はてなキーワード: チャンネルとは
年が開けてから元気が出ない。年末年始はコロナで病床に伏していたし、何よりも就活と期末試験のプレッシャーが心を蝕んでいる。夏のインターンシップで気に入った会社の早期選考が来ているが、どうも手がつかない。
教授が話す就活失敗談、順調に就活を進める友人の話、Youtubeのおすすめに出てくるFラン大学就活チャンネル、そういった些細な日常の出来事に触れるたび、私の心身は虚弱になっていった。
今日は家の事情で外食しなければならない。講義が終わり帰り支度をしながら思案する。駅前のマクドナルドや立ち食い蕎麦屋であれば安くあがるしすぐに食べられる。
しかし、どうしても二郎が頭から離れなかった。二郎の脂と炭水化物は弱った体に良いはずもないが、私の体と心が、あのどんぶりからでしか得られないエネルギーを欲していた。
夕方の五時過ぎ、私は新宿小滝橋店に着いた。2、3人の客が店の外に並んでいる。食券を買って外で待っていると、店員さんが外で待つ客に注文を聞き始めた。
ニンニクはマシマシ、前来たときは脂が少なかったから追加しよう、麺は2/3でいいかな。店に向かう道中、私はそう考えていた。しかし、「麺はふつうでいいですか?」と聞かれたとき、私はお願いします。と答えていた。今まで多くても麺は2/3サイズで精一杯だったのに、一人前は食べきれるだろうか。口を滑らせたことを後悔しつつ、覚悟を決めたのだった。
店に入り席につき、しばらくすると、学割ラーメン(麺ふつう、液体アブラ、ニンニクマシマシ)が着丼した。3ヶ月ぶりに向かい合う二郎は、前よりも魔力であふれているようだった。
野菜をどかし、そこから麺をたぐり、すする。ちょうどニンニクが盛られたあたりから麺をすするので、スープのコクとニンニクの風味が口いっぱいに広がる。少しだけ強めに塩味を含む麺は、追加の液体アブラと程よく絡まり、心地よいのどごしで喉を通って胃袋に落ちていく。
ブタもいい。今日のブタは脂をタップリ蓄えていて、口の中でホロホロと崩れ溶けてしまう。まだ数回しか二郎を食べたことがないが、一番のブタに巡り会うことができたと思う。
二郎を黙々と食べ進める。2年前、はじめて三田本店を訪れたとき、私は大盛りのヤサイとブタに気をとられて痛い目にあった。それ以来、麺を先に食べるようにしているが、今日はそんなこと頭になかった。ただ夢中で麺を口に運び、太くモチモチとした麺をかみしめていた。
二郎の麺は太麺なので、見た目以上に一口一口が重い。半分以上食べきり、どんぶりの中で麺とヤサイが混ざってくる頃には、腹が重くなってきて苦しくなってくる。
目の前のどんぶりに向き合い、ヤサイとわずかに残った麺を必死になって口にかきこむ。ブタにかじりつき、飲み込む。コロナの後遺症なのか、食べていて美味しいのかどうかよく分からなくなってくる。
しかし、そんなことはどうだってよかった。必死にどんぶりに食らいついていると、体の芯からこんこんと力が沸いてくるようだった。いちばん美味しい二郎ではなかったかもしれないが、間違いなくとびきりの喜びを感じる二郎であった。
最後のヤサイを平らげ水を飲み干し、「ごちそうさまでした!」と挨拶して店を出た。新宿の街はすっかり日が暮れて、店や街灯の明かりが街を照らしている。しかし、ビルの谷間から見える遠くの空は、まだかすかに明るい。
こないだはシバター(迷惑系Youtuber)、ラファエル(Youtuber)
純粋に”こいつらが”オワコンになって再生数が下がってるから収入が激減してるのかよくわかんねーんだよな
見なくなってからもしばらくは急上昇とかリマインドに上がってきてたけど最近はその頻度も減ったし
Youtuberがオワコンなんじゃなくてこいつらがオワコンなだけなのではという気がしてならない
