあの変な子がどういうふうにしているのか見たくて、かわるがわるそっちをふりむいたり横目でにらんだりしたのでした。するとその子ちゃんと前へならえでもなんでも知ってるらしく平気で両腕を前へ出して、指さきを嘉助のせなかへやっと届くくらいにしていたものですから、嘉助はなんだかせなかがかゆく、くすぐったいというふうにもじもじしていました。

「直れ。」先生がまた号令をかけました。

一年から順に前へおい。」そこで一年生はあるき出し、まもなく二年生もあるき出してみんなの前をぐるっと通って、右手下駄箱げたばこのある入り口はいって行きました。四年生があるき出すとさっきの子も嘉助のあとへついて大威張りであるいて行きました。前へ行った子もときどきふりかえって見、あとの者もじっと見ていたのです。

 まもなくみんなははきもの下駄箱げたばこに入れて教室はいって、ちょうど外へならんだときのように組ごとに一列に机にすわりました。さっきの子もすまし込んで嘉助のうしろにすわりました。ところがもう大さわぎです。

「わあ、おらの机さ石かけはいってるぞ。」

「わあ、おらの机代わってるぞ。」

「キッコ、キッコ、うな通信簿持って来たが。おら忘れで来たぢゃあ。」

「わあい、さの、木ペン借せ、木ペン借せったら。」

「わあがない。ひとの雑記帳とってって。」

 そのとき先生はいって来ましたのでみんなもさわぎながらとにかく立ちあがり、一郎がいちばんしろで、

「礼。」と言いました。

 みんなはおじぎをする間はちょっとしんとなりましたが、それからまたがやがやがやがや言いました。

「しずかに、みなさん。しずかにするのです。」先生が言いました。

「しっ、悦治えつじ、やがましったら、嘉助え、喜きっこう。わあい。」と一郎がいちばんしろからまりさわぐものを一人ずつしかりました。

 みんなはしんとなりました。

 先生が言いました。

「みなさん、長い夏のお休みおもしろかったですね。みなさんは朝から水泳ぎもできたし、林の中で鷹たかにも負けないくらい高く叫んだり、またにいさんの草刈りについて上うえの野原へ行ったりしたでしょう。けれどももうきのうで休みは終わりました。これからは第二学期で秋です。むかしから秋はいちばんからだもこころもひきしまって、勉強のできる時だといってあるのです。ですから、みなさんもきょうからまたいっしょにしっかり勉強しましょう。それからこのお休みの間にみなさんのお友だちが一人ふえました。それはそこにいる高田さんです。そのかたのおとうさんはこんど会社のご用で上の野原の入り口へおいでになっていられるのです。高田さんはいままでは北海道学校におられたのですが、きょうからみなさんのお友だちになるのですから、みなさんは学校勉強ときも、また栗拾くりひろいや魚さかなとりに行くときも、高田さんをさそうようにしなければなりません。わかりましたか。わかった人は手をあげてごらんなさい。」

 すぐみんなは手をあげました。その高田とよばれた子も勢いよく手をあげましたので、ちょっと先生はわらいましたが、すぐ、

「わかりましたね、ではよし。」と言いましたので、みんなは火の消えたように一ぺんに手をおろしました。

 ところが嘉助がすぐ、

先生。」といってまた手をあげました。

はい。」先生は嘉助を指さしました。

高田さん名はなんて言うべな。」

高田三郎さぶろうさんです。」

「わあ、うまい、そりゃ、やっぱり又三郎だな。」嘉助はまるで手をたたいて机の中で踊るようにしましたので、大きなほうの子どもらはどっと笑いましたが、下の子どもらは何かこわいというふうにしいんとして三郎のほうを見ていたのです。

 先生はまた言いました。

「きょうはみなさんは通信簿宿題をもってくるのでしたね。持って来た人は机の上へ出してください。私がいま集めに行きますから。」

 みんなはばたばた鞄かばんをあけたりふろしきをといたりして、通信簿宿題を机の上に出しました。そして先生一年生のほうから順にそれを集めはじめました。そのときみんなはぎょっとしました。というわけはみんなのうしろのところにいつか一人の大人おとなが立っていたのです。その人は白いだぶだぶの麻服を着て黒いてかてかしたはんけちをネクタイの代わりに首に巻いて、手には白い扇をもって軽くじぶんの顔を扇あおぎながら少し笑ってみんなを見おろしていたのです。さあみんなはだんだんしいんとなって、まるで堅くなってしまいました。

