自分は成人式には出ていない。
親元を離れて遠くの大学に進学したから。
地元で良い思い出がなく帰りたくなかったから。
実家も金銭的に苦労していて成人式用の着物どころかスーツも作れなかったから。
成人式などくだらない行事だという反発心もあったから。
しかし、大学の友人達は当然のように成人式に出席する為それぞれの地元に帰って行った。
あの日のやたら置いてけぼり感で寂しく、安いカップ麺をすする自分はとても惨めだった。
毎年成人式のニュースがテレビで流れる度にそれを思い出してはチャンネルを変えていた。
それも辛い。
だから今日は今の自分が20歳の自分の成人式を祝ってやろうと思う。
本当は格好良い服着て友達と楽しく過ごしたかった。
親からも祝福して欲しかった。
人とは違う特別な自分とイキがりたくなどなかった。
みんなと同じようにしたかった。
そうだよな。
悲しかったな。寂しかったな。
君はそんな粗末に扱われる男じゃない。
自分をそれで納得しようとしなくて良い。
毎日エライぞ!
つまらない自己満足かもしれないが、今晩は下戸だがほろよい缶で乾杯してやろう。
Permalink | 記事への反応(0) | 09:06
ツイートシェア