実際、ガジェット系Youtuberの吉田製作所なんかはこの風潮に対して
「ワイは更新頻度激減してるけど、収益はそこそこ維持してるので嘘っぱちだと思ってます」
とツイートしてたりするわけで
エロ動画サイトを見ていたらすごく良い女優に出会った。楽しそうにエッチをするし本当に気持ちよさそうだし顔も体も綺麗すぎる。
素人物だったので名前が分からず、でもこの気持ちをどうにかしたくてネットを駆使して名前を調べた。
篠田ゆうさんというらしい。
私は女性だが、あんなに気持ちよさそうなセックスは初めて見た。
身体もしなやかでお尻が綺麗で、「エロを自発的に楽しむ女性」に初めて憧れの気持ちを抱いた。
最近はYouTubeで彼女のチャンネル(YouTuberとして活動しており全年齢動画を上げてる)をずっと見ている。
この気持ちをどうすればいいのだろう。
ファンレターを送るか考えたが、私のような人間が「あなたのエッチなビデオでの演技が素晴らしくて恋をしました」なんて手紙を送ったら迷惑をかけるのではないだろうか。
迷惑は絶対かけたくない。嫌な気持ちにさせたくない。YouTubeのコメントすらできない。
でも確実に恋なのだ。どうにかしないと気が狂ってしまう。こんな気持ち知りたくなかった。
本当に好きなんだ。こんなに辛いならエロ動画サイトなんか見るんじゃなかった。
(以下追記)
ふいに上がってくる全然見たことも聞いたこともない動画が2日で3.6万回再生されてるとか
YouTubeの世界は知らんチャンネルはとことん知らない、見てる狭い範囲の動画界隈しかまったく知らないっていう
その他ざっと見ると今後も一生クリックしないだろう猫ちゃん動画が3日で23万回再生とかされてて
たぶん猫ちゃん動画界隈だとかなりの超ビッグネームなんだろうけど俺はまったくなにも知らんwっていう
あとこれは海外の車を扱うユーチューバーかな、3日で24万回再生
映画紹介系で3週間で151万回
公式チャンネルが14時間前で1万回…っは公式だとこんなもんか
とにかくなにか不思議なもんだね
YouTubeって勝手にフォローしてないチャンネルの動画もリコメンドするじゃん?
結果出てくるのが
・ニートがどうのこうの
・コミュ障がどうのこうの
・仕事で失敗した話
・クズを出して笑う話
・親ガチャがー
・親戚がー
・陰キャが、チー牛がー
・女叩き
・鉄オタ叩き
・スカッと系
要はこどおじ非モテネラーあるあるとか、そいつらが好きなネット話題あるあるが出てくるんだけど
流石に胃もたれするというか気分悪くなってくる
信者同士の語らいとか
たまに面白いのもあるんだけど
どうしても2chまとめ動画見てるからおすすめされるんだよなあ
なんかホストが立ちんぼの女の子にインタビューするYoutube動画があった。
立ちんぼを買ったことはないけど、いい年した中年男の自分としては動画の内容にさほど驚きはなかったが、
最初の3人がナマじゃなきゃ買わない人、
4人目がゴムありでもいいよと言いながら、歩きながらのナマ外交渉、その後プチ(ナマ)。
とりあえず自分の中でヤバそう(どんなチャンネル見てるの?で言ってはいけない)なのをヤバい順に上から
・オタク解説系(岡田斗司夫、中田敦彦、特撮女子パンナ、山田玲司、左に行くほど引かれる可能性大)
・ゲーセン帝(春のシューティング祭りと秋のシューティング祭りが好き。この私に歯向かうとは愚かな)
・わしゃがなTV
・ゴージャス(主にボードゲーム)
・YMO
読んでる漫画とか見てる映画で言えるのが無くて「興味ない」って言っちゃうよりは好きなものの中に一般的に受け入れられてるものもある
というのが理想だよね
22/7(ナナニジ)のFC入ったりメンバーの個人チャンネルに入ったりシングルはなんだかんだ毎回10枚くらい買ってるオタクだけど、