 ところが先生別にその人を気にかけるふうもなく、順々に通信簿を集めて三郎の席まで行きますと、三郎は通信簿宿題帳もないかわりに両手をにぎりこぶしにして二つ机の上にのせていたのです。先生はだまってそこを通りすぎ、みんなのを集めてしまうとそれを両手でそろえながらまた教壇に戻りました。

「では宿題帳はこの次の土曜日に直して渡しまから、きょう持って来なかった人は、あしたきっと忘れないで持って来てください。それは悦治さんと勇治ゆうじさんと良作りょうさくさんとですね。ではきょうはここまでです。あしたかちゃんといつものとおりのしたくをしておいでなさい。それから四年生と六年生の人は、先生といっしょに教室のお掃除そうじをしましょう。ではここまで。」

 一郎が気をつけ、と言いみんなは一ぺんに立ちました。うしろ大人おとなも扇を下にさげて立ちました。

「礼。」先生もみんなも礼をしました。うしろ大人も軽く頭を下げました。それからずうっと下の組の子どもらは一目散に教室を飛び出しましたが、四年生の子どもらはまだもじもじしていました。

 すると三郎はさっきのだぶだぶの白い服の人のところへ行きました。先生も教壇をおりてその人のところへ行きました。

「いやどうもご苦労さまでございます。」その大人はていねいに先生に礼をしました。

「じきみんなとお友だちになりますから。」先生も礼を返しながら言いました。

「何ぶんどうかよろしくねがいいたします。それでは。」その人はまたていねいに礼をして目で三郎に合図すると、自分玄関のほうへまわって外へ出て待っていますと、三郎はみんなの見ている中を目をりんとはってだまって昇降口から出て行って追いつき、二人は運動場を通って川下のほうへ歩いて行きました。

 運動場を出るときの子はこっちをふりむいて、じっと学校やみんなのほうをにらむようにすると、またすたすた白服の大人おとなについて歩いて行きました。

先生、あの人は高田さんのとうさんですか。」一郎が箒ほうきをもちながら先生にききました。

「そうです。」

「なんの用で来たべ。」

「上の野原の入り口モリブデンという鉱石ができるので、それをだんだん掘るようにするためだそうです。」

「どこらあだりだべな。」

「私もまだよくわかりませんが、いつもみなさんが馬をつれて行くみちから、少し川下へ寄ったほうなようです。」

モリブデン何にするべな。」

「それは鉄とまぜたり、薬をつくったりするのだそうです。」

「そだら又三郎も掘るべが。」嘉助が言いました。

又三郎だない。高田三郎だぢゃ。」佐太郎が言いました。

又三郎又三郎だ。」嘉助が顔をまっ赤かにしてがん張りました。

「嘉助、うなも残ってらば掃除そうじしてすけろ。」一郎が言いました。

「わあい。やんたぢゃ。きょう四年生ど六年生だな。」

 嘉助は大急ぎで教室をはねだして逃げてしまいました。

 風がまた吹いて来て窓ガラスはまたがたがた鳴り、ぞうきんを入れたバケツにも小さな黒い波をたてました。

 次の日一郎はあのおかし子供が、きょうからほんとうに学校へ来て本を読んだりするかどうか早く見たいような気がして、いつもより早く嘉助をさそいました。ところが嘉助のほうは一郎よりもっとそう考えていたと見えて、とうにごはんもたべ、ふろしきに包んだ本ももって家の前へ出て一郎を待っていたのでした。二人は途中もいろいろその子のことを話しながら学校へ来ました。すると運動場には小さな子供らがもう七八人集まっていて、棒かくしをしていましたが、その子はまだ来ていませんでした。またきのうのように教室の中にいるのかと思って中をのぞいて見ましたが、教室の中はしいんとしてだれもいず、黒板の上にはきのう掃除ときぞうきんでふいた跡がかわいてぼんやり白い縞しまになっていました。

「きのうのやつまだ来てないな。」一郎が言いました。

「うん。」嘉助も言ってそこらを見まわしました。

 一郎はそこで鉄棒の下へ行って、じゃみ上がりというやり方で、無理やりに鉄棒の上にのぼり両腕をだんだん寄せて右の腕木に行くと、そこへ腰掛けてきのう三郎の行ったほうをじっと見おろして待っていました。谷川はそっちのほうへきらきら光ってながれて行き、その下の山の上のほうでは風も吹いているらしく、ときどき萱かやが白く波立っていました。

 嘉助もやっぱりその柱の下でじっとそっちを見て待っていました。ところが二人はそんなに長く待つこともありませんでした。それは突然三郎がその下手のみちから灰いろの鞄かばんを右手にかかえて走るようにして出て来たのです。

「来たぞ。」と一郎が思わず下にいる嘉助へ叫ぼうとしていますと、早くも三郎はどてをぐるっとまわって、どんどん正門をはいって来ると、

お早う。」とはっきり言いました。みんなはいっしょにそっちをふり向きましたが、一人も返事をしたものがありませんでした。

 それは返事をしないのではなくて、みんなは先生はいつでも「お早うございます。」というように習っていたのですが、お互いに「お早う。」なんて言ったことがなかったのに三郎にそう言われても、一郎や嘉助はあんまりにわかで、また勢いがいいのでとうとう臆おくしてしまって一郎も嘉助も口の中でお早うというかわりに、もにゃもにゃっと言ってしまったのでした。

 ところが三郎のほうはべつだんそれを苦にするふうもなく、二三歩また前へ進むとじっと立って、そのまっ黒な目でぐるっと運動場じゅうを見まわしました。そしてしばらくだれか遊ぶ相手がないかさがしているようでした。けれどもみんなきょろきょろ三郎のほうはみていても、やはり忙しそうに棒かくしをしたり三郎のほうへ行くものがありませんでした。三郎はちょっと具合が悪いようにそこにつっ立っていましたが、また運動場をもう一度見まわしました。

 それからぜんたいこの運動場は何間なんげんあるかというように、正門から玄関まで大またに歩数を数えながら歩きはじめました。一郎は急いで鉄棒をはねおりて嘉助とならんで、息をこらしてそれを見ていました。

 そのうち三郎は向こうの玄関の前まで行ってしまうと、こっちへ向いてしばらく暗算をするように少し首をまげて立っていました。

 みんなはやはりきろきろそっちを見ています。三郎は少し困ったように両手をうしろへ組むと向こう側の土手のほうへ職員室の前を通って歩きだしました。

 その時風がざあっと吹いて来て土手の草はざわざわ波になり、運動場のまん中でさあっと塵ちりがあがり、それが玄関の前まで行くと、きりきりとまわって小さなつむじ風になって、黄いろな塵は瓶びんをさかさまにしたような形になって屋根より高くのぼりました。

 すると嘉助が突然高く言いました。

「そうだ。やっぱりあい又三郎だぞ。あいづ何かするときっと風吹いてくるぞ。」

「うん。」一郎はどうだかわからないと思いながらもだまってそっちを見ていました。三郎はそんなことにはかまわず土手のほうへやはりすたすた歩いて行きます

 そのとき先生がいつものように呼び子をもって玄関を出て来たのです。

お早うございます。」小さな子どもらはみんな集まりました。

お早う。」先生はちらっと運動場を見まわしてから、「ではならんで。」と言いながらビルルッと笛を吹きました。

 みんなは集まってきてきのうのとおりきちんとならびました。三郎もきのう言われた所へちゃんと立っています

 先生はお日さまがまっ正面なのですこしまぶしそうにしながら号令をだんだんかけて、とうとうみんなは昇降口から教室はいりました。そして礼がすむと先生は、

「ではみなさんきょうから勉強をはじめましょう。みなさんはちゃんとお道具をもってきましたね。では一年生(と二年生)の人はお習字のお手本と硯すずりと紙を出して、二年生と四年生の人は算術帳と雑記帳と鉛筆を出して、五年生と六年生の人は国語の本を出してください。」

 さあするとあっちでもこっちでも大さわぎがはじまりました。中にも三郎のすぐ横の四年生の机の佐太郎が、いきなり手をのばして二年生のかよの鉛筆ひらりととってしまったのです。かよは佐太郎の妹でした。するとかよは、

「うわあ、兄あいな、木ペン取とてわかんないな。」と言いながら取り返そうとしますと佐太郎が、

「わあ、こいつおれのだなあ。」と言いながら鉛筆をふところの中へ入れて、あとはシナ人がおじぎするときのように両手を袖そでへ入れて、机へぴったり胸をくっつけました。するとかよは立って来て、