本当に運営と1期生(先輩メンバー)のやる気がなくて2期生(新メンバー)が可愛そうだと思っています。
22/7(ナナニジ)の運営がやる気ないのはYouTubeに行って
9th(曇り空の向こうは晴れている)と10th(神様だって決められない)シングルのPV眺めてくるだけで1発で理解できると思います。
10thって所謂節目の記念シングルだと思うしここまで手抜き感あるものを出すアニメキャラPVってそうそう無いだろ…という。
(曇り空も歌詞とPVにシンクロする要素が無いので、2ndシングルのシャンプーの匂いがした、3rdの理解者とかの方がPVとして出来がいい事も泣ける)
他にも計算中しかキャラクターを動かしてないので最早キャラクターって居る意味あるのか?とか正直思わざるを得なかったり、
FC内の推しメンバーボイスが数年変わらない&2期生のボイスが加入してそろそろ1年なろうかっていうのに実装されないとか、
言い出せばきりが無いので一旦終了。
問題はそんなやる気のない運営に長年飼いならされた1期生(メンバー数人を除く)達なんですよね。
アイドルとしてそれでいいのか?
自分の個人番組の公式アカウントが行う月1の告知ツイートを非公式RTするくらいで、
おはようおやすみツイート(画像付き)だったり日常ツイートを乗せてるメンバーがほぼいない。
2期生達は朝から晩までTwitterでワイワイしたり画像乗せたりして盛り上げようとしてくれてるので、
その対比が本当に泣けてきます。
でもまぁやる気が無いんじゃなくてSNSをしないタイプのアイドルなんだろうと思っていた時期が私にもあったんですが、
ああこの子達はやる気がないんだと思い至ったエピソードが今年の正月にありました。
それが1月1日にTOKYO MXで21:00〜、BS11で22:30〜という超豪華な枠に1時間使ってやっていた晴れ着番組です。
2期生メンバーがTOKYO MXとBS11の間の22:00~22:30の間にインスタライブやります!と告知してインスタライブをやったにも関わらず、
1期生メンバーがBS11でまだ番組がやってる中ゲリラでインスタライブを始めたんですね。
コメントでBS11でまだ番組やってる事を指摘されても「じゃぁ時間改めるね!」などは言わずに「そうなんだ~」とそのままインスタライブする姿を見て、
ああこの子は自分の番組を把握してないし地方民の事はどうでもいいんだな…と非常に悲しくなりました。
※2期生メンバーはSHOWROOM配信などでも1期生メンバーの個人番組の5分前には配信を終わるいい子達なので余計対比が辛かった
どんな年になるのかわかりませんが、
知り合いがやばいだけなのかもしれん。
以下やばかった内容
キャラクターの立ち絵をこんなのイメージしてるってディスコードのメンバーの専用チャンネルに貼ったらその日のうちにDMで「その髪型自分が描いてる立ち絵と同じ髪型だから変えてくれ」って。
波風立てるのめんどくさいからわかったわかったって変えた。
2 好きなPLがいる時は絶対に一番自分が優れてるRPしたがる。
必ずエモシ2PL以上の場合連れてくる人が決まってる男女のPLがいる。4PLのKPした時、KPの意向を無視して茶番を始め、そのうえで毎回自分が優位になる判定を振る。
判定を拒否したらキレるし引き下がらない。※「は?」とか「できると思うんですけど」程度。
勝負の時は勝つまで振る。でも、相手がいつも連れてくる女性PLの時は素直に引き下がる。何をみせられているんだ?しかも30分以上茶番を続ける。そいつしか勝たない茶番を見るの飽きた。
3 別のシステムでもエモシ通過した探索者コンバートして遊びに来る。
待たされてる人いるんだけど?