「兄あいな、兄なの木ペンはきのう小屋でなくしてしまったけなあ。よこせったら。」と言いながら一生けん命とり返そうとしましたが、どうしてももう佐太郎は机にくっついた大きな蟹かに化石みたいになっているので、とうとうかよは立ったまま口を大きくまげて泣きだしそうになりました。

 すると三郎は国語の本をちゃんと机にのせて困ったようにしてこれを見ていましたが、かよがとうとうぼろぼろ涙をこぼしたのを見ると、だまって右手に持っていた半分ばかりになった鉛筆を佐太郎の目の前の机に置きました。

 すると佐太郎はにわかに元気になって、むっくり起き上がりました。そして、

「くれる?」と三郎にききました。三郎はちょっとまごついたようでしたが覚悟したように、「うん。」と言いました。すると佐太郎はいきなりわらい出してふところの鉛筆をかよの小さな赤い手に持たせました。

 先生は向こうで一年の子の硯すずりに水をついでやったりしていましたし、嘉助は三郎の前ですから知りませんでしたが、一郎はこれをいちばんしろちゃんと見ていました。そしてまるでなんと言ったらいいかからない、変な気持ちがして歯をきりきり言わせました。

「では二年生のひとはお休みの前にならった引き算をもう一ぺん習ってみましょう。これを勘定してごらんなさい。」先生は黒板に25-12=の数式と書きました。二年生のこどもらはみんな一生

2021-03-15

anond:20210315205120

高齢男性支配する日本社会に反発する側も古い日本的価値観に染まり切ってるのまさに日本って感じだよね。

ミイラ取りがミイラになる底なしの沼。

良くも悪くも変わりようがないわ。

2021-03-08

anond:20210308163105

何十年も止まってるのにゆとりですか

努力論者の頭の悪さは底なし沼のようです

地の底のVtuber

Vtuber活動をはじめて1年ちょっと

今、『地獄』で足掻き続けている自分がいます

Vtuber2万人時代」とも言われる今。

『始めれば脚光を浴びる』なんてもの幻想なんだと改めて実感します。

自分ステータス

バ美肉、ではないけど女の子っぽい見た目の男性Vtuber

・某有名サイト配信中(登録者数は400人にギリ満たない)