結局ぐだぐだと時間をかけられて他の人を待たせるのが嫌だったので別のシステムで作ったシナリオだったけど6版に改変。死にかける。
というか死んだけど死なせたくないから卓報告しないでほしい、無かったことにしてほしいと懇願される。ロスト率高いって言ったよな。
4 サークラ
上記のようなことが何回かあり、その友人と遊びたくなくなる。気安い仲間という感じだったのに、そんな調子だからメンバーが離れ始める。
一人には居づらくなったと相談された。
毎日タイマン回しあって立ち絵合わせしてエロシに行った卓報告をTLで放流。普段は放流しないのに、とあるPLと同卓した卓だけ卓報告を流してくるのでキツい。回さなきゃよかったと後悔。
KPしてて、後悔したくなかったよ。
もはや昔見たアメーバピグのキッツイなりきり恋愛見てる感覚に陥る。
こんな感じで、エモシ通過してそのあと延々とタイマンするような人たちってなりきっていちゃいちゃしたいだけなの?男女でのいちゃいちゃは生々しくて見てられない。と気持ち悪くなって愚痴を吐きにきた。
そろそろ縁を切りたい。
なおこれで
「TRPGで付き合うとかない。他の人に好意を向けられてて嫌だ」ってそのPLに相談されたことがある。
大半がとある男性PLの話なんだけど、アラサーにもなってなにやってるんだか。
言及に目が醒める思いをした。
ほとんどGM専門でPLの気持ちがわからないから気持ち悪いものとして認識したんだな。いわゆるnot for meってやつで自分には合わなかっただけ。
単なる遊びでおままごとでしかないのに、そこで画面の向こうの人間を自己承認欲求や肉欲の発散のために使用してるんじゃないか、と感じられたのが気持ち悪かったんだよ。
おままごとに本気になって自分が一番にならないといけない!ってムキになるし、おままごとの相手に本気になって恋愛感情持つし、おままごとで自分のキャラクターを立てるために人の描いたイラスト描き直せって言ったり、おままごとしてたときの写真を衆目に晒すという行為。
そういうおままごとごときにいい大人が欲をむき出しにしてるのが気持ち悪かったんだ。
納得したよ。
@saorin0212
私が今回実名で声上げたのは今後の公金や諸々助成金やメディア出演等を全て捨てる覚悟で大袈裟でなく本当に人生かけて発言を決めたので、その位の覚悟ないと本質に切り込む発言はできないんだと思った。
未だ他のNPOが声上げない現状もだし普通は色々なしがらみや大人の事情があるのかもな #アベプラ
@saorin0212
32分
んー🤔本質に切り込めてない感じで言いたい事沢山なんだが結局テレビ仕様なのかな?
こういう声もある。
もらっているのは内輪だけ。
大空幸星
@ozorakoki
ここまで話してこんな感じとは残念!行政やNPOのSNS相談はほぼLINE相談。携帯を買い与えられている子どもだけでなく全ての子が1人1台端末やパソコン室等、どこからでもチャットで相談できる仕組みが必要なので進めてきた。ネット上でずっとやっている話は不毛で終わせてくださるそうなの期待してます!
@fujitatakanori
返信先: @immr96さん
出るよ。今村ネキも観てね。MCの大空幸星さんのNPOの1億5000万円の開発費を叩いてやっから笑
これは全額公金で税金なんですよね。
もう一つを叩き出したら、こういう話にしかならない不毛なことをずっとネット上ではやり続けています。
クソくだらない話は終わりにしてやるから、見ろください。
これはColaboの違法な不正会計をバラせば怪文書を流して補助金をカットするって言う脅し。脅迫ですね。
コラボに不利な監査結果が読み上げられるとあごに手をやってますね。動揺が隠せない。どう嘘をつこうか焦りまくり。バレバレ。
既に日本財団の回し者で税金を横領していることはわかっているので、今度書類を開示請求しよう。語るに落ちすぎ。
@kappa_koubou
今回の経費計上問題において、Colaboの貸借対照表を作成したのは #矢崎芽生
NPO会計基準会計、NPO法人会計基準専門委員 基準の策定有識者。一連の不当計上では、公認会計士協会懲戒処分対象?#暇空茜 #仁藤夢乃 #colabo
BAR HOPPER
@syge3
1時間
今、#アベプラ に出てる #若原芳治 (税理士・公認会計士)、若原会計事務所(愛知県)って、 #矢崎芽生 さんが理事を務める #NPO会計税務専門家ネットワーク に所属してる人物だね。
#Colabo問題
⬇️
https://npoatpro.org/index.html
公開名簿
⬇️
https://publish.d2courmges1yt4.amplifyapp.com
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はっきり言って馬鹿だろ。完全に利害関係者じゃないか。白って言い切れない以上コラボはクロ。不正どころか税金横領しているでしょう。歯切れ悪すぎだしよく出てきたわ。
藤田孝典はColaboの活動内容を知らない。特殊だ必要だというだけで中身を知らない。大空も知らない。だから擁護できない。
簡単に言うとコラボは税金を横領しているだけでなにもしていない犯罪者だから。
誰も知らないんだから活動しているわけがない。そら擁護も難しい。藤田孝典は消されるのはちょっとかわいそう。
@fujitatakanori
仁藤さん、colabo、他NPOも総じて出演にいたらず、断定的なことは何も言えない状況下でしたが、現状を知る人が増えればよいと思います。
ね、知らないでしょ。
やん
@skd7
これからアベプラでColabo問題を扱うのですがリディラバ安部敏樹と藤田孝典はColabo側の人間というのをまずは抑える必要があります。秋葉原、オタク文化叩きという点ではひろゆきもColabo仁藤夢乃と対して変わらなかったりします。ただひろゆきの意識は一般人と同じなので安部、藤田よ…
@miyawakiatsushi
@miyawakiatsushi
論外だよ、こいつ。
からかさ
@2TVTAqwjHqF7G9K
でなきゃこんなことは言えないよ。領収証が盗まれたら個人情報が漏れるから領収証がない?じゃあ自腹でやれよ。甘えたガキかよNPO法人って泥棒の集まりなんですか?
これも事実。
Jordu (城堂 慎之介)
@Jordu04776828
#Colabo
#Colabo問題
#ブント
http://toshoshimbun.com/books_newspaper/week_description.php?shinbunno=2933&syosekino=2002
そもそも監査結果が出る「までに」出せないのは不正であり違法。健康診斷じゃないからね。完全に終わってるよ。コラボは税金を横領している極悪非道な反社です。やっているのは恫喝ばかり。これが違法じゃなくてなんだよ。さっさと特捜が家宅捜索するレベル。弁護士事務所もそう。厚生労働省と法務省は有識者会議をやり直し。法律も見直し。
あとこんな不正経理をやってだまくらかして大空を黙らせてたらNPO法人なんてやらないよ。大空の言うとおりだよ。藤田孝典は大空ではなく正論に破れた。
プロ将棋界の2023年は、藤井聡太王将に羽生善治九段が挑戦する第72期王将戦挑戦手合七番勝負で事実上の開幕を迎える。
2017年、藤井がデビューからの29連勝を達成した時、羽生は「檜舞台で顔を合わせる日を楽しみにしています」という言葉を贈った。
その時は、誰もが王者・羽生に若き挑戦者・藤井が立ち向かう構図を思い浮かべたはずだが、そこから5年半、ずいぶんと形を変えたものの、いよいよ1月8日、静岡県掛川市でその幕が開こうとしている。将棋のタイトル戦としては極めて珍しい、両対局者への前日記者会見がネットで中継され、ニュースに様々な記事が踊り、メディアの空気はずいぶんとそわそわしている。
先にこちらを書いておいたほうがいいかもしれない。王将戦は普段のようにabema将棋チャンネルで無料で対局を見ることができない。CSの囲碁・将棋チャンネルが独占放映権を持っているからだ。以下の方法のいずれかを選択することになる。
すでにチューナーとアンテナを持っている人、またはCATVに加入している人にとってはこれが一番確実だろう。CATVによっては、契約の基本セットに入っていて追加料金無しで視聴できるかもしれない。
今回はabemaでは「1局ごとの有料課金」というかたちで囲碁・将棋チャンネルの番組をそのまま配信している。abemaのチャット欄が好きだという人はこれを選ぶのがよいかも。
囲碁・将棋チャンネルのYouTubeの有料チャンネル「https://www.youtube.com/@igoshogiplus 囲碁将棋プラス」でも月額390円の課金で視聴ができる。こちらは第1局が無料配信のため、おすすめできる。
これについては、率直に言えば多くの将棋ファンはそこに期待していない。羽生の奪取を「信じている」ファンはもちろんそれなりの数がいるが、他方でそれを「期待している」ファンの数はそこまで多くない。メディアが沸き立つこの番勝負に、ファンが大きな楽しみを抱きつつも、熱量が沸騰しそうになっていないのもそこが理由である。両者の現在の実力を示す指標であるeloレーティングによる期待勝率が示す番勝負結果のケース別発生確率にそれがよく現れている(出典:第72期王将戦(シミュレーション) 将棋連盟 棋士別成績一覧(レーティング)2023/1/7 現在)。
藤井聡太 | 4-0 | 羽生善治 | 47.00% |
藤井聡太 | 4-1 | 羽生善治 | 32.34% |
藤井聡太 | 4-2 | 羽生善治 | 13.91% |
藤井聡太 | 4-3 | 羽生善治 | 4.78% |
藤井聡太 | 3-4 | 羽生善治 | 0.99% |
藤井聡太 | 2-4 | 羽生善治 | 0.60% |
藤井聡太 | 1-4 | 羽生善治 | 0.29% |
藤井聡太 | 0-4 | 羽生善治 | 0.09% |
もしブックメーカーがこの勝敗で賭けをしようと思ったら、仮に本命である藤井4勝0敗のオッズを1.05倍に設定したとしても、控除率を50%にしないと儲けが期待できないことになる。もちろん本場イギリスのブックメーカーはそんなに高い控除率は設定しないので、これはやるだけ胴元が損するたぐいの賭けにしかならない。
だが、往年の絶対王者が、競合揃いの王将戦リーグを6戦全勝で勝ち上がったのに、これほど圧倒的な差が本当にあるものなのだろうか?
2021年度にプロ入り後初の年度での負け越しを経験した羽生が、2022年度に勝率を6割5分にまで戻してきた理由については様々な考察がされているが、ここでは明確な説明がされているものとして、プロ棋士のhttps://www.youtube.com/watch?v=6PYg7IpYucg 中村太地の解説を紹介したい。要約すれば次のようになる。
スポーツファンなら、モハメド・アリがジョージ・フォアマンを相手に自らロープを背負う不利を負いながら、フォアマンの疲れを待って一気に逆襲に転じて勝った「キンシャサの奇跡」を想起するかもしれない。いかに自らが有利な条件にあるからといって、アリや羽生ほどの実力者を相手に有利をそのまま拡大していくのは極めて難しい。そこに逆転の余地が生じる。
羽生がこういう戦法を選択するようになったのは、「将棋AIが強くなった時代において、プロ棋士はいかに自らの身を処すべきか」というテーマに向き合った末のひとつの答えに辿り着いたという意味合いがある。将棋AIの示す最善を追求するだけではなく、敢えて不利とされる順に自ら入っていっても、それでも勝負に勝つことができる程度には将棋は自由なものであるし、それを示すのが人間の生きる道であろうということを、自ら結果を出すことで証明しているようにすら見える。
ところが、この方法は藤井聡太には通じない。デビューから6年を過ぎてなお生涯勝率が8割3分を保つ藤井の強みは、たまに話題になる「AI超え」ではなくて、むしろ選択の難しい局面でAIが最善とする手を正しく選び取っていくその確実さにある。こうなると、わざわざ自分を不利にしてまで複雑な場面を作っても意味がない。そのまま有利を拡大されて押し切られてしまう。
羽生は2022年度、藤井と2局戦って2敗している。1局は後手番で、上記の動画で解説されていた「横歩取り」戦法を採用し、1手の疑問手を正確に咎められて完敗した。もう1局は先手番で正攻法を挑んだが、中盤戦の何気ない自然に見える1手、ただしAIに言わせれば選ばない、そんな手をきっかけにじわりじわりと藤井が優勢を拡大し押し切られてしまった。
かつて「コンピュータ対人間」の対決として行われた電王戦のときに「コンピュータに勝つための準備は人間に勝つための準備と全く違う」と言われた。今、同じことが藤井について言われている。曰く「藤井さんに勝つには他の棋士に勝つのと全く異なる準備が必要になる」と。あくまでも現段階においては、羽生が藤井相手にどういう手札を切ってくるのか、そこが最大の興味になっているのは、自然なことなのである。もちろん、この先の成り行き次第で、そこは大きく変わることになる。
なので、あくまでも現段階では、勝敗以外のところにそれぞれの楽しみを見出すような状況になっている。私が楽しみにしているのは、138回目のタイトル戦にして、初めて羽生が「明確な挑戦者」として迎える、というそのシチュエーションそのものである。
羽生は、タイトルを獲得する前の段階において、すでに実力では棋界でトップであった。以来、同格の相手と争うことはあっても、自分よりはるかに強い相手と戦うということはついぞここまでなかった。つまり、もうすぐ40年に届こうとする羽生の棋歴の中で、これはまぎれもなく初めての状況なのである。そういう未知の状況にあっては、過去のことを材料にした分析はそこまで意味をなさない、むしろ真っ白な頭でこの誰も見たことのない景色を楽しむに尽きる、そういう姿勢でこの第1局を見てみたいと思っている。
なお、逆のシチュエーション、つまり羽生が実力的に懸絶していると見られていた状況でタイトル戦に負けたことがあるか、というと、これがある。以下に、タイトル戦が始まった日において羽生が対戦相手よりeloレーティングで250以上上回っていて敗れた例を示したい(なお現在の藤井と羽生のレート差が273である)。
羽生が七冠を独占し無人の野を進むがごとくの進撃を続け、誰が羽生の牙城を崩すのかに興味が集まっていた中、それをなしたのは当時としては意外な伏兵の三浦弘行だった。2年連続で羽生の棋聖位に挑戦しており、すでに単なる有望な若手の域ではなかったにせよ、羽生に勝つにしてもここではないだろうという見方が一般的な中での快挙だった。
前年の2011年度に羽生から4勝3敗で名人位を奪取した森内だったが、この年度は名人戦以外の成績が全くふるわず、年度勝率.345を記録して2ch将棋板では「3割名人」なる蔑称をつけられるに至った。これに対し捲土重来を期す羽生はA級順位戦を9戦全勝で制して森内の名人位に襲いかかる。結果は火を見るよりも明らかと思われていたが、名人位防衛の準備を進めていた森内が4勝2敗で防衛する。羽生は翌2013年も森内に挑戦するが1勝4敗で名人戦で3年連続で森内に敗れる。星数だけでなく年々内容も悪くなる一方で羽生の威光に翳りかとも見られたが、翌2014年に4年連続の顔合わせで羽生は4勝0敗のスイープで名人位を奪還する。
絶対的な強者に対して「失うものがない」立場で応じる側が強者であるということを、羽生ほど経験してきた棋士はほかにいない。その立場を羽生は今回初めて逆転して勝負に臨むことになる。これはきっと面白いことになる、それは間違いないだろう。
id:BigHopeClasicでした。