・内容はゲーム実況がメイン

・ほぼ毎日1〜2時間配信

これを1年近くやってまいりました。

からちょっとした配信はやっていたのですが、Vtuber化してから本格的に配信をし始め、

半年登録者数は従来の1.5倍ぐらいになりました。

しかし、半年を過ぎてから勢いが急速に落ち込みました。

固定の視聴者は数人ほど出来たものの、新規層には全く響かせることができず。

そこそこ知名度のあるVtuberさんとコラボ配信をしたり、切り抜き動画などを掲載してみましたが、大きな数字変動はありませんでした。

そして1周年、長時間配信と銘打っていろんな企画を用意しました。

ゲストも招いたりして流石に新規層も掴む!と息巻いてましたが、結果的には普段配信と勢いも変わらず、自分の中ではある意味『スベった』形になりました。

追い討ちをかけるように、「低評価荒らし」がきて 1周年動画は低評価まみれ。

この辺りで、自分活動無意味さを実感し、活動が徐々に億劫になってきたのが今の自分です。

現在配信活動は変わらず継続しています

半分意地です、ここで辞めたらただの恥だろうと。

ただ、何も得れないままひたすらこなすだけの実情は

まるで『底なしの沼にハマり続けてる地獄だな』、と。





そもそも宣伝を打ったところでいいねばかりでロクにRTもされない。

交流用のハッシュタグ自分宣伝ツイートだらけ。

呼びかけても『自分フォロワー少ないから...』と、常連にもはぐらかされる始末。

企画を打っても参加者はおらず、ならいっそプレゼント企画でも! とないお金を用意して準備しても何も響かず。

日々、壁打ちし続けてる感じです、誰に向けても届かないボール


自分は真に推されない存在なんだな、と。

視聴者には視聴者それぞれのメイン推しがいて自分はいつも良くて3番手

おそらく、朝の情報番組同じく、時間曜日感覚を掴むためだけに配信をただつけてるようなものだと。



周りはみんな登録者1000人だの、再生1000回、1万回だと自慢が飛び交う。

結局、人気になるのは歌い手とか元々下地があったり、人気イラストレーターに産んでもらえた人、企業勢だけ。

1から10どころか100を自分でこなす底辺」はその辺のマーケットで売られてる登録者数やインフルエンサー宣伝広告権利を買わない限りは伸びることがないのだろうと。

蜘蛛の糸という話がある。

地獄で足掻く若者天国から蜘蛛の糸差し出し... というものだ。

ただ、現実蜘蛛の糸なんてものはない。

最初から天国へ行くものと、地の底で足掻き続けるもの

この2択なのだと。


今日も、地の底で僅かな人たちと無駄足掻きを続ける。

報われることは別に望んでない、ただ、自分が壊れるか僅かな人も離れ、無になるか。

それを待つしかない。

2021-03-05

40過ぎのおっさん立場から見る「うっせぇわ」唯一の危険

思春期手前の我が子が我が意を得たりとした顔で「うっせぇわ」を歌っている姿を見て思う。

実に微笑ましい。

ギザギザハートの子守唄オマージュになっていることで、少なくとも自分は「自分にもそういう時期があった」という気持ちを思い出した。

それがおそらく作者の狙いなんだろうと思う。

この曲を聞いて頭ごなしに叱ろうとすると、若かりし頃の自分ブーメランが刺さる。

そんな構造をしている。

ナイフみたいに尖ってた若者が、社会に出た途端にしきたりや同調圧力によって丸く収まっていく。

そんな自分過去を重ねた大人も少なくなかったと思う。

この歌を微笑ましく感じる理由は一つ。

まだ何者でもない我が子が、今後迫りくるであろう高く分厚い壁に対して自らの万能感だけで勝利確信しその気持を歌に込めているところだ。

そうだ。そのまま育て。そして全力で壁にぶつかって無力を知れ。

それこそがスタート地点だからだ。

この曲は、若者に対する応援歌であるとともに、世の中の避けて通れない不条理認知させてくれる歌でもある。

「それでも抗うことをやめてはいけない。」

そんなメッセージを強烈な繰り返される「うっせぇわ」の単語にのせているような気がしてならなかった。

だとすれば、この歌唯一の危険性は、抗うことそのもの目的になってしまうことだ。

「くせえ口塞げや限界です」だなんて、口にするだけでも爽快な気分になれる呪詛を手に入れてしまったら最後、使わずにいられなくなるのも人間

知ってしまった以上、ことの拍子に口をついて出てしまったなんてことがあれば、その爽快感とは比べ物にならないほどの何かを失うことだろう。

その時、受け取る側が「ああ、あの歌の歌詞だね」って笑って受け流せるくらいに大人なら良いが、この歌自体を真に受けて「子どもに聞かせたくない」だなんて真顔をで文句をいうくらいには暇なくせに余裕のない大人ばかりな世の中にそんなことを期待するのは無理だ。

どんな正しいことでも伝え方を間違えれば、伝わるどころか自分が間違えているとさえ言われてしまう。

「うっせぇわ」の存在自らがそんな示唆を持っているような、よくできた面白い歌だと思った。

それ以外については、この歌自体が「真に受けるバカはどこの世界にも一定存在して、世代関係なくこの歌を真に受けているようじゃバカって言われても仕方ないよね。ここまで丁寧に説明してもバカにはわからないだろうけど。」というバカには一生理解のできない構造になっているわけで、真面目に批判すればするほどバカになっていく底なし沼みたいな怖い歌を世代間に分けて論じようとしている時点でバカの露呈でしかないよってことは知っておくべきことだと思います

異論反論?うるせえ。知るか。

2021-01-28

パパ活って

自分チヤホヤされ度にきちんと数字が付くのがいいのかな?

普通女子大生かにとっては1万円、2万円もそこそこのお金だろうし、

それで「自分が認められた感」を得て満足しつつ、

でも自称もっともらってる女たちをSNSなどで見てしまい、もっと高く評価してほしくて底なし沼に突き進んでいくのだろうか。

その中で肉体関係があろうがなかろうが、彼女たちにとっては意外にどうでもいいことなのか。

貞操がどうのよりも、いかに高い金額自分につけられたかの方が重要なのかもしれんな。

2021-01-25

おっさんの甘えられたい欲は底なし

からその対極として無限に甘える存在キャバ嬢みたいな)が居る

2021-01-24

anond:20210124160124

しろそういうヤツのほうが

子孫を残すには有利かも

知能が低くても底なしの性欲さえあればおとなしいオスには勝てる

